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「美しい女性は無条件で幸せになれる」とは言えない現実
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投稿者 中川隆 日時 2015 年 11 月 23 日 09:44:35: 3bF/xW6Ehzs4I
 

(回答先: 自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間 投稿者 中川隆 日時 2014 年 8 月 21 日 23:59:19)

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「美しい女性は無条件で幸せになれる」とは言えない現実
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まだ若かった頃、私は「美しい女性は無条件で幸せになれる」と無邪気に信じていた。

美しい女性はいつもちやほやされるし、寄ってくる男の中からベストを選べるので、選択肢の多い分、幸せになる確率が高いと考えていたのだ。

また美しい女性は大切にされる「はず」なので、ベストな男を選んだら、あとは黙っていても幸せが転がり込むとも思っていた。

そのせいか、東南アジアの売春地帯に沈没するようになり、目が覚めるような美しい女性がごろごろと売春ビジネスに堕ちているのを見ると何となく違和感を感じた。

「彼女たちは、どうしてその美しさにも関わらず、どん底に堕ちたのだろうか?」

「美しい=無条件の幸せ」という公式を信じていた私は、「薄幸の美女」の存在がどうしても解せなかった。私は自分を納得させるために、今は何らかの理由で堕ちていても、きっと誰かが彼女を救い出して、最後にはやはり幸せになるのだろうと思ったりした。

実際、先進国から来た金持ちの男たちが次から次へと彼女たちを身請けしていたので、彼女たちは玉の輿に乗って貧困から抜け出していた。

美しい女性には「悪い男」が山ほどまとわりつく

しかし、長らく売春地帯にいていろんな女性を見ているうちに、どうも「美しい=無条件の幸せ」というのは成り立たないということに気が付くようになった。

それに気付いたのが、20代の頃にタイ・バンコクの売春地帯パッポンで知り合ったある女性の境遇を知ってからだった。

彼女はゴーゴー・バーのダンサーではなく、ウエイトレスをしていたのだが、とても美しい顔立ちの女性で、いつもファラン(白人)に口説かれていてペイバーされていた。

英語も達者で笑みも優しく、売春地帯にいるのにとても清楚な雰囲気があって「なぜこんな女性が、いつまでも、こんなところで働いているのだろうか」と不思議に思ったものだった。

やがて私は彼女と親しくなることができて、いろんな話を聞いてみたのだが、それで分かったのは、彼女の「男運のなさ」だった。

彼女は10代の頃に恋愛して結婚して子供を産んでいたが、その夫はとんでもない暴力男で、彼女はたまらなくなって子供を連れて親元に逃げたという。

二度目に結婚した男は最初こそ優しくてすぐに子供ができたが、これがまったく働かない男で愛想の尽きた彼女はやはりこの男と別れていた。

結局、20代にして子供ふたりを抱えて生きなければならなくなったが、田舎で若い子持ちの女性が稼げる仕事は見つからず、流れ流れて売春地帯で身体を売る仕事に就くようになったのだという。

彼女の身体は子供をふたり生んだせいで、乳房も萎み、妊娠線でいっぱいになっていた。顔立ちはとても美しかったが、身体はもうボロボロになってしまっていたのだった。

やがて私は、美しい女性の多くが似たような境遇に陥って売春地帯に堕ちているのを知るに至って、やっと現実を知るようになった。

美しい女性には「悪い男」が山ほどまとわりついて、結局女性は選択を間違えてしまうのだ。

悪い男というのは、往々にして派手な身なりで表面(おもてづら)だけは良いのだが、とても強引で自分勝手なことが多く、美しい女性を「消費」して飽きたら去っていく。


美しさと幸せになれるかどうかとは関連がなかった

美しい女性には、たくさんの男の中から誰かを選ぶという選択肢があるのだが、自分が美しいこともあって地味で堅実な男を選ばないことが多い。

その結果、「悪い男」を選ぶというワナに落ちて、そのまま人生を誤ってしまうことも往々にしてある。

売春地帯ではファランに見初められて玉の輿に乗るパターンもあったが、そのファランにしても必ずしも白馬の王子ではないことが多い。

気前が良かったのは売春地帯だけで、先進国に戻ると中流以下だったり、母国には妻子がいたりして騙されていたというパターンも多いようだ。

もちろん、すべての美しい女性がこのワナに堕ちるわけではない。中にはとても堅実な女性もいて、きちんと幸運をつかみ取る女性もいる。

美しいかどうかは幸せになれるかどうかとは関連がなかったというのが事実だった。

「悪い男」を選んだり、あるいは強引に選ばれたりしていったん道を誤ると、ボタンを掛け違ったかのように、その後の人生はすべて誤りの連続になってしまうこともある。

美しい女性には特定のパートナーがいても、いろんな男が誘いにやって来る。誘われる確率が高いと、パートナーを裏切ってしまうこともある。誰でもいつも完璧でいるわけではない。

普段は貞淑であろうと思っていても、たまたま、なりゆきで間違うこともある。誘われる機会がたくさんあれば、間違う機会も出てくるかもしれない。そうやって、自らパートナーとの関係を壊すこともさえもある。


美しい花は、たくさんの悪い虫を寄せ付ける

美しいというのは、それを「使いこなす」ことのできない性格の女性には、逆に翻弄される原因になる。

美しくなければ起きなかった過ちが、美しかったためにしばしば起きる。

こうした事情が分かってくると、結局、売春地帯に美しい女性がいるという現実も、別に不思議ではないということが理解できるようになってくる。

美しい花がたくさんの悪い虫を寄せ付けるように、美しい女性もまた悪い虫を寄せ付ける。それに翻弄されてしまうと、簡単に人生は壊れていく。

美しいから無条件に良いというわけではなかったのだ。

美しければ美しいほど、それに見合う注意力がなければ、自分の人生は翻弄され続けることになる。

「美しい女性は無条件で幸せになれる」というのは、あり得ない。むしろ、美しい女性であればあるほど、その美しさの使い方を間違って人生が翻弄される原因となる。

美しい女性がそれに気付くのは、ワナに堕ちてからだ。

間違った男と結婚し、妊娠し、逃げられなくなってから、自分が"Sleeping With the Enemy"(敵と共に寝ている)の状態になっていることに気付くのだ。

逃れても逃れても、美しい女性には苦難が続く。かくして、売春地帯には美しい女たちがひしめくようになる。そして、その売春地帯にやってくるのは、皮肉なことに、前よりもはるかに悪い男たちである。

そうやって美しい女たちは美しさを消耗していく。あなたのまわりにもいないだろうか? 美しいのに幸せになっていない女性を……。

美しい花がたくさんの悪い虫を寄せ付けるように、美しい女性もまた悪い虫を寄せ付ける。それに翻弄されてしまうと、簡単に人生は壊れていく。
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