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通常国会の政策論議をどう進めるか(山口二郎)への苦言
http://www.asyura2.com/11/senkyo107/msg/273.html
投稿者 のんぽり 日時 2011 年 2 月 12 日 08:21:28: 7p9CCripgLT3w
 

2011.01.28 Friday 23:59
通常国会の政策論議をどう進めるか
Category : 週刊金曜日 政治コラム
Author : 山口二郎

http://yamaguchijiro.com/?eid=901#comments

<引用開始>
通常国会の政策論議をどう進めるか

 いよいよ通常国会が始まった。自民党は党大会で菅直人政権打倒を鮮明にし、政策をめぐる話し合いには応じない様子である。また、この国会は四月の統一地方選挙をはさんで続くので、地方選挙で民主党が敗北すれば、野党だけではなく、与党の内部からも菅降しが起こるかもしれない。まさに、首相にとっては前門の自民党、後門の小沢グループという構図である。細い尾根道を歩くような政権運営を迫られるに違いない。

 仮に菅政権が一年も持たずに崩壊という展開になれば、次に誰が首相になっても早期の解散総選挙という展開は不可避であろう。そのときに、国民が自民党政権の復活を望むということは考えにくい。今はとりあえず政党支持率で両党は並んでいるが、自民党が何か前向きのメッセージを出しているわけではない。したがって、早い段階の選挙があれば、再編含みの展開となるであろう。そうなると、みんなの党や減税を売り物にしている怪しげな地方首長など、ポピュリストやデマゴーグの出番となる。投機的再編論議に賭けるということは、日本の民主主義にとっては実に不毛である。

 長年の付き合いだからというわけではないが、菅にもう少し政権を続けさせることが現状では最善の選択だと、私は考えている。丸山真男を持ち出すまでもなく、政治とは悪さ加減の選択である。今よりもっと悪いものが出てくることが確実なときに、わざわざ最悪を引き寄せるべきではない。

 もちろん、だからといって菅政権を無条件で支持しようといいたいのではない。方向を見失いつつある菅政権に対しては、厳しく注文をつけなければならない。今最も必要なことは、菅首相が「生活第一」という理念を堅持し、この理念を社会保障や雇用政策の根本にすえることを約束するという言明である。TPPや法人税減税など、菅政権は経済界の言いなりになっているのではないかという疑念がつきまとう。しかし、雇用の拡大や社会保障の強化に対する首相の思いは本物だと思う。国民負担を増やす議論をするときにも、自分こそが国民生活を支える社会保障を守るのだと叫び続けて、少しでも誤解を解く努力をすべきである。

 もちろん、ねじれ国会という厳しい現実の中では、いくら雄弁を振るっても政策は実現できない。こういうときには腹をくくって戦うことが必要である。自民党は政局第一で政府与党の足を引っ張ろうとする。与党は衆議院の三分の二を持っていないので、野党は完全な拒否権を持つ。ならば、野党が拒否権を振るって予算関連法案を否決し、予算の執行が停止するという事態が起こってもやむをえないと覚悟を決めるしかない。

 昨年の通常国会は、議論なしの強行採決ばかりが目立った。今年の国会は、与党が政策を実現する理由を訴えるだけでなく、野党がそれを葬り去る理由を国民に訴えなければならない。野党の拒否権があるという状況は、野党自身にとって厳しいものである。民主党が覚悟を決めて論争を仕掛ければ、下野した後、政権復活のための政策論議を怠ってきた自民党の体力不足が露わになるのではなかろうか。

comments(1) | trackbacks(0) | | |

Comment:
2011/02/11 11:37 PM, のんぽり wrote:
 減税党の河村や阿久根市の前市長に危うさを感じているのはおいらも同じだ。
 しかし、国民の所得が減り、公務員と民間の給与格差が拡大している中、国民負担は確実に拡大している。

 国民負担はごみ処理の有料化、医療費負担アップ、自動車への課税強化やリサイクル課金・・・等々枚挙に暇が無いほど、そして低所得者への相対的負担増となっている現実がある。
 一方、新たな公益法人をつくっては天下り先を増やしている現状をどのように考えているのだろうか。

