★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK64 > 142.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
二見伸明:燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(THE JOURNAL)【「小沢問題」の本質は民主主義の根幹に関わる問題である】
http://www.asyura2.com/09/senkyo64/msg/142.html
投稿者 旅烏 日時 2009 年 5 月 26 日 16:06:55: SWN/9Stw90kzo
 

二見伸明:燕雀安(いずく)んぞ鴻鵠の志を知らんや
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2009/05/post_277.html

 「小沢問題」の本質が矮小化されつつある。検察の捜査は、多くの識者が指摘しているように、民主主義の根幹を崩す問題である。マスコミは、そのことを知りながら黙過、黙認しようとしている。

 私は改めて、3月4日の各紙朝刊を読みなおしてみたが、読者に「小沢=悪」「代表辞任」「議員辞職」を強烈に擦り込み、「世論」化しようとする文字で溢れている。だが、「巨額な脱税、あっせん利得、贈収賄ならともかく、『なぜ、この時期』に、単なる形式犯に過ぎない政治資金規正法違反で、次期総理の呼び声の高い野党第一党の代表の秘書を、しかも、事前に任意の事情聴取をするという捜査の常道を無視して、逮捕したのか。検察は、麻生政権の救いの神になったのか。政権交代を阻止する検察ファッショではないのか」という、国民の素朴な疑問にこたえた論説、解説、論調、記事・情報は皆無であった。「検察ファッショ」に目をつぶったマスコミ各社は、いまでは「小沢院政」「小沢傀儡体制」と、金太郎飴のような論調で煽りたて、「小沢問題」の本質を、国民の目からそらし、問題の本質を矮小化している。私が、もっとも奇怪に思っているのは、軍国政権に弾圧された歴史をもつ日本共産党や宗教団体が、検察の捜査を容認していることである。

 二つには、マスコミ各社が、「小沢問題」による「国のかたち」と国民生活への影響を検証しようとしないこと、である。一般の人々は「どうも検察はおかしい。マスコミも偏っているのでは」と肌で感じている。私は、いろいろな機会に「自公の狙いは、小沢を潰し野党連立政権を阻止することにある。『年金改革、農業改革などは出来なくなり、より厳しい格差社会になる』」と説明している。検察は「新しい国のかたち」を否定したのである

 政党政治では「野党の最も重要な仕事」は、衆議院を解散に追い込み、政権を奪取することである。しかし、戦後の日本政治史で、本気で政権を狙う野党は存在しなかった。自民党の長期政権を暗黙のうちに是認し、与野党は「呉越同舟」という名の舟に、仲良しクラブよろしく同乗し、「泰平の眠り」をむさぼっていた。それを覚ましたのが「小沢丸」という蒸気船である。

 民主党と自由党が合併する以前の旧民主党の幹部が、私に「民主党は『や(野)党でもなければ、よ(与)党でもない。ゆ党だ』」と自嘲気味に語ったことを思い出す。民主党の全国会議員と秘書に選挙応援することを指示・命令し、勝利した千葉、山口の衆議院補欠選挙は、民主党の「ぬるま湯文化」を打ち壊し、政権獲得に執念を燃やす小沢の凄さを内外に示したのである。自身の秘書団を全国に派遣し、自らも先頭に立って政権交代を訴え、支持者獲得に東奔西走する野党党首は、小沢が「最初で最後」であろう。

 小沢が自民党を飛び出したとき「小沢に何ができるか」と高をくくっていた自民党と「霞ヶ関」は、細川護煕を担いで連立政権を樹立し、自民党を下野させた小沢の手腕と力量に恐怖心を抱き、さらに、一昨年の参院選で完敗させられて、骨の髄まで「小沢憎悪」と「小沢恐怖」で凝りかたまった。小沢を政治的に抹殺することは、いまや、自民党が生き延びるための至上命題になっている。石原伸晃氏が「小沢が選挙担当の代表代行に就任したのはおかしい。議員辞職すべきだ」と、5月24日のNHKテレビの日曜討論で発言したのも、その典型である。今後、6月19日の西松建設の初公判に的を絞って、小沢攻撃を仕掛けてくることが予想される。彼らが恐れているのは、民主党ではなく、小沢なのである。

