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参考資料2 _ ユダの福音書
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/373.html
投稿者 中川隆 日時 2010 年 7 月 18 日 02:18:35: 3bF/xW6Ehzs4I
 

(回答先: イエスが殺された本当の理由 投稿者 中川隆 日時 2010 年 7 月 17 日 23:32:33)


THE GOSPEL OF JUDAS

Translated by Rodolphe Kasser, Marvin Meyer, and Gregor Wurst, in collaboration with François Gaudard

From The Gospel of Judas
Edited by Rodolphe Kasser, Marvin Meyer, and Gregor Wurst
Published in book form complete with commentary by The National Geographic Society.
Copyright (c) 2006 by The National Geographic Society.
All rights reserved. No part of this translation may be reproduced or transmitted in any form or by any means, electronic or mechanical, including photocopying, without permission in writing from the National Geographic Society.

序章:書き出し

イエスが過ぎ越しの祭りを祝う前に、一週間のうち3日間、イスカリオテのユダと話した啓示に秘密の説明


イエスの地上での使命

イエスが地上に現われて、人類の救済の為に数々の奇跡と大いなる驚異を行った。ある者は罪の中を歩いたのに対して、あるものは正しいやり方で歩いたので、12人の弟子が呼ばれた。

イエスは弟子達と世界を超越した神秘と最後に起こることについてと話し始めた。しばしば、イエスは弟子達に姿を現さないことがあったが、彼らがまだ子供であることも分かっていた。


場面1:イエスが弟子達と対話する:感謝祭の祈りや聖餐

ある日イエスはユダヤに弟子達といて、弟子達が一緒に集まって宗教儀式で着席していた。イエスは弟子達に近づくと、彼らが集まり、着席し、パンを渡しながら感謝祭の祈りをしているのを笑われた。

弟子達はイエスに言った。「先生、何故あなたは感謝祭の祈りを笑われているのでしょうか?私達は正しいことをしています。」

イエスは彼らに答えて言った。

「私はあなた達を笑っているのではない。あなた達は自らの意思の為にこれを行っているのではない。というのは、、あなた達の神を称賛しようとしてこれを通して行っているです。」


弟子達は言った。「先生、あなたは私達の神の息子です」

イエスは彼らに言った。

「どうやってあなた達は私の事を知ったのですか? 本当のところ、あなた達のいる人々の時代では私の事を知っている者はいないでしょう。」

弟子達が怒る

弟子達はこのことを聞くと、怒り狂って心の中で冒涜するようなことを言い始めた。

イエスが弟子達が理解できなかった事に気づき、彼らに言った。

「何故、このような動揺があなた達を怒らせるのでしょうか?あなた達の中にいるあなた達の神は・・・あなた達の魂の中に怒りを生じさせてしまった。人間の中で十分に強いあなた達の誰か、完全な人を連れ出して私の前に立たせてなさい。」

しかし、彼らの精神は、あえてイエスの前に立たなかった。イスカリオテのユダを除いては。彼はイエスの前に立つことができたが、イエスを見ることはできなくて顔をそらした。

ユダはイエスに言った。

「私はあなたが誰であり、どこからいらしたのかを知っています。あなたはバルベロという不死の王国からいらしたのです。私は、あなたを送ってきた方のお名前を挙げるだけのにはふさわしくありません。」


イエスがユダと個人的に話す

ユダが賛美されるような何かを熟考しているのが分かったので、イエスは彼に言った。

「他の者達から離れなさい。そして私はあなたに王国の神秘を語ろう。あなたにはそこに到達することが可能だ。しかし、大いに悲しむだろう。というのは、十二人の弟子が再び神と完成する為に、誰か他の者があなたにとって代わるだろう。」

ユダはイエスに言った。

「あなたは渡しにこれらのことを語って下さるのはいつでしょうか?偉大な光の日が時代を夜明けにするのはいつでしょうか?」

しかし、ユダがこれを言った時、イエスは彼を残して行った。

場面2:イエスが弟子達の前に再び現われる。

これが起きた次の朝、イエスは弟子達の前に再び現われた。

弟子達はイエスに言った。

「先生、どこに行かれたのですか?私達を残して何をされていたのですか?」

イエスは彼らに言った。「私はもう一つの偉大で聖なる時代に行っていた。」

弟子達は彼に言った。「我が主よ、私達よりも優れ、私達よりも聖なる時代とはどんなものですか?それは今のこのような王国ではないのですね。」

イエスがこのことを聞くと、笑って彼らに言った。

「何故、あなた達は心の中で強く聖なる時代のことを考えているのですか?

本当のことをいうと、この永劫ともいえる時間に生まれた者はその時代を見ることはないでしょう。

そして、星の天使のほとんどはその時代を支配することはないでしょう。

そして、死すべき人の誰もそれと結びつけることはできません。

時代は・・・から生じてくるのではないからです。

あなた達の人々の時代は、人類の・・・の力によっている。

それはあなた達が支配する他の力・・・。


別な日に、イエスが弟子達のところに来た。弟子達は彼に言った。

「先生、私達はビジョンの中であなたを見ました。私達は夜、偉大な夢を見ました。

イエスは言った。「あなた達が隠れてしまった時、あなた達は何故・・・?」


弟子達は寺院を見て、それについて議論する。

弟子達は言った

「私達は大きな祭壇のある偉大な家と12人の男達ー彼らは聖職者達だと思いますーと、名前を見ました。聖職者が奉納を受け取るまで、群集は祭壇で待っていました。
しかし、私達は待ち続けています。」

イエスは言った。「聖職者達は何に似ていますか?」

彼らは言った。

「ある者は・・・、ある者は、自らの子供を犠牲にします。他の者はお互いに称賛と謙遜の中で妻を、ある者は男達と眠っています、ある者は虐殺に関係しています、あるものはたくさんの罪と無法な行為を犯しています。

祭壇の前に立っている男達はあなたの名前を念じています。そして全てのおいて不足した行為の中で、犠牲が完成へと捧げられている。

弟子達はこれを言った後、静かになり、悩んでいた。


イエスは寺院のビジョンについて寓意的な解釈をする。

イエスは弟子達に言った。

「何故、悩んでいるのか?」

本当のところ、祭壇の前に立っている聖職者達がみんな、私の名前を唱えている。

再び私はあなた達に言う。私の名前は、この上に書かれている。

人間の時代を通じて星の時代・・・。

そして彼らは私の名前の中に、恥ずべきやり方で、果実無しに植物を植えてしまった。


イエスは弟子達に言った。

「あなた達が祭壇で奉献を受け取っているのを見た人々、それはあなた達である。

それがあなた達の仕える神である。

あなた達はあなた達が見た12人の男達なのです。

あなた達が供儀の為に持ってくるのを見た牛は、祭壇の前であなた達が堕落させる多くの人々なのです。

・・・は立って、こういったやり方で私の名前を利用するでしょう。

敬虔な人々の時代はその神に忠実なままでいるでしょう。

ある者は姦淫者であることから、そこに立ち、ある者は、幼児の虐殺者であることからそこに立っているでしょう。

また、ある者は男達と眠り、節制する者もいる。堕落した者達の残りの者は無法と過ちから、立っているでしょう。

そして「私達は天使に似ている」という者もいる。;それらはあらゆる物をその結論にしてしまう運勢である。

というのは、人間の時代にとって次のように言われている。

「神は聖職者の手からあなた達の犠牲を受け取っている。」−それは間違った任務である。

しかし、神は主であり、世界の主人であり、支配する存在である。

「最終日に弟子達は恥じるだろう」


イエスは弟子達に言った。

「祭壇上で・・・犠牲を捧げるのを止めなさい。

彼らは、あなた達の星や天使の上にいて、そこでは既に結論が出るようになっています。

あなた達の前に彼らは誘惑され、・・・時代・・・彼らは行かされる。

パン屋は天国では全ての創造物に食べさせることはできない。

そして・・・彼らに・・・そして私達に・・・。


イエスは弟子達に言った。

「私と争うことを止めなさい。

あなた達のそれぞれが自らの星を持っている。

そして・・・しかし、彼は神の楽園に水を撒くようになる。

そして続いていく時代、その時代を彼は人生を並んで歩いていかないだろう。」


ユダはイエスに時代と人間の時代について尋ねる。

ユダは言った。

「ラビ、この時代が生み出すものはどのような果実ですか?」

イエスは言った。

「全ての人類の魂は死んでしまうだろう。

しかしながら、これらの人々が王国の時代を完成し、精神がそれらを置いていく時、肉体は死んでも魂は生きているでしょう。

魂は取り上げられるでしょう。」


ユダは言った。

「残りの人類はどうするのでしょうか?」


イエスは言った。

「岩の上に種をまいたり、その果実を収穫するのは不可能です。

これは、次のようでもある。

縦に並んで進んでいく時代、堕落し易い叡智、寿命のある人々を作り上げた手。

彼らの魂は永遠の王国へ上がっていく。

本当のところ、天使・・・力は見ることができる・・・」

イエスはこれを言った後、離れていった。

場面3:ユダはビジョンを順序立てて話し、イエスが答える。

ユダは言った。

「先生、彼らのみんなに耳を傾けていらっしゃるので、今は私の話も聞いて下さい。

というのは、私は偉大なビジョンを見ました。」


イエスがこれを聞くと笑って言った。「あなたは13番目の人です。

何故、そんなに一生懸命なのですか?

言ってごらん、あなたにつきあってあげよう。」


ユダはイエスに言った。

「ビジョンの中で、私は12人の弟子達が私に石を投げていたり、私だけ迫害しているのを見ました。

私は、あなたの後・・・その場所にも来ました。

私は見ました・・・、そして私の目には、その 規模が分かりませんでした。

偉大な人々がそれを取り囲んでいました。

そして家には緑樹の屋根が有り、家の中心には群集がいました・・・

「先生、私も彼らと一緒に連れて行って下さい」」


イエスは答えて言った。

「ユダよ、あなたの星はあなたに道を踏み外させようとしている」イエスは続けた。

「寿命のある人はあなたが見た家に入るだけの価値はないのだ。

というのは、その場所は聖なる人々の為にとってあるのだ。

太陽も月もそこでは支配することはなく、昼間も支配することはないが、聖なる人々は、永遠の王国で聖なる天使達とともに住むだろう。

いいかい、あなたに王国の神秘を説明し、星達の誤りについて教えたのだ。

それを送り、12の永劫で・・・」


ユダは自らの運命について尋ねる

ユダは言った。

「先生、私の種はこの世界の支配者の支配下にあるのでしょうか?」

イエスは答えて言った。

「来なさい、・・・しかしあなたは王国と、あらゆる全ての時代を見た時、おおいに悲しむでしょう。」


ユダはこれを聞くと、イエスに言った。

「私がそれを受け取るのは、良いことなのですか?

