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「中国は尖閣の領有権を放棄していた」との西恭之氏(静岡県立大学特任助教)の反論(NYT記事の和訳、小川和久氏ツイート)
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/275.html
投稿者 無段活用 日時 2012 年 10 月 05 日 22:54:06: 2iUYbJALJ4TtU
 

https://twitter.com/kazuhisa_ogawa/status/254213144564621312

軍事アナリスト 小川和久 ‏@kazuhisa_ogawa

日本語訳です。(静岡県立大学特任助教)の国際法に基づく反論を、ニコラス・クリストフ氏(NYタイムズのコラムニスト)が掲載。 http://fb.me/14MVUXL4z

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(リンク先)
http://www.facebook.com/kazuhisa.ogawa.5/posts/267591670011299

小川 和久


「中国は尖閣の領有権を放棄していた」との西恭之氏(静岡県立大学特任助教)の国際法に基づく反論を、ニコラス・クリストフ氏(NYタイムズのコラムニスト)が掲載。以下、日本語訳:


中国は国際法的にも尖閣諸島を放棄している(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 米国の著名なジャーナリスト、ニコラス・クリストフ氏は9月19日、自らのブログに台湾国立政治大学・邵漢儀氏の「釣魚・尖閣諸島の不都合な真実」と題する文章を掲載した。

 クリストフ氏は、ピュリッツアー賞を2回も受賞したニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト。「尖閣諸島は中国領」とするコラムを複数回、同紙に執筆した人物としても知られている。

 邵氏は、ブログに掲載された文章の中で、1895年以前、日本政府は尖閣諸島が中国領だと認識していた、と主張している。

 そのクリストフ氏がこのほど、邵氏の主張への国際法に基づく反論を公募したこともあり、筆者(西)は以下の趣旨で英文の反論を投稿した。

 邵氏は、ブログに掲載された文章の中で、1895年以前、日本政府は尖閣諸島が中国領だと認識していた、と主張している。

しかしながら、尖閣諸島を中国固有の領土だとする中国政府の主張は、1970年以前に行われた同政府の主張と矛盾している。

1970年以前、中国は米国統治下の琉球諸島の一部として尖閣諸島について、しかも『尖閣諸島』と表現する形で、琉球諸島住民による自己決定が行われるよう、米国に要求していた。要するに中国は、琉球諸島が日本に返還される場合には、尖閣諸島も日本に返還されるべきだとする、米国と日本の立場に同意していたことになる。

 禁反言の法理(エストッペルの法則とも呼ばれる)は、一方の自己の言動(または表示)により他方がその事実を信用し、その事実を前提として行動(地位、利害関係を変更)した他方に対し、それと矛盾した事実を主張することを禁ぜられる、という法である。すなわち、一方が事実であると主張したことについて、前言を翻すことによって利益を得ることを禁止しているのだ。

 仮にこの先、中国の主張を国際司法裁判所に付託すると日中両国が合意した場合、同裁判所は「文明国が認めた法の一般原則」などの四つの基準を適用するか、または、両国の合意の下、例外的に「衡平及び善に基いて」裁判をすることになる(国際司法裁判所規程第38条)。

 これまで国際司法裁判所は、島をめぐる紛争などに関するいくつかの判例において、禁反言の一般原則を適用している。

 国際司法裁判所規程にある「文明国が認めた法の一般原則」は、過去に放棄した領土について「固有の領土」として回復を主張するという、今回の中国のような考え方を含まない。

 以上の前提に立つと、中国の主張を審理するうえで最も重要な証拠となるのは、中国が1970年以前の段階で、「尖閣諸島」を含む琉球諸島において、住民の自己決定は日本復帰も選択肢に含む形で行われるべきだと、主張していたことである。

 例えば琉球諸島の範囲だが、中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』は1953年1月8日、「米国の占領に反対する琉球群島人民の闘争」という記事の中で、「琉球群島はわが国の台湾東北部と日本の九州島西南部の間の海上にあり、尖閣諸島、先島諸島、大東諸島、沖縄諸島、大島諸島、トカラ諸島、大隅諸島、など七つの島嶼」と定義している。

