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小沢一郎氏街頭演説(2010年9月4日・新宿駅)の全文 「私の政治生命の全てを懸けて、そして皆さまのために頑張りたい」
http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/908.html
投稿者 shimbi 日時 2010 年 9 月 05 日 00:18:36: ibnpLFktmKXy6
 

2010年9月4日に新宿駅西口で行われた民主党代表選挙・街頭演説会における小沢一郎氏の演説の全文書き起こしです。

民主党街頭演説会(東京新宿) 2010年9月4日, Recorded on 2010/09/04 dpj-channel on USTREAM (本投稿の添付画像はこの動画から切り出したものです)
http://www.ustream.tv/recorded/9340470

(書き起こしここから)

大変お暑いところを、しかも週末の貴重な時間、お騒がせ致して誠に申し訳ありません。それにもかかわりもせず、この駅頭に多くの皆さま、足を運び、足を止めていただきまして、本当にありがとうございます。まず皆さんに心から御礼を申し上げます。

今、選管の方からお話がありましたとおり、今回の民主党の代表選挙は、明日の民主党のトップリーダーを決めるだけではなくて、明日の日本の最高責任者・総理大臣を決める選挙戦でございます。

私はこのことを考えた時に、今日の、本当に政治・経済、非常に困難なこの時に、果たして私が、その国の最高責任者として、その責任を果たすことができるだろうか、この困難を乗り切ることができるだろうか、私、思い悩みました。

しかしながら、困難な状況であればあるほど、その責任を回避してはいけない、そういう結論に達しまして、このたび代表選挙に立候補する決意を致したところでございます。

今日の状況を考えますと、長い自民党政権下の元で、日本の社会は非常に不公平な不公正な歪な社会になりつつあります。

特に小泉政権下の自由競争万能の政策の下で、都会においても、所得の格差、賃金の格差、あるいは雇用の格差、あるいは大企業と中小企業の業種別の格差、あるいはまた地域の衰退による、その地域間の格差、これが非常に大きくなってきております。

しかし、自民党政権下では、そういう状況であるにもかかわらず、ひたすら政策の立案・決定・執行、全て官僚に丸投げ、官僚主導の政治のままにしてまいりました。そして、自分たちは、政権与党として、長い政権の、その既得権を維持する、そのことにのみ狂奔してまいりました。

昨年の夏の総選挙は、多くの国民の皆さんが、このまま自民党に政権を任していたんでは、自分たちの将来の生活の安定を図れない、そういう本当に切羽詰まった切実な真剣な思いの中で、政権の交代、民主党政権を作って頂いたんだと思います。

私たちは、このことを訴えました。なぜこんな政治、こんな行政、そしてこんな日本になってしまったのか。それは政治家が、国民の皆さまから選ばれた政治家が、全て官僚に任せて、自分たちの権力の維持のために、官僚主導の政治のままにしてきたからであります。

私たちは、これを変えて、このやり方を変えて、本当に国民の皆さまの代表である、政治主導・国民主導の政治に変えなきゃいけない。それによって初めて、われわれが皆さんに訴えてきた、政治の役割はなんだ、政治の役割は国民の生活を守ることだ、国民の生活が第一、そういうスローガンを掲げて、皆さんの支持を頂いてまいりました。そしてその中で、色々な政策を皆さんにお約束しました。

しかし、これらの政策の実行するにも、本当に政治家が、自分の決断で、自分の責任で、政治行政・政策の決定をしなければなりません。最終的には内閣総理大臣が、自らの責任で全ての責任で、政策決定を行っていかなければならない。そういう政治を実現しなければならないと考えております。

私はそういう意味におきまして、昨年の夏に皆さんにお約束した色々な政策を実行するためにも、本当に政治主導の政治をまず確立しなければならない。そう考えております。

もちろん、菅総理も閣僚の皆さんも、一生懸命頑張っておられます。それを否定するのではありません。

しかしながら、例えば来年度の予算、今、予算編成が進行中でございます。この予算編成の経過を見ておりますと、先だっても予算の一律10%カットという決定がなされました。この手法は、まさに自民党政権時代からずっと続いてきた官僚主導のやり方でございます。

私は、そういう意味において、本当に政治家が、最終的には総理大臣が、この予算はわれわれの主張する予算・考えと合致するからこれを増やす、これは必要ない、これは無駄である、そういう判断をしていかなければならない。