あなたは私をあの時代から離れさせています。」


イエスは答えて言った。

「あなたは13番目になるだろう、そして他の時代から呪われるだろう、そして彼らの上で支配するようになるだろう。

最後の日々に、彼らはあなたが聖なる時代に昇っていくのを呪うだろう。」


イエスはユダに宇宙論について教える:精神と自ら生み出されるもの

イエスは言った。

「来なさい、私はあなたに今まで誰も見たことのない秘密について教えよう。

広大で国境のない王国がある、その大きさは天使の時代が見たこともないほどです。

そこには、偉大な目には見えない人がいる。」


それを天使の目は今まで見たことはなかった。

その心が考えたことは今まで理解したこともなかった。

そしてどんな名前でも呼ばれたことがなかった。


「そしてそこには輝く雲が現われた。

イエスは言った。「天使を私の付添い人として生み出そう」


「偉大な天使、啓蒙された聖なる自ずから生まれし者、が雲から現われた。

イエスの為、他にも4つの天使が別な雲から生じて、彼らは天使の自ずから生まれし者の付添い人になった。

自ずから生まれし者は言った。

「・・・を生じさせて、それは・・・になる。

そしてイエスは最初統治する為に先覚者を作った。


イエスは言った。

「天使を先覚者に仕えさせる為に生み出させよう」

そして数えられないほどの数の天使が生まれた。

イエスは数えられないほど多くの天使達と一緒に統治し、奉仕を提供する為に第二の先覚者を生み出した。

それは、イエスが啓蒙された時代の残りを作ったからであった。

イエスは彼らを統治する為に彼らを作って、数えられないほど多くの天使達を彼らの為に作った。彼らを補助する為に。


アダマスと先覚者達

「アダマスは神と呼ばれる者達の中でこれまで見られたことがなかった最初の輝く雲の中にいた。」

彼は・・・。彼はセツの清く正しい時代を作った・・・・。

彼は清く正しい時代に精神の意思に合わせて72人の先覚者を登場させた。

72人の先覚者は精神の意思に合わせて、各々について5人の数で360人の先覚者を登場させた。


「12人の先覚者の12の時代は各時代に対して6つの天国でそれぞれの創造主を作った。

その結果、72人の先覚者には72の天国があり、それぞれに5つの天空があるので全部で160の天空がある。

先覚者には権威と、たくさんの天使が栄光と崇拝の為に与えられ、それから、全ての時代と天国とそれらの天空の栄光と崇拝の為に無垢なる精神も与えられた。

宇宙と混沌と地上

たくさんの不死のものは創造主と72の先覚者(自ずから生まれし者達と72の時代にいた)により、宇宙と呼ばれるー即ち、地獄。

そこで最初の人が清浄なる力をもって現われた。

人の時代に現われた永劫は・・・と呼ばれている。


「12の天使達に混沌と地上を支配するようにさせた。」

そして雲の中から、天使が現われた。

顔を火で光り、並びながら現われた。

その天使の名前は、ネブロ。

それは「反逆」を意味し、他の者達は彼を「ヤルバボス」と呼ぶ。

別な天使はサクラスで雲から生じた。

ネブロはサクラス同様に手助けにするよう六つの天使を作り、その天使達は天国でそれぞれの割当を受けて、それぞれが12の天使を生み出した。

支配者と天使達

12の支配者は12の天使達に言った。

「それぞれが・・・」

最初はセツで、キリストと呼ばれる。

第二はハルマソスで、・・・
第三はガリラ。
第四はヨベル。
第五はアドネイオス。

これらが地上、とりわけ混沌をを支配する5人の者でした。

人類の創造

「それからサクラスは自分の天使達に言った「姿・形に似せて人間を作りなさい。」

 天使達は雲の中でアダムと妻のイブ(ゾエと言われる)を形作った。

この名前によって、全ての時代がその人を求め、彼らのそれぞれが女性をこの名前によって呼んだ。

今、サクラは・・・を除いて・・・を支配しなかった・・・。

そして支配者はアダムに言った。

「お前は長く子供とともに生きることになるだろう」

ユダはアダムと人類の運命について尋ねた。

ユダはイエスに言った。

「人間が生きる長い期間とは何ですか?」


イエスは言った。

「アダムと彼の時代が自らの王国を寿命と支配者とともに受け取った場所で人生を送ること、これについて何故、不思議に思うのですか?」

ユダはイエスに言った。

「人間の魂は死ぬのですか?」


イエスは言った。

「これは神がミカエルに人々の魂を重荷として科すように命じられたからです。

その結果、人々は奉仕をするかもしれないが、偉大な神はガブリエルに偉大な魂達を精神と魂を支配するもののない偉大なる時代に連れて行かせた。

それゆえ、魂の残りは・・・。

イエスはユダや他の者達と邪悪なもの達の破話し合う。

天使の時代の中でこの肉体に住むあなた達の精神・・・。

しかし、神はアダムに知識を与えられた。

その結果、混沌の王達と地上は彼らが支配しないようになった。

ユダはイエスに言った。

「それらの時代は何をするのでしょう?」

イエスは言った。

「本当のところ、彼らの全てにとっては、星達が物事を完成させる。」

サクラスは彼に割り当てられた時間を完成すると、彼らが行うと言っていたことを終了させるだろう。

それから、彼らは私の名前で姦淫し、子供を虐殺し、・・・するだろう。

そして彼は・・・。

その後、イエスは笑った。

ユダは言った。

「先生、何故私達を笑っているのですか?」

イエスは答えて言った。

「私はあなた達を笑っているのではなくて、星達の誤りを笑っているのです。」

何故なら、これらの六つの星達はこれらの五つの戦闘員とともに目的から外れているから。

星達はみんな自らの作ったものと一緒に壊されてしまうだろう。」


イエスは洗礼をされた人達のことを語る。

そしてユダの密告

ユダはイエスに言った。

「あなたの名前で洗礼を受けている人々は何をするでしょう?」


イエスは言った。

「本当のところをいうと、この洗礼は・・・。

本当のところ、ユダよ、サクラスに犠牲を捧げる人々・・・邪悪なもの全て・・・。

「しかし、あなたは彼ら全てに勝るだろう。

というのはあなたは私が着ている人間を犠牲にするだろうから。」


既にはあなたの角は上がっている。

あなたの怒りは煽られている。

あなたの星は輝いている。

そしてあなたの心は・・・。


「・・・支配者は破壊されるだろうから・・・・。

それから、アダムの偉大な時代のイメージは、賛美されるだろう。

というのは、天国よりも地上や天使、永遠の王国からのものである時代が存在するから。

あなたは全てを語られてしまった。

目を上げて、雲と雲の中にある光、それを取り囲む星達を見てみなさい。

道を導く星があなたの星です。」


ユダは目を上げて、輝く雲を見て、その中に入った。

地上に立っていた人々は雲から聞こえる声を聴いた。


次のように言っている・・・。

結末:ユダはイエスを密告する

高位の聖職者達はつぶやいた。

イエスが祈りの為に客室に行ってしまったので。

しかし、祈りの間、イエスを逮捕する為に数人の律法学者が注意深く監視していた。

イエスはみんなから預言者としてみなされていたので、彼らを人々を恐れていた。

律法学者たちはユダに近づいて言った。

「あなたはここで何をしているのか?あなたはイエスの弟子だ。」


ユダは彼らの望むように答えた。

そしてユダはいくばくかの金を受け取ってイエスを彼らに引き渡した。
http://www.nationalgeographic.com/lostgospel/_pdf/GospelofJudas.pdf
↑消滅・今は→https://selectra.co.uk/sites/selectra.co.uk/files/pdf/GospelofJudas.pdf

http://library666.seesaa.net/article/18179396.html

 

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01. 2010年8月15日 14:51:10: ZtrUlkNCdw

THE GOSPEL OF JUDAS

INTRODUCTION: INCIPIT

The secret account of the revelation that Jesus spoke in conversation with Judas Iscariot
during a week three days before he celebrated Passover.


THE EARTHLY MINISTRY OF JESUS

When Jesus appeared on earth, he performed miracles and great wonders for the salvation
of humanity. And since some [walked] in the way of righteousness while others walked
in their transgressions, the twelve disciples were called.

He began to speak with them about the mysteries beyond the world and what would
take place at the end.

Often he did not appear to his disciples as himself, but he was found
among them as a child.


SCENE 1: Jesus dialogues with his disciples: The prayer of thanksgiving or the eucharist


One day he was with his disciples in Judea, and he found them gathered together and
seated in pious observance.

When he [approached] his disciples, [34] gathered together
and seated and offering a prayer of thanksgiving over the bread, [he] laughed.

The disciples said to [him], “Master, why are you laughing at [our] prayer of
thanksgiving? We have done what is right.”

He answered and said to them, “I am not laughing at you.

are not doing this
because of your own will but because it is through this that your god [will be] praised.”

They said, “Master, you are […] the son of our god.”

Jesus said to them, “How do you know me? Truly [I] say to you, no generation of the
people that are among you will know me.”

THE DISCIPLES BECOME ANGRY

When his disciples heard this, they started getting angry and infuriated and began
blaspheming against him in their hearts.

When Jesus observed their lack of [understanding, he said] to them, “Why has this
agitation led you to anger?

Your god who is within you and […] [35] have provoked you
to anger [within] your souls.

[Let] any one of you who is [strong enough] among human
beings bring out the perfect human and stand before my face.”

They all said, “We have the strength.”

But their spirits did not dare to stand before [him], except for Judas Iscariot.

He was able to stand before him, but he could not look him in the eyes, and he turned his face
away.

Judas [said] to him, “I know who you are and where you have come from.

You are from the immortal realm of Barbelo.

And I am not worthy to utter the name of the one
who has sent you.”


JESUS SPEAKS TO JUDAS PRIVATELY


Knowing that Judas was reflecting upon something that was exalted, Jesus said to him,
“Step away from the others and I shall tell you the mysteries of the kingdom.

It is possible for you to reach it, but you will grieve a great deal.

[36] For someone else will replace you, in order that the twelve [disciples] may again come to completion with their
god.”

Judas said to him, “When will you tell me these things, and [when] will the great day
of light dawn for the generation?”

But when he said this, Jesus left him.

SCENE 2: Jesus appears to the disciples again


The next morning, after this happened, Jesus [appeared] to his disciples again.

They said to him, “Master, where did you go and what did you do when you left us?”

Jesus said to them, “I went to another great and holy generation.”

His disciples said to him, “Lord, what is the great generation that is superior to us and
holier than us, that is not now in these realms?”

When Jesus heard this, he laughed and said to them, “Why are you thinking in your
hearts about the strong and holy generation?

[37] Truly [I] say to you, no one born [of]
this aeon will see that [generation], and no host of angels of the stars will rule over that
generation, and no person of mortal birth can associate with it, because that generation
does not come from […] which has become […].

The generation of people among [you]
is from the generation of humanity […] power, which [… the] other powers […] by
[which] you rule.”


When [his] disciples heard this, they each were troubled in spirit.

They could not say a word.


Another day Jesus came up to [them].

They said to [him], “Master, we have seen you
in a [vision], for we have had great [dreams …] night […].”

[He said], “Why have [you … when] have gone into hiding?” [38]

THE DISCIPLES SEE THE TEMPLE AND DISCUSS IT


They [said, “We have seen] a great [house with a large] altar [in it, and] twelve
men—they are the priests, we would say—and a name; and a crowd of people is waiting
at that altar, [until] the priests [… and receive] the offerings.

[But] we kept waiting.”

[Jesus said], “What are [the priests] like?”

They [said, “Some …] two weeks; [some] sacrifice their own children, others their
wives, in praise [and] humility with each other; some sleep with men; some are involved
in [slaughter]; some commit a multitude of sins and deeds of lawlessness.

And the men who stand [before] the altar invoke your [name], [39] and in all the deeds of their
deficiency, the sacrifices are brought to completion […].”


After they said this, they were quiet, for they were troubled.

JESUS OFFERS AN ALLEGORICAL INTERPRETATION OF THE VISION OF THE TEMPLE


Jesus said to them, “Why are you troubled? Truly I say to you, all the priests who stand
before that altar invoke my name.

Again I say to you, my name has been written on this
[…] of the generations of the stars through the human generations.

[And they] have planted trees without fruit, in my name, in a shameful manner.”

Jesus said to them, “Those you have seen receiving the offerings at the altar—that is
who you are.

That is the god you serve, and you are those twelve men you have seen.

