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コブ斜面の滑り方 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/818.html
投稿者 中川隆 日時 2018 年 2 月 23 日 00:49:57: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: スキーに行こう _ 年取っても できるスポーツはスキーだけ 投稿者 中川隆 日時 2017 年 11 月 05 日 06:26:06)


コブ斜面の滑り方 


渡部浩司 2013 〜コブレッスン in Gassan 〜 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=DQvPknHjDTM&list=PLfXdibkUoXAgFiwSk79N0KLiR-6bpOqrC&index=1
https://www.youtube.com/watch?v=t4JisAiLLRg&index=2&list=PLfXdibkUoXAgFiwSk79N0KLiR-6bpOqrC
https://www.youtube.com/watch?v=28aOXdnafyA&index=3&list=PLfXdibkUoXAgFiwSk79N0KLiR-6bpOqrC


______

スキー用語28「横滑り」「木の葉落とし」
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12126453510.html

通常、斜面斜滑降方向に立つと

斜度に関わらず人間は三半規管に寄って

水平を作ろうとします


この時 板に注目してみると

山足に荷重が乗り、両山エッジが

立っている状態である事が分かります

これが停止状態です


この停止状態から やや腰と膝を谷足側に

移動させて行くと

板がフラットに近づくので エッジが外れ、

そのまま体と板は斜滑降方向に向きながらも

スキーヤーはフォールラインに落下を始めます

この運動が「横滑り」と呼ばれるものです

別名 デラパージュ デラ デラ掛け

※デラパージュとは横滑りを意味するフランス語

8で出てきたように制動系の滑りの

最たるもので

特にターンすると加速してしまうような

急斜面で必要になるテクニックです

http://s.ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12106320277.html?frm=theme

横滑りには三種類あり、

それぞれ

@真下横滑り

A斜め前横滑り

B斜め後ろ横滑り


とあります

5で説明した「斜滑降」に

足首の捻りによって角度を付け、

ゆっくりと滑るようにしたものが

斜め前横滑り です

http://s.ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12140877132.html?frm=theme


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12126453510.html
↑斜め前


同じく足首の捻りによって

テール側を下げていったものが

斜め後ろ横滑り です


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12126453510.html
↑斜め後ろ


更に斜め前斜め後ろを連続させたものを

「木の葉落とし」と呼び、

ブッシュの生えた崖を降りる時などに

絶対に必要になる運動です


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12126453510.html
↑木の葉

バックカントリーを考えている方は

必ずゲレンデ内で練習しましょう

バックカントリーについては後述します
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12126453510.html


スキー用語26「回旋」
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12124707559.html?frm=theme

回旋とか捻りとか言う言葉を
レッスン中によく聞きますが
何のことでしょうか


「回旋」とは 足首を捻って

スキーの向きを変える

操作の事を指します

単に 捻り 捻る又はねじり ねじる

こねくる こねくり回す とも言いますし、

カカトを捻ると言う表現もあります

生徒さんにやってもらいたい事としては

全て同じ事を指しています


実はターンというのは

加重しただけでは不十分です


確かに外傾姿勢を取り、外足に腰が乗ると

板がフラットに近くなり

ターンが出来ますが、

これはターンの初歩に過ぎません

より自分の意思でスキーの向きを

決めていくには

「回旋」の操作が必要なのです


これは自転車に例えるならハンドルを

切るのと同じ事と言えます


外傾姿勢を取り、外足に腰が乗り

板がフラットになった上で

足首を捻ります


こうすることで

より自分の好きに 浅くも深くも

ターンを描いていけるようになります

https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12124707559-13557561094.html


この時 準備作業として

板をフラットにする事が重要です


角が立っている状態では

回旋操作は上手くいきません


急がないで良いので

緩斜面で一つ一つの操作を整理しながら行うと

深回しが出来るようになりますので

やってみて下さい(^_^)☆


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12124707559.html?frm=theme
↑回旋


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12124707559.html?frm=theme


スキー用語29「ピボットターン」

パラレルターンと横滑りが
出来るようになった方は
次に「ピボットターン」を練習します

※ピボットとは

軸、中心点を意味する英語

これは数あるターンの中でも

最小単位の弧が描ける特徴があるので

コブやヤブの中など狭い所を滑る時に

必要になります

要領としては

緩斜面でストックを使い、

腰と膝を谷足側に移動し

両板がフラットになった所で

すかさず足首を回旋させます

この時しっかりと斜面に対し垂直になり

両板がフラットになっていれば

板はクルッと回ります


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12126467742-13561685118.html


上手くいかない時は

エッジが噛んでいるからですので

回旋やストックワークを練習すると

成功に近づきますょ(^_^)☆


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12126467742.html?frm=theme
↑ピボット 動画

https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12126467742.html?frm=theme


スキー用語23-3「ストック」「ストックワーク」続きの続き
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12122592684.html

素振りである程度感じを掴んだら

次はターン中のストックワーク


はじめ低速の時は

ストックをしっかり雪に刺し、支えにして

パラレルターンをします

コンパスの針のイメージです


これによって

内足が担っていたつっかえ棒の役割を

ストックが代わりをするようになります


ストックはプルークやシュテムでは

一切必要ありませんが

パラレルになるに当たって 初めて必要になり、

以降 なくてはならなくなります


ですので、初級の早い段階から

ストックワークの練習も始めると

パラレルになってからの苦労が減ります


中〜高速では更に遠心力が

代わりを果たすので

無くてもスノーボーダーのように

筋力でバランスを取りながら

ターン出来ますが、

いざバランスを崩した際に

やはりあって良かったとなります

特にコブのリカバーで活躍します

https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12122592684-13552603911.html

突く位置は体から1mほど離した

フォールラインです


突く強さは やはりスピードに寄って変わり、

低速ではしっかりと

高速では触る程度になります


2で述べた内足 外足と同様のタイミングで

切り替わり、

内ストック 外ストックと呼び分けます

コブシが移動しているだけで

肝心の石突きが出ていなかったり

ずっと止まっていて ターンの終わりに

ようやく出てくるなどの

ミスパターンがよくありますので

レッスン中に先生にビデオを撮ってもらって

確認しましょう

上達への早道の一つは 客観視 ですょ♩^o^

部屋の中で姿見を見ながら練習するのも

有効です
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12122592684.html


スキー用語56「コブのストックワーク」
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12152942924.html?frm=theme

よく

コブの何処にストックを突いたらいいのか?

と聞かれるのですが

基本的には23に書いた

整地での突き方を守れば宜しいのです

http://s.ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12122592684.html?frm=theme


実践的には

そこに様々な地形とライン取りが加わり

変則的になります

@A.ABラインの場合

通過が峠の内寄りなので

付く位置は内壁(コブの裏側)になります

逆斜面に付くと手首を痛めるので

注意しましょう

ABラインの場合

通過が峠のセンターなので

付く位置はてっぺんちょうどになります

形状に寄っては稜線に突きます


BC.CB.CAラインの場合

通過が峠のバンク寄りなので

付く位置は峠の下り坂または

バンク中腹になります


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12152942924-13628592532.html

全て形状に寄るので

一概に言えませんが 一つの目安としては

上記の通りです


大体リングが出ていなかったり

手前に突き過ぎているので

先生方にビデオを撮ってもらって

チェックしましょうね^_−☆
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12152942924.html?frm=theme

 

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コメント
 
1. 中川隆[-5614] koaQ7Jey 2018年2月23日 00:53:39 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

「コブ」とは何か


スキー用語52「コブ」

「コブ」とは

スキーヤーが同じ所を何度もターンしながら

滑る事に寄って雪が掘れて削れて

または退かした雪が溜まって出来た

地形の事を言います

別名 ギャップ でっぱり 地形


この内、

特に掘れて削れた結果 出来た地形の事を

ラインコブ 溝コブ 掘れたコブ

(広義の)ライン と呼びます


対して

退かした雪が溜まって出来た地形の事を

お椀コブ 自然コブ 本当のコブ 溜まったコブ

と呼びます

不整地と言うと 大抵このコブが有りますので

不整地=コブ地形 とされる場合もあります


コブは何も無い整地または不整地の状態から

人為的に発生し、徐々に成長しながら

大きくなって行きます


降雨や南っ風、横滑り、圧雪により縮んだり

消滅しますが、掘っていけば

また元気な姿を見せてくれます


コブを作って行く過程の事を

掘る 育てる 作る


逆に平らにしていく事を

潰す 均す 消す

小さな凹凸を無くしたり、

滑り易い形に変えていくのは

バリ取り 整備 などと呼びます


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12149055573-13617385769.html


一本のラインではなく

複数あるいは全面に渡って

コブのある斜面は

コブ斜面 略してコブ斜 です


複数のラインが並んだ場合

一つ一つを レーン とも呼びます

※レーンとは 車線 を意味する英語


コブは滑り方が分からないと

辛くて怖くて

面白くもなんともありませんが

技術が身に付き、滑り方が分かってくると

がぜん面白くなってきます


1級の種目にもありますので

中斜度のラインコブを転ばずに

滑り切る事を目標にすると

様々なスキー技術を身につけられますょ^_−☆
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12149055573.html?frm=theme

スキー用語54「コブの種類」
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12150111874.html?frm=theme

コブは正に千差万別
同じコブは一つも無いと言えますが

出来方、形状、雪質に寄って

幾つかに分類できます

@作ったコブ

ショートポールや枝、ブラシなどを等間隔に

立てて滑ると出来るコブの事です

形や間隔が整っているので

整地小回りが出来た方の

コブの入門に最適です


別名 人工コブ

対義語 自然コブ

ショートポールについては後述します

A縦コブ

ターン弧が浅く、また ターンスピードが

早いスキーヤーが滑ると出来るコブの事です

別名 モーグルコブ 溝コブ ラインコブ

縦系 細かい奴


B回すコブ

比較的 板を横に向けたり、

幅を取って滑ると出来る

コブの事です

別名 基礎コブ バンクコブ

バンク系 回す系 丸い奴


C潰れコブ

斜度変化などで 落差が取れず

テールを振って向きを変え、幅だけがある

鋭角になっているコブの事です

別名 ギザギザコブ


落差、幅については62にて後述します

http://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12160532781.html?frm=theme

D階段コブ

急斜面などで ターン前半の制動が

掛けれず 内壁ばかり削ったり、

テレマークを履いたスキーヤーが

滑ると出来るコブの事です

https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12150111874-13620063818.html

Eお椀コブ

不特定多数のスキーヤーが

急斜面などでスピードを殺す為に

ターンして降りた結果出来た

浅いコブの事です

別名 本当のコブ


Fボードコブ

ボーダーが滑って出来た

ハーフパイプのようなコブです

別名 でかいコブ ジャンボコブ

G掘れたコブ

出来方、形状、雪質に関係なく

膝下ほど掘れたコブをこう呼びます

別名 深いコブ

https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12150111874-13620063809.html

Hアイスコブ

出来方、形状に関係なく

降雨後の再凍結、ナイター、

放射冷却などで凍ったものを

全てこう呼びます


I春コブ

出来方、形状に関係なく

春先に気温が上がり、

表面が解けてザラメなどに

なり、スピードが余り出ないものを

全てこう呼びます

https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12150111874-13620063812.html

11 自然コブ

一定の目的を持たず

複数の滑り方のスキーヤーや

ボーダーが滑って出来た

溝コブやお椀コブの総称です

対義語 人工コブ

整地と違うのは

ターン弧の大きさをコブの形状に合わせて

瞬時に変化させていかないといけない

所にあります

整地にしろ不整地にしろ

様々なターン技術を身につける事が

多様な地形への対応力の

向上になりますよ(^O^)
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12150111874.html?frm=theme

スキー用語53「コブの地名」
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12150005901.html?frm=theme

コブを滑るにはライン取りが
重要なのですが、その前にまず

地名を覚えておく事が

攻略に繋がります

初めに注目するのが ライン上に於いて

出っ張っている凸の部分

これを私は「峠」と呼んでいます

別名 鞍部 稜線 コブの入口 コブの出口


様々な呼び名がありますが、

ここでは峠で統一します


ここの通り方で 後述するライン取りが

全て決まります


次に

掘れて溝状になっている所が

溝 又は 谷 (狭義での)ライン

峠の下り


そこを基準にターン弧内側が

内壁 又は コブの腹 コブの裏側


ターン弧外側が

バンク 又は

フチ 土手 雪が溜まってる所 外壁


続いて

整地で言うターン後半にあたる

掘れてる凹の部分が

谷底 又は ポケット 一番掘れてる所


バンクのターン後半部分が

バンク下半分 又は 逆斜面

谷底から峠に向かう辺りが

峠の登り

終わりに

峠の稜線を延長した

バンク下半分と内壁の間に出来るのが

コブの頭

又は 溜まってる所 出っ張ってる所

一番高い所 山の上 山頂

と呼んでいます

https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12150005901-13619822685.html


これを覚えて

実際のコブを眺めてみると

細部が見えてくるでしょう

それが良いライン取りに繋がります(^O^)
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12150005901.html?frm=theme

スキー用語55-1「コブのライン取り」
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12150977594.html?frm=theme


53にて 峠の通り方でライン取りが全て決まる

と書きました

http://s.ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12150005901.html?


ではライン取りとは何の事でしょう


それはコブの中でのルートの取り方

つまり通り道の事を指します

ライン取りは大きく

@Aライン

ABライン

BCライン


に分けられます


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12150977594-13623624028.html

@Aラインとは

峠の内、最もターン内側を通る

ライン取りです


これが基本になり、他のラインへ

発展していきます


別名 内壁削り 内壁滑り ずるずるどん

削る奴


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12150977594.html?frm=theme
↑Aライン

ABラインとは

峠の内、センターを通るライン取りです

減速要素が少なく、

スピードが出易くなります


別名 溝削り 溝滑り

ライン通り行く奴

BCラインとは

峠の内、最もターン外側を通る

ライン取りです

ピッチの細かいコブには

あまり向いていません

別名 バンク削り バンク滑り ぐるぐる回し

外回り 大外回り 回す奴

https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12150977594.html?frm=theme
↑Cライン

とりあえずAとCが出来れば

スピードがコントロール

出来るようになるので

他のラインも滑れるようになります


まずはずるずるどんから始めましょう^_−☆
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12150977594.html?frm=theme

スキー用語55-2「コブのライン取り」続き
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12151234510.html?frm=theme


ABCラインは基本であって
実践ではこれらをmixした

ライン取りになります

CABライン

完全に ずるずるどん だったものを

ターンサイズをコントロールし、

地形に合わせていったものです


初歩のAラインに比べ

スピードが一段階上がります


別名 縦に行く奴 縦滑り モーグル滑り

当ててく奴 まっすぐ行く奴


DCBライン

完全に 大外回り だったものを

ターン後半あたりから弧を調整して

途中から地形に合わせたものです


初歩のCラインに比べ

スピードが一段階上がります

別名 基礎ライン 検定ライン

ECAライン

掘れてて 鋭角で 階段

と言う地形の時の通り方です

前半はバンクに登っていき、

素早くピボットしたら

後半 トッブで内壁を削る

と言うものです


https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/image-12151234510-13625662481.html

多様なコブの形状に対応する為には

極端に小さく や 極端に深く

ターンを描く練習が効果的ですょ^_−☆
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12151234510.html?frm=theme


2. 中川隆[-5613] koaQ7Jey 2018年2月23日 01:14:06 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

モーグルな生活 コブの滑り方
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/106/


初心者がコブを完走できるようになるには (その1) - どこを通る?
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/98/


「初心者がコブを完走できるようになるには」では、2〜3ターンですぐにコブからはじき出されてしまうコブ初心者が、どのようにすればコブのラインから外れずに滑れるようになるかを考えていきます。

◆いろいろあるコブの滑り方
コブの滑り方については、いろいろなことが言われていますよね。
それらの見解は、かならずしも一貫しているとは言えない場合が多いのではないかと思います。

たとえば、「脚を深く曲げる吸収動作が重要」という意見があるいっぽうで、
「脚を深く曲げると後傾になってしまうので、あまり曲げすぎない方がイイ」という反論もあります。

また、「ストックはそっと置くように軽く突く」とか、
逆に「ストックはしっかり強く突く」みたいな正反対の意見があったりします。

その他にも、
「コブを越えたらできるだけ早くスキーを回す」vs「コブを越えた後はすぐにスキーを回そうとしない」 とか、
「上体をできるだけ前にもってくる」vs「上体は起こした状態をキープする」
などの多くの矛盾したコブの滑り方の解釈があります。

そのため、いったいどれを信用して良いのかわからなくなってしまうスキーヤーのかたが多いのではないでしょうか。

◆コブはレベルによって滑り方が大きく変わる
これらは、どれが正しくて、どれがまちがっているということはなく、スキーヤーの技術レベルによって適している滑り方が異なるため、結果的にいろいろ相違した見解が出てきてしまうことが多いのかと思います。

コブ初心者にはコブ初心者に適した滑り方があり、コブ上級者にはコブ上級者に相応しい滑り方があります。
それらの滑り方には共通している点があるいっぽうで、異なっている部分もあります。

コブ上級者に適した滑り方をコブ初心者がいきなり挑戦すると、コントロールを失ってコブのラインからすぐに放り出されてしまいます。
また、コブ初心者向けの理論を、コブ上級者の滑りにむりやり当てはめようとすると整合性がとれなくなってしまいます。

注: スキーヤーのレベル以外に、コブの形やラインどり、スピード、その時の雪質等の条件によっても適した滑り方は変わってきますが、それらの要因は毎回変わり、例外があまりにも多すぎるので、ここでは割愛します。

◆自分のレベルに合った滑り方の情報を選ぶ
ここで重要になるのは、たくさんある滑り方の中で、どの滑り方が今の自分に適しているのかを判断することではないかと思います。

コブの滑り方には多くの矛盾した見解があり、その中から自分のレベルに合った滑り方を見つけていくことが大切になります。
その要素を取り入れることによって今の自分のレベルを上げることができる滑り方を、進歩に合わせて適切に選ぶことができれば、最短距離をたどって上達できるのではないかと思います。

余談になりますが、実は私、スキーの上達はかなり遠回りをしてしまいました。(現在も遠回りの最中なのかもしれません。こんな私が言うことなので、説得力に欠けることは否めませんね…。)
今、もしタイムマシーンがあって、過去の自分に会い「こうやったらスキーが上達するぞ」と教えることができればこんなことを言うだろうなぁ、みたいなことをこのブログでは書いています。

つまり、ここに記しているのは「このようにして短期間で上達できた」という勝ち組の成功談ではなく、スキー技術に対する多くのまちがった思いこみにより、長年スキーを続けてもなかなか上達しなかった数々の失敗から、ジクジクとにじみ出た抽出物のようなものです。
でも、このような遠回りしてしまった後悔の念が、ブログをやめずに続けている原動力になっているのかもしれません。

おっと、暗い話になってしまいました。
気をとりなおして元の話題に戻りますね。


スキーが好きなかたであれば、本、雑誌、DVD、ネット、周りのスキー仲間からなど、コブの滑り方についてはいろいろな情報を見たり聞いたりしているかと思います。

コブ上級者の場合は、今まで上達してきた経験と照らし合わせて、この滑り方は初級者向き、こっちは中級者、そのスキルは上級者、みたいな感じで滑り方のレベルの仕分けができるのではないでしょうか。

いっぽう、コブ初心者のかたは、コブの滑り方について読んだり聞いたりしても、それらのメソッドが今の自分のレベルに適したものなのかを判断するのは、なかなか難しいのではないかと思います。

ですので、ここではできるだけ初心者向けの滑り方だけにフォーカスして話しを進めて行こうと思います。

さて、第1回目の今回は、コブのどの部分を通るかを考えてみましょう。


◆コブのどこを通るか

コブはどこを通るかが非常に重要になります。
なぜなら、コブには減速しやすい場所と、減速しにくい場所があるからです。

コブを滑れるようになるには、まずコブのどの部分が減速しやすいのかを理解することが大切です。
減速しやすい場所を通れば、低速で滑ることができます。

いつでも止まれるくらいの低速で滑っていれば、コブに弾かれて放り出されてしまうことは少なくなります。
つまり、コブの減速しやすい部分を通ることが、コブ斜面攻略の第一歩となります。


◆どこを通れば減速できるのか?
減速しやすい部分とは、スキーを横にしてずらす操作をしやすい場所になります。
この、コブのスキーを横にしてずらしやすい所を通ることが重要です。

コブの通り道は大きく分けて、コブの内側を通る縦のラインと、コブの外側を通る横のラインがあります。


コブ初心者の場合は、右側の縦のラインを滑ることをお勧めします。

ぱっと見では、左側の横のラインを滑った方がゆっくり安全に滑れるような気がしますよね。
でも実際は、横のラインを通ると、スキーをずらして減速するのがかなり難しくなります。
そのため、横のラインで低速で滑るのは難易度が高くなってしまいます。

次に、縦のラインを通って、どの部分で減速すれば良いのかを見てみましょう。
下の図の黄色で囲った部分が、スキーを横にしてずらして減速しやすい場所です。

コブを越えた向こう側の落ちこむ部分、コブのラインの内側です。
ターンが外側にふくらんでしまうと、ずらしやすい部分を通ることができなくなってしまうので、内側のラインをキープすることが大切になります。


次にスキーの動きを見てみましょう。

コブの頂点でスキーをクルッと回します。
コブを越えたら落ちこむ部分でスキーをずらし、雪面をガリガリとけずって減速します。

では、滑っているところを見てみましょう。


縦のラインでは減速しやすい内側の部分を通るので、しっかり減速してスピードをコントロールできます。

いっぽう、横のラインではコブの外側を通り、スキーをずらして減速できる内側の部分を通らないため、減速するのが難しくなります。


◆縦のラインは遠心力がはたらかない
横のラインの場合
横のラインを通ると、ターン時に遠心力がはたらきます。
その遠心力に対応できるように、体の軸を少し内側に倒して左右のバランスをとる必要がでてきます。
そのため、前後のバランスに加え、左右のバランスもとりながらコブの凹凸に対処する難しい動きになってしまいます。

