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風俗嬢「涙の極貧物語」
http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/286.html
投稿者 中川隆 日時 2014 年 8 月 14 日 10:32:28: 3bF/xW6Ehzs4I
 

ハダカになっても稼げない「風俗嬢」の天国と地獄 リアルな月収を大公開!――『日本の風俗嬢』(1) 2014年8月11日(月)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140811-00010002-shincho-soci


 性風俗業界というと、金銭面で行き詰った女性が最後に駆け込む業界というイメージが強いかもしれない。しかし、最近は必ずしも誰もが「就職」できるわけでもなければ、ましてや「荒稼ぎ」できる商売ではない、と指摘するのは中村淳彦氏。

 中村氏は性風俗やAV(アダルトビデオ)の業界を長年取材してきたフリーライター。新著、『日本の風俗嬢』(新潮新書)では、その蓄積を生かして現代日本の風俗業界を活写している。同書では、女性の「外見スペック」と収入との関連についても詳細に説明されており、興味深い。


■高級ソープで月収128万円

 外見が良ければその分だけ高収入が期待できるのは、当然だろう。AVを除く風俗業で、もっとも高い収入を得られる可能性が高いのは、「高級ソープランド」勤務だという。

「ただし、就職するには、誰もが美人と思うくらいのルックスが必要です。

 入浴料2万円、サービス料4万円で、サービス料がすべて収入になったとします。出勤日数が週4日としても、1日お客が二人つけば日給8万円。月収で128万円にはなります」(中村氏)

 かなりの肉体労働なため、ある程度の休日はどうしても必要となる。同書によれば、同様の条件(週4日勤務)で計算した場合、「大衆ソープランド」で月収80万円、「店舗型イメクラ」ならば月収64万円くらいになるという。

■地方では月収20万円台

 なんだ、やっぱり稼げるじゃないか、と考えるのは早計だ。ここまではあくまでも高収入とされる業態の話。

「ピンクサロンとなると、都市部の人気店であっても、そんなに稼げません。時給は2500円くらい。お客一人あたりの歩合給が500円としても、週4日勤務で月収は36万円くらい。

 それでもまだ都市部はお客がいるからマシなほうです。

 地方の格安デリヘルであれば、お客一人あたり8000円貰えるとしても、1日につくのは二人くらいだから、日給は1万6000円。週4日勤務ならば月収は25万6000円にしかなりません。

 同様に、地方のピンサロだと月収20万円台でもおかしくないのです」

 こうなると、あえてハダカになる意味があるのだろうか、という疑問がわいてくるのは当然だろう。中村氏は、「ある程度のルックスがあって稼げるのならばまだいいですが、そうでない場合、収入は一般の仕事と大差がなくなります。将来の結婚や病気、周囲にばれるなどのリスクを考えると、わざわざ性風俗で働くメリットはありません。別の道を探した方が賢明でしょう」と語っている。

SHINCHOSHA All Rights Reserved.

OLや人妻からの“転身組”も…風俗嬢「涙の極貧物語」 2014年1月30日 日刊ゲンダイ


 貧困女性が風俗に走るケースが増えている。NHKの「クローズアップ現代」もこうした現象に注目。21歳の女性が託児所付きの風俗店で働きながら、1歳の娘を育てている実態をリポートしていた。シングルマザーだけでなく、独身女性や人妻までもが経済的理由で風俗嬢に転身しているのが現実だ。

「アベノミクスが始まってから、とくに風俗に入る女性が増えました」とは風俗ライターの蛯名泰造氏。

「一番多いのが中小企業に勤めていた派遣OLが派遣切りにあい、キャバクラに入るパターン。周囲に頼れる人がいないため、アパート代が払えずネットカフェに寝泊まりし、カネ詰まりになってキャバクラの求人広告に電話する。採用されたら、その日から寮に入れるので一安心ですが、コミュニケーション能力が低い女性はすぐにお払い箱に。やむなくヘルス嬢やデリヘル嬢に転身し、最後にピンサロ嬢にたどりつくのがよくあるコースです」

