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4代前にネアンデルタール人の親、初期人類で判明
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/620.html
投稿者 中川隆 日時 2015 年 7 月 06 日 21:15:40: 3bF/xW6Ehzs4I
 

(回答先: 人類の「脱アフリカ」は定説より早かった!? 現代人は13万年前にヨーロッパに到着していた 投稿者 中川隆 日時 2014 年 5 月 19 日 21:13:45)

4代前にネアンデルタール人の親、初期人類で判明

欧州で見つかった約4万年前の人骨の研究から 2015.06.25

槍を持つネアンデルタール人女性の模型。現生人類とネアンデルタール人はかつて欧州で一緒に暮らし、性交渉も行っていた。(Photograph by Joe McNally, National Geographic)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/062400156/?SS=imgview&FD=-787263934


ネアンデルタール人の特徴を併せ持つ、4万年前の現生人類の下顎骨。DNA分析により、この男性にはわずか4世代前にネアンデルタール人の祖先がいることが判明した。(Photograph by Svante Pääbo, Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/062400156/?SS=imgview&FD=1420927604


3万7000〜4万2000年前、現在のルーマニアがある地域に暮らしていたある現生人類の男性に、わずか4世代前にネアンデルタール人の祖先がいた。つまりこのネアンデルタール人は、男性の高祖父か高祖母(祖父母の祖父母)だ。

 現代人にネアンデルタール人の血――より正確に言えば、ネアンデルタール人のDNAの痕跡――が見られることは、少なくとも5年ほど前からわかっていた。ただし絶滅してしまったネアンデルタール人と、我々の祖先がいつどこで交わったのかはこれまで謎だった。だが先日、ネアンデルタール人のDNAがかつてないほど高い割合で含まれる現生人類の骨が見つかったという論文が、科学誌『ネイチャー』に発表された。(参考記事:「ネアンデルタール人 その絶滅の謎」)

「こんな個体を見つけられるとは、信じがたいほどラッキーです」と論文の共著者であるマックス・プランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボ氏は言う。(参考記事:「デニソワ人 知られざる祖先の物語」)

「Oase1」と呼ばれるこの標本は、男性の下顎骨のみからなり、2002年に発見された当初から、ホモサピエンスとネアンデルタール人の混血らしい形状が表れていると言われていた。真相はなかなか判明しなかったが、今回の研究によって、ついに最終的な結論が出た。ネアンデルタール人から現生人類への交替劇を専門とする英オックスフォード大学のトム・ハイアム氏は、「実に驚くべきことです」と述べている。ハイアム氏は今回の研究には関わっていない。

 ハイアム氏が特に絶賛するのは、論文の主要執筆者である米ハーバード大学医学部のキアオメイ・フー氏率いるチームの高度なゲノム技術だ。彼らは下顎骨からほんのわずかなDNAサンプルを抽出し、そこから有益な遺伝情報を取り出してみせた。「2009年にも同じことをやろうとして失敗した」というペーボ氏らは、以来技術を磨き続け、今回見事な成果を挙げるに至った。

 サンプルから取り出されたゲノムは不完全なものだったが、その6〜9%がネアンデルタール人に由来することを突き止めるには十分だった。現代人のゲノムの場合、この割合は最大でも4%だ。


 一見たいした違いはないように見えるかもしれない。しかし、この数パーセントの差が大きな違いをもたらした。ペーボ氏らは「純粋にネアンデルタール人由来と思われる染色体の大きな破片を7つ」発見している。それはすなわち、これらの染色体を比較的近い祖先から引き継いだことを示している。大きな破片は、一世代ごとに起こる両親の染色体の混合と組み換えの過程が数回しか起こっていないことを意味する。

 一方、ネアンデルタール人由来ではない部分のゲノム配列は、「Oase1」が現代人と無関係であることを示している。彼の系統はどうやら、どこかの時点で途切れてしまったらしい。

 今回の研究結果はまさしくバイオテクノロジーが成し遂げた偉業だが、同時に「ネアンデルタール人はいつ、どんな原因で絶滅したのか」という、古人類学者たちが長年取り組んできた難問の答えに近づく一歩でもある。昨年、4万5000年前の人間の大腿骨のゲノム分析が行われたが、その結果わかったのは、現生人類とネアンデルタール人の混血が起きたのは5万〜6万年前に現在のシベリアでということだった。これでは年代の範囲が広すぎるし、あまりにあいまいな結論だ。