 そして、「自由、解放、平和を求める琉球人民の闘争は孤立したものではなく、独立、民主、平和を求める日本人民の闘争と切り離せない」などと、日本復帰を選択肢の一つとする住民の自己決定を要求している。

 この時期、中国は米国との間で朝鮮戦争を熾烈に戦っていたが、それにも関わらず、米国統治下の「尖閣諸島」について「中国領土として認めるべきだ」「中国に返還すべきだ」とする主張をしていなかったのである。

 筆者は、邵漢儀氏が取り上げた19世紀の文書の解釈も、明清代の文書の選択も、ここでは評価の対象とはしない。それらの文書は、1949年の中華人民共和国成立から1970年までに中国政府によって承認された国境をめぐる禁反言とは関係ないからである。

 百歩譲って、「1895年以前、日本政府は尖閣諸島が中国領だと認識していた」とする邵氏の解釈が正しいと仮定した場合でも、中国が1949年から1970年にかけて尖閣諸島の領有権を放棄したという歴史的事実は、動かし難いものだ。日本政府が国際社会に発信すべきは、この一点に尽きるだろう。


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(投稿者より)

元記事はこちら。

http://kristof.blogs.nytimes.com/2012/10/04/the-diaoyusenkaku-islands-a-japanese-scholar-responds/
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年10月06日 15:36:36 : Xf01BK2Ow6

>人民日報は1953年1月8日 「米国の占領に反対する琉球群島人民の闘争」という記事の中で、
「琉球群島はわが国の台湾東北部と日本の九州島西南部の間の海上にあり、尖閣諸島、先島諸島、大東諸島、沖縄諸島、大島諸島、トカラ諸島、大隅諸島、など七つの島嶼」と定義している。

コメント1: 上記の論拠も極めて重要だが、条約等における双方の合意事項も重要である。
台湾が日本に対し、尖閣諸島の領有権を主張したかったのであれば、日華平和条約締結時に、尖閣諸島を含めて交渉すべきであったし、中共の場合は、日中国交正常化協議の際、周恩来がもっと明確に提起することも可能だった。だが、提起しなかったのは、当該交渉を台無しにすべきではないとの、周恩来による判断だったのだろう。

田中総理:尖閣諸島についてどう思うか? 私のところにいろいろ言ってくる人がいる。

周総理:尖閣諸島問題については、今回は話したくない。今、これを話すのはよくない。
石油が出るから、これが問題になった。石油が出なければ、台湾も米国も問題にしない。
国交正常化後、何カ月で大使(館)を交換するか?

大平大臣:できるだけ早く必要な措置を講じていく。

コメント2: 上記日本外務省の抄本によれば、周恩来の発言として、「今回は話したくない」
との表現が見られる。 これを単純に中国語訳すると「这次不想談」となるが、これについては、
個人的に疑義がある。

「談」の前にかかる「不想」という助動詞を公式の場で用いられることは、まずない。
ざっくり言って、御婦人やお子ちゃまが頻用する表現である。
公式発言としては(この議題について本協議で取り上げるべきかどうか、色々と検討した結果)
「今回、話さないこととした⇒这次不談了」という表現がより適切であり、そうであれば、直ちに了解できる。

例えば、企業の人事部が面接を行なった学生に対して、後日、採用の合否通知をする際、
「今回は貴殿を採用したくない」との表現を用いた場合、学生の方が「はてな?」と思うだろう。
そうではなく「今回、慎重に検討は致しましたが、貴殿を採用しない事と致しました。」という
表現であれば、通知を受け取った学生は直ちに了解するであろうし、上記のケースはこれに近しい
ものがある。
.


02. 2012年10月07日 00:43:11 : q0neJd9Tis
知名度があるとはいえこのニコラス・クリストフのコラム記事は一ジャーナリストのそれではなく、ある意図を持ったプロパガンダとして受け取ったら良いだろう。

すでに撤退してないがNYT東京支局長を務めていた時分から物議をかもしていた人物であるが、結論から言うとニコラス・クリストフは単なる中国擁護者ではなく、日中対立、ひいては日中戦争を企図しているブレジンスキーやナイに連なる偽ユダヤと呼ばれる連中のスポークスマンである。

ある特定の人物集団のお眼鏡にかないその推薦がない限り、成績優良だけで選ばれること決してない「ローズ奨学生」としてオックスフォード大学で学んだという経歴に加え、女房が投資コンサルタント兼投資家、NY華人商工会理事でもある中国系のシェリル・ウ―ダン(伍潔芳)ということからもその素性推して知るべし。


03. 2012年10月07日 01:32:00 : Xf01BK2Ow6

・ニコラス・クリストフが今回、国際法に基づいた邵漢儀への反論を公募。
・西恭之がその公募に応じて、本投稿でレスした。

それだけのことだろう。
.