The cattle you have seen brought for sacrifice are the many people you lead astray [40] before
that altar.

[…] will stand and make use of my name in this way, and generations of the
pious will remain loyal to him.

After hi another man will stand there from [the
fornicators], and another [will] stand there from the slayers of children, and another from
those who sleep with men, and those who abstain, and the rest of the people of pollution
and lawlessness and error, and those who say, ‘We are like angels’; they are the stars that
bring everything to its conclusion.

For to the human generations it has been said, ‘Look,
God has received your sacrifice from the hands of a priest’—that is, a minister of error.

But it is the Lord, the Lord of the universe, who commands, ‘On the last day they will be
put to shame.’” [41]


Jesus said [to them], “Stop sac[rificing …] which you have […] over the altar, since
they are over your stars and your angels and have already come to their conclusion there.

So let them be [ensnared] before you, and let them go [—about 15 lines missing—]
generations […].

A baker cannot feed all creation [42] under [heaven].

And […] to them […] and […] to us and […].

Jesus said to them, “Stop struggling with me. Each of you has his own star, and
every[body—about 17 lines missing—] [43] in […] who has come [… spring] for the tree
[…] of this aeon […] for a time […] but he has come to water God’s paradise, and the
[generation] that will last, because [he] will not defile the [walk of life of] that
generation, but […] for all eternity.”


JUDAS ASKS JESUS ABOUT THAT GENERATION AND HUMAN GENERATIONS


Judas said to [him, “Rabb]i, what kind of fruit does this generation produce?”

Jesus said, “The souls of every human generation will die.

When these people, however, have completed the time of the kingdom and the spirit leaves them, their bodies
will die but their souls will be alive, and they will be taken up.”

Judas said, “And what will the rest of the human generations do?”

Jesus said, “It is impossible [44] to sow seed on [rock] and harvest its fruit. [This] is
also the way […] the [defiled] generation […] and corruptible Sophia […] the hand that
has created mortal people, so that their souls go up to the eternal realms above.

[Truly] I say to you, […] angel […] power will be able to see that […] these to whom […] holy
generations […].”

After Jesus said this, he departed.


SCENE 3: Judas recounts a vision and Jesus responds


Judas said, “Master, as you have listened to all of them, now also listen to me. For I have
seen a great vision.”

When Jesus heard this, he laughed and said to him, “You thirteenth spirit, why do you
try so hard? But speak up, and I shall bear with you.”

Judas said to him, “In the vision I saw myself as the twelve disciples were stoning me
and [45] persecuting [me severely].

And I also came to the place where […] after you.

I saw [a house …], and my eyes could not [comprehend] its size.

Great people were surrounding it, and that house a roof of greenery, and in the middle of the house
was [a crowd—two lines missing—], saying, ‘Master, take me in along with these
people.’”

[Jesus] answered and said, “Judas, your star has led you astray.”

He continued, “No person of mortal birth is worthy to enter the house you have seen, for that place is
reserved for the holy.

Neither the sun nor the moon will rule there, nor the day, but the
holy will abide there always, in the eternal realm with the holy angels. Look, I have
explained to you the mysteries of the kingdom [46] and I have taught you about the error
of the stars; and […] send it […] on the twelve aeons.”


JUDAS ASKS ABOUT HIS OWN FATE

Judas said, “Master, could it be that my seed is under the control of the rulers?”

Jesus answered and said to him, “Come, that I [—two lines missing—], but that you
will grieve much when you see the kingdom and all its generation.”

When he heard this, Judas said to him, “What good is it that I have received it? For
you have set me apart for that generation.”

Jesus answered and said, “You will become the thirteenth, and you will be cursed by
the other generations—and you will come to rule over them.

In the last days they will curse your ascent [47] to the holy [generation].”

JESUS TEACHES JUDAS ABOUT COSMOLOGY: THE SPIRIT AND THE SELF-GENERATED

Jesus said, “[Come], that I may teach you about [secrets] no person [has] ever seen.

For there exists a great and boundless realm, whose extent no generation of angels has seen,
[in which] there is [a] great invisible [Spirit],
which no eye of an angel has ever seen,
no thought of the heart has ever comprehended,
and it was never called by any name.


“And a luminous cloud appeared there. He said, ‘Let an angel come into being as my
attendant.’

“A great angel, the enlightened divine Self-Generated, emerged from the cloud.
Because of him, four other angels came into being from another cloud, and they became
attendants for the angelic Self-Generated.

The Self-Generated said, [48] ‘Let […] come
into being […],’ and it came into being […]. And he [created] the first luminary to reign
over him. He said, ‘Let angels come into being to serve [him],’ and myriads without
number came into being.

He said, ‘[Let] an enlightened aeon come into being,’ and he
came into being. He created the second luminary [to] reign over him, together with
myriads of angels without number, to offer service.

That is how he created the rest of the
enlightened aeons. He made them reign over them, and he created for them myriads of
angels without number, to assist them.


ADAMAS AND THE LUMINARIES

“Adamas was in the first luminous cloud that no angel has ever seen among all those
called ‘God.’

He [49] […] that […] the image […] and after the likeness of [this] angel.

He made the incorruptible [generation] of Seth appear […] the twelve […] the twentyfour
[…].

He made seventy-two luminaries appear in the incorruptible generation, in
accordance with the will of the Spirit.

The seventy-two luminaries themselves made three
hundred sixty luminaries appear in the incorruptible generation, in accordance with the
will of the Spirit, that their number should be five for each.


“The twelve aeons of the twelve luminaries constitute their father, with six heavens for
each aeon, so that there are seventy-two heavens for the seventy-two luminaries, and for
each [50] [of them five] firmaments, [for a total of] three hundred sixty [firmaments …].

They were given authority and a [great] host of angels [without number], for glory and
adoration, [and after that also] virgin spirits, for glory and [adoration] of all the aeons and
the heavens and their firmaments.


THE COSMOS, CHAOS, AND THE UNDERWORLD

“The multitude of those immortals is called the cosmos— that is, perdition—by the
Father and the seventy-two luminaries who are with the Self-Generated and his seventytwo
aeons.

In him the first human appeared with his incorruptible powers.

And the aeon that appeared with his generation, the aeon in whom are the cloud of knowledge and the
angel, is called [51] El. […] aeon […] after that […] said, ‘Let twelve angels come into
being [to] rule over chaos and the [underworld].’

And look, from the cloud there appeared an [angel] whose face flashed with fire and whose appearance was defiled with
blood.

His name was Nebro, which means ‘rebel’; others call him Yaldabaoth.

Another angel, Saklas, also came from the cloud. So Nebro created six angels—as well as
Saklas—to be assistants, and these produced twelve angels in the heavens, with each one
receiving a portion in the heavens.

THE RULERS AND ANGELS

“The twelve rulers spoke with the twelve angels: ‘Let each of you [52] […] and let them
[…] generation [—one line lost—] angels’:

The first is [S]eth, who is called Christ.

The [second] is Harmathoth, who is […].

The [third] is Galila.

The fourth is Yobel.

The fifth [is] Adonaios.

These are the five who ruled over the underworld, and first of all over chaos.


THE CREATION OF HUMANITY

“Then Saklas said to his angels, ‘Let us create a human being after the likeness and after
the image.’ They fashioned Adam and his wife Eve, who is called, in the cloud, Zoe.

For by this name all the generations seek the man, and each of them calls the woman by these
names.

Now, Sakla did not [53] com[mand …] except […] the gene[rations …] this […].
And the [ruler] said to Adam, ‘You shall live long, with your children.’”

JUDAS ASKS ABOUT THE DESTINY OF ADAM AND HUMANITY

Judas said to Jesus, “[What] is the long duration of time that the human being will live?”

Jesus said, “Why are you wondering about this, that Adam, with his generation, has
lived his span of life in the place where he has received his kingdom, with longevity with
his ruler?”

Judas said to Jesus, “Does the human spirit die?”

Jesus said, “This is why God ordered Michael to give the spirits of people to them as a
loan, so that they might offer service, but the Great One ordered Gabriel to grant spirits to
the great generation with no ruler over it—that is, the spirit and the soul.

Therefore, the [rest] of the souls [54] [—one line missing—].

JESUS DISCUSSES THE DESTRUCTION OF THE WICKED WITH JUDAS AND OTHERS


“[…] light [—nearly two lines missing—] around […] let […] spirit [that is] within you
dwell in this [flesh] among the generations of angels.

But God caused knowledge to be [given] to Adam and those with him, so that the kings of chaos and the underworld might
not lord it over them.”

Judas said to Jesus, “So what will those generations do?”

Jesus said, “Truly I say to you, for all of them the stars bring matters to completion.

When Saklas completes the span of time assigned for him, their first star will appear with
the generations, and they will finish what they said they would do.

Then they will fornicate in my name and slay their children [55] and they will […] and [—about six and
a half lines missing—] my name, and he will […] your star over the [thir]teenth aeon.”
After that Jesus [laughed].

[Judas said], “Master, [why are you laughing at us]?”

[Jesus] answered [and said], “I am not laughing [at you] but at the error of the stars,
because these six stars wander about with these five combatants, and they all will be
destroyed along with their creatures.”

JESUS SPEAKS OF THOSE WHO ARE BAPTIZED, AND JUDAS’S BETRAYAL


Judas said to Jesus, “Look, what will those who have been baptized in your name do?”

Jesus said, “Truly I say [to you], this baptism [56] […] my name [—about nine lines
missing—] to me.

Truly [I] say to you, Judas, [those who] offer sacrifices to Saklas […]
God [—three lines missing—] everything that is evil.


“But you will exceed all of them. For you will sacrifice the man that clothes me.

Already your horn has been raised,

your wrath has been kindled,
your star has shown brightly,
and your heart has […]. [57]

“Truly […] your last […] become [—about two and a half lines missing—], grieve
[—about two lines missing—] the ruler, since he will be destroyed.

And then the image of the great generation of Adam will be exalted, for prior to heaven, earth, and the angels,
that generation, which is from the eternal realms, exists.

Look, you have been told everything.

Lift up your eyes and look at the cloud and the light within it and the stars surrounding it.

The star that leads the way is your star.”

Judas lifted up his eyes and saw the luminous cloud, and he entered it.

Those standing on the ground heard a voice coming from the cloud, saying, [58] […] great generation
[…] … image […] [—about five lines missing—].

CONCLUSION: JUDAS BETRAYS JESUS


[…] Their high priests murmured because [he] had gone into the guest room for his
prayer.

But some scribes were there watching carefully in order to arrest him during the
prayer, for they were afraid of the people, since he was regarded by all as a prophet.
They approached Judas and said to him, “What are you doing here? You are Jesus’
disciple.”

Judas answered them as they wished.

