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IAEA調査団の報告書原案の不思議
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/228.html
投稿者 taked4700 日時 2011 年 6 月 02 日 01:04:34: 9XFNe/BiX575U
 

IAEA調査団の報告書原案の不思議

 6月1日、IAEA調査団は報告書原案を菅内閣へ提示した。津波の想定が甘いことや過酷事故対策の不十分さなどが指摘されていると言う。

 しかし、地震そのもので東海第一原発の1号炉は被害を受けていたはずだ。更に発電所構内の送電鉄塔も地震により倒壊している。過酷事故対策の甘さにこういった地震被害が含まれるのかもしれないが、この報告案の報道だけを聞けばいかにも福島第一原発事故が津波によって起こされたと思い込んでしまうだろう。

 1986年のチェルノブイリ原発事故でもIAEAは地震原因説を完全に葬り去っている。チェルノブイリ原発事故当初は運転員の操作ミスが原因とし、次にはソ連製原子炉の構造欠陥だとした。両方に共通するのは、きちんとした対処をすれば原発は安全だと言うものだ。

 つまり、IAEAは基本的に原子力推進団体なのだ。その設立目的は「原子力技術の平和利用の促進、軍事転用の監視・防止」とされる。つまり、原爆保有国がその地位を独占するために作られた組織であり、IAEAの役割は原爆保有国の意思を反映して動くことだ。

 福島第一原発事故の原因を津波と限定したのは、大津波が発生する地域は限られているから、地震が原因という事実を封じ込めることで、日本での反原発の動きを止め、更には中国やインド、ベトナムへの新規原発建設を進める狙いが今回のIAEAの福島第一原発事故報告案にはあるのだろう。

 更に、報告案では事故対応が現状では最善のものだったとしている。これは、日本での原発存続を促すものだ。政府はちゃんとやっているから、政府のやっていることを信用して、一般市民は自分で考える必要はないと言うわけだ。

 今回のIAEAの視察で特徴的なのは、彼らがどんな情報開示を日本政府や東電から受けたのか、一切明らかになっていない点だ。IAEAがどんなことを根拠として津波想定が甘かったことが事故を招いたと判断したのか、それが公表されていない。

 そう言えば、2009年春の豚インフルエンザ大流行の時もWHOの対応はおかしなことだらけだった。メキシコが感染源と言うが発生源農場を突き止めることはできなかったし、北アメリカ大陸からの伝染拡大を防ぐための防疫措置としては、出国時の検疫ではなく、北アメリカ発の航空便や船便のその他諸国への入国時検疫だった。航空機での移動はせいぜい10時間ほどだから乗客の中に豚インフルエンザの潜伏期の患者がいたとしてもそれが分からない。機内で潜伏期の患者からウィルスが感染することがあったはずだ。だから、航空機に搭乗するときに発熱などを調べる検疫をするべきだった。米国一国支配とはこういった意味を持つものなのだ。

*************
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110601/0545_iaea.html
IAEA 報告案が明らかに(6月1日 5:45更新)
東京電力福島第一原子力発電所の事故調査のために来日したIAEA=国際原子力機関の調査団がまとめる報告の案が明らかになりました。事故直後の状況を考えると、実際に行われた対応は実行可能な最良の方法だったと評価する一方、津波の想定は過小評価だったとするとともに、3年前に指摘した安全規制当局の独立性が改善されておらず、事故対応にとって問題だったと厳しく指摘しています。
IAEAの調査団は、今回の事故の教訓を世界の原発の安全に生かそうと、12か国の専門家18人を日本に派遣し、先月24日から調査を行っていたもので、1日、日本政府に調査概要を報告します。
その報告の案が明らかになり、この中で調査団は、まず、4つの原子炉がメルトダウンの脅威にさらされたことは今回の事故の特徴だとしています。
そのうえで、すべての安全系が喪失し人材や照明が不足する中、事故直後に実際にとられた対応策以上のことが現実的に実行可能だったとは考えにくいとして、現時点で最良の方法だったと評価しています。
その一方で、津波の想定が過小評価で、予期せぬ高さの津波に対処することができなかったとしています。
また、今回のような過酷事故=シビアアクシデントに対応する手順が、照明や電力が入手できることを前提にして作られていることを問題視し、適切に修正される必要があるとしています。
さらに、IAEAは3年前に日本政府に対し、安全規制当局である原子力安全・保安院に独立性を持たせるべきだと指摘していましたが、その点が改善されておらず、今回の事故対応にとって問題だったとしています。
調査団の正式な報告書は、今月20日からウィーンで開かれるIAEAの閣僚級の国際会議で報告されることになっています。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<577>>
 

