2010年1月22日放送のＴＢＳラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」での魚住昭氏・宮台真司氏・荒川強啓氏の話を一部書き起こしました。音声は下記ＵＲＬでダウンロードすることができます。当該個所は３４：３０あたりからです。
http://podcast.tbsradio.jp/dc/files/rank20100122.mp3

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宮台：魚住さん、ちょっとお伺いしたいんですけれども、政治資金規正法は最高刑が禁固５年で大した犯罪ではない。だからこれでひっくくる、つまり小沢さんを立件したとしても、実はなぜそれをやるかというと、あっせん利得で４億円の出所について立証ができないからですよね、簡単に言えばね。立証ができるのであればあっせん利得でひっくくりますから、政治資金規正法などの微罪でひっくくる必要はないわけですよね。

しかしそうすると、この形式犯だけで悪質性が高いとかという口実を使ってひっくくったとして、そのことが小沢一郎さんの政治生命に与える社会的なダメージを狙ってということなんでしょうかね。検察の狙いは小沢潰しだとして、具体的にどういうダメージを想定しているんでしょうね。

魚住：端的に言うと議員辞職でしょうね。議員辞職に追い込むということが最終目標だと思いますよ。政治資金規正法が僕は形式犯だと思いますけど、「いやそうではないんだ」という検察ＯＢの人たちもたくさんいますしね。それに、これは可能性の１つとして、その４億円の原資の中に、例えば言われているような水谷建設からのあるいは他のゼネコンからのヤミ献金が紛れ込んでいたとしたら、これは事実上政治資金規正法違反だけれども、非常に悪質性が高いということで、小沢氏の政治責任を追及することができるわけですね。

宮台：そうですね。しかし立証ができませんよね。水谷建設の人たちが牢屋の中で証言している、要するに自供しているというだけの話で、鹿島建設も否定しているし、関係者がみんな否定していれば、証拠なき自供なるものは、特に特捜検察の場合は、司法裏取引でいくらでも構成できますので、そんなものじゃ世間は納得しませんわね。

魚住：いやいや、そんなに甘くはないんで、牢屋に入っている人以外の調書も多分取れていると思いますよ、水谷建設の。だから検察は検察なりに証拠なるものを揃えてやってくるんだろうと思いますよ。

荒川：そうすると明日の聴取１日で、そのあたりというのは決着がつくんですか？それとも何度も呼ばれるんですか？

魚住：それは、捜査の進展状況によっていろいろ変わってくると思うんですね。１回で済む場合もあるし、２回３回となる可能性もあるし、これはなんとも言えないですね。まだ石川さんたちが逮捕されてからまだ１週間ですからね。基本的にあと２週間は拘留期限が残っているわけですから、今後の捜査状況によっていろいろ変わってくると思いますね。

荒川：はい、ありがとうございました。ジャーナリストの魚住昭さんに伺いました。そうすると、週明けにも何かの発表があったり、動きがあったりするんでしょうね。今の話ですと、絶対に検察は引かないという態度が見えますね。

宮台：ただ本当に裏金を建設会社が出したという証拠があれば、政治資金規正法違反ではないんですよ。そんなものではなくて、あっせん利得という、職務権限がないので贈収賄にはならないんだけれども、鈴木宗男さんがひっくくられたのと同じ法律が適用されるんですね。その証拠があれば、それをやっているはずですから。

荒川：とっくにやっているでしょ。

宮台：ええ。ないから政治資金規正法違反なんであって、それをどこまで固執して何ができるのかというのは、僕はやや疑問ですよね。
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[関連]
魚住昭氏「『東京地検特捜部をトップとしたオール霞が関ＶＳ小沢』という政治と官僚の主導権争い。この構図が事実に一番近い」
http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/669.html
《動画UP！》緊急シンポジウム「『新撰組』化する警察＆検察＆官僚がニッポンを滅ぼす！」　【出演者】魚住 昭（ノンフィクション作家）など
http://www.the-journal.jp/contents/info/2010/01/181900.html
異常と思える検察と大マスコミの犯罪疑惑大合唱の結末を専門筋はこう見ている（ゲンダイ的考察日記）
http://www.asyura2.com/10/senkyo78/msg/431.html
荒川強啓 デイ・キャッチ!
http://www.tbs.co.jp/radio/dc/ 　 　

コメント
01. 2010年1月25日 06:01:57 これは小沢の事情聴取前の放送だから、前提が変わっている。 最悪で秘書の政治資金規正法違反。 これでは検察の全面敗北。
02. 2010年1月25日 06:24:55 甘い。その程度で小沢民主党側が納得するはずはない。 検察は、 樋渡利秋検事総長や佐久間達哉特捜部長の引責辞職程度では済まない打撃を被る、と現時点で予言しておく。 検察官僚共は、その退官後の弁護士に至るまで、徹底的な粛清がなされるであろう、と今から言っておく。
03. 2010年1月25日 21:45:55 >>02さんに同意。 もしかすれば、夏の参院選挙の後、小規模の内閣改造を行い、小沢一郎直系の議員が法務大臣になる可能性だって、ゼロではないですからね。 ただまあ、まずは検察の取り調べ全面可視化と、検事総長を国会同意人事にする事から手をつけるのですかね。あと検察の記者会見のフルオープン化を法律によって明文化する事。それで検察とマスコミを切り離しにかかるのではないか、と。

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