And he received some money and handed him over to them.

http://www.nationalgeographic.com/lostgospel/_pdf/GospelofJudas.pdf
↑消滅・今は→https://selectra.co.uk/sites/selectra.co.uk/files/pdf/GospelofJudas.pdf


02. 中川隆 2013年7月11日 12:46:07 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

『ユダの福音書』 『チャコス写本』より


■1.序文

 本文書は、

「イエスが過ぎ越の祭りを祝う三日前に、イスカリオテのユダとの対話で語った、秘密の啓示の話」

である。

■2.イエスと使徒たち

 イエスは地上に現れたとき、数々の奇跡を行い、十二人の弟子たちを呼び集めた。イエスはしばしばそのままの姿では弟子たちの前には現れず、一人の子どもとして弟子たちの中にいた。

■3.聖餐に関する議論

 ある日、弟子たちは集まって座り、パンに感謝の祈りを唱える儀式(聖餐)を行っていた。これを見たイエスは、彼らのことを笑った。なぜ自分たちのことを笑うのか、と問い詰める弟子たちに対してイエスは、

「私はあなたがたを笑っているのではない。あなたがたは自分たちの意志でそうしているのではなく、そうすることによって、あなたがたの神(地上の支配者)が賛美されるだろうからそうしているのだ」

と答え、弟子たちの種族には自分のことが理解できないだろうと告げる。

■4.ユダだけがイエスの前に立つ

 イエスの言葉を聞いた弟子たちは怒り、心の中でイエスを罵り始めた。これを見たイエスは、

「なぜこの興奮が怒りに変わったのか。あなたがたの内にいる完全なる人を取り出して、私の眼前に立たせなさい」

と話す。弟子たちは口を揃え、自分たちにはそれだけの勇気があると主張したが、実際にイエスの前に立つことができたのは、イスカリオテのユダだけであった。しかしユダもまた、イエスの目を見ることができず、顔を背けた。

 ユダはイエスに、

「あなたが誰か、どこから来たのか私は知っています。あなたは不死の王国バルベーローからやって来ました。私にはあなたを遣わした方の名前を口に出すだけの価値がありません」

と話す。これに対してイエスは、誰か他の者がお前に取って代わろうとするため、十二使徒から離れるように促し、そうすれば王国の秘密を授けようと約束する。ユダはイエスに対し、その教えはいつ授けられるのか、また終末が訪れるのはいつなのかを問いかけるが、イエスはそれに答えないまま彼から離れ去ってしまう。


■5.イエスが使徒たちの前に再び現れる

 その翌日、イエスは再び弟子たちの前に現れた。

「先生、私たちと別れてどこへ行き、何をしておられたのですか」

と問う弟子たちに対し、イエスは

「私はここではない、別の大いなる、聖なる種族のところへ行っていた」

と答える。自分たちより大いなる、聖なる種族とは何なのかを問う弟子たちに対して、イエスは笑い、

「この世に生まれてあの種族を見るものはいないだろう。星々の天使の軍勢もあの種族を支配することはなく、死を免れない生まれの人が、あの種族と交際することもない」

と話す。


■6.神殿祭儀に関する議論

 弟子たちは次に、大きな家(神殿)があり、その中に祭壇が据えられ、そこに名が記されていること、またそこでは多くの罪と不法行為が侵されているにもかかわらず、イエスの名を唱えることで供犠が行われていることを、イエスに話した。これに対してイエスは、自らの名を不正に使用する祭儀を執り行う者たちや、それを信仰する者たちは実際に存在しているものの、

「終わりの日に彼らは恥に落とされる」

と予告する。


■7.イエスとユダの対話

 ユダはイエスに、聖なる種族がどのような実りをもたらすのかを問いかける。これに対してイエスは、これらの人々はその肉体は潰えるが、魂は死なずに天に引き上げられると答える。その一方で他の種族たちは、あたかも岩に蒔かれた種のように、実りを収穫することはできないのである。

 次にユダは、十二使徒たちに石を投げられて虐げられ、その後にとてつもなく大きな家が現れるという、自らが見た幻の内容についてイエスに問いただす。イエスはユダを「十三番目の霊」と呼び、その動揺を笑ってなだめると共に、

「死を免れない生まれの者は、お前が見たあの家の中に入るに値しない。あそこは聖なる人々のために用意された場所なのだから。太陽も月も、あるいは昼も、その場所を治めることはなく、聖なる者がそこに留まり、永遠の国に聖なる天使たちと共にいるだろう」

と話す。

「やはり私の種子は支配者たちの掌中にあるということなのですか」

と心配するユダに対して、イエスは、彼が聖なる種族のもとに引き上げられるであろうこと、しかしそれを見た他の種族たちは彼を非難の的にするであろうことを予告し、

「いまだかつて何びとも目にしたことのない秘密をお前に教えよう」

と話して、創世の物語を語り始める。


■8.世界の始源

 世界の始源に存在したのは、「目には見えない霊」(至高神)である。彼が住む広大な御国は、

「天使も見たことがなく、いかなる心の思念によっても理解されず、いかなる名前でも呼ばれたことがない」。

至高神はあるとき、

「一人の天使を、私の仕え手として生じさせよ」

と言い、大いなる天使、照り輝く神である「アウトゲネース」(自ら生まれた者)を出現させる。そしてアウトゲネースは、無数のアイオーンたちを創造することにより、プレーローマ界を成立させる。


■9.造物主ヤルダバオートと人間の創造

 アイオーンの一人であるエルは、

「十二の天使を生じさせ、混沌と冥府を支配させよ」

と言い、造物主ヤルダバオートを出現させる。その顔は炎で輝き、その姿は血で汚れていた。ヤルダバオートはもう一人の天使であるサクラスと共に、諸天の支配者となる十二の天使を生み出した。次にサクラスは、彼の天使に向かって

「われわれの形に似せて人間を造ろう」

と言い、アダムとエバを造り上げた。また、支配者はアダムに、

「おまえは生き長らえ、子供たちを残すだろう」

と告げた。

■10.人間の運命

 ユダはイエスに対して、

「人間はどれほど長く生きるのでしょうか」

と問いかける。イエスは、アダムや彼の種族が支配者と共に長く生きたということを認めるものの、その世界には終末が定められていることを明らかにする。諸天に支配された世界は、割り当てられた時間が終了すると、その全てがそこに生きる生き物たちと共に滅ぼされてしまうのである。


■11.対話の終わり、ユダがイエスを引き渡す

 最後にイエスはユダに対し、

「お前は神の私を包むこの肉体を犠牲とし、すべての弟子たちを越える存在になるだろう」

と告げる。ユダは、聖なる種族と共に永遠の王国へと引き上げられるのである。


 部屋に入って祈りを捧げるイエスを捕らえようと、律法学者たちは注意深く見張っていた。彼らはユダに近づき、

「お前はここで何をしているのか、お前はイエスの弟子ではないか」

と問いただす。ユダは彼らの望むままに返答し、いくらかの金を受けとって、イエスを彼らに引き渡した。



【一言解説】

昨年(2006年)その内容が公表され、一時期は大きな話題を集めた『ユダの福音書』のプロットをご紹介します。遅ればせながら、ナショナル・ジオグラフィック社公刊の邦訳を取り寄せ、一読してみましたので。翻訳に関して大きな問題があるとは感じませんでしたが、おそらくは英語のgenerationが「世代」と訳されていたのが気に懸かりました。これはギリシャ語の「ゲネア」が原語で、「種族」と訳さなければ意味が分かりにくくなってしまいます。いずれコプト語の原文も入手できると思いますので、その際には少し訂正を加えるかもしれません。

テクストの枠組みに関してはかなり明確で、イエスの弟子たちの中でイスカリオテのユダこそがイエスの教えをもっとも深く理解した者であるとされ、ユダに対してイエスが密かに明らかにした教えを記した文書、という体裁が取られています。上記のプロットで言えば、■1〜■7、および■11が、ユダの卓越性や、イエスとユダの関わりを描いた物語の「外枠」部分であり、■8〜■10が、イエスがユダに示した、世界の起源と終末の姿を描いた部分ということになります。

後者の部分については、残念ながら(と言うべきか)このテクストにはそれほどの目新しさはありません。いわゆる「セツ派」に分類されるグノーシス主義の神話を、きわめて簡略的に要約したものと捉えることができるでしょう。その記述が凝縮されたものであることと、テクストの保存状態が悪いこともあり、この部分はかなり読み取りが困難です。しかし、その他のセツ派のテクストの存在によって、テクストの欠損部分はおおよそ類推することが可能になっています。

前者の部分、すなわち、ユダこそがもっとも優れた使徒であったと主張される部分については、キリスト教教父によるきわめて断片的な情報が伝えられていたとはいえ、オリジナルのテクストとして示されたものは『ユダの福音書』が初めてと言って良いと思われます。グノーシス主義の教説では、「イエスの磔刑」は実際に起こったことではなく、それはそのように見えたものに過ぎなかった、なぜならキリストの本質はその霊的部分にあり、肉体は仮初めのものに過ぎないのだから、と解釈するいわゆる「仮現論」がしばしば主張されています。

キリストが磔刑を受けたのは、あたかも自分が死んだかのように思わせることによって、この世の支配者たちを欺くためのものであった、と語られるわけです。このような教説に照らして考えてみると、イエスを磔刑へと引き渡したユダの行為は、必ずしも悪しきものとは捉えられないことになる。むしろユダこそがイエスの真意を理解していた数少ない人間の一人であり、使徒の中でもっとも卓越した者であった、ということになるわけですね。

全体として言えば『ユダの福音書』は、「セツ派」の創世神話や終末論、およびキリスト仮現論や可視的な諸儀礼への批判など、その他のグノーシス主義の教説と基本線を同じくしながら、それらを「ユダこそがもっとも優れた使徒であった」という枠組みに照らして語り直したものと考えることができるでしょう。この点から考えると、このテクストが大いに話題になった際に語られたような、「ユダの歴史的実像」を明らかにしたものと捉えることはほとんど不可能と言わざるを得ません。


[出典]『原典 ユダの福音書』 日経ナショナルジオグラフィック社、2006年
http://gnosticthinking.nobody.jp/gnosismyth015.html


ユダの福音書
http://www.youtube.com/watch?v=KTO3zHGIDCY

【歌詞理解用-日本語字幕】JUDAS ユダ (LADY GAGA )【聖書・ユダ福音書】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14330303


03. 中川隆 2013年7月11日 18:16:37 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6


「ユダの福音書Uグノーシス」 2012/1/9 


 『イスカリオテのユダはイエス・キリストを裏切った悪者か、それともキリストの指示に忠実に従っていた信者だったのか。その答えは今もまだ解き明かされていない。

National Geographic News June 27, 2011
引用元
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110627002&expand#title

「ユダの福音書・Gospel Judas」の持つ意味

 1700年間、表舞台から姿を消していたユダの福音書が修復・公開されてから5年。写本の鑑定と修復・翻訳プロジェクトは、ウェイト歴史的発見研究所、マエケナス古美術財団とともにナショナル ジオグラフィック協会の支援で行われ、修復写本の初公開も2006年4月にワシントンD.C.の協会本部で行われた。

 新約聖書によれば、イスカリオテのユダはイエス・キリストを裏切ったとされる人物だ。ユダは銀貨30枚と引き換えにイエスを官憲に売り渡したとされる。しかし、実際ところユダについての記述はあまり多く残っていない。

 イエスの死後、初期キリスト教の時代には、様々な教えを説く福音書が存在した。新約聖書に収められているのは、その中で「正典」と認められた、マルコ、マタイ、ルカ、ヨハネの4つの福音書のみである。この4つの福音書が正典と認められたのは、西暦150〜200年頃だと言われる。この動きに特に積極的だったのが、教会の司教でありユダの福音書を「偽りの歴史」と厳しく批判したエイレナイオスであった。当時キリスト教の教えは一つではなく、様々な福音書が存在し、正統派教会もその中の一グループに過ぎなかった。

 ユダの福音書は、正統派教会に弾圧されたグノーシス派の教義の一つであったと考えられている。グノーシス派は教会から異端とされ、残っている資料はごくわずかだ。4つの正典派とユダの福音書を初めとするグノーシス派には、その教義に大きな違いが存在していた。

 グノーシスという言葉は、ギリシャ語で「知識」を意味する。グノーシス派の教義は知識を通して救済の道を示そうとするものだ。知識といっても、本から得られる知識のことではなく、自己の本質を知ることで、神を認識することができると考え方であった。これは「神の子であるイエスだけが、人間であると同時に神でもある」とする教会の立場と真っ向から対立する。つまり、神の声を仲介する教会の聖職者の必要性に疑問符を付きつけたのだ。