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コメント
 
01. 2011年6月02日 01:26:45: tEuMUcieh
たしか、IAEAの主要部門を日本人が担っていると思うが、ご存知のかた
教えてください。

02. 2011年6月02日 05:14:37: d1INYqu1to
>>01
国際原子力機関 (IAEA) 事務局長(第5代)の天野之弥さんのことですかね?

経歴
1972年3月 - 東京大学法学部卒業
1972年4月 - 外務省入省
1993年2月 - 外務省国際連合局科学課長
1993年8月 - 外務省総合外交政策局科学原子力課長
1994年7月 - 軍縮会議日本政府代表部参事官
1997年6月 - マルセイユ総領事
1999年8月 - 外務省官房審議官(軍備管理・科学担当)
2001年2月 - ハーバード大学ウェザーヘッドセンター客員研究員
2002年8月 - 外務省総合外交政策局軍備管理・科学審議官(大使)
2004年8月 - 外務省総合外交政策局軍縮不拡散・科学部長(大使)
2005年8月 - 在ウィーン国際機関日本政府代表部大使
2005年10月 - 国際原子力機関 (IAEA) 理事会議長選出
 議長在任中にIAEAがノーベル平和賞を受賞
2008年9月 - 日本政府により、次期IAEA事務局長候補に擁立される
2009年7月 - IAEA事務局長選出(12月就任)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E9%87%8E%E4%B9%8B%E5%BC%A5


03. MM 2011年6月02日 09:06:39: aMz/YEbPS1pyg : WlnG9wNj5U
IAEA(国際原子力機関)はそもそも原子力の平和利用推進という名目で設置された機関だが、
本質は「原子力利権推進団体」です。

天野之弥が日本の原子力政策のドン

その天野之弥の発言
「スリーマイルはメルトダウンしたが、福島第一原発はメルトダウンしない。」

各国が脱原発に路線変更なると予測されるや
「原発が安定したクリーンなエネルギーだという事実は変わらない」と指摘。



04. 2011年6月02日 09:30:09: nOzs7GL7To
原子力研究の専門家では全くないということね・・
つまり、発電所の実際の現場や原子力の勉強もしていないわけね・・
国際機関で信頼できるところってあるのだろうか?誰か教えて・・

05. 2011年6月02日 09:52:17: O55KzY9YXI
>つまり、IAEAは基本的に原子力推進団体なのだ。
>その設立目的は「原子力技術の平和利用の促進、軍事転用の監視・防止」とされる。>つまり、原爆保有国がその地位を独占するために作られた組織であり

IAEAは、だから、核マフィアの世界操縦機関ってことか?!

