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ベトナムの日系電子企業の工員: 1日8時間の仕事で残業がない場合は月155万ドン(約82ドル)。(HOTNAM
http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/393.html
投稿者 hou 日時 2010 年 7 月 31 日 07:33:07: HWYlsG4gs5FRk
 

http://www.hotnam.com/news/100701084247.html


工場労働者の生活、辛い夜勤
 およそ1カ月の期間に、日系電子企業、台湾系履物企業、ベトナムの刺繍企業に入り、工員らとともに働いた。

■大変な仕事、安い給料

 日系電子企業には期間工として入ることができた。手続きはとても簡単で、IDカードのコピーと、簡単な数学のテストのみで、公証済の戸籍や健康診断書はいらなかった。

 しかし仕事は大変だ。6時前にはタイムカードを通すため工場に来ていなければならない。そして6時ちょうどには、それぞれが現場にいなければならない。仕事は連続して6時間あり、11時40分になって昼食。昼休みは45分しかないため、大忙しの食事と昼寝となる。

 初日は食堂で座る場所を確保できなかった。あまりにも人が多いので、私と新人の数人は、そのあたりに立って別の人の食事が終わるのを待った。みな急いで食べ、急いでトイレに行き、急いで目を閉じて、その後4〜5時間の仕事に備える。なかには何時間もの仕事で疲れ、昼食を食べずに昼寝にあてるような人もいた。工員用の休憩場所は常にいっぱいで、工員たちは肩を寄せ合って眠る。

 ベトナムの刺繍企業でも、工員は埃やゴミでいっぱいの床の上、機械の脇で横にならなければならなかった。その頃は非常に暑く、工場の中はまるで炉のなかのようだが、食事の50分を除いて私は、8時間立ち通しだった。両足はまるで感覚を失い痛み、加えて機械が発する音でかなりの脱力感を覚えた。

 台湾系履物会社では、正式な勤務開始は6時だが、5時40分には工場ゲートに集まり、並んで朝礼をする。下宿先から工場までは10km以上もあったため、5時30分に工場にいるために私は4時30分には起きなければならなかった。ここでは8時間シフトのため、9時30分に食事となる。だが食堂は外部にあり、そこへの行き来で8分かかり、食事と休憩時間は実際には22分しか残らない。ここでは工員用の休憩場所がなく、工場内は靴底をプレスする機械がうるさいため、食事が終われば工員たちは、庭の木の下などで休むしかない。

 日系電子企業での勤務初日を終えると、私の手はいくつかのはんだの火傷で熱くなっていた。手袋には1カ所穴が開いており、交換してもらおうと願い出ると、「食事の時間になってから」とにべもなかった。そのときにはまだ、食事まで2時間もあった。

 仕事が終わると工員たちはいそいそと帰宅する。やっとのことで19歳の工員を捕まえ、話を聞くことができた。「毎日朝早くから夜遅くまで残業。日曜日も仕事。もう死にたくなるくらいに疲れてる。テト(旧正月)のあとは、4月30日の祝日になって、やっと太陽が見れたくらいよ」。

 このように仕事は大変だが、給料はいくばくもない。日系電子企業は1日8時間の仕事で残業がない場合は月155万ドン(約82ドル)。台湾系履物企業では134万ドン(約71ドル)しかない。ベトナムの刺繍企業では基本給が月143万4,000ドン(約75ドル)で、残業代は1時間7,000ドン。入社した日に別の工員に給料が安いことを嘆くと、「ここはまだましよ。別の会社で働いている友達なんて、給料をもらってからトイレで泣いちゃったんだって。1カ月働いて、残業もして、それで80万ドン(約42ドル)ちょっとだって」。

■管理職の注意に恐れ

 日系電子企業で働いたところはクリーンルームで、みな専用の衣服、帽子、マスクを着用するため外見で見分けはつかないはずだが、管理職はすぐにわかるようで、行きつ戻りつして続けざまに注意する。仕事は顕微鏡を使って組立るもので、当然新入りは慣れていないため仕事が遅く、そして当然のようにすぐに注意される。

 工員はいつも注意されることを恐れている。「何やってるの?」あるとき管理職のこんな大声が飛んできて、注意された女性工員は顔を青くした。その場にいた誰もが2人を見て、別の管理職、監督者2人もやってくる。4人に見つめられその工員はますます焦り、また失敗する。そして注意の声がまた大きくなる。

 5時間あまりの作業中、工員は手を休められない。ある女性は近視のため、顕微鏡を覗いているとよく疲れてしまうのだが、メガネをはずして目をこするだけで、すぐに管理職が飛んできて、「休んでないで作業しなさい」となる。

 台湾系履物企業では、塗装をちょっと失敗しただけで、管理職から「こんなに簡単なのにできないの?」と言われる。工員Hさんは管理職に嫌われており、目をつけられている。塗装のミスを見咎めると管理職はすぐに「これHでしょ? あとでミーティングして、眠れなくしてやるから」と言う。そしてHさんはやはり眠れなくなってしまった。終業近くになり管理職から、残業を言われたためだ。
 