 それでも月収50万円に達するのは一軒に2、3人程度。売れない子は20万円以下というから厳しい世界だ。

■大多数は月収20万円以下

 最近目立つのが“貯金ゼロ世帯”の主婦が夫に内緒でヘルスや性感エステでバイトするケース。子供の学資や結婚式の祝儀・衣装代などの出費に備えて働くのだ。彼女たちの多くが「風俗は保険だ」と割り切っている。

「埼玉から池袋のデリヘルに通っている20代女性は帰りは無人駅で降り、キセルで交通費を節約しています。コンビニ弁当が買えず、自分で弁当を作ってくる子も少なくない。その一方で風俗嬢は増えるばかり。ある大衆ソープは個室が7つしかないのに女の子は30人も待機している。お茶をひく女の子が続出し、ワーキングプア現象に拍車がかかっています。内緒で他店にも在籍している子はごまんといますよ」(風俗店店長)

 アベノミクスはウソっぱちだ。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/147622

キャバクラ店長が語る 「デリヘル」「AV」掛け持ち嬢の生態 2013年10月27日

美人キャバ嬢が実は…/(C)日刊ゲンダイ


 キャバ嬢と本業の二足のワラジをはいている女の子がいる。ウチの店にいたカレン(25=仮名)もそのひとり。あるとき別のキャバ嬢がこう告げ口してきた。
「店長。カレンさんて、昼は塾の講師をしてるって言ってたけど、本当はデリヘル嬢みたいよ」

 私も変だなと思っていた。カレンはモデルなみの美女。なのに常連客は彼女を2、3回指名すると店に来なくなる。ある常連客に聞いたら、こう教えてくれた。
「彼女は自分を指名した客に“あなただけに教えてあげる。私、デリヘル嬢もやってるの”とデリヘルに呼ぶんだよ」

 カレン本人を問い詰めたらあっさり認めた。
「お客さんに“アフターは付き合えないけど、私としたかったら、ここに電話して”と名刺をあげるんです。8割はデリヘルに来てくれます」

 キャバクラはデリヘルの営業の場だったのだ。

菜々緒(23=仮名)という子はAV女優が本業だった。面接で「バレたら困る」というので、私は昼間はヘアメークの仕事をしていることにしなさいと指示した。彼女は「親は銀行員。AV女優のことを知ったら卒倒する」と笑っていたが、大丈夫なのか?

「平気ですよ。AVなんか2000本しか売れないし、私の顔はモザイクがかかってるから」

 ただ、彼女は自分の出演作を見たことがないという。

 ある日、菜々緒は常連客から「AVに出てるでしょ」と言われて青くなった。あわてて出演作を見たら、モザイクなしで顔がバッチリ写っていたそうだ。彼女はそれ以来、店に来ていない。

 ちなみにAV女優かどうかを見分ける方法がある。
「キミはあるAV女優に似てる」と言われて「誰?」と聞いてくるのはシロ。「前にも言われた」などと言って話をそらす女はクロだと考えていい。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/145517

店長がこっそり明かす「キャバクラ寮」の仰天実態 2013年10月3日

店の中と外では大違い/(C)日刊ゲンダイ

 毎年、地方から娘たちがキャバ嬢に憧れて上京する。彼女たちの半分近くが店の寮に入り、そのお粗末さに失望する。

 キャバクラの寮には、ワンルームマンションに2、3人が住まわされているところが多い。敷金と礼金はないものの、5万〜8万円の家賃を給料から天引きされ、光熱費も取られるから、稼げないキャバ嬢はワーキングプアになる。

 私はたまに寮を視察するが、同性しかいないと女はズボラになる。便器が汚れていても平気。誰も掃除しない。トイレが詰まってもほったらかしで、近所のコンビニで用を足す。万年床を上げると畳はカビだらけだ。