 健全野党という耳あたりのいい言葉がある。「政局=解散を優先するのではなく、政府をチェックし、政策で競い、政府案を修正させるのが健全野党」だというのである。しかし、それは、野党の副次的な役割であって、耳あたりのいい言葉は、一歩間違えば、野党を政権の補完勢力化する、「民主ファシズム」になりかねない、危険な理論である。野党は、自己の政策・理念を実現するために、隙あらば解散と政権奪取を狙うのが、政党政治の王道である。解散を狙う手強い野党の存在は与野党間に緊張をもたらし、どちらが国の将来、国民の生活に利するか、競わざるを得なくなる。「モノわかりのいい『ゆ党』はファシズムの温床」なのである。

 世界大不況である。私は、「世界不況は、人間の身体にたとえれば、使い慣れた下痢止めでは効果がなく、体質を抜本的に改善する、新しい薬でなければ根治できない新型の悪性の下痢」と認識している。世界不況こそ「国のありかた、仕組み、しきたりを抜本的に見直し、人々がやすらかに生きられるようにせよ」という天の啓示だと受け止めるべきである。オバマ米大統領は、核廃絶や弱肉強食の新自由主義・ネオコン路線との決別を表明し、不況から脱却しようとしている。日本も、「15兆円のばらまき予算」程度の知恵しかない麻生自公政権との決別を宣言してもいいのではないだろうか。

 私の、九十六歳になる母の「七十の手習い」で始めた短歌『地に伏して機銃掃射を逃れたる戦の日々もはるかとなりぬ』が、3月26日の朝日新聞埼玉版の「歌壇」に入選した。選評に「六十数年前の出来事。遥かな事だが現実だった」とあった。母は助産婦の資格をもつ看護婦(師)だった。日中戦争に突入し、父が赤紙一枚で戦地に駆り出されたとき、官憲が母に、お国のために従軍看護婦として「支那」に行くようにと、強制しようとした。母は「非国民」のレッテルを貼られる恐怖を抑えながら、「夫は戦地にいます。私は乳飲み子(注:私のこと)を育てなければなりません」と拒否した。

 私は一国平和主義者ではない。かつて、自衛隊の将官と懇談したとき、彼らは異口同音に「死ぬかもしれない紛争に『行け』と命令するのは、外務省ではなく私たちだ」と語っていた。世界恐慌を機に日本は、二・二六事件、日中戦争、日独伊防共協定、太平洋戦争突入の道を転がり落ちた歴史をもっている。金融恐慌の最中、北朝鮮の「核の脅威」を口実に、「自衛のための先制攻撃」「日本も核武装」を声高に言いはじめた輩が悪夢のような歴史と二重写しになってくる。いまの自民党には,加藤紘一などほんの一握りの人々を除いて、タカ派ばかりで、しかも、「きのうのハト、きょうはタカ」のコウモリである。

 小沢は、多くの欠点を抱えた「The Man Who Wants To Save Japan」(タイム)である。しかし、小沢の生命とも言える民主党の旗印が、敵の毒矢で灰塵に帰するかもしれないと直感した時の小沢の憤りは、想像を絶するものがある。「ぬるま湯文化」の味が忘れられない一部の議員に、小沢は深い失望感も覚えたであろう。にもかかわらず、全身に槍キズ、刀キズを受けながら、敵陣に切り込む小沢に、私情を超えて、本物の政治家、サムライを見る思いがする。「平成維新」を待望する私たちは、広い視野、大きな度量で小沢を見る必要があるのではないだろうか。さもなければ、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」である。

投稿者: ニュース・スパイラル 日時: 2009年05月26日 08:15  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 政治・選挙・NHK64掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。