 そんな中、自民党時代にも画策されていた法人税減税と消費税アップをを推進しようとしている菅政権をそれでも支えようとするあなたの意図がよく理解できない。

 今の日本の政治は政局に明け暮れるばかりで政策が語られることは無く、TPPを初めとして打ち出されるものは、政党の理念との整合性があるのかも疑われるものばかり。

 政治学者としてのあなたにはもっとアカデミックな視点からの論文を期待したいのだが・・・。
<引用終了>


 上記コメントはおいらのものだが、最近の山口二郎氏のコラムは政局にドップリ浸かっていてしまっていて呼んでいても詰まらない。
 もっと優れた政治家や政治哲学を援用してアカデミックに政治のあり方を論じて欲しいものだ。  

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コメント
 
01. 2011年2月12日 08:33:06: zpO0PoF676
山口氏も権力欲が出て第二の竹中氏を目指し日本を支配したくなったということだけでしょ。

02. 2011年2月12日 08:49:31: FMdMRKf5Fw
同意
もうずいぶん前から、山口教授の発言の幼児性に疑問を感じていますが、ますます酷くなってきた。なぜ、雑誌・新聞が取り上げるのか不思議でしたが、まさに、01
氏の指摘で了解しました。

03. のんぽり 2011年2月12日 08:51:16: 7p9CCripgLT3w : LrXK6I50Qk
訂正
下から三行目

呼んでいて→読んでいて


04. 2011年2月12日 10:05:45: Pukgkgiz0E
「今よりもっと悪いものが出てくることが確実なときに、わざわざ最悪を引き寄せるべきではない」今以上の悪い政治とは、あまり想像できないな。
こういう言い方で現状を弁護するのは許し難い。

05. 2011年2月12日 10:54:30: tvTVcpKrKQ
なぜのんぽり氏が山口二郎ばかりとりあげるのかわからんが、最近は特にひどいな。

「長年の付き合いだからというわけではないが、菅にもう少し政権を続けさせることが現状では最善の選択だと、私は考えている。(中略)今よりもっと悪いものが出てくることが確実なときに、わざわざ最悪を引き寄せるべきではない。」

自民党に政策が変わらないといわれ、同じだと自慢している連中で、すでに最悪だ。自民党
でもここまでひどくなかったと思うが。。。結局、「長年の付き合い」か?政治学者なら
普通、政治理念から論評するべきだろうが。

「今最も必要なことは、菅首相が「生活第一」という理念を堅持し、(中略)、雇用の拡大や社会保障の強化に対する首相の思いは本物だと思う。国民負担を増やす議論をするときにも、自分こそが国民生活を支える社会保障を守るのだと叫び続けて、少しでも誤解を解く努力をすべきである。」

「生活第一」なんて最初から捨ててるだろ。「首相の思いは本物だと思う。」根拠はなんなん
だろう。「誤解を解く努力」って誤解じゃないから総スカンなのに、これじゃ菅と同じレベル
だな。

「もちろん、ねじれ国会という厳しい現実の中では、(中略)腹をくくって戦うことが必要である。(中略)野党が拒否権を振るって予算関連法案を否決し、予算の執行が停止するという事態が起こってもやむをえないと覚悟を決めるしかない。」

すごいなー、予算が執行されないのに、覚悟で許されるんだ。北大の給料は永遠に停止でも
いいんじゃないか。この人、大丈夫かな?この文章で金がもらえるなら、俺でも政治評論家
になれるな。


06. 2011年2月12日 11:12:19: rWmc8odQao
「予算の執行が停止するという事態が起こってもやむをえないと覚悟を決めるしかない。」

05氏に賛成です。山口氏は誰を敵にまわせと言っているのか分かっているのか…
警察、検察、自衛隊、宮内庁…
そんなことをして菅氏が無事生きていけるとは思えません。
菅氏ができることは自分のクビと引き換えに予算(と関連法案)を通すことです。