 稼ぎの悪い子は木造アパートに“収容”する。2段ベッドを2つ置き、4人が共同生活。風呂がないので家賃は安いが、壁が薄いため隣の部屋から声が漏れてくる。銭湯に行けない子は流し台に乗って体を洗う。その際、水がこぼれてもいいよう、床には新聞紙を敷き詰める。


彼女たちはトラブル製造機でもある。財布のカネがなくなってもめ、ゴミ出しをしっかりしないので近所の主婦に注意されて口論になる。自炊してる子が「私のキャベツが盗まれた」と大騒ぎすることもある。華やかな夜の蝶の暮らしはまさに“女工哀史”さながらだ。

 以前ここに住んでいた美智子(26=仮名)はなりふりかまわない女だった。「頭が痛い」と言って店を休み、みんなが出勤している最中に常連客を部屋に上げていたのがバレたのだ。問い詰めたら、1日に2人を呼び、1人2万円だったと白状した。

 私は彼女をクビにしたが、あんな汚くて臭い部屋に男を呼ぶ神経を疑ってしまう。男たちも男たちだが……。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/144934

年間8万人が不明…キャバ嬢や風俗嬢はなぜ次々と消えるのか 2013年10月12日

どこへ行った?/(C)日刊ゲンダイ

 最近、行方不明者にまつわる事件をよく耳にする。8日に都内の解体業者ら2人が逮捕された事件では、業者らが取り壊す予定のアパートで男性の白骨遺体を発見。解体が遅れるのがイヤで勝手に遺棄したため罪に問われた。男性は5年前に死亡したとみられている。

 八王子のホストクラブ経営者が殺されて5人が逮捕された事件も当初は行方不明事件だった。昨年9月に失踪した島根県のホステスはいまも行方が分かっていない。

 日本全国の行方不明者は毎年8万人を超える。2012年度は8万1111人で、うち女性は2万8924人。不明者のうち10代が一番多く1万9300人、これに20代の1万3856人が続いている。ほとんどは遺体(自殺)や帰宅が確認されるが、それでも1400人近くは所在が分からないままになっている。

 気になるのはキャバ嬢や風俗嬢の不明者だ。風俗ライターの梶山カズオ氏によると、ホストクラブに多額のツケをためて返済できず、どこかに連れ去られる女性が多いという。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/145212

____________


中川隆投稿集
http://amezor-iv.net/shisou/131216002631.html  

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コメント
 
01. 2014年8月14日 11:06:27 : 3cdYZYbVIc

>気になるのはキャバ嬢や風俗嬢の不明者だ。風俗ライターの梶山カズオ氏によると、ホストクラブに多額のツケをためて返済できず、どこかに連れ去られる女性が多いという。


ダルマでも幼女でも中国の置屋で買えないものは無い

無臭の日本女性はダルマ女用に大人気

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 01:11:45.85 ID:6q2oFGXe0

海外にいくとダルマプレイとかって割りと簡単にできんの?


>>188
改造は買い切りがほとんどと聞きました

63. Posted by 以下、ゴールデン名無しがお送りします。 2008年11月07日 11:33

ダルマプレイって何?
怖くてググれん...


64. Posted by 以下、ゴールデン名無しがお送りします。 2008年11月07日 11:48

手足切断

71. Posted by 以下、ゴールデン名無しがお送りします。 2008年11月07日 15:38

ダルマって手も足もないだろう・・・?
つまり・・・。


195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/10(水) 01:18:10.13 ID:83MafjMk0

切ったり縫ったりあんのかよ…
性器改造、ではないよな…あくまでお隣さんだし
もっと目に見える形でやってるってことか


>>195
まあ俺は見たことあるだけだし
http://blog.livedoor.jp/hjm2/archives/51336745.html


02. 中川隆 2015年3月29日 07:48:25 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

「2000万人の貧困」 「福祉行政は風俗産業に敗北している」 「元・難民女子高生」が語る支援の不備 
http://www.asyura2.com/15/hasan94/msg/718.html

