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科学的社会主義・日本共産党批判――マルクス主義の反人間(労働者)的・抑圧的本質を批判する。(その6)
http://www.asyura2.com/11/senkyo122/msg/942.html
投稿者 Y. Kakasi 日時 2011 年 12 月 01 日 00:06:38: BW32mpuE76J86
 

 マルクス・レーニン主義の創造的展開をめざしている不破さんと志位さんの「綱領・古典教室」の講義はとてもわかりやすいものです。「阿修羅」愛読者には、聴講していただけたでしょうか。
  http://www.jcp.or.jp/kk_kyousitu/

 理論ばかりですが、Kakasiの投稿を読んでいただいた方は50名ほどあったようです(見ただけではカウントされていません)が、ありがとうございました。しかし理解していただいた方は皆無に近いようです。共産党員でも古典を読んでない人が多いようですから仕方ありません。なのでもう少し続けます。
 同じことは繰り返したくありません。しかしマルクス主義の肝であり、科学的とされている「等価交換にもとづく剰余価値説」と「唯物史観の決定論」は、人間抑圧・支配の傾向をもつだけでなく、様々な観点から批判が可能でありかつ必要なので、重複をおそれずに述べてみます。今回は「等価交換」の問題点を、「自由市場経済の欺瞞性」と「新社会契約論」という観点から略述します。
 さて、流通過程での「労賃の等価交換」(労働力の価値通りの交換)と生産過程での剰余価値(搾取)の隠蔽というマルクスの誤りについては、すでに説明しました。彼の説明では労働契約に不正(不等価・不当性)はないとのことでした。しかし、Kakasiの考えでは、手続きは正当で等価交換に見えても、劣悪な労働条件での交換は道徳的に不正です。労賃が労働力の再生産に必要なだけの低賃金を肯定するマルクスの等価交換論は、人間抑圧と搾取を正当化したものであり、この不等価な労働契約(不等価交換)は欺瞞であると考えます。つまり、マルクスによる生産過程での搾取の隠蔽性の暴露は、実は、交換(流通)過程での搾取の隠蔽性であって、交換過程(労働市場)における契約の欺瞞性(等価交換の欺瞞性)を、隠蔽することになるのです。このことの検証はもう必要ないでしょう。
 この事実を前提にすると、マルクス主義が、世界史(人類史)に及ぼした重大な欠陥、反人間的抑圧的な性格、歴史発展に与えた否定的側面が明確に浮かび上がってきます。それはマルクスやマルクスの追随者(マルクス主義者)が、いかにマルクス主義を肯定的に捉え、人間解放のために命をかけたものであったにしても、代償の方法はありません。専制政治や独裁政治、植民地支配、貴族、大地主、強欲資本家等々の人間抑圧・支配からの人間解放(革命)が、歴史的必然と見なされても、その否定的側面を隠蔽するなら世界は閉塞状態が続きます(この件は次回に)。    
 自由放任・弱肉強食・優勝劣敗・不公正・不道徳を信条とする自由競争市場(社会)、すなわち強者支配・強欲支配の欺瞞社会は、産業資本主義下の自由市場を「等価交換」によって予定調和(均衡)している(するはず)とみなします。確かに新自由主義(市場原理主義)の市場では、商品交換の当事者にとってwin win であれば公正な取引(=等価交換)とされますが、win lossであれば不正です。得winか、損lossかの判断基準は、その商品を消費し使ってみてはじめてわかります。弱い立場の労働者の労働力の価値は、搾取の状況によって決まるのです。労働者は、損(低賃金・低価値)とわかれば労賃を上げる交渉をします。
 もう詳しい説明は不要でしょう。商品の価値などは、交換して使用(消費)してみなければわからないのです。「等価交換」などは、全くマルクスを含む経済学者の欺瞞・詐欺・絵空事にすぎないのです。交換・取引・駆け引き、損か得か、どれほどの最大利益最小損失になるかは、相手との取引次第です。功利主義的に決まります。「労働時間」が価値を決める材料、条件の一つであることは確かですが、「労働価値説」の永久性などは、人間の本質を「労働(生産過程)」に貶めようとする人間抑圧の発想に過ぎません。社会的平均的に貫徹しているとマルクスの言う「価値法則」は、とんでもない虚構にすぎません。
 それでは商品の社会的平均的価値は、どうして決まるか、それはもし市場に社会的常識・良識・公正な競争があれば市場が決めます。それが相場です。しかし独占・寡占価格は、一方的に非常識に明確に不等価のものとして市民に押しつけられます。非正規労働力なども不等価なものがほとんどです。もちろんマルクス時代の労働者は、不等価な奴隷的労働を強いられたのです。
 長くなりましたので、「自由市場経済の欺瞞性」と「新社会契約論」については次回にします。管理人さん、悪しからず。  