07. 2011年2月12日 13:14:56: SHXxXBJZgo

山口二郎さんの論理は破綻しています。

1 「管降ろし」の鬼門の「前門が自民党」で「後門が小沢グループ」といいますが挙党一致体制を叫びながら「後門」に仕立てたのは誰なのか。自業の自得というものでしょう。

2 「減税を売り物にしている怪しげな地方首長など、ポピュリストやデマゴーグの出番となる」。山口さんはトリプルスコアで選出した民意をデマゴーグの結果と見なしているようです。私たちは「日本を変えたい」と望んで政権交代を果たしたのであって今更どのようなデマゴーグが現れようとシッカリ見定めて選択していきます。

3 なんと山口さんは「菅にもう少し政権を続けさせることが現状では最善の選択だと、私は考えている」のだそうです。『国家ヴィジョン』を一度も開陳せず『外交方針』も不明晰な宰相を続けさせる根拠が示されていません。政権についてから何ヶ月経つのか。
「一に雇用、二に雇用、三に雇用」や「不条理をなくす」や「権力を掌握する」などがどのような国家観にもとづくものなのか。それを無視して支持できるのは単に「長年の付き合い」だからでしょう。

4 菅直人は「方向を見失いつつある」のではなくて完全に政権交代が目指した方向とは逆の政策をごり押ししようとしています。支持できるはずがありません。

これ以上細かく取りあげても仕方ありませので止めますが菅直人は『国民の生活が第一』の理念などはじめから鼻でくくったような理解しかできていなかったのですよ。さっさと退陣するほうが日本のダメージを最も少なくできる道です。小沢一郎とその仲間たちに政権を渡す決断をするように求めます。

それからこれは私からのお願いなのですが菅直人はやり残している四国のお遍路さんは実行しないでください。あなたのような裏切りを裏切りとも思わない人間が歩くだけで霊場が汚れるような気がします。


08. のんぽり 2011年2月12日 13:45:55: 7p9CCripgLT3w : LrXK6I50Qk
>>05さん

 おいらが山口二郎を取り上げてきたのは(ばかりではないが)簡単に言えばお気に入りに載せているから。
 お気に入りに載せた理由は多分、民主党が野党だった時代に阿修羅で取り上げられていた山口二郎のコラムに興味を抱いたから。
 興味を持った理由は、民主党の体質に危惧を持っていたおいらにとって比較的まともな論評をしていたので、コラムを通して民主党の今後を見ていこうと考えたから。

 政権取得後、マニフェストは実現不可能などといっていたことには違和感を覚えたが、全体のニュアンスには賛同できるものもあった。

検察をどうチェックするか(山口二郎)
http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/166.html

誰が説明責任を負うのか(山口二郎)
http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/168.html

2010年の日本政治と民主党の課題(山口二郎)
http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/458.html

鳩山政権の危機(山口二郎)
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/612.html

政党政治の危機と脱小沢という課題(山口二郎)
http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/143.html

 しかし菅政権成立以降どうもおかしいと感じるようになり、次の投稿に対するフォローアップのような形で批判をし、以降取り上げてこなかった。

社会民主主義とは何か (山口二郎)
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/438.html
投稿者 ダイナモ 日時 2010 年 6 月 28 日 19:24:33: mY9T/8MdR98ug

消費税論議の論理の倒錯
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/442.html
投稿者 のんぽり 日時 2010 年 6 月 28 日 21:13:31: 7p9CCripgLT3w

 その後も拝読していたが、おいらの感性とは大分かけ離れた論調になってきたので批判コメントを直接投稿した。

何のための政権交代だったのか
http://yamaguchijiro.com/?eid=884

 今回の投稿は減税マンセーを唱える方々に、税のあり方の議論の方が大切なのではという意味を込めて、格差社会と低所得者への再配分について考えて欲しかったのであえて投稿した次第。


勝てる都知事候補を(山口二郎)に対する批判
http://www.asyura2.com/11/senkyo107/msg/275.html

 の投稿は、以前から違和感を覚えていた立候補を制約するような意見が横行していた一部阿修羅投稿者への苦言を呈するために利用させてもらったということかな。


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