 
「2000万人の貧困」
「福祉行政は風俗産業に敗北している」

「元・難民女子高生」が語る支援の不備

2015年3月24日(火)  中川 雅之

 日経ビジネス3月23日号の特集に連動した連載の第2弾は、若年女性への支援活動をする一般社団法人「Colabo」代表の仁藤夢乃氏へのインタビューをお送りする。
 彼女らが主な支援対象とするのは、大人と子供の狭間にいる高校生世代。それを標的にした性風俗ビジネスなども跋扈する中で、社会は孤立する少女らに何ができるのか。
まずはColaboの活動内容を伺えますか。


(写真:竹井 俊晴、以下同)
仁藤:困窮状態にある10代の女の子を中心に支援活動をしています。中身としては大きく分けて4つあって、1つ目が夜間巡回と相談事業。夜の街を歩いて、ひとりでいる女の子とか、帰れずにいる少女たちと出会うような活動と、全国から寄せられる相談に対応します。

 手法は様々で、直接会うこともあれば、LINEや電話を通してということもあります。やっぱり本人たちになじみのあるツールからの連絡は多いですね。去年1年間で90数人から相談があって、そのうちの3割ぐらいが地方の子でした。北は北海道から南は九州まで。週末に講演で全国を回っていますが、その機会を使ってその土地で相談者に会うようにしています。

一緒に食事することが支援に

仁藤:活動の2つ目が、食料面での支援です。これにはとても力を入れていて、一緒にご飯を作って食べたりするような場所や時間を持つんです。本当に貧困状態の子は、今日食べる物がないとか、誰かと食卓を囲んだ経験がないということが多い。ネグレクト(育児放棄)とか虐待を受けているケースも珍しくありません。

 そういう子と一緒に食事をすることは、空腹を満たすだけでなく関係性の構築になります。信頼ができ、相談から支援につながりやすくなります。みんな、相談することにハードルを感じていますから、「ご飯食べに来なよ」と気軽に誘うわけですね。

 3つ目が、「ユーススタッフによる活動」と呼んでいるんですが、うちが支援している当事者の女の子同士がつながって、何かイベントを企画したり、大人に向けてメッセージを発信したりするような活動を促しています。本人たちがそこで自分のことを話したりすることで、前向きになってもらえるんです。

 例えば17歳で売春をやめた子が、15歳でまだ売春宿に囲われているような女の子に対して、いろんな話をしてくれたりとかするようなこともあります。自助グループを形成している、という感じでしょうか。

 4つ目が啓発活動ですね。講演とか、大人向けの夜の街歩きスタディとか。街歩きでは、女の子たちがどういうところでどんな危険に遭っているのか、具体的にそれを見るようなツアーをやります。中学や高校でもよく話をします。

 相談の85%ぐらいが、売春とかのJK(女子高生)ビジネス、性被害、性暴力に遭った経験のある女の子たちからのものです。

声を掛けてくるのは買春者ばかり

仁藤さんご自身も過去に渋谷で路上生活をしたご経験があるそうですね。

仁藤:高校時代、約10年前になりますけど、渋谷をさまよう生活をしていました。親が鬱になって家庭が崩壊して、両親は「離婚するけどどっち選ぶ」とかそんな状況になって。家に居場所がなくなったんです。

 虐待と言っていいようなこともあって、家が安心して眠れる場所ではなくなったんですね。それで渋谷の街に出て、月の25日ぐらいを過ごすようになりました。漫画喫茶に行ったり、カラオケで朝まで過ごしたり、マクドナルドで朝まで過ごしたりということが多かったんですが、お金がない日には、ビルの屋上で段ボール敷いて寝た日もあります。

 そういう生活していると、2種類の大人が声をかけてきます。1つが買春者。もう1つは、危険な仕事、夜の仕事にあっせんするようなスカウト。それしかいなかった。ほかの大人からは冷ややかな目で見られているような気がしてましたね。

