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共産党大会に対する中央委員会報告(第7回)  「多様性」を「強み」にする共闘を !
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/7505.html
投稿者 青木吉太郎 日時 2017 年 1 月 30 日 16:35:09: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 


第27回党大会に対する中央委員会報告(第7回)

政党間の共闘とはそもそも何なのか ?

――「多様性」を「強み」にする共闘を !

   幹部会委員長 志位和夫


(www.jcp.or.jp:2017年1月17日より抜粋・転載)

日本共産党第27回大会で、1月15日、志位和夫委員長がおこなった大会に対する中央委員会報告は次の通りです。

第1章(新しい政治対決の構図と野党連合政権)について
◆「『日本共産党を除く』の『壁』が崩壊した」という指摘をめぐって
◆「野党共闘はうまくいくか」――今後の闘いにかかっている
◆「野党連合政権」と「国民連合政府」
――真剣な協議で政権問題での前向きの合意を

第2章(世界の新しい動きと日本共産党の立場)について
◆核兵器禁止条約の画期的な意義――米国の「書簡」が示すもの
◆二つの平和の地域共同体の意義――キューバとの交流から
◆米国大統領選挙の結果と、トランプ次期政権について
◆トランプ次期政権がどうなるか――いくつかの注目点について
◆中国について――「“社会主義をめざす国”といえるのか」
という疑問について
◆欧米での社会変革をめざす新しい潮流――欧州左翼党大会での交流から

第3章(安倍・自民党政権を打倒し、新しい日本を)について
◆「なぜ安倍政権の支持率が高いのか」という疑問にこたえて
◆安保法制=戦争法廃止のたたかい、
「安倍外交」と日本共産党の立場
◆南スーダンPKOの自衛隊への新任務付与――あまりに無責任な態度
◆「海外派兵のための軍事費を削って暮らしにまわせ」の闘いを
◆「安倍外交」の四つの大問題――日本外交の抜本的な切り替えを
◆1%の富裕層や大企業のための政治でなく、99%の国民のための政治を !
◆格差と貧困の拡大、中間層の疲弊は、国民意識にもはっきりあらわれている !
◆「四つの改革」は、格差拡大の原因にメスを入れる抜本的な処方箋 !

《根底には、人間らしい雇用のルール破壊がある》
《税と社会保障による所得再分配機能が壊されてきた》
《中小企業や農林水産業の経営が破壊され、地方の衰退が深刻化した》

◆TPP協定・関連法の強行と、今後のたたかいについて
◆「原発ゼロの日本」を――巨額の国民負担、「もんじゅ」廃炉にかかわって
◆21・5兆円の国民負担の押し付け――究極の高コストの原発はいらない
◆「もんじゅ」廃炉と核燃サイクルへの固執――すべては再稼働推進のため
◆沖縄をはじめとする米軍基地問題――全国の連帯したたたかいを呼びかける !

◆最高裁の不当判決――大義は「オール沖縄」の側にある !
◆オスプレイ墜落――撤去を求めるたたかいを全国で起こそう !
◆安倍政権のもとでの憲法改悪を許さない
――国民的共同のたたかいの発展を !
◆憲法審査会でもあらわれた安倍改憲の「二つの致命的弱点」
◆「共謀罪」を許さないたたかいを呼びかける !

以上は前6回投稿済みです。以下はその続きです。

◆野党と市民の共闘

――統一戦線をさらに発展させるために

 決議案第21項は、統一戦線の画期的発展と今後の展望についてのべています。報告では、この内容を前提にして、野党と市民の共闘をさらに発展させるために、いくつかの点をのべておきたいと思います。

政党間の共闘とはそもそも何なのか ?

――「多様性」を「強み」にする共闘を !

 一つは、政党間の共闘とはそもそも何なのか、共闘のあり方のそもそも論についてであります。

 「綱領、理念、政策が違うものとは一緒にやれない」という議論があります。しかし、「綱領、理念、政策」が同じなら、同じ政党になります。

 政党というのは、それぞれ綱領も違えば、めざす日本の将来像も違います。違うからこそ独自の政党をつくっているのです。そうした政党が共闘するということは、綱領も将来像も違うものが、互いに相違点を相手に押し付けることはせず、社会発展の現在の段階で、国民の切実な要求と利益にかなう当面の一致点で、力をあわせるということです。ここに政党間の共闘の基本、統一戦線の基本があるのではないでしょうか。

 野党連合政権は、国政に責任を負う政権を共同で担うわけですから、当面の課題での共闘、選挙共闘よりも、さらにすすんだ形態の共闘になりますが、それでも、綱領も将来像も違うものが、国民の切実な要求と利益にかなう当面の一致点で力をあわせるということに、変わりはありません。

 わが党は、「国民連合政府」を提唱していますが、この政権は、「安保法制廃止、立憲主義回復」という国民的大義を実行する政権です。その他の国政上の課題については、「相違点は横に置き、一致点で合意形成をはかる」という原則にたって、責任をもって政策調整をおこなうことを呼びかけています。

そのさい、この政権に、日米安保条約や自衛隊についてのわが党の独自の立場を持ち込まないことを、私たちは、繰り返し明らかにしています。

 綱領や将来像が違うものが共闘するわけですから、野党と市民の共闘は、当然、多様な思想・信条・政治的立場をもつ政党、団体、個人によって構成されることになります。それをもって政権・与党は「野合」との攻撃をおこなっています。しかし、野党と市民の共闘における多様性は「弱み」でしょうか。そんなことは決してありません。