縦のラインの場合
左右の遠心力はほとんどかからないので、体の軸は倒さずに前後のバランスだけにフォーカスして滑ることができます。
そのぶん横のラインに比べ、バランスをとる難しさは少ないと言えます。

◆溝に落ちた時
横のラインの場合
コブの外側から内側に向かってミゾに入ります。
横方向からコブの受ける部分に当たるので、コブにぶつかって減速する圧力は弱く、スキーが横方向に走ってすっぽぬけてしまうことが多くなります。


縦のラインの場合
落ちこむ部分でスキーをズルズルとずらし、コブのミゾにドンと落ちます。
このとき、フォールライン方向に進むスキーの惰性は、コブの受ける部分で圧力をもらい、ほとんど止まってしまうくらいに減速することができます。

◆どこでスキーを回す?
次にコブのどこでスキーを回すのかを考えてみましょう。

スキーを回すところが少し違うだけで、回しやすさが大きく変わります。

まず、スキーを回しやすいのはコブの頂点です。
コブの頂点では、スキーのトップとテールが空中に浮いている状態なので、センター部分を軸にクルクルとスキーを回すことができます。


その反対に、スキーを回しにくいのはコブの溝の中です。
溝にスキーが入った状態では、横に壁があるような形になるので、スキーを回すのは非常に困難になります。

では、実際にスキーを回す部分を見てみましょう。
スキーを回すのは下の図の赤丸の部分で、コブの頭と言うより、コブの肩と言った方が良いかもしれませんね。

◆溝の出口ではなく、肩で回す
多くのコブ初心者のかたが陥りがちなミスは、コブの肩ではなく溝の出口でスキーを回そうとしてしまうことです。

溝の出口とは、以下の図のオレンジ色の部分です。

溝の出口の部分でスキーを回そうとすると、スキーのテールが後ろの斜面に当たってしまい、スキーを回すことができません。


スキーを回すタイミングは、ブーツがちょうど溝の出口にさしかかったところで回します。
このとき、スキーのトップは既に溝の外に出ていますが、テールはまだ溝にはまった状態なので、スキーを回そうとしてもテールが後ろの斜面に当たってしまい、スキーを回すことができません。

そのため、スキーを回すことができるのは、テールがコブの出口を通り抜けた後になるので、スキーを回すタイミングが遅れ、外側にふくらんだ所を通ることになります。
結果的に、スキーをずらして減速する内側の部分を通ることができず、スピードがでてしまってコースアウトしてしまいます。

※スキーのテールを引き上げて振れば、溝の出口でもスキーを回すことができます。
ただ、テールを上に引き上げて振る操作は、コブ初心者にとっては難しくて現実的ではありません。(もしこれができれば、先落しができているということなので、既にコブを滑れているはずです)

このように、溝の出口ではスキーを回しにくいため、溝の出口は通らずに、スキーを回しやすいコブの肩を通ることが重要になります。


ある程度スピードがでていれば、フォールライン方向へ進む慣性がはたらいているため、コブの溝に落ちた後に自然とコブの肩へ乗り上げるようにスキーが移動します。

ですが、コブ初心者は止まってしまうくらいの低速で滑るため、コブの溝に落ちた後にコブの肩には乗り上げるほどの勢いはなく、その後は溝の出口に向かって進んで行ってしまいます。
そして、溝の出口でスキーを回せずに、ターンがコブの外側にふくらんでしまいます。
すると、コブのバンクを通ることになり、スピードコントロールを失ってコースアウトしてしまいます。


低速で滑るコブ初心者の場合は、溝に落ちた後、スキーが自然に進んでいく方向に身をまかせてしまうと溝の出口に向かって進んでしまい、適切な早いタイミングでスキーを回せなくなってしまいます。
そのため、溝に落ちたらコブの肩に乗り上げる方向に進むのを意識的に行う必要があります。

今回は以上になります。
最後に縦のラインを低速で滑る滑り方を、もう一度通して見てみましょう。

ちょっと補足ですが、コブのラインには横のスペースが大きいラインと小さいラインがあります。
横のスペースが小さいラインでは、コブの通り道が異なってくる場合があります。
この違いについては、下記のページに記載してありますので、ご参照いただければと思います。

◆左右非対称のコブとスライド
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/91/

http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/98/


3. 中川隆[-5612] koaQ7Jey 2018年2月23日 01:17:13 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

初心者がコブを完走できるようになるには (その2) – フォールライン方向にずらす :モーグルな生活
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/99/

前回の第1回同様、今回も「2〜3ターンでコブから飛び出してしまうコブ初心者向け」の内容になります。

◆減速
コブが苦手な初心者の多くは、コブのなかで十分に減速ができません。
これが原因でコブのラインから放り出されてしまいます。

いつでも止まれるくらいのゆっくりしたスピードに減速することができれば良いのですが、実際それが難しいから苦労している、というのが本音ではないかと思います。

そのため、減速要素をできるだけ増やし、加速要素をできるだけ減らすような滑り方が必要になります。


◆スキーを横に向けている時間を長くとる
あたりまえですが、スキーは斜面の下方向に向いている状態だとスピードが出ます。


このようにスキーが斜面の下に向いている状態をできるだけ減らすことで、加速要素が少なくなります。


その反対に、斜面に対してスキーが横に向いた状態でスキーをずらすと、
スピードは落ちます。

このようにスキーを横にしてずらしている状態を増やすことで、
減速要素が増します。


では、滑っているところを見てみましょう。

2番のスキーの向きを変えている局面ではスキーが下(フォールライン)に向いているため、スピードが出やすくなります。
このスキーの向きを変えている状態をできるだけ少なくすることで、加速が弱まります。

また、1番と3番のスキーを横に向けてずらしている状態を長く保つことにより、減速要素が増します。

つまり、スキーをクルッと短時間で回し、スキーを横にしてズルズルとずらす時間を長くとることが低速で滑ることにつながります。

◆コブのラインの内側を通らなくてはならない
さて、このスキーをクルッと回し、スキーを横にしてズルズルとずらす滑り方が、コブの中ではやりやすい場所とやりにくい場所があります。
そのため、この滑り方をやりやすくするには、コブの中の限られた場所を通らなくてはなりません。

その限られた部分を現したのが、下の図になります。

赤丸の部分でスキーをクルッと回し、黄色の部分で横にしたスキーをずらして減速します。

このようにコブの内側の部分をキープして滑る必要があります。
(詳細は「初心者がコブを完走できるようになるには (その1) - どこを通る?」をご参照ください)


この図の赤丸のコブの肩の部分がスキーをクルッと回す所です。

言い方を変えると、スキーブーツがこの赤丸の位置にきたときに
スキーを回すことになります。

それを可能にするためには、下の図のピンクのラインの内側のスペースをブーツが通らなければなりません。

ピンクのラインの外側(左右)にスキーブーツが出てしまった場合は、外側に進みすぎてしまったことになります。

外側に進みすぎてしまうと、スキーをクルッとまわしやすいコブの肩や、スキーを横にしてずらしやすいコブの内側の部分を通ることができなくなってしまいます。


スキーは、スキーの先端が向いた方向に進んでしまう傾向がありますが、これをこらえて斜面下方向にずらしていきます。

要するに、スキーを横に向けた状態で、横方向へは進まず、スキーをずらして下方向(フォールライン方向)へ進むことが重要になります。

実際のところコブにはいろいろな形のコブがあり、横のスペースが広いコブと、横のスペースが狭いコブがあります。

横のスペースが広いコブであれば、わりと横方向に進んでしまっても大丈夫です。

いっぽう、モーグルコースのような縦コブでは横のスペースが狭いので、ちょっとでも横に進むと行きすぎになってしまいます。

※横に進みすぎてしまった場合は、斜め後ろ方向にバックすることにより、元のラインにもどることができます。


◆まず整地で練習してみよう
スキーを横にして、横には進まずにフォールライン方向にずらす滑り方は、ふだんはあまり行わないスキー操作なので、コブに入る前に少し整地で練習してみることをお勧めします。

フォールライン方向にずらす滑り方と、整地の一般的な滑り方のちがいを確認するために、まず一般的な滑り方を見てみましょう。

一般的な整地の滑り方は、左右に移動して横のスペースをとった滑り方になります。

このような横のスペースをとった滑り方をコブで行うと、スキーをずらして減速できる内側の部分には入れず、外側のバンクや溝を通ることになるので、減速が難しくなってしまいます。


では、今回のトピックであるフォールライン方向にずらす滑り方を見ていきましょう。

1. スキーを横に向けて、フォールライン方向にズルズルとずらして下って行きます。
このとき、エッジを立てすぎると止まってしまうので、エッジはあまり立てずにスライドさせます。

2. ストックを突いて少し上に伸び上がり、スキーをクルッと回します。
エッジを外し、スキーの滑走面は雪面に対してフラットな状態にします。
スキーのエッジやサイドカーブは使わず、ブーツを中心にトップとテールを振ります。


3.スキーを横に振ったら、横に進んでしまわないように注意しながら、再びフォールライン方向にズルズルとスキーをずらします。

スキーはスキーのトップが向いている方向に進んでしまいやすいです。
そのため、スキーを横に振ると横方向に進んでしまいがちですが、横方向に進んでしまうのを抑え、フォールライン方向にずらして行けるかを確認しましょう。


練習の際は、下の図のように左右に障害物がある細い道を頭の中でイメージして、滑ってみるのも良いのではないかと思います。

それほど難しいスキー操作ではないので、整地をある程度滑れるかたであれば、ちょっと練習すればできるようになるかと思います。


今回は以上になります。
次回は「上体をフォールラインにキープ」について説明していく予定です。

◆どんな滑り方であれ、とりあえずコブを滑れるようになろう
既にお気づきのかたも多いかと思いますが、「初心者がコブを完走できるようになるには」で説明している滑り方は、このブログの他の項で推奨している滑り方とは、かなり異なった滑り方になります。

確かに、理想的な滑り方ではないですし、カッコイイ滑りでもありません。
どちらかというと、コブを利用した即効性のある小ワザ的手法と言えるのかもしれません。

でも、初心者のかたが今までまったく滑れなかったコブを、ぎこちなくても通して滑れるようになるということは、とても大きな一歩で、それが達成できたときは天にも昇るくらい嬉しい瞬間です。

いったんコブから外れずに滑れるようになればしめたもの。
そこからさらに難しい滑り方や、いろいろなラインにトライできます。

私の友人で、なんとか低速でズルズルとコブを滑れるようになったら、
その後、加速度的に上達してしまったという人が何人かいます。

コブが苦手なスキーヤーは最初コブ斜面を避けていますが、いったんコブを滑れるようになると楽しくなってきます。
楽しくなるとコブをたくさん滑るようになり、上達します。
上達すると嬉しくなって、ますますたくさんコブを滑るようになります。
このような正のサイクルが生まれます。

いっしょうけんめいガンバって練習したというのではなく、たぶん楽しくて夢中になって滑っていたら、いつのまにか上達してしまったのでしょう。

結局のところ、努力は夢中にはかなわない、ということなんだと思います。

そんなわけで、コブのラインから飛び出さずになんとか滑れるようになったあなたは、近い将来コブ中毒患者の仲間入りをしてしまう可能性が非常に高いのではないかと思います。
あ!もう既にこの病(やまい)をわずらっておられますか...。
おだいじに。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/99/


4. 中川隆[-5611] koaQ7Jey 2018年2月23日 01:19:13 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

初心者がコブを完走できるようになるには (その3)- 上体をフォールライン方向にキープ :モーグルな生活
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/100/


コブでは、上体を常に斜面の下方向(フォールライン)に向けて滑ることが大切になります。
バンクターンなどの一部の例外を除き、非常に重要になってくるポイントなので、コブの最もベーシックな要素と言ってもさしつかえないのではないかと思います。

◆上体が斜面の下に向いている滑りと横に向いている滑り
まず初めに、コブを滑ることを前提としながら、ポジションと動きを整地の滑りで見ていきましょう。

以下のように、上体が常に斜面の下(フォールライン)に正対するように意識することが大切になります。


特に注意したいのは、スキーが横に向いた時に、
上体もスキーの動きにつられて横に向いてしまわないようにすることです。


スキーが横に向くと、スキーにのっている脚、腰、上体もいっしょに横に回ってしまいがちになります。初心者に多いタイプの滑りです。


この滑り方だとスキーが不意にずれて回ってしまったときに、上体もいっしょ回ってしまって、転んでしまうことが多くなります。

このように、整地でもちょっとしたことで転んでしまうような、不安定で弱いポジションになってしまいます。

コブは整地よりもずっと難しい斜面状況になるので、体が横に向いた不安定なポジションで滑るのは、よりいっそう厳しくなってしまいます。


上体が斜面の下(フォールライン)に向いていれば、アイスバーンでスキーがずれてしまっても、ズレにのっていけるポジションになります。

また、コブでスキーが不意にグルンと回ってしまった時にも、大きくバランスを崩さずにリカバリーすることができます。

◆スキーが進む方向
次に、上体が横に向いている場合と、上体がフォールラインに向いている場合の、スキーが進む方向について見ていきましょう。

上体が横に向いていると
スキーが横に向き、それにつられて上体も横に向いてしまった場合、横方向に進んでしまいやすくなります。
このポジションで、フォールライン方向にスキーをずらしていくのは難しくなります。

フォールライン方向にずらすのが難しいのは、
1.軸が内側(山側)に倒れてしまう
2.エッジが立ってしまう
3.フォールライン方向に重心を移動しにくい
などが理由として考えられます。



また、上体が横に向いたポジションでスキーをフォールライン方向にずらそうとすると、内側にバランスをくずしてしまいやすくなります。

上体がフォールラインに向いていると
スキーが横に向いていても、上体はフォールラインに向いているポジションでは、進む方向はわりとフレキシブルに対応することが可能になります。
スキーが向いている横方向に進むことができますし、上体が向いているフォールライン方向にずらしていくことも簡単にできます。

フォールライン方向にずらすのが簡単なのは、
1.フォールライン方向に重心を移動しやすい
2.軸が内側(山側)に倒れにくい
3.エッジがあまり立っていない
などの理由が挙げられます。

このポジションでは、フォールライン方向にスライドしていくスキーのズレにのっていくことができます。

コブではフォールライン方向にずらすのが重要
初心者にとっては、コブの内側の減速しやすい部分を通ることが、コブ攻略の大切なポイントになります。
斜面に対してスキーを横に向けてずらして減速しますが、このときにスキーを向けた横方向に進んでいってしまうと、低速で滑ることができるコブの内側のラインから外れてしまいます。
(詳細は「フォールライン方向にずらす」のページをご覧ください)

つまり、上体を横に向けているポジションでは、上体が向いた横方向に進んでしまうため、コブの内側のラインをキープするのは難しくなります。

いっぽう、上体をフォールラインに向けていれば、フォールライン方向にずらして進んでいくことが簡単になります。


◆スキーに対して前傾? 斜面に対して前傾?
初心者にありがちなミスが、斜面に対して後傾になってしまうことです。

「よし、今度は後傾にならないぞ!」と上体を前傾させて滑り始めるのですが、スキーが横に向くのと同調して上体も横に向いてしまいます。
こうなると、スキーに対しては前傾を保っているのですが、
斜面に対しては後傾になってします。

コブではスキーに対して前傾/後傾を意識するのはあまり意味がなく、斜面に対して前傾/後傾を考えて滑ることが大切です。
つまり、スキーに対して前傾でも、斜面に対して後傾であれば、まちがいなく後傾になってしまいます。

スキーが横に向いた状態でスキーに対して前傾になっていると、加重位置が前すぎになります。
すると、スキーのテールがずれて回りすぎて、ますます上体も回ってしまうというデメリットもでてきてしまいます。

この体勢では、フォールライン方向に進むことができず、スキーが向いた横方向に進んで行ってしまい、コブのラインからコースアウトしてしまいます。

ここでも大切になってくるのは、上体を常にフォールライン方向にキープすることです。
前傾した上体がフォールラインに向いていれば、斜面に対して前傾を保つことができます。


◆ひねりによってスキーを回しやすくなる
スキーが横に向いている状態で、上体が斜面の下方向に向いているポジションは、スキーが回っていく方向と反対側に上体がひねられた状態になります。

一般的にこの体勢は「上体の逆ひねり」と呼ばれていて、この逆ヒネリをつくることでコブに負けない強いポジションになります。

この上体の逆ひねりは、スキーを回す操作においても有効になります。
スキー(脚)と上体がひねられた状態なので、ひねられた状態から元にもどろうとする力が常にはたらいています。
このヒネリが元にもどる力を利用することで、スキーを簡単に回すことができます。

ちょっとかんたんな例を見てみましょう。
手袋を手でひねります。

ひねっている手をはなすと、ヒネリが元にもどります。


このようにヒネリを止めている力が解かれれば、自然と元のヒネリの無い状態にもどろうとします。

コブ斜面の場合ヒネリを止めているものは、体幹の筋力、スキーのエッジング(スキーが雪面から受けている抵抗)がそれにあたります。

エッジングをはずして雪面に対してフラットに踏み、コブに乗り上げます。
すると、コブの頂点ではスキーのトップとテールが空中に浮いている状態になり、雪面の抵抗がほとんどなくなるので、ヒネリがもどされる力でスキーは次のターン方向へ回ります。

この上体のひねりを利用することで、コブにのり上げたら、自らの力でスキーを回していかなくても、クルッとスキーが自動的に回るようになります。

このように、コブの頂点で自然とスキーが回ります。
ある意味、コブは自分からあまり動いていかなくてもオートマチックに滑れてしまうという印象です。
そのため、コブは慣れれば整地より簡単ではないかと感じてしまうことがあります。


◆上体をフォールラインに向ける方法
スキーが回っても上体はフォールライン方向にキープすることは、初心者にとってはなかなか難しいことだと思います。
上体を斜面下方向に保とうとしても、スキーが回っていくと、どうしても上体もスキーにつられて横に回ってしまいます。

そこで、上体がフォールラインに向くように腕で強引に導くのが、最も簡単で確実な方法ではないかと思います。

ストックを突く方の腕をグッと後ろに引くことも効果ありますが、それ以上に効果が大きいのは、ストックを突かない方の腕をフォールライン方向に突き出すことです。

ストックを突かない方の腕の拳を、斜面下方向に突きだすことで、上体は強制的にフォールライン方向に向くことになります。


◆上体の先行動作を使っている場合は?
「上体の先行動作」とは、ターンの切り替えで上体を次に曲がっていく方向(ターン内側)に向けて、それをきっかけにターンに入っていく動作です。

この滑り方は、けっこう滑りこんでいるスキーヤーでも、整地の滑り方で使っていることがあります。

また、スキー理論のような小難しいことは考えずに動物的本能で滑っている子供たちの多くは、この上体の先行動作を使ってターンしています。

私自身、この上体を回していく先行動作を否定するつもりはなく、これも有効な滑り方の1つだと考えています。
ただ、ターン後半で上体が横に回ってしまいやすくなるので、前の項で説明したとおり、不安定で弱いポジョンになってしまうことが多い滑り方と言えるのかもしれません。

そのため、バンクターンなどのコブの外側を通る滑り方を除き、コブでは上体の先行動作を使うのは適していないと言えるのではないかと思います。

でも、実際のところ下の図のように、切り替えで上体を回す先行動作を使ってスキーを回し、コブ斜面を器用に滑っているスキーヤーを時々見かけることがあります。


コブで上体を回す先行動作を使っているスキーヤーの多くは、整地などのコブ以外の斜面でも上体を回す動作でターンを始動するクセがあるのではないでしょうか。
このような傾向があるスキーヤーにとっては、コブ入門の段階ではいつもどおり上体を回す動作でターンを始動してみるのもアリかもしれません。

ただ、比較的簡単なコブを低速で滑るのであれば、上体の先行動作を使って滑ることができますが、アイスバーンのコブや縦溝などの難しい条件であったり、スピードを出して滑る場合には、かなり不安定な滑り方になってしまいます。

ターンの始動で上体を回してターンに入っていくのは1つの滑り方ではありますが、上体からではなくスキー(足元)から動かしてターンを始動するほうが、深雪やコブ、悪雪などの難しい条件では有効な滑り方だと思います。

ほとんどの斜面で上体の先行動作を使ってターンしているかたは、今すぐその滑り方を変えていかなければならないということはありませんが、スキーから動かしてターンを始動する滑り方を練習すると、もっといろいろな条件で安定して滑れるようになるかと思います。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/100/


5. 中川隆[-5610] koaQ7Jey 2018年2月23日 01:24:26 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

初心者がコブを完走できるようになるには (その4)- 脚のかまえ :モーグルな生活
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/101/


前回の「上体をフォールライン方向にキープ」では、「上体の向き」という体の全体的なかまえを見てきましたが、今回はスタンスや足首の角度などの足元の部分を重点的に見ていきますね。

わりと細かいところになりますが、コブ初心者はちょっとしたところを変えるだけで、まったく別人のように化ける可能性を秘めています。
実際に滑り始める前に確認しておきましょう。

◆狭いスタンスがおすすめ
スタンス(滑るときの左右のスキーの間隔)は、コブではできるだけ狭くすることをお勧めします。

ただ実際のところは、初心者が凸凹したコブの中で、左右のスキーをぴったりとつけて滑るのは、なかなか難しいのが実状だと思います。
ですが、できるだけ狭いスタンスをキープする意識は持ち続けたほうが良いです。
そのほうが、結果的には楽に安定して滑ることができるかと思います。


スタンスが狭いと不安定になってしまうのではないかと、感じるかたが多いかもしれませんね。
たしかに、整地では狭いスタンスで滑るより、下の図のような広めのスタンスの方が安定します。


