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本澤二郎の「北京・天津友好の旅日記」(15・最終回)(「ジャーナリスト同盟」通信)
http://www.asyura2.com/10/senkyo100/msg/770.html
投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 11 月 30 日 12:57:06: ulZUCBWYQe7Lk
 

(回答先: <若手日本研究者の素朴質問>など 「本澤二郎の「北京・天津友好の旅日記」(14) (「ジャーナリスト同盟」通信) 投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 11 月 26 日 19:24:04)

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51688975.html
『「ジャーナリスト同盟」通信』の本澤二郎の「北京・天津友好の旅日記」(15・最終回)2010年11月30日から下記を転載投稿します。

=転載開始=

<「強ミノ」の威力> 

 天津最後の夜を、おいしい海鮮料理を食べながら過ごしたことは前回紹介したのだが、実をいうと、このとき少しばかり冒険をした。鍋用の魚介類を、鍋に入れないでそのまま生で食べてみた。新鮮なるがゆえの挑戦だった。しばらくしてお腹の様子がおかしい。

 ホテルに戻り、便所に飛び込んだのだが、問題はなかった。旅の直前に注射しておいた「強ミノ」の威力を、改めて立証してくれた。肝臓やアレルギーの特効薬のもう一つのすごい効能は、免疫力を高めることなのだ。
 医師にも不勉強なもの、学閥の関係などでこれの効能を理解していない者も一部にいる。しかし、これは間違いなく事実である。しかも、副作用がないのだから。宇都宮さんは毎日注射していた。風邪をひきそうになると、量を増やしたりしていた。そんな恩師を思い出して苦笑した。

<砂塵の天津> 

 11月11日は北京に戻る日である。朝のテレビはアメリカとイギリスの借金を大きく報道していた。米国の債務は14兆ドルといい、超党派委員会が海外軍事基地を3分の1削減するしかないとか、軍事費を100億ドル削減といった厳しい提案を行っていた。
 真っ先に沖縄の基地を撤去すればいいのだが、日本の基地は日本政府が負担しているため、最後の最後まで残ってしまうだろう。日本国民が「ヤンキーゴーホーム」を叫ばない限り、東アジアの緊張作りのために不可欠な日米産軍体制の策略基地として生き残ることになろう。
 ロンドンでは授業料を3倍に引き上げるとの政府方針に学生デモが表面化していた。バブル崩壊のツケは各国に押し寄せているのだが、借金・負債に対する観念は、欧米政府の方がはるかにまともである。日本政府と日本国民の愚かさは、いかんともしがたいほど劣化している。
 借金を隠してバラマキをしてきた自民党政権、民主党政権は少しだけ内実をぶちまけて大増税をしようとして、肝心の議員・役人の高給体質を改めようとはしない。主権者を愚民扱いしているのだ。官尊民卑の儒教社会を温存しているかのようである。

 ホテルで大通りを見ながら天津最後の朝食を取った。本当に自転車が少ない。自転車道に限って渋滞は見られない。また、旅行の団体客のいない帝城ホテルレストランは静かである。それに清潔だ。感じのいい服務員がてきぱきと働いていているのも気持ちがいい。昨日はスープに味噌汁も用意してあった。日本人への配慮であろう。果物の王様・新彊ウイグル地区で採れるハミウリも。
 生きていることの幸せを感じる瞬間である。満足を体いっぱいに吸い込んで天津駅に向かった。外はすごい強風である。プラタナスの葉が宙を飛んでいる。それよりも砂塵が建造物を隠すほど舞い上がっている。翌日、この黄砂を東京で目にしたものである。
 地球を破壊する人間に対する自然の襲来である。これを食い止める緑の闘争を開始するゴングが鳴り響いている。喧嘩をしている暇などない。それさえも忘れる愚かな人間・民族であろうか。未だにアングロサクソンにいたぶられる東アジアでいいものか。