 私に限らず、そうした子はみんな、子供だけではどうにもならない問題を抱えています。だけど、そこに声をかけてくれる支援側の大人はいないんです。


 私はその後、高校卒業程度認定試験を受けるため予備校に入りました。そこでつき合ってくれる大人との出会いがあって前向きになれたんですけれども、周囲の友達は、危険な仕事にだまされて入って、人身取引のような被害に遭ったりとか、妊娠したり、中絶したり、摂食障害になったりしています。自殺した友達も10代のうちだけで3人いました。

 でも、そういう子たちの存在は社会から「ないもの」とされてしまいます。そういう子たちが、ほかの選択肢を持って生きられるようにと思って、大学進学してからこういう活動をしています。

以前と今で状況は深刻化しているのでしょうか。

仁藤:今は、そういう子が行くところが本当にないんです。私の頃だったら、まだ漫画喫茶に入れたり、居酒屋にも入ろうと思えば入れた。だけど今は年齢確認などの規制が厳しくて、入れるところ、たむろできる場所がほとんどなくなりました。

 渋谷なんか、夜いたらすぐ補導されますからね。

見えにくくなった売春

 はた目には、そういう子がいなくなって良くなったように見えますけど、別にその子たちの問題が解決するわけじゃありません。だから女の子はスマホで泊めてくれる人を探します。どんどん大人の目につきにくくなっているんです。

 今、みんなアプリで出会うんですね。誰と連絡しているか、周りの人に全く気づかれずに泊まるところを探せる。逆に彼女たちを狙う大人側も、人目につかずに直接個人にアプローチできるようになっちゃったんですね。昔は街で声をかけるしかなかったのが、何々高校とか調べるだけで、無数に出てくる。1人につながれば、周りにいる女子高生もすぐ見つけられます。一般の大人と少女が極めて容易に連絡が取れてしまう。

警察などの対策はどうなんでしょうか

仁藤:警察とか行政は、昔から女の子を補導するというやり方で何とかしようとしています。ネットの状態は認識していて、ウェブ上でのおとり捜査や、「サイバー補導」とかもやっています。実際、私がかかわっている子でも毎月何件か、そうした形で補導されています。

 これは一定の効果はあるんですよ。でも問題なのは、補導した後にサポートにつなぐとか、そういう視点が欠けているんです。見つけた女の子にただ注意して、親と学校に連絡して終わりです。親からの虐待を背景に売春している子などは本当に多い。それに対して「親にばらす」という行為は、解決にならないどころか事態を悪化させることにしかならない。

捕まる少女、捕まらない大人

 一方で「買う側」の男性については、JKビジネスなんかでも、ホテルのレシートがあって、さらにLINEのやりとりで、「幾らでお願い」とか「きょうはありがとう」とか、そんな決定的な証拠が出てこない限り、捕まることはほぼありません。

 例えば女の子に、「僕とホテル行かない?」と持ちかけている大人は、ネット上にはごまんといます。けど、それは取り締まられずに、それに答えたりする女の子は「補導」の対象になる。

 補導は少年法に基づいています。子供を守るための措置ですから、子供にしか適用されません。だから、悪いことが起きる前の措置は、子供を対象にしかできないんです。

 でも本当は、そういうことを持ちかけている大人たちこそ取り締まらなければいけない。子供たちはそれで学校と家に連絡が行くわけですから、大人側でも親と職場と家族とかに連絡がいくようになるだけで、ずいぶん違うはずなのですが。

 ニュースになるのは大人の逮捕なのでイメージはないかもしれませんが、実際は大人はほとんどのケースで捕まりません。例えばそういう女の子の携帯には、300人くらい買春者のアドレスの連絡先が入っているのが普通です。でもそれは捜査の対象にすらならない。証拠が不十分なケースがほとんどですから、その労力を割くことが難しいということでしょうね。

買春者が少女の"理解者"に

大人が野放図にされてしまう現状があるということですね。

仁藤:情報のギャップもあります。女の子たちは、自分がやっていることのリスクとかについてほとんど知りません。言葉巧みに近づいてくる買春者の言葉を信じて「いい人」と思ってしまう。