「今回の研究が革新的なのは、『この特定の人物には、ネアンデルタール人の高祖父がいた』と言えることです。おかげで、問題を人類の時間の尺度で考えられるようになりました」とハイアム氏は言う。欧州や中東各地のそれぞれで、いつ異種交配が起こったのかを解明できれば、一帯に現生人類がどのくらいのスピードで拡大していったのか、またネアンデルタール人とはどのくらいの期間接触があったのかを、具体的に知ることができるだろう。そしていつかは、我々に最も近い親戚である彼らがなぜ絶滅してしまったのかという疑問への答えも見つかるかもしれない。

文=Michael D. Lemonick/訳=北村京子
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/062400156/

参考記事:


「最古の現生人類のゲノムを解読」
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9870/

「ネアンデルタール人の絶滅は4万年前?」
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9622/


 

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コメント
 
1. 2015年7月06日 21:17:46 : b5JdkWvGxs

参考記事:


「ネアンデルタール人 その絶滅の謎」
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0810/feature02/

「デニソワ人 知られざる祖先の物語」)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20130619/354943/


2. 中川隆[5874] koaQ7Jey 2017年1月04日 18:07:16 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6316]

ネアンデルタール人が食人、ベルギーの洞窟遺跡から証拠
AFP=時事 1/4(水) 12:56配信


ベルギーのゴイエ洞窟を案内する考古学者のクリスティアン・カセイヤス氏(2016年12月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3113052?pid=18584155&tmpl_skin=gallery&utm_source=yahoo&utm_medium=news


【AFP=時事】ネアンデルタール人がウマやトナカイを食べるだけでなく、共食いもしていたことを示す証拠が、ベルギーのゴイエ(Goyet)洞窟群の奥深くで発見された。


 発見した研究チームによると、約4万年前に生きていた成人または若者4人と子ども1人、新生児1人の人骨には、内部の骨髄を取り出すために切断、粉砕された明確な痕跡があるという。
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 ベルギー人考古学者のクリスティアン・カセイヤス(Christian Casseyas)氏は、アルデンヌ(Ardennes)の森にあるこの遺跡内の渓谷の中腹に位置する洞窟をのぞき込みながら「ここで食人が行われていたことは、反論の余地がない」と話す。
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 ゴイエ洞窟の人骨は、ネアンデルタール人が現生人類ホモ・サピエンス(Homo sapiens)に取って代わられ、地球上で絶滅を迎えつつあった頃の年代を示している。またネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスとも交配していた。
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 利口な現生人類によって絶滅に追いやられた原始的な穴居人と以前はみなされていたネアンデルタール人が実際には、死者の遺体を丁重に扱い、埋葬の儀式を行う洗練された人々だったことが、これまでの研究で明らかになっている。
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 だが、ネアンデルタール人が死者を食べていたことを示す証拠も増えている。
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 ネアンデルタール人による食人の事例はこれまで、スペインとフランスに存在した南欧のネアンデルタール人個体群でしか見つかっていなかった。
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 ゴイエ洞窟群は、旧石器時代より住居として使われていた。全長250メートルに及ぶ洞窟の回廊部は、数メートル下を今も流れる小川のサムソン(Samson)川が石灰岩に穴を開けて形成した。
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■骨髄を取り出す

 米カリフォルニア州立大学ノースリッジ校(California State University Northridge)の人類学者、エレーヌ・ルジェ(Helene Rougier)氏率いる国際研究チームは今回、ゴイエ洞窟で発見された人骨から、そこに居住していたネアンデルタール人が食人種だったことを証明した。


人骨は「解体して肉を取り去るために」切断された痕跡を示していると、カセイヤス氏は指摘。ネアンデルタール人は「洞窟の入り口で見つかったトナカイやウマの骨を砕くのと同じ方法で、これらの人骨を粉砕していた。その目的は間違いなく、骨髄を取り出すためだ」と同氏は続けた。
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 ルジェ氏はAFPの取材に、「実際に、ここで何人かのネアンデルタール人が死んで食べられたという結論を下すことができる」と語った。北欧でこのような証拠が見つかったのは初めて。同氏は2016年7月、ベルギーの洞窟に関する研究を英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表している。
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「これらの人骨の一部は、フリント石器の刃を研ぎ直して切れ味を良くするための道具を作るのにも使われた」と、ルジェ氏は述べた。
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 だが、食人行為が行われていた理由と、どの程度の規模で行われていたかについては、謎のままだ。
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「組織的に行われていたのか。何らかの特別な時だけだったのか」とルジェ氏は問いかける。「この食人行為の背景にある理由をどのように解釈すべきか分からない。純粋に食べるための可能性もあるが、象徴的な行為だった可能性もある。理由は不明のままだ」と、ルジェ氏は話している。【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170104-00000019-jij_afp-sctch&p=2