しかし、コブ斜面は凸凹しているため、広いスタンスで滑っていると、左右のスキーが異なる状況に置かれることになってしまいます。
たとえば、片方のスキーは溝の中で、もう片方のスキーはコブの上に乗り上げているというようなことが起こってしまいます。

左右のスキーがコブの凹凸の違う場所に位置することになり、異なるところを通るため、左右のスキーがバラバラに動いてしまいます。

こうなると、四方八方に暴れるスキーを押さえつけるのに四苦八苦することになります。


いっぽう、狭いスタンスの場合は、左右のスキーが同じ場所を通るため、両スキーは同じ動きをします。

これにより、スキーが暴れることが大幅に減り、滑りが安定します。

コブでは左右のスキー操作は同じ
では次に、整地とコブのスキー操作の違いと、スタンスの関係について見てみましょう。

整地では外スキーと内スキーの操作が異なります。
たとえば、ターン中盤では外脚は伸ばし、内脚は曲げていきます。

上記の例に代表されるように、整地では外スキーと内スキーの操作が異なり、別々の意識を持つ必要があります。
そのため、スタンスを広くとって左右のスキーがはなれていても問題ありません。


いっぽうコブでは、左右のスキー操作はほとんど同じになります。
たとえば、脚を曲げるタイミングでは両脚とも曲げ、伸ばすタイミングでは両脚とも伸ばします。

つまり、整地と比べて、コブでは左右別々に操作する意識はほとんどありません。
スタンスを狭くすることで左右別々に操作する感覚が減り、両スキーを同時に動かすことが容易になります。

感じとしては左右のスキーをぴったりとそろえて、1本のスキーで滑っているようなイメージになります。

これは、コブ上級者やモーグルでも変わらない点です。


◆前後差を少なくする
スキーはターン後半に(山脚)内脚が前に出て、(谷脚)外脚が後ろに下がる前後差が自然と現れます。


整地の滑りではよく前後差は少ない方が良いと言われることがありますが、ターン後半に全く前後差を無くしてしまうと腰が回ってしまい、弱いポジションになってしまいます。


そのため、整地ではターン後半に適度な前後差は必要になります。


いっぽうコブ斜面では整地とは異なり、前後差は少なくすることをお勧めします。

コブの落ちこむ部分でスキーをずらす時、スキーを大きく横に向けるとどうしても前後差が出やすくなってしまいます。
また、外脚に強く加重しようとすると、特に前後差が大きくなってしまう傾向があります。

このように前後差が大きくなってしまうと、ターンの始動で
スキーを回す時に左右のスキーが重なってしまうことが頻発するようになります。
そのため、コブでは前後差の少ないポジションが適しています。

では、前後差が原因でどのようにしてスキーが重なってしまうのかを見てみましょう。

まず、ターンの切り替え時、スキーを回していくのはコブの頂点(コブの出口)です。

スキーが回るタイミングは、ブーツがコブの頂点に到達したときになりますが、このとき前後差が大きいと山脚(内脚)のブーツが谷側(外脚)のブーツより前に出ているため、山側のブーツの方が先に早くコブの頂点に到達することになります。

そのため、山側(次のターンの外脚)のスキーが谷側のスキーより早いタイミングで回り始め、スキーのトップが重なってしまいます。


スキーが重なってしまうのを避けようとして、左右のスキーのスタンスを広げて滑るのは、本来の原因は前後差なので本末転倒です。
また、スタンスを広くすると、かえって前後差が大きくなってしまいやすくなります。


前項のスタンス幅と同様、前後差も大きくなると左右のスキーの動きがバラバラになってしまいます。
コブ斜面では、左右のスキーが同じ動きをすることが滑りの安定につながるので、前後差は少なくすることをお勧めします。

前後差の大きさの目安としては、ブーツ半分以内におさめる意識で滑ると良いかと思います。

前後差を少なくすると生じるデメリット
前後差を少なくすると、腰が回って弱いポジションになりやすいという欠点があります。

反対に、腰を回さずに腰をフォールライン方向にキープする滑り方では、スキーを横に向けるとどうしても前後差が大きくなってしまい、コブでは左右のスキーがバラバラの動きになってしまいます。

腰がフォールラインに向いた強いポジションを優先するか、それとも前後差を少なくして左右のスキーが同じ動きをする方を優先するか、このへんは意見の分かれるところかと思います。


私の考えとしては、初心者の場合は上体をフォールラインに向けることを厳守する前提で、コブでは前後差を少なくすることを優先したほうが良いのではないかと思っています。

その理由としては、初心者は低速で滑るため、コブにぶつかるときに受ける衝撃は小さく、腰が回っているポジションでもそれほど問題にはならないからです。

また、コブの滑りが上達すると、スキーを大きく横に振って減速することは少なくなり、それにともなって腰はあまり回らなくなります。
スキーを横に向ける角度が浅くなるとスピードがでますが、同時に腰は回らなくなるので、コブから受ける衝撃に対して強いポジションになります。

◆エッジはあまり立てない
コブではしっかりと減速して滑ることが重要です。
そのため、できるだけ強く減速しようとして、ついついエッジを立ててしまいますが、これがかえってコブを難しくしてしまう原因になってしまいます。

まず初めに知っておきたいのは、コブではエッジをあまり立てていかなくても、
十分減速できるということです。

コブで減速する所は、主にコブの落ちこむ部分です。

この、コブの落ちこむ部分でスキーをずらして減速します。

ですが、コブの落ちこむ部分の傾斜はかなり急なので、スキーを体の真下に踏んでいても斜面に対しては十分減速できるくらいにエッジが立っている形になります。

コブでも整地と同じイメージで滑っていると、スキーをずらす際はエッジを立てた方が強く減速できると思ってしまいがちです。

しかしここで、体の軸をターン内側に倒してエッジを立てようとすると、スキーに対して上方向からしっかり体重をのせていくことが難しくなるので、かえって減速が弱くなってしまいます。

また、エッジをある程度以上に立てるとスキーがズレないで、エッジが雪を噛んでキレてしまうことが多くなります。
ずらして減速する滑り方を行っているのに、スキーがキレて走ってしまっては、減速できなくなってしまいます。

つまり、エッジはあまり立てず、スキーを体の真下に踏むくらいのイメージで滑るのが適しているのではないかと思います。

ここからは、エッジを立てすぎることのその他のデメリットについても見ていきましょう。

横方向に進んでコースアウト
上記のとおり、スキーのエッジをある程度以上立てると、ずらしにくくなります。
スキーのズレが止まってエッジが雪面を噛むと、スキーの先端が向いている方向に進んでいってしまいます。

その結果、スキーがフォールライン方向にずれていかずに、横方向に進んでしまい、コブのラインからコースアウトしてしまうことが多くなってしまいます。


スキーを体の下にキープできなくなる
バンクターンに代表されるコブの外側を通る滑り方では、ターンの切り替えでクロスオーバーが起こり、ターン前半で体とスキーがはなれていきます。

このように、滑り方によっては体の下からスキーをはなしていく動きが必要になってきます。

ただ、ここでは初心者がいかに簡単にコブを滑れるようになるかに重点をおいていますので、コブの内側をずらして通る滑り方をお勧めしています。
そのため、スキーを体の下からはなさない滑り方になります。


では、エッジをあまり立てないようにすることと、体の下にスキーをキープする滑り方の関係について見てみましょう。

多くの場合、エッジを立てる時は腰がターン内側に位置する状態になります。

上の図1のようなポジションになるので、エッジを立てると体の下からスキーがはなれてしまいます。


下の図2のように、ヒザをターン内側に入れてエッジを立てれば、体の下にスキーをキープすることが可能になります。

ただ、整地ではサイドカーブを利用してターンする滑りが主流になっていますので、 最初の図1のように、腰をターン内側に入れて、体にかかる外力に対応できるポジションで滑るのが一般的です。
そのため、図2ようにヒザだけでエッジを立てる操作はわりと例外的で、初心者にとってはあまりなじみのない動きになるのではないかと思います。

エッジを立てようとすると、スキーが体の下からはなれてしまいやすくなるので、エッジはあまり立てない意識で滑ると良いと思います。

コブに乗り上げることができない
コブの落ちこむ部分でスキーをずらし、コブの溝にドンと落ちます。
この時、エッジが立っていると溝の部分でスライドが止まってしまい、コブに乗り上げることができなくなってしまいます。

コブに乗り上げることができないと、スキーは溝の出口へと進んでしまいます。
溝の出口ではテールがひっかかってスキーを回すことができないため、スキーを回すタイミングが遅れてしまうか、またはコブのラインからコースアウトしてしまいます。
(詳細はどこを通る?のページをご参照ください)

コブの溝に落ちた時にはエッジは立てず、スキーをフラットに踏むと良いかと思います。

エッジが立っていなければ、スキーはコブの上にスルッとスライドしやすくなります。
コブに乗り上げることができれば、コブの肩の部分でクルッとスキーを簡単に回すことが可能になります。


◆足首を曲げる
コブが苦手なスキーヤーの滑りで非常に多いのは、下の図のように足首を曲げないポジションです。

この体勢でコブを滑ると、コブの溝に入った時やコブに乗り上げる時に、スキーが前に走ってしまい、コブからはじき出されてしまうことが多くなります。

このようにスキーが前にすっぽぬけてしまう失敗は、堅い雪質のコブや縦溝のコブで特に顕著になります。

ここでお勧めしたいのが、足首を深く曲げる意識をもつことです。

スネでブーツのタンをグッと押し、足首を曲げるようにします。
実際のところ足首はブーツでかなり固定されている状態なので、足首を曲げることができる角度はそれほど大きくはありません。

ですが、スネでブーツを押して足首を曲げる角度をとることで、スキーが前に走ってしまうことは大幅に少なくなります。
これだけで、スキーが前にすっぽぬけてコブから放り出されてしまうことは、かなり減るのではないかと思います。


ここで重要なのは、足首を深く曲げた時にはカカトに加重することです。
スネでブーツを前方に押して足首を曲げると、加重位置が前すぎになってしまいます。
そのため、足の裏の加重する位置はカカトよりにして、加重位置が前にいきすぎてしまうのを抑えます。


また、スネを前方に押す前向きの力と、カカトに加重する後ろ向きの力の、力の向きの差が大きくなるため、前後のバランスがとりやすくなるというメリットもあります。

足首の角度については、以下のページに詳細を記載していますので、ご参照いただければと思います。

◆足首の角度とポジションの関係
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/89/


※整地では、足首を過剰に曲げると外スキーのエッジングが強くなりすぎ、外スキーと内スキーが同調せず別々の動きになってしまうことが多くなります。
そのため、スネでブーツを押し、足首を深く曲げて滑るのは、コブ斜面だけに限定することをお勧めします。


◆ストックの先端
脚ではないので今回のトピックから離れてしまいますが、最後にストックのかまえについても、ちょこっと話してみますね。

初心者の滑りでわりと多いのが、以下のようにストックの先端をまっすぐに後ろに下げたかまえです。

そこで、お勧めしたいのは、以下のようにストックの先端を横に広げたかまえです。


では、ストックの先端を横に広げた方が良いという理由を見ていきましょう。


理由1
ストックの先端を横に広げたほうが、バランスがとりやすく安定します。
これは、ヤジロベエの原理からもわかりますよね。

理由2
ストックの先端が下がっていると、コブのでっぱりに先端がひっかかってしまい、ストックを前に振り出すことが難しくなってしまいます。
こうなると、ストックをつく準備ができなくなってしまいます。

初心者にとっては、コブでストックをしっかり突くことは非常に重要になります。(ストックワークの詳細は、

レベルによるストックワークの違い
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/92/


のページをご参照ください)

ストックの先端がひっかかって前に振り出せず、ストックをしっかり突くことができないと、スキーを十分に回しこむことができなくなって、コブから放り出されてしまいます。

いっぽう、先端を横に向けていれば、コブに引っかからずに先端を前に振りだすことが可能です。

理由3
あと、もう1点。滑り自体には直接関係はないのですが、けっこう重要なポイントがあります。

ストックの先端が後ろに下がっていると、転んだ時にストックの上に体が倒れかかってしまい、ストックが折れてしまうことがあります。


初心者の多くは、このようにしてストックを折ってしまいます。

量販店のワゴンセールで買った安いストックであれば、それほどのショックではありませんが、高価なカーボン製の伸縮式ストックを折ってしまうと、心まで折れてしまいます。

ストックの先端を横に広げていれば、転んだ時にストックの上に倒れかかってしまうことはなく、ストックが折れてしまうことはありません。


注意:もし、アルミ製のストックが曲がってしまったら
転んだ時にアルミ製のストックが曲がってしまった場合は、その場ですぐになおそうとするのは厳禁です。
スキー場は気温が低いため、曲がった部分を元にもどそうとすると、ポキンとかんたんに折れてしまいます。
ちょっと滑りにくくなりますが、その日はストックが曲がったままがまんして滑りましょう。

スキーから帰ったら、ガスコンロの火であぶって熱し、ゆっくりと力をかけて曲がった部分をもとにもどしましょう。

ただ残念なことに、一度曲がってしまった部分は弱くなってしまうようで、軽い衝撃でまた曲がったり折れたりしてしまいます。
ですので、ストックが曲がってしまったら、新しいストックの購入を検討してみても良いのではないかと思います。


◆まとめ
最後に、前回の「上体をフォールライン方向にキープ」の内容を含めた、コブを滑るときのポジションを下の図でおさらいしておきましょう。

ベースとなる滑走ポジションは、下の図のようにスキーに正対した状態で説明されるのが一般的ですが、初心者の場合はスキーを横に向けてスライドする体勢を滑りの中で長時間保つことになるので、上の図はあえてスキーを横に向けた体勢にしています。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/101/



6. 中川隆[-5609] koaQ7Jey 2018年2月23日 01:28:00 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

初心者がコブを完走できるようになるには (その5)- それではコブを滑ってみよう・前編 :モーグルな生活
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/102/


今回からいよいよ、コブを滑る実戦になります。

「初心者がコブを完走できるようになるには」の第1回から4回では、コブの通り道や滑るときのポジションなどを見ていきましたが、実際に滑ってみると思うようにいかないところが必ず出てきます。

ここでは、コブの局面ごとにどのように動いていくかに加え、その局面で初心者が陥りやすいミスとその対策についても見ていこうと思います。


今回は実践編となり、前回までの内容の続編になります。

◆コブの落ちこむ部分でスライド
コブの落ちこむ部分で、スキーを横に向けてスライドし、コブの溝へ落ちていきます。


まず、この時のスキーを横に振る角度について見てみましょう。


●溝の角度にあわせてスキーを横に向ける
コブを攻略するには、自分の滑りたいように滑るのではなく、コブの形に合わせて滑ることが重要なポイントになります。

コブの落ちこむ部分や溝の角度に合わせてスキーを回していくことで、コブに調和した無理のない滑りになります。

そもそもコブのなりたちは、スキーをずらして斜面を削った雪が堆積してできたものです。

この、ずらして削った雪面と削った雪の堆積の因果関係から、コブの落ちこむ部分の横向きの角度と、溝の角度は一致しています。


そのため、溝の角度を目安にしてスキーを横に向ければ、コブの落ちこむ部分の角度にも合致し、フォールライン方向へのスムーズなスライドが可能になります。

また、コブの形はコブを作ったスキーヤーの滑り方によって変わります。
スキーを横に向けてスライドするスキーヤーが多ければ横向きのコブになり、モーグラーのように縦に滑るスキーヤーが多ければ縦のコブになります。

横向きのコブでは、溝の角度に合わせてスキーを大きく横に振ります。


また、縦のコブでは、スキーを横に向ける角度は浅くなります。


●ずらして減速
横向きのコブでは、スキーを大きく横に向けるため、ずらして強く減速することが可能です。

いっぽう、縦溝のコブでは、スキーを横に向ける角度が浅くなるので、ずらしによるブレーキは弱くなり、スピードコントロールは難しくなります。
そのため、縦のコブではよりいっそう強くスキーで雪面を削って減速する意識が大切になります。

●縦コブで十分減速できない場合は
縦コブではスキーを回す角度が浅くなるため、どうしてもズラシで十分に減速できないというケースがでてくるかもしれません。
その場合は、溝やコブの落ちこむ部分の角度以上にスキーを横に向けることも1つの滑り方の選択肢になります。

スキーを大きく横に向けると、コブが落ちこむ部分の横向きの角度にスキーが合致せず、トップが浮いた状態で、スキーのブーツからテール部分だけでスライドする滑り方になります。

この場合は、スキーのテールから先に溝に落ちる滑り方になるので、滑りの連続性やなめらかさは損なわれてしまいますが、強く減速したい場合にはお勧めです。

●スキーを十分に回しこめないと
では次に、スキーを溝の角度まで回せなかった場合を見てみましょう。

スキーを回すのが遅れ、溝の角度よりスキーを横にする角度が浅くなってしまった場合、溝に落ちた時に溝の角度に合わせてスキーが急にグルンと回ってしまいます。



この時、スキーが急にグルンと回ってしまうのにつられて、上体も一緒に回ってしまうミスが起こりがちです。

また、スキーが急に横方向に走ってバランスを崩してしまうことが多くなります。

このような失敗を避けるために、溝に落ちる前までに、溝の角度に合わせてスキーを横に向けておくことが大切になります。

●早めにスキーを回すのがおすすめ
ここで解説している滑り方は、コブの肩でスキーをクルッと回し、横に向けたスキーをスライドして減速する滑り方ですが、コブに慣れて上達してくると、スキーを回しながら同時にスライドする滑りに進化します。

スキーを回すタイミングを少し遅らせ、扇状にスキーをずらして回す滑り方ができるようになります。



このように、扇状にずらした方が、はじめからスキーを横に向けてずらすより、瞬間的に強く減速することが可能になります。
また、スライドしながらターンすることになるので、見栄えが良くなるのと同時に、滑りの快感度もアップします。


ただ、初心者の場合は早めにスキーを横に回した方が良いかと思います。
スキーを回すタイミングを遅らせると、スキーがフォールラインに向いている時間が長くなり、それだけスピードが出てしまいます。
また、回すタイミングが遅れてスキーを十分に回しこめなかった場合、上記のように溝に落ちた時にスキーが急に回ってバランスを崩してしまいます。

そのため、切り替え直後の早い段階に、コブの頭でクルッとスキーを横に向けてしまったほうが、初心者にとっては安全で確実な滑りになります。


●脚を前に伸ばさない
コブの落ちこむ部分でスキーをスライドさせ、溝に落ちていきます。
このとき、脚をフォールライン方向(溝の方向)へ伸ばしてしまう初心者のかたが多いのですが、これが後傾の原因となってしまいます。

脚を前方に伸ばしてしまうのは、いくつかの理由が考えられます。

1.減速しようとして強くスキーを踏みこんでエッジングした結果、脚を伸ばしてしまう
2.コブが迫ってきて、恐くなって脚を前に伸ばしてしまう
3.コブの凹凸に合わせて脚の曲げ伸ばしを行う上手な人の滑りを見習って、コブの落ちこむ部分で脚を伸ばしてしまう

特に3番の「コブの凹凸に合わせて脚の曲げ伸ばし」は、コブの滑り方の要(かなめ)になる重要な動作ですが、初心者にかぎっては脚の大きな曲げ伸ばしは行わないほうが良いのではないかと思います。

スピードを出して滑る中〜上級者の場合は、コブの落ちこむ部分でスキーが浮いてしまいやすくなるので雪面コンタクトを保つために脚を伸ばします。
また、コブの受ける部分では強い衝撃を受けるので、そのショックをやわらげるために脚を曲げて吸収する動作が不可欠になります。

しかし、初心者の場合は低速で滑るので、スキーが浮いてしまったり、コブから強い衝撃を受けたりすることはほとんどありません。
そのため、初心者がコブの凹凸に合わせて脚の大きな曲げ伸ばしを行う必要はありません。

それに加え、初心者が大きな脚の曲げ伸ばしをすると、後傾になりやすいというデメリットがありますので、あえて脚の曲げ伸ばしを抑えて滑ることをお勧めします。


では、脚を伸ばすことで、どのようにして後傾になってしまうのかを見ていきましょう。

まず、脚を伸ばして行く方向ですが、体の真下に踏みこむように脚を伸ばすのであればそれほど大きな問題にはなりません。
ですがここで、フォールライン方向に脚を伸ばしてしまうと、脚が前に出て体は後ろに残ってしまうため、後傾になってしまいます。


このような後傾のリカバリーとしては、コブの溝にドンと落ちた衝撃を利用して後傾を元の適切なポジションに戻す方法があります。


コブを滑り慣れたスキーヤーであれば、コブから受ける衝撃がどのくらいの強さなのかを経験則からだいたい予想できます。
そのため、コブの落ちこむ部分では意識的に少し後傾気味のポジションをとり、コブに乗り上げる衝撃でポジションを適切な位置に戻すことが可能になります。


ところが初心者の場合は、コブを滑る経験値が圧倒的に不足しています。
そのため、溝に落ちた時に受ける衝撃が体感的にどれくらいなのかを予測することは、かなり難しくなります。

溝に落ちた時に受ける衝撃が思っていたより小さいと、後傾を元に戻すことができなくなってしまいます。

こうなると、重心が後ろに残ったままになり、結果的に次のターンに入ることができなくなってしまいます。


コブはそれほどでっぱっていない
コブの落ちこむ部分を下って行く時、大きなコブが迫ってくるように感じてしまいますが、初心者の場合は低速で滑っているため、溝に落ちたときに受ける衝撃は思ったほど大きくないというケースが多いのではないかと思います。

また、斜面の上から見ると、コブがそそり立っていて、前に進むのを妨害しているように見えてしまいますが、コブの受ける部分の角度は実際のところ水平くらいのことが多いです。

このブログでは、滑っている時に感じるイメージや説明の便宜上、コブの受ける部分の角度は下の図のように盛り上がっているように描いていますが、本当のところはそんなに上にでっぱっているわけではありません。