■期間工と残業

 工員たちは、期間工のほうが賃金が良く、縛られることもなく、嫌なら辞めればいいというが、期間工は保険もなければ、残業制度も受けられず、夜間手当てもボーナスもない。残業を断る権利も。さらに会社に問題が生じ生産を縮小するとなれば、真っ先に解雇の対象となる。高い、という賃金だって、工員らが考えているほど良くはない。期間工は、日中は時給9,200ドン、夜間は1万800ドン、規定の時間と残業時間の区別はない。実際には、働く3カ月間はほぼ残業しなければならないが、それでも多くの工員が期間工を願い出る。私と同じ時には30人入ったが、うち約20人が期間工登録だった。

 私たちのような期間工は、2〜3日で仕事を覚えた後は、ほぼ毎日のように残業が求められた。初日に私たちは、それまでに指導がなされた組立ではなく、はんだづけに応援にまわされた。8時間の規定就業時間が終わろうかというときに、グループ長から「今日は全員18時まで残業」との指示が出る。期間工の一人がおずおずと、「今日は残業しないでいいですか? ずっと座ってるのに慣れないから腰が痛くて」と言うと、グループ長はこう告げた。「期間工は必ず残業」。翌日、組立部門で仕事を覚えた最初の日にも、仕事を完璧に覚えていないにもかかわらず残業させられた。その理由は簡単なものだ。グループ長が上司から新入り期間工ばかりを割り振られ、それに怒っていたからだ。

 だが正規工員もさして状況は変わらない。突然の注文が入ったり、生産が遅れていたりすれば、1週間連続して残業しなければならない。労働法では、残業は年200時間を超えてはならず、1週間あたり12時間までしか残業させられないはずだが、台湾系履物企業ではほとんどの工員が、週18時間の残業をしている。毎日3時間の残業をしなければならないが、彼らが残業を終えた後でタイムカードを通せるのは最初の3日だけ。残る3日は残業前にタイムカードを通さなければならない。労働当局の目を欺くためである。

■混乱する生活

 現在は多くの会社がシフト制を導入している。6〜14時、14〜22時、22〜6時という8時間3シフト制もあれば、6〜18時、18〜6時という12時間2シフト制もある。

 日系電子企業と台湾系履物企業では、2週間に1度シフトチェンジがあり、ベトナム刺繍企業では1週間ごと。工員たちはこれに慣れなければならないが、やはりシフトチェンジがあると、新入りだけでなく古い工員でも最初数日は大変なようだ。台湾系履物企業で1年以上働くある人は、「夜勤になると生活がおかしくなる。きちんとした時間に食べられなくて、きちんとした時間に眠れなくなるから」と言う。

 夜勤に備え、工員たちは日中にたくさん睡眠をとろうとするが、このように暑いなか、また狭苦しい下宿ではそれも簡単ではない。初めて夜勤をしたときに周囲を見渡すと、誰もがあくびをして、目が座ったような状態だった。

 台湾系履物企業では、8時間シフトのため深夜12時30分に食事となる。管理職の「食事休憩」という言葉に工員達は食堂に行くが、誰もが疲れた様子は隠せない。夜中に食べる習慣がない私は、お腹は鳴っていたが、とても喉を通らない。他の工員も少ししか口に運ばない。工員たちによると、2週間の夜勤を終え日勤に移ると、今度は夜が来ても眠れなくなる。睡眠不足で疲れ、目は黒いクマ。多くの女性工員は二十歳そこそこだというのに、肌は青白く艶を失い、ニキビがあちこちに見える。

■夜勤で疲弊する工員たち

 日系電子企業では、夜勤は日勤より大変だ。日勤のときは残業がない日もあるが、夜勤では人が少ないため連続して残業になる。ここで夜勤へのシフトを申し出ると、簡単に認められた。「移ったら残業しなきゃいけないからね」という言葉とともに。

 夜勤の初日には、組立をまだ覚えていないことからケーブルを折る作業を任された。品質検査の工員からケーブルを受け取り、機械に入れてきれいにしたものを折り、それを組立工員のトレーに入れる。手を足を動かし作業していたが、品質検査を待つ数秒のあいだ座っているだけで、「組立終わったケーブルを洗浄して」と言われる。慌ててその作業に行き、戻ってみるとテーブルにはケーブルが山のよう。グループ長や組立工員から、「こっちもう終わってるから早く、遅い」などとせかされる。何時間ものあいだ、あれやこれやと言われ、あちこち走り回りもう目が回りそうだった。夕方6時から翌2時過ぎまで働き、ようやく食事休憩となる。徹夜に慣れていないため、とにかく眠い。だが力を維持するため、頑張って食べた。

 台湾系履物企業の夜勤中の食事を終えると、急いでトイレにたち、眠気を覚ますため顔を洗った。すると2人の女性工員が、トイレの片隅で寝ている姿に出くわした。物音を感じ1人が目を開け、「今何時」とぼんやり聞く。「1時15分前」と答えると、「あと15分」と彼女は呟いた。2人は食事をせず、30分の休憩をまるまる睡眠にあてていたのである。