04. 2012年10月07日 02:22:07 : sUpHQ8Q75g
西恭之助教の反論に中国側がどう反論するか楽しみだ

05. 2012年10月07日 10:27:14 : Xf01BK2Ow6

シナのまともな国際法学者は尖閣問題に敢えて触れず、公式発言はしないだろう。
ただ、いわゆるシナの御用学者が、中共当局におもねって下記のような発言をしている。

尖閣:中国の専門家「日本の一方的実効支配は終了」「共同管理の局面にまで持っていく」
尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる最近の日中間の対立をめぐり、中国では「日本による一方的な実効支配を破り、共同管理管理レベルにまで持ち込む成果を挙げた」という評価が出ている。

中国国際問題研究所の曲星所長は21日、京華時報に寄稿した記事の中で「日本側の国有化措置で触発された釣魚島の問題に、中国が船舶を大挙投入するなど積極的に対応したことで、実質的な共同支配の局面を作り出した」と評価した。

また中国外交学院の蘇浩教授も21日、環球時報に寄稿した記事の中で「これまでの状況展開を見ると、日本による一方的な釣魚島実効支配時代は既に終了した」と述べた。

蘇浩教授は「現段階で中国の目標は、釣魚島海域を中国と日本の共同管理、重畳管理状態に持っていき、釣魚島が紛争地域だという現実を日本に受け入れさせることにある」と語った。

チョ・ベッコン記者 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力: 2012/09/22 09:28


06. 2012年10月08日 13:09:48 : gfy2Px3YGk
>>5
名実共に「共同管理」状態で固定するのなら、それはそれで一種の理想的な選択肢かも知れない。後は公式でも非公式でもその状態を維持することで手打ちし、漁業や地下資源開発についてはそれぞれ協定を結び、それに従って行い、問題があればその都度協議する。主権問題についてはお互いに国内的に名分が通れば、後は国内的にどう宣伝しようが不問ということで、手打ちすれば良いのだ。それに敢えて異議を唱えてあくまで対外的に主権を主張しようとする勢力に対しては、両国政府が責任を持って抑えなければならない。付近の海上では日本の海上保安庁と中国の「海監」、「漁政」などの政府船舶が、それぞれの漁船や民間船の過度の接近をさせないように管理する。もちろん日本側の右翼や中国(香港を含む)側の「保釣」団体などの接近、上陸に対してはそれぞれが責任を持って厳しく取り締まる。日本の海自や米海軍、中国海軍などの軍用艦船はXXX海里以内には接近しない。そういう公開あるいは暗黙の了解が出来ればそれで解決するはずだし、実際にも80年代〜90年代にはそうやって来たのだ。要するにそこまで戻すだけの話なのだが。

07. 2012年10月08日 15:10:43 : Xf01BK2Ow6

シナ人が敵国領土を絡めとる場合、いきなりICJに提訴したり、武力に訴えたりはしない。まずは日本に領土問題の存在を認めさせ、然る後、重層的な共同管理・共同開発
を提案する。その段階を経た後、管理棟の設置の上、事実上の領有権を画策する。

日中共同管理・共同開発などを御主張なさる方は、街でシナ人とすれ違ったことが
あるかも知れないが、シナ人の本性・悪どさを知らないのではないか。
.