私は、そういう政治こそ、国民皆さんの期待していた政治だった思います。そうではないでしょうか。

私は、皆さまのお力で、本当に微力ではございますけれども、もしも政治の責任者の立場に立たしていただけるならば、今私が申し上げたことを、言葉ではなくて、現実の結果で示します。

どうか、皆さまのお力を、ご支援を心からお願いする次第でございます。

今日は15分間という時間制約がございますので、色々な自分の主張をする中で、当面の最も国民の皆さまの関心である、経済・景気の問題について、私の考えを触れたいと思います。

皆さんの菅総理もご主張のように、雇用の安定、雇用の増大が一番大事なことはその通りです。

しかし、雇用の安定・増大を図るためには、景気を良くしなければなりません。

私はそのために、まず第一に、今の予算の中で、2兆円の予備費が計上されております。政府は、まず現金の9200億円を景気対策として執行すると、そのように言っておりますけれども、財政出動は、何ごともそうですが、小出しにするのでは、本当の効果を上げられません。ですからもう1兆円、思いきって2兆円をただちに執行していく。それによって、景気の浮揚をは図るというのが、第一であります。

それから第二は、今急激な円高が進んでおります。円の評価、日本の評価が高くなるということは、長期的な展望に立てば、決して悪いことではありません。

しかしながら、今日のような、急激な円高は、大企業は色々なヘッジをしておりますから大丈夫ですけれども、そういう理由によって、社員のリストラ、あるいは下請け中小零細企業へのしわ寄せ、ここに、一番弱いところに、その影響がもろに出てくるわけでございます。

従いまして、このことを考えた時に、私は、市場介入、これを腹に据えながら、そして色々な方法があります。単に日銀が円を売るというだけではなくて、円が高いということは、海外へ投資するのに最も良い有利な条件をわれわれが持っているということであります。

従って、例えば資源。資源のない日本。お隣の中国は、日本がぐずぐずしている間に、色々な世界の資源をみんな買い集めております。私どももそういう意味で、市場介入という単なる、そういうものだけではなくて、大胆にそういう資源のない日本のために、今、円の高い時に大きな投資をしていく。これによって私は、急激な円高も止めることができる。そのように考えております。

三つ目は、なんと言っても、私たちが主張している、いわゆる霞ヶ関で一括してお金を扱う、そういう仕組みを変えること。東京だけではなくて、日本全国が良くならなければ、日本経済は成長できません。

そういうことで、私は、補助金をそれぞれの地方団体に全部自主財源として一括して交付する、この仕組みをぜひともやっていかなければならない。新たな財政出動をすると同時に、そういう既存のお金を、予算も有効に使えば、もっともっと経済効果は上がるんです、皆さん。

私は、そういう意味におきまして、本当にこの景気対策、経済を成長させることによって、雇用の増大と安定を図っていく。これを考えなければいけないと思います。 

もちろん長い目では、なんでこういう円高に一喜一憂するのかと言いますと、日本の経済が、そのほとんどを外需、輸出に負っているからであります。だからずっと昔から、アメリカがくしゃみすれば日本が風邪を引くということが、言われてまいりました。

日本の成長は、アメリカと中国の最近までの高度の成長によって、なんとか維持してきた。ところがアメリカも中国もどうもおかしくなってきた。それで今、日本経済の先行きも非常に不透明・不安定になっております。

ですから、従ってこれを、外国の景気によって一喜一憂する必要のないように、内需の振興によって、内需でもって一定の経済成長のレベルを維持することのできるように、そういう内需の、例えば福祉産業、これも成長産業の分野です。それからそれぞれの地域にあった伝統技術、そういうものも創意工夫をもって、地場の産業も興していく。こういう政策を将来にわたって取っていかなければならない。そのように考えている次第であります。

色々と申し上げたいことがたくさんありますけれども、そろそろ時間のようでございます。

繰り返して申し上げますが、私は本当に、今申し上げましたように、私の政治生命の全てを懸けて、そして皆さまのために頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

ありがとうございました。ありがとうございました。

(書き起こしここまで)


動画は下記リンクでもを見ることができます。

YouTube - 小沢一郎街頭演説2010/9/4新宿駅西口
http://www.youtube.com/watch?v=Cp2qXJTGQbg
民主党:【ネット中継】民主党代表選挙 立会演説会(東京・大阪)
http://www.dpj.or.jp/news/?num=18820
民主党街頭演説会(東京新宿) 2010年9月4日   Ustream
http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/855.html
YouTube - 代表選挙立会演説会 小沢一郎候補(1/2) 2010年9月4日 新宿西口
http://www.youtube.com/watch?v=7rSoSRSfdzo
YouTube - 代表選挙立会演説会 小沢一郎候補(2/2) 2010年9月4日 新宿西口
http://www.youtube.com/watch?v=iIYjFxZ3hpM


