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かつて、一般消費税を政策に載せるのは大変でした。
導入の時も値上げの時も、消費税の「しょ」の字でも出したら、政権もひっくり返りそうな騒ぎ。
でも、その後メディアがこんなことを言い始めた。
「財政を考えれば、消費税増税を口に出すのを政府は恐れてはいけない」
「むしろ、きちんと消費税増税を言わない政府は無責任だ」
「国民も政府がそこまで踏み込んだら理解を示さなければダメだ」
「国家の財政を考え、ツケを回さないことを理解できないのは、浅はかで自分勝手なヤツだ」
でテレビに出てくるコメンテーターなんかも「政府がちゃんとしてくれれば、消費税値上げもやぶさかでないんですけどねー」と言い続けた。
何回も何回も何回も何回も。
ずいぶん効果はあったんだろうなあ。
今回、菅が公約をひっくり返し「消費税増税を含めた税制の抜本改革」なんて口にしても、それを理由に支持率が下がる気配がない。
それどころか、その財政を「評価する」という声も多い。
さて、今後考えられること。
財政的に苦しくなったら「消費税上げます♪」
だって、面倒な切り詰めや工夫をする必要もなく。
財界の機嫌も損ねることなく。
アメリカ様の国債を買い控える必要もなく。
しかも支持率も下がらないとなれば一番カンタンだもん。
で「え～っ」て不服を言おうもんなら「後にツケを回さないためにしょうがないでしょ」「反対するのは考えのない自分勝手なヤツ」って。
でも。
消費税って、もともと逆進性の高い税。
自分みたいな貧乏人にとって、消費税の値上げは、そのまま生活を削り取られるのと同じだ。
そんな風に多くの国民の生活を削るのだから、それ以前に切り詰めなり工夫なり万策やって欲しい。
それでもにっちもさっちもいかなくて、どうしても必要なら政権転落覚悟で言う。
それぐらいのバランスでちょうどいいんじゃないかなあ。
間違っても法人税減税とセットになんかして欲しくない。
と、あさはかで自分勝手なみゃふは思ってしまうのです。
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