3. 中川隆[5875] koaQ7Jey 2017年1月04日 18:09:30 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6317]

ネアンデルタール人は野菜も食べていた、排せつ物から特定 研究
2014年06月30日 18:50 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3018910?utm_source=yahoo&utm_medium=news

フランスのレ・ゼイジー・ド・タヤック(Eyzies-de-Tayac)にある先史博物館に展示されたネアンデルタール(Neanderthal)人の再現模型(2004年7月19日撮影、資料写真)。(c)AFP/PATRICK BERNARD
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【6月30日 AFP】ネアンデルタール人(Neanderthal)が肉だけでなく野菜も食べていたことが、スペインで発見されたネアンデルタール人の排せつ物の分析で分かったとの研究が25日、米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)に掲載された。

 研究に用いられた排せつ物は、ネアンデルタール人が約4万5000〜6万年前に暮らしていたとされるスペインの発掘現場「El Salt」で発見された。これまでに見つかっているネアンデルタール人の排せつ物としては最古のもので、ネアンデルタール人の食べていた物を特定するために初めて分析が行われた。

 研究チームは、米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)の研究所で排せつ物をパウダー状に砕いて分析。特に肉を食べてコレステロールが代謝される際に作られる脂質の痕跡が発見されたほか、植物が消化される過程で作られる物質5ベータ-スチグマスタノール(5β-stigmastanol)が見つかった。

 分析の結果、ネアンデルタール人は従来の想定通り基本的に肉を食べていたものの、一方で地下茎や液果、ナッツなどの植物を相当量食べていたことが分かった。

「おそらくネアンデルタール人は、さまざまな環境や季節、気候の中、入手可能なものを食べていたのだろう」と、研究を行ったアイナラ・システィアガ(Ainara Sistiaga)氏は述べた。

 ネアンデルタール人は約3万5000年前に絶滅したとされているが、さまざまな種類の食物を食べることのできる能力はネアンデルタール人の生存を助けただろう、と論文の共同執筆者ロジャー・サモンズ(Roger Summons)氏は指摘した。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3018910?utm_source=yahoo&utm_medium=news


4. 中川隆[5876] koaQ7Jey 2017年1月04日 18:13:53 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6318]

鳥肉を最初に食べたのはネアンデルタール人、洞窟から痕跡
2014年08月08日 17:58 発信地:ジブラルタル
http://www.afpbb.com/articles/-/3022654?utm_source=yahoo&utm_medium=news


鳥肉を最初に食べたのはネアンデルタール人、洞窟から痕跡 フランスのレ・ゼイジー・ド・タヤック(Eyzies-de-Tayac)にある先史博物館に展示されたネアンデルタール(Neanderthal)人の再現模型(2004年7月19日撮影、資料写真)。(c)AFP/PATRICK BERNARD
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【8月8日 AFP】現生人類が鳥肉を常食するよりもはるか昔から、ネアンデルタール人たちは野生のハトを捕らえ、食用処理し、調理していたとする研究が7日、英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表された。

 論文によると、英海外領ジブラルタル(Gibraltar)の洞窟で発掘された6万7000〜2万8000年前のカワラバトの骨1724個を精査した結果、切断された痕跡や人の歯形、焼いた痕などが見つかった。これはハトが食用処理され焼かれていたことを示唆する証拠だと研究チームは述べる。

 この洞窟には当時、ネアンデルタール人が暮らしており、後に現生人類が暮らすようになった。ネアンデルタール人らは現生人類と同じように骨を引っ張って解体し、柔らかい肉にかぶりついていたとみられる。

「(ネアンデルタール人は)われわれと好みが同じで、胸肉や下もも肉、手羽を食べた。彼らにはその知識と技術があった」と、論文執筆者でジブラルタル博物館(Gibraltar Museum)館長のクライブ・フィンレイソン(Clive Finlayson)氏は記者団に語った。