 「オール沖縄」は、保守の人々から革新の人々まで、文字通り幅の広い、多様な人々から構成されていますが、こうした多様な人々が、互いの違いを尊重しあい、相互に敬意をもって、「新基地建設を許さない」という「大義」のもとに結束していることこそ、最大の「強み」ではないでしょうか。(拍手)

 新潟県知事選挙で、野党と市民の統一候補として勝利した米山隆一氏は、「しんぶん赤旗」のインタビューで、こう語っています。

 「野党がお互いの違いを指摘しあうのでなく、違う思いを相互にリスペクト(尊敬)しあえば、『うちはいろんな思いを受けとめることができるんですよ』と思ってもらえ、市民も参加しやすくなると思います」、「違いがある方が、人が来やすい、違う立場の人が協力している方が、『じゃあ、おれでもいいんだ』と思える」

 その通りではないでしょうか。

 だいたい安倍政権・自民党を見てください。「多様性」ゼロではありませんか(笑い、拍手)。そこには「安倍カラー」一色に染め上げられた、寒々とした灰色の「モノクロ」の情景しかないではありませんか。

 それとたたかう、私たち野党と市民の共闘が、色とりどりの「多様性」を互いに尊重し、互いにリスペクト(尊敬)をもって、国民的大義で結束するならば、「多様性」は「弱み」ではなく、「強み」とすることができると、私は、確信するものであります。(拍手)

◆日本共産党がめざす将来の社会像をめぐって

 いま一つは、それでも、将来像一般ではなく、日本共産党が、社会主義・共産主義を将来像としていることを、特別に問題にする議論もあります。「将来的にではあれ、共産主義をめざす政党とは、党名や綱領を変えない限り、共闘はできない」という議論であります。こうした議論に対しては、次の三つの点を表明しておきたいと思います。

 第一に、私たちは、社会の進歩は、一歩一歩、階段をあがるように、段階的に発展するという立場に立っています。そして、日本社会が、いま求めているのは、社会主義・共産主義でなく、「資本主義の枠内での民主的改革」であることを綱領に明記しています。

 同時に、私たちは、資本主義の社会が、人類の到達した最後の社会ではないという認識をもっています。すなわち、将来の展望として、日本の社会が、資本主義社会を乗り越え、社会主義・共産主義の社会へと前進していくだろうという見通しをもっています。

 第二に、私たちのめざす未来社会――社会主義・共産主義の日本は、崩壊した旧ソ連のような体制とはまったく異なり、「人間の解放、人間の自由」を最大の特徴とする社会であります。

私たちの綱領では、「民主主義と自由の成果をはじめ、資本主義時代の価値ある成果のすべてが、受けつがれ、いっそう発展させられる」、「さまざまな思想・信条の自由、反対政党を含む政治活動の自由は厳格に保障される」などの諸点が明記されています。

一部に「左右の全体主義を排し」などと、日本共産党の立場を、民主主義を否定するファシズムと同列視する議論もありますが、これが根本的な誤解にもとづいた議論であることは、綱領を一読していただければ、理解していただけると思います。

 第三に、私たちは、日本社会の将来像として、いまのべたような展望を持っていますが、日本が将来、この道をすすむかどうかは、この国の主人公である国民が、決めることであって、もとより政党が勝手に決められることではありません。

 社会進歩のどのような道をすすむか、そしてその道をすすむ場合でも、いつどこまですすむかは、主権者である国民の意思、選挙で表明される国民自身の選択によって決定されることであります。このこともわが党の綱領に「国民の合意のもと、一歩一歩の段階的な前進」をはかると明記していることであります。

「いったん日本共産党と政権をともにしたら、エスカレーターのように先ざきの社会まで連れていかれるのでは」と心配する声もあるかもしれません。しかし、私たちの立場は、「エスカレーター式」ではありません。社会の進歩は、階段の一歩一歩を、選挙で示された国民多数の意思にもとづいてのぼる。これが私たちの立場であります。

「エスカレーター」でなく、「階段」ですから、どうか安心していただきたい。(笑い、拍手)

 このような諸点をふまえれば、日本共産党と将来像が違っていることが、野党と市民の共闘を発展させる障害にならないことは明瞭ではないでしょうか。(拍手)

 私たちは、心から呼びかけます。

 綱領や将来像が違っても、その違い=「多様性」を互いに尊重し、互いにリスペクト(尊敬)を持ち、私たちが掲げる共通の大義――「安倍政権を打倒し、立憲主義、民主主義、平和主義を貫く新しい政治、すべての国民の『個人の尊厳』を擁護する新しい日本をつくる」という国民的大義にたって力をあわせようではありませんか。(拍手)

第4章(国政選挙と地方選挙
――野党と市民の共闘の前進、日本共産党の躍進を)について
 次に、決議案第4章について報告します。この章は、国政選挙と地方選挙における野党と市民の共闘の前進、日本共産党の躍進をめざす方針についてのべています。

◆総選挙での勝利・躍進にむけた活動について

 日本共産党は、来たるべき総選挙を、安倍政権を打倒し、野党連合政権(国民連合政府)に向けて大きな一歩を踏み出す選挙としていくために、全力をあげてたたかいます。

 解散・総選挙の時期は流動的ですが、いつ解散となっても勝利・躍進をかちとるため、野党と市民の共闘の体制をつくりあげることと、日本共産党躍進のための取り組みを、同時並行で本格的にすすめます。

−この続きは次回投稿します−



 

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