 売春というと数万円とかの値段を想像されるかもしれませんが、5000円、下手をすれば200円とか700円でやっている子もいます。知的障害がある子とか、あと誰かとゆっくりご飯食べるだけでも喜びに感じる子もいますから、そういうのに付け込んでとか。

 「そんなおっさん、あなたの体目的で優しいこと言っているだけだよ」と私が言っても、「やだ、そんなことないよ。分かってくれるんだよ。あの人はこれが犯罪だなんて絶対分かってないよ」とかって結構言われますしね。

 要するにそういう子たちが、「自分の理解者」だと思えるのは唯一買春者ということです。だから、基本的にその子たちは支援する人たちと結びつかないですね。

「助けて」と言うのは難しい

行政は「助けて」と自分から言える人については助けられても、自分から助けを求められない人について無力だという批判があります。

仁藤:虐待を受けた子などは、自分がそもそも支援を受けられる存在だと思えていません。「助けて」と言うことがすごく悪いことなんだって教えられていたりとか、人に頼らずに自分で稼いで生きていかないといけないと思っていたりします。社会の「自己責任論」のど真ん中で生きてきてしまった人は、「自分が悪いから、助けなんて求めない」となってしまいます。

 支援を必要とする子が、行政などの窓口に来ないのは当たり前だと思うんですよ。福祉や支援が行き届かないというのは、支援のあり方が機能してないだけの話だと私は思います。居場所が必要とか、どんな支援が必要かとかいう議論はしても、その「中身」を子供たちにどうやって届かせるかという部分が全然間に合ってないなと思います。

 「その子たち」には、出ていかなければ会えません。児童相談所でも、警察でも「私はこういう被害に遭っていて、助けてください」と、被害の状況と「助けて」ということをはっきり自分の言葉で言えなければ、そもそも対応してもらえない。ですが、支援が必要な人ほど、1人でそれをするのは難しい。だから本来はそういう子たちに寄り添うというか、近づいていくことが必要なんです。

熟練スカウトのスキル

だけど現実は、それをしているのは行政や親などではなく、買春者らだと。

仁藤:はい。新宿でも渋谷でも毎晩100人ずつぐらいスカウトの人が立って客引きをしています。その人たちは毎晩やっているので「どの子なら引っかけられるか」を見極める目が肥えている。さらに、こういう子にはこう声を掛けた方がいいということも分かる。なにせ毎日、何年もやっているわけですから。

 ただ街で声かけるだけじゃありません。困っている女の子が集まりやすいスポットをちゃんと知っている。例えばビジュアル系バンドのライブハウスの前とかだと、そういう人に貢いでいる依存傾向の高い子が多いから、そこに行って、「バイト探してない? 危なくないバイトだよ。風俗とかじゃないし」と言うとかね。

 若い子に馴染のあるツールの勉強もすごくしています。私でも子供たちに教えてもらうまで知らなかったようなアプリにも、そういう人たちは大勢登録している。出会いアプリとかだったらまだ分かりやすいですけど、ゲームのアプリとか、それのチャット機能とか、そういうところまで丁寧に、丁寧に根を張ってるんです。

 スカウトも仕事ですから、自分が連れて行く女の子が店で定着して活躍してくれた方が、覚えが良くなる。だから、その子にはどんな店を紹介したらいいか必死に考えるんです。宿がある店なのか、親が厳しいから7時には帰れる店なのか、ギャル系かおとなし目か、詳しくその子のニーズを聞いて、その子に合った店を紹介するんです。その店でうまくいかなくても、また次も紹介してくれる。


「敗北」を認めて現実的な対策を

 同じことを、本当は支援側もしなければいけません。10人でも毎日渋谷や新宿に立ってチラシをまいた方がいいと思います。相談者に一カ所の施設を紹介するだけで、そのあとは知ったこっちゃないという行政の対応はたくさんありますが、変わらなくてはいけない。