 これまではヒト科で初めて鳥肉を常食したのは現生人類だと考えられていた。だがこの洞窟で「ネアンデルタール人は4万年以上にわたってカワラバトを食料としていた。最古の痕跡は6万7000年以上前にさかのぼる」と論文は述べている。しかもハトの調理は洞窟内の「異なる広い場所で繰り返し行われていた痕跡」が見つかっており、散発的なものではなかったという。

 過去の研究で、ネアンデルタール人は肉だけでなく野菜やベリー類、ナッツ類なども食べていたことや、高齢者の介護をしていたこと、精巧な骨角器を使用していたことなどが分かっている。ネアンデルタール人は欧州、中央アジア、中東の一部に最長30万年間生息していた。だがその痕跡は3〜4万年前を最後に見つかっていない。(c)AFP/Brian Reyes
http://www.afpbb.com/articles/-/3022654?utm_source=yahoo&utm_medium=news


5. 中川隆[5891] koaQ7Jey 2017年1月06日 06:39:52 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6333]

中東で発見の現生人類の頭蓋骨、人類大移動解明の手掛かりに
2015年01月29日 14:33 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/articles/-/3038112

中東で発見の現生人類の頭蓋骨、人類大移動解明の手掛かりに

イスラエル北部ガリラヤ地方の西部にあるマノット洞窟遺跡で発見された頭蓋骨(2015年1月28日撮影)。(c)AFP/MENAHEM KAHANA
http://www.afpbb.com/articles/-/3038112?pid=15162265&page=1

【1月29日 AFP】中東で発見された約5万5000年前の頭蓋骨の一部について、現生人類の祖先がアフリカの発祥地をいつ離れたかに関する手掛かりを与えるものとする研究論文が、28日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。この発見は、現生人類の祖先がネアンデルタール人(Neanderthals)と共存していたとする説の裏付けにもなるという。

 米ケース・ウェスタン・リザーブ大学(Case Western Reserve University)などの国際研究チームが発表した論文によると、イスラエル北部ガリラヤ(Galilee)地方の西部にあるマノット(Manot)洞窟遺跡で発見されたこの頭蓋骨は、解剖学的現代人と呼ばれる初期の現生人類「ホモ・サピエンス(Homo sapiens)」の特徴を持っているという。

 マノット洞窟から北と北西に数十キロしか離れていないケバラ(Kebara)とアムッド(Amud)の2か所の洞窟遺跡では、これまでにネアンデルタール人の骨が発見されている。

 これらの古代人の骨は、5万年前から6万5000年前の時代のものだ。つまりこの2種の人類は、同時代に、おそらく地理的に近い場所に共存していた可能性がある。

 同大の古生物学者、ブルース・ラティマー(Bruce Latimer)氏は「現人類とネアンデルタール人が同じ時代に同じ場所にいたことは以前から推察されていたが、物的証拠がなかった。今回われわれはこの新たな化石で、まさしくそれを手に入れた」と述べた。

 人類系統樹における謎の分岐グループの一つであるネアンデルタール人は、その化石や骨角器が欧州、中東、中央アジアなどで発見されている。

 ネアンデルタール人が姿を消し始めるのは約3万年前。この不思議の最期は、ホモ・サピエンスによって絶滅に追い込まれたか、現生人類との異種交配の結果として姿を消したのではないかなどの推測を呼んでいた。

 かつては突飛な説と考えられていた「ネアンデルタール人との交雑」説は2010年以降、ネアンデルタール人の骨から抽出されたDNAの分析が進んだおかげで広く受け入れられるようになった。

 非アフリカ系現代人の全遺伝子の約2%がネアンデルタール人から受け継がれたものであることを同説は示唆している。欧州地域人ではこの割合がさらに高く、最大で約4%に達する可能性がある。


■丸い形状の頭蓋骨

 今回の最新研究は、現生人類とネアンデルタール人が相互に接触していた可能性が明確に存在することは示しているとラティマー氏は指摘する。

 論文によると、「現生人類とネアンデルタール人は、どちらも同時代にレバント(Levant)南部に住んでいたため、交雑という事象が十分起こり得るほど地理的、時間的に近接していたと考えられるという。交雑説ではこれまで、交雑はかなり後の時代に、欧州で起きたことが示唆されていた。

 研究チームによると、今回発見された頭蓋骨は、6万年ほど前に人類発祥地アフリカから各地に広がった集団移動の一部としてこの地に移り住んできた初期のホモ・サピエンスのものかもしれないという。

