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日銀のケチャップ購入策
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/780.html
投稿者 MR 日時 2012 年 4 月 28 日 23:20:14: cT5Wxjlo3Xe3.
 

小笠原誠治の経済ニュースに異議あり

日銀のケチャップ購入策
2012/04/28 (土) 14:51


 昨日、日銀が追加の金融緩和策を発表しました。どう思います?

 多分、どう思うかというよりも、内容がちんぷんかんぷんで分からないという人が圧倒的に多いことでしょう。

 まあ、恐らく多くの政治家もそうでしょう。だから、普通の政治家は特にコメントすることはなし。

 でも、日銀バッシングが好きなリフレ派にとっては、こんなの緩和策でもなんでもないと映っているのではないでしょうか? 「余りにもtoo little だ」と。

 私は昨日思ったのです。何故、この追加の金融緩和策決定がニュース速報で流されるのか、と。


 お気づきでしょうか? 昨日のお昼頃、追加の金融緩和策が日銀の政策委員会で決定されたなんてテロップで流れたのです。おかしいとは思いませんか? 殆どの国民がその意味するところが理解できないものを速報で流すなんて。何か深い意図があるのでしょうか。

 いずれにしても、私は、何が何でもマイルドなインフレを引き起して景気回復につなげるという考え方に大変懐疑的であるために、今回の措置が合理的であるとはとても思わないのですが、それはそれとして、もし日銀が、世間で評価しているように事実上のインフレ目標値を採用しているというのが本当であるとすれば、やはりリフレ派の言うように今回の緩和策は余りにも意味がない。

 まあいずれにしても、今回日銀がどんなことを決定したかをみてみないと皆さんも批判のしようが
ないでしょうから、日銀の資産購入ファンドの変更内容を見てみることに致します。
 

<資産購入ファンド>


        導入時の規模    従来の規模           今回の規模
   (2011年12月末目途)(2012年12月末目途)(2012年12月末目途)(2013年6月末目途)
   
総額       35.0兆円     65.0兆円     65.0兆円     70.0兆円
資産買入れ    5.0兆円     30.0兆円     35.0兆円     40.0兆円
(長期国債)    1.5兆円     19.0兆円     24.0兆円     29.0兆円
(国庫短期証券) 2.0兆円      4.5兆円      4.5兆円       4.5兆円
(CP等)      0.5兆円      2.1兆円       2.1兆円      2.1兆円
(社債等)    0.5兆円      2.9兆円      2.9兆円      2.9兆円
(指数連動型上場
 投資信託)   0.45兆円      1.4兆円       1.6兆円      1.6兆円
(不動産投資
 信託)     0.05兆円      0.11兆円     0.12兆円     0.12兆円

固定金利オペ  30.0兆円     35.0兆円 30.0兆円     30.0兆円
(期間3か月)  20.0兆円     20.0兆円    20.0兆円     20.0兆円


 細かいことは申しません。 簡単に言えば、資産購入ファンドの大きさが、今回65兆円から70兆円に増加したと言われているのですが、実は、それは期間を半年伸ばしたためであり、従来の2012年12月末時点での目標値をみれば、依然として65兆円で変わることはないのです。5兆円増えるのは、飽くまでもそれ以降の半年分の数値を加味した話であるのです。

 それから、長期国債の買い入れ額については、2012年12月末の目途でみても、確かに5兆円増えてはいるのですが、その代り固定金利オペの数値は逆に5兆円減っていることに注意する必要があるのです。

 ただ大雑把に言えば、今回の見直しによって長期国債の買い入れを増額したことは事実であり、問題は、そのことによってデフレ回復のきっかけをつかめるかどうかにあるのです。

 さあ、デフレはこれで脱却できるのか?

 もし、その可能性が小さいというのであれば、もっともっと長期国債の買入れを増やしたらどうか
という案が出てきても当然であるのです。

 しかし、私の見る限り、世間では日銀がインフレ目標値の採用に踏み切ったみたいなことを言ってはいるのですが、しかし日銀政策委員会の頭のなかは、インフレ目標論者などの考えていることとは全く違うことが窺えるのです。

 では、インフレ目標論者はどう考えるのか?

 それは、ズバリ、お金の流通量を増やしてマイルドなインフレを起こすことが必要だというのです。

 では次に、日銀政策委員の頭の中はどうか?

