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東日本大震災から7年 復興の長い道を歩む福島 (BBC NEWS JAPAN)
http://www.asyura2.com/09/ishihara13/msg/806.html
投稿者 無段活用 日時 2018 年 3 月 13 日 21:09:25: 2iUYbJALJ4TtU lrOSaYqIl3A
 



http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-43368993


東日本大震災から7年 復興の長い道を歩む福島


2018年03月12日


ズー・ピン・チャン ビジネス記者



EPA
震災から7年。東京電力関係者は今もメルトダウン被害の修復作業にあたっている



その日は本来、記念すべきお祝いの日だった。しかし、渡邉利生(わたなべ・りお)さんの卒業式は、悪い意味で忘れられないものになってしまった。


当時23歳だった渡邉さんは、最初の揺れが始まったとき、東京にいた。

日本は地震慣れしている国だ。日本の気象庁によれば、毎年10万回以上の地震が発生する。

しかし、2011年3月11日の揺れはあまりに激しく、渡邉さんは東京が震源に違いないと思った。

東京から約380キロ北で発生した地震だと知った時、渡邉さんはただちに、福島にいる家族と、父親が経営する旅館「山水荘」のことを考えた。

山水荘がある土湯温泉は山間部にある。マグニチュード9にも達した地震や津波の、直接の被害からは逃れることができた。

しかし、福島第1原子力発電所のメルトダウン事故は放射能汚染を引き起こし、温泉地からはあっという間に人が消えた。



放射能汚染が疑われる土を入れた袋が、福島第1原発近くの道路沿いに並べられている


何もかもがいきなり変わった。当時の様子は渡邉さんの頭から離れない。原発事故の影響で、旅館の全ての予約がキャンセルされた。

あれから7年がたったが、旅館の営業利益は震災前の水準には回復していない。

温泉を訪れる客の中には今でも、放射能被害について話題にする人もいるという。「福島には未だにネガティブなイメージがあり、それはこの地域の全員にとって苦痛だ」と渡邉さんは言う。

地震と津波で1万8000人以上の死亡が確認され、日本はエネルギー政策の再考も迫られた。

7年たった今も、2011年の震災による傷は残る。住む人を失った多くの家屋は、生い茂る枝や生垣に覆われてしまった。自動販売機も放置された。

ただそこには、回復の物語もある。



福島第1原発のすぐ外には、放置された自動販売機がたたずむ


渡邉さんは当時からずっと、福島の山水荘に戻って父親の経営を手伝おうと考えていた。それだけに、震災で自分の将来が突然打ち砕かれたと衝撃を受けたという。

しかしその一方で、震災は地域社会の連帯ももたらした。

渡邉さんは近隣地域の他の温泉オーナーと協力し、「元気アップつちゆ」を作った。

「土湯地域をもういちど活気づける」ことを意味するこの組織は、地域行事を宣伝したり、地域社会をまとめたりすることを目的としている。



渡邉利生さんは、山水荘を見下ろす高台に設置された地熱発電所がいつか、地域全体を補える電力を生み出すよう望んでいる


オーナーたちは、山水荘から200メートルほど高い位置にある「地熱バイナリー発電所」に投資している。

発電所の敷地内では数十本の配管が絡み合い、バスケットボールコートほどの空間を埋め、化学物質と温泉水由来の蒸気とを混ぜて電力を生み出している。

今のところ、余剰エネルギーのほとんどは半国有化された電力会社に売電している。しかし、政府が進める電力自由化によっていずれ、自分たちが作った電力が地域社会で使われるようになるだろうと、渡邉さんは期待している。

金属製のパイプやタービンの存在は山あいの温泉地の景観にとって、決して目障りなものではない、むしろ土湯温泉体験の名物になるはずだと渡邉さんは力説する。

その証拠に温泉客に施設を見せると、ほとんどの人が「おお!」と感心して喜ぶのだという。



余剰エネルギーは、山の斜面に設置された養殖エビの水槽を温めるのにも使われている。エビの養殖はエネルギー多用する事業なだけに、地熱発電による養殖エビの販売で利益を上げるのが狙いだ


2011年の震災以来、日本で電気をつけ続けるのは費用的にも大変だった。

日本は石油やガス資源に乏しく、1973年のアラブ石油危機による石油価格の高騰以降、1970年代を通じて原子力発電への投資を拡大した。

2010年までに、国は電力生産の30%を原子力に依存するようになった。2020年までに依存度を50%以上にする目論見もあった。

震災後に国中の原子炉が稼動停止となり、大量の可燃ガスが輸入される事態となり、原発依存度はほぼゼロになった。

そうしたエネルギー状況の日本にとって、土湯地域のような小規模発電計画が日本の未来になり得ると中岩勝さんは信じている。

産業技術総合研究所、福島再生可能エネルギー研究所(FREA)所長の中岩さんは、日本の主要4島に広がる山がちな地形と天然温泉は、山水荘付近のように発電機にとって理想的な環境だと考える。



東日本大震災の揺れの範囲


小さな町や山あいで再生可能エネルギーを推進しようと考えた場合、土湯のやり方は高い設置コストなしで済む優れた方法だと中岩さんは言う。国全体へ再生可能エネルギーを流通させるには、非常に現実的な解決策だというのだ。

中岩さんは、再生可能エネルギーの展望そのものには楽観的だ。しかし、国全体への普及にかかる時間については、現実的に捉えている。

FREAは2014年4月、再生可能エネルギー研究を実施・推進するため郡山市で発足した。

エネルギー資源のない日本にとって、再生可能エネルギーが頼みの綱だと中岩氏は言う。

経済産業省は、日本の電源構成は2030年になっても約20%は原子力に依存することになると報告している。その時点での石炭、石油、天然ガスの割合が合計50%以上で、再生可能エネルギーの割合は2015年の3.2%から23%程度に増えている見通しだ。