 頭蓋骨の丸い形状は明らかに現生人類のものだが、後頭部には、現代人にはないか、すでに退化した「髷(まげ)」のような骨の構造がみられる。

 ホモ・サピエンスは、サハラ(Sahara)北部と地中海(Mediterranean Sea)地方の温暖湿潤な気候の恩恵を受けるためにアフリカを離れた可能性が高いと、論文の執筆者らは説明している。

 彼らは中東に足を踏み入れた後、二手に分かれて西は欧州、東は南アジアへと進出し、最終的に地球全体を勝ち取った。(c)AFP/Richard INGHAM


6. 中川隆[5892] koaQ7Jey 2017年1月06日 06:42:05 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6334]

初期現生人類、欧州でもネアンデルタール人と交配か 研究
2015年06月23日 10:07 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/articles/-/3052463


ホモサピエンスの頭蓋骨(手前)とネアンデルタール人の頭蓋骨(奥、2010年3月17日撮影、資料写真)。(c)AFP/Mandel NGAN

【6月23日 AFP】約4万5000年前、欧州に生息していた人類はネアンデルタール(Neanderthal)人だけだったが、その約1万年後──不完全な化石記録が正しければ──ネアンデルタール人は現生人類の祖先に取って代わられ、人類学最大の謎の一つが誕生することになる。

 アフリカで発生し、「地球の征服者」にまでなった賢いヒト科動物の現生人類ホモ・サピエンス(Homo sapiens)によって、ネアンデルタール人は絶滅に追いやられてしまったのだろうか。あるいは、独立した系列として次第に消滅、現生人類に伝えた遺伝子の名残として、DNA中にその姿をとどめているのだろうか。

 22日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された最新の研究は、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人との間に性交渉があったとする説を詳細に調査した。この説をめぐっては、専門家の間でも意見が分かれている。

 今回の研究では、性交渉はホモ・サピエンスが欧州に現れた直後から行われていたことが示唆されており、その根源は深いとされた。

 研究チームは、ルーマニア南西部のワセ(Pestera cu Oase)洞穴系で2002年に発見された4万年前の下顎骨からDNAを抽出した。この骨は、これまでに欧州で見つかった中で最古の現生人類のものと言われている。

 今回の研究を共同で主導した米ハーバード大学医学部(Harvard Medical School)ハワード・ヒューズ医療研究所(Howard Hughes Medical Institute)のデビッド・ライク(David Reich)氏は、「われわれの試算では、このサンプルのゲノム(全遺伝情報)の6〜9%がネアンデルタール人由来のもの。このような大きな割合はこれまで確認されていない。現在の欧州人と東アジア人では約2%だ」と述べ、「このサンプルは、ネアンデルタール人との近縁関係が、これまでに調査したどの現生人類よりも強かった」と指摘した。

 その割合の大きさから、このサンプルに限っては、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスとの性交渉が200年ほど前、つまり4〜6世代前に行われたと研究チームは考えている。

 通説によると、現生人類の祖先ホモ・サピエンスは、アフリカ出発後の最初の中継地である中東を経て欧州に到着したという。

 中東でのネアンデルタール人とホモ・サピエンスとの交配については、約5万〜6万年前に行われたことが、これまでの化石調査で示唆されている。だが今回の最新研究で、このプロセスがそこで終わりになった訳ではないことも分かったという。

「ネアンデルタール人とホモ・サピエンスとの交配は、最初にアフリカを出た現生人類祖先、すなわち中近東の人々に限定されるものではなかった」と論文は指摘し、「その後の時代に、欧州でも行われた可能性は高い」と続けている。(c)AFP


7. 中川隆[5893] koaQ7Jey 2017年1月06日 06:44:25 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6335]

ネアンデルタール人、欧州で現生人類と数千年間共存か 研究
2014年08月21日 09:18 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/articles/-/3023639

フランスのEyzies-de-Tayacにある先史博物館で、ネアンデルタール人の復元像を見る来館者(2008年7月2日撮影、資料写真)。(c)AFP/PIERRE ANDRIEU


【8月21日 AFP】ネアンデルタール人は数千年にわたって欧州で現生人類と共存した後、今から4万年前に絶滅したとする研究論文が、20日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。論文は、この共存期間について、文化的交流や交配が行われるのに「十分な時間」だったとしている。

 英オックスフォード大学(Oxford University)のトーマス・ヒッガム(Thomas Higham)氏率いる研究チームが発表した論文によると、2つのグループが緊密に共生していたという証拠は存在しないものの、地域によって25世代から250世代は確かに共存していたという。

