★阿修羅♪ > 原発・フッ素29 > 833.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
 「福島の奇跡」を生み出した「土の力」を、奇妙な宗教みたいに布教しているのか? 茨城大学名誉教授、中島紀一
http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/833.html
投稿者 mainau 日時 2013 年 1 月 26 日 19:08:06: GgaPs4QXWLwO2
 

ある種の人々にとっては、農業というものは、単なる生活の手段ではない。
生活スタイルであり、ひいては「伝統」、「文化」につながっている。ここまではいい。
でも、それが「妄信」になったら、奇妙な宗教みたいに聞こえる。

「自然」と「カミ」とを同一視するのは、日本古来の神道の根底にあるアニミズムと呼べるかもしれない。
アニミズムとは、自然とかにさまざまな精霊が宿っており、神々しいものが自然にあるという自然信仰である。

そして、こういう人々にとって、発想は次のようになるんだろうか。

図式 : 「自然」=「カミ」
「自然に仕える」=「カミに仕える」
「農業」=「自然に仕える」=「カミに仕える」
「作物」= 神秘なる「土の力」がやどるところ。 (まさにアニミズムである)
神秘なる「土の力」がやどるところには、「奇跡」が起きる。

この発想が、以下の中島紀一の発言の根底にあるのだろう。

引用:
原発事故では食べ物の放射能汚染が心配されました。事故の時に畑にあった作物は強く汚染されましたが、その後田畑を耕し種を播いて育てた作物からは放射能はほとんど検出されないという驚くべき状態が作られてきました。
田畑の土には事故によって放出された放射能が含まれているのに、その放射能が作物にはほとんど移行しないのです。
作物は「土の力」に守られたのです。私たちはこれを「福島の奇跡」と呼んでいます。


ただ、彼は一応、脱原発の立場を取るらしい。
まあ、そうでないと、布教できないからネ。

-------------------------------------------------------------------------

「福島の奇跡」 中島紀一さん
2012-10-01 08:51:52 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

9月30日(日)晴れのち暴風雨

 午後一時半から小川町の町民会館で開かれた講演会「原発に依存しない暮らしを考える」に出席してきました。「昴」という社会福祉法人の主催です。550人定員の座席はほぼ満員です。僕らが最後の客で一番奥の席です。隣の席が空席のままだったので足を乗せられたのは何よりです。

 小出裕章さんのお話は読んだり聞いたりしてきたことと変わりません。日本が法治国家であるなら東日本のかなりの部分が「放射能管理区域」に指定されなくてはならない、と強調されていました。原発事故はそれほどの大被害をもたらしているのに政府も国会もその事実に目を覆って、再稼動・原発建設工事再開なのですからあきれ果てます。

 中島紀一さんのお話はあまり耳にしない事実に満ちていて、放射能地獄で生きていくしかない3・11以後のわたしたちに考える材料を与えてくれるもののようでした。僕もどう咀嚼したものか、あれこれと考えをめぐらしています。

主催者が配布した「講演要旨」を書き写しておきます。
------------------------------------------------------------

農を通じた暮らしの再生

  茨城大学名誉教授 中島紀一

3・11大震災と福島第一原発事故から一年半が経過しました。この間に「南海トラフ」の巨大地震予測など、一年半前の災害が過去のことではなく、これからも起こるだろう、現実的な恐怖として、今もあることが知らされています。

 長い歴史のなかで、わたしたちの暮らしの中で「自然」は「神」としてあり続けてきました。「神」としての「自然」に畏敬の気持ちをもって手を合わせ、自らを振り返り、豊かな明日があることをお祈りする、そうしたあり方がわたしたちの暮らしを支える精神でした。

一年半前の悲惨な災害と大事故はわたしたちの社会からそうした精神がほぼ消えてしまっていた現代という時点で発生したとも言えるかと思います。自然への畏敬を忘れ、傲然として自然を痛めつけるような社会と暮らしのあり方を見直し、自然の恵みに支えられる社会と暮らしを作っていくことが痛切な課題になっているとつくづく思います。