 本来夜勤中の休憩は45分と規定されているが、尋ねてみると管理職からは「45分は45分だけどね。でも製品がいっぱいあるでしょ。終わらなかったら6時には帰れないからね」との答えが返ってきた。

 日系電子企業での最初の夜勤を終えて、私は誰とも一言も会話をすることができなかった。気だるくクリーンルームを後にし、頭はぼんやり、手足はクタクタで、今が昼なのか夜なのかという感覚すらない。ふと隣を歩く女性工員がいたため話を聞いてみたが、力のない返答ばかり。彼女の青白い表情と、色を失った唇を見ていると、もはや質問攻めにする気持ちにはなれなかった。

 夜勤2日目には組立作業をまかされた。「いま12時だから、1時までにみんな40個組み立てて」とグループ長が言う。隣に座っていた19歳の女性工員がこう呟く。「できないって。どうしたって怒られるのよ」。彼女はその日頭痛がして、吐き気もあったため医務室に行ったのだが、すでにベッドはいっぱいで仕方なく持ち場に戻ってきたという。彼女は作業に没頭したが、それでも数は足りなかった。「寝てた? まだ32個? 続けて、まだ足りないんだから」というグループ長の声が響き渡る。彼女は顔を伏せ、その言葉を聞くしかない。あたりを見渡すと、そこに並ぶのは、疲れた様子で作業に集中する顔ばかり。もはや最初のように無駄なおしゃべりをしている余裕はなかった。

 Nghe An省出身の女性工員に、夜の食事の際に話を聞いた。彼女はこの4日、連続して夜勤をしているという。疲れたか、と尋ねると、彼女は首を振って、「疲れたどころじゃなくて死にそうよ。今週終わったらやめる。できないわ。夜勤は大変なのにそれで何度も注意されるでしょう? もう嫌になっちゃう」。

 別の工員はこう言う。「夕方6時に仕事、朝6時に終わって家に帰ったら、昼2〜3時までうつらうつら。熟睡なんてできない。起きて食事して、シャワー浴びたらまた仕事。夜勤のときは、時間が何だか速く感じるわ」。彼女のグループは、この1週間連続して夜勤をしているという。

 朝4時、何人かが時計に目をやっては、窓の方を見やる。5時40分、辺りは明るくなってきた。「あぁ明るくなった。もうすぐ終わり」検品担当の工員が、小さく声をあげた。


*この記事は、ベトナム現地ではどのような報道がなされているのか、という観点から選んでいるものです。
 

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コメント
 
01. 2010年7月31日 09:12:57: DmCC9k6hHM
 日本から安い人件費を求めるだけで東南アジアに製造ラインを移転した日本企業は、前近代的な人使いを行っているようだな。金儲けは上手いが人間的には下衆ばかりだから、いずれ他国の政府から追い出されるだろう。その後に中国企業が進入して暴利をあげる。
 いずれにしても、日本政府は国内産業の「ドーナツ化現象」を防ぐために、国内企業の海外移転への法的対応をしなければ、さまざまな摩擦が引き起こるだろう。

02. 2010年7月31日 10:09:45: cqRnZH2CUM
先進国から見て、こんな劣悪な労働条件でも、人が殺到するくらい
途上国の庶民の雇用と生活は厳しかったということだ
極貧の農村から人が溢れ出していた昔の日本と同じ



03. hou 2010年7月31日 11:11:43: HWYlsG4gs5FRk: 2MpUwT1WjQ
コメントありがとうございます

「ドーナツ化現象」イメージしにくいですね

従業員や家族が 一緒に工場と移動して 人口が減る現象と記憶しています

でも、日本から出て行くのは、工場だけで 従業員や家族は出て行く方は少数です

工場が出て行くだけで、人口は、日本の中に残る訳で ドーナツはイメージしにくいです
仮に、工場を人口と見立てれば、そうなりますが。

その政策よりも、先に手を打たないといけない事は 購買力平価よりかけ離れた円高と
明治期より取られていた、政策である

外需産業強化より 内需産業の生産性強化策が必要です。

大きな改革が必要になりますが。


04. 2010年7月31日 18:06:45: 82BmImkIis
ハノイ近郊の日系企業で仕事をしています。
2010年ハノイ近郊の最低賃金は134万ドン(約70ドル)で
ハノイ近郊の国営企業の最低賃金は90万ドン(約47ドル)です。
わが社で残業の無い場合最低給与者144万ドン・最高給与者720万ドンです。
通勤はそれぞれバス、バイク、自転車、徒歩ですが全員30分以内です。
勤務時間は厳しく決められています。通常勤務は8時から5時で昼1時間休憩で
夜勤は11時から6時で30分の休憩ですから6時間30分勤務です。
この投稿が一面の真実とは思いますが全てではありません。
ベトナムは急激に経済が伸びています。官僚、軍人、一部の人たちに富が集中して貧富の格差が激しいです。ロシア、中国、ベトナムと社会主義体制で経済開放政策を採っている国は程度の差はありますがいずれも同じです。
ただ日本のように自殺者の比率は高くないです。
家族は一緒に住んで年寄りが大事にされています。
活気があるのは間違いないです。

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