(Le Japon adopte un budget record: RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20111224-le-japon-adopte-budget-record

日本／経済−記事発表：2011年12月24日土曜日−最終更新：2011年12月24日土曜日

日本は過去最大の予算を承認する

記者：RFI

日本政府は、2011年12月24日土曜日、過去最大となる1兆0160億ドル（8850億ユーロ）という、2012年4月から2013年3月までを期間とする、来年度予算を承認している。この予算の49％もが、国債の新規発行によって賄われる。日本はすでに、世界最大の借金を抱える先進国だが、とりわけ、2011年3月11日の巨大な地震・津波による被災地を再建するために、この路線を続けなければならない。

報告：RFI東京駐在記者、フレデリック・シャルル

もし、日本が政府債務−すでに国の経済規模の2倍を超えている−を拡大させるとすれば、その理由は、政府が財政や巨額な債務に対するコントロールを失ったことにある。もし、巨大な地震・津波による被災地の再建に計上される支出を別に管理するという裏技を、財務省が用いていなければ、予算はずっと多額になっていただろう。

高齢化が加速途上にあるこの国では、社会保障費が予算支出の半分以上となっている。予算の4分の1は、国債の償還に充てられる。

日本がずっと債務を賄えてきたのも、国民の貯蓄があればこそだが、それも減少しており、さらに、消費税を現在の5％から少なくとも15％へと大幅に引き上げなければ、今後2・3年で、債務を十分に賄うことがもうできなくなるだろう。

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（投稿者より）

RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。

「過去最大」("record")、去年も同じような記事でした。

（「日本政府は過去最大の予算を承認した」（BBC, RFIの記事から）：阿修羅♪）
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/469.html

来年度予算の一般会計総額は90兆3339億円で、本年度の当初予算（92兆4116億円）と比べて2．2％の減少ですが、「東日本大震災の復興予算を特別会計に計上したほか、基礎年金国庫負担の財源の一部を一般会計に計上しない交付国債で賄っており、これら『別枠』分を合わせると実質的には過去最大」、とのことです。

（一般会計、実質過去最大＝９０．３兆円、復興費「別枠」−１２年度予算案閣議決定：時事ドットコム）
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%b0%ec%c8%cc%b2%f1%b7%d7%a1%a2%bc%c2%bc%c1%b2%e1%b5%ee%ba%c7%c2%e7&k=201112/2011122400094

人口減少・高齢化・デフレという、日本経済をめぐる条件は変わっていません。歳入の大部分を国債に依存し、歳出の重点が社会保障や国債の償還に充てられる構造も変わっていません。

ただ、3.11の地震・津波・原発事故を通じて、日本はすっかり変わりました。自分や家族が日々食べる食材の安全、同じ土地に住み続けることの是非、といったことが大きな関心事となっています。土地を捨てることは生活基盤を捨てることを意味し、そのために多くの人々が悩んでいると聞きます。私の住む東海地方の街でも、東北ナンバーのクルマを時折見かけます。

地域の経済や行政の枠組みを維持するために、住民は被曝させる、というのが政府の行動原理のようです。それに対しては、政府が国民の命を守らないのに、なぜ税金を払うの？そんな政府はいっそ潰れてしまえば？、と言ってしまいたい気もします。政府が壊れて、外国に攻め込まれても、それはそれで困るのですが。

財政規律を重視し、消費増税を支持するとも読める論調については、評価を控えたいと思います。欧州では緊縮財政は既定路線となっており、債務を賄うための増税も分かりやすい話です。しかし、日本では、会計を一般・特別に分ける制度、会計を通じた官僚支配のあり方、その改革という約束を反故にした与党・政府、などの問題も、やはり変わっていないのです。
　