08. 2012年10月08日 16:04:41 : gfy2Px3YGk
>>07
そこまで言うなら日本の外交能力もゼロに等しいということだから、何も打つ手は無いということになる。最初から負けを認めているようなものだ。本当に日本はそこまでバカなのか。

日本がこの場所から引っ越しできない以上、あらゆる可能性を考えつつも、何かの形で協調しない限り、この問題は永遠に解決不可能ということにしかならない。


09. 2012年10月08日 19:25:02 : Xf01BK2Ow6

>>01の続き

「ー明天再説」
という中国語表現がある。表面的には「明日また話しましょう」という意味だが、
実際のところ「もうこの話はしない」という意味だ。
日本人であれば、1日経過後、すぐに「あの話はどうなった」と突っ込むが、
中国人であれば、誰も突っ込まない。

>>01周恩来の発言「这次不談了」とは、自ら領有権を100%放棄したわけではないが、
今般、日中国交正常化交渉にあたって、そのテーマを議題として取り上げないという
意志の表明だ。

また、ケ小平の「束之高搁」(棚上げ)とは、日本記者クラブ主催会見での一方的
な談話に過ぎず、日中実務者レベルで話を詰めて、公文書にしたためたものではない

では、なぜケ小平がそのような発言をしたのか。

日中平和友好条約締結直前の4月、反ケ小平派が裏で手を回し、福建の漁船200隻余り
が大挙、尖閣諸島に押し寄せ「釣魚島は中国のもの!」というアピールをした。
もし、ケ小平が条約締結に臨んで、尖閣について何一つ触れなかった場合、中国国内
で面倒な事が山ほど発生しただろう。

天下分け目の淮海戦役で100万の国民党軍を泥沼に沈めた当時の政治局委員、ケ小平
が間抜けな対応をするはずがない。

かかる事由を踏まえるならば、日本外務省が本件に就き、何故シナにお伺いを立て
なければならないのか?
疑問のある方は再度>>01を精読の上、続きを御覧頂きたい。
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/435.html#c77
尚、中国語を知らない人は、日中協議にかかわる「大言壮語」を慎まれたいw


10. 2012年10月09日 00:34:42 : gfy2Px3YGk
>>09
まあ、「棚上げ」状態に戻すと言っても、もはや単純に1972年や1978年の時点に回帰するという話になりそうもないことと、中国のトップも当時の周恩来やケ小平のように「深謀遠慮」があって、国内を抑えられる実力も無いことと、日本側の政治家や官僚もそれに対応できるだけのスケールの大きさと読みの深さが無くなっていることだろうな。双方いずれにしても政治家が小物になってしまっている。

それに加えて中国側の問題としては、たとえ党中央や国務院、外交部などが一定の落とし所で妥協したとしても、拡張主義がますます顕著になって来ている海軍あたりの強硬路線が抑えられなくなっていることだろう。以前なら考えられなかったことだが、近頃は強硬派の軍人が党や政府も言っていないような内容を勝手に発言したり、新聞や雑誌に寄稿したりしている。中央軍事委員会という「中国式シビリアンコントロール」が機能しなくなっているようだ。もちろん中央にもそれを容認する勢力がいるためだろう。

ともかくも18回党大会が終わって新体制が固まってからでなければ、今後の対日政策の基本も細部も予想しようがない。それまでの間は外交部あたりも建て前を繰り返すばかりで本音を語るとも思えないので、「水面下の接触」も効果は期待できないだろうし、今は中国の動きをじっと観察するしかないのだろう。


11. 2012年10月09日 01:53:43 : Xf01BK2Ow6

・名実共に「共同管理」状態で固定するのなら、それはそれで一種の理想的な選択肢かも知れない。⇒ NHKの大越みたいな言い草だねw

・棚上げ状態に戻す? ⇒ 無法理解 (所有権与領有権是两码事、你懂吗?)
.


12. 2012年10月09日 02:34:03 : gfy2Px3YGk
>>11
じゃあ、何をどうすれば良いと?

這種事情当然不是我等P民説了算,但屢看你写的帖,実在看不出你的論点究竟何在,呵呵。


13. 2012年10月09日 07:33:39 : Xf01BK2Ow6

1)>>12看不出你的論点究竟何在?