<不思議な出会い> 

 外交学院に戻り、無事苑教授と再会することが出来た。彼は山東省の友人が北京に来ている。彼らが「一緒に夕食を」とありがたい誘いのあることを知らせてきた。
 地方の学者・研究者らは、たまに首都に集まる機会があるらしい。そうして友人関係が広がることになる。広大な国土での出会いは、お互いの財産なのだ。だから人脈は太くて長いことがいいに決まっている。
 家族・兄弟・親族を大事にする慣習は、依然としてこの国の人々の生活を律している。そして、その先に友人・知人を大事にする。人間関係は、近代化に流されて淡白になってはいるものの、それでも大中国で生存権を全く奪われることはない。

 苑さんの友人は山東省東亞研究所の林弘所長と米勇助理研究員だった。驚いたことに会ったこともない後者は、筆者のことを知っていた。
 30歳になる彼は「山東大学国際政治関係学部で学びました。其の時、先生の本を読んだ。担当教授が教科書として使っていたからです。まさか、その本の著者と会えるなんて夢のようです」と自己紹介した。
 不思議な出会いもあるものである。昔教えて生徒に再会したようにうれしいものである。日本研究の学者が拙著を読んでいることは、薄々承知しているが、学生ともなると、今回初めて気付かされた。

<松下政経塾と「橋のない川」に関心> 

 二人は松下政経塾のことを知りたがっていた。57歳になる林所長は福建省福州市の出身、大学も福州大学だったという。福州の田舎にも泊まった経験者だから、急に親しみを感じて同塾の概要を喜んで話した。
 「松下幸之助の松下」というイメージに汚染されてきた中国人、それは筆者を含めた日本人もそうだが、さしずめコインの裏側を知って仰天するばかりなのだ。もっとも、そのことを当の日本人が知らない。正しく報道しない、出来ない日本マスコミによって。PANASONIC広告に屈する言論界・日本ジャーナリズムを外国人は知る由もない。
 この国の成り立ちや複雑な不透明な現状を分析・理解していない知識人ばかり、と決めつけたら、しかられるだろうか。
 住井すえ作「橋のない川」のことにも言及してみた。彼らは俄然興味を示した。地方の学者の方が貪欲で挑戦的なのか。翻訳出版を薦めてみた。これが実現すると、日本問題の本質を理解することが出来るだろう。外交学院の田鳴さんらが取り組めば、翻訳も可能だろうと思う。
 女流作家の鋭い感覚と妥協しない分析が、この本の特徴である。怪しげな恐ろしい制度が、そこにはこびりついている。日本人と隣国民を蹂躙した国粋的価値観が今も存在している。昨日(11月29日)の議会制度120年祭が議会で行われたと、車の中のラジオが報道していた。明治の議会は、天皇の官僚のもとで厳然と存在している。それを不思議とも思わない国民の代表にひたすらあきれるばかりである。
 尾崎行雄ではないが、3発目の原爆投下も日本なのか、と予測するしかないのか。

<さらば北京> 

 11月12日午前5時30分前に起床した。頼んでおいたMCが鳴らなかったが、問題なかった。早起きの出来る世代なのだから。6時前にロビーに出ると、見送りしてくれる陶君が待機していた。
 30分足らずで空港に着いた。パキスタン航空は20分遅れの時間変更と表示されていた。しかし、結局のところ1時間以上の遅れになってしまった。理由は空港の混雑である。離陸時間の調整に手間取るのであろう。これも人気空港の悲鳴なのかもしれなかった。
 北京発成田行きの便は、かなり空いていた。かつての乗客の主流だった中国人客が少ないのだ。金持ちになったからであろう。金持ちは中国機や日本機を利用するからである。昇る太陽・昇竜中国と沈む太陽・日本ということなのだ。

 日本は、国民の代表に傑物がいないからでもある。中曽根バブルの失敗を解消して、再生出来るような人物が現れない日本なのだ。政財官と言論界に人物のいない日本は、これからも沈没してゆく。そのための準備を人々に押し付けているのだが、そのことさえ気付かない多くの日本人たちである。

2010年11月30日11時30分記

=転載終了=  

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