つまり、コブを滑っている時に山のように盛り上がっている部分にぶつかるのではなく、実際は水平の部分に落ちることになります。
そのため、低速で滑っている初心者にとっては、コブの溝に落ちた時に受ける衝撃は、見た感じより小さい場合が多いのではないでしょうか。

コブから受ける衝撃が思っていたより小さいと、後傾を立て直すことができなくなってしまいますので、脚を前方に伸ばしてしまうのは控え、スキーを体の下にキープする意識で滑るのが良いのではないかと思います。


●溝に落ちる時は少し脚を曲げておく
重心が前に行きすぎた前傾オーバーの状態で溝に「ドン」と落ちると、上体がガクンと前に倒れます。

この時、ヒザが完全に伸びた状態で溝に落ちると、前に大きくバランスを崩してしまいます。

いっぽう、ここでヒザ関節が曲がっていれば、上体が前に倒れると同時に、ヒザ関節が伸びる方向に動きます。
このヒザが伸びる動きにより、前方にバランスを崩してしまうのを緩和することができます。

そのため、溝に落ちる際は完全に脚を伸ばしてしまうのではなく、適度に曲げた状態にしておくことをお勧めします。
前にバランスを崩しそうになっても、ヒザ関節が曲がっていれば、ヒザが伸びることでバランスを立て直す余裕が生まれます。

◆溝に落ちてコブに乗り上げる


コブの溝に落ちたら、次にコブの上に乗り上げます。

●止まってしまったら
初心者は低速で滑るため、コブの溝に落ちた時に止まってしまうことがあります。

止まってしまうくらいしっかり減速できていることは素晴らしいのですが、溝で止まってしまうとコブの上に乗り上げることができなくなり、スキーを回すことが難しくなります。

コブの溝で止まってしまい、再スタートしようとすると、自然と溝の出口方向へと進んで行ってしまいます。
しかし、溝の出口へ進んでしまうと、スキーを回すのが難しくなってしまうので、コブの肩に乗り上げる方向に進む必要があります。(詳細は

どこを通る?
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/98/

のページをご参照ください)

コブの溝で完全に止まってしまった場合は、溝の出口方向へは進まずに、カニ歩きでコブの肩にのり上げましょう。
たいていは1歩か2歩でコブの肩に到達できると思います。

●吸収動作は行わない
コブの受ける部分で脚を曲げる吸収動作の重要性は、このブログの他のページで度々記載しています。
ですが、初心者が低速で滑る場合は、みずから積極的に脚を曲げていく吸収動作を行うと後傾になってしまうため、お勧めしません。

では、なぜ脚を曲げる吸収動作を行うと後傾になってしまうのかを、見ていきましょう。

まず前提として、スキーではブーツで足首が固定されています。
これが、ふだんの生活とスキーで大きく異なっている点です。

スキーブーツを履いていなくて、足首が動く状態であれば、下の図のように脚を曲げてしゃがんでも後ろには倒れません。

つまり、脚を深く曲げた状態でも前後のバランスはとれていて、後傾にはなりません。


いっぽう、スキーブーツを履いていると足首が固定されているため、脚を曲げていくと下の図のようにお尻が後ろに下がった体勢になって、後ろへコロンと倒れてしまいます。

これが、脚を曲げると後傾になってしまう原因です。


でも、コブを滑っている人たちは脚を曲げる吸収動作をしてるよ? という疑問がわいてきますよね。

それは、コブを滑っているスキーヤーの多くは、ある程度以上にスピードが出ているので、脚を大きく曲げる吸収動作を行っても、後傾にはならないのです。

スピードが出ていると、コブに乗り上げる時にコブから強い衝撃を受けます。
このとき、上体には前方へ進む慣性(勢い)が働いて、いっぽう脚には衝撃とともにブレーキがかかる形になります。

上体は前へと進み、脚にはブレーキがかかるので、静止している状態では後傾になってしまうポジションでも、スピードが出ている状態では前後の釣り合いが取れたバランスの良いポジションになります。

上の図はスピードを出して滑っている例です。
脚を曲げてお尻が後ろに下がっていて、ここだけの場面を切り取ると後傾に見えます。
ですが、速いスピードで前に進んでいる勢いと、コブから受ける衝撃のため、後傾にはなりません。

いっぽう、このような脚を曲げたポジションを低速で行うと、前へ進む勢いが弱く、コブから受ける衝撃が小さいので、後傾になってしまいます。

そのため、低速で滑る初心者は、みずから積極的に脚を曲げていくことはひかえ、溝に落ちた衝撃で自然と股関節が少し曲がるくらいの受動的な動きにとどめておいた方が良いかと思います。


股関節は曲げてヒザは曲げない?
溝に落ちた時に、ヒザ関節は曲げずに股関節だけを曲げると、上体が前に突っ込んだポジションになってしまいやすいです。

スピードが出ている時に股関節だけを曲げて上体が前に倒れると、腰に強い衝撃を受けたり、目線がぶれたりするため、安定した滑りが難しくなってしまいます。

ここで、股関節と同時にヒザ関節も曲げることで、上体が前に倒れてしまうことを防ぐことができます。


ただ、初心者の場合は低速で滑るので、股関節と同時にヒザ関節も曲げるとお尻が後ろに下がったポジションになり、後傾になってしまいます。

そのため、溝に落ちた時は衝撃で股関節が自然に少し曲がり、上体が少し前に倒れるくらいがちょうど良いのではないかと思います。

つまり、低速で滑る初心者は、コブの凹凸で積極的な脚の曲げ伸ばしは行わず、上体を少し前傾させ、脚を適度に曲げた中間姿勢を保つ意識で滑るのが良いかと思います。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/102/


7. 中川隆[-5608] koaQ7Jey 2018年2月23日 01:29:41 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

初心者がコブを完走できるようになるには (その6)- それではコブを滑ってみよう・後編 :モーグルな生活
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/103/


今回は、コブを滑る実戦の後編になります。

えーと、前編ではコブの落ちこむ部分からコブの溝に落ちるところまでを説明しましたね。
今回の後編では、ストックを突いてスキーを回す局面を見ていこうと思います。


◆ストックを突く
コブの溝に落ちたら、ストックをコブの頭に突きます。


●ちょっと早めに突く
モーグラーやコブ上級者などの上手な人たちの場合は、ストックを突くタイミングはターン切り替え直後になります。

いっぽう、初心者の場合はちょっと早いタイミングで、ターン切り替え直前に突くことをお勧めします。
イメージとしては、コブの溝に落ちた直後、コブに乗り上げる時に突くのが良いと思います。


●しっかり強く突く
スピードを出して滑るモーグラーやコブ上級者は、コブではストックをそっと置くように軽く突くことが常識となっていますが、初心者にはお勧めできません。
初心者はその反対に、ストックをしっかりと強く突くことが重要になります。


ストックを突くメリット
ストックをちょっと早めのタイミングでしっかり強く突くことには、以下のようなメリットがあります。
1.次のターン方向へ重心を移動する
2.ターンの始動を促す
3.上体が回ってしまうのを防ぐ
4.前傾を促す

では、順に説明していきますね。

1. 次のターン方向へ重心移動
ストックを強く突くと、体の重心はストックを突いた方向へと移動します。
そのため、ストックを突いた谷側に重心が移動することになり、次のターンに入りやすくなります。


重心が次のターン方向へ移動するため、ターンの始動が容易になります。


2.ターンの始動を促す
ストックを突くことは、ターンのきっかけを生むことにつながります。

スキーで滑っている時にストックを突くと、ストックは突いた位置で止まります。
いっぽう、スキーと体は前へ進んでいきます。

相対的な位置関係としては、手がストックを突いた位置で止まり、スキーと体が進んでいくことになります。

結果的に、突いたストックを軸にして、スキーが回っていくように動きます。


このようにして、ストックを突くことがきっかけとなり、ターンが始まります。

ここで1つ気をつけるポイントがあります。
ストックを突いた時に、突いた手首をすぐに返してしまわずに突いている時間を長めにとるようにしましょう。

突いた瞬間に手首をすぐに後ろに返してしまうと、ターンを誘発する力が弱くなって、スキーを十分に回しこめなくなってしまいます。

スキーをしっかり回しこむには、ストックにある程度体重をかけていく意識で強く突きます。
また、突いている状態を長く保って、ストックを中心にスキーが回っていくようなイメージで滑ると良いかと思います。

3.上体が回ってしまうのを防ぐ
スキーを十分に回しこんでいない状態で、スキーのトップから溝に入ってしまうと、急にスキーがグルンと回ってしまうことがあります。


このとき、スキーと一緒に上体も横に回ってしまうことがありますが、ストックを少し早めにしっかりと突くことで、ストックを突いた位置で腕のローテーションが止まり、体が横に向いてしまうのを防ぐことができます。


ストックを突くことで体が横に向いてしまうのを防ぎ、上体をフォールライン方向にキープする助けになります。


4.前傾を促す
初心者は後傾になりやすいため、上体を適度に前傾したポジションでコブを滑ることをお勧めします。

一般的には、コブにぶつかった時の衝撃に耐えられるように、コブでは上体を起こしたポジジョンが良いと言われています。

ですが、初心者は低速で滑っているため、コブに乗り上げる時の衝撃は小さく、衝撃に耐えることができるポジションで滑ることの重要性は低いと言えます。
そのため、初心者は後傾を防ぐことを重視し、上体を適度に前傾させたポジションが適しています。

ただ、前傾オーバーになってしまった場合、コブに乗り上げるときに上体がガクンと前に突っ込んで、前にバランスを崩してしまう恐れがあります。

ここで、ストックをしっかりと突くことで、前にバランスを崩してしまうのを防ぐことができます。
ストックをつっかえ棒のように使う感じです。


前に体重をかけすぎて前方にバランスを崩してしまったとしても、ストックを突くことでリカバリーできるという安心感があれば、重心を前にもってくることへの恐怖心が薄れ、結果的に後傾になりにくくなります。


●ストックを突かない方の手を前に出す
コブではストックを突く方の手と同様に、ストックを突かない方の手の動きも重要になります。

多くの初心者に見られる欠点は、下の図のようにストックを突かない方の手を下げてしまっていることです。

このようにストックを突かない方の手を下げてしまうと、上体が横に向いてしまい、次のターンに入るのが難しくなってしまいます。

ストックを突かない方の手は、フォールライン方向に前に突きだすようにしましょう。

これにより、上体がフォールラインに向くようになり、滑りが安定するようになります。

◆切り替え
コブの肩にのり上げたら、スキーをクルッと回します。


ブーツを軸にスキーのトップとテールを振る、ビポットの動きになります。


スキーを回すタイミングは、ブーツがコブの頂点に到達したときです。
コブの頂点ではスキーのトップとテールが空中に浮いた状態なので、スキーを簡単に回すことができます。


●切り替えはベンディング?それともストレッチング?
コブでは脚を曲げるベンディング動作で切り替えを行うのが、一般的な認識になっています。


ただ、低速で滑る場合は、ベンディングの切り替えは必ずしも必須ではありません。
反対に、上に伸びるストレッチング動作で切り替えを行うのもアリなのではないかと思います。

スピードを出してコブを滑っているときに、コブの頂点で上に伸びるストレッチングで切り替えを行うと、コブ斜面でジャンプしてしまうことになってしまいます。
いっぽう、初心者は低速で滑るので、ストレッチングで切り替えを行ってもジャンプしてしまうことはなく、それほど問題はないと思います。

ほとんどの初心者のかたは、整地ではベンディングではなくストレッチングで切り替えを行っていることが多いのではないかと思います。
そのため、ベンディングの切り替えが苦手だったり、または、そもそもベンディングができないというかたも多いのではないでしょうか。

ただでさえ苦手なコブを慣れないベンディングで滑ることは、難易度のハードルをまた一段上げてしまうことになりかねません。
そのため、ふだんから整地で行っているときと同じように、ストレッチングでコブを滑ることも導入を容易にする1つの手段だと思います。
なので、コブ入門段階では切り替えで上に伸びるストレッチングを使っても良いのではないかと思います。


ただ、いずれ上達していけばコブを滑るスピードがアップして、ベンディングの切り替えが必要になってきます。
その時までには、ベンディングができるようになっていることが望ましいです。

初心者でもセンスの良いかたであれば、コブに乗り上げる時に受ける突き上げにより、自然とコブではベンディングの切り替えができてしまっていることがあります。
ただ、実際はなかなか簡単にはいかないので、折を見て整地で以下のようなベンディングの練習をしてみることをお勧めします。





このようにオーバーアクションの練習を行うことで、必要な時に自然とベンディングの切り替えができるようになります。

練習環境としては、整地の中斜面、または急斜面が適しています。
緩斜面ではスキーに受ける外力が弱すぎるため、ベンディング操作がかえって難しくなってしまいます。

普段からストレッチングで滑っているかたにとっては動きが反対になるので、慣れるまでなかなか難しい動作です。
そのため、自然にベンディングができるようになるまでには、ある程度の練習量は必要になるかと思います。
とても地味で疲れる練習ですが、ベンディングの切り替えが自然にできるようになると、コブのみならず不整地などの難しい斜面状況でも安定して滑ることが可能になります。


●ベンディングを意識しすぎない
私はモーグラーなのでベンディングの重要性は十分理解しているつもりなのですが、初心者に限っては、ベンディングの切り替えをあまり意識しすぎないほうが良いのではないかと思います。

ターンの切り替えでベンディングを意識しすぎるあまり、脚を大きく曲げてお尻が後ろに下がってしまうと、後傾になってしまいます。

また、脚を深く曲げた低い姿勢では、コブの頂点でスキーをクルリと回す動作が、きゅうくつで難しくなってしまいます。


初心者の場合は、適度に脚を曲げた中間姿勢を保って、足首をターン内側にひねる動作や、ヒザをターン方向に向ける動作でスキーを回すほうが、簡単にスキーを回せるのではないかと思います。


コブの頂点でスキーをクルッと回したら、次にコブの落ちこむ部分でスキーをずらして減速します。

コブの落ちこむ部分でスキーをずらす局面は前編で説明しましたとおりで、以後、繰り返しになります。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/103/


8. 中川隆[-5607] koaQ7Jey 2018年2月23日 01:34:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

初心者がコブを完走できるようになるには (その7) スキー板と練習するコブ斜面 :モーグルな生活
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/104/


「初心者がコブを完走できるようになるには」の1〜6回目までの記事で、初心者向けのコブの滑り方をご紹介してきましたが、今回はコブ初心者に適したスキー板と、練習に適したコブ斜面について考えてみたいと思います。

◆コブ初心者に適したスキー板
まず、初心者がコブ斜面を低速で滑るのに向いているスキー板を考えてみましょう。

結論から最初に申し上げますと、短くて柔らかい板が適しています。
あと、できれば軽い板。

スキーショップで店員さんに、「コブで滑りやすい板を探している」と伝えると、165cm〜175cmの少し長めの板を勧められることが多いようです。

少し長めの板は、すでにコブを滑ることができる中級以上のスキーヤーにとっては良いのですが、初心者にとってはテールが引っかかって回しにくくなってしまいます。

コブをまったく滑れないかたが、とりあえずコブのラインから外れずに滑れるようになることが目標であれば、150cm以下の短い板を使ってみるのが1つの有効な手段ではないかと思います。

150cm以下の短い板を使うことで、長い板を使うより短期間でコブを滑れるようになる可能性は高くなります。
短い板を使ってコブの滑り方のコツがいったんわかってしまえば、いつも使っている 160cm〜170cmの板に戻しても、わりとすんなりとコブを滑ることができるのではないかと思います。

●男性の場合
男性のかたであれば、150cmくらいのレディース用スキー板を使ってみるのが良いかと思います。

ただ、コブ練習用に短いレディース用板を購入してしまうのはあまりお勧めしません。
それは、レディース用の短い板で練習して上達し、とりあえずコブのラインを外さずに滑れるようになるという目標を達成してしまったら、その後その板は使わなくなってしまう可能性が高いからです。

貸スキーをレンタルするか、または奥さんや彼女、女友達など短いレディース用スキーを持っている人が身近にいれば、借りて使ってみるのが良いのではないかと思います。

注意点としては、ビンディングの解放値を女性用に低く設定したままだと、コブでぽろぽろと外れてしまうので、解放値は強めに設定しておきましょう。


●女性の場合
女性のかたの場合は、140cm〜150cmくらいの短めの板が適しています。

レディース用スキー板が主な選択肢になると思います。
ただ、レディース用スキーであっても整地を滑ることを前提に作られているので、コブでは硬すぎる場合が多くなります。
そのため、体重が軽い女性にとっては、コブ入門用の板として適している板はかなり少ないような気がします。

レディース用の板よりさらにソフトな板を探すとなると、ツインチップのフリースキーモデルを物色してみるのが良いかと思います。
フリースキー用板はサイドカーブが浅いため、比較的柔らかいモデルが多いです。

スキーは一般的にサイドカーブが深い板ほど硬くなる傾向があります。
なぜサイドカーブが深い板は硬いのかというと、サイドカーブが深い板はエッジを立てると板がたわみやすいからです。


サイドカーブが深い板はたわみやすいため、そのぶん硬めに作られています。

いっぽう、サイドカーブが浅い板は、エッジを立ててもあまりたわまないので、そのぶん柔らかく、たわみやすくしてあります。


そんな訳で、サイドカーブが浅いフリースキー用の板はソフトな板が多く、コブでも滑りやすくなります。
また、ツインチップの板であれば、コブで後ろにバックする

スイッチバック
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/28/

がやりやすいというオマケもついています。

あと、ビンディングのソールサイズと解放値が合うのであれば、ジュニア用スキーを使ってみるのも良いのではないかと思います。
実際、メーカーによってはレディース用スキーとジュニア用スキーのデザインのみ変えていて、スキーの中身自体はまったく同じなんてこともあったりします。


◆練習するコブ斜面
さて、ここからは練習に適したコブ斜面について考えてみましょう。

コブ初心者にとって理想的なコブの条件は、
-斜度が緩い
-コブが浅い
-コブの間隔が広め
-柔らかい雪質
-コブの溝は縦ではなく横向き
-空いていて他の人を気にせずコブに入れる
などなど注文をあげるといろいろありますよね。

でも、実際のところ初心者の練習に理想的なコブは少なく、行ったスキー場にあるコブを滑ることになってしまいます。
それでも、コブのラインは複数あると思いますので、その中で初心者でも滑りやすいラインを選びましょう。


●モーグラーが作った縦コブは避ける
「初心者がコブを完走できるようになるには」で解説した滑り方は、コブの頂点でスキーをクルッと回し、落ち込む部分でずらして減速する滑り方です。
この滑り方と最も相性が悪いのが、モーグラーが作った縦のラインコブです。

縦コブは左右のスペースが狭いため、スキーをずらして減速する部分が非常に狭く、また、コブの間隔も狭いため、通る場所が限定されてしまいます。
また、溝が縦方向のため、溝に落ちた瞬間にスキーが前に走ってすっぽぬけてしまうことが頻発します。

そのため、たとえ緩斜面にできたラインであっても、初心者にとっては非常に難しい形のコブで、滑り始めてすぐにはじき出されてしまいます。

ただ、基礎スキーの上級者でも、「モーグルの縦コブだけは苦手」という人は大勢いるので、縦コブが滑れなくても落ち込む必要はありません。
慌てずに順々にステップアップしていきましよう。

初心者のかたが縦コブを滑る場合の詳細は、

「左右非対称のコブとスライド」
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/91/

のページに記載していますので、ご参照ください。

●でき始めのコブを滑る
初心者のかたは、いきなり深いコブから始めるのではなく、でき始めの小さなコブからスタートしてみるのをお勧めします。
コブだかコブじゃないのかわからないような状態の斜面から始めると、コブに慣れる良いとっかかりになるのではないかと思います。

よく整地斜面の端にコブのラインができますよね。
このコブのライン作成に参加してみるのも1つの手段です。

最初はフラットな斜面から滑り始めて、本数を重ねるごとに少しずつコブらしくなり、数時間後には立派なコブのラインができあがります。
このようなコブができていく過程を体験することは、整地の滑りとコブの滑りをリンクして理解する良い機会です。
スキーをずらす場所や、切り替えを行う部分など、コブのどの部分が整地ターンのどの局面に該当するのかがわかってきます。

また、本数を重ねるごとにコブが少しずつ大きくなっていくので、簡単な小さなコブから徐々に難しい大きなコブにステップアップする過程を体験することができます。
クリアしていくごとに難易度が高くなっていくので、練習には最適ではないかと思います。

ただ、整地斜面は毎日圧雪車で踏み固められているため、そこにできるコブはかなり硬くなります。
そのため、午後になってコブが深く成長すると、初心者には手におえないラインになってしまいます。
ですので、コブのでき始めからコブが深くなってしまう前までの数時間くらいが、初心者の練習に適した時間帯と言えるのかもしれません。

あと注意点としては、モーグラーが彫っているコブは、コブとコブの間隔が狭い細かいコブになるので、初心者には難しくてお勧めできません。
基礎スキーヤーが作っている、ゆったりとした前後左右に幅のあるコブのライン作成に参加するのが良いのではないかと思います。

●残雪期がねらい目
私のようなスキーバカは、毎年、雪が無くなるゴールデンウィーク頃までしつこく滑ります。
いっぽうコブ初心者は、3月も終盤になって春らしくなってくれば、そこで滑り納めにするかたが多いのではないでしょうか。
このような季節感と節度のあるスキーライフだと、コブを滑れるようになる絶好の季節を逃してしまうことになります。

コブを滑れるようになる絶好の期間は、3月半ば以降の残雪期です。

この季節は溶けたグザグサの雪質が多いため、滑走性が極めて悪くスキーが走りません。
そのため、コブのラインからはじき出されてしまうことは少なくなります。

また、湿って柔らかい雪なのですぐにコブができ、普段はコブができないような緩斜面にもコブができます。

それに、雪が柔らかいので、転んでもそれほど痛くありません。

ただ、残雪期に練習して、ついにコブを滑れるようになったと喜んでいると、次のシーズンに硬い雪質のコブにまったく歯が立たなくて、「こんなはずじゃなかったのに…」と自信喪失してしまうこともあります。

