不満である【現状からの脱出】を求めた国民
「現状からの脱出」の2000年〜2020年間は｢古い政治概念の破壊｣の時代でもある。
この時代は左右の原理主義者が活性化する。
それで「新しい政治概念の遵守」が20年間で収束される。
従ってこの「現状からの脱出」を求めて我々国民は政権交代させたのである。
この政権交代させたのは，小沢氏である。オザワ氏は何度も政治的判断を誤るも，倍差で勝利したのは「現状からの脱出」を国民生活に置き換えたからである。またこの与野党逆転の法則は2011年まで続くから，世界中で政権交代が発生する。従って折角政権交代しても2011年までに与党が解散すると，二大政党以外の野党に票が伸びる。世界の二大政党制は各国で機能不全となる。保守革新の信条や伝統的地盤が無視される。与野党逆転の法則から政権が連立政権に移動するが，国民は「現状からの脱出」を求めており，単独での自民党や民主党政権ではありえない，政治は中小政党の離合集散化が起きて，新しく連立政権が誕生することになる。この政権は不安定で常に分裂の危機に直面する。なぜそうなるのか，80周年周期の3年周期に発生した世界的信用収縮恐慌の本質をマスコミも政治家も認識できないからである。経験や理屈では食い止められない。

【しかし国民の不満をスリ替えられることが出来る】
自民党をぶっ壊すと叫び小泉式奇人変人で社会や文化のルールが破壊された2000年〜2010年間であった。後半の2011年〜2020年間は政治的関心がたかまり，その中心の概念が反転する。つまり2000年から始まった10年間は，小泉ｹｹ中のように，日米の軍事同盟的固執の復古調カリスマを誕生させると同時に，その反対のカリスマも登場させる。つまり2010年までの前半はルールを破壊させる，復古的軍国カリスマが前半に大活躍した。2011年からは，その反対の革新的平和的カリスマが登場し逆の発想者が大活躍します。その後愛国的熱狂な革新的平和的カリスマ氏が登場する。20011年〜2020年間は政治的対立概念は大きく反転することになる。小泉式と逆回転の歯車のカリスマ氏がこの閉鎖された日本を救うことになるだろう。

現政権政府は次々と発生する危機を，関税引き下げ，貿易拡大，外資導入，緊縮財政，信用の拡張，エコポイント補助金などで乗り切ろうとすると，暫くしてから,すべての企業は内需の縮小を外需の拡大でカバーすることは不可能になる。そして内外の市場の縮小は加速する。このことからデモや暴動や倒閣運動の発生はさけられない。
内外の市場の縮小で不人気な政権は，領土やテロ，戦争を取り上げ，容易に国民の愛国的熱狂により人気の回復を図ることが出来る。この愛国的熱狂的による支持率回復は，貿易・外資増加にはマイナスに作用するために諸刃の剣となる。しかし彼等とマスコミなどは政治とカネで盛り上げようとする，残念ながら政治とカネは古い政治概念であり，新しい政治概念の遵守である現状からの脱出ではない。菅政権が何故敗北するか，それは小沢氏と鳩山氏辞任で支持率が回復した功績を菅総理は無視したことにある。つまり官僚天下りと消費税大好きな菅総理は鳩山氏，小沢氏の辞任でＶ字回復の恩を受けたのに，お返しにひどい仕打ちをした。恩を仇で返すことはサムライ精神の日本では嫌われる。

ルーズベルト式ニューディール政策などで弱者救済出来るならば，菅政権は民社党内の対立も避けられて，菅政権は維持できるが，大企業,金持ち救済，貧乏人は自己責任のツケにするために連立与党内,民社党内の分裂は避けられない。今回民主党は分裂を避けたとしても次に来る世界的信用恐慌が第三，第四の大底に向かうため、連立与党内、民社党内に対立の発生が避けられなくなる。このことから日本の政治は、中小数政党の離合集散の時代に移行が避けられない。新たな枠組みの連立政権が誕生する。だが常に分裂の危機は継続する。

【戦争に期待する日本の政治と経済の指導者】
歴史では戦争が景気とインフレそして失業を解消してきた，第一次世界信用恐慌も日本やドイツ，アメリカなどは戦争によって世界信用恐慌から早期に脱出した，日本の政治家は憲法9条を改変して非核三原則を反故にしたい議員は多い，特に自民党には多数派でもある。従って2011年〜2015年に愛国的熱狂によって登場する