 グノーシス派の福音書はほとんどがその後の弾圧によって破棄されたが、1945年、考古学史上を揺るがす驚くべき発見があった。それがナグ・ハマディ文書の発見だ。

 ナグ・ハマディはエジプト南部にある小さな村で、そこにあった修道院の遺跡から、膨大な量のコプト語で書かれたパピルス写本が発見された。発見された写本のほとんどはグノーシス派の教義について書かれた文書であり、これによって初期キリスト教の研究は飛躍的に進んだ。この文書の考古学的価値は、1947年に発見された死海文書に匹敵するとも言われる。

 ユダの福音書が書かれたのは、約1700年前だと考えられている。この写本は1970年代にエジプトのミニヤー県付近の砂漠で発見された。ユダの福音書は全66ページに上り、ナグ・ハマディ文書と同じコプト語のパピルス文書として残されている。

 そこに書かれていたユダの記述は、新約聖書に書かれていることとは大きく食い違う。その内容があまりに衝撃的なため、発見当時は捏造を疑う声もあり、写本発見から20年以上も買い手がつかない状態が続いた。その間にも文書の劣化は進み、2002年に復元作業に着手したときには、文書は崩壊寸前の状態となっていた。

 ユダの福音書によれば、イエスの真の教えを理解しているのはユダだけであり、イエスに最も信頼されていた信徒でもあった。イエスはユダを他の使徒よりも一段上の存在だと考え、皆を導いていくのは彼の仕事だと語っている。

 そして、「お前は、真の私を包むこの肉体を犠牲とし、すべての弟子たちを超える存在になるだろう」と話し、イエスから物質である肉体を取り除くことによって、内なる真の自己、つまり神の本質を解放するように言うのであった。これは、グノーシス派の典型的な考え方であり、肉体は牢獄で、その牢獄からイエスを解き放ったのがユダであったことを表している。

 また、イエスを売り渡したことでさえ、イエスの言葉に従ったからに過ぎないという記述も存在する。イエスは、ユダが他のすべての使徒たちの非難の的となるだろうという言葉も残している。

 なぜユダに関する記述がこれほどまでに違うのか、そこには初期キリスト教会のユダヤ教の一分派を脱却したいという意図が見え隠れする。その過程において、ユダ=ユダヤ人として描き、イエス処刑の責任をユダヤ民族に負わせることが教会にとって都合が良かったのだ。その傾向は時代を追うに連れ強まっており、福音書の中で最初に書かれたとされるマルコ福音書からヨハネの福音書にいたるに連れ、ユダの邪悪性は増していく。

 福音書には、12人の使徒の名前が付けられているが、その作者は明確ではなく、現在正典として認められている4つの福音書でさえ、その作者は不明の状態だ。しかし、はっきりしていることは、初期のキリスト教では、多様な福音書が読まれ、その教義もさまざまであったということだ。ユダの福音書はキリスト教の発展の道筋を知る重要な資料であり、この発見によって、新約聖書に収められた正典福音書の内容に対する理解がさらに進む可能性があると言える。』


ユダの福音書U〜グノーシス〜
原文
http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-131.htm


■キリスト教グノーシス派
 今から2000年前、キリスト教正統派はこう説いた。
「世界は唯一絶対神が創造し、イエスキリストは人間の罪を背負うため降臨した」

 一方、キリスト教グノーシス派はそのすべてを否定した。危機感をつのらせた正統派は、強硬手段にでる。グノーシス派を異端として糾弾し、その書をことごとく焼き捨てたのである。

 キリスト教の教義は大きく2つある。天地創造の物語と、イエスの言行録だ。天地創造は、正統派の書が「旧約聖書」、グノーシス派の書が「旧約外典」である。一方、イエスの言行録は、正統派が「新約聖書」で、グノーシス派が「新約外典」。これを整理すると、


【 両派の聖書 】

正統派

グノーシス派
天地創造の物語

旧約聖書

旧約外典
イエスの言行録

新約聖書

新約外典

 つまり、正統派は「○○聖書」、グノーシス派は「○○外典」。

■正統派 Vs グノーシス派
 つぎに、正統派とグノーシス派の主張の違いをみていこう。


【神について】
  正統派によれば、
・この世界を創造したのは、唯一絶対にして全知全能の神である。
・神は、天と地、見ゆるもの、見えざるもの、すべてを創造した。

 一方、グノーシス派によれば、
・この世界を創造した神(旧約聖書の神ヤハウェ)は、唯一絶対神ではない。
・全能にはほど遠い、無知で傲慢な劣位の神である。
 (全能の神が、こんな災いだらけの不完全な世界をつくるわけがない)


【救済について】
 正統派によれば、
・人間はアダムとイブの原罪を継承している。
・原罪は重く深く、それゆえ、「神のゆるし」がない限り消えることはない。
・時は満ち、神の国は近づいた。
・悔い改めて、福音を信じれば、救済される。
 ※福音:神のメッセージ

 一方、グノーシス派によれば、
・この物質世界は、我々を肉体に閉じこめておく邪悪な世界である。
・我々にとって救済とは、この物質世界から逃れ、天の家に還ることである。
・そのためには、何をすればいいのか?
・悔い改めても、善行を積んでも、意味はない。
・唯一、真理を「知る」ことによってのみ、救済される。

 グノーシス派はさらに補足する。
・ただし、すべての人間が救済されるわけではない。
・救済されるのは、内に輝く神性を宿す人間だけである。
・その他の人間は、動物と同じくこの世界の創造神の産物で、死んだら「おわり」。

 「その他の人間」にとっては身もふたもない。こんな紋切り型の「弱者切り捨て」では、世界宗教はムリだろう。神性があろうがなかろうが、ウソだろうがなんだろうが、
「必ずあなたは救われます」
と言い切らなくては、正統派のように。

【イエスについて】
 正統派によれば、
・イエスは、この世界を創造した神の子である。
・イエスは、人間の罪を背負うために降臨した。

 一方、グノーシス派によれば、
・イエスは、この世界を創造した神の上位にある。
・イエスは、秘密の知識を授けるために降臨した。

 ということで、両派の主張はかなり違う。正統派がグノーシス派を執拗に敵対視したも無理はない。グノーシス派はことあるごとに、「知識」をひけらかし、したり顔で正統派を愚弄したからだ。イエスの死後、正統派は教会の権威を高め、精神世界の覇者たらんとした。世俗の王が、物質世界を支配したように。旧約聖書と新約聖書はそのための神聖なマニュアルだった。ところが、グノーシス派はそれを否定し、唯一絶対神をもあざ笑ったのである。

■神秘主義
 このような危険な?グノーシス派がよりどころとしたのが、グノーシス主義(グノーシス思想)である。じつは長い間、
「キリスト教グノーシス派 = グノーシス派」
と考えられてきた。ところが、1945年に発見された「ナグ ハマディ文書」の中には、ユダヤ教、キリスト教とは無関係のグノーシス文書も含まれていた。おそらく、初めに「グノーシスの種」があって、それがキリスト教にのりうつり、キリスト教グノーシス派として実体化したのだろう。

 「グノーシスの種」は紀元前4世紀ギリシャの「プラトン哲学」にまでさかのぼる。その名のとおり、哲学者プラトンが生みだし、アリストテレスがもんで、西洋哲学の起源となった。この思想をベースに、地中海世界で「グノーシス主義」、エジプトでは「ヘルメス学」、ヘブライでは「カバラ」が生まれた。そして、相乗的に神秘主義を育んでいったのである。どれがニワトリか卵かはわからないが。

 「ヘルメス学」は、西洋神秘主義の代名詞となったが、教義のすべてが怪しいわけではない。たとえば、ヘルメス学には次の一節がある。
「上なるものは下なるものの相似である」

 平たく言えば、この世界はマクロで見てもミクロで見ても、同じ形をしている。好意的にとらえれば、かつて一世を風靡した「複雑系」を彷彿させる。「複雑系」とは、多数の要因がからみあって全体を構成する系である。従来の数学的アプローチでは解けないので、コンピュータが得意とする逐次的、近似的な手法で問題を解く。

 たとえば、入り組んだ海岸線のギザギザは、遠目で見ても、近くで見ても、同じような形をしている。このように、縮小しても拡大しても同じ図形が現れる形を「フラクタル図形」とよんでいる。同じ形が、大から小にシームレスに転写されていく、いわば自己相似形だ。このようなフラクタル図形は、自然界にも多く存在するという。たとえば、海岸線のギザギザや、雪山の凹凸。

 フラクタル図形は、単純なルールの繰り返しで描けるので、コンピュータお得意の分野だ。代数方程式や微分方程式のような敷居の高い数学は不要。それに、この方法で描かれた海岸線や雪山は、とてもリアルに見える。一方、「水も漏らさぬ論理でたたみ込んでいく」数学らしい厳密さは感じられず、いかにも工学的だ。

 ということで、先のヘルメス学の金言は、科学と言えないこともない。さらに、ヘルメス学は錬金術まで言及している。錬金術は「鉛を金に変える」を意味し、限りなく怪しい。原則、量子力学がベースの元素変換技術がないとムリ。とはいえ、かの天才ニュートンも、晩年、はまった分野だ。中味はさておき、実験風景だけ見れば、「化学」と言えないこともない。

 ということで、
「ヘルメス学 = 科学×神秘主義 = フリンジ(疑似科学)」

 また、「カバラ」はユダヤ教に準じた神秘主義思想である。じつは、カバラには、死んだ人間を蘇生させる秘術がある。秘密の呪文を唱え、死人を土で再生するのである。ところが、肉体はあっても魂がない。つまり、幽霊の逆。幽霊よりこっちのほうがよっぽどコワイ。

 最後に、神秘主義の原点となった「プラトン哲学」について。プラトンは、物質界(物質世界)の上に、イデア界(イデア世界)があると考えた。イデアとは、永遠不滅の真実であり、究極まで抽象化され、実体をもたない。そのため、劣化することも朽ち果てることもない。一方、我々が住む物質界は、邪神「デミウルゴス」が、イデア界をひな形に模造したものだという。

 つまり、イデア界はテンプレートで、物質界はその実体。

 もしプログラマーなら、これを読んでソワソワするかもしれない。
「イデア界はクラスで、物質界はインスタンス?」
ビンゴ!プログラミング手法「オブジェクト指向」の説明で、これに優るものはないだろう。プログラマーは無意識のうちに、プラトン哲学を実践しているのだ。プログラミングは「自然科学+人文科学」というとても珍しい科学なのである。

 ところで、大哲学者プラトンが、こんな怪しい説を唱えていた?しかり!プラトンの著書「ティマイオス」の中には、次の一節がある。
「世界の霊が、世界の体に磔(はりつけ)にされた」
人間の霊が物質世界に固定され、身動きがとれなくなったと言っているのだ。神秘主義は物質より霊に重きをおくが、プラトン哲学はその原点なのである。

 古代ギリシャ・ローマの時代、科学と宗教は共存共栄していた。ところが、キリスト教が浸透すると状況は一変する。科学と宗教は鋭く対立し、科学は「疑う」ことで進化をとげ、宗教は「信じる」ことで停滞した。ともに、究極の目的は「真理の追求」にあるのに。

 真理を極めるという点で、宗教のアプローチ「信じることから始めよう」は賭けにみえる。発生時点の教義を真理と決め打ちし、「カイゼン」を放棄しているからだ。その教義が正解ならハッピーだが、そうでない場合、真理には永遠に到達しない。だから、伸るか反るかの大バクチ。一方、科学はこんなリスクをヘッジするため、「疑い」と「カイゼン」をスローガンにしている。


