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(書籍)黒い輪―権力・金・クスリ オリンピックの内幕 1992年 広瀬隆監訳 オリンピックは前からずっと金まみれ
http://www.asyura2.com/12/bd61/msg/825.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2016 年 1 月 18 日 18:54:59: KqrEdYmDwf7cM gsSC8YKzgqKBaYKigWo
 

https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4334960596/asyuracom-22
巨大企業との癒着、2千万ドル(26億円)の謝礼、野放しのドーピング、ファシストの前歴…。五輪を汚した権力構造、金権体質を痛烈告発。全世界に衝撃。オリンピックを弾劾

アマゾンレビューより
本書は、解説に大変な含蓄がある。
アディダスのダスラー、IOC会長サマランチを揶揄した原題"The Lords of the Rings (五輪の貴族たち)"の Lord(卿)とは、
いわゆる公侯伯子男の中で、最下位の男爵を呼ぶときにだけ用いられる称号であり、商売などで大成功を収めた新参者に与えられる爵位にすぎないため、
原著者が身を置くヨーロッパ上流社会では、成り上がりという意味で、軽蔑の表象でもあるのだと指摘したうえで、広瀬氏は、
では、より高位の由緒正しき貴族に問題は無いのか?と問い、否、由緒正しき貴族にこそ、より根本的な問題があると絵解きしてくれる。

広瀬氏によれば、IOC最大の癌は、決算報告書を出した例がない「IOC財務委員会」である。
IOC理事会を事実上支配しているのは、オリンピック最大の収入源であるテレビ放映権を差配するIOC財務委員会であり、
IOC財務委員会委員長を永らく勤め上げたジャン・ド・ボーモン伯爵(Count Jean de Beaumont)を、
原著者の限界(いかにも目立つサマランチの腐敗とは対照的に、原著者が触れないヨーロッパ世襲貴族の蓄財の術)を示す好例として縷々説明している。


変節と首輪 2
フランス東インド会社の中枢を占めたボーモン一族の一員であるジャン・ド・ボーモン伯爵は、
インドシナ銀行重役、カンボジア商会社長、トムソンCSF重役など、多彩な植民地経営と軍需産業で私財を築き上げた紛う方なきフランス上流貴族であり、
最高位ブロイ公爵家に連なる由緒正しき家柄の出身である。
原著者は、サマランチをフランコとの旧縁に結びつけ、ファシストと非難しているが、一方で、ユダヤ人を迫害した
フランス人ファシスト:ペタン元帥(ナチスの傀儡ヴィシー政権のトップ)を支持したジャン・ド・ボーモン伯爵の過去には、触れていない。
サマランチへの辛辣さに引き比べ、上流貴族に対して原著者が示す不可侵の態度は、アラブ(パレスチナ)= 悪 という親イスラエル的態度と相俟って、
反ユダヤ主義者(ボーモン伯爵)がユダヤ王ロスチャイルドと相互にもたれあう形で戦後のヨーロッパ上流社会をつくってきた史実の見事な隠喩である。

ユダヤ王ロスチャイルドが、過去の犯罪歴(サマランチ(ファシスト)、ボーモン(反ユダヤ主義))を買い取って、変節させ、
首輪をつけて動かす構図は、日本の戦犯に首輪をつけたアメリカ様と全く同一である。広瀬隆著「パンドラの箱の悪魔」との併読をお勧めする!

やっと探しあてました。
オリンピックの舞台うらよく知ることができました。東京も同一かと思うと恐ろしいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


http://ameblo.jp/yoshma/entry-11484184163.html


黒い輪 ヴィヴ・シムスン、アンドリュー・ジェニングス 広瀬隆[訳]
2013-03-20 12:52:48
テーマ:本の感想

¥1,890
Amazon.co.jp

オリンピック委員会を中心としたスポーツ業界のどす黒い内幕を暴く本
以前、水曜アンカーで紹介されていたので借りてきた。
レスリングが外されたことにお怒りの方は読んだほうがいいと思います。

ICO、国際オリンピック委員会を取り仕切る「クラブ」は、
ヨーロッパの貴族たちによる世界で屈指の閉鎖性・影響力・富を持つ。
この本は1992年発刊で、サマランチ委員長時代の話です。
この本に出てくる主な人物は
IOC委員からは
サマランチ委員長
ジョアン・アヴァランジェ (FIFA会長でもある)
そして、アディダスのホルスト・ダスラー

