吉本隆明　談　「鳩山由紀夫　民主党」【ゆっくりと静かな革命をしようとしている】（副島隆彦の学問道場）
http://www.asyura2.com/10/senkyo79/msg/471.html

上の投稿に吉本隆明の最新のコメントがのっていたので一言。

吉本隆明はかなり前から小沢一郎を評価していた。例えば、『わが「転向」（文藝春秋）1995年』で次のように述べている。

日本共産党の「小沢一郎＝ファシスト」宣伝に対して、「僕は彼（小沢一郎）の『日本改造計画』というのをきっちり読んだつもりですが、ファシズムを思わせる部分はどこにもない。それどころか彼の意見は常識に富み、妥当な見解があの中にあると思います。」

「小沢一郎はテレビなど見ていると、とても率直に本音を言う人でしょう。「政治を清潔にと言ったって、政治には金がかかるんですよ」とちゃんと言う。聞いていて何となく響いてくると言うか、人間的な響きがある発言をする人で、僕は好感を持つんですが、こうした率直な物言いがいやな人が、ファシズムだと言いだしたのかもしれません。しかし、小沢一郎より何より、むしろ「小沢はファシズムだ」と幟（のぼり）を立てれば、周囲もすぐに同じことを言い出す状況の方が、はるかにファシズムになる可能性が高いんじゃないでしょうか。」

「ここ、十年、十五年までの間に限って言えば、小沢一郎の意見に僕は異論はないですね。現状のように「体制−反体制」の対立や左翼性が消滅した時代が続き、その都度の「イエス・ノー」が時代を動かすことになるんじゃないでしょうか。」