■グノーシス主義
 ここで、話をグノーシス主義にもどそう。グノーシス主義はプラトン哲学を起源とすると書いたが、その根拠はプラトンの次の一節にある。
「人間は感覚でイデアを認知できないが、『理性』を通してなら可能である」

 「イデア」とは世界の設計図、神の領域にあり、その産物に過ぎない人間に理解できるわけがない。しかし、「理性」を介してならそれが可能、というわけだ。プラトンがいかに理性を重要視したかがわかる。このような哲理は、グノーシス主義の核心に一致している。

 実際、グノーシス主義によれば、
・偽りの地上界(物質界)と真実の神の国(イデア界) → 二元論
・神の国に還るには、秘密の知識を得るしかない   → 「知る」ことの重要性
プラトンの哲理そのままである。

 そもそも、「グノーシス【Gnosis】」は、古代ギリシア語で「知識、知ること」を意味する。さらに、「グノーシス派=知る人々」。グノーシス主義にとって、「知る」ことがいかに重要か。つまり、グノーシス主義はプラトン哲学の正統な継承者なのである。一方、グノーシス主義は「五感で認知できない真理」を知識として体系化した点で、「オカルティズム」に酷似している。ただし、ここでいう「オカルティズム」は、本来の「隠されたもの」の知識体系をさし、世間を騒がすカルト集団とは関係ない(直接的に)。

 グノーシス主義は、キリスト教のみならず、他の宗教にも大きな影響を与えた。例えばマ二教。じつは、マニ宗教は、大胆にも、グノーシス主義を正統派として受け入れている。マニ教は、3世紀頃、サーサーン朝ペルシャのマニによって開かれた。教義は、
「ゾロアスター教+ユダヤ教+キリスト教+仏教+グノーシス主義」
と絢爛豪華だが、ハイブリッド(混合)で”融合”には到っていない(と思う)。

 マニがサーサーン朝のシャープール1世に重用されると、マニ教は急拡大した。ところが、ゾロアスター教がサーサーン朝の国教になると、一転、迫害の対象となった。マニ自身も磔刑に処せられたという。その後、マニ教は世界宗教にまでのし上がるが、現在はほぼ消滅。地域にあわせ、日和見的にアレンジしたことが「カリスマ」を消失させたのかもしれない。テクノロジーにしろ、宗教にしろ、ハイブリッドは常に短命である。


■ユダの福音書
 そして、「ユダの福音書」も正真正銘のグノーシス主義。その中には、これまで発見されたグノーシス書にはない記述もある。表題に冠せられた「ユダ」に関して。驚くべきことに、ユダはイエスに最も愛された弟子で、イエスを救済したというのである。

 グノーシス派の主張には、あるパターンがある。正統派が「悪」とするものを讃え、それをテコに反論するのである。例えば、アダムの子アベルを殺したカインを崇拝する一派、神に滅ぼされた悪徳の町ソドムとゴモラを肯定する一派など。とすれば、「ユダの福音書」の狙いも明白ではないか。正統派が悪魔とののしるユダを持ち上げ、返す大刀「ユダ」で正統派を一刀両断?

ユダの福音書V〜12使徒〜

■イエス教
 イエス キリストは実在したのだろうか?

 それを示す確たる証拠はない。キリスト教徒以外による1次史料(※1)は見つかっておらず、言い伝え、聞いた話など、2次史料がわずかに残るだけだ。しかも、改ざんの疑いさえある。

 結局のところ、イエスを論じるには、新約聖書に頼らざるをえない。ところが、その新約聖書もあやしい。イエスの弟子の名が付された福音書でさえ、本人が書いたかどうか分からない。ひょっとすると、イエスの目撃者が書いた史料など、存在しないのかもしれない。

 仮に、新約聖書のすべてを信じたとしても、イエスが伝道した地域は、狭いガリラヤ地方に限られ、期間も1〜3年、信者はせいぜい数千人?この程度の宗教運動なら、歴史上枚挙にいとまがない。「イエス教」は、他の多くの宗教と同じく、歴史の中で消え去る運命にあったはず。ところが、現実はそうはならなかった。

 確かなことは、2000年前のガリラヤに、救世主がいたにせよ、いなかったにせよ、それを起源とするキリスト教が出現し、地球の歴史を根底から揺さぶり、地球史上、最大の宗教までのし上がったことである。これは決定的であり、一切の証拠を必要としないだろう。

 では、無から有が生じた?宇宙がビッグバンで誕生したように ・・・ キリスト教ビッグバン?もし、それが起こったとすれば、イエスが磔刑に処せられた紀元30年前後だ。時間を巻き戻そう。


■キリスト教ビッグバン
 イエス キリストの死後、彼の意志はペトロを筆頭とする12使徒に引き継がれた。しかし、この時点では、キリスト教はユダヤ教の1セクトに過ぎず、偏屈者の集団と見なされていた。たとえば、多神教を信仰するローマ人たちは一神教が理解できず、キリスト教徒を忌み嫌った。また、ユダヤ教徒たちは、イエスを神の子と言い張るキリスト教徒に我慢がならなかった。この時代を見るかぎり、キリスト教が生き残る望みなどなかった。

 この頃、敬虔なユダヤ教徒だったパウロ(サウロ)は、キリスト教徒の迫害に余念がなかった。ところが、紀元34年、パウロは突如キリスト教に改宗する。パウロは、生前のイエスに一度も会ったことがないのに、なぜか?パウロが、ダマスカスへ向かう途中、復活したイエスが現れ、
「パウロよ、なぜ、わたしを迫害するのか?」
と責めたから。これが「パウロの回心」とよばれるもので、その後、パウロは「イエス教」拡大に人生を捧げた。

 ローマ人とユダヤ人は、キリスト教を嫌っていたので、パウロは異邦人に目をつけた。この頃の地中海世界は、ライバルの一神教はユダヤ教だけで、あとは多神教だった。ところが、1つ問題があった。ユダヤ社会特有の割礼と厳格な戒律である。イエスの教えがどんなに心に響こうが、なじめない風習を持ち出せば、すべて水の泡。

 そこで、パウロはエルサレムに引きこもる12使徒に訴えた。キリスト教に改宗するときは、割礼と厳格な戒律を免除するように。以後、パウロは、ローマからエルサレムにいたる広大な地域を伝道した。期間にして10年、距離にして地球半周。パウロは、間違いなく、キリスト教のトップセールスマンだった。

 紀元65年、パウロはローマ皇帝ネロによって磔(はりつけ)にされたが、彼がまいた種は、大きく実を結んだ。キリスト教が、エジプトをはじめ地中海世界で急拡大したのである。それと同時に、多数の聖書も生まれた(異端も含めて)。おそらく、キリスト教ビッグバンが起こったのはこの頃である。

 紀元313年、ミラノ勅令で、ローマ帝国内でのキリスト教の信仰が認められた。迫害が終われば、宗教は世俗化する。先ず起こるのが権力闘争だ。実際、そのわずか12年後、ニカイア公会議で、アタナシウス派とアリウス派が争った。アタナシウス派が勝利し、敗れたアリウス派は異端として抹殺された。

 紀元380年、キリスト教にとって決定的事件が起こる。キリスト教がローマ帝国の国教になったのである。国教ともなれば、権威は王に匹敵する。ただし、それは神の権威ではなく、世俗の権威だ。結果、世俗化はさらに進み、宗教があるべき姿まで失われていく。イエスが、村人たちとともに婚礼を祝い、罪人を赦し、絶対愛を説く素朴な布教が、一転して、精神世界の支配者となったのである。

 ここで、不思議な事実に気づく。現在、世界最多の信者を擁する「キリスト教」は、創始者イエスとあまり関係がないことだ。キリスト教というより「パウロ教」に近い。イエスとキリスト教との確実な接点は、
「キリスト教のシンボル = イエス キリスト」
だけ?おそらく、教義も、布教の方法も、「キリスト教」と「イエス教」は一致しない。イエスが、イエス教を高度に組織化し、マスの布教を行った記録はどこにもないのだ。

 このスキをついたのが異端の書だろう。主張は明快に、
「正統派の書 ≠ イエスを教え」

 その中の一つが「ユダの福音書」だ。最新のテクノロジーと、気の遠くなるような復元作業をへて、2006年に解読に成功した。グノーシス主義を継承する異端の書で、大胆にも、イエスの12使徒、正統派キリスト教会を一刀両断にし、ユダを称賛している。正統派にしてみれば、驚天動地のトンデモ本 ・・・


■ユダの福音書【ユダと12使徒】
 ユダの福音書の最初のテーマは、
「イエス12使徒の中で、ユダのみが聖人で、残り11人は地獄に堕ちる」
いきなりこれ?ココロがもちそうにないが、順を追って見ていこう。

 ユダの福音書によれば ・・・

 イエスは地上に現れたとき、正しい道を歩む者と、罪の道を歩む者がいたので、12人の弟子たちが呼び寄せられた。

 ここまではいいのだが ・・・

 ある日、弟子たち(12使徒)が集まって、信仰深く儀式を行っていた。イエスは弟子たちに近づいて笑った。弟子たちはイエスに言った。
「先生、あなたは、なぜ私たちの感謝の祈りを笑うのですか。私たちが何をしたというのです。これは正しいことではありませんか?」

 イエスは答えて言った。
「わたしはあなたがたを笑ったのではない。あなたがたは、自分たちの意志でそうしているのではなく、そうすることで、あなたがたの神が讃美されると信じているから、そうしているだけである」

 いきなり、笑われる12使徒。よかれと思ってやっているのに、邪悪な神にやらされているだけ、と看破されている。これでは、弟子たちもおさまりがつかない。それでも、頭を切り換え、イエスを讃える。

 弟子たちは言った。
「先生、あなたは、われわれの神の子です」

 イエスは言った。
「あなたがたに、どうして、わたしがわかるのか。あなたがたの内にある人々のどの世代にも、わたしがわからないだろう」

 身も蓋もない。せっかく、讃えたのに、
「お前たちや、お前たちの種族に、このわたしが理解できるはずがない」
と一刀両断。これでは高弟としての立場がない。元はと言えば、12使徒は罪の道を歩む者を更生させるために呼び寄せられたのでは?

 これを聞いて、弟子たちは腹を立てて怒り出し、心の中でイエスをののしり始めた。弟子たちが理解していないのを見ると、イエスは彼らに言った。
「なぜ、この興奮が怒りに変わったのか。あなたがの神が、あなたがたの内にいて、あなたがたに腹を立てさせたのだ。あなたがたの内にいる勇気ある人を取り出して、わたしの目の前に立たせなさい」

 またもや、バカにされ、コケにされる弟子たち。しかも、弟子たちは邪悪な神に憑依され、操り人形になっていると言うのだ!