我熱誠支持西恭之先生的標題論文。但很遺憾,不能十分掌握你的那个乱七八糟的評論。

2) 你我等三等国民,"不在其位 不谋其政"。但,日本外務省的具体表現是如下:

政府は沖縄県・尖閣諸島の領有権問題で中国が、1970年代初めまで日本に一度も抗議していなかったことを「中国側主張の最大の矛盾点」(政府筋)と位置付け、
過去の中国共産党機関紙「人民日報」の記事を論拠に追及していく方針を固めた。
外務省関係者が4日明らかにした。
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012100401001981.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/pdfs/jijitsukankei.pdf
你懂了没有?


14. 2012年10月09日 16:18:29 : gfy2Px3YGk
>>13
我所写的不是什麽“評論”,只是対現在的形勢略述了一些個人看法而己。

確かに中国側が「70年代初めまでに日本に一度も抗議していなかった(これは「抗議していなかった」というより、「自国の主権を主張していなかった」というのがより適切と思う)」のは確かにその通りで、それは1953年1月の『人民日報』記事、その後に出版された地図類の記載でも明らかだ。それは明らかにこの期間、中国側がこの尖閣諸島についての主権という意識すら無かったことを示している。そうでなければ、例え沖縄の米軍占領下の時期でも「国務院声明」などを発表して主権を主張することはいくらでもできたはずなのだが、その形跡は全くない。おそらく1968年の「国連調査」による海底資源の存在が判り、しかも台湾が主権を主張し始めたことに「後出しジャンケン」で乗っかって来たというのが真相なのだろう。
だから72年の国交正常化交渉の中で周恩来が「これについては話さないことにした」というのは、当時まだ中国側も主権主張のための論理的組み立てが出来ていなかった、それよりも日中国交正常化というはるかに大きな課題を実現することの方が最優先だったからだと思う。1978年の「日中平和友好条約」の時点でも、この状態はあまり大きく変わっていなかったので、ケ小平は「棚上げ」を主張した。
だが現在は違う。中国側では漁船だって当時より大きくなっているし、加えて「海監」、「漁政」などの海洋機関の巡視船も充実しつつある。更に海軍の艦隊の巡航能力も格段にアップした。だから日本側と「互角に」渡り合える条件ができたので、あの海域では巡視船同士の「鬼ごっこ」が日常化し、中国側の言う「日本側の実効支配を崩し、事実上の共同管理、あるいは重畳管理状態に持ち込む」という状態が現実のものになろうとしている。不当であろうが何だろうが、日本側もこの状態を現実のものとして受け留めざるを得ないのだ。問題はそこからだ。この期に及んで「棚上げなど約束していない」とか「領土問題は存在しない」というのは既に現実に全く合致しない戯言に過ぎない。「紛争が存在する」ことを認めるのは後退でも、日本にとって不利でもない。虚構に縋るのではなく、まさにイーブンの状態から論争を開始するのであり、そうしない限り何も進まず、それどころか軍事的対決と言う最悪の陥穽に堕ち込んでしまう。

長期的には中国の勢力拡張はますます進むだろうし、今は「アジア回帰」とか言っているがアメリカのこの地域における覇権はますます後退せざるを得ないだろう。これは動かし難い趨勢だ。
日本はこの地理的位置にある限り、その大きな転換の中で生存して行かなければならない。そのためには「対米従属」という立ち位置の変更は必須になるだろう。ではどうすれば良いのか? 簡単に言ってしまえば日本の「永世中立化」だ。スウェーデンのように武装しつつも、あらゆる二国間あるいは多国間の軍事同盟には一切参加しない。「日米安保条約」は当然廃棄しなければならない。外交は完全な等距離外交が基本だ。拡張を続ける中国には少なくとも「敵対国」でないことを強力にアピールする。経済貿易関係は大いに進める。米国に対しても同じだ。これは非現実的な話ではない。それが今後の長期的な世界情勢の変化の中で、日本に残された唯一の選択だと思う。また中韓のように常に「歴史認識」を投げかけて来る国々に対してもこれ以上の回答はないだろう。その場凌ぎの「謝罪」などいくら繰り返すよりも「日本は過去の反省に立ち、平和国家として永世中立を選択する」と宣言し、そのように行動すれば、もはや二度と再び戦後処理問題を持ち出す理由もなくなるだろう。


