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① 近未来産業予測
今のような勝ち組・負け組の競争社会は人間を不幸にするだけである。勝ち組はよいが負け組をどうするかの問題があるのである。
また、世界経済の崩壊も視野に入った現状、新たな国家戦略を考えるべき時が来たのではないか。
そして、世界経済の崩壊ともなれば、輸出は総崩れ、輸入もストップ、国内流通は大混乱、スーパーには売るものがない、銀行はシャッター通りに一変するであろう。
職安は大入り満員、失業者は天こ盛り。農村には筵旗一揆の狼煙が揚がるかもしれない。
② 膨大な失業者をどうするかという問題が必ず発生する
世界経済の崩壊と自由貿易体制の瓦解によって、南北アメリカ経済圏・欧州アフリカ経済圏・インド東南アジア豪州経済圏・ロシアアラブ経済圏・中国儒教経済圏・日本一人ぼっち経済圏の旧宗主国のブロック体制に逆戻りする危険性を否定しきれない。
そうなると、輸出企業・輸入企業・国内流通サービス小売企業もガタガタになって、膨大な失業者が発生するが、どうするか。
まさか、『役人たらふく食う、汝貧民飢えて死ね』というわけにもいくまい。
③ 日本型・修正社会資本主義の提唱
今は昔と違って、失業対策として公共工事を乱発したり、ニューディール政策の時代でもない。
だからといって、失業者を生活保護で養うくらいなら、臨時職二等公務員制度を導入して、無期限での雇用はどうか。年俸は生活保護費と同額にして、同時に生活保護制度は廃止する。
『臨時職二等公務員制度の導入』
公園のゴミ拾い、道路のゴミ拾い、ゴミ収集場のゴミの分別作業などの業務を行う。年齢不問で昇給なしの一律賃金で定年なしで退職金なし。（働けなくなったら永久職三等公務員に編入する）。
『永久職三等公務員制度の導入』
働けない障害者や高齢者は永久職三等公務員にして、同時に国民年金制度も廃止する。（どのみち若い世代が国民年金を掛けていないから、国民年金制度は破綻するだろう）。
『民間企業との両輪制度』
有能な人は民間企業で働いてもらって、1千万円でも1億円でも自由に収入が得られるように、民間事業と国有事業の二本立てにすれば、諸外国との開発競争に敗れることもない。
反対に、役に立たない窓際族は直ちに解雇してスリム化させ、不要な労働者は臨時職二等公務員への編入を認めるように、労働法令を改善する。
（人手不足になれば、必要なときだけ臨時職二等公務員より高給と厚生年金とを提示して、雇用のフレキシブル化を図る）。
『ライフライン産業の国有化』
電力・ガス・固定電話・鉄道・バス・航空などのライフラインに直結するような事業は全て国有化し、従業員は一等職公務員に編入する。
④ 通貨政策（日銀紙幣と政府貨幣）
『政府貨幣の目減り制度を設置』
政府貨幣は1年ごとに10％目減りさせて、保有すれば損をする仕組にすれば、消費は大いに盛り上がるだろう。
（経済が活性化すれば、臨時職二等公務員から民間企業への転出が増加するから国費の投入も減少する）。
また、政府貨幣が年率10％減少する実質的徴税であるから、税金制度は廃止して無税にする。（ただし富の偏在化防止のために相続税だけは厳格強化する）。
国家予算は5カ年計画とか10カ年計画を立てて、必要な資金は政府貨幣を発行する。
『二重通貨制度の導入』
国際間においては「日銀紙幣」を発行し、国内での流通の禁止、国民の所持禁止。
国内間においては「政府貨幣」を大蔵省が発行し、1年ごとに10％目減りさせる。
『新旧勘定の分離』
今までの勘定を旧勘定とし、政府貨幣の発行によって新勘定を創設し、新旧分離する。
（既存の1000兆円の借金は無期限の凍結とする）。
⑤ 日本には『失業者が一人も居ない国』を目指すべきである。
（ただし、本人の希望によるホームレスは自由業として認める）。
★ 歴史の大きな海練(うねり)転換点では、個人一人一人では立ち向かえない。『明日は我が身』という言葉もある。
その意味で、臨時職二等公務員制度はショックアブソーバー、セーフティーネットの機能を有するといえる。
今こそ日本人は一丸となって助け合うべきではないだろうか。
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