 弟子たちは口をそろえて言った。
「私たちにはそれだけの勇気があります」

 しかし、イスカリオテのユダをのぞいて、イエスの前に立つ勇気のある者はいなかった。ユダはイエスの前に立つことができたが、イエスの目を見ることができず、顔をそむけた。ユダはイエスに言った。
「あなたが誰か、どこから来たのかを私は知っています。あなたは不死の王国バルベーローからやって来ました。私にはあなたをつかわした方の名前を口に出すだけの価値がありません」

 ユダが何か崇高なことについて考えているの知って、イエスはユダに言った。
「ほかの者(他の12使徒)から離れなさい。そうすれば、神の王国の秘密を授けよう」

 この一節は強烈である。第1に、12使徒が「バカのダメ押し」されたこと。第2に、正統派が悪魔と断罪するユダが、他の12使徒の上位にあることが示されたこと。さらにイエスは、朱に交わって赤くなる前に、他の弟子から離れよとユダに忠告している。どう考えても、位格においては、
「ユダ >> ユダをのぞく12使徒」

 ここで、「不死の王国バルベーロー」とは、他のグノーシス主義の文書にも登場する「神の国」のことである。日本風に言えば天国。また、ユダが言う「あなたを遣わした方」とは、旧約聖書の唯一神ヤハウェのことではない。さらに上位にある存在をさす。つまり、イエスはその「至高の存在」の子であって、創造神ヤハウェの上位にあることを示唆している。(詳細はユダの福音書の後半で明らかにされる)


■ユダの福音書【聖なる世代】
 つづいて、人間には2つの世代があることが示される。

 ユダの福音書 ・・・

 弟子たちはイエスに言った。
「先生、私たちと別れてどこへ行き、何をしておられたのですか」

 イエスは彼らに言った。
「わたしはここではない、別の大いなる、聖なる世代のところへ行っていた」

 弟子たちはイエスに言った。
「先生、私たちより聖なる大いなる世代とは何ですか」

 イエスは、これを聞いて笑って言った。
「なぜあなたがたは心の中で、聖なる世代のことを考えているのか。このアイオーンに生まれて、あの世代を見る者はいないだろう ・・・ 死を免れない生まれの人が、あの世代と交際することもない」

 これはメガトン級の侮辱である。イエスが、弟子たちをまたバカにしている、という次元の話ではない。この世代の「死を免れない生まれの人(必ず死ぬ者)」は「聖なる世代」を見ることも、認知することも、交わることもできない、と断言しているのだから。

 「聖なる世代」はグノーシス派の定番で、天上から来た「不滅の世代」である。人間には2つの世代(種族)、「死ぬ者」と「不死の者」が存在するというのだ。これは重要なテーマらしく、ユダの福音書の後半で、繰り返し記されている。

■ユダの福音書【12使徒の正体】
 ここまで、12使徒はさんざんバカにされたが、その理由は「真実が見えていない」からである。熱意はあるけど、ちょっとおバカな憎めない弟子たち、という役回り。ところがここで、12使徒の恐るべき正体が明らかにされる。彼らは、世界を終わりに導く邪悪な指導者だというのだ。

 ユダの福音書 ・・・

 弟子たちはイエスに言った。
「私たちは見ました。大きな家があり、その中に大きな祭壇があり、12人がいて ・・・ 彼らは祭司のようでした ・・・ 名が記されています。そして群衆が祭壇のところで待っていると、祭司たちが献げ物を受け取ります」

 イエスは言った。
「祭司たちはどのような人々か」

 弟子たちは答えた。
「ある者は自分の子を犠牲としてささげ、他の者は妻をささげ、互いに賞賛し、また謙遜し合い、ある者は男と床をともにし、ある者は食肉の処理にたずさわり、ある者は多くの罪と不法行為を犯しています。そして、祭壇の前に立つ人々はあなたの名を唱え、自分たちの行いは不完全なのに、犠牲は燃えさかっています」

 この一節は不吉だ。祭司たちは、子や妻を神に生け贄としてささげ、それを誇り、男色にふけり、罪を犯している。さらに、イエスの名を唱え、やましい行いをしている、と言っているのだ。

 ユダの福音書 ・・・

 そう言うと、彼ら(12使徒)は黙った。心が騒いだからである。イエスは言った。
「なぜ心を騒がせるのか。本当にわたしはあなたがたに言う。その祭壇の前に立つ祭司たちは皆、わたしの名を唱えているのだ ・・・ 彼らはわたしの名によって、恥ずべきやり方で、実がならない木を植えた」

 祭壇の前に立つ祭司は皆、イエスの名を唱え、その名を利用して、恥ずべき方法で、不毛の布教を行ったと言っている。そしてついに、イエスは12使徒の正体を暴く。

 イエスは言った。
「あなたがたが見た献げ物を受け取っていた人々、それがあなたがたの正体である。それがあなたがたが仕える神であり、あなたがたが見た12人はあなたがたである。あなたがたが見た牛は、犠牲としてささげられたものであり、あなたがたが迷わせて、その祭壇の前に連れて行った人々である」

 驚くべき結末。12使徒が見た白日夢 ・・・ 偽りの神に仕え、人々をたぶからせ、献げ物を要求する12人は、じつはイエスの弟子(12使徒)だったのだ。

■ユダの福音書【キリスト教会の正体】
 ユダの福音書は、12使徒のみならず、その継承者、正統派キリスト教会にも言及している。

 ユダの福音書 ・・・

 イエスは言った。
「この世界の支配者は立ち上がって、わたしの名を用いるだろう。そして、代々の信仰深い人々は、彼に従い続けるだろう。彼の後には、みだらな者たちから別の一人が立ち ・・・ 彼らはすべて終わりに導く星である ・・・ 終わりの日に、彼らは恥に落とされるのだ」

 恐ろしい予言である。この世界の支配者は、イエスの名を利用して、信仰深い人々をたぶらかし、彼らを隷属させる。さらに、この支配者を継いで、新しい支配者が立つが、彼らはみな、世界を破滅させる運命を背負っている。そして、終わりの日(審判の日?)に、彼らは地獄に堕ちる ・・・

 ここで、「世界の支配者」とは、ローマ帝国の皇帝だろう。ローマ皇帝は、キリスト教を帝国支配に利用したからである。これが、「イエスの名を利用して人々を支配する」を意味するのかもしれない。

 しかし、ユダの福音書の文脈に重きをおけば、「世界の支配者」はイエスの12使徒、パウロ、正統派キリスト教会だろう。キリスト教がローマの国教になった後、正統派キリスト教会は世俗の王に匹敵する権威をもつようになった。それが、「イエスの名を利用して人々を支配する」と解釈できるからだ。とすれば、審判の日に地獄に堕ちるのは正統派キリスト教会?まさに、超弩級の異端 ・


ユダの福音書W〜ユダの裏切りの理由〜


■ユダの死
 新約聖書によれば、ユダの最期は悲惨だ。
・ユダはイエスを裏切った後、首をつって死んだ 【マタイによる福音書】
・ユダは体が真ん中から裂け、はらわたが飛び出て死んだ 【使徒言行録】

 なんともおぞましい最期だが、これが新約聖書の共通見解というわけではない。ユダの死が記されていないもの、さらに、ユダの記述がないものある。とはいえ、「ユダ」が登場すれば、必ず、非難、罵倒の嵐。中でも最悪は、
・生まれてこなかった方が、その者のためによかった 【マルコによる福音書】

 一方、ユダの裏切りには謎が多い。新約聖書によれば、イエス キリストは神の子。もうしそうなら、神の目ですべてお見通し、ユダの裏切りも予測できたはずだ。ところが、イエスはユダによってローマの官憲に引き渡され、ゴルゴダの丘で磔(はりつけ)にされた。一方、イエスは人間の罪を背負うために、あえて磔(はりつけ)にされたという説もある。では、永遠の裏切り者にされたユダの立場はどうなる?じつは、ここに新約聖書の矛盾がある。

 新約聖書によれば、イエスの教えは「比類なき絶対愛」であり、もし、それが本当なら、どんな崇高な目的があったにせよ、自分の弟子をおとしめるはずがない。もちろん、イエスがユダにだまされたのなら話は別だが。だが、そうなると、今度は、「イエス=神の子」に矛盾する。全知全能の神の子が、人間にだまされるわけがないから。

 もっとも、宗教は本来、こんな思弁的なアプローチはとらない。創始者や聖人の経験を絶対的真実とし、「考える前に信じなさい」しかし、この世界は
「因果の法則=論理」で運用されているのは確かである。思弁的アプローチを放棄すれば、真実への道は閉ざされる。


■ユダの福音書【聖なる世代】
 2006年に解読を終えたユダの福音書は、正統派が忌み嫌うグノーシス主義の異端の聖書だ。タイトルが示唆するように、ユダは聖人とされ、その他の12使徒、それに続く正統派キリスト教会は糾弾される。イエスの名を語り、人々をたぶらかし、世界を破滅に導く偽りの支配者として。そして、審判の日には、みんな地獄に堕とされるのだという。

 ユダの福音書には、もう一つテーマがある。世代について。人間は「聖なる世代」と「人間の世代」にわかれ、前者は不滅の魂をもち、後者は肉体が死んだ時、魂も滅ぶという。具体的にみていこう。

 ユダの福音書 ・・・

 ユダは、イエスに言った。
「先生、あの世代(聖なる世代)は、どのような実りをもたらすのですか」

 イエスは言った。
「あらゆる人間の世代の魂は死ぬ。しかし、聖なる世代の人たちは、地上の時を終えても、肉体が死ぬのであって、魂は死なず、天へ引き上げられる」

 ユダは言った。
「では、他の人間の世代はどうなるのでしょうか」

 イエスは言った。
「岩に蒔いた種から実りを収穫することはできない」

 岩の上に蒔かれた種は、実を結ばない。つまり、「聖なる世代」以外の人間は、死んだら、おわり。一方、ユダの福音書のどこを読んでも、2つの世代を見分ける方法が記されていない。それがせめてもの慰めだが。

■ユダの福音書【ユダの星】
 ユダの福音書は、イスカリオテのユダの名を冠する。そのため、ユダは他の12使徒より位格が上位におかれている。ところが、ユダの福音書によれば、ユダが初めから聖人だったわけではない。

 ユダの福音書 ・・・

 ユダはイエスに言った。
「私は幻の中で、あの12人の弟子たちが私に石を投げて、私のことをひどく虐げるのを見ました」

 この幻は、ユダが他の弟子たちに裏切り者よばわりされる未来を暗示している。

 ユダはつづけて、
「私は家を見ましたが、それは目で測ることができないほど大きなものでした。大いなる人々がその家を取り巻いていて、その家には草の屋根があり、家の真ん中では群衆が ・・・ 先生、私を連れて行ってあの人々の中に加えてください」

 イエスは言った。
「ユダよ、お前の星はお前を道に迷わせてしまった。死を免れない生まれの者は、お前が見たあの家の中に入るに値しない。あそこは聖なる人々のために用意された場所なのだから」

 ユダが見た「あの家」は「聖なる世代」のための場所であり、ユダに入る資格はないと言っているように取れる。とすれば、ユダは初めは、「聖なる世代」ではなく「人間の世代」に属していたことになる。

 イエスは言った。
「お前は13番目となり、のちの世代の非難の的となり ・・・ そして彼らの上に君臨するだろう。最後の日々には、聖なる世代のもとに引き上げられるお前を彼らは罵るだろう」

 この部分は重要である。通説では、ユダの死んだ後、マティアが12番目の使徒となる。そのためか、ここで、イエスはユダを13番目の使徒と呼んでいる。さらに、ユダは後世の非難を浴びるが、審判の日には「聖なる世代」に引き上げられるという。やはり、ユダは元は「人間の世代」だったのだ。では、なぜ、ユダは後世の非難をあび、最後に特別枠で「聖なる世代」に引き上げられたのか?