15. 2012年10月09日 19:03:38 : Xf01BK2Ow6

1>中国側の言う「日本側の実効支配を崩し、事実上の共同管理、あるいは重畳管理状態に持ち込む」という状態が現実のものになろうとしている。

⇒ それは単にシナ御用学者らの願望 >>05

2>アメリカのこの地域における覇権はますます後退せざるを得ないだろう。

⇒ 9/19習近平・パネッタ会談以降;
オスプレイ+F35配備に加え、現実はこうなっとるよw
*
米海軍横須賀基地を拠点にする米海軍第7艦隊は3日までに、管轄する西太平洋海域で、 米空母2隻の機動部隊が警戒監視活動に当たっていることを明らかにした。  
第7艦隊のエリアで活動しているのは空母「ジョージ・ワシントン」と「ジョン・C・ステニス」。米軍筋によると、 太平洋では空母「ニミッツ」が航行中で、米海軍は太平洋に空母を集中させる異例の態勢を敷いている。

沖縄県の尖閣諸島をめぐる日中関係の緊張化や、中国の海洋進出活動を踏まえ、
抑止力の要の空母を展開させることで、中国を牽制する狙いがあるとみられる。
第7艦隊は「空母機動部隊は死活的に重要なアジア太平洋地域における米国と同盟国、友好国の利益を守る」とし、西太平洋で即応作戦訓練を実施している。 
時事通信 10月3日(水)20時24分配信
*
3>そのためには「対米従属」という立ち位置の変更は必須になるだろう。

⇒ その立ち位置にある政治家は、現実的に小沢とブレブレ鳩山くらいなもの。
ブサヨ涙目〜www

4>日本の永世中立化
スウェーデンのように武装しつつも、あらゆる二国間あるいは多国間の軍事同盟には一切参加しない。「日米安保条約」は当然廃棄しなければならない。外交は完全な等距離外交が基本だ。拡張を続ける中国には少なくとも「敵対国」でないことを強力にアピールする。経済貿易関係は大いに進める。米国に対しても同じだ。これは非現実的な話ではない。それが今後の長期的な世界情勢の変化の中で、日本に残された唯一の選択だと思う。

また中韓のように常に「歴史認識」を投げかけて来る国々に対してもこれ以上の回答はないだろう。その場凌ぎの「謝罪」などいくら繰り返すよりも「日本は過去の反省に立ち、平和国家として永世中立を選択する」と宣言し、そのように行動すれば、もはや二度と再び戦後処理問題を持ち出す理由もなくなるだろう。
以上
⇒ シナ工作員モドキの妄想,乙w
.


16. 恵也 2012年10月13日 17:59:36 : cdRlA.6W79UEw : mnfOagdpTQ
>> 中国が1949年から1970年にかけて尖閣諸島の領有権を放棄したという
>> 歴史的事実は、動かし難いものだ

放棄したというより、所有権があるのに気が付かなかったというべき。
台湾と一緒に中華民国に戻す約束をしたのに、沖縄県に編入してたため
中華民国が気が付かず、日本が返すべき島を返さなかったわけだ。

日本が貿易立国として生きて行こうとするのなら、商売人として約束したこと
は守らなければならない。
日清戦争のドサクサに、台湾は台湾省のポケットに入れ尖閣は沖縄県に入れて
いたために返しそびれていた訳で、正直ものなら無条件で中国に返すでしょう。

この問題を悪化させたら、日中貿易の関係は修復できなくなる。
トヨタの車は50%も売り上げが減ったという。
このままじゃ最大の貿易相手国の中国市場を日本企業は諦めざるを得んでしょう。

まあ、北方領土も戦争のドサクサでロシア領にされたけど、竹島も尖閣も戦争の
ドサクサに日本領土にした島で、おまけに戦争に負けて返すと約束した島。
返さなければ約束違反で文句をいわれるのは当たり前だけどね。

ーーーー引用開始ーーーー
並に満州、台湾及澎湖(ぼうこ)島の如き日本国が清国人より盗取したる一切の
地域を中華民国に返還することに在り日本国は又暴力及貪欲(どんよく)に依り
日本国の略取したる他の一切の地域より駆逐せらるべし
(カイロ宣言より)


