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＜狼少年・石原の暴走＞
世の中が乱れてくると、左右の両極が脱線するものだが、今の日本では左翼が姿を消して見えないが、右翼はずる賢く議会や首長の座を占めて暴走している。その代表が石原慎太郎・東京都知事だ。二人の息子を政界に送り出した初めての日本人ではないだろうか。それだけでも、彼の正体を見て取れよう。国会議員を政界に送り出すための資金がどれほどかかるか、専門家でなくても理解出来るだろう。
三文文士のくせに利権に対しては、人一倍関心が強いと事情通は指摘している。旧福田派関係者は彼の正体をよく掴んでいる。目下、イノセとかいう部下に知事の仕事をさせて、自分は都政と無関係な問題を仰々しく取り上げて、マスコミを操っている。狙いは反中国キャンペーンである。
それを、ワシントンを巻き込んでやろうというのだ。尖閣問題やウイグル問題を、意図的に取り上げて、中国の反発を引きずり出そうというのだ。日中関係をぶち壊そうという偏狭な民族主義者の手口といっていい。直前までは新党立ち上げをＰＲしていた。これは単なる狼少年レベルだということが判明した。
＜米紙に意見広告＞
いうまでもなく、日米双方の右翼勢力は中国の台頭が苦々しくてたまらない。今のうちに叩いておこうとの悪しき魂胆もミエミエだ。最近のリンパックなる対中軍事包囲演習もその一つだ。そんな手口に、おいそれと乗るような北京ではあるまい。
石原は、日本右翼を代表するかのように、米紙に尖閣諸島を東京都が購入する意見広告を載せたという。一体、都民の知らないこんなふざけたことが何故出来るのか。石原個人が自分の金を出してやったものか。
報道では東京都の意見広告という。ということは、議会は了承したのか。そんなことはあるまい。どう対応したのか。それこそ唯々諾々と石原に従っているのか。こんな有り様では、正に伏魔殿そのものではないか。都政の混迷ぶりを物語っていよう。
都民の知らない間に、都民の了解も得ずに、となると、石原の独裁は極まっている。こんな右翼の三文文士を選んだ都民とは？
＜ＮＨＫが原発推進番組放送＞
本ブログ読者から相談を受けた。「ＮＨＫを解約したい。方法を教えてもらいたい」というのだ。理由を聞くと、一連の反原発デモをＮＨＫは少しだけしか報道しない、といって怒っていた。年配の女性である。中立公正な事実の報道を、放送法は約束しているのだが、明らかにＮＨＫはそうしていない。市民の反原発運動は、必然的に反ＮＨＫ、反マスコミへと拡大しているのだ。
真実を報道しないＮＨＫ、マスコミという真実を、反原発の無数の市民は認識しているのである。日刊ゲンダイの報道記者が数十分前、自宅に電話をくれたが、彼は７月２９日の日比谷公園の２０万人集会を取材してきたという。
「ものすごい数の国会包囲デモに圧倒された」と教えてくれた。反原発の無党派の無数市民平和デモを、最初からまともに報道してきた日刊ゲンダイが、目下の新聞で一番立派である。新聞購読をやめた市民は、これからも増えるだろうが、代わりに日刊ゲンダイを読むように勧めたい。
市民から契約解除が殺到しているであろうＮＨＫが「７月早朝のドキュメンタリー番組で、原子力発電所の必要を訴えていた」という報告を友人から受けた。さもありなん、である。「二酸化炭素を減らすために原発が一番」とは３・１１前の政府キャンペーンでもあった。
「中国はあと４００基建設する」とか、東芝のウエスチングハウスの原発ＰＲまで、このＮＨＫ番組は流していたと言う。なぜ早朝か、黄金時間に流せば、大きな市民の反発を恐れたのだ。ＮＨＫもずる賢い“公共放送”なのか。
＜野田が狂い・石原も＞
本日、野田は無知の小学生を国会に招いて「初めて話を静かに聞いてもらい、ありがとう」という場面を、テレビで長々と宣伝させていた。原発再稼働・大増税を理解できない小学生相手に、野田は初めて気分がよかったらしい。
野田は狂ってしまった。精神鑑定が求められている。市民の怒りを分かっていない。民主党も狂っている。自民党であれば、国民に嫌われた政権は引きずり降ろされる。総辞職が待っている。それを民主党はできない。ことほど衰弱してしまっている。
健全な女性子供・会社員らは、狂った首相官邸に押し掛けて、反原発・野田打倒を叫んでいる。毎週のことである。野田を新聞テレビが支援しても、市民の怒りは収まらない。野田の支持率も民主党の支持率も上がらない。
女性は子宮で判断すると言うが、核に対して妥協などしない。母乳から放射能という信じがたい現実に、断じて妥協などありえない。放射能は首都圏をも汚染していることが、米政府機関の調査で判明した。
ロンドン五輪をのんびりとテレビ観戦する余裕などない、現在の日本人なのである。政府専用機でロンドン行きを止められた野田は、さぞかしがっかりしているようだが、それが今の日本なのだ。総辞職しなければ、主権者の権利行使として罷免するしかないだろう。
２０１２年７月３０日１０時００分記
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