 4月に施行される「生活困窮者自立支援法」でも伴走型支援というのが言われていますが、それを聞いた時に、これ、スカウトがずっとやってきたことじゃんと思ったくらいです。現状、福祉行政や支援者の活動は、そうした夜の世界の提供するものに負けているんです。福祉とか支援の敗北ですよ。

 サイバー犯罪なんかの対策にハッカーを行政が雇っちゃってというケースは聞くようになりましたが、こういうことにも応用できる考え方ではないかとは思います。「負けている」ということを認めることからじゃないと、始められないと思います。

 こう言うと反発もあると思いますが、ある意味では、福祉行政などに彼らのやり方を見習って欲しい。女の子に必要な衣食住とか関係性を与えているのが、そういう人たちだという現実があります。

「修学旅行費」と「給食費」のために売春

どんな事情を抱えた少女が多いですか

仁藤:売春をした子に「なぜ始めたのか」と聞くと、よくあるのが「修学旅行費が払えない」とか。何日までにその積立金を払わなきゃいけなくて調べたら、日払いでもらえる高額アルバイトが目に入る。そういう流れですよね。

 あとは中学生で「給食費が払えない」というのもあります。結構いるんですよ、中学生で売春やめられないという連絡とか。ある女の子は経済的にも貧しい家庭で、ネグレクトみたいな状態で育てられていて、給食費が払えないから払ってなかったら、クラスのみんなの前で先生に「給食費、親にもらってこいよ」と言われちゃって。

 でも彼女は、それを親に言えなかった。親がずっと仕事の愚痴を家で言っていて、もうこれ以上迷惑かけたくないと思ったみたいで。それで「中学生 バイト」を検索する。何が出てくるか、推して知るべしですね。


闇社会からの脅し

ご自身の活動の意義をどうお考えですか。

仁藤:活動をしていると、いろいろな圧力を感じることがあります。

 ある時、売春宿に囲われている女の子とやりとりしているのが事業者側にばれて、その女の子の胸に私の名前を切って刻んで、その写真を私に送ってきたことがありました。要するに「関わるな」という脅しです。メッセージが来ることは割としょっちゅう。講演に直接来られたりもします。警察とか福祉関係の人には「絶対1人で講演に行くな」とか言われます。

 JKビジネスは、やくざも守りたくてしょうがない業態なんですよね。若い年齢のニーズがあるというだけじゃなくて、彼らからすればそれをステップに従来の風俗産業に人を送り込もうという「育成」になるわけです。女子高生とか女子中学生を囲い込めれば、長く稼げるみたいに思う人からすれば、いかに私が潰したい相手かということです。

なぜそうまでして支援に関わるのですか

仁藤:でも、だって、やらなかったら、もう明らかにバランスが崩れていると思うんですよ。事業者に囲い込まれて「おまえ、ブスだから、顔変えてこい。整形の費用肩がわりしてやるから」と言われて、本当にさせられちゃう子もいる。誰かがやらないと、そんな子がもっと増えてしまう。

 私は今、25歳ですけど中学生の子から見たら倍も生きている立派な大人ですよね。そういう現実を知っていて、無視する大人にはなりたくないな、と思っているんです。

日経を読むおじさんに分かって欲しい

 実は、それこそ日経新聞を読むようなおじさんにこそわかって欲しいと思っているんです。ほんとに。皆さん、それぞれの世界で立派な方で影響力もあるわけですよね。だからこそ知ってもらいたいと思います。

 この間、あるパーティーに呼ばれて出てきたんです。「輝く女性賞」みたいなやつの、若年部門で表彰を受けて。で、そこでいろいろな方にお目にかかったんです。自分の話をすると「若いのにすごい」とか「本当に感動した」とか言われるんですけど、その人たちはエルメスとかのバッグを持って、とてもキラキラしているわけですね。

 別にそうするのがいけないというのではなくて、この世界の人たちに、もっと知ってもらいたいなと思ったということなんです。日本にこうした現状が広がっていることを実感している層と、そうでない層がすごく分断されている気