 研究チームは最新の年代測定技術を用いて、ロシアからスペインまでの国々にある考古学的遺跡40か所から発掘された骨、炭、貝殻などのサンプル約200個の年代を測定。「結果、2600年〜5400年間の重なりを示していた」と述べた。

 報道声明によると、これは「相互交流と交配を行うには十分な時間」だという。

■徐々に姿を消していったネアンデルタール人

 現生人類の近縁種、ネアンデルタール人が地球上から姿を消した時期の特定を試みた今回の研究で、研究チームは、ネアンデルタール人が一挙に現生人類に取って代わられたのではなく、欧州の地域によって異なる時期に姿を消したことを明らかにした。

 ネアンデルタール人がいつ、なぜ、どのようにして絶滅し、現生人類に取って代わられたかという疑問については、長年にわたって科学者らを悩ませてきた。一部の説では、絶滅はずっと後の時代に起きたとされている。

 アフリカで発生した解剖学的現生人類は、今から5万年〜3万年前に欧州に到達し、そこにはネアンデルタール人と出合った。両者の短期間の交流は、今日の非アフリカ系現生人類に全体の約1.5〜2.1%にあたるネアンデルタール人由来のDNAをもたらした。

 6年にわたり行われた今回の最新研究によると、4万5000年前の欧州はネアンデルタール人が大部分を占めており、その所々に現生人類の小グループが存在するという状況だったとされる。

 このバランスはその後の5000年間で変化し、最終的にネアンデルタール人は絶滅に至ったと論文は結論付けた。

 ネアンデルタール人から現生人類への移行は突如として起きたのではなく「数千年間続いた生物学的および文化的なモザイク状態を特徴とする」漸進的な変化があったと思われる、と研究チームは記している。(c)AFP


8. 中川隆[-6342] koaQ7Jey 2017年10月06日 20:02:57 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

ネアンデルタール人女性、遺伝子に近親交配の痕跡なし 分析
2017年10月6日 14:18 発信地:マイアミ/米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3145807


フランスのEyzies-de-Tayacにある先史博物館で、ネアンデルタール人の復元像を見る来館者(2008年7月2日撮影、資料写真)。(c)AFP/PIERRE ANDRIEU


【10月6日 AFP】クロアチアの洞窟で発見された初期人類ネアンデルタール(Neanderthal)人女性の骨の完全な遺伝子分析により、この女性の祖先の系統では近親交配が行われていないことが明らかになった。研究結果が5日、発表された。過去の研究では、ネアンデルタール人の化石から採取した遺伝子に近親交配の痕跡が確認されたことが報告されていたが、今回の結果はこれに反するものとなっている。

 米科学誌サイエンス(Science)に発表された研究結果は、ネアンデルタール人の完全な、高精度のゲノム(全遺伝情報)解読としてはまだ2例目にすぎないが、絶滅したこのヒト属に対するより幅広い見方を提供している。また今回の研究では、現生人類に受け継がれたネアンデルタール人の遺伝子変異が新たに16個発見された。

 研究は他方で、ネアンデルタール人が小規模の孤立した集団で暮らしていたことや、アフリカから北へ移動してきた現生人類ホモ・サピエンス (Homo sapiens) と混血したことなどの既知の学説のいくつかを裏づけるものとなっている。

 最新のゲノム解読結果は、約5万2000年前に現在の東欧に当たる地域に住んでいたネアンデルタール人女性から得られたものだ。

 これまでに得られていたネアンデルタール人のゲノム解読の高精度の解析結果は、ロシア・シベリア(Siberia)地方のアルタイ山脈(Altai Mountains)で見つかった約12万2000年前の個体に関するものだった。

 アルタイ山脈のネアンデルタール人も女性で、その遺伝子は、両親が異父母きょうだい同士か叔母とおいまたは叔父とめいの組み合わせ程度の近縁関係にあったことを示していた。

 スイス・チューリヒ大学(University of Zurich)人類学研究所博物館の所蔵品キュレーターで上級講師を務めるマルシア・ポンセ・デ・レオン(Marcia Ponce de Leon)氏は「アルタイのネアンデルタール人は近親者の少人数集団で暮らしていて、自身も近親血縁者同士の子どもだった。これは典型的なネアンデルタール人の行動だと、多くの人々が考えていた」と説明する。