コメント
01. 2011年12月25日 15:48:37 : DBTD2oPWa2 地元・愛媛新聞の一面トップに、１２年度政府予算案「実質最大９６兆円」とある。更に、植草　一秀著「日本の再生」頁６７・に、過去１９９５年からの予算の推移グラフあり。２０１２当初予算は、９９、５兆円・・とある。重大な点は「前年比」マイナス６，２兆円の緊縮財政｛ブレーキ｝と理解す。この当初予算に比し、３，５兆円減・・。これは、本日付け・植草　一秀｛知られざる真実｝から抜粋・以下「２０１２年度の予算案が決定されたが、２０１２年度予算は２０１１年度補正後予算に比べれば「緊縮予算」になる。その延長線上に、２０１３年、２０１５年度に巨大増税を実行するなら、日本経済は奈落の底に落ち込む事になるだろう。　　　財務省は裏から手を回して、新聞、テレビの論調を支配している。増税を断行しなければ 欧州政府債務危機が日本を襲うと「脅し」｛洗脳｝をかけ、他方で、政府支出の抑制は、国会議員定数と公務員給与の話だけに矮小化して、「天下り根絶」を隠蔽す。以上抜粋　ここで一言、「日本は世界で唯一の債権国家です。世界にお金を貸せる国です。よって、２０１０年、二番底を回避した、亀井代表の存在をお忘れなく。亀井代表ご自身、ヨーロッパ連合に、３０兆円、お金を貸す・とおっしゃた。INsideOUT/をご覧になった方はおられるでしょう・・。お金はあるんです。騙されないよう・・くれぐれも・・！
02. 2011年12月25日 18:18:22 : mHY843J0vA >消費税を現在の5％から少なくとも15％へと大幅に引き上げなければ、今後2・3年で、債務を十分に賄うことがもうできなくなる もう少し時間の余裕はあります >政府が国民の命を守らないのに、なぜ税金を払うの？そんな政府はいっそ潰れてしまえば？ 日本の政府・自治体は他国に比べれば、遥かに国民の生命・財産を守っていますし 今回の被災地でも明らかなように、多くの現場の公務員は命がけで真剣に仕事をしていますよ ただし税金や借金して集めた金が、既に多くの資産を持つ高齢者や公務員、そして生産性の低い衰退産業や癒着大企業の延命に偏って投入されているのが問題なだけです
03. 2011年12月25日 18:56:44 : mHY843J0vA どうも人間（特に日本人）というのは自分が現場で責任を負う場合（世間の目が厳しい時）は、頑張るが 大衆として匿名で無責任な立場になると、際限なく無責任で不毛な要求をするような性質があるようです だから無能で無責任な政治家の出来もしない約束にも騙されることになり 政治家も、そうした大衆を恐れて真実も話せず、責任ある現実的な対策も話せなくなるし 公務員や大企業の構成員も批判が怖いので、緊急時に必要な正しい行為をリスクをとって行うよりも、日常的な手続きに従った責任を問われない行為しかしなくなる 合成の誤謬の罠は、どこにでも存在するようですね
04. 2011年12月25日 21:46:32 : eURNuCIkMU あほ財務省、政府は際限なく、借金するつもりだ。あげくのはては、日銀に煙が出るくらい,札を刷らせ、インフレで国民の貯金の価値を半分にする、略奪増税で払うつもりだ。いずれにしろ、このまま発行し続ければ、ギリシャのように、日本の金融市場の暴落を仕掛ける、外資、ハゲタカ、の餌食になるのは目にみえている。それとも、どこかに、金のなる木でも、日本だけにあるのだろうか？
05. 2011年12月26日 11:45:31 : FUviF2HWlS 公務員給与の２割を無利子国債で支払うことにしよう。 残りの給与は３ヶ月期限付きの地域振興券で支払う。 ただし、公務員が無利子国債を担保にローンを組むことは奨励する。
06. 2011年12月26日 12:17:07 : FUviF2HWlS >>02さん ０２さんは正論です。 もう少し詳しく言えば、貯蓄（ストック）があるのに、収入（フロー）が少ない高齢者は、手厚く税金がまわされ、そのストックが投資信託などで海外投資（癒着大企業の海外逃亡）へ回っていくことに問題があります。 生産性の低い中小企業は、補助金を断ち倒産により労働者の集団を無機的に分解するよりも、トラスト化・国営化の後に、国家に必要な産業への転換を進め、資本の有機的再構成を進めるべきです。

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