 原発事故では食べ物の放射能汚染が心配されました。事故の時に畑にあった作物は強く汚染されましたが、その後田畑を耕し種を播いて育てた作物からは放射能はほとんど検出されないという驚くべき状態が作られてきました。田畑の土には事故によって放出された放射能が含まれているのに、その放射能が作物にはほとんど移行しないのです。作物は「土の力」に守られたのです。私たちはこれを「福島の奇跡」と呼んでいます。

 「福島の奇跡」を生み出したのは「土の力」であり、その力を引き出したのは、被災の最中も耕し、種を播くことを止めなかった福島の農家の農の営みでした。私たちはいま、このことを感謝をこめてしっかりと受け止め、自分たちの暮らしの問題として深く考えていくことが必要だと思います。

被災の最中も耕し種を播くことを止めなかったのは、阿武隈山村のお年寄りの農人たちでした。福島では強制避難とならなかった地域の農村でも、若い世代の方々を中心にたくさんの住民が他地域に避難しました。今も避難は続いています。しかし、多くのお年寄りたちは地域を守り、家を守るためにその地にとどまり、自然とともにある暮らしを続け、田畑を耕し続けました。

お年寄りたちの農は家族と地域の自給のための農でした。事故後、阿武隈の山村をつぶさに歩いてみて、この地にはこれほど自給的農が息づき続けていたのかと驚かされました。そして作物には放射能はわずかしか移行していなかったという事実は、お年寄りたちにとっては、まずはこの野菜は孫たちにも食べてもらえる野菜として育ったのだということを意味しており、検査結果を手にしたお年寄りたちは、その喜びのなかで涙したのです。
----------------------------------------------------------------------------

事前に配布された「要旨」なので講演内容そのものではありません。

お年寄りたちが収穫した農産物が高速道路のSAに山積みにされていたという話もありました。お土産にもらった農産物をそのまま持って帰るわけにはいかないと子や孫が「ゴメンね」といいながらおいていったといいます。たとえ微量で「安全」だといわれても汚染農産物には違いないと思ったのです。

質問用紙に「中島さんは安全だから食べようと推奨しているのか」と書いた人が多かったようです。

中島さんにゆっくりとお話をしてもらうのがよかったのですが時間がないためかなわなかったのは残念です。

嵐の接近でわたしたちも閉会とともに急いで帰途につきました。


copy from ( http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/2ee043ae4b04b3a615130a161983482b )
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 宮島鹿おやじ 2013年1月26日 20:59:27 : NqHa.4ewCUAIk : XGQASt2yVc
原発が爆発した。極度に汚染された地域がある。普通は住民を避難させるだろうと思ったら、安全だ、安心だ、絆だ、マラソンだとわけのわからない光景が定着した。

福島に残った人たちは息をひそめていると聞く。
希望を叶えられず残った母親などは、内心は不安でいっぱいだと聞く。

あまりにも理不尽な状況に囚われたとき人はどうするのだろうか。

これから、さらに、「わけのわからない」状況が現出するだろう。
これもその一こまなんだろう。それでも、本来のあるべき姿を見失わないでいたい。こどもたちの健やかな笑顔こそが宝である。これはいつの時代も違いはない。
こどもだけでも避難させるべきなのだ。
投稿者様、ありがとうございます。
今、いろいろと考えているところです。


02. 2013年1月26日 22:31:46 : XrNvEXZSuo
日本人が消費社会の中で忘れた「畏れる心」を取り戻す時期が来た。

03. 老子力学 2013年1月27日 00:34:56 : ObBug6D8g/ic. : 9OULGEiOvI
投稿者さん、アニミズムに近しいスタンスの当方から見ると、中島氏がアニミズムには到底思えないですね。
そうであるならば、中島氏は誤用悪用しているように受け止めますね。
アニミズムというならば、放射性物質に宿る精霊は、悲劇のヒルコです。誤まった行動から悲劇的に産み落とされたカタワの子。
放射性物質がもたらすのも、そういう結果です。
獣性人間の強欲から無理に産み落とされた悲劇のヒルコです。
中島氏に金が何処からか回っていないか、中島氏自身が汚染作物を常食しているのか。
そこから見極めていきませんと、強欲の者たちは平気で人々を欺くと思いますよ。

