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「イスラム国」の台頭を促す米国の戦争経済とキリスト教原理主義/宮田律
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/254.html
投稿者 仁王像 日時 2015 年 3 月 26 日 20:11:07: jdZgmZ21Prm8E
 

(回答先: シリアでの戦闘は、米国にとっては“解けない方程式”〜宮田律著『アメリカはイスラム国に勝てない』から 投稿者 仁王像 日時 2015 年 3 月 24 日 20:05:21)

第6章 「イスラムvsキリスト教」原理主義
≪「イスラム国」の台頭を促す米国の戦争経済≫
 米国の軍産複合体は、米国を戦争に絶えず仕向ける重大なファクターとして作用している。米国の軍需産業は戦争によって巨額の利益を得て、また国防総省は軍需産業のために予算を獲得する。米国政治や経済は、軍産複合体によって支配されている。
 軍産複合体は、21世紀になっても米国の政治に大きな影響力を及ぼしている。軍産複合体やイスラエルの利益を考えたネオコンの戦争は、中東に民主主義をもたらすどころか、イラクのように手に負えない中東の混迷をもたらし、欧州各地でのテロ、ナイジェリアの「ボコ・ハラム」や「イスラム国」など、世界各地でイスラム過激派による暴力を拡散させている。

≪世界の武器市場のじつに75%を占める米国の軍需産業≫
≪米国は再び、イラクから手を引く日はくるのか≫
 イラクは「イスラム国」がにわかに注目されるようになった2014年以前からすでに内戦状態にあり、2013年のテロの犠牲者は7千人とも見積もられている。
 あるイラク研究者は、イラクでは宗派的対立はほとんど意識されることなく、スンニ派とシーア派が共存するシステムが存在していたが、フセイン政権打倒にシーア派の協力が必要であったアメリカが宗派対立を煽り、それがイラク社会に定着してしまったと語っていた(2013年)。
 米国政府は、イランの核エネルギー開発を危険視してきたが、対テロ戦争の舞台となったイラクでは、イランの影響力が増大しつつあり、オバマ政権は結局、「イスラム国」対策としてイランの協力を仰ぐことを考えるようになった。米国が中東地域で最も嫌うイランの影響力が、米国の「対テロ戦争」によって強まるという支離滅裂な結果となっている。
 イラク戦争以前に米国のネオコンたちが夢想したイラクの民主化、イスラエルとの和平条約の締結、さらに親米的な政権の継続などの目標は、「イスラム国」の登場によってさらに実現とはほど遠くなった。ネオコンによって描かれたブッシュ政権のイラク政策の目標は明らかに挫折した。

 米国は「イスラム国」に抗しえないと判断した場合、かつての南ベトナム政府を見捨てたように、イラクを放棄してしまうのだろうか。

≪「キリスト教右派」とはいったい何者か≫
 2003年のイラク戦争を強力に推進した勢力に、米国「キリスト教右派」がある。イランをイスラム原理主義の国とすれば、米国はキリスト教原理主義の国といえる。米国では、3千万から6千万人のキリスト教右派が活動していると見積もられている。
 米国のキリスト教右派の考えは、米国が中東のイスラム世界で戦争をする後押しとなる。極端な思想でイスラエルの国益を擁護しようとする。ヨルダン川西岸やガザ地区からパレスチナ・アラブ人を放逐するよう唱え、イスラエルの強硬派と合致するものである。

第7章 中東イスラム世界と「日本」
≪過激派の活動範囲は広がり、メンバーは増加、より残虐的に≫
 米国の対「イスラム国」戦略は、完全に手詰まり状態になっている。
オサマ・ビンラディンの時期よりも過激派の活動範囲は広がり、そのメンバーは増加し、「イスラム国」のような組織は残虐的な手法を強めるようになった。イラク戦争はもとより、アグレイブ刑務所(イラク)、グアンタナモ収容所(キューバ)でも拷問などの人権侵害は、戦争がイスラム世界に対するものとの印象を与え、イスラム諸国の多くの国民は、米国は「傲慢」「世界平和への脅威」という認識を持つようになっていった。欧米がイスラム世界に不義を行ってきたという思いが、テロの増加につながってきた。

≪中東ではもはや、従来の国際政治の力学は通用しない≫
 「イスラム国」はヨーロッパ植民地主義が中東に築いた秩序の“打倒”を目標にしているが、その主要な活動の舞台であるシリアやイラクでは、急速に国家が消滅しつつある感がある。国家のみが戦争行為の主体となってきた国際政治の力学が中東では通用しなくなり、「イスラム国」は欧米世界がつくった中東秩序の崩壊のなかでさらに求心力を高め、欧米に対する手ごわい敵となっている。

≪続々と現れ始めた「「イスラム国」に忠誠を誓う組織≫
 米国がイラクやシリアの「イスラム国」への空爆を行っている一方で、世界各地の武装集団には「イスラム国」に忠誠を誓う組織が続々と現れはじめた。パキスタンのTTP、リビアの「アンサール・シャーリア」等。同様の傾向はレバノンやイラクでも見られるようになった。

 (注)宮田氏は、「イスラム国」の今のやり方はイスラム教の教義に外れていることも多いと随処で指摘。

【出典】同前


・混迷のアラブ世界 ”国家崩壊”の連鎖〜止めるのはすでに相当困難な状況/出川展恒・nhk解説員室
 http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/247.html
 投稿者 仁王像 日時 2015 年 3 月 09 日 20:04:31: jdZgmZ21Prm8E  

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