 グノーシス派によれば、
・この物質世界は、我々を肉体に閉じこめておく邪悪な世界である。
・救済とは、この物質世界から逃れ、天の家に還ることである。

 また、ユダの福音書の中に、
「だがお前は真のわたしを包むこの肉体を犠牲とし、すべての弟子たちを超える存在になるだろう」というくだりがある。

 この2つから、次の解釈がなりたつ。ユダがイエスを裏切ることで、イエスが磔刑に処せられ、肉体から解放される。それはイエスの救済を意味し、その功績により、ユダは「聖なる世代」に引き上げられる。


■ユダの福音書【世界の始まり】
 ユダの福音書には、この世界の誕生についても記されている。「ヨハネの黙示録」ほどではないが、抽象的で難解だ。解釈しだいで、どのようにも取れる。しかも、矛盾もある。ただ、旧約聖書とは内容が食い違うことだけは確かだ。

 ユダの福音書 ・・・

 はじめに、無限に広がる御国があった。それは、天使たちでさえ見たことのないほど広大である。そこに、目で見ることができない至高神(霊)があった。それは、天使たちでさえ見たことがなく、どんな思念によっても理解されず、いかなる名前でも呼ばれたことがない。

 ここに登場する「至高神」は、旧約聖書の「唯一絶対神」ではない。ユダの福音書によれば、旧約聖書の神はこの世界を創造したが、その上位に無数の神々や天使がいて、その頂点に「至高神」がある。グノーシス派と正統派の主張はここでも大きく食い違う。

 ユダの福音書 ・・・

 そこに、輝く雲(神の出現をあらわす)が現れた。至高神は言った。
「1人の天使を、わたしの仕え手として生じさせよ」
1人の天使を生じさせた。それが、大天使、神、「自ら生まれた者」である。さらに、4人の天使が別の雲から生じ、天上にある自ら生まれた者の仕え手となった。

 「自ら生まれた者」は自力で生じた存在を意味するが、至高神の意志よって生まれたとも書かれている。一見矛盾しているように見えるが、至高神は個々の存在を生む場(フィールド)と考えれば、「自ら生まれた者」をこの世界の起源としてもおかしくはない。実際、ユダの福音書では、「自ら生まれた者」は一人しか登場しない。

 また、ユダの福音書には明記されていないが、「4人の天使」とは正統派キリスト教のミカエル、ラファエル、ガブリエル、ウリエルの4大天使をさすのかもしれない。「4」という数字は、古代ギリシャの4大元素(火・水・土・空気)とも関係がある。4大元素は、世界を構成する基本元素で、新しく生まれることも、消滅することもない。つまり、現代の陽子、中性子、電子にあたる。もっとも、最近は、「陽子崩壊」の可能性が指摘され、もし本当なら、宇宙にも寿命があることになる(これは余談)。

 哲学者プラトンも、このアイデアが気に入ったようで、4大元素説を自分なりに発展させている。グノーシス派が、プラトン哲学を継承しているのは確かだが、正統派もちゃっかり「4」を拝借している。ということで、哲学にせよ宗教にせよ、過去の成果物のパッチワークに過ぎない。つまり、完全無欠のオリジナルなど存在しない。

 ユダの福音書 ・・・

 「自ら生まれた者」は、第一の輝く者を創造し、それに仕えさせるため、数万の天使が生じた。「自ら生まれた者」は、さらに、「照り輝くアイオーン」を生じさせた。アイオーンは彼の上に君臨させるために、第二の輝く者を創造し、それに仕えさせるため数万の天使を生じた。「自ら生まれた者」は、同じようにして、他の照り輝くアイオーンをも創造した。

 複雑なので、図式する。つぎのような感じ。

 [至高神] - [自ら生まれた者] - [4人の天使]
             |
              - [第一の輝く者] - [数万の天使]
             |
              - [照り輝くアイオーン]
             |    |
             |     - [第二の輝く者] - [数万の天使]
              - [照り輝くアイオーン]×n (n = 2,3,4・・・)

 注目すべきは、「至高神」と「自ら生まれた者」だけがシングルトン(一枚札)で、それ以外の天使や神々(アイオーン)は複数存在すること。

■ユダの福音書【アダマス】
 ユダの福音書では、続いて「アダマス」という新しいキャラが登場する。「原典ユダの福音書」(※)の解釈によれば、明確に「アダマス=アダム」だが、腑に落ちない。理由は次の一文。

 アダマスは、天使でさえ見たことのない第1の輝く雲の中で、神々に囲まれていた。

 「第1の輝く雲」とは、先の「自ら生まれた者」が生じた場である。この一文からすれば、
「アダマス=人類第1号のアダム」
はありうる。ところが、その後を読むと、「アダマス」は、たくさんの神々や天使を生じさせている。人類第1号の「アダム」は、創る側ではなく、創られる側では?ただ、原典のこの部分は、判読できない箇所が多く、主語もうまく読み取れない。そこで、ムリに解釈すれば、次のようになる。

 アダマスは、至高神の意志に従って、不滅の世代を出現させた。その不滅の世代の中に、12の輝く者たちを出現させた。この12の輝く者の12のアイオーン(神の場、神的存在)が、すべての父となった。次に、アダマスは、72の輝く者たちを、至高神の意志に従い、不滅の世代の中に出現させ、72の天が生じた。(1つのアイオーンには6つの天があるので、全部で12×6=72)。

 次に、72の輝く者たちは、360の輝く者たちを、至高神の意志に従い、不滅の世代の中に出現させ、360の大空が生じた(1つのアイオーンに6つの天があり、1つの天に5つの大空があるので、全部で12×6×5=360)。先の12の輝く者の12のアイオーンは、これら360の輝く者たちの父である。

 ややこしいので、この部分も図式化する。

 [アダマス] - [不滅のセツの世代]          ・・・ 第1階層
             ||
          [アイオーン]×12 - 12の輝く者   ・・・ 第2階層
            |
             - [天] ×6  - 72の輝く者   ・・・ 第3階層
              |
               - [大空]×5 - 360の輝く者 ・・・ 第4階層

 この図の中の、第1階層から第4階層のすべてが「不死の者」。ただし、第4階層とその上位層(第1階層〜第3階層)の間には、大きな断層がある。上位層は、第4階層を「宇宙=破滅」と呼んでいるからだ。ここで言う宇宙とは、われわれが住む世界。天の御国とは違い、朽ち果てていくもの、だから破滅の王国。

■ユダの福音書【天地創造】
 第4階層、つまり、この宇宙で、第1の人間が不滅の諸力とともに現れた。彼の世代(不滅の世代ではない)とともに現れたアイオーンの呼び名が「エル」である。そして、ここから、グノーシス派が邪神と糾弾する世界の創造主が出現する。

 ユダの福音書 ・・・

 そして見なさい、あの雲から姿を現した1人の天使を。その顔は炎で輝き、その姿は血で汚れている。彼の名は「ネブロ」と言ったが、それは「反抗する者」という意味である。別の人々は彼を「ヤルダバオート(混沌の子)」と呼ぶ。もう一人の天使「サクラス(愚か者)」もまた、その雲からやってきた。そこで、ネブロはサクラスとともに、6人の天使を創造して助手とし、それらが諸天に12の天使を生みだし、そのそれぞれが諸天の分け前を受け取った(※)

 次にサクラスは、彼の天使に向かって、
「われわれの姿かたちをそっくりまねて人間を造ろう」
と言った。彼らはアダムとその妻エバ(イヴ)を造り上げた ・・・ そして、支配者(デミウルゴス)はアダムに言った。
「おまえは生きながらえ、子供達を残すだろう」(※)

 ここに登場する創造主「ヤルダバオート」は、プラトンが記した創造神「デミウルゴス」のパクリ。ユダの福音書を含め、グノーシス主義がプラトンの影響を受けていることは確かだ。それはさておき、この世界を創造し、最初の人間アダムとイブを造ったのは、「全知全能の唯一神」ではなく、反抗する者、混沌の子 ・・・ まるで、「滅びの子=悪魔」扱い。ユダヤ教にせよ、キリスト教にせよ、正統派が容認できるものではない。

 ただ、最後の
「おまえは生きながらえ、子供達を残すだろう」
は、旧約聖書の
「生めよ、増えよ、地に満ちよ」
を彷彿させる。正統派とグノーシス派の主張が一致するはこれくらい?

 また、他のグノーシス派の文書には次のような記述がある。

 5つの輝く者は、ヤルダパオートに言った。
「あなたの霊の一部をアダムの顔に吹きこみなさい。そうすれば、彼の体は立ち上がるだろう」
ヤルダバオートは霊をアダムに吹きこむと、アダムの体は動き出した。

ヤルダバオートに関しては.....聖書ものがたり・使徒言行録参照

 ここで、5つの輝く者とは、先の図の第4階層、つまり、天を構成する5つの大空に相当する。ユダの福音書は、他のグノーシス文書同様、第4階層でアダムとイブが造られた点で一致している。ということで、
「アダマス≠アダム」

■ユダの福音書【サクラスの運命】
 ユダの福音書の中で、イエスは、サクラスの恐ろしい末路も予言している ・・・

 彼らは、約束したことを成就し、わたし(イエス)の名において、姦淫し、彼らの子供たちを殺した後、そのすべてが、そこに生きる生き物たちとともに滅ぼされるだろう。

 意味するところは ・・・

 邪神は使命を果たし、イエスの名のもとに悪事の限りを尽くすが、やがて、生きとし生けるもの、もろとも滅ぼされる。最後に、イエスはユダに伝える。

 ユダ、サクラスに犠牲をささげる人々 ・・・ 邪悪なるすべてのもの。だが、お前は真のわたしを包むこの肉体を犠牲とし、すべての弟子たちを超える存在になるだろう。
 ・・・
支配者たちは滅ぼされるだろう。そしてそのとき、アダムの大いなる世代の像は高みに上げられる。なぜなら、天、地、天使たちが存在するより前に、永遠の王国からやってきたあの世代が存在するからである(セツの世代は神に由来する先在的世代だということ)。

 さあ、これでお前にすべてを語ったことになる。目を上げ、雲とその中の光、それを囲む星々を見なさい。皆を導くあの星が、お前の星だ」

 ユダは、イエスを肉体から解放し、それによって、他の弟子たちを超える存在になる。そして、邪神は滅び、アダムの大いなる世代が高みに上げられると結んでいる。


■ユダの福音書【ユダの裏切り】
  そして、いよいよ、ユダの福音書の結末、ユダがイエスを裏切るシーン ・・・

 大祭司たちは不平を言った。彼(イエス)が部屋に入って祈りを捧げていたからである。しかし、何人かの律法学者たちはそこにいて、祈りの間に彼(イエス)を捕らえようと注意深く見張っていた。彼が皆から予言者とみなされ、彼らは民衆を恐れていたからである。

 彼らはユダに近づいて言った。
「お前はここで何をしているのか。お前はイエスの弟子ではないか」
ユダは彼らの望むままに答えた。そしていくらかの金を受け取り、彼(イエス)を彼らに引き渡した(※)

 これだけ?

 それでも、ユダがイエスをカネで売ったことは認めている。新約聖書とユダの福音書では、ユダの評価は真逆だが、この点では一致している。ということで、ユダがイエスを裏切ったことは間違いなさそうだ。

 ユダの福音書は、矛盾もあるし、古典からのコピーもある。しかも、内容はとことん挑発的。とはいえ、1500年前の古文書というカリスマがあるので、思想書と割り切れば、興味もわく。それでも疑問は残る。イエスもユダも存在したとして、なぜ、ユダがイエスを裏切ったのか?ユダの福音書はさておき、もっと、深淵な神の計画があったのかもしれない。


参考文献
(※)「原典 ユダの福音書」ロドルフ・カッセル、マービン・マイヤー、グレゴール・ウルスト、 バート・D・アーマン編集/日経ナショナルジオグラフィック社
http://angel.ap.teacup.com/gamenotatsujin/367.html


4. 中川隆[-12673] koaQ7Jey 2018年5月30日 16:57:01 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-14584]

新説!キリストを殺したのは誰だ? - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=ofZR13y20as

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