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稲田芳弘さんは 天に召されました
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投稿者 天のあゆみ 日時 2011 年 1 月 20 日 23:49:53: ule849OXhf152
 

稲田芳弘さんは (2011.1.12.) 天に召されました。

((( 最近、つとに思うこと… 稲田芳弘 2010-09-27 )))
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さようなら、芳弘!たくさんのありがとうを! 稲田陽子 2011-01-18


〜〜〜芳弘は、定命まで精一杯生きました。

「ガン呪縛を解く」の著者である、夫、稲田芳弘の通夜、告別式には突然の悲報にもかかわらず、200名近い多くの方々のご会葬をいただきまして、厚く御礼を申し上げます。

 芳弘は、この世での使命を果たし、精一杯、第三の定命まで完全燃焼して旅立ちました。

 その彼の遺したものは、何だったのでしょう。最後の闘病生活では、私と苦しみや生き様を共有することを望み、病院の治療は受けようとしませんでした。きっと、彼は、その苦しみを通して、この世で苦しみにあるすべての人々と同じ世界をシェアしようとしていたのだと思います。

 思えば、新宮市での闘病にも同じものを感じています。どんどん旅立ちの方向にはまっていく芳弘には、あるいは、それは定命までの最後の体験として近づかざるを得ない霊的な意識があったのかもしれません。ここの闘病には、ある不思議なシェアがあったのも、いまとなっては、頷ける話です。芳弘がミステリーツアーと呼んだ闘病の旅でしたが、そこにもちゃんと意味があったのでしょう。

 すべてのマイナスの要因も、それは、芳弘が定命への完全な道のりを歩むための必要なシェアであり、芳弘が私にその同じものを伝え、私と共有するためにとても重要なものだったような気がします。

 それにしてもここでの苦しみは、言語に絶し、絶望的でさえありました。しかし、そのときにある一冊の本と出会ったのです。それは、新宮市出身で芥川賞作家のあの中上健次のことを書いた「被差別ブルース」という本でした。まさに、私たちは、その中上健次が持つ世界とシェアしていたのかもしれないと、いまになって思います。この世の苦しみは、ガンや病だけではありません。多くの魂の苦しみが、この世界には潜在しているからです。

 私たちは、この新宮市で、那智の滝と御縁を持ちましたが、そのお隣にある青岸渡寺に至る道にすがら、朱色の橋が架かった小さな庭園に立ち寄ったことがあります。転院した病院で夫の大腿骨骨折の手術が成功した後で、娘たちとこの古い聖地の庭園を訪ねたときに、下の娘が、「お母さん。何だか千と千尋の神隠しの世界に来たみたい」と、何気なく言ったのです。

 すると、私は、一瞬のうちに何かがひらめいたのでした。もちろんそれは、不完全なひらめきに過ぎず、そのときは、もっと漠然としたものでした。何故だか自分のアイデンティティの証明を失い、本来の大切な何かが失われている偽の世界にとらわれている。そのとき、私は、そんな風に感じており、それはまるで、自分の名前を失った千尋がとらわれた世界と相似していました。

 しかし、その世界は、はっきりとしたことは言えませんが、私たちにとってある重要な意味をもたらすものとなっていたのかもしれません。ここでの体験は、カルマといった個人的なものではなく、もっともっと大きく広がりのある世界からのメッセージではなかったのか。それにしても、すべての人々に内在する苦しみを共有しなければならないとしたら、それは何と辛いことでしょうか。

 物語に戻ると、千尋は、その神隠しの世界で、ハクという少年と出会い、そのハクと助け合いながら、現実の世界に戻ってきます。ハクは、実は、きれいな川の神様である白龍の化身で、とらわれの世界から解放されるときに、とても美しい白い龍となって空を駆け上って行きました。

 神隠しの世界は、いわば呪縛の世界です。不思議なことに、夫は、浄波良法の僧侶松本光平さんから、なぜか「白龍院真善芳香居士」という戒名をいただいたのでした。この白龍は、もちろん、偶然のことなのかもしれませんが、私には、それだけでは割り切れない何か定めのようなものを感じざるを得ません。

 松本さんは、戒名も霊的に付けられておられ、芳弘は、真実の真と善行の善、そして波動を表す「香」(コウ)がよいとおっしゃられました。本当は、弘法大師の弘にする予定だったというお話でしたが、霊能的でいらっしゃる松本さんは、枕経のときに、波動そのものを表すものが良いと思われたそうです。おそらく、霊的には宗教にも宗派にもとらわれない自由なボヘミアンである芳弘は、純粋な波動の旅人として「この世の余分な権威も呪縛だよ」とでも言いたかったのでしょう。龍も、宇宙根源の生成の波動であり、芳弘が生前魅かれていたカタカムナの世界にも相通じるものがあるように思い、とても不思議な気がしています。

 この世は、すべて呪縛の世界です。芳弘は、自身の壮絶なガンを通して、多くの苦しみにあるガンの方たちとその呪縛の苦痛を共有し、もっと深い根源的な魂の苦悩をシェアし、包み込もうとしていたのではないかと、いまの私には、思えてなりません。それは、決して自己犠牲といったものではなく、共有という愛そのものの実践なのに違いありません。宇宙が一つの大きなワンネスであるのですから。

 願わくば、医療の世界も、不条理な世界の呪縛から解放され、芳弘が思い描いたような変換のときを迎えますように。

 芳弘には、もっと、もっと生きていてほしかった。芳弘との別れが、これほどにも唐突に訪れるなど、誰が考えたことでしょう。

 最後に、芳弘の旅立ちをいち早くお知らせしたくとも、余裕もなく、出来ずじまいに終わった方々に、この場を借り、お詫びいたします。

稲田陽子

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> 物語に戻ると、千尋は、その神隠しの世界で、ハクという少年と出会い、そのハクと助け合いながら、現実の世界に戻ってきます。ハクは、実は、きれいな川の神様である白龍の化身で、とらわれの世界から解放されるときに、とても美しい白い龍となって空を駆け上って行きました。

◎真実を究明する阿修羅♪の住人でもあられた、稲田芳弘さんの御冥福をお祈り申し上げます。
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コメント
 
01. 膝枕の日々 2011年1月21日 01:13:06: UkWP0Zv5XcN3w : 2x41b1WttY
この知らせを目にし、言葉がありません。

私が稲田さんを知ったのは5年ほど前です。
メルマガも読ませていただきました。
千島学説も読みました、その後のソマチッドの話、カタカムナの話。

実際にお会いしたことはありませんが、数年前より、近しい存在と自分の中では思っておりました。
稲田芳弘さんが旅立たれたということは、この世の使命を終えられたということ。
ご苦労様と心の中で思っています。


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