現在のIOCスイス本部は、ローザンヌの、公園に囲まれた一等地にあるシャトー・ド・ヴィディで、61人のスタッフを抱える。
年間人件費だけで800万スイスフラン(約7億2000万円)を使っている(この本でまもなく拡張される、と書かれているので拡張されたのでしょう)
年間予算は1990年において2000万ドル、資産1億1800万ドルを計上している。

プーマーとアディダスが兄弟が作った会社だというのは有名な話です。
アディダスはアドルフ・ダスラーが設立した会社である。(アドルフ=>アディーとダスラーをくっつけた)
アディダスこそが、そして創業者アドルフ・ダスラーの子、ホルスト・ダスラーこそがこのIOCをここまで大きくした立役者である、と著者は述べている。
アディダスは、商業スポンサーとスポーツをくっつけて儲けることを実行した最初の企業です。
この会社は東側諸国の政府と取引をし、政府直轄の下部組織に入り込み、
ウェアやシューズを提供することで、大会で活躍する選手を通じて自社製品の売り込みに成功した。
そして、莫大な収益を上げていった。

1990年のワールドカップ決勝でディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチンと、対する西ドイツには多くの共通点があった。
両チームともアディダスのウェアを見につけていた。
その点は、審判員もラインズマンも同じだ。
イタリアに集まった24カ国のナショナルチームの内、15組がシャツ、ショーツ、ソックス、ブーツにアディダスの三つ葉と三本線のマークをつけていた。
白と黒のアディダスのボールが蹴られ、試合が始まった。
この大会では全試合でアディダスのサッカーボールが使われた。
それが公式ボールだった。公式ブーツも同社のだった。
ホルスト・ダスラーの成功はこれだけではなかった。
ダスラーのマーケティング会社ISLはワールドカップの独占販売権を握っていた。
1990年のワールドカップ・ファイナルでダスラーに無関係なものといえば、審判員のホイッスルぐらいだった。
これは、8年前のバルセロナでの構図と同じだった。

1974年、ミュンヘンのワールドカップ決勝が行われた3週間前、ジョアン・アヴァランジェはFIFAの会長に選ばれた。
彼は、ブラジル人であり、、「クラブ」の創立メンバーの一人だ
彼は、ホルスト・ダスラーと組んでファン・アントニオ・サマランチをIOC会長の座につけた。

アヴァランジェがFIFA会長になったことで、ホルスト・ダスラーは世界のスポーツの支配を開始する。

アヴァランジェがFIFAの会長になると、
「アフリカやアジアなどの途上国にサッカーを普及させる」ことを約束した。
当然多額の金がかかり、ダスラー率いるアディダス一社だけでは賄い切れない。
ダスラーの当時の盟友であるマーケティング担当、パトリック・ナリーはある企業を誘う。
コカ・コーラ社だ
この時からコカコーラはワールドカップやオリンピックの公式清涼飲料となっていく。
多額の資金を得たナリーとダスラーは、ワールドユースを設立する。
設立するにあたって、各国にそれなりの競技場が必要になり、
既存の競技場を整備していく。
整備する際に、バーの営業権を握り、コカコーラしか売らないようにしてペプシを追い出し、
競技場内の壁を「きれい」にして、広告の看板を敷き詰められるようにしていった。

コークは当時、多額の収益があり、世界的な貢献をしようとしていた。
そこにダスラーが目をつけ、資金を得ることにより、
ダスラーはFIFAの経営管理を行うにまでいたり、
現在でも使われている広告宣伝手法・大会の運営ルール、マーケティング・ルールを開発した。
ここに「クラブ」、スポーツ界のマフィア、が誕生した。