吉本が予言したようにまさに１５年後が現在である。
それにしても、共産党は昔から何も変わらない超保守党であることが改めてわかる。
　

コメント
01. 2010年2月04日 01:06:46 これもどなたか小沢さんに届けてくれないかな。 届けられる人お願いします。
02. 2010年2月04日 01:37:17 吉本さんはマイナーなワルや犯罪の匂いが好きだから。
03. 2010年2月04日 01:59:46 基本的に同意。 おれは清潔や清貧を個人の生き方として選んでいる人に とやかく言うつもりはないし、いう筋合いのものでも ないと思ってる。だがそれがいったん政治の世界に持ち 込まれスローガン化されると、ファシズムときわめて 親和性の強い民衆運動がそこから生じやすい危険性を もみておく必要性があると思っている。 少し飛ぶけど、たとえば日本ではなぜ禅宗がしばしば 支配者にとって都合のよいイデオロギーを提供してき たのか、そのあたりを慎重にみきわめていくことが結 構大事だと思っている。 個人的には仏教のパンクといわれる禅宗は嫌いではな いんだけどね。
04. 2010年2月04日 02:08:08 この言葉、本人達に届けるよりも、 一方的な報道が著しいこの時こそ、この言葉を伝える事ができるマスメディアの出現を切に願う。
05. 2010年2月04日 11:54:10 「小沢はファシズムだ」と幟（のぼり）を立てれば、周囲もすぐに同じことを言い出す状況の方が、はるかにファシズムになる可能性が高いんじゃないでしょうか。」 いままさにこの通りの有様だよな。ただ国民がこれをはねつけた事とファシズム側が能力低下したから危機は脱しつつある。 背景はソ連崩壊と米国崩壊真っ只中と言う事でしょう。 吉本さんは基本的には「感性の人・文学者」であると思いますが、それによって歴史認識に至っている事が彼の文学者としての大きさであると考えます。 要するに超一流なのですよ。 ファシズムをやる奴等は三流にも至らない粗悪品的輩なのです。 生活者・庶民は知識人ではないから本質的にこのような動きには無縁なのです。 庶民・生活者をアホ・ファシストが悪宣伝煽動しまくっているわけです。
06. 2010年2月04日 14:50:01 バナナはどっちなんだよ
07. 2010年2月04日 23:06:54 民主党にメールしますればよろしいかと １の人へ
08. カイサトウ 2010年2月05日 12:18:44: kkEz7DwES7aW2 吉本隆明は80年代からずっと小沢一郎を高く評価しています。 吉本の思想的地位は昔も今も不動。 小沢一郎の政治思想も同じく不動。 変わったのは世間の評価なんですね（笑）。 話は変わりますが80年代吉本隆明は埴谷雄高と有名な「コム・デ・ギャルソン」論争を繰り広げます。 コム・デ・ギャルソンのような、一見贅沢な不用品にも思えるファッション産業を「やらずボッタクリ」と切り捨てる埴谷に対し、激烈に反論したのが吉本でした。 私の記憶では「コム・デ・ギャルソンは埴谷がいうような愚劣な代物ではなく、それこそ『死霊』に匹敵する偉大な作品なのだ」「かつて『女工哀史』と呼ばれた若いＯＬが、こんな高度な商品を自分の給料で買い、そして日常を豊かに楽しんでいることを祝福すべきなのだ」と吉本が言った記憶があります。 これは戦後思想史に残るような大論争で、吉本のハイテンションな文章は、恐らく、当時思春期を迎え、それこそコム・デ・ギャルソンを着て日常を楽しんでいた二人のお嬢さんを自分が守ってみせる、という父親の気概もあったと思います。 この論争は結局吉本の圧勝に終わり、ここで展開した吉本のロジックは80年代の「超」消費社会、更にはそのシンボルとも言うべき「吉本ばなな」の登場さえ予感させる感動的なものでした。 私はこの論争で埴谷は大きな精神的ダメージを負ったと見ます。 そのダメージ故に、遂に『死霊』を完結できなかったのではないかと。 で、話はいきなり変わりますが、この埴谷雄高の一番弟子を自称しているのが、最近あちこちで話題の立花隆です（笑）。 立花から見れば、吉本はわが師を傷つけた憎い仇。 その吉本が常に高い評価を与える小沢一郎のことも、だから立花は「坊主憎けりゃ」式に憎くて堪らない。 それがこのところの立花の、極めて異様な「小沢一郎パッシング」につながっているのではないか・・・ という私の意見は、文学的すぎますね（苦笑）。
09. 2010年2月05日 14:04:06 >>08 >話はいきなり変わりますが、この埴谷雄高の >一番弟子を自称しているのが、最近あちこちで話題の立花隆です（笑）。 「死霊」の一番弟子だから、「悪霊」と呼ぶべきか 「死にぞこない」と呼ぶべきか、それとも 「水子」と呼ぶべきか・・・（笑） キツネかタヌキの低級霊だということは間違いないが。（笑）
10. 2010年2月06日 17:59:40 > むしろ「小沢はファシズムだ」と幟（のぼり）を立てれば、周囲もすぐに同じこ とを言い出す状況の方が、はるかにファシズムになる可能性が高いんじゃないでし ょうか。 これを逆説的に言えば， > むしろ「小沢は正しい」と幟（のぼり）を立てれば、周囲もすぐに同じことを言 い出す状況の方が、はるかにファシズムになる可能性が高いんじゃないでしょうか となる。

11. 2010年2月06日 22:33:56 いまの現実（新聞やテレビの報道）をみれば、いまなお吉本隆明が言ったような状況にある。このような状況と切り離して考えるべきではない。
12. 2010年4月14日 10:04:21: yInR1NPlp6 正直、「小沢一郎」なる人物が「善」なのか「悪」なのかわかりません。一般市民の「価値」を尊重すれば、「悪」なのかもしれませんが、果たして「小沢一郎」が「悪」なのかどうかは、前総理達（責任を放棄した連中）の後始末を出来ない「ポッポ」の力不足は否めないと思います。
13. csbdp781 2010年12月12日 15:09:00: cWWyIwz8myn3E : ap52urfMaE この話は古すぎる。15年も前の評価だ。その時点なら。小生だって肯定的に評価していた。今の小澤は、刑事責任と倫理的責任と政治的責任の区別すらつかない。大体、証拠が十分集まらないから、不起訴となっているのを、検察が無実と言ったと 強弁している。国民をバカにするのもいい加減にしろと言いたい。
14. 2011年4月05日 10:25:12: TWChzGaDaY 世の知識人と称する人間には高等詐欺と馬鹿しかいない。要するに生きるということの本質的詐欺性に気づいている奴とそうでない奴と。吉本は前半の思想的営為は多くのこの馬鹿知識人との戦いであった。そして後半の思想の赤裸な部分は「大衆の原像」と言うキーワードに集約される。ただこの言葉は反作用として出てきた言葉で意味するところは明確でない。宗教という名のこれまた手強い詐欺行為にはまらずにアフリカ的段階まで遡行し、無垢に到達するにはどいうしたらいいか。書かれたものにはその解答はない。

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