それでも、コブを滑れるようになるきっかけをつかむことができたというのは非常に大きな進歩です。
残雪期はそのきっかけをつかむ絶好のチャンスだと思います。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/104/


9. 中川隆[-5606] koaQ7Jey 2018年2月23日 01:39:06 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

整地での練習の重要性 :モーグルな生活
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/85/

このトピック、近年私がスキーの上達において最も重要と考え、
いつか書こうと温めていた題材です。

◆斜面状況によって変えていく滑り方
スキーで滑る斜面には、さまざまな異なった状況があります。
整地、パウダー、コブなど、いろいろな斜面があり、さらに、アイスバーンやザラメなどさまざまな雪質があり、それぞれの斜面状況に適した滑り方が必要になります。

整地では整地でこそ重要になってくる技術、またコブではコブの凹凸を利用した固有のテクニックがあります。

いろいろな斜面や雪質を滑る技術の引出を多く持っていて、それを斜面の状況に合わせて的確に使い分けられるのが、上級者の条件ではないかと思います。

◆全てでベースとなる滑り方
いっぽう、「斜面状況によって使い分ける技術」とは反対に、どのような斜面でも変わらないスキーの根幹となる滑り方があると思います。

たとえば、整地やパウダーで意識していたポジションが、コブを滑るときにも有効だったり、また、アイスバーンでイイ感じに滑れたスキーの加重方法が、荒れた悪雪斜面でも使えたなんてことがあります。

このように、どのような斜面状況でも有効な滑り方がスキーの根幹になる部分で、この柱がどれだけ太いかが、最終的にポテンシャルの高さにつながるのかと思います。

◆反対の方向性
「斜面状況によって変えていく滑り方」と「全てでベースとなる滑り方」は方向性が反対になります。

「斜面状況によって変えていく滑り方」は、例えば、コブ斜面であれば、コブの頭でスキーをクルッと回し→コブの裏をずらして→溝に落ちる。
このように、スキーを回しやすいところで回し、減速しやすいところで減速する滑り方は、コブを利用する滑り方で、コブがあるからこそ可能な技術になります。

いっぽう「全てでベースとなる滑り方」は、例えば、スキーに加重するポジョン。
お尻が後ろに落ち、その後傾をカバーするために腰を深く曲げて上体が前につっこんだポジションでは、スキーにしっかりと体重をのせていくことができなくなります。
お尻を後ろに落とさないポジションは、コブ、整地、パウダー、アイスバーン、悪雪など、すべてに共通するベースとなる部分になります。

つまり、「斜面状況によって変えていく滑り方」は、特定の斜面状況だからこそ有効な滑り方で、「全てでベースとなる滑り方」は全ての斜面状況で共通する滑り方になります。

ここで困ったことに、滑り方によっては「斜面状況によって変えていく滑り方」を意識しすぎると「全てでベースとなる滑り方」からかけ離れてしまう場合があります。

たとえば、整地でエッジを立てサイドカーブを利用したレールターン。
「斜面状況によって変えていく滑り方」としては、きれいに圧雪された斜面を、スキーのサイドカーブを利用して滑るため、斜面状況と道具の特性が合致した滑りになります。

ただ、斜面の状況が変わると、サイドカーブを利用したレールターンの滑り方では難しくなってしまいます。
春の悪雪で午後にボコボコと荒れた斜面になると、同じような滑り方だとエッジがひっかかって滑りにくくなってしまいます。
また、パウダーの場合は、雪面がふわふわしているので、サイドカーブによってターンする要素は大幅に少なくなってしまいます。

悪雪、パウダー、コブなどのいろいろな斜面状況に適合できる滑りを考えると、エッジは立てすぎずに、サイドカーブに頼りすぎない滑り方が有効になります。
サイドカーブを使ったターンばかりしていて、それが体にしみついてしまうと、圧雪された整地以外の斜面が苦手になってしまう可能性があります。

このように、「斜面状況によって変えていく滑り方」を前面に強く出していくと、「全てでベースとなる滑り方」から離れてしまう危険性があります。

◆どちらが重要?
では、「斜面状況によって変えていく滑り方」と「全てでベースとなる滑り方」はどちらが重要でしょうか?

どちらも重要ですが、私は「全てでベースとなる滑り方」の方に一票を投じたいと思います。

まず、「斜面状況によって変えていく滑り方」ですが、1つのメリットとしては入門として最適な点です。

たとえば、パウダーを滑るのが初めてという場合、大げさなくらい上下動を使って浮力を得てからターンを切り替えるのがイイと思います。

またコブ斜面では、前述したコブの頭でクルッとスキーを回し、コブの裏でずらして溝に落ちる滑り方が、コブ初級者がラインを外さずにゆっくり滑るには良い技術だと思います。
そもそもコブ初級者がいきなりコブで直線的なカービングターンをしようとしても撃沈するのは明白なので、当然おすすめできません。
ターンの質はどうあれ、いままで苦手だったコブでラインを外さずに滑れるようになるだけでも、コブ初級者にとっては大きな収穫です。

ただ、残念なことに「全てでベースとなる滑り方」が中途半端だと、「コブを利用した滑り方」にかたよってしまい、その後の上達は頭打ちになってしまいます。

いっぽう、「全てでベースとなる滑り方」がある程度高いレベルでできていれば、「コブを利用した滑り方」に頼りすぎることはなく、コブを滑れば滑るほど上達していくように思います。

「全てでベースとなる滑り方」ができている人と、できていない人が「斜面状況によって変えていく滑り方」をした場合、全くと言っていいほど違った滑りになってしまいます。

また、斜面や雪質が難しくなればなるほど、「全てでベースとなる滑り方」ができている人と、できていない人の差が大きく開いてしまいます。

私の考えでは、「全てでベースとなる滑り方」は共通点以外のものを取り省いていったシンプルな滑り方で、「斜面状況によって変えていく滑り方」は斜面状況に合わせてベースにプラスしていくテクニックのようなイメージです。

◆ベースとなる滑り方の柱を太くするには
では、スキー技術の根幹になる柱を太くしていくにはどうしたらいいでしょうか。
1つには、いろいろな斜面状況に有効な滑り方の共通点を探しながら滑るのが良い方法だと思います。

たとえば、モーグルで意識している点が、整地やパウダー、悪雪でも有効かどうかを試してみます。
上体のポジション、ターン前半の谷まわりのつくり方、エッジの使い方、加重方法などなど、共通点はたくさんあります。
一般的に、モーグルはコブだけに特化した特殊な滑り方だと思われがちですが、整地やパウダーなどを滑る際にも共通するポイントが驚くほどたくさんつまっています。

もちろんその反対に、整地の滑り方でも、コブやパウダー、悪雪などにも適合するポイントがたくさんあり、それを探していきます。

また、ベースとなる滑り方の練習法として、難易度の低い斜面では、あえて「斜面状況によって変えていく滑り方」を封印し、いろいろな斜面状況で共通するベースの滑り方のみで滑ってみるのも良いのではないかと思います。

◆共通は本質
ちょっと話はそれますが、スキーに限らず他の多くの分野においても、その分野のいろいろなシチュエーションで当てはまり、共通していることが、その分野においての真理や本質に近いことになるのではないかと思います。
また、ある分野での本質の概念は、えてして他の分野でも本質に近かったりします。
そのため、ある特定の分野で本質がわかると、他の分野に移行した際にも、比較的早く本質的な部分が見えてきます。

えーと、スキーに話をもどしますね。
いろいろな斜面状況で共通する滑りのポイントを1つ見つけたというのは、それはつまりスキーの本質に1歩近づいたことになると思います。

スキーの本質を見つけたということは、コブでしか使えない小ワザを見つけたのに比べて、何倍も大きな発見ではないでしょうか。


◆整地も滑る
ここで大事になってくるのが、コブ以外の斜面も滑ることだと思います。
コブばっかり滑っていたら、コブと他の斜面の滑り方の共通点を見つけることができません。

また、整地で滑るのは、コブに比べてあまり疲れないので、長時間くりかえし練習できるのも大きなメリットです。

スキーの本質である共通するポイントを見つけたら、それが無意識にできるくらい整地で練習して体にしみこませることによって、スキー全体のポテンシャルを上げることができるように思います。

◆反省
まるで悟りを開いたようなことを書いちゃいましたが、実は私自身「全てでベースとなる滑り方」を近年特訓中の身です。

白状すると、私はかなり長い年月「斜面状況によって変えていく滑り方」ばかりを重視し、「全てでベースとなる滑り方」の重要性がわかっていませんでした。

コブは凹凸を利用した滑り方、整地はサイドカーブを利用した滑り方をメインに考えていました。
つまり、コブの滑り方と整地の滑り方を全くの別物として考えていたのです。

そのため、スキー場で午後になって整地が荒れてコブがちらほらでき始めると、コブ用の滑りをしようか、それとも整地用の滑りをしようか迷っていました。
整地用の滑りをするには凸凹しているし、コブを利用した滑り方をするにはコブが小さすぎるという斜面だと、どっちつかずのちゅうとはんぱな滑りになっていました。
こんな斜面だと、ベース技術が無いことをあからさまに露呈してしまっていました。

「全てでベースとなる滑り方」ができていれば、こんな斜面でもコブがある所と、ない所、状況に応じて継ぎ目なくスムーズに滑れるはずです。

よく、「コブも整地も根本的には同じ滑り方」と言っている上級者スキーヤーがいます。
私はスキーを始めて約25年もたつのですが、この言葉の意味がようやくわかってきたのは、恥ずかしながらつい5年ほど前になります。

「全てでベースとなる滑り方」は整地もコブも同じで、整地の滑りに凹凸をつけたのがコブ斜面になります。

◆ショートカットしたつもりが遠回り
私は、スキーを始めてわりと早くの段階でコブが滑れるようになりました。
というのは、コブの凹凸を利用した滑り方ができるようになったからですが、 「全てでベースとなる滑り方」ができていなかったため、その後の上達は極めて遅かったです。(泣)

最初に短期間で「斜面状況によって変えていく滑り方」を覚えて、すぐにコブが滑れるようになったのは、ある意味、器用だったと言えるのかもしれません。

ただ、初心者の頃に小手先の技術ですぐにコブを滑れるようになってしまったため、その後、即効性のあるコブの凹凸を利用した小ワザばかりに気がいってしまい、結局は遠回りしてしまいました。

これを読んでおられるあなたには、私のような遠回りはしてほしくないと切に思います。

◆整地や悪雪も楽しもう
近年、私はコブ以外の整地や悪雪などで滑る練習に、かなりの時間を割いています。

「練習」というとちょっと語弊があるのかもしれません。
コブのために整地で練習しているというより、整地を滑るのがコブと同じくらい楽しいから滑っている感じです。(おっ、モーグルから基礎に転向か?)

最近では、5月のかぐらで、モーグル用スキー板を履いていたのにコブはほとんど滑らず、ぐちゃぐちゃの雪質でボコボコに荒れた整地(元整地?)を、ロングターンメインで滑っていたことがありました。

このような難しい雪質だと「上手く滑れた時の気持ちよさ」と「上手く滑れていないときの気持ち悪さ」がはっきりと出るので、とても楽しく練習できます。(以前の私では考えられないことですが…)

春のぐちゃぐちゃ雪になると、午前中だけ滑って帰ってしまう人が多いですが、悪い雪質は「全てでベースとなる滑り方」を見つけるのに最適な斜面状況なので、有効に使うと良いかと思います。
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10. 中川隆[-5603] koaQ7Jey 2018年2月24日 17:43:12 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

◆足首を曲げる
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コブが苦手なスキーヤーの滑りで非常に多いのは、下の図のように足首を曲げないポジションです。

この体勢でコブを滑ると、コブの溝に入った時やコブに乗り上げる時に、スキーが前に走ってしまい、コブからはじき出されてしまうことが多くなります。

このようにスキーが前にすっぽぬけてしまう失敗は、堅い雪質のコブや縦溝のコブで特に顕著になります。

ここでお勧めしたいのが、足首を深く曲げる意識をもつことです。

スネでブーツのタンをグッと押し、足首を曲げるようにします。
実際のところ足首はブーツでかなり固定されている状態なので、足首を曲げることができる角度はそれほど大きくはありません。

ですが、スネでブーツを押して足首を曲げる角度をとることで、スキーが前に走ってしまうことは大幅に少なくなります。
これだけで、スキーが前にすっぽぬけてコブから放り出されてしまうことは、かなり減るのではないかと思います。


ここで重要なのは、足首を深く曲げた時にはカカトに加重することです。
スネでブーツを前方に押して足首を曲げると、加重位置が前すぎになってしまいます。
そのため、足の裏の加重する位置はカカトよりにして、加重位置が前にいきすぎてしまうのを抑えます。


また、スネを前方に押す前向きの力と、カカトに加重する後ろ向きの力の、力の向きの差が大きくなるため、前後のバランスがとりやすくなるというメリットもあります。

※整地では、足首を過剰に曲げると外スキーのエッジングが強くなりすぎ、外スキーと内スキーが同調せず別々の動きになってしまうことが多くなります。
そのため、スネでブーツを押し、足首を深く曲げて滑るのは、コブ斜面だけに限定することをお勧めします。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/101/


足首の角度とポジションの関係
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/89/


さてさて、今回はコブを滑るときの足首の角度について考えてみようと思います。

結論から先に言うと、整地にくらべコブでは足首は深く曲げる、つまり脛(すね)でブーツのタンを押すようにして滑るのが良いと私は思っています。(賛否両論あるかもしれませんが…)

足首はスキーブーツによりある程度固定されているので、実際に曲げることができる角度は限られています。

でも、この小さな角度の違いがコブを滑るときの全体のポジションに大きな影響を及ぼします。

特に、コブですぐ後傾になってしまう方、またはコブの溝でスキーが前に走って発射して後ろに転んでしまう方は、足首の角度を深くとることを意識してみると、滑りの安定性が大きく変わるのではないかと思います。


◆整地は得意だけど・・・
「整地は得意だけどコブは苦手」という方はけっこう多いですよね。

これは、コブは凸凹していて整地の滑り方とはまた違った滑り方が必要になるからですが、その違いの一つは足首の角度と、それに起因する全体のポジションになるのかと思います。

整地で滑るときのような緩めの足首の角度でコブを滑ると、コブの溝でスキーが前のほうに走ってしまうことが多くなります。
こうなるとスキーの抑えが利かなくなってしまうため、後傾でオーバースピードになって、コブのラインからアウトしてしまいます。


これが、スキーヤーの多くがコブ、特に縦の溝コブを苦手としている原因ではないかと私は考えています。

◆整地とコブの後傾対策の違い
整地の滑りで後傾にならないようにするには、下のイメージのように上体の前傾角度を深くとるようにします。


コブを滑るときも同様に、後傾にならないよう上体の前傾角度を深くとる意識で滑っている方が多いのではないかと思います。

コブをバンクラインで滑る場合は、このような上体の前傾角度を深くする意識で良いと思いますが、一般的なラインや直線的なラインで滑る場合は、上体の前傾角度がきついと、コブから受ける衝撃に対応できなくなったり、減速しづらくなったりしてしまいます。

整地を滑るときと同じような深い上体の前傾角度で滑ると、コブではいろいろと不都合な点がでてきてしまうので、上体は起こしたポジションが適していると思います。

上体を起こしたポジションではどうしても後傾になりやすいので、それを補うために足首の角度を深くとるというのが今回の主な趣旨になります。


◆足首の角度とポジションの関係
では、ここからは足首の角度と、それによって変わってくる全体のポジションについて考えていきましょう。


●足首を曲げないとどうなるか
まずは悪い例から。
足首が曲がっていない滑り方です。


1.足首が曲がっていないと、お尻が後ろに下がったポジションになります。

2.お尻が後ろに下がっていると、全体のポジションは後傾になってしまいます。
↓ 
3.その後傾を防ぐために、上体は大きく前傾したポジションになります。
↓ 
4.このポジションでコブに乗り上げると、上体はガクンとさらに前に倒れ、コブから受けた衝撃は腰にきます。
腰が痛くなってしまう滑り方です。


コブに乗り上げるたびに上体がガクン、ガクンと前に倒れます。
また、上体がおじぎを繰り返すため、目線が安定しません。

この状態でスピードがでてしまうと、もうコブに飛ばされないようにするのに必死です。(がんばれー俺!!)


●スキーが前に走ってしまう
足首が曲がっていないと、コブの溝でスキーが前に走りすぎてしまい、体がおいていかれて後傾になってしまいます。

特に硬い雪質のコブでは、スキーが前にすっぽぬけてしまいがちです。
その後傾になりやすいのを補うため、多くのスキーヤーは大きく上体を前に倒したポジションで滑っています。

ただ、ここで上体を前に倒しすぎて前傾オーバーになってしまうと、
1.コブに乗り上げるときにガクンと大きな衝撃を受けて前にバランスを崩してしまいます。
↓ 
2.前にガクンとバランスを崩してしまうと、反射的に上体を大きく後ろに引いてしまいます。
↓ 
3.前傾オーバーをたてなおすために上体を後ろに引く(立てる)のですが、今度は上体を後ろに引きすぎて後傾になります。
↓ 
4.後傾で次のコブへ向かい、コブの溝でスキーが前に走って、発射!!
↓ 
5.コブのラインからアウト。または後ろに転んでしまいます。

前傾オーバーでバランスを崩した時に適度に上体を後ろに戻す微調整ができれば良いのですが、既にバランスが崩れた状態から瞬時に微調整してリカバリーするというのは上級者であっても非常に難しいことです。


●スキーがコブの溝で前に走らないようにするには
それでは、溝からコブの受ける部分にぶつかって乗り上げるときに、どのようにすればスキーが先に走ってしまうのを防げるのでしょうか?

スキーが先に走ってしまうのを抑え、体の下でスキーをコントロール下におくには、脛(すね)でブーツのタンを押して足首を深く曲げるのが良いのではないかと思います。

また、こうすると脛の前圧でスキーの加重位置が前過ぎてしまうので、コブの溝と受ける部分ではカカトに加重します。

これにより、スキーが先に走ってしまわなくなるのと同時に、前後のバランスがとりやすくなります。
脛(すね)でブーツのタンを押す前方向の圧力と、カカトに加重する後ろへの力、この前後の力の差が大きいほど前後のバランスが乱れにくくなります。

つまり、バランスが少し前後にずれていても、この脛の前圧とカカト加重の前後の力の差によって帳消しにできてしまいます。


●足首が曲がっていないと、前後のバランスがシビア
いっぽう、脛(すね)でブーツのタンを押さずに、足首が曲がっていない状態では、コブに乗り上げるときに前後のバランスをとるのが非常に難しくなります。

まず、足首が十分に曲がっていない状態でカカト加重の場合、スキーが前に走ってしまい、後傾になってしまいます。


また、後傾を防ぐためにもう少し前の方に加重しようとすると、今度は加重位置が前すぎて、前にバランスを崩してしまうことが多くなります。
また、最悪の場合、コブの受ける部分でヒザや足首に強い衝撃を受けて痛めてしまいます。

このように、足首が曲がっていないと、コブに乗り上げる時の加重位置の適正範囲はとても狭くなってしまいます。


スキーに乗る位置が難しくなるため、
1.バランスを大きく崩しにくいように、自然と腰と股関節を深く曲げた低い姿勢になります。
↓ 
2.低い姿勢だと、既に股関節が深く曲がった状態なので、脚を曲げてコブから受ける衝撃を吸収する動作が少なくなってしまいます。
↓ 
3.吸収動作が少ないので、ますます大きな衝撃をコブから受けてバランスを崩してしまいます。
また、低い姿勢なので、腿(もも)の前側の筋肉がすぐに疲れてしまいます。
衝撃が腰方向に集中するため、腰が痛くなります。


このように、脛でブーツのタンを押さずに、足首が十分に曲がっていないと、コブを滑る際にさまざまな負の連鎖が起きてしまいます。


●足首を十分に曲げて滑ると
では、ここからは足首を十分に曲げた滑りを見ていきましょう。

脛(すね)でブーツのタンを押し、足首を深く曲げると
1. お尻があまり後ろに下がらないポジションになります。(ここが重要なポイント)

(※実際は足首はブーツである程度固定されているので、上の写真ほど大きく曲げることはできません。あくまでオーバーアクションな例としてご参照ください)

↓ 
2. お尻が後ろに下がらないので後傾にはなりにくく、また、スキーが先に走ってしまうことは少なくなるので、上体を前に大きく傾ける必要はなくなります。
↓ 
3. 上体を起こした姿勢なので、股関節を大きく使ってコブから受ける衝撃を吸収できます。
↓ 
4. コブからの衝撃が少なくなり上体が安定し、目線のぶれがなくなります。
コブから受ける衝撃は背骨にそってまっすぐ上に抜けるので、腰にかかる負担は少なくなります。

(こちらのページもご参照ください) 
コブの滑り方#11 - 背筋を伸ばす :モーグルな生活
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/37/

コブを滑るときの上体の角度は、コブの形、コブの深さ、ラインどり、スピード、雪質等によって変化するので、どのくらいの角度が正しいとは一概には言えません。

ただ、モーグルのような直線的なラインどりでは、上体の前傾をおさえた起こし気味の角度が良いと思います。
(※上体の角度については説明し始めると長くなってしまいますので、また別の機会に書いてみますね。)

上体を起こした(立てた)ポジションは、コブから受ける衝撃に対処しやすく、また、減速しやすい、体にやさしい、目線が安定するなど様々なメリットがあります。
ただ、上体を起こしたポジションは、上体を前傾させたポジションより後傾になりやすいというデメリットもあります。