17. 2012年10月13日 18:27:52 : blLXNgznQw
>放棄したというより、所有権があるのに気が付かなかったというべき。
>日清戦争のドサクサに、台湾は台湾省のポケットに入れ尖閣は沖縄県に入れて
>いたために返しそびれていた訳で、正直ものなら無条件で中国に返すでしょう。
元々、中国のものじゃないし。
清王朝となら、領有権の協議していいと思うけどね。

18. いしゐのぞむ 2012年10月16日 17:32:04 : 4p8BaJ5oSykqE : YHSrWGYKV2
17番の方。清國にも領有權はゼロです。
こちら
http://blog.ohtan.net/archives/52146288.html
及びこちらの下半分をご覽下さい。
http://blog.ohtan.net/archives/52148107.html

念のため複製しておきます。以下複製。
---------------------
http://blog.ohtan.net/archives/52131257.html
 ここで論及されてゐるのは、汪楫「使琉球雜録」の「中外の界」と、黄叔[王敬]「臺海使槎録」の「大船十艘を泊す可(べ)し」との二つを指します。
 兩者とも釣魚列島の最も基本的にして最も著名な史料です。
 臺灣の學者の素人コラムよりも、もっと基本的な研究を參照なさるべきです。

 殘念ながら汪楫が臺灣海峽の西側までを清國の最東端と認識してゐたことは私が八重山日報「尖閣前史、無主地の一角に領有史料有り」にて論じました。
http://preview.tinyurl.com/d24rk7x
http://tinyurl.com/d24rk7x
 また7/17産經新聞「尖閣は琉球」記事中でも少し紹介されてゐます。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/577043/
 汪楫の記録した内外の界は琉球の西端の箇所に相當し、琉球西端と清國東端との間の釣魚列島は無主地だと汪楫は認識してゐます。

 次に「臺海使槎録」で釣魚臺を記述してゐるのは、清國外を含む部分です。
 且つ大船十艘は泊したのでなく「泊することが可能だ」と書いてあるに過ぎません。
 「可能だ」は樣々に解釋できます。拙著「和訓淺解 尖閣釣魚列島漢文史料」
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB09937668
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023746901-00
の中で原漢文とともに論じてありますので、ご參照ください。
 また、7/17産經新聞「尖閣は琉球」の記事に關して下のご寄稿も閲覽しました。

 「清の時に尖閣を清領とする文書があるみたい(コラム#5459)だからねえ。」
http://blog.ohtan.net/archives/52141046.html

 殘念ながら上述の通り、清國が領有したといふ文書は一つも存在しません。
 全てチャイナ側の歪曲解釋であり、領有を僞裝してゐるだけです。
 國際裁判で日本が負ける可能性はゼロです。


19. 恵也 2012年10月17日 06:46:57 : cdRlA.6W79UEw : 8tEJMfcWxo
>>01 「今回、話さないこととした⇒这次不談了」という表現がより適切であり、

外交交渉であれば、議題に取り上げたくないので断りたい場合、交渉を成功
させたいのであればやわらかく断る表現をするもの。

当時の周恩来も田中角栄も成立させたい気持ちは非常に大きいものがあったから
交渉の基盤となる領土問題棚上げを表現するには、こちらの方がピッタリだよ。

実際に会談する前から、公明党の竹入委員長にも棚上げを周恩来は伝えてます。
竹入メモに残ってますが田中角栄に竹入委員長が伝えてるのは確実。

ーーーー引用開始ーーーー
1972年7月28日に当時の竹入義勝公明党委員長と会談した際に「尖閣列島の
問題にも触れる必要はない。国交回復することに比べると、問題にならない」[1]
と指摘した。

この竹入メモについては今日、より詳細な内容が公開されており、それによれば
「尖閣列島の問題にもふれる必要はありません。竹入先生も関心が無かったでしょう。

私も無かったが石油の問題で歴史学者が問題にし、日本でも井上清さんが熱心
です。この問題は重く見る必要はありません。」
http://www.geocities.jp/ktakai22/murata.html

>>10 国内を抑えられる実力も無いことと

実力で激変したことは、中国と日本の経済力や軍事力の差だ。
田中角栄の頃は日本は所得倍増計画が成功し、凄い経済成長をしてた。
軍事費でも雲泥の差があり、日本からの経済支援を求めていた状態。