 彼らもマイルドなインフレが起きることを望んでいるものと思われるのですが、それは力づくでインフレを起こすのではなく、景気がよくなった結果としてマイルドなインフレになることを望んでいるに
とどまるのです。

 つまり、日銀政策委員は、何が何でもインフレさえ引き起せば取り敢えず成功だとは考えないのです。それに対して、インフレ目標論者は、何が何でも取り敢えずインフレを起こすべきだ、と。

 そのように両者の考え方には依然として大きな違いがあり、そしてインフレ目標論者は、何がなんでもインフレを起こすべきだと考えるために、もっともっと大量に長期国債の買い入れを行うべきだと言うのです。否、彼らの夢を実現するためには、実は国債なんか買っていても効果は薄いのです。何故ならば、今の日本の国債は幅広く投資家から歓迎される投資対象であるからです。また、だからこそ10年債の利回りも0.9%程度と、世界でも群を抜いて低い。

 つまり、そのように投資家が保有したがる長期国債というのは、例え日銀が購入してくれなくても
希望すれば簡単に市場で換金が可能であり、その意味で通貨に非常に近い性格を有していると言えるのです。或いは、長期国債を担保に入れればいつでもお金を貸してもらえるし、また場合によっては、お金を払う代わりに長期国債を受け取ってもらうことも可能なのです。

 つまり、そのようにお金に近い性質を持つ日本の長期国債を日銀が現金と交換したところで、それほど経済にインパクトを与えることは考えられないのです。では、何をすべきか?

 それは、なるだけ流動性に乏しい資産を日銀が買い上げることが一番の方策であると言えるのです。つまり、バーナンキ議長が言っていたように、ケチャップを買えばよい、と。

 これはたとえ話であるのですが、要するに流動性に乏しいものを買えばよい、と。だから、例えば、不動産などを日銀がバンバン購入すれば確かに現金の流通量は増え、また不動産価格の下支えにもなることが期待できるのです。

 こうすれば、インフレ目標論者の願いどおり、マイルドなインフレが起きることでしょう。

 ただ、問題もあるのです。それは、日銀がケチャップや不動産をどんどん買うことになれば、所謂不良資産を大量に保有することに繋がり、ひいては日銀が債務超過に陥る恐れがあるのです。そして、日銀が債務超過に陥れば、今度は財政出動で日銀に税金を投入することが必要になり、そうなればまた増税の必要が増す、と。

 そして、そうやって仮にインフレの実現には成功しても、日銀が債務超過に陥り財政出動を仰ぐような事態になったとしたら、その時に日銀総裁は歴史に悪名が残るのは確実であるでしょう。だから日銀は、できれば安全な資産しか購入したくないというのが本心であるのです。しかし、安全な資産だけしか買わなければインフレにはならない、と。

以上

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http://www.gci-klug.jp/ogasawara/2012/04/28/015643.php  

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コメント
 
01. 2012年4月29日 16:45:21 : Bvr5yD1uVs
この記事を読んで日銀の債務超過について改めて考えさせられました。
大学で会計をちょっとかじった程度なので、正確さにかけるのですが、通常の企業会計では債務超過の場合、それが解消されるまで黒字でも法人税などが非課税になったはずです。日銀の場合、余ったお金は国庫納付金という形で国に納められますが、仮に日銀が債務超過に陥った場合、通常の会計ルールを適用して債務超過が解消されるまで国庫納付金を納めないという解釈を漠然としていました。この記事にあるように日銀に公的資金を投入というのは民間金融機関と混同していると思うのでないと思いますが、実際はどうなんでしょうか。韓国では98年の金融危機の時に中央銀行が債務超過に陥ったという情報を以前目にしたことがあります。
会計の専門家で中央銀行の債務超過について造詣が深い方、できればコメントお願いします。

02. 2012年4月30日 18:00:12 : cqRnZH2CUM

これにあるように、単純に会計上の問題としては、日銀に公的資金を投入する必要はない
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/781.html


ただしハイパーインフレ状況下では、増税して、日銀のBSを改善することは
通貨への信認を取り戻す上で有効だろう


>韓国では98年の金融危機の時に中央銀行が債務超過

中央銀行(韓国銀行)の赤字は、かなり膨らんでいて
2004年からずっと債務超過だ

日本と違って経常赤字で家計黒字もないし、全て赤字という
投資・消費型の途上国経済だから、IMFや日本からの援助が無ければ
さらに悲惨なハイパーインフレになっていた

国民生活の安定のためには、いかに国内貯蓄が重要かということを示す一例だな
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120228/229217/