中岩氏は、2030年の時点ではまだ炭化水素にある程度は依存しているだろうが、再生可能エネルギーの利用は拡大しつつあると話す。ただし、原子力や炭化水素への依存度を減らし、2050年か2060年までには電源構成の80%を再生可能エネルギーが占めるようにする必要があると考えている。



福島第1原発と第2原発で保守管理を担当した吉川氏は、経験を生かし、訪問者に事故について説明している。写真は、双葉郡双葉町の自宅で撮影


福島第1原発事故の被害というと、放射線被害や孤独、精神医療の問題を思いがちだ。しかし、東日本大震災で受けた最大の傷は普通の日常へ戻ることの難しさだったと、東京電力の元社員、吉川彰浩氏は話す。

福島第1原発で働いていた吉川氏は、福島県双葉郡で暮らす。自宅は地域の人の集会所にもなっている。

なにもかも失うとはどういうことか自分は知っているし、それは他の人と話すべきことだというのが、吉川氏の思いだ。加えて、また同じような事故があった場合に今度は何が失われるのか、分析して情報を共有することもできると指摘する。

吉川氏は現在、破壊された福島第1原発の見学ツアーを企画し、訪れる人を案内している。情報共有こそ、大災害を乗り越えていくための大事な鍵だと考えているからだ。

自分はまだここにいるし、出ていくつもりもないので、次世代のために何かを作っていこう――。吉川氏はそう繰り返してきた。

「6年前には、知りたいけれども(原発には)近づきたくないと言われた。今では、知りたいし、実際に自分の目で見たいと言われる。それが違いです」


(英語記事 Fukushima's long road to recovery




 

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コメント
1. 2018年10月21日 04:13:43 : C2i4eDKWA6 : LkymBlZY1Dk[245] 報告
311はやはり天罰か?

 ↓

山形】県弁護士会、犯罪加害者家族を支援へ 全国初、11月から 「犯罪加害者家族に対し、支援をすることは弁護士の責務」

2018/10/18(木) 19:57:03.60 ID:CAP_USER9.net

記者会見する県弁護士会の(右から)遠藤凉一弁護士、安孫子俊彦会長ら=17日午前11時3分、山形市七日町2丁目の県弁護士会館

h ttps://www.asahicom.jp/articles/images/AS20181017004490_comm.jpg

来月1日からの犯罪加害者家族支援センター活動開始を発表した記者会見=山形市・県弁護士会館
h ttp://yamagata-np.jp/news/201810/17/img_2018101700325.jpg

 犯罪加害者の家族への法的支援を、山形県弁護士会(安孫子俊彦会長)が11月から始める。新たに設置した犯罪加害者家族支援センターで相談を受け付ける。事件を機に家族が社会から孤立しがちといい「加害者家族支援はこれまで見過ごされてきた。どこに相談していいか分からなかった加害者家族の受け皿になりたい」としている。

 17日午前、山形市内の県弁護士会館で開かれた記者会見。安孫子会長は「犯罪加害者家族に対し、精神的、経済的、社会的な打撃から立ち直るための支援をすることは弁護士の責務」と同センター設立の趣旨を説明した。弁護士会が組織として加害者家族を支援するのは、全国でも初めての取り組みという。

 県弁護士会では2015年から加害者家族を支援するNPO法人ワールド・オープン・ハート(仙台市)の集会に参加してきた。身内から犯罪者を出してしまったという自責の念にかられ自殺を考えたり、精神的なストレスから子どもがリストカットをするようになったりするなどの事例があったという。

 今後、同センターでの電話相談…

(残り:387文字/全文:820文字)

朝日新聞 2018年10月18日03時00分
h ttps://www.asahi.com/articles/ASLBJ752CLBJUZHB020.html
山形新聞 2018年10月17日 21:50
h ttp://yamagata-np.jp/news/201810/17/kj_2018101700326.php

18/10/18(木) 21:47:48.02 ID:8xdM2ahl0.net

山形で加害者家族支援というと
マット事件を想定しての動きに見えてしまうんだよな
もやもやしてしようがない

2018/10/18(木) 21:39:51.59 ID:q7ioeb/T0.net

山形県民としてものすごく恥ずかしい

2018/10/19(金) 05:22:26.60 ID:ScIOBEB30.net[1/2]

マット殺人事件の犯人が野放しになっている山形県の弁護士会がやってるからだよ。
犯人の7バカを親が庇って、日本国民救援会(共産党)まで引っ張り出して、刑事責任無しとした。
7バカは裁判で民事責任ありとされただが賠償金は踏み倒している。>>40を読んでアゴが外れた。
「弁護士会はマット7の親や家族にも支援が要るって考えてるのか?あーあ山形県はやっぱりダメだな」というのが5chの皆さんの見解。

そのうちこういう書き込みも、山形県弁護士会から名誉毀損だとして削除要請されるだろうな。

40

2018/10/18(木) 20:28:10.70 ID:qYQTRdGz0.net[2/2]

マジだよ
それに比べて被害者の父親は知的で冷静でとても健気だった
賠償金1円も払ってないのな 結婚して子供もいる奴もいるというのに
勤務先にも取り立ての電話がくること説明して雇ってもらってるらしい

2018/10/18(木) 20:07:34.07 ID:qYQTRdGz0.net[1/2]

マットの犯人こないだドキュメンタリーに出てたけど相変わらず胸糞だったな
あっちも被害者だけどこっちも被害者なんすよ とか言ってたわ

h ttp://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1539860223/

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