そこで、上体を立てたポジションで後傾を防ぐためには、足首を深く曲げることが大切になってきます。

これは、脛の前圧を強め足首を深く曲げることにより、スキーが前に走ってしまいにくく体の下にキープできるのと、お尻が後ろに下がらないポジションを維持しやすいというのが大きな理由です。

あと繰り返しになりますが、注意すべき点としてはコブの溝からコブの受ける部分ではカカトに加重するのが特に重要になります。
これにより加重位置が前にいきすぎてしまうのを防ぎ、また、前後のバランスがとりやすくなります。


●先落し
脛で前圧をかけることにより、コブを越えた直後のスキーの先落しが容易になります。

スキーの先落しは、コブ滑走において最も肝になる技術なので、これを読んでいる方の多くがその重要性を認識しているかと思います。

脛の前圧による先落しについては、こちらのページもご参照ください。

スキーの先落としと関節の動き :モーグルな生活
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/82/

◆スキーブーツについて
一般的に柔らかめのブーツがコブを滑るのに適していると言われていますが、私も同意見です。

柔らかめのブーツは、足首の角度を深くとれるので、今回紹介しているようなコブの滑り方に向いているブーツと言えるのではないかと思います。

硬めのブーツを使っている場合は、足首を曲げやすくするために、脛の部分のバックルやベルトを、いつもより緩くして滑ってみることをお勧めします。

脛でブーツのタンを押し続けると脛が痛くなってしまう場合は、インナーのタンのあたる部分を削ったり、パッドを貼ったりして、アタリが少なくなるように手を加えてみるのがイイと思います。

もし、それでもアタリがでて痛いようであれば、別のブーツの購入を考えてみる必要があるかもしれません。

ブーツによって構造上足首を深く曲げられるブーツと、あまり曲げられないブーツがあり、コブでは比較的深く曲げられるブーツが適していると思います。

個々のスキーブーツで調整できる角度に差はありますが、ほとんどのブーツでは前傾角度を調整可能です。
コブを滑るために最初からブーツの足首の角度を深く設定しておくという手段もあります。
でも、私はコブ以外の整地やパウダーを滑るのも好きなので、ブーツの前傾は緩めに設定しています。

それに、コブでは足首の角度を深くとるだけではなく、脛で前圧をかけていること自体の方が重要だと思っているので、ブーツの前傾角度設定は緩めでもイイのではないかと思っています。

あと、前傾角度をきつく設定していると、立っているだけで疲れてしまうので、ブーツ自体は緩い前傾角度が好みです。


◆整地とコブの滑り方の違いについて
私は、コブの滑り方はできるだけ整地の滑り方に近づけたいと考えています。

整地とコブの滑り方をできるだけ同じにすることにより、コブを滑ることによって整地が上達するし、また、整地を滑ることによってコブが上手くなるというスパイラルを生み出すことができるからです。

整地とコブの滑り方は多くの部分で共通すると思っていますが、フラットな斜面と凹凸のある斜面の違いにより、違う動きが要求される部分もあります。

コブでバンクラインを滑る場合は、整地のショートターンにかなり近い滑り方になりますが、特にモーグルのような直線的な滑りでは、整地の滑り方と異なる部分がでてきます。
今回の主題である脛(すね)でブーツのタンを押し足首を深く曲げる滑り方も、コブ独特の滑り方になるのかと思います。

正直なところ、整地ではどのくらい足首を曲げる意識で滑れば良いのか私自身まだ試行錯誤の状態で、今後の課題です。
ただ、コブを滑るときのように深く足首を曲げる滑り方は、整地では向いていないと思っています。


私は、滑っている時には必ず滑り方で気をつける点を意識しながら滑っているのですが、いちどに意識できるチェックポイントは多くて2つです。
3つ同時にチェックして滑ろうとすると、脳がパンクして、各チェックポイントが曖昧になってしまいます。(脳の容量が少ないため…)

いろいろな技術的チェックポイントは、滑っている時に無意識にできてしまっているくらいにしたいと思っていて、それらが無意識にできるようになれば、他の意識していなければできない課題にフォーカスして滑ることができます。
そして、意識しなければできなかったことが、反復練習により無意識にできるようになります。

ただ、無意識にできるようになったことを喜んでばかりはいられません。
無意識にできるようになったことが、今回の脛と足首のようにコブ特有の滑り方である場合、整地ではかえって害になってしまいます。

コブ特有の滑り方が整地でも無意識に出てしまうと、それは悪いクセになってしまいます。

このあたりがスキーの難しいところですね。(←私がド下手なだけですが)

まだまだこの先長い道のりになりますが、いろいろな斜面状況によって、それぞれに適した固有の技術を使えるようになりたいと思います。

状況によって全く別の技術を使い分けるというのではなく、おそらくそれらはシームレスにつながっていて、斜面状況に適合するように、あるときは多く、またあるときは少なく出していくという滑りができるようになれればいいなと思っています。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/89/


11. 中川隆[-5601] koaQ7Jey 2018年2月24日 18:13:49 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

スキーの先落としと関節の動き
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/82/

コブの頂点でスキーの先端を溝に落としていく「先落とし」の重要性は、コブを滑っているほとんどのスキーヤーが認識していると思います。

今回は、先落としと脚の関節の動きについて考えてみたいと思います。


◆先落としで使う3つの関節

まず、先落としで使う関節を上げてみます。

1. 足首
2. ヒザ
3. 股関節

上記3つの関節の動きの組み合わせによって、先落としが行われます。

3つの関節のうち、1つだけを使っても先落としはできますが、できれば2つ、可能であれば3つ全てを使った方が、より早く的確に先落としできるようになると思います。

では、それぞれの動きを個別に見ていきましょう。


1.足首
ブーツで固定されているので足首の可動範囲は限定されますが、滑っている時は足首を常に曲げた状態をキープします。

具体的には、すねをブーツのタンに押しつけるように圧力をかけ続けます。

こうすることにより、ブーツとスキーに前圧がかかった状態になるので、コブの頂点を越えると自動的にスキーのトップが下がります。


この、足首による先落としは、どのようなコブ斜面でも条件を選ばずに有効です。
不規則なコブ、浅いコブ、深いコブ、ピッチの長いコブ、短いコブなど、コブ斜面の状況は千差万別ですが、私は全てのコブで常に使うようにしています。

足首は、ヒザや股関節のように曲げたり伸ばしたりするのではなく、常に曲げている状態をキープするだけです。

足首は曲げたり伸ばしたりの動きが必要ないので、コブでピッチの速さに動きがついていけないということはありません。
そのため、ピッチの狭い細かいラインコブで特に有効です。

すねでブーツを押すとスキーの加重位置が前すぎてしまうことが多いので、コブの溝と受ける部分ではカカト加重にして、前後のバランスをとると良いかと思います。


2.ヒザ
コブの頂点でヒザを曲げることにより、スキーのトップが下がります。

イメージ的には、コブの頂点でブーツを後ろに引く感じになります。


私の場合、良いポジションに乗れている時は、ヒザを曲げることでスキーのトップの前圧が強まって先落しができるイメージです。
いっぽう、後傾気味のポジションの時は、トップを下げるというより、むしろテールを後ろに引き上げることにより、結果的にトップが下がるという動きになります。

ヒザは積極的に動かすことが可能なので、足首や股関節の動きに比べ、より深い角度でスキーを先落としすることができます。

欠点としては、速いてんぽに合わせてヒザの曲げ伸ばしをするのが難しいというところです。

私はタイミングをあわせるのが下手なため、整地コースの端っこによくできる超細かいラインコブを直線的に滑る時、ヒザを曲げる動きが速いピッチについていけなくなることが多いです。


3.股関節
コブの頂点を越えたところで股関節を伸ばしていくと、スキーの先落としが可能になります。

イメージ的には下腹を前に出していく感じかと思います。

私の場合は、積極的に腰を前に出していくというより、下腹を前に出す圧力をかけ続けていく印象で滑っていることが多いです。

細かいピッチのコブで、なおかつコブの落ち込みの勾配が急で深い場合は、積極的に腰を前に出していく動きを意識的にしていくのが良いかと思います。

反対に、ピッチが広い間延びしたコブの場合は、ゆっくりと股関節をのばしていくのが良いと思います。
ピッチの広いコブで、コブの頂点を越えてすぐに股関節を伸ばしてしまうと、重心が上に浮いてしまって、スキーにしっかり加重できなくなってしまいます。

急斜面で間延びしたコブでは、コブの落ち込む部分で、腰を前方斜め下方向にスライドしていくようにすると、重心が浮かずに接雪して滑れるように思います。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/82/


12. 中川隆[-5583] koaQ7Jey 2018年2月25日 10:13:05 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]
コブの滑り方 #10 - 初心者の裏ワザ - スイッチバック
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/28/


スイッチバックというコブ初心者用のテクニックがあることは以前から知っていました。

ですが私の中では「何をいまさら...。」という思いがあり、あえてスイッチバックを使ってみようと思ったことはありませんでした。

◆スイッチバックの衝撃

「スイッチバックは使えるかも」と思ったのが先シーズンのある出来事でした。

その日はうちのかみさんと滑っていたのですが、彼女はその当時コブのラインから外れずに滑ることはできませんでした。ラインを考える以前に、コブのどこを滑ればいいかも分かっていないようでした。
「コブの頭で回して → 溝に落ちる → コブの頭で回す→ 溝に落ちる」と教えても、ほとんどコブのラインを無視した滑りで、それは、まるでコブ斜面をデラがけしているような感じでした。
それがガラリと変わったのは、このスイッチバックを覚えてからです。

場所は尾瀬岩鞍。 コブ斜面沿いのリフトに乗っていた時に、年配の方がスイッチバックでゆっくりですが確実にコブを滑っているのが目に入りました。

これならできるかもしれないと思い、早速スイッチバックをかみさんに試してもらいました。
ここで、なんと奇跡がおこったのです。何年かけてもできなかったコブのラインから外れずに滑るということが、初めてできたのです。

さらに驚くことが起こったのは、硬くしまったモーグルの直線的なライン。
硬くピッチの短いラインコブに、回しこんで滑る基礎スキーヤーが次々とコースアウトしてしまうなか、彼女はスイッチバックを駆使してコースアウトせずに完走してしまったのです!! スピードは超スローですが...(^_^;)
お、恐るべきスイッチバック...。


◆なぜスイッチバックが有効なのか?

まず、コブ初心者がコブのラインから外れてしまう原因を考えてみましょう。
最も大きな理由は、体がフォールラインに対して横に向いてしまうため、フォールラインに向かってスキーを縦にずらせないからだと思います。

コブ初心者は、上体がスキーと同じ方向に向いてしまっているため、スキーを回すと上体も横に向いてしまうのです。

上体がスキーと同じ方向に向いてしまうと、スキーが向いている方向にスキーは進んでしまいます。

そのため、コブの頭でスキーを横に回すと、次のコブとコブの間の溝に落ちるのではなく、ラインから外れてしまうのです。

一方、コブを上手くすべれる人は、コブの頭でスキーを回しても、上体が常に斜面の下を向いているため、スキーをフォールライン方向に縦ズレさせて、ラインを外さずに滑ることができるのです。

コブ初心者が上体を常に斜面の下に向けて滑れないのは、コブに対する恐怖心が一番の原因でしょう。コブからできるだけ上体を離すような体勢をとるため、自然と体がスキーと同じ方向に向いてしまうのです。

この上体を横に向けてしまうコブ初心者と、上体が常に斜面の下に正対しているコブ上級者の、ミゾを埋めるテクニックがスイッチバックです。


◆スイッチバックの方法


1. コブの頭でスキーを回します。

2. コブ初心者だと、ここでスキーを回すのと同時に上体もスキーと同じ方向に回ってしまいます。 上体がスキーと同じ方向に向いてしまったため、スキーはスキーが向いている方向に進もうとし、ラインから外れてしまいます。(矢印の方向に行っちゃダメ!)

3. ここで、そのまま前方に滑って行ってしまうとコブのラインから外れてしまうので、後ろにバックしてコブのラインに戻ります。


5.コブのラインに戻ったら、次のコブの頭で、スキーを横に回します。以下上記の繰り返しです。


◆使い方によっては上級者にも有用
前述のとおり、このスイッチバックはコブ初心者がラインから外れずに滑るのには最適なテクニックです。
さらに、使い方によっては既にコブが滑れる方にとっても、かなり有用なテクニックではないかと思います。

まず、朝早く、ピッチの短い縦のラインコブがまだカチカチに凍っている時に、最初の一本目のインスぺクション時にスイッチバックは使えます。
モーグルコースの直線的な溝コブがカチカチに凍っているとき、スキーを横にしてずらして減速することはなかななできないもんです。
でもそんな状況で、スイッチバックを使えば超スローで安全に滑ることができるからです。

また、このスイッチバックは、スキーのトップをずらす感覚を覚えるのにも適しています。 一般的に"ずらし" はスキーのテールを使いますが、スキーを回しすぎた際は、トップを使ってずらすケースがあります。 そのトップを使ってずらすことをオーバーアクションにして、覚えやすくしたのがこのスイッチバックです。


スイッチバックはコブをゆっくり安全に滑る技術ですが、スイッチバックでどのくらい速く滑れるかを試してみるのもおもしろいと思います。


まとめ: コブの初心者はスイッチバックでラインから外れずに滑ることを覚えよう。 既にコブを滑れる人も、状況によってはスイッチバックで滑ってみるのもいいのではないかと思います。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/28/


13. 中川隆[-5582] koaQ7Jey 2018年2月25日 10:21:00 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

左右非対称のコブとスライド
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/91/

さて、今回はズラシによってできる縦コブの形状について考えてみたいと思います。

コブの落ちこむ部分でスライドして減速する滑り方、いわゆる「ズルズルドン」の滑り方で、急なコブ斜面でもラインを外さずに降りてくることが出来るスキーヤーが、モーグル系の縦コブでは、たとえそれがゆるい斜面にできたコブであっても、ラインを外さずに滑りきることができない場合がけっこうあります。

「ズルドン」の滑り方では縦コブが難しいのは、スライドして減速する滑り方がかなりトリッキーになってしまうというのが主な理由です。

また、縦コブでは、スライドで減速する滑り方によっては、左右非対称なコブのラインができやすくなってしまいます。

滑り方の違いによってコブが左右非対称になってしまうことについては、経験豊富なコブ上級者には周知のことかと思いますが、コブ初級者や中級者にとっては、縦コブを滑る上でのヒントになるのではないかと思います。

というわけで、今回はどちらかと言うとコブ初級者から中級者向けの内容になります。


注:今回の記事はいつも以上に長いので、時間があるときにコーヒーでもいれて読んでみてくださいね。

◆はじめにコブの説明図
今回は以下のようなコブの図を使って説明していきます。

コブのラインを斜面の上から下方向を見た図なので、
滑って行く進行方向は図の下から上になります。

でも、これだけだと何だかわからないですよね。

では、もうちょっと詳しく。

実際のコブの写真と対比させてみます。


図の部分をもうちょっと詳しく

説明の便宜上、コブの形をかなり強引にデフォルメしてしまいました。
わかりづらくて申し訳ありませんが、ご了承いただければと思います。

では、がんばって説明していきますね。

◆横コブと縦コブ
おおざっぱにコブを分けると、コブのラインには横にスペースがある横コブと、横のスペースが狭く直線的な縦コブがあります。

横コブは横のターンスペースをとって深い回転弧の滑りによってできるコブで、基礎スキーヤーが滑るとできやすいです。

この写真のコブはわりと細かいですが、ちゃんと横に移動するスペースがあります。

横コブは図にしてみると、こんな感じです。

次に縦コブ。
縦コブは、スキーをあまり横に振らずにターンする滑りによってできるコブで、モーグラーが滑るとできやすいです。


縦コブは図にしてみると、こんな感じです。

縦コブは横のスペースが非常に狭いのが特徴です。

◆横コブのスキーの動き
横コブでスライドターンするときのスキーの動きを見ていきましょう。

コブの落ち込む部分でスキーをスライドさせて溝に落ちます。
  ↓
コブの出口でスキーを回します。
  ↓
次のコブの落ち込む部分でスライドさせます。


図内の赤いラインはスキーが動いていく方向をおおざっぱに示したものです。
このように、横コブではスキーが向かっていく方向に対して、無理なくスライドターンをしていくことができます。

また、もう少し外側を通れば、バンク滑りも比較的簡単にできます。


◆縦コブのスキーの動き
次に縦コブでスライドターンするときのスキーの動きを見ていきます。

コブの落ち込む部分でスキーをスライドさせて溝に落ちます。
  ↓
コブの出口でスキーを回します。
  ↓
次のコブの落ち込む部分でスライドさせようとしましたが、縦コブは横のスペースが狭いのでコブの出口が次のコブのバンクの部分にさしかかってしまいます。

横コブでは斜め前方に次のコブの落ち込む部分があるので、コブの出口から次のコブの内側のスライドできる部分に無理なくはいることができます。
いっぽう、縦コブの場合はコブの出口を出たら、次のコブの外側(バンク)に入ってしまいます。

上手なスキーヤーの場合、次のターンでバンクや溝を滑れば良いのですが、コブ初心者の場合は、コブの外側のバンクや溝にスキーが入ってしまうと、スキーが走ってすっぽぬけてしまい、コブのラインから放り出されてしまいます。

では、コブ初心者の場合はどうすれば良いのでしょうか?

◆第1段階: スイッチバック
縦コブが全く滑れない方、特に2〜3ターンでコブのラインから放り出されてしまう場合は、スイッチバックで滑るのがおすすめです。

スイッチバックの滑り方については、こちらのページをご参照ください。

縦コブでのスイッチバックのスキーの動きをみていきましょう。


かなり複雑に蛇行してますねぇ。

コブの落ち込む部分でスキーをスライドさせて溝に落ちます。
  ↓
コブの出口でスキーを大きくグルンと回します。
  ↓
次のコブの外側(バンク)に行かないよう、コブのラインの内側に戻ります。
  ↓
内側に行きすぎるとコブのラインから外れてしまうので、コブの溝の方向に後ろにバックしながらスライドして減速します。

複雑に蛇行することになるので、スピードは超低速になります。

縦コブはピッチ(コブの前後の間隔)が非常に狭いラインが多いです。
その細かいピッチのコブでスイッチバックで滑るのは、超スローに滑っているように見えますが、実は見かけとは異なり、蛇行するためかなりせわしない滑りになります。

コブのラインが空くのを待っているコブ上級者の方は、イライラしないで暖かく見守ってあげてくださいね。

◆第2段階:縦方向にスライド
スイッチバックでコブのラインから外れずに滑れるようになったら、今度はもうちょっとスピードを出してみましょう。

スイッチバックで後ろにバックしていた動きを、この段階ではできるだけなくしていきます。

スイッチバックほどではありませんが、それでも蛇行する滑り方になるので、スピードはそれほど速くありません。

コブの落ち込む部分で、フォールライン方向にスキーをスライドしていくため、スキーは横に向いていても上体はフォールライン方向に向けた、上体の逆ひねりがしっかりできていることが大切になります。

この段階の滑り方は、横コブではいわゆる「ズルドン」の滑り方と同じですが、縦コブではちょいと難しくなります。

それは、
-コブの出口で次のコブの外側(バンク)に入ってしまわないよう、内側に進路を変える
-内側に向いた進路を、コブの落ち込む部分で溝方向(フォールライン方向)に進路を変える
特に横のスペースが狭い縦コブではこの2つの余計な動きが必要になる場合があるからです。

以下の図のようになります。


スキーを回したりスライドしながら方向転換するので、けっこうたいへんです。

もちろん横のスペースがある横コブであれば、このように蛇行せずに滑ることができるのですが、縦コブの場合は左右両方のターンでスライドセクション(図の黄色の部分)を滑るには、このような複雑なラインどりが必要になってくることが多くなります。

スキーの長さについて
左右のスペースが狭い縦コブでは、コブが落ちこむスライドさせる部分(図では黄色の部分)の横のスペースが、かなり狭いことが多くなります。

そのため、160cm以上の長さのスキーでは、テールがひっかかって滑りにくい場合があります。

このような縦コブでは 140cm以下の短いスキーだと簡単に滑れてしまうことがあります。 小さな子供がコブをスルスルと滑ってしまうのも、短いスキーを使っているというのが大きな理由だと思います。

ただ、大人の方の場合は、コブが簡単に滑れるからといって短いスキーを使うのは個人的にはあまりお勧めしません。

短いスキーだとクルクル回してスライドする滑り方は簡単になるのですが、そのいっぽうでスキーをたわませる滑り方が難しくなります。
結果的に、スライドする滑り方ばかりするようになるので、他の滑り方に進展していく可能性が少なくなってしまいます。
そのため短いスキーは、さらに上の段階に向かって上達する妨げになってしまうような気がします。

楽しく滑れればそれでいいや、と言うレジャー派の方も多いと思いますが、やっぱりスキーは上達することでもっと楽しくなります。
新しい滑り方ができるようになることで、今まで知らなかった新感覚を体験できるようになり、新しい世界が広がると思います。


◆第3段階:右外脚ターンだけ強くスライド
さてさて、いよいよ今回のメイントピックです。

前段階の縦方向にスライドする滑り方からさらにスピードを上げていくと、右外脚のターンだけスライドする滑り方になります。

では、スキーの動きを見ていきましょう。


右外脚ターンのコブの落ち込む部分でスキーをスライドさせて溝に落ちます。
  ↓
コブの出口で、次の左外脚ターンにはいります。
  ↓
縦コブでは、コブの出口は次のコブの外側(図の水色の部分)になります。スピードが出ていると、内側のコブが落ち込むスライドセクション(図の黄色の部分)にはいることはできずに、左外脚ターンではコブの外側を通ります。
コブの外側ではスライドして減速するのが難しいため、あっさりした軽いターンになります。(言い方を変えると、しっかりエッジングしていない、いいかげんなターン)
  ↓
左外脚ターンではターン終盤にコブのコブの出口ではなく、コブの頭の部分を通ります。そのため、次の右外脚ターンではスライドセクション(図の黄色の部分)に無理なく入ることができます。
スライドセクションでスキーをずらして減速します。