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コメント
 
01. Y. Kakasi 2011年12月01日 00:26:22: BW32mpuE76J86 : fXOQhCwWGs
★追加です。ここまで述べてもマルクスの誤りを認められない方がほとんどです。なので『資本論』の該当箇所を添付しておきます。一度頭を冷やしてゆっくり読んで、どなたか反論をお願いします。なお「等価交換」については、学者の間で議論が分かれています、念のため。
マルクス『資本論』
第三篇 絶対的剰余価値の生産 
第四章 貨幣の資本への転化 から
「等価が交換されるとすれば、剰余価値は成立せず、非等価が交換されるとしても、また何らの剰余価値も成立しない。流通又は商品交換は何らの価値を生まない。」(向坂訳岩波文庫第二分冊、p39)
● 確かに通常商品の売買では、新たな価値の生産はありませんが、価値の所有者移転は発生します(商業利潤)。労働力商品の場合は、自由な契約を通じて労働者の生産した剰余価値(富)が、資本家の所有になります。この剰余価値の移転(搾取)は生産過程でなく、労働力商品の流通(交換)過程で、労働契約を通じて行われます。労働者の労働条件(低賃金)は、生産手段を所有する資本家と、労働力しか所有しない労働者の間の労働契約によって決定します。つまり商品交換の不等価性(致富欲の動因)が、労働力商品の出現によって、産業資本確立の推進力となるのです。利潤は交換契約の不等価性から発生します。

「貨幣の資本への転化は、商品交換に内在的な法則の基礎の上に展開すべきものである。したがって、等価物の交換が出発点として考えられる。まだ資本家の蛹として存在しているに過ぎないわが貨幣所有者は、商品をその価値で買い、その価値で売らねばならぬ。そしてそれにも拘わらず、この過程の終わりには、彼が投入したより多くの価値を引き出さねばならぬ。彼の蝶への発展は、流通部面で行われなければならず、また流通部面で行われるべきものでもない。これが問題の条件である。Hic Rhodus, hic salta!(ここがロドスだ、さあ跳べ!)」(p43ー44)
● 「商品交換に内在的な法則」とは、価値法則ないし等価交換法則のことですが、これは予定調和のスミス経済学以来の伝統に従った「労働価値説」を前提とした考え方です。しかしマルクスには、弁証法的な飛躍があります。それは、論理(弁証法的自己発展)の出発点を「労働と商品」におき、商品交換における市場の多様性、商品交換を推進する人間的個別的条件性を無視して、特殊な発展段階にある自由放任資本主義のすべてを「平均化」「法則化」してしまったことです。個別の交換関係ばかりでなく市場全体のルール(社会契約)は、人間の判断、約束、規制等の意識(イデオロギー)的諸形態の制約を受けます。かれは、市場管理の可能性を予測できない時代の制約を受け、「等価交換」という学者的神話に従ったのです。彼は人間の存在を無視して弁証法的な飛躍をしすぎたために、跳ぶには跳んでも海の上に浮かんでいるのです。彼を救うことはできるでしょうか。

第五章 労働過程と価値増殖過程 から 
「さらに詳しく見よう。労働力そのものには半労働日が対象化されているがゆえに、すなわち、労働力の生産のために日々必要な生活手段は半労働日を要するがゆえに、労働日の日価値は三シリングであった。しかし、労働力に含まれている過去の労働と労働力が遂行しうる生きた労働とは、労働力の日々の維持費と労働力の日々の支出とは、二つの全く異なる大いさである。前者はその交換価値を規定し、後者はその使用価値を形成する。労働者を二四時間生かしておくためには半労働日が必要であるということは、決して、彼がまる一日労働することを妨げない。
 したがって、労働力の価値と労働過程におけるその価値増殖とは、二つの異なる大いさである。資本家が労働力を買ったとき、彼はこの価値差額に着目していたのである。・・・・・そして、事を決定したものは、価値の源泉であり、しかもそれ自身が有するよりもヨリ多くの価値の源泉であるという、この商品の特殊なる使用価値であった。これが、資本家がこの商品に期待する特殊なる用である。そして彼は、その際、商品交換の永久の諸法則にしたがって行動する。
 実際に、労働力の売手は、すべての他の商品の売手と同じく、労働力の交換価値を実現して、その使用価値を譲渡する。彼は、後者を手放すことなくしては、前者を受取りえない。・・・・・貨幣所有者は労働力の日価値を支払った。それゆえに、その日の中の労働力の使用、すなわち一日中の労働は、彼に属する。労働力はまる一日はたらき、労働しうるにかかわらず、労働力の日々の維持が半労働日しか要しないという事情は、したがって、労働力一日間の使用でつくり出される価値が労働力自身の日価値の二倍であるという事情は買手にとっては特別な幸運であるが、とはいえ、売手に対する不法では決してないのである」(同上p92〜93)。
● 上の引用文は、投稿の補足です。


02. 2011年12月01日 01:46:50: msaJyupoKE
で投稿者は党員なの?