04. 2013年1月27日 01:11:35 : WharH60eII
検査に対する皮肉でしょ。

05. mainau 2013年1月27日 01:27:45 : GgaPs4QXWLwO2 : 85rTG3hiJk
なるほど、放射性物質に宿る精霊は、"ヒルコ"みたいなものか。

ヒルコ(水蛭子、蛭子神、蛭子命)。
『古事記』において国産みの際、イザナギ(伊耶那岐命)とイザナミ(伊耶那美命)との間に生まれた最初の神。しかし、子作りの際に女神であるイザナミから声をかけた事が原因で不具の子に生まれたため、葦の舟に入れられオノゴロ島から流されてしまう。
http://kamiza.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-6596.html

"金毛九尾の狐"とかもいたな。こいつは、いろいろ化けるのだが、最後は猛毒をしゅうしゅうと発する"殺生石"になった。


06. 2013年1月27日 01:33:33 : 1laTubqZew

農学部の先生だから、土に対する思い入れが強いのだろう。

だが、確証バイアスの臭いがプンプンする。


07. 2013年1月27日 02:08:53 : oFIOoQI1to
栃木でホットスポットになってしまった地域で
子供を守る会を立ち上げたお母さん
1年たって話をしたら
この土地は素晴らしい、この土地で育ったものは汚染されていない・・・って言ったのには唖然、びっくり
中島さんとやらの話でも聞いたのかな?

08. 2013年1月27日 09:04:27 : UtHRFJ4DmI
素人なので判らないのですが、空間線量が高い場所で暮らすと、空気とともに放射能物質を吸い込み、内部被曝するのではないのでしょうか?

収穫作物が放射能が少ないからと言っても、食べ物よりも空気が汚染されていたら、その場所には住めないと思うのですが・・・・・・・

「福島の奇跡」「絆」言葉遊びの世界のように感じています。


09. 2013年1月27日 09:09:12 : 6ao5OXx7iM
汚染された地域に人を帰そうとする誰かに利用されるだけ。

ウソの拡散はいけない。


10. 2013年1月27日 09:58:59 : CNCsrZanGg
------その放射能が作物にはほとんど移行しないのです。

これは科学を否定していますね。「移行係数」というものがあって土中の放射能は一定の
わりあい作物に移行します。そうでないなら、「福島の奇跡」などといわずその理由を
きちんと調べなくてはなりません。数字を出さないところからみてインチキ野郎なので
しょう。

------多くのお年寄りたちは地域を守り、家を守るためにその地にとどまり、

こうして避難を否定する以上、その根拠を述べなければ無責任である。工作員でしょう。
そうとしか考えられない。


11. 2013年1月27日 11:56:27 : LSTKoUrrVs
アミニズムに関しては言いたい事は多く有るが世界に広がる宗教の多く遺跡や
祭壇 その他宗教的遺産に数多く残されて居る 蛇 と鳥 に関しての考察の
不足が決定的と思っている まぁ隠しに隠された秘密だがね

12. 2013年1月27日 14:06:14 : lStBUCAM8c
奇跡のリンゴの木村さんの畑の土から放射性物質が検出されなかった(近隣の畑は検出)事からも微生物が肥沃な土は無害化させる力があると思う。他にもこういった畑は発見されることだろう。
しかしそこに住み続ける事と移住することは別問題。
微妙に汚染されたエリアの農業者は勇気付けられたのではないか。
アニミズムに関しては個人の意識の問題であって、他人が規定することはできない。

13. mainau 2013年1月27日 16:39:24 : GgaPs4QXWLwO2 : 85rTG3hiJk
そうですね、アニミズムという規定そのものが、適切でないという批判は妥当であるかもしれない。
アニミズムという現象が、あまりにも世界の各地にあるし、人類の心性と深く関係しているから。

ただ、ある種の農業関係者、それは中島氏、赤嶺氏に代表されているが、一言で体制側から御用とされている、という理由だけで動いているのではないように見える。
本人の中に"農業"というものに対する、ある種のものすごいこだわりと"土の力"とか"農業共同体への回帰志向"とかがあって、その信念から話していると思う。