蛇行せずにかなり直線的なラインになるので、スピードは出しやすい滑り方です。
さらにスピードを出していくと、こちらで紹介した滑り方のように、左外脚ターンではジャンプする滑り方になります。


このように、右外脚ターンでは強いエッジングでスライドし、左外脚ターンでは軽いエッジング、またはほとんどエッジングしないターンになります。
その結果、右外脚ターンのコブは深く大きく、左外脚ターンのコブは浅く小さくなってしまいます。
これが左右不均等なコブのラインができてしまう原因です。

なぜ右外脚でスライドするのか?
既にお気づきかと思いますが、右外脚ターンでスライドするのは、右利きの人が多いからです。
利き足である右脚の方が強く正確にエッジングできるので、右外脚ターンでスライドして減速し、苦手な方の左外脚ターンは軽いターンですませてしまいます。
そして、左右非対称のコブのラインができあがり、ますます右外脚ターンのみでスライドする滑り方に適したコブの形になってしまいます。

基礎系の横コブでも、左右の脚のエッジングの強さの違いにより、多少左右ちぐはぐのコブができてしまいますが、あまり気になるほどではありません。

いっぽう、縦コブの場合はスピードをある程度出すと、右外脚ターンと左外脚ターンのどちらか一方しか内側のスライドセクションに入ることができない場合が多くなります。
結果的に、右外脚ターンだけ深く大きいコブになり、左外脚ターンは浅く小さい、まったく左右非対称のコブができてしまいます。

左利きの人、がんばってー。


スノーボードも原因?
たまにコブを滑っているスノーボーダーを見かけます。

スキーでは右外脚ターンの方のコブで、スノーボーダーの場合はカカト側のエッジでスライドし、左外脚ターンの方のコブではつま先側のエッジでスライドしていることが多いようです。

私はスノーボードをやったことがないのでわからないのですが、見た感じカカト側のエッジングの方がつま先側のエッジングよりかなり強いようです。

スキーヤーに比べ、コブを滑っているスノーボーダーは圧倒的に少ないのですが、多少は左右不均等なコブの原因になっているのかもしれませんね。

この滑り方ってけっこう楽
右外脚ターンだけスライドする滑り方、実はけっこう楽だったりします。

左右不均等なコブだと、右外脚ターンのコブは深いため、スライドセクションが大きく長くなっています。
そのため、しっかりと減速できます。

また、左外脚ターンのコブは小さいため、スピードを出して滑ってもコブから受ける衝撃は小さく、しっかりエッジングしない浅いターンで滑れてしまいます。

このように、右外脚ターンだけスライドする滑り方で左右不均等なコブができると、さらに右外脚ターンだけスライドする滑り方で滑りやすい形のコブになってしまいます。
そして、さらに多くのスキーヤーがこの滑り方をすることになります。
結果的に、左右のコブの不均等がよりいっそう大きくなってしまう負の連鎖となってしまいます。

左右不均等な縦コブは、多くのスキーヤーが滑ることによって一段とその不均等が大きくなってしまうという特性があると言えます。
コブの形に合った滑り方をしていたら左右不均等になってしまったわけなので、スキーヤーの滑り方が悪いとかいうことではなく、縦コブにはそういう性質があるということなんですね。


◆第4段階:内側でスライドするターンから卒業
では、さらに上の段階の滑りを見ていきましょう。

この段階では、内側のスライドセクションでスライドしない滑り方になります。

滑り方は大きく分けて2通りあります。

左右のスペースを使った滑り方
1つめは外側を通る左右のスペースを使った滑り方。

スキーの動きを見てみましょう。

コブの内側の黄色い部分は通らずに、主に青いバンクの部分を通ります。

ただ、縦コブは左右のスペースが狭く、さらにピッチが非常に細かい場合が多いので、完全なバンク滑りはコブの形によってはかなり難易度が高くなります。

縦コブで左右のスペースを使う場合、わりと凡庸性のある滑り方としては、溝のカーブの部分でスキーをたわませる滑り方です。
以下の図の赤丸の部分でスキーをたわませる滑り方です。
この滑り方であれば、いろいろな形のコブで使うことができます。


あと、バンク滑りよりさらに外側のラインを通って、コブの高い部分を溝にできた橋のようなイメージでゆっくり滑る滑り方もありますが、コブの形状によって滑りやすさが大きく異なるので、今回は割愛します。

縦の滑り方
2つめの滑り方は縦のライン、つまりモーグルの滑り方です。

スキーの動きを見ていきましょう。


黄色のスライドセクションも通るのですが、この黄色のセクションではスライドはほとんど入れません。スライドを入れたとしても少なめです。

黄色と水色のセクションの境目、溝の部分でスキーをたわませます。
  ↓
水色のコブの受ける部分で脚を曲げて吸収。
  ↓
次の黄色の落ち込む部分にさしかかったところで先落しします。

もともと縦コブはモーグラーが作ったラインなので、縦の滑り方に適したコブのラインと言えるのではないかと思います。


まとめ:
コブがまったく滑れないスキーヤーが、スイッチバックで縦コブのラインを滑れるようになるには、ある程度の努力と勇気が必要だと思います。

いったんスイッチバックでラインを外さずに滑れるようになれば、その次の「縦方向にスライド」する滑り方、さらにスピードを上げて「右外脚ターンだけ強くスライド」の滑り方に移行していくのは、比較的短時間でできると思います。

ただ、その次の「内側でスライドするターンから卒業」では滑り方が根本的に異なってくるので、この段階へのステップアップには、わりと大きな壁が待ち構えているのではないかと思います。


コブが苦手なスキーヤーは好んでコブを滑ろうとしないので、そもそも縦のモーグルコブを滑ってみようとはあまり思わないようです。

そのため、縦コブを滑るスキーヤーのボリュームゾーンとしては、右外脚ターンだけ強くスライドする滑り方が一番多いのではないでしょうか。

結果的に、左右不均等なコブになってしまうのは、縦コブの特性として致し方ないことだと思います。

左右不均等な縦コブの滑り方としては、コブの形に合わせて右外脚ターンだけ強くスライドする滑り方をするのが一番楽だし、コブの形状に適合した滑り方だと思います。

ただ、この滑り方をするとさらに左右不均等が大きくなってしまいますので、私はリカバリーの時以外は使わないようにしています。


滑っていておもしろくないコブってありますよね。
めちゃくちゃ間隔が広いミドルターンのバンクコブは、掘れすぎたスラロームのポールセットを滑っているようで、楽しくありません。
また、春のスキー場で良く見かける、両サイドが盛り上がったハーフパイプ状のコブも好きになれません。
あと、今回のトピックである左が無い左右不均等のコブもおもしろくないコブの代表格だと思います。

私の場合は、このような面白くないと思うコブには進んで入ろうとはしません。
また、そのコブに対する探究心もわいてこないんです。

ですので、最後まで辛抱強く読んでいただいた方にはたいへん申し訳ないのですが、残念ながら左右不均等のラインコブを上手く滑る秘訣はもちあわせていません。
ごめんなさい。m(_ _)m
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/91/


14. 中川隆[-5586] koaQ7Jey 2018年2月25日 22:20:35 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

コブの滑り方によって変化する谷回りと山回り
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/107/



今回は、コブの滑り方のちがいによってターン弧はどのように変化するのか、また、コブのどの部分をターン前半の谷回りとしてとらえ、どこからどこまでがターン後半の山回りになるのかを考えてみましょう。

コブにはいろいろな滑り方がありますよね。
この滑り方の違いにより、コブのどこが谷回りになり、どこが山回りになるのかが変わってきます。
この違いを認識して使い分けることができるかどうかが、中級者と上級者を隔てる大きな壁の1つになっているのではないかと思います。

なんだか理屈っぽい話になりそうだなぁ、と感じているかたが多いかもしれませんね。
でもこれを理解することで、そこそこコブを滑れるようになったけどそこからなかなか上達していないかたにとっては、もしかしたら大きな意識の転換になるのではないでしょうか。


◆谷回り+山回り=ターン弧
ここであらためて説明するほどのことではないかもしれませんが、まずターンの谷回りと山回りの構成についておさらいしておきましょう。

ターンの切り替えからスキーがフォールラインへ向くまでのターン前半が谷回りです。
横に向いたスキーが下に向いていく局面ですね。


スキーがフォールラインに向いた状態からターンの切り替えまで、スキーが横に向いていくターン後半が山回りです。


この、谷回りと山回りが組み合わされることによって、ターン弧が作られます。


スキーで滑っているときは、常に斜面下方向に落下していく力が働いていて、この落下する力によってスピードがでます。

谷回りではスキーが下に向いてフォールライン方向へ落ちていくため、加速します。

いっぽう、山回りではスキーをずらす抵抗が生じたり、スキーが横方向に切れ上がっていったりするため、下方向への落下が妨げられて減速します。

あたりまえの話ですが、まずこれが前提となります。

◆スライドとカービングとターン弧の関係
スキーをスライドさせて回したり、エッジを噛ませて切ったりする等、滑り方の違いによりターンの谷回りと山回りが変化し、また、ターン孤も変わってきます。

まず、コブの説明に入る前に、整地のターンから見ていきましょう。

●整地1.クルッと回し横ずれで減速するターン

上の図では、切り替え直後にスキーを大きく振って横に向けてずらしています。
初心者がずらして減速し、ゆっくり安全に滑り下りるには有効な滑り方です。

では、スキーの動きを見てみましょう。

切り替え直後にスキーを横に振っているため、ターン前半の谷回りに該当する部分がほとんどありません。

いっぽう、ターン後半の山回りは長くなります。(横ズレしているだけで、山回りではないという見解もあるかもしれません)

谷回りはほとんど無いため、

クルッと回す→長い山回り→クルッと回す→長い山回り

といったターンになります。


では次に、ターン弧について見てみましょう。

この滑り方では、ちょっとターン弧と呼ぶには辛いものがあるスキーの軌道ですね。

スキーが加速する谷回りがほとんどなく、スキーをクルッと回している時以は減速する山回りになるので、ブレーキ要素の大きな滑り方になります。

スピードが出てしまうのを抑え、減速してゆっくり滑るのに適した滑り方です。

●整地2.ずらしながら回るスライド系ターン

次はスライド系のターンです。 スキーをずらしていますが、上記のクルッと回し横ずれで減速するターンよりスキーをゆっくりと回していきます。
ずらしながら同時にスキーをまわしていくことで、ずらしを伴ったターンになります。

スキーをゆっくりと回していくため、短いですがターン前半の谷回りが見て取れます。

ターン構成としては、

短い谷回り→長い山回り→短い谷回り→長い山回り

といったターンになります。

ターン弧を見てみましょう。
谷回りが短いので、丸いターン弧と言うにはちょっと無理があるかもしれませんね。


●整地3.カービング系ターン

次は、カービング系のターンを見てみましょう。

エッジを噛ませ、ズラシを少なくしたカービングターンでは、ターン前半の谷回りがはっきりと表れます。

谷回り→山回り→谷回り→山回り

といったターンになります。

ターンは丸い弧を描きます。

スキーが加速する谷回り局面がしっかりあり、ターン後半の山回りでもズレが少ないため、ブレーキ要素の少ない滑り方になります。

注:3つの滑り方の中間

強引に3つの滑りに分類しましたが、これらは必ずしも明確に分類できるわけではありません。
実際には、それぞれの中間に位置する滑り方もあります。
例えば、「クルッと回して横ズラシ」と「スライドターン」の中間くらいの滑り方、また「スライドターン」と「カービングターン」の中間くらいのターンもあります。
その他にも、「前半ずらして後半切る」、「前半切って後半ずらす」などのバリエーションもあります。
ただ、細分化すると説明が煩雑になってしまうので、ここでは説明をわかりやすくするために、あえて3つだけに分類しています。
この点はご了承いただければと思います。

◆コブ斜面の谷回り山回りとターン弧

ここからは、上記の整地の滑りをコブ斜面にあてはめていきましょう。

ズレの多い滑りからカービングターンまで、谷回りと山回りがコブのどの部分に該当するのかを見ていきます。


※コブを滑るライン取り

まず、ズレの多いターンからカービングまで、比較する条件を同じにするためにコブを滑るときのラインを統一しますね。

ここでは、コブの外側を通り左右のスペースを大きくとったバンクターンや、コブ内側を縦に滑るモーグルのような特殊なライン取りではなく、ごく一般的な中庸なコブのライン取りで見ていきましょう。

紫色がバンクライン、緑がモーグルライン、オレンジが一般的なラインです。
今回はオレンジの一般的なラインで説明していきますね。

●コブ1.コブでクルッと回し横ずれで減速するターン

スキーをクルッとまわして横にずらす整地1のターンを、コブで行う滑り方を見てみましょう。

いわゆるズルドンと言われている滑り方で、ビポットでスキーを回し横ズラシで減速する滑り方になります。


もう少し詳しく見てみましょう。
コブの出口でクルッとスキーを回します。

コブの裏の落ち込む部分でズラシをいれて、コブの溝にドスンと落ちます。

この溝に落ちたところがターン終了になります。


溝に落ちた後、コブの上に乗り上げるまでの区間では、少しスキーが次のターン方向へ回り始めますが、この段階ではエッジはまだ切り替わっていません。

このコブに乗り上げる部分は、次のターン方向へスキーが回り始めていますが、まだエッジは切り替わっていないので、谷回りと呼んでいいのか迷うところです。

スキーの向きの変化を優先して溝に落ちたところがターン切り替え局面ととらえるか、それともエッジの切り替えを優先してコブの頂点に乗り上げたところをターン切り替え局面ととらえるかは、それぞれの滑り手の感覚や認識の違いによって異なってくる部分でないかと思います。
多くの人のイメージとしては、溝の底からコブに乗り上げるところは、山回りが終わってから次のターンに入るまでの、ちょっとしたターンの空白局面という感じじゃないでしょうか。

スキーをクルッと回す部分はコブの出口(頂点)の部分になります。
コブの上でクルッとスキーを回してしまうので、ターン前半の谷回りはほとんどありません。

谷回りがほとんどないかわりに、ターンの大半を山回りが占めることになります。(横ズラシをしているだけで、山回りではないという見方もあるかもしれませんが…)

山回りを行うのは、コブの裏の落ちこむ部分です。
スキーの軌道は下の図のようになります。

加速してしまう谷回りを省き、減速する山回りを多く取ることができるので、スピードコントロールが簡単な滑り方です。

減速しやすい滑り方なので、急で不規則な難易度の高いコブ、堅いアイスバーン等で有効な滑り方になります。

また、初心者が低速で滑るのにも向いていています。
加速局面の谷回りが無く、ターンのほとんどが減速局面の山回りになるので、強く減速することができます。
この初心者向けの滑り方の詳細は

「初心者がコブを完走できるようになるには」
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/98/

のページをご参照ください。

●コブ2.コブでずらしながら回るスライド系ターン

次に、コブで行うスライドターンを見てみましょう。

コブの出口でエッジを切り替えターンを始動するところは、上記のクルッと回して横ズラシと同じです。
ただ、クルッと回して横ズラシのようにコブの肩でクルッと早くスキーを回してしまうのではなく、ゆっくりとスキーを回していきます。

コブの落ちこむ部分でスキーをずらしながら回していきます。
スキーを回しこむ角度は、最終的に溝の角度に一致するようにします。

ここで、スキーを回しこむタイミングを早くしてしまうと、前述のクルッと回して横ズラシの滑り方に近づき、ターン前半の谷回りが少なくなってしまいます。


スキーを回すタイミングを遅らせ、回しこむ動きが完了するのが溝に落ちるタイミングとほぼ同時になるくらいゆっくりとスキーを回しこめば、ターン弧が丸く見えるようになります。


ただ、スキーを溝の角度に合わせて回しこむのが遅れ、トップからコブの表(受ける部分)に当たってしまうと、コブに弾かれてバランスを崩してしまう危険性があります。

そのため、スキーを回すタイミングを遅らせれば遅らせるほど見栄えが良くなる一方で、失敗してしまうリスクも高くなります。

※はじめからスキーのトップをコブに当てていく心づもりで滑っている場合は、トップからコブに当たってもバランスを崩しにくいです。
スキーを溝の角度に合わせて回しこもうとしたけど、回しこむのが遅れてトップからコブの表に当たってしまった場合は、予想以上の衝撃を受けたり、スキーが予期しない動きをしたりするため、コブにはじかれてしまうことが多くなります。


スキーを回しこむタイミングを遅らせ、溝の角度に合わせて回しこむのを溝に落ちるタイミングに合わせることで、斜面の下から見上げている人たちからは、丸い弧のカービングターンで滑っているように見えるメリットがあります。
でも、後ろから見るとスキーをずらして回しているのがバレてしまいますが…。


ターン終了は溝に落ちた時

さて、前述のクルッと回して横ズラシする滑り方と同様、このスキーをずらしながら回す滑り方では、ターン後半の山回りが終了するのはコブの溝に落ちた時になります。

つまり、ターンを行うのはコブの頂点(出口)からコブの溝(底)までの間の、「コブの裏の部分」になります。

この点、次で説明するカービングターンとの対比で重要になってくるポイントなので、覚えておいてください。

●コブ3.コブでカービング系ターン

次に、コブで行うカービング系ターンを見ていきましょう。


コブの出口(頂点)で切り替え、ターンを始動します。

コブの落ち込む部分ではスキーを回しこまずに、スキーが下(フォールライン)に向いた状態でコブの表(受ける部分)にトップを当てていきます。

コブの表に当たる時点ではスキーがフォールラインに向いているので、コブの落ちこむ部分がターン前半の谷回りになります。
この谷回りはスキーのトップが次のコブの受ける部分に当たるまで続きます。


そして、スキーのトップがコブの受ける部分に当たり、コブに乗り上げていく局面がターン後半の山回りになります。


スキーの軌道は以下の図のようになります。

スキーのトップ、ブーツ(センター)、テールが同じ位置を通るカービングの軌道になります。

※コブでカービングを行う場合、モーグルのような縦のライン取りであれば、コブの形や条件によってはほとんどズレのないターンが可能になります。
いっぽう、基礎スキーのように横の移動スペースをとった滑りでは、少しズレを伴ったターンになります。

前述のクルッと回して横ズラシの滑り方や、スライドの滑り方では溝に落ちたところがターン終了となりますが、カービング系のターンでは溝の部分はターン中盤のターンマキシマムに該当します。
ここがスライド系のターンとは大きく異なる点です。

つまり、スライド系のターンではコブの裏の落ち込む部分でターン後半の山回りを行いますが、カービング系のターンではコブの裏の落ち込む部分はターン前半の谷回りになります。

このように、スライド系とカービング系ではコブに対するターン局面が反対になり、それにともない滑るときの意識の持ち方も大きく変えていく必要があります。

クルッと回して横ズラシの滑りからスライドターンへ発展するには、スキーを回すタイミングを遅らせることにより、わりとすんなり移行できます。
いっぽう、カービング系のターンではコブに対するターン局面の違いにより、スライド系ターンとはかなり異なった意識で滑る必要があることをお分かりいただけるのではないでしょうか。


このように、いわゆるズルドンの滑りからスライドターンに発展していくことは容易にできるのですが、スライドからカービングの滑りに移行していくには、大きな転換が必要になります。
そのため、上達の過程でスライドターンとカービングターンの間には、わりと大きな壁があるのではないかと思います。


「コブでは谷回りは必要ない」、「コブの裏を削って減速することがなにより大切」という考え方は、ある程度のレベルまでは間違いではなく、それをオーバーアクションで行うことで比較的早くコブを滑れるようになります。
ただ、この成功体験にとらわれてコブでは絶対的なものと思い込んでしまうと、その先の上達にとっては足かせとなってしまいます。

カービング系のターンをもう少し細かく見てみましょう。

コブの落ちこむ部分で、スキーのトップが次のコブに当たるまでがターン前半の谷回りになります。
そのため、谷回りをとる時間と距離がスライド系のターンに比べ大幅に長くなります。


スキーのトップが次のコブに当たるまでが谷回りなので、スキーのトップがコブに当たるタイミングでは、スキーがフォールラインに向いていることになります。

実際はコブの形や雪質、滑るラインの違いなどによって、スキーがフォールラインよりちょっと外側を向いている状態や、ちょっと内側を向いた状態でコブにトップを当てることがあります。
このへんはコブに合わせて臨機応変に対応することになります。


次に溝の部分に差し掛かりますが、ここでスキーがたわみます。


スキーがたわむことにより、スキーはずれずにカービングになります。

また、スキーのたわみによりターン孤がつくられ、横方向に切れ上がるように移動します。

この滑り方ではコブの裏の部分は谷回りになるため、コブの裏ではスキーをずらして減速することはほとんどできません。
この点が、コブの裏をずらして減速できるスライドターンとは大きく異なる部分です。

カービング系ターンではコブの裏でほとんど減速できないので、山回り時にコブに乗り上げる衝撃を利用したり、スキーのトップをたわませたりすることで減速します。

スキーをたわませることはカービングさせることにつながりますが、これによりコブにぶつかる衝撃を緩和したり、トップをつまらせて減速したりする効果があり、非常に重要な操作になってきます。

コブでスキーをたわませることの詳細については、

「コブの溝でスキーをたわませる」
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/80/

のページをご参照ください。


●谷回りが長く山回りが短い難しさ

コブの形は、下の図のようにコブの裏(落ちこむ部分)が長く、コブの表(受ける部分)は短くなります。

そのため、カービング系の滑り方ではターン前半の谷回りが長く感じられて、ターン後半の山回りはコブに乗り上げる一瞬になります。
つまり、加速局面になる谷回りの時間と距離が長く、減速局面になる山回りの時間と距離が短くなります。