党員なら是非とも内部情報を阿修羅で投稿してくれよ。
色々と面白いこときけそうだからさ 


03. Y. Kakasi 2011年12月01日 11:38:13: BW32mpuE76J86 : fXOQhCwWGs
Kakasiは案山子、強いていえば案山子党員です。

だから日和見主義者、コメント者も日和見党員ですね。

お互い茹蛙にならないように、

他人のことより、自分のことに気を遣いましょうよ。

これから先、日和が続くとは限りませんから。

関心を持っていただき、感謝、謝謝、有難。
                      再見。


04. 2011年12月01日 16:36:00: FUviF2HWlS
>>03

案山子さん、わたしも「資本論」、それに関連した書物とを熟読してからレスしたいと思っています。
案山子さんには、あきらめないで、投稿を続けてくださることを願っています。


05. 2011年12月01日 21:13:51: RG57m6N5RA
04さんと同意見です。

06. Y. Kakasi 2011年12月02日 23:30:35: BW32mpuE76J86 : fXOQhCwWGs
 Kakasi達の資本主義に対する考えは、資本(貨幣)を動かす強欲人間(資本家に限らない)を解明して、はじめて資本を制御できる可能性が生じるというものです。マルクスの社会・歴史発展(決定)論とは真逆の発想です。現代社会の閉塞状況を打破するには、検証可能な人間観・世界観から出発するべきと考えます。

 読んでいただいた皆様のご期待にそえるかわかりませんが、管理人さんが許せばもう少し続けます。よろしく。


07. 2011年12月10日 21:26:20: YT6UXkGpto
Y. Kakasi の持論はお決まりの
需要供給関係で決まる市場価格が=価値であると言ってるに過ぎないパターンです。

(※この場合の「市場」とは、Kakasiの憶測通り、当然、非対称の市場です。
マルクス云々以前に、資本主義社会に対称な市場など有得ないのは皆分かると思います。)

>商品の価値などは、交換して使用(消費)してみなければわからないのです。
↑最終的には、使用価値が=価値であると行き着いてしまっています。

つまり、所詮は近代経済学の範疇からのマルクス批判であって、目新しくはありません。
マルクス経済や近代経済学を超えてほしかったのに残念です。


08. 2011年12月12日 00:28:55: 4nYOVoK0vw
議論板か経済板に行ってほしい。
マルクスも日本共産党の存在もアクチュアルな政治話題ではない。
場違いはなはだしい。

09. Y. Kakasi 2011年12月17日 18:01:25: BW32mpuE76J86 : fXOQhCwWGs
07)08)さん コメントありがとうございます。

 Kakasiは、マルクス経済や近代経済学を超えようとするつもりも能力も全くありません。この投稿で主張したいマルクス批判は、搾取(低賃金)が、労働契約が、雇用が、労働者の合意によって「価値どおり(等価)」でなされるものなら「不当ではない」というマルクス『資本論』の反労働者的な記述に対してです。
 近代経済学に人間的良心があって、「等価交換」によってマルクスは労働者搾取を合理化しているという批判は聞いたことがありません。もう一度『資本論』と、近代経済学を読み直されることをおすすめします。
 労働者搾取を肯定して、革命によって搾取社会を発展的に止揚するという『資本論』の弁証法論理は、労働者・人間の抑圧をもたらしても人間解放にはならない、というのがKakasiたちの主張です。お暇なら下記ページを参照してください。
 →http://www.eonet.ne.jp/~human-being/page10.html

 お二人のコメントは、投稿を続行する元気をいただけます。
Kakasiにとっては「科学的社会主義・日本共産党批判――マルクス主義の反人間(労働者)的・抑圧的本質を批判する。」という表題は、とてもアクチュアルで政治的なものであると気に入っています。


10. 2012年11月27日 17:22:08 : wXPShKYgaw

(その7)に続きます。kakasi
http://www.asyura2.com/11/senkyo123/msg/214.html

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