翻訳を担当した広瀬隆氏はこう言う。
ホルスト・ダスラーは金融業者ではなく、スポーツ商品を売る一工業家だった。
IOCがダスラーと組み、ISLを通じて巨額の収益を手にしていた時、
それを目にしたIOC委員の口を防ぐために小銭をばらまいて沈黙させてきたのは、
実はIOC理事会の更に上に立つ組織、「IOC財務委員会」である。
この財務委員会の委員長として1972年から君臨してきた黒幕、ジャン・ド・ボーモン伯爵
男爵のような最近の成り上がりの商人貴族ではなく、侯爵家の分家として伯爵位を持つ旧家である。
これが真のオリンピック貴族である、と
彼の一族はフランス東インド会社の中枢にいて、
アジア太平洋地域の広大な植民地の利権を握っていた。
彼自身はその頂点に立つインドシナ銀行の重役に座っていて、
さらに植民地の7社で社長、別の7社で副社長、さらに別の十の銀行・鉱山・農業・工業会社で重役のポストを占めてきた。
オリンピックの五輪マークは5つの大陸の明るい輝きと友好を象徴するはずだが、
ボーマン伯爵はこれらの大陸を「黒い輪」で結ぶシンジケートの元締めだった。

==========
テレビ・マネーが出現すると、資金はうなるほど入るようになった。
メキシコ・オリンピックではテレビ局は1000万ドル払ったが、
4年後のミュンヘン・オリンピックでは1780万ドルに、
モントリオールでは3480万ドル
・・・・
バルセロナではなんと6億3300万ドルにまでなった

==========

ダスラーとナリーはサッカーでの成功を他の競技でも成し遂げようとした。
世界中の国際競技連盟を回り、
資金獲得方法、大会運営方法などをレクチャーするようになると、
その競技には金が入るようになった。
オリンピックを通じて多額の金が入るようになったにも関わらず、
依然として各競技委員はアマチュア精神丸出しだった。
そこに、金に敏感で政治力のある人間が、投票に有利になるよう策略を弄し、
役員に当選しようとする人間が現れ始めた。
「メンバー」の人間だ

=========

スペインという国がある。
今でこそ民主主義の国だが、1939年から1975年まで
フランシスコ・フランコ将軍に支配された全体主義警察国家だった。
ファシズムと言えばわかりやすく、イタリアのムッソリーニのようなもの

そのフランコ政権に忠誠を誓い、バルセロナ市議会のファシスト議員、
カタルーニャ地方議会のファシスト議長、そしてファシスト・スポーツ大臣になった人がいる。
ファン・アントニオ・サマランチ
である。
彼はファシストだった。

サマランチはカタルーニャの議長になった際、
「私は、私の心と現政権を結びつけている誠実、忠誠の心と、モビミエントへの忠誠と、
スペイン王子に対する服従と、フランコ将軍への完全なる忠誠を、
ここに高らかに宣言します。」
と演説した。

フランコ将軍が死んだ後、彼はダスラーと手を組み、IOC委員長の座を手に入れる。

===========

ダスラーは「クラブ」を創設した後、ISL(Internaltional Sportsculture & Leisure)マーケティング社を設立した。
この会社は各種の競技・大会の試合、特に決勝戦などをメーカーに売り込む事を行った。
ワールドカップの広告権を売ったりするのだ。
メーカー・企業はスポーツの美と清潔なイメージを自分の会社に結びつけようと、この広告に群がった。

IOCの会長にサマランチがなるまでは、選手や連盟がオリンピックの「五輪」の商業ロゴをつけることを拒んできたが、
IOC会長にサマランチが就任すると、IOC財源委員会が積極的に「最高の価格」でオリンピックのエンブレムを売る仕事に精を出すようになった

ISLは日本のサッカーの広告パッケージを日本の家電メーカーである日本ビクターと富士通に売った。
このとき、日本でのパートナーに博報堂を選んだ。
これに怒ったのが電通だった。
なぜなら日本ビクターと富士通は電通の顧客だったからだ。
電通はいくらでも出す、と言ってISLの経営権を手に入れた。
49%の株を手に入れた。
こうしてISLは多額な資金を手に入れることができた。(2001年には経営破綻したのだが)
 

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コメント
 
1. 2016年1月20日 12:28:42 : YaegIPKLG2 : Fbydgb5o7yo[184]
お・も・て・な・し
世界に向けて、日本人のホスピタリティがどうたらこうたら自画自賛、
「おもてなしの心」流行りだけど。
おもてなし。ってつまり、別の言い方に換えると、接待?!

2. 2016年4月07日 20:11:43 : AiChp2veWo : crH3ggO@jw4[254]
本来、おもてなし、表なし、本気で本当の・・こと。
本来、うらめしい、は、表は怖いが、裏はメシア。
面白くない馬鹿げた話ですが。

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