 だが、クロアチアのビンディア(Vindija)地域で発見されたネアンデルタール人は「それに比べてはるかに開かれた集団で暮らしていた。現代の狩猟採集民から知ることができる形態に近いと思われる」と、ポンセ・デ・レオン氏はAFPの取材に応じた電子メールで述べている。同氏は今回の研究を「重要な新知見」と称賛している。


■密接な関係性

 約3万5000年前に地球上から姿を消したネアンデルタール人を何が絶滅に追い込んだかは分かっていないが、彼らが3000人前後の比較的少人数の集団で暮らしていたことは知られていた。

 論文の主執筆者で、独マックス・プランク進化人類学研究所(Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology)のカイ・プリュファー(Kay Pruefer)氏によると、今回の研究で同氏が最も驚いたのは、アルタイとクロアチアの2つの上質な化石標本の間に、地理的にも時間的にも大きな隔たりがあるにもかかわらず、密接な関係性が認められることを発見したことだという。

 プリュファー氏は、AFPの取材に「これは、ネアンデルタール人の人口規模が小さかったに違いないことを示している」と語った。

■DNAに関する洞察

 クロアチアのネアンデルタール人のゲノムは、それより古いアルタイのゲノムに比べて人類のものにより近づいており、「現生人類に影響を与えているネアンデルタール人ゲノムの新たな遺伝子変異」を含んでいると、論文は指摘している。

 論文によると、これらの変異には、悪玉コレステロール(LDL)やビタミンDの血漿中濃度、摂食障害、脂肪蓄積、関節リウマチ、統合失調症、抗精神病薬への応答性などに関連する変異が含まれているという。

 さらに、祖先が混血をしなかったアフリカ人以外の現生人類に受け継がれているネアンデルタール人DNAの割合が、これまで考えられていたよりわずかに高いことが今回の研究で判明した。

 研究チームによると、非アフリカ系現人類の大半が持っているネアンデルタールDNAの割合は全体の1.8〜2.6%で、過去の推算値の1.5〜2.1%よりもわずかに高いという。

「東アジアの人々が持つネアンデルタールDNAの割合は2.3〜2.6%で、ユーラシア大陸西部の人々の1.8〜2.4%に比べて若干多い」と論文は述べている。(c)AFP/Kerry SHERIDAN


9. 中川隆[-5598] koaQ7Jey 2018年2月24日 21:44:53 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]


ネアンデルタール人は「芸術家」だった? 世界最古の洞窟壁画
2018.02.23 Fri posted at 11:08 JST


スペインにあるラパシエガ洞窟に見つかった壁画
https://www.cnn.co.jp/photo/l/811575.html

(CNN) 世界最古の洞窟壁画を描いたのはネアンデルタール人で、身体装飾として貝殻を身に着けていた。研究チームの論文が22日付の米科学誌サイエンスで発表された。いずれの行動も、ネアンデルタール人が象徴的な思考を持ち、現生人類のような芸術的感覚を持っていたことを示すものだ。

論文の共著者である英サウサンプトン大のアリステア・パイク教授は研究結果について、「ネアンデルタール人が現生人類のように思考し、行動していたことを間違いなく示している」と指摘した。

そのうえで、「今後はネアンデルタール人を別の種と考えるべきではなく、単に他の場所に住んでいた人類と捉えるべきだ」としている。

洞窟壁画や彩色した貝殻などは長年、初期現生人類の産物だとみられてきた。こうした初期現生人類はネアンデルタール人よりも進んだ認知能力を持つと考えられていた。

壁画の年代特定は難しい作業となることがあるが、今回の研究では、ウラン・トリウム年代測定法と呼ばれる新たな手法を活用。この手法は正確性が高く、他の手法を使った場合よりも年代をさかのぼることが可能だ。

研究チームはこうした手法を、スペインにあるラパシエガ洞窟など3カ所の壁画に適用した。壁画には赤や黒の動物の絵のほか、点や線、円形などの幾何学記号が描かれている。彫刻や手形なども残されている。

年代測定の結果、こうした洞窟内の芸術作品は6万4000年以上前に制作されたことが判明した。現生人類が現在の欧州にあたる地域に姿を現す2万年前のことだ。

一方、貝殻はスペイン南東部の海岸にある洞窟で見つかった。複数の穴が空けられ、赤や黄色の顔料で彩色されているという独自の特色を持つ。鉱物顔料を入れる容器として使われていたとみられる貝殻もあった。


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