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沖縄の基地問題:玉城デニー知事・識者の見解は ?
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投稿者 青木吉太郎 日時 2018 年 11 月 04 日 20:51:46: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 


沖縄の基地問題:玉城デニー知事

・識者の見解は ?

【特別寄稿】沖縄県の埋め立て承認撤回に対し、石井啓一国交相が県の意見書提出からわずか5日後に執行停止を決定 !

  玉城デニー沖縄県知事が怒りの会見 !

「11月の訪米もありうる」! 2018.10.30

(iwj.co.jp:2018.10.30より抜粋・転載)

取材・文:フリージャーナリスト横田一:

 2018年10月30日、石井啓一国交相(公明党議員)が、沖縄県による辺野古新基地沿岸埋め立ての承認撤回について、執行停止を決定した。

 2018年8月30日に沖縄県が行った埋立て承認取り消しに対し、防衛省沖縄防衛局長は国交相に、行政不服審査請求と同時に執行停止の申立てを行った。

 これに対し、沖縄県が国交相に執行停止申立てに対する意見書を提出したのが、10月25日。それからわずか5日後の執行停止決定である。

 行政不服審査請求は国民が行政に対する不服を申し立てる制度であり、国の機関が私人を装って利用することは論外である。また、沖縄県の要請書を受け取ってからわずか5日後に結論を下したことは、要請書の中身を真摯に審査することなく、結論ありきで「処理」したとしか考えられない。

 石井国交相の決定発表を受けて同日、上京していた玉城デニー沖縄県知事が都道府県会館で会見を行った。

▲玉城デニー沖縄県知事(2018年10月30日、横田氏提供)

 IWJは故・翁長雄志前知事の埋め立て承認撤回の意思表明から、沖縄県知事選終了まで、特集を組んでいる。ぜひこちらもご覧いただきたい。

【特集】争点は辺野古新基地建設の是非のはず!! 争点隠しは許されない!! 故・翁長雄志県知事の遺志「イデオロギーよりもアイデンティティ」を引き継ぐ候補は誰か!? 2018年沖縄県知事選

記事目次:

☆玉城デニー知事:「執行停止決定は結論ありきで中身のないもの!
内閣内部の自作自演 !」

「辺野古新基地建設ありき、行政不服審査法の主旨を捻じ曲げてまで工事を強行しようとする国に対して、非常に強い憤りを感じる!」

「国は、対話の姿勢を、一顧だにしていない !」

☆玉城デニー知事:「執行停止決定は結論ありきで中身のないもの !内閣内部の自作自演 !」

☆玉城デニー知事:「普天間飛行場代替施設建設事業にかかる、公有水面埋立て承認の取り消しに対し、沖縄防衛施設局長が国土交通大臣に行った執行停止の申立てに対して本日、国土交通大臣が執行停止の決定を行ったとの報告を受けました。

 沖縄県は10月25日に国土交通大臣に提出した執行停止申立に対する意見書においても、国の機関である沖縄防衛局には私人の権利利益の救済制度である行政不服審査法による審査請求等の適格が認められないため、不適合であること、今回の執行停止申立ては、重大な損害を避けるために緊急の必要性の要件を充足していないこと、沖縄県が今回行った埋立て承認取り消しは適法になされたことを詳細に主張し、今回の執行停止の違法性を国土交通大臣に訴えたところであります。

 また、さる10月26日には、110名もの行政学者により、今回の国の対抗措置に対して、「国民のための権利救済制度である行政不服審査制度を乱用するもの」と指摘され、執行停止申立と共に審査請求も却下するよう求める声明が発表されたところです。

◆行政法研究者有志声明

 しかし国土交通大臣は、三年前の承認取り消しと同様、沖縄防衛局長が一私人であることを認め、県の意見書提出から5日後という極めて短い審査期間で執行停止の決定を行いました。今回の決定は結局のところ、結論ありきで中身のないものであります。

 私はさる10月17日の会見において、仮に本件において国土交通大臣により執行停止決定がなされれば、内閣の内部における自作自演による極めて不当な決定と言わざるを得ないと申し上げましたが、まさにそのような状況になり、審査省として公平性や中立性を欠く判断がなされたことに強い憤りを禁じえません。

 県としては今回の執行停止に対し、当該決定に係る文書を精査の上、国地方係争委員会への審査申出を軸に可及的速やかに対応をして参ります。
承認取消の効力の執行停止決定がなされたとしても、承認に付した留意事項にもとづき、沖縄防衛局は沖縄県との間で実施設計、および環境保全対策等に係る事前協議を行う必要があります。
事前協議が整うことなく、工事に着工することや、ましてや土砂を投入することは断じて許すことはできません。

 私は『辺野古に新基地は作らせない』という公約の実現に向けて全身全霊で取り組んで参ります。
ぶれることなく、多くの県民の付託を受けた知事として、しっかりとして、その思いに応えたいと思いますので、県民国民の皆様のご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
以上です」

「辺野古新基地建設ありき、行政不服審査法の主旨を捻じ曲げてまで工事を強行しようとする国に対して、非常に強い憤りを感じる!」

幹事社・テレビ朝日「いまコメントにありましたが、改めて今日、石井国交大臣が執行停止を表明しましたが、受け止めはいかがでしょうか」

☆玉城知事:「私は、法的措置ではなく、対話によって解決策を求めていくことが重要だと考えております。10月12日の安倍総理や菅官房長官との面談においても直接、対話による解決を求めたところです。

