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黒人のお笑い芸人デュドネの「反ユダヤ主義」と「陰謀論」
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/388.html
投稿者 晴れ間 日時 2016 年 7 月 30 日 19:20:43: FhUYgDFvAt2/E kLCC6orU
 


※「国際板」にコメント投稿したものを、ここに独立させて投稿する。

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ユダヤ人を襲撃するテロ犯には、黒人が多い、というのが私が以前より抱いている印象なのだが、単なる偶然なのだろうか。私の「思い過ごし」なのだろうか。
2015年1月にシャルリエブド事件とほぼ同時に起きた「ユダヤ食品店イペール・カシェール」での人質立てこもり事件(死者5名、負傷者9名) の犯人も黒人だった。
その翌月にニースで起きたユダヤ人センター襲撃の犯人も、黒人だった。(このときは死者は出ず、軍人3人が怪我をした。)


テロの犯人には、一般の犯罪歴(窃盗・暴力行為等) を持つ者が多いが、「反ユダヤ主義」という点で見過ごすことができないのが、黒人のお笑い芸人(コメディアン)デュドネである。 シャルリエブド事件の際に、お笑い芸人までもが警察の取り調べを受けたというので、日本のマスコミでは「過剰反応」視するような論調があったように記憶する。
しかし実際には、デュドネの場合は、決して見過ごすことのできない側面を有している。「ファシズム」との近似性があるのだ。

デュドネはムスリムではなく、キリスト教徒である。彼の娘の洗礼では、人種差別主義の極右政党「国民戦線」の創設者ジャンマリー・ルペンが「代父」の役割を引き受けている。(代父は、実父の代理として、子供の成長をずっと見守る役目をもつ。従って、家族同然の近さである。)

そのほかに、Wiki のデュドネの頁には、フランスの「陰謀論者にして反ユダヤ主義者の親玉」アラン・ソラルや、欧州議会議員選挙で共に立候補した「反ユダヤ主義党」の創設者にして「在仏シーア派ムスリムの指導者」という人物との関係についての記述もある。(この二人の写真付き。)

そして極め付きは、「ラ・クネル」la "quenelle" という、彼が舞台でやる十八番のポーズである。このポーズを取りながら、彼は「イスラハイル」と叫ぶ。イスラエルと「ハイルヒトラー」を合わせた造語だ。このポーズは「反ユダヤ主義」だけでなく「男色」も表現していると言われる。(「尻に突っ込むぞ!」)

かつて舞台だけでなくテレビ番組でも人気者であったデュドネも、反ユダヤ主義を露骨に示すようになって以来、テレビ局からは完全に干された。(自分で劇場を所有しているので、出演はそちらで。) 
しかしインターネットで、この「クネル」のポーズは中学高校生の間で無数にダウンロードされているという。

Wiki には、この「クネル」のポーズの写真が載っている。(画面下の方)
https://fr.wikipedia.org/wiki/Dieudonn%C3%A9#Premi.C3.A8res_ann.C3.A9es_de_sa_carri.C3.A8re_d.27humoriste

別の記事(フィガロ)には、このポーズを取ったデュドネが、「反ユダヤ主義と陰謀論者の親玉」 アラン・ソラルと並んで写っている、「反シオニスト党」の選挙ポスターの写真(2009年欧州議会選挙) が掲載されている。(右端にいるのがアラン・ソラル。)
http://www.lefigaro.fr/actualite-france/2013/12/30/01016-20131230ARTFIG00404-d-o-vient-la-quenelle-de-dieudonne.php


お笑い芸人のたった一つのポーズからも、一つの「思想」が見えてくる。
「ファシズム」「ハイルヒトラー」「反ユダヤ主義」「人種差別」「陰謀論」「極右」は、全て繋がっているのである。
「陰謀論」と「反ユダヤ主義」は「同根」であり、共に「極右思想」なのである。

「反ユダヤ主義」を唱えながら、はしゃぎ、笑い合う。ユダヤ人の墓を荒らして遊ぶ、脳タリンの中学高校生だけではない。阿修羅の陰謀論者も同じである。

 

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コメント
 
1. 晴れ間[1178] kLCC6orU 2016年7月31日 05:50:38 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[301]
「国際板」での関連コメントを、以下に転載する。

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私は、ぼかした書き方をしたが、黒人がユダヤ人を狙う傾向があるのには、歴史的な背景があるようだ。(「ようだ」というのは、確信をもって書けるほどの文献資料を私が持っていないためである。「黒人」については私の専門領域に入ってこないので、十分よく知る機会がない。)

黒人は、欧州社会において、人種差別の階梯において、おそらく最下位に置かれてきた。白人からの差別対象であっただけでなく、アラブ人からも差別されていた。中東や北アフリカで、かつて黒人は「奴隷」だった。(フランスの旧植民地では、奴隷解放は1848年の二月革命の際に実施された。黒人を奴隷として使役していたのは、アラブ人[ないしトルコ人やマグレブ人等の現地人] である。それを「白人」のフランス人が解放した。)  サウジアラビアや湾岸諸国で、アジア出身の家事労働者が腕を切り落とされる等の残虐や待遇を受けることがあるのも、この奴隷制の過去があるためかもしれない。中東で奴隷制が廃止されているのか否かについては、私は知らない。少なくとも1980年代には奴隷制は存在していると聞いた。

これに対し、黒人芸人デュドネは、黒人を最上位に置く「上下逆の人種主義」を展開している。(平等に横に並べないので、人種差別主義であることに変わりはない。)  デュドネの主張では、欧州人がアフリカとアメリカ新大陸で奴隷貿易を行っていた時代に、ユダヤ人がこれに関わっていたという。商業活動で「奴隷」が貿易品目となり、ユダヤ人が貿易業務に進出していたのであれば、可能性として否定できないであろう。しかしそれが事実であるのか、どの程度の規模であったのかについて、「専門外」の私は知らない。

いずれにせよ、黒人芸人デュドネの「反ユダヤ主義」には、黒人差別の歴史が反映されているようだ。
そしてその「反ユダヤ主義」の言説が、「お笑い芸」という大衆文化や「陰謀論」によって、広がっていく。「憎しみ」が再生産されていく。
黒人にとって、「反撃することのない、弱いユダヤ人」は、白人以上に「攻撃しやすい」対象なのである。重層的な差別の構造が、そこにはある。


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