http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_86626

【東京】企業の四半期決算と年間業績予想が発表されるにつれ、長引く円高が世界的な需要の回復とリストラによる企業収益の向上に影を落とすとみられる。

　円相場は対米ドル・ユーロで、ほとんどの国内自動車・家電メーカーが想定した為替レートを上回る水準に達している。この状況が継続、あるいはさらに進めば、日本の大手輸出企業は業績予測の下方修正を強いられることになる。

　もしそれが現実となれば、日本製品への海外需要の増加にけん引されてきたこの国の経済の回復は、リスクにさらされるだろう。

　トヨタ自動車とソニーは、1ドル＝90円、１ユーロ＝125円の想定為替レートに基づいて2011年3月通期の業績予想を立てている。だが28日午後の東京市場では、1ドル＝88円、1ユーロは114.5円前後で取引されていた。この数週間、ドル、ユーロともに多少戻してはいるものの、世界経済に減速の兆候が表れれば再び下降する可能性があるとアナリストらは指摘する。

　投資家は、景気の先行きが不透明な間、避難場所として円建て資産に投資する傾向を強めている。4−6月期、欧州財政危機の悪化と、世界経済減速の兆候を背景に、円相場は対ドル・ユーロで急激に上昇した。

　円高は、日本の輸出企業にマイナスの影響を及ぼす。海外での日本製品の販売価格が上昇し、海外の売上高を円転する際に為替差損が生じるからだ。

　キヤノンは27日、4−6月期決算で純利益が前年同期比で4倍以上になったことを発表したが、円高傾向を考慮して、10年12月期通期の業績については従来予想を据え置いた。会見した田中稔三副社長は、円高でなければ、業績予想を引き上げていたと発言している。同社は想定為替レートを、１ユーロ＝125円から110円に変更し、１ドル＝90円は継続する。

　ユーロは4月1日から3カ月で、対円で14％も下落した。6月29日には107.3円という8年半ぶりの水準にまで落ち込んでいる。

　一方ドルは、同期間に5.3％下げている。この間の最安値5月6日には米国の株安の影響で、1ドル＝88円にまでドル安円高が進んだ。さえない米国の経済指標や国債利回りが、ドル安円高傾向に拍車を掛け、ドルは7月16日、7ヶ月半ぶりの安値となる86.27円をつけた。

　日本の政財界からは現状への不満を訴え、政府に対応を求める声も上がっているが、財務省の指示による日銀の円高介入は04年以降行われていない。

　日本自動車工業会の志賀俊之会長（日産自動車最高執行責任者）は7日、定例記者会見で円高が日本経済に及ぼす影響に懸念を表明し、政府に何らかの措置を取るよう訴えた。

　東海東京調査センターの加藤守アナリストは、自動車メーカーはユーロの想定為替レートを110円前後にまで引き下げると予想する。

　マツダの尾崎清最高財務責任者（ＣＦＯ）は今月、円高ユーロ安は一時的な現象ではないとの見方を示し、自動車の販売価格の引き上げと、欧州での販売奨励策の削減を検討していることを明らかにした。

=============================================================================================

コメント

日本人というのは、古来から数々の人種が集まった混血だともいわれています。

空耳、雑談などで日本人、古代ユダヤ人説なるものを紹介することも日本人として何故かと考えたことがなく、先祖からのしきたりとしてしてきたことが、かの国風習とよく似ているということもあるのかもしれません。

しかし、縄文人から弥生人へと権力が移動したときに大きな変化があったことはたしかですが、そのことが今の日本人という国人をつくりだしてきたのかもしれません。

フリーメイソン、イルミナティなるものの陰謀まがいのものを政治板で紹介しましたが、私自身は、そのことはあまり知らなく、また、陰謀論などででてくる著名人にしても、私のような凡人からみれば、ただのオッサン、或いは老人のようにしかみえなく、人それぞれの考え方の違いに過ぎないのかなとも感じます。

例えば、私の場合は、正社員と非正社員との待遇格差をなくすことが必要と訴えているのですが、そうでない人は、終身雇用が大事とか年功序列が優先とかと考え方がかわりますし、大手企業こそ潰れるべきものは潰してしまえというのが私の考えですが、大手企業こそ重要と考える人もいるわけでありあまりそのような世界には関心がありません。