03. 2012年5月02日 00:02:04 : 3CNLte9sGM
グロース氏:信用拡大はインフレリスク誘発、成長抑制へ 

  5月1日(ブルームバーグ):米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏は、中央銀行による信用拡大がもたらした構造上のゆがみが将来の成長を抑制しインフレリスクを誘発するとの見方を示した。
グロース氏は1日、PIMCOのウェブサイトに掲載した月次投資見通しで、同社は5年債や有配株を選好しているとし、投資ポートフォリオに実物資産と商品を組み込むことを推奨した。
同氏はまた、「量的緩和(QE)策と今後何年も継続する公算が大きい実質ゼロ利回りの結果、突然ではないにしろ時間をかけてインフレ率が段階的に上昇するだろう」と予測した。
原題:Gross Says Credit Expansion to Create Inflation, SlowGrowth(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Liz Capo McCormick emccormick7@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net
更新日時: 2012/05/01 23:21 JST


04. 2012年5月02日 12:11:28 : 3CNLte9sGM

FOMCメンバー3人が追加緩和は不要と指摘−景気拡大持続 

  5月1日(ブルームバーグ):今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つメンバー3人は、米景気拡大が持続しているとして、追加緩和策は不要だとの見解を示した。
リッチモンド連銀のラッカー総裁は1日にワシントンで、追加の金融刺激策を実施しても成長の後押しにはほとんどならず、インフレをあおるリスクがあると指摘した。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は自身の見通しでは追加の債券購入は正当化されないと発言。アトランタ連銀のロックハート総裁はこうした行動の恩恵に懐疑的な見方をあらためて示した。
4月24−25日開催のFOMCは金融政策を変更しなかった。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は経済が予想外に悪化しない限りは追加刺激策の可能性が低いことを示唆。状況が悪化すれば「追加措置を講じる用意」があるとしながらも、インフレ率がFRBの目標の2%に近づく中で物価上昇を加速させるような政策を追求するのは「無謀」だろうと発言した。
ラッカー総裁は1日にブルームバーグ・リンクが主催したブルームバーグ・ワシントン・サミットで「歴史的な標準に照らせば景気回復は非常に好調だとは言えないものの」経済成長は加速するだろうとの見方を示した。
ウィリアムズ総裁は1日にカリフォルニア州ビバリーヒルズで開かれた会合で、今年の米経済成長率は2.5%の「緩やかな」ペースになると述べ、向こう数年で「ペースが幾分加速する」と予想。同総裁は3月にFRBには「追加措置を講じる必要があり、精力的に金融刺激策を適用し続けねばならない」と述べていたが、この日の会合では、追加の債券購入が必要になるのは経済成長ペースが衰えて労働市場が伸び悩む場合だけに限られるとの認識を示した。
失業率  
ウィリアムズ総裁は「私自身の考えでは、経済成長が鈍化し失業率の低下がさらに進まない状況に達するかどうかが1つの境目になると思う」と述べた。また、インフレがFRBの目標の2%を「著しく」下回った場合にも刺激策が必要になる可能性があるとした。ただ、「こうした状況を現時点では予想していない」と付け加えた。
米労働省は4日に4月の雇用統計を発表する。ブルームバーグが集計したエコノミスト予想中央値では、非農業部門雇用者数は前月比約16万1000人増、失業率は8.2%で横ばいと見込まれている。3月の雇用者数は12万人増と、昨年10月以来の低い伸びだった。
原題:Three Fed Policy Makers See No Need to Ease as EconomyGrows(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Caroline Salas Gage csalas1@bloomberg.net;ワシントン Joshua Zumbrun jzumbrun@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net
更新日時: 2012/05/02 08:28 JST


05. 2012年5月02日 12:11:54 : 3CNLte9sGM
ゴールドマン:FRBの銀行間与信規制案、雇用や成長損なう 

  5月2日(ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス・グループは、銀行間のエクスポージャーの制限を図る米連邦準備制度理事会(FRB)の規制案について、米国の経済成長率を最大0.4ポイント下押しし、最大30万人の雇用喪失につながる恐れがあるとの試算を示した。
1日に公開された4月30日付のFRBへの書簡によると、この試算は、FRB案が社債市場に与える影響についてゴールドマンが独自に行った調査や評価に基づいているという。
FRBの案は、資産5000億ドル(約40兆円)以上の大手金融機関が他の金融機関に対して取れるエクスポージャーを自己資本の10%に制限するもの。JPモルガン・チェースやシティグループ、モルガン・スタンレーもこれに反対している。
事情に詳しい関係者4人が今週明らかにしたところによると、JPモルガンを含む大手米銀の最高経営責任者(CEO)が2日、タルーロFRB理事に会い、同案やFRBの最近のストレステスト(健全性審査)について協議する。
原題:Goldman Sachs Says Rule Curbing Counterparty Links RisksJobs(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Christine Harper charper@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:David Scheer dscheer@bloomberg.net
更新日時: 2012/05/02 11:12 JST


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