この、加速局面が長く、減速局面が短いことが、コブでのカービング系ターンを難くしている1つの大きな要因になっているのかと思います。

スライド系ターンからいきなりカービング系ターンに変えてみるのはなかなか難しいので、入門段階でお勧めしたいのはコブの少し外側の溝が丸く窪んだ部分を通るライン取りで滑ってみることです。

このラインを通ることにより、ターン前半の谷回りが短くなり、ターン後半の山回りを長く取ることができます。
これにより、スピードコントロールが容易になります。

また、このラインではコブに当たる部分が縦(フォールライン)向きになっているため、コブにぶつかる時のショックが小さく、バランスを崩しにくいというメリットもあります。

このラインを滑る場合はズレをともなったターンになりますが、コブの落ちこむ部分で谷回り、コブの受ける部分で山回りというカービング系のターンと同じターン構成になります。
そのため、カービングターンに発展していく前段階の滑り方として1つの有効な手段ではないかと思います。

このラインの詳細については、

「ボール状の凹みを通るライン」
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/95/

のページをご参照ください。

●モーグルの縦溝コブが苦手なら

基礎スキーの上級者でも、モーグラーが作った細かい縦溝のコブを苦手としているかたは非常に多いのではないかと思います。

モーグルの縦コブが苦手なかたの多くは、コブでずらしながら回るスライド系ターンで滑っているのではないでしょうか。
スライド系のターンはコブでは最も一般的な滑り方なのですが、この滑り方ではモーグルの縦コブでは十分に減速できずに、コブのラインからコースアウトしてしまうことが多くなります。

縦溝のコブでは、コブの裏でスキーをずらして減速することが難しいため、減速は主にコブの表に乗り上げる時に行います。
そのため、縦溝のコブと相性がいいのは、コブの受ける部分が山回り(減速局面)になるターン構成であるカービング系の滑り方になります。

カービング系の滑り方を練習していくことで、モーグルの縦溝コブに対する苦手意識は薄れていくのではないかと思います。

◆モーグルの谷回り
モーグルの滑り方はカービング系のターンに分類されますが、コブの裏で谷回りをしているという感覚は薄いように思います。

その1つの理由としては、モーグルは縦に滑るライン取りのため、スキーを横に向ける角度が非常に小さいことが挙げられます。
スキーを横に向ける角度が浅いため、スキーをフォールラインに向けるまでの谷回りの意識が希薄になります。

また、かなりスピードを出すとコブの裏ではスキーが雪面に接していないで空中を飛ぶようになるため、谷回りという感覚がなくなります。

もう1つの理由としては、コブを超えて先落としが完了した時点で、すでにスキーがフォールライン方向に向いていることが多いためです。

コブの頂点を超える際にスキーを回さなくても、スピードが出ていると前へ進む慣性が強く働いているため、コブを超えてコブから受ける抵抗が無くなった時点で、スキーは自然とフォールライン方向へ向きます。

そのため、先落としが完了している時点で、スキーはすでにフォールラインに向いていることが多くなります。

結果的に、コブの裏では谷回りというより、まっすぐに次のコブに向かっていくという感じになることが多いように思います。

◆ターンの質を考えてみよう
コブでクルッと回し横ずれで減速するターン、コブでずらしながら回るスライド系ターン、コブでカービング系のターンの3つの滑り方について説明してきましたが、それぞれのターンの質について考えてみましょう。

順番としては、
コブの出口でクルッと回し横ずれで減速するターン
    ↓
コブでずらしながら回るスライド系ターン
    ↓
コブでカービング系のターン
の順にターンの質は高くなっていきます。
また、この順でターン弧はより丸くなり、スキーの動きもシャープになります。

もちろんターンの質とは今回お話しているスキーの軌道だけではなく、他のさまざまな要素を包括したもので判断されます。
ただ、スキーの軌道のみにフォーカスすると、上記の結果になることは論を待たないでしょう。

同様に滑りの難易度も上記の順に高くなっていきます。
やっかいな条件のコブでは、ターンの質を求めて難しい滑り方をするよりも、ターンの質は下げても安定性を重視して、難易度の低いターンを選択するほうが賢明です。

バラバラにバランスを崩しながらカービング系のターンを行うより、ズラシを入れてきっちりコントロールした滑りの方が、全体の滑りとしては質が高くなることは明白ですよね。
ですので、急で不規則な自然コブや、凍った硬い雪質などの難しい条件では、クルッとまわして横ズラシのターンやスライドターンで滑るのがいいんじゃないかと思います。

でも、それほど難しくない整ったコブであれば、私はカービング系のターンで滑るほうを選びます。
また、これをお読みの方々にも、可能であればカービング系のターンにトライしてみることをお勧めしたいです。

でも実際のところ、カービング系のターンは体力的な負荷が大きくて疲れやすいという欠点があります。
また、難しい滑り方なので、失敗してしまうリスクが高くなります。
コブ斜面を楽に安全に降りてくることを優先するのであれば、スライド系のターンを選んだほうがいいのかもしれません。

では、なぜわざわざカービング系のターンでコブを滑ることを勧めているのでしょうか?

それは、やっぱり気持ちがいいからです。

◆気持ちがいいターン
整地のターンでは、ズレの多いターンよりカービングターンのほうが快感度は高くなります。
コブも同じで、ズレの多いターンよりカービングのほうが滑っていて気持ちがいいです。

気持ちの良さでは、
コブでクルッと回し横ずれで減速するターン
    ↓
コブでずらしながら回るスライド系のターン
    ↓
コブでカービング系のターン
の順に快感度は増していきます。

コブをスライドで滑るのも十分楽しいのですが、スライドターンは「コントロールできている感」が快感につながっているように思います。
つまり、コブという難しい斜面条件でしっかりコントロールできて滑っているといった精神的な充足感があります。

いっぽうカービング系の滑りでは、精神的なもの以上にもっと体で感じる純粋な快感が強いように思います。

これが、カービング系の滑りをお勧めする理由です。

◆意識を変えると見え方も変わる
私は時々、ふと思うことがあります。
それは、そもそも人は同じものを見て、それが皆同じように見えているのだろうか?
ということです。

もしかしたら自分が見て感知しているものは、他の人たちには違って見えているのかもしれない、みたいに思ってしまいます。

たとえば、下の赤い色を見て、私が肉眼で見て脳で認識している赤は、あなたが見て感じている赤い色と本当に同じなのでしょうか?

答えは他の人になってみない限りわかるはずないのですが…
こんなどうでもいいようなことを考えてしまいます。

そのいっぽうで、意識の持ち方や立場の違いによっても、同じものを見ても違って見えてしまう場合があります。

例をあげると、株価のチャート。

株を保有していないときにこのチャートを見ると、一定の値幅間を上下しているだけの退屈なレンジ相場に見えます。
でも、いったん株を買ってしまうと見え方が一変し、ちょっとした値の変化に一喜一憂してしまうことになります。

特に、赤丸の部分なんかはジェットコースターのように感じてしまうことでしょう。

そのいっぽうで、短期売買はせずに長期で保有しようという心づもりであれば、このくらいの値幅の変化は些細な事に見えてきたりします。
 

このような、同じものを見ているのに意識の持ち方や立場によって見え方が変わってくることは、コブでもあてはまるように思います。

上級者にとっては楽しい遊び場であるコブ斜面は、
初心者にとっては恐怖の絶叫デコボコ斜面に見えてしまうことでしょう。

また、今回のトピックのように、クルッと回して横ズラシ、スライドターン、カービングターンのどの滑り方を選ぶかによっても、コブの見え方は変わってきます。

クルッと回して横ズラシの滑り方では、スキーをずらして減速する部分が大切なので、コブの裏のずらしやすい部分を目で探しながら滑ることになります。

スライドターンでは、スライドしながらどのくらいスキーを回しこむのかが大切になるので、コブの溝と受ける部分の角度を見て確認するようになります。

カービングターンでは、コブの表のどのあたりにスキーのトップをどのような角度で当てていくかが大切になるので、コブの表の受ける部分を目で追うようになります。

また、さらにスピードを上げていくと次のコブだけではなく、2つ先や3つ先のコブも含めて全体のライン取りを俯瞰(ふかん)するような見方に変化していきます。

このように、滑り方によってコブの見る部分は変わって行き、コブの印象も違ったものになります。

私はよく、カービング系の滑り方でバランスを崩しまくっていたコブを、次の1本はスライドで滑ろうとしてコブを見下ろすと、同じコブなのにさっきまで見ていたコブのラインとは全く違ったラインに見えることがあります。

このような意識の違いで同じコブでもまったく表情が変わって見えてしまうところが、コブのおもしろいところだと思います。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/107/


15. 中川隆[-5584] koaQ7Jey 2018年2月25日 22:51:41 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

コブの滑り方 #1

◆脚は伸ばしきらずに少し曲げておく - 馬とびの理論

さて、「コブの滑り方」第一回目の今回は、コブを滑る際に、脚は完全に伸ばしきらない方がいいというお話です。

モーグルでは脚の曲げ伸ばしのストロークを大きく使った吸収動作が奨励されていますが、脚をのばしすぎるのは良くありません。

それは脚を完全に伸ばしきった状態だと、コブにあたったときの衝撃に弱くなってしまうからです。

子供のころ「馬とび」ってやったことありますか?
馬になった子の上に他の子が飛んでのしかかるという野蛮な遊びですが、ここにモーグルにも共通する原理があります。

馬になったときは、ひざを完全に伸ばした状態だと、上にのしかかってくる重さと衝撃に耐えきれずに崩れてしまいます。
ひざを少し曲げていたほうが重さと衝撃には強くなりますよね。

モーグルも同じで、コブにあたるときは脚を完全に伸ばしているより、少し曲げておいた方がコブにあたったときの衝撃に耐えることができます。

まとめ:脚は伸ばしきらずに、少し曲げておきましょう。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/3/#howto1


16. 中川隆[-5583] koaQ7Jey 2018年2月25日 23:09:42 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

コブの滑り方#2 - 目線は重要

モーグルの目線は遠くを見るが基本です。

1つのコブをじっくりと見るのではなく、1つ2つ3つ4つくらいの先のコブのラインを全体的に把握するように見る感じでしょうか。


◆コブのライン全体を見ると大きいコブや形の悪いコブに影響されなくなる

いっけん規則正しく見えるコブの中にも、不規則な形や大きさのコブがあります。
ここで、大きなコブ、形の悪いコブなど、滑りにくいコブを必要以上に見て身構えてしまうと、かえってそのコブでバランスを崩してしまいます。

「あ、次のコブ深いな、やだな」と思って身構えてしまうと、後傾になり、かえってコブで飛ばされたりしてしまうもんです。
なので、次のコブはあまり見すぎないほうがいいです。

なぜかと言うと、スキーはポジションが1番重要だからです。

例えば、「吹雪で視界がほとんどゼロ」なんていう時でもポジションだけを気にして滑れば、整地ならなんとか滑れてしまうもんですよね。(さすがにコブは無理ですが...)
雪面状況を気にしすぎると、かえってポジションが崩れ、足をとられて失敗してしまうもんです。
つまり、ポジションが良ければ、足場(雪面状況)が多少悪くても破綻せずに滑れてしまいます。

一方、ポジションが悪ければ足場(雪面状況)の悪いところで、バランスを大きく崩してしまうことになります。
次のコブを必要以上に見ない、つまり滑るラインをぼんやりと見ることによりポジションは良くなり、結果として不規則なコブでも失敗が少なくなります。

◆全体を見ると滑りの流れが良くなる

基礎の滑りのように、低中速でコブを滑る場合は、複数のコブを視野に入れる必要性は低くなります。
1〜2つ先のコブを見るくらいで問題ないでしょう。

一方、モーグルはコブを高速で直線的に滑るため、複数のコブを考慮して攻略します。
例えば、スピードオーバーになった場合、1つのコブでいきなり減速するのではなく、3 〜 4 つのターンで減速する方がショックが分散できて現実的です。
スピードを上げれば上げるほど、ライン全体を見ることが重要になります。

つまり、一点を凝視するのではなく、コブのラインを俯瞰(ふかん)する意識で滑ります。

他のスポーツでもボールを使った球技全般では「ボールをよく見ろ」とよく言われますが、スキーでは当てはまりません。
スキーはどちらかというと、全体を俯瞰する車の運転と共通するのではないかと思います。

また、よく言われているように、近くより遠くを見た方が体のバランスを取りやすいことからも、スキーでは遠くを見る意識で滑ることが大切になると思います。


まとめ:次のコブは必要以上に見ない。一ヵ所を凝視するのではなく、滑るライン(1〜4コブ)全体を把握するような感じ。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/4/


17. 中川隆[-5574] koaQ7Jey 2018年3月04日 20:12:11 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

コブの滑り方#17 - スライドでは腰はスキーと同じ方向に向ける
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/59/

今回の「コブの滑り方」は、コブの落ち込む部分でスライドする滑り方をする場合は「コブ斜面ではスキー(ヒザ)と同じ方向に腰を回して滑った方がイイ」というお話です。


◆上体は固定する?

まず、「上体を斜面の下に正対させる」というのがコブ斜面を滑るうえでの基本であり常識ですね。
スキーは横を向いても、上体は常に斜面の下側を向いていることが重要です。

モーグラーが滑っているのを見ると、上体はまったく動かず、脚だけが猛烈な速さで動いているように見えます。

この動かずに固定しているように見える上体ですが、スライドターンする場合は腰の部分は左右に動かした方が良いと思います。


◆腰はスキーと同じ方向に回そう

私は、コブの落ち込む部分でスキーを回しこんでスライドさせて滑る場合は、腰の向きはスキーの向く方向と同じ方向に向けるように心がけています。(スライドさせずに直線的に滑る場合は腰は回しません)

つまり、ターンの後半にスキーが横に向くと、腰(骨盤)の方向も横に向けるようにしています。(上体は斜面の下に正対させます)

上体が斜面の下に向いているのに対して、スキーが横に向くと上体を脚部との「ひねり」が生まれますよね。

腰とスキーを同じ方向に向けることにより、この「ひねり」の支点は脚の付け根ではなく、腰の上の「おへそ」あたりになります。

つまり、「おへそ」より上は常に斜面の下を向き、「おへそ」より下はスキーと同じ方向を向くことになります。

なぜ腰をスキーと同じ方向に向けるのか?
腰をスキーと同じ方向に向ける理由は主に2つあります。

1. 不必要なスキーの前後差ができないようにするため
2. 股関節の脱臼を防ぐため

では、詳しく見ていきましょう。


◆スキーの前後差を防ぐ

スキーをフォールライン方向に縦に向けて滑る場合は、スキーに前後差はほとんど出ません。そのため、コブを直線的に滑る場合は、腰を回さずに下向きに固定で良いと思います。

一方、スキーをスライドして横に大きく向ける場合、左右のスキーに前後差がでやすくなります。

この場合、腰をスキーと同じ方向に向けることにより、必要以上にスキーの前後差ができてしまうのを防ぐことができます。

腰を固定したままだと

ターンの後半、スキーを大きく横に向けた状態を想定してみましょう。
このとき、腰を下向きに固定したままだと、スキーの前後差ができてしまいます。
この必要以上の前後差により、左右のスキーの動きがバラバラになってしまい、次のターンに入りづらくなってしまったりします。
腰を回さないと、スキーに前後差ができてしまう


腰を回すと
ターンの後半、スキーを横に向けるのと同時に腰の向きも横に向けると、不必要なスキーの前後差はなくなります。
これにより、左右のスキーの動きが一致し、安定した滑りにつながります。
腰を回すとスキーの前後差が無くなる

※スキーの前後差については、

「スキーのスタンスと前後差について 」
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/9/

もご参照ください。


◆股関節の脱臼を防ぐ
腰の向きをスキーが横に向くのに合わせて横に向けることによって、コブにぶつかった際に股関節が脱臼するのを防ぐことができます。

股関節の脱臼は、特にアイスバーンのコブ斜面で起こりやすいです。
カリカリのアイスバーンのコブでは、スキーを横に振ってズラシて減速して滑る人が多いため、コブの形は横に振った形になります。

ここで、横向きのコブの形状を無視して、フォールライン方向に縦にスキーを入れていくと、スキーがコブの形状に合わせて急激に横向きになってしまうことがあります。

このとき、腰の向きをフォールラインに向かって正対させたままだと、骨盤と脚が急に大きな力でひねられて、股関節を脱臼してしまうのです。

直線的にコブに入ると......
直線的にコブにはいると


スキーがコブに当たると急激にスキーが横に向き、股関節がひねられダメージを受けてしまいます。
コブにぶるかるとスキーが急激に横になる


ここで、腰をスキーと同じ向きに向けて回していれば、骨盤と脚のひねりはなくなり、脱臼することはないでしょう。

腰をスキーと同じ方向に向ける


◆脱臼はクセになる
一度脱臼してしまうと、それがクセになってしまい、たびたび脱臼するようになってしまいます。

実は私、10 年間以上も股関節の軽い脱臼に悩まされています。

コブを滑っている最中に時々「ギクッ」と脚の付け根の股関節に痛みが走り、しばらくの間は鈍い痛みとともに股関節の違和感が続きます。
どうやら股関節が所定の場所にうまくはまっていないようなのです。

スキーができないほどの痛みではないのですが、この軽い脱臼の状態はしばらく続きます。
1日で股関節がうまくはまることもあれば、1カ月以上違和感が続くこともあります。
ある時、ふとした日常生活で脚をひねる動作をしたときに、「コキッ」とうまく脚の付け根の関節が正しい具合に入ってくれるのです。

この股関節の脱臼、ふだんの生活では問題ありませんが、モーグルのような激しいスポーツでは、かなりの致命傷なので、これを読んでおられるコブ斜面が大好きなあなたには気をつけていただきたいと思っています。

◆急斜面では特に意識しよう
縦コブを一直線に滑る場合は、スキーはほとんど回さないので、腰を回わさずフォールライン方向に固定するのが良いと思います。でも、急斜面の自然コブ、特にアイスバーンでずらした雪が吹き溜まったような横に振った形のコブを滑る際は、腰をスキーの向きに合わせて横に回して滑ったほうが良いでしょう。


今回のまとめ:
スライドして滑る場合は、腰(骨盤)の向きはフォールラインに向けて固定せずに、スキー(ヒザ)が向くのと同じ方向に向けるようにしよう。
http://mogul2.blog.shinobi.jp/Entry/59/


18. 中川隆[-13782] koaQ7Jey 2018年12月17日 07:34:01 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22201] 報告

スキーで【密脚】スタンスを意識しても出来ない原因は? - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KCoo1n5gSxQ
19. 中川隆[-13780] koaQ7Jey 2018年12月17日 08:06:00 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22201] 報告

横滑り(真下) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=po1vqPoXpMY

横滑り(谷足) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=rcJSAkV9Dgk

横滑り(両足) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=WymZf7NLVIE

スキー検定1級 『横滑り』で合格点が出ない間違った外向姿勢とは? - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=oA7_nfZHCps


スキーに乗れれば、スキーは再び上達する!〜乗れているかのチェック法〜 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-SRltuhwZAM

スキーに乗れれば、スキーは再び上達する!〜横滑りが上手くいかない理由と対処法〜 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=hFOuYb9slQY

スキーに乗れれば、スキーは再び上達する!〜スキーに体をのせるためのストレッチ〜 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=2QwpFMNNdqA

20. 中川隆[-10686] koaQ7Jey 2019年4月10日 08:53:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1355] 報告


2019 3 19 かぐら 衝撃の光景 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=a2-HCrtNQS8


2019/03/21 に公開

既にコントロールを失って、このコースに突っ込んだか?
初めてのスキー場で、このモーグルコースを知らずに突っ込んだか?
冒頭からコマ送りで見ると、どうやら後者のように思われます。

いつものスキー場でも見通せない場所では、転倒者がいるかも知れないと、減速して視認した上で滑りましょう。

21. 中川隆[-14993] koaQ7Jey 2019年12月30日 16:13:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-2010] 報告
予告編:コブ攻略に必須!スキーを思い通りに動かすためのピボット操作
https://www.youtube.com/watch?v=DkYT-3NTpl4

予告編:コブ斜面の滑り方動画マニュアル階段1「1コブで止まる」アップデート
https://www.youtube.com/watch?v=D9MpiQvoOJ4

予告編:コブ斜面の滑り方階段2「シュテムターンでコブを滑ろう」
https://www.youtube.com/watch?v=VMk9VffPvV0

予告編:コブ斜面の滑り方階段3「真っすぐラインとバンクライン」
https://www.youtube.com/watch?v=zMKni0pVFPA

22. 中川隆[-14992] koaQ7Jey 2019年12月30日 16:16:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-2009] 報告

コブ初心者のための動画マニュアル・階段1 「究極の低速」
https://www.youtube.com/watch?v=mHo0omKC-ck

コブ初心者のための動画マニュアル・階段2「丸い意識を消せ・ターンをバラバラに解体する」
https://www.youtube.com/watch?v=D6Qb9xeoYL4

コブ初心者のための動画マニュアル・階段3 「完全停止からの始動と2種類のラインどり」
https://www.youtube.com/watch?v=_uIPXLYCGcQ

コブ初心者のための動画マニュアル・階段4「コブを制覇する4つのラインと無数のバリエーション」
https://www.youtube.com/watch?v=qIIIqz9lCW0

23. 中川隆[-14966] koaQ7Jey 2020年1月02日 11:47:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1980] 報告
ルスツ タイガーコース 優しい春コブ 横滑りで練習動画
https://www.youtube.com/watch?v=YoT7AziXaDM
24. 中川隆[-14965] koaQ7Jey 2020年1月02日 11:51:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1979] 報告
コブの中での横滑り
https://www.youtube.com/watch?v=ZEtHaOIi1Hg
25. 中川隆[-14964] koaQ7Jey 2020年1月02日 11:56:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1978] 報告
コブ斜面の滑り方 超低速 小保内祐一
https://www.youtube.com/watch?v=vvPEM0RFBME

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