ただし、人それぞれに生まれた環境が違うわけであり、また作法、習慣も違うわけであり、そのような違いを学ぶことも上記の世界を知ることには必要なのかもしれません。

例えば、獲物を狩ることにしか食糧を得ることができなければ、どのようにして仕掛けを作り、或いは、獲物をどのようにしてある方向におびきよせるかということばかりに頭が働きますが、毎日決まった時間に雇い主から餌をもらえるようだとそのようなことは、あまり考えなく、ただ、古来から持った性質がところどころに芽生えることはあるかもしれません。

菅総理は、選挙中は消費税増税を公約のように説明していましたが、今回の総裁選では、そのことを封印してしまいました。そして議員削減などという、今の国会議員ではまず難しいだろうことに言及しました。議員削減が必要だと感じたならば、この一年の間に国家戦略担当相を任されていたのだから、すぐにできたであろうにもその件には、全くふれていません。

ここまでくると、菅総理、そして菅政権というのは、自民党への大政奉還を検討しているのかもしれません。

多分何らかの方向で自民党と連立をすることとなるのかもしれませんが、その時は、今の菅政権の閣僚は、ほとんどが蚊帳の外に置かれるかとも感じます。

小沢元幹事長に対しては、マスコミの報道からするとよほど日本の権力グループに嫌悪感を抱かれているようです。
諸外国にしてもそれほど小沢元幹事長に対しての評価は低くなく、また、どちらかというと今の日本の政治家の中では、非常に高いと感じるのですが、やはり自民党を危機的状況におかせたという意味では、国内においては、水沢に帰れとなるのかもしれません。

ただ、小沢元幹事長が、叩かれても叩かれても権力まで登りつめるのですから、どんな政治をするか不明ですが、今の空き缶にまかせるならば、今の自民党の議員に政権をまかせるならば、それより小沢元幹事長に政治を任せることの方が、日本にはすっきりするとも感じますが。

日本の大手企業にしても国内の需要を期待していては、成長路線に向かわず、また、今の株価の状況では、企業の守りに入ることも危険であるゆえに、このままグローバリズム企業へと突き進むしかないようにも感じますが。

その中でひと際重要なポジションを持つのが、日本で国内需要という縮小の世界でオンリワン技術を持ち、あるいは、安定的な需要を築いている中小、零細企業です。

本来は、このような国内の中小零細企業を勢いつかせることが、日本の経済政策ともいえ、大手企業などは、国益企業として捨ててしまえとも考えるのですが。

大手企業を捨てても、日本国内には、有望な中小企業を抱えていればその企業がまた国策企業として国益になるわけであり、本当の経済政策というのは、サラリーマンを育てるのではなく、起業家を育て、中小零細企業を守るということかなとも感じます。

すでに大手金融機関というのは、企業に資金を貸してその利ザヤで儲けるという仕組みは、ほぼ捨て去っており、今後形を変えた金融機関となるかもしれず、その中で、本来の金融機関の役目をしっかりと堅持している中小金融機関が、国益となるのかもしれません。

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます（表示まで20秒程度時間がかかります。）
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):
　コメントの２重投稿は禁止です。 　ＵＲＬ紹介はタイトル必須
ペンネームの新規作成はこちら← 　最新投稿・コメント全文ページ
フォローアップ:

• 日本財政シミュレーション 動画 gikou89 2010/8/01 01:28:50 (2)
  • -早い話が．．．-税の在り方、富者の役割とは 動画 gikou89 2010/8/01 01:30:30 (1)
    • -経済討論-上海万博以降の世界経済と日本 動画 gikou89 2010/8/01 01:33:57 (0)
• 「非常事態」宣言したＦＲＢ議長 gikou89 2010/8/01 01:25:01 (1)
  • 米ＧＤＰが減速：識者はこうみる gikou89 2010/8/01 01:27:12 (0)

　次へ 　前へ

▲このページのＴＯＰへ　　　　　 ★阿修羅♪ > 経世済民69掲示板

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。