フクシマの農業関係者がなぜ子供も含めて避難しないか、ということの理由の一つとして、こういう信念体系とか心の深い根っことかが関与しているのではないか。もちろん、経済的理由で避難できないという人たちもいるが、その人たちは少なくとも頭では避難したいと考えている。


14. 2013年1月27日 18:35:37 : wMXzW2LeKp
何かの宗教ですか。戦前の「神風日本」、バブル期の「Japan as numberone」、そして今度は「福島の奇説」ですか。この国はこういった子供じみた選民思想で今回も破局を迎えるんでしょうね。

15. 2013年1月27日 19:17:30 : lStBUCAM8c
12です こちらも拝見しました。→http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/830.html 経済的理由や先祖代々伝わる土地を守る人々も福島に今も住む誰もが、多かれ少なかれ動くことを考えるであろうが、明峯氏が言うように『危険だが逃げるわけには行かない』人達の動かない理由は十人十色山ほどあって、もちろんそこにはいろんな信念体系が含まれるわけだが、結局原発事故後の農業・農村の復興の道どころか汚染された土地全ての解決策は人類にとって未だに明確な手立てがない。しかし動けるのであれば動いた方が良いと私は思います。

16. 2013年1月28日 00:34:24 : RtHpc6Pa3U
甚大な原子力災害、原子力事故と放射線被曝、健康被害、人体影響と障がい者差別は
数十年にわたる議論の蓄積があるはずで、極乱暴にいえば障がい者差別や優生思想擁護につながるあらゆる放射線忌避感情の抑制というところに落ち着くのではないかと思います。この観点はなるほど問題含みです。国際原子力ムラによる、医療利益も高給もない放射線被曝の強制という横暴を許しかねない論点だからです。他方、ナチスドイツによる優生思想に基づく少数派排除差別の歴史がある。障がい者や、性的少数派といった括弧付きの異常を社会と政治とから徴されたものらの排除、隠蔽、殺害がある。日本にもハンセン氏病患者の処遇をめぐりおそるべきことが行われ、今なお半ば支持されてもいる。街中にいれば差別と排除の憂き目に遭うだけなので閉じ込めることは正解だった、と。そしてそのような少数派閉じ込め政策と放射線封じ込め政策とは実によく似ている発想であるのだろうか。もしかしたら、障がい者と社会の共存の論理は場合により放射線被曝と健康被害を敵視せず幾分か受け入れ包摂しているとすればそのことで障がい者はまた窮地に立たされかねない。もしかしたら、放射線被曝忌避の主張、健康被害忌避の主張はそれぞれ人道的な主張でありながら、障がい者差別に話がおよぶと途端に被曝に対して及び腰になるほかない。ただ、障がい者を差別するな、農的くらしを差別するなというそれ自体としてはもっともな主張が結果として原子力災害の過小評価と原子力ムラの暴走を許すならば、これはこれで悲劇と茶番ではある。

17. 2013年1月28日 10:03:10 : 0IDsimZz0U
>>12
>奇跡のリンゴの木村さんの畑の土から放射性物質が検出されなかった(近隣の畑は検出)

放射能の降下がまばらに起るのは常識です。まずそう考えるのが通常の考え方。
それを微生物の効果などありもしないところへ話をもっていく。微生物が体に
放射能をくっつけて隣の畑へ運んだというのですか(放射能は半減期、流水で流される
とか以外で減ることはない)。微生物が想像もできない作用をする、というならもう
科学を否定している。狂人のたぐいですね。社会に害を及ぼす。

生物によって放射能は消えません。



18. 2013年1月28日 17:14:02 : lStBUCAM8c
木村さんはかつて狂人と呼ばれていたが、彼が社会に害を及ぼしているとでも?社会に害を及ぼしているのは、科学の力を過信して日本全土に放射能をばら撒き、最終的な廃棄物処分地さえ決まらない、決定できない状況で、未だに原発を推進している人間達であり、世界全体の害である。



  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素29掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素29掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