 しかし、そのわずか5日後に審査請求および執行停止の申立がなされ、さらに県が意見書を提出してからも5日間で執行停止決定に踏み切った国の姿勢は、県知事選で改めて示された民意を踏みにじるものである他、法治国家においてあるまじき行為であり、到底認められるものではありません。
今回の執行停止決定に関し、辺野古新基地建設ありきで、行政不服審査法の主旨を捻じ曲げてまで工事を強行しようとする国に対しては非常に強い憤りを感じております。

テレビ朝日「沖縄県としては今後、どのようなスケジュールで、どのような対応を取られますか」

☆玉城知事:「まず県は、県の主張を詳細に意見書にまとめ、まず国土交通大臣にその不当性を訴えてまいりました。
その全体を精査した上で客観的な判断を行うためには、通常は相当な時間を要するのが普通であるが、このような短期間で執行停止が判断されたことは、まさに『結論ありきの決定』と断じざるを得ません。
そのことについては、我々は係争委員会への申出の時期など弁護士と協議をしながら、可及的速やかに対応したいと思います。

テレビ朝日「埋立について国は『私人と同じ立場で行政不服審査制度を使える』と主張していますが」

☆玉城知事:「その点については私は、法の主旨を逸脱しており、そもそも違法な審査請求であると思っております。
当該案件については国地方係争処理委員会での審査の対象になると考えておりますので、委員会に審査申出をすることになれば、その旨をしっかりと主張していきたいと考えております」

テレビ朝日「この間、安倍総理と面談したばかりという印象もありますが、政府の沖縄県への姿勢はどう映っていますか」

☆玉城知事:「私は先ほども申し上げましたが、『対話を行ってお互いの信頼関係を醸成する中で、辺野古新基地建設問題は解決されないといけない』という訴えをしておりました。
しかし、それから日を待たずに、このように沖縄県の民意を無視するというような行動に出ることは、非常に強い憤りを覚えます」

「国は対話の姿勢を一顧だにしていない!」

○玉城デニー沖縄県知事

(2018年10月30日、横田氏提供)

テレビ朝日「沖縄県知事選もあったばかりですが、民意、県民の思いというものはどういうふうに考えていますか」

☆玉城知事:「私のこの、多くの県民の方が寄せていただいた選挙結果は、翁長雄志前知事の遺志を引継いで『辺野古新基地建設は絶対に認めない』ということを改めて民意として示していただいた、ということだと強く受け止めております。
ですから国も、その民意を無視することは絶対に許さないというふうに思っております」

テレビ朝日「沖縄県としては対話を求めているということなのですけれども、国となぜこういう状況になるのかについてはどう思われますか」

☆玉城知事:「それは国において、『対話の姿勢を一顧だにしていない』というふうに受け取られても不思議ではないと思います。

 この間、法による、司法による解決を求めるのではなく、『あくまでも対話と協議によってこの問題の解決をはかるべきである』ということをかねてから申し上げておりましたし、今回は、その方向で国がいわば対話を拒否するという姿勢は、到底国民からは理解が得られないというふうに思います」

記者「上京のタイミングが重なりましたが、今日と明日の関係機関への申し入れは考えておられるでしょうか」

☆玉城知事:「それはこれから内部で協議をして、どのように行うかを決めたいと思います」

横田「安倍総理は『県民に寄り添う』『基地負担軽減』と言いながら、今回の法的措置に出たことは『二枚舌』『言行不一致』にも見えるのですが、どう思われるでしょうか?」

☆玉城知事:「私は、『対話でもって協力する関係を築くよう努力をすることが政府の姿勢である』というふうに思いますし、このような措置に出るということについては非常に残念でなりませんし、また強い憤りを覚えます」

横田「(謝花副知事が出席して説明をした本日の)野党ヒアリングでは『地方自治の破壊ではないか』という声が出たのですが、全国知事会への働きかけと訪米についてどうお考えでしょうか」

辺野古米軍基地建設問題 野党合同ヒアリング ―内容:米軍の辺野古新基地建設の問題について、謝花喜一郎沖縄県副知事及び防衛省、外務省、国交省、総務省よりヒアリング 2018.10.30

☆玉城知事:「そのこともしっかりと考えていきたいと思います」

記者「国地方係争委員会への審査申出を考えているということですが、いつ頃、審査の申出をされるのでしょうか」

☆玉城知事:「可及的速やかに行いたいと私は思っております」

記者「国地方係争委員会以外に訴訟などを起こす考えはあるのでしょうか」

☆玉城知事:「そのことについてはまだ協議中です」

玉城知事がエレベーターに乗る前に、ぶら下がりの形で最後にひとつ質問を投げた。

横田「知事、11月の訪米はありえますか?」

☆玉城知事:「ありえます」

 同日、沖縄では「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が、嘉手納町で沖縄防衛局へ「沖縄県民の民意を尊重し、審査請求・執行停止申立取り下げを求める」要請書を提出し、抗議集会を行った。

 ぜひ、こちらもあわせてご覧いただきたい。

「沖縄県民の民意を尊重し、審査請求・執行停止申立取り下げを求める」要請書提出後の沖縄防衛局抗議集会 2018.10.30

 

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