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高温岩体発電が地震を誘発する可能性があり、通常の地熱発電は地震を誘発しない
http://www.asyura2.com/10/senkyo76/msg/702.html
投稿者 taked4700 日時 2009 年 12 月 25 日 15:07:26: 9XFNe/BiX575U
 

(回答先: やがて実現する悲劇、原発を襲う巨大地震とその結果、牛の奇形にみる日本の将来 投稿者 taked4700 日時 2009 年 12 月 23 日 21:13:31)

 上の記事の03. 2009年12月24日 14:10:25のコメントにある地震誘発は高温岩体発電と言う地熱発電の亜種とも言うべき技術に関るもの。そのことは、コメントのリンク先にある次の英文

Markus Haering's company had been working with the authorities in Basel to try to convert the heat in deep-seated rocks into electricity.

に「地下深くにある岩の熱を電気に変換する」と言う言葉でも明らかです。

高温岩体発電とは、http://wwwsoc.nii.ac.jp/grsj/jgea/index1_6.htmlより引用すると

●高温岩体発電(こうおんがんたいはつでん)power generation utilizing hot dry rock
 いわゆる地熱発電の期待できる地域は、地下が高温で、かつ自然の水系が形成されていることが必要である。水系は存在しないが、高温の岩体がある場合、その岩体を破砕し人工注水によって蒸気または熱水を取り出して発電に利用するシステムを高温岩体発電という。この場合、送られた水が他へ逸散しないよう周囲には不透水層が形成されていることが重要な立地条件となる。まだ研究段階であるが、米国ニューメキシコ州ロスアラモスのフェントンヒルにおいては、深度3,000m、温度200℃の花こう岩について注水循環による熱交換実験が行われている。
 さらに大規模な人工熱水系造成の計画がある。

ということで、通常の地熱発電とは異なるのです。地震誘発は、地下の岩盤を砕くと言う作業があるためであり、そのため、地表近くに震源がある直下型地震を誘発することがあると言うことです。直下型であるため、地震規模が小さくても建物被害が大きくなる傾向があるのです。

 よって、たとえば阪神大震災とか関東大震災を引き起こしたような地震が高温岩体発電によって誘発されることはありません。そのことは、上に引用した英文記事の末尾にも書かれていました。

 なお、日本には普通の地熱発電が可能な地域が多くあり、高温岩体発電に踏み切る必要性はあまりないと思います。  

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コメント
 
01. 2011年5月26日 20:54:15: 0Usxa6ZUyc
 東北大学や九州大学では、すでに20年以上前から「高温岩体発電」が研究され、創業されていますよ。複数のボーリングを掘って、一方に高圧水を注入することによって岩盤を高圧破砕し、両方の穴を連絡させることによって、一方から水を注入し、一方から水蒸気を採取するという方法です。
 私は今から20年前に東北大学大学院の夏季特別セミナーでその集中講義を受けたことがあります。
 大深度ボーリングの中に高圧水を注入したり、液化炭酸ガスを押し込んだり、挙句の果ては核弾頭を埋め込んだりと、やっている人間たちは大真面目でも、その結果には大変な事態が待っているかもしれません。

02. 2012年7月16日 22:37:02 : zk6bGwoTHk
みんな確証のないことに一期一有している。
このまま放射性物質をコントロールできない点は
高温岩体発電も同じ地震の頻度と高温岩盤発電との
因果関係は憶測の域を出ない、
利益の利害関係者からの原発養護は目先の金に群がる
蟻にに等しい

03. 2013年1月04日 20:20:20 : Byl8SI6sD2
> なお、日本には普通の地熱発電が可能な地域が多くあり、高温岩体発電に踏み切る必要性はあまりないと思います。  

 これは違います。

 「現在実用化されている方式の地熱発電では,地下の熱水を利用しているが,これはその地点毎に水量が限られていることから, 部分的に枯渇していく。地熱発電を続けていく限り,次々に新しい抗井を掘削し続けていくのが避けられない。 地熱発電には,温泉への影響と有毒物質の大気及び地表への拡散の問題の他に,発電システムへのスケール付着,抗井の寿命などの問題がある。

 そこで,これらを解決する方法として,マグマで加熱された高温の岩に水の流れる道を造り, 送り込んだ水を加熱して蒸気を取り出す高温岩体発電が研究開発されている。 この方法は,地下の熱水を汲み上げることがないために,自然への影響が極めて小さいものとして期待されている。 また,この方式で利用できるエネルギー量は,熱水を汲み上げる現状の方式と異なり,膨大であるとされている。」

(こなみ もりよし:技術士,工学博士,元横浜国立大学非常勤講師の文より引用)


04. appunpun 2013年6月03日 23:55:18 : CY.mW7XZv6cNQ : wmM9Dzb86M
日本で考えられている、高温岩体発電の深度は1000m.前後。
深くても500m.の温泉層より下、直下型地震が発生する深度の中で最も浅い3000m.より上です。

仕組みは、最近やたらにもてはやされているシェールガスの採掘とだいたい同じ。
シェールガスの採掘で地震が発生したら中東やロシアは待ってましたとばかりに報道するでしょう。

なによりガス、オイル、ウランより、熱水の方がはるかにクリーン。
たとえ失敗しても、痛い目にあうのは我々の世代だけ。
子孫に負の遺産を残すよりマシです。


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