IAEAの前では東電や政府も、隠していたことを少しはだした。
日本政府はICRPの「勧告」に従った。(被曝基準値20ミリシーベルト/年
へ突然引き上げ)この事の意味する事は重大だ。たといまだ隠し事があるとしても。

@日本国内の原子力開発者の失敗をカバイ、国民からの責任追及を
軽減してやる。
A国民を守るための被曝防護対策に,金も時間もかけなくて済む様に
してやる。
Bそしてコレラの「勧告」を受け容れるということは、政府や学者らが
その「国際機関」の範疇で、己が国民に対峙する事になるわけだから、
正真正銘の手先に転化しなり果てるということだ。
日本から外国へいや増しに
ジャブジャブ金が支払われる事の思考回路的の根拠である。
C「平和利用」なる大ウソ、ペテンを信じて仕舞った事がそもそもの
騙され始めだった。「平常運転」時に既に物凄い放射能をばら撒き
つづけ猿を得なかった。(トリチウムを見てください!)
彼らの言葉で「計画被ばく」という言葉があるそうだ。これが全てを物語っている。
http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/240.html
安全だと言い張りながら、世界中に放射能を撒き散らし人びとを病気に苦しめてきたのだ。(内部被曝を無視して)
D「国際機関」の言葉や政策を、政府・政治家が無邪気に信じて、採用するトイウコトハ、日本一国民の命と利害を吸い取る為の"お代官さま"になるということだ。

彼らの手練手管にまんまと引っ掛かり,取り込まれた70年余を、内部被曝を拒否して
反省したい。

チェルノブイリでも被害者を、めちゃくちゃ少なく決め付けたしな。

「 Fukushima では、被害者ゼロで~す。スバラシー。」と言うんだろうか。


06. 2011年6月02日 10:15:56: kYgbvxEe3M
そしてこのIAEAの下部機関がICRP(国際放射線防護委員会)と相成る。このICRPが福島原発事故を受けて、これまで人体への放射線外部被曝許容量とされていた1mSv/年を、20mSv/年へと引き上げて勧告したという訳だ。

しかもこの20mSv/年は外部から放射線を浴びた時の許容値だからね。体内に取り込まれた内部被曝については、一切言及していないのだ。国家戦略家を自称していた某モノ書きが「福島はもう安全だ」とわめいているが、その根拠としているのがこのICRPの勧告なのだから、まったく世話はない。

原子力の安全を監視指導する立場とされる「原子力安全保安院」が、原発推進する経産省所管下にあるのと同じ構造だ。IAEAトップの天野某から東電の武藤某にいたるまで連中みんなグルだよ。ぜんぶ仲間内の談合。こいつらのあこぎさに比べれば、大相撲の八百長騒ぎなんて保育園児の悪さ程度の可愛いものだ。


07. 2011年6月02日 11:40:01: 6PjF3RL2Xs
IAEAはチェルノブイリの健康被害だって、「大したことはなかった」みたいに言ったので、世界中のまじめな研究者たちからブーイングされたらしい。どっちにしろ、当てに出来るところじゃない。

08. 2011年6月02日 12:33:50: KG9OYJmaKs
本当の数値やデータとは別に違った意向が働き
事実を捻じ曲げる可能性がある。
それは何故か?IAEAの出自に関係がある。

1987年4月発刊 八月書館 発行  広瀬隆著
「危険な話 チャルノブイリと日本の運命」
P41から抜粋して転載

いいですか。IAEAが国連にあり、国連が国際平和の象徴だなんて子供だましの物語を信じてはいけませんよ。元国連事務総長ワルトハイムの経歴にナチスの影が見えるとおりです。IAEAとは、広島と長崎に原爆を投下するためにスタートした部隊が、戦後ただちに国連のなかに原子力委員会を創設して原爆産業の独占を画策し、そこから誕生した私企業の代理人グループが動かしている組織です。

転載終了

広瀬氏は他の著書でも同じような趣旨の文面を書いています。
また年度は前後しますが
ダイアモンド出版の「BOX」という雑誌の
コラムや連載で富士通のFM8(8Bitパソコン)と
300bpsモデムといういまでは考えられないスペックで
はじめられた人物系譜の調査
コンピュサーブを使ったデータベース検索と
国立図書館での丹念な調査を継続
そこから導き出された結論は
”赤い盾”に結実していきます。
ようは、IAEAの出自を頭の隅において斜めから
福島原発事故の報告書は見る必要があるということだ。


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