それが今では、GDPでも日本を抜き将来はアメリカさえ抜きそうな鼻息。
実力に応じて遠慮していた事だって堂々と主張するようになっただけの話だ。

日本は清国から日清戦争で取った領土を、中華民国に返すと太平洋戦争
の敗戦で約束したのだから守るべきでしょう。

敗戦した1945年〜1970年までは中華民国が尖閣に気が付かなかったミスは
あるけどそれは日本が内緒でこっそり、沖縄県に編入していたためだ。

>> この期に及んで「棚上げなど約束していない」とか「領土問題は存在しない」
>> というのは既に現実に全く合致しない戯言に過ぎない。

俺もそう思う。
こんな表現をしていては交渉を断ってるようなもの。
外交交渉を断るということは、戦争を挑発してることだ。

前原や野田総理は尖閣問題を詳細に知らないのじゃないかな・・・・
しかし日本の完全独立をアメリカが許すかが問題。
脱原発も前原がアメリカの拒否を野田総理に伝えて、腰砕けになったようだ。

>> 抑止力の要の空母を展開させることで、中国を牽制する狙いがあるとみられる。

空母でけん制なんて大袈裟だよ。
アメリカは空母で中国を攻撃できません。
核ミサイルを持った国とは、今の世界では戦争しないのが常識。

アメリカ大統領はアメリカ国民を守るのが責務で、国民が死ぬようなことはしない。
”張子の虎”という表現があるけど、中国に対しては張子の虎。
日本や台湾、フィリピンに対しては本物の虎で、仲介して漁夫の利を得るつもりでしょう。


20. 2012年10月17日 20:34:14 : YxpFguEt7k
田中康夫氏
「「尖閣問題は国際司法裁判所(JCJ)に提訴すれば勝てる」と多くの日本人が思っていました。ところが不覚にも中国からポツダム宣言やカイロ宣言を突きつけられて、根底から崩れかねない大変な危機に陥っている

孫崎享氏
「私は3週間ぐらい前にCCTVに出演して「紛争を避ける知恵をもっていた周恩来やケ小平の時代に戻ろう」と訴えました。そうしたら、中国の要人たちがかなり好意的な反応を示しました」
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/img-X16203429.pdf

2022年になる前に中国の実効支配にして、もう一度「棚上げ」をして、2072年になる前に、日本の実効支配に戻して…を繰り返せばいいのではないでしょうか。


21. いしゐのぞむ 2012年10月21日 12:45:44 : 4p8BaJ5oSykqE : YHSrWGYKV2
這張「臺灣海口大小港道總圖」,
http://www.duping.net/XHC/show.php?bbs=10&post=1232828
今年(平成24)九月25日我已注意到了,10月10日以前已寫在論文裏,尚未公世,
想不到9月28日先給這位網友先寫在網上論壇了。
網上寫起來是一刹那,我們寫論文的還要等數月。遺憾,遺憾。
有興趣請看今年三月已公世的鄙作「尖閣釣魚列島漢文史料」:
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB09937668
書中已討論到「重纂福建通志」。

石海青 いしゐのぞむ Ishiwi Nozomu


22. いしゐのぞむ 2012年10月21日 13:02:40 : 4p8BaJ5oSykqE : YHSrWGYKV2
『噶瑪蘭廳志』的『蘭界外』,我也已注意到,已寫成文章準備寄發給紀思道記者,
但很遺憾,數日内無法聯絡上紀思道記者,
直至平成24年10月20日早上5時17分纔總算寄發電子信給他,附上文章,
沒想到10月5日網友已把「蘭界外」寫在論壇上了。
http://www.8z1.net/a1349451753.html
這位網友可能比我早數日。遺憾,遺憾。

石海青 いしゐのぞむ Ishiwi Nozomu



23. いしゐのぞむ 2012年10月21日 13:10:39 : 4p8BaJ5oSykqE : YHSrWGYKV2
經査,「蘭界外」還有人更早討論到。
http://www.wretch.cc/blog/billypan101/16719546
這是BillyPan的部落格@臺灣部落格協會,2012年9月10日。
明顯的比我早。該稱贊他捷足先登,或慧眼先識。

石海青 いしゐのぞむ Ishiwi Nozomu


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