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「名張毒ぶどう酒事件」の特別抗告審で最高裁第３小法廷（堀籠幸男裁判長）は5日付で、再審を取り消した名古屋高裁の決定を破棄し、名古屋高裁に差し戻す決定をおこなった。理由は「科学的根拠がつくされていない」ということで、弁護団に決定が伝えられたのは4月6日である。
4月6日には、「国民救援会」からの15名（私も含む）ほどが最高裁要請行動の一環として、正午過ぎから最高裁西門付近で宣伝行動をおこなっていた。ビラ配布などを開始して40分ほど経った頃、差し戻し決定が出たと弁護団から伝えられた。
宣伝行動に用いた後、資料として最高裁に署名用紙とともに提出した
休憩後、予定どおり1時10分から担当の矢後筆頭書記官に面会して、要請をおこなった。
要請団は今回の決定について、「名張毒ぶどう酒事件」の再審開始に再び門戸を開いたことを評価しつつも、最高裁が自身の手で再審開始決定を出さなかったことに遺憾の意を表明。名古屋高裁で再審開始を取り消された際に死刑執行停止措置も取り消されているが、獄中で死刑の恐怖とたたかっている奥西勝さんが84歳の高齢であることを考慮し、再度の執行停止と仮釈放の決定を最高裁として指揮してもらいたいと要望した。
今回提出の最高裁宛故人署名は5,023筆、累計で75,474筆になる。
事件発生からの49年という長き年月と再審開始への困難な道のりをを考えると、奥西さんの獄中死を願っているものが確かにいると激しい憤りを覚えると同時に、司法への強い疑念が湧いてくる。
奥西さんに晴々した気持ちで桜を眺めてもらいたい＝最高裁東門前（要請行動はここから入所する）
＜参照＞
＜最高裁要請行動へ＞無実の奥西さんを死刑台から救い出したい
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名張毒ぶどう酒再審の可能性 最高裁が審理差し戻し（10/04/06）
http://www.youtube.com/watch?v=TIy-Mnu5e7o
名張毒ぶどう酒事件：差し戻しで奥西死刑囚「希望持てる」（毎日新聞）
名古屋拘置所（奥）で奥西死刑囚との面会後、記者の質問に笑顔を見せる小林弁護士（右端）と鬼頭弁護士（右から２人目）＝名古屋市東区で２０１０年４月６日、兵藤公治撮影
名張毒ぶどう酒事件：審理差し戻し 奥西さん支援の会・赤瀬川さんに聞く ／三重
◇一刻も早く再審開始を−−名張・奥西さん支援の会・赤瀬川さんに聞く
＜社説＞名張事件 再審に門戸を広げねば（北海道新聞 ４月７日）
最高裁決定の要旨はこちら ⇒ 最高裁決定の要旨 名張毒ぶどう酒事件（共同通信）
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