日本の領海内での操業に対して通常はただの追立で対応していたようです。今回も、中国漁船は逃げる行動をとっていたということですから、追立に一応は反応していたはずです。

　また、中国漁船が故意に衝突してきたというならそれは立派な公務執行妨害です。ですから、ちゃんと証拠があると岡田克也外相（当時）が言っていたのですから、ビデオを公開して、中国側に了承を取ればいいだけの話。

　そもそも、船体の強度からして漁船が巡視船に体当たりするのは自殺行為であり、通常では考えられないと漁業関係者が言っています。ＮＨＫでテレビ放映されたアニメでは、正に船首部分から中国船が日本の巡視船に突っ込んでいますが、あのように当たれば、中国船の船首部分はつぶれているはずです。また、日本の巡視船の傷も、もっと立体的に深い傷になったはずです。しかし、実際に報道に乗っている日本の巡視船の傷は線状のもので、並走しているときの接触をうかがわせるものです。また、中国船の船首も特につぶれてはいない様子です。

　また、海保の幹部と法務省や外務省の幹部が協議をしたというのは、衝突事故（事故と言っていいかどうかは別にして）の後です。仙石官房長官がその話に加わったというのも、外務省とか法務省の幹部が話をしてある程度まとめた段階で加わったはず。

　つまり、衝突から停船させて立入検査をやったところまでは一気呵成にやられたはずで、基本的にここまでは前原国交相が掌握していた海保の行動。そして、岡田克也は、いろいろな客観証拠から見ると「中国漁船が故意に衝突してきた」という事実とは異なることを言っていたわけですから、前原誠司と岡田克也は事前にこの事件を知っていたはず。つまり、今回の中国漁船拿捕事件はすべて彼らが計画したものと考えるのが妥当だと思います。

このことについては、

尖閣諸島、中国漁船船長逮捕劇の主導者は誰か？
http://www.asyura2.com/10/senkyo95/msg/933.html
投稿者 taked4700 日時 2010 年 9 月 25 日 21:55:57

などでも説明しています。

よって、

＞手続きの齟齬が問題なんだ

ということではなく、そもそも、中国漁船の衝突があったとする判断そのものが事実に基づかないものであった可能性が高いのです。問題は、中国漁船の衝突が故意であったという判断そのものにあるのです。

公務執行妨害できちんとした根拠があり逮捕したなら、なぜ、拘置延長までしていたのに、釈放してしまったのだろうか？

そもそも、漁船が巡視船に故意にぶつかる何のメリットがあるのか？

なぜ、中国漁船の船長は故意に巡視船にぶつけたのか？

自分は最初、中国漁船の船長や船員が一種の工作員である可能性もあるかと考えていました。でも、どうやらそうではない。

要するに、岡田克也と前原誠司がドジでその尻尾を中国側に掴まれたという話だ。