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http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/853.html
菅氏、経済・雇用に全力=小沢氏、実行力アピール−初の立会演説会・民主代表選 2010/09/04-18:38 時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010090400246
民主党 代表選挙 - ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局
http://www.videonews.com/special_dpjelection/
民主党 代表選挙 2010
http://www.dpj.or.jp/governance/election/201009/  

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コメント
 
01. 2010年9月05日 00:36:51: c41pXP7SNI
今ビデオを見終わりました。しかし、本当に菅さんを、本気で支持する人がいるのだろうか?理解出来ない。何故?菅さん支持の人は教えてください。いつもの政治と金ですか?

02. 2010年9月05日 00:50:17: wwTZ2xCc0E
無為・無策・無能でも、菅を支えるのは、本気で既得権を守るためです。
官僚・マスゴミ・お金持ち…みんなそう、同じ穴の狢だもんね。
菅だから政権交替が骨抜きにできたわけ。

03. 2010年9月05日 01:27:28: EskKvdRDZ6
小沢一郎さんってこういう演説もするんですね。
驚き、感動しました。ハラハラさせるものがありますね。
このクソ暑い中炎天下大変だったでしょう。
カンも関係の皆さんもご苦労さん。
小沢の演説末代までの語り草です。
師の田中角栄さんの催眠術のような面白さは・・・・。
すごい迫力でした。

04. 2010年9月05日 01:30:39: C4EjjZYveA
私も、今、ビデオをみました。小沢さんのパートだけですが、、、
もっと、もっと時間をかけて、話を聞きたい。15分では少なすぎる。テレビ、ラジオに出演して、小沢さんの言葉で、いろいろ語ってほしい。大変、よかった。
強い円で、資源を確保しよう。そうする動きで、円高が円安に振れる、というのは、そんな気がします。
今、資源を確保する時期です。しかし、急激な円高はよくない。思い切った財政出動も、視野に入れる。大変、よいお話でした。
沖縄の基地問題も、きっと、よいお話が聞けるのではないかと思う。がんばれ小沢さん

もし、万が一に、小沢さんが負けるような事があれば、民主党の国会議員、地方議員には、一切、今後投票しない。小沢さんは、民主党から出て、新しい集団を作ってほしい。



05. 2010年9月05日 01:48:36: YR67A0tvpw
男、小沢一世一代の大勝負!
頑張れ、ガンバレ、がんばれ、小沢先生!されど、健康にはお気を付けを。
貴方一人のお身体でないのですから。

06. 2010年9月05日 03:26:11: K2LJTL59Wc
小沢先生、是非総理大臣になって下さい。

07. 2010年9月05日 14:37:44: uslAhaHbzf
わたしはサポーターであり、主権者であり、納税者だから、小沢「先生」なんて言わない。でも、言いたくなる人の気持ちはわかる。
政策を支持するし、カネの話は検察の虚構と知っているから既に小沢氏に入れたが、やはり間違いじゃなかったと改めて思う。小沢氏は菅総理や閣僚をけっして否定せずに、ご自身の主張をされている。人として、とても立派だ。

08. 2010年9月05日 23:31:24: Q6CW6h33DM
小沢氏の一言一言が、心に響いた。
素晴らしい演説だった。菅と比べてどうなどとは、いいたくも無い。
小沢氏の敵は菅ではない。菅はただの操り人形だと思うからだ。
小沢氏は命を懸けている。政治生命だけではない。本当に命を懸けているように思える。
その迫力が聞いているうちに、グングン胸に迫ってくる。

政治家の無策・無能、官僚の身勝手・強欲、企業の反社会性、アメリカの横暴、それらの元で、多くの国民が追い詰められていった。
あるものは仕事を失い、あるものは自ら命を絶った。また、夢をなくした者、家をなくしたもの、将来を失った者など、国民の不幸を数え上げると枚挙にいとまが無いほどだ。
それらは自己責任という、国家の究極の無責任の下で、踏みにじられ葬り去られた。
不安に満ちた傷だらけの国民の心に、小沢氏は分かりやすく力強く語りかけてくれる。干天の慈雨のように国民の心にしみ込んでいくのだ。

小沢さん、勝ってください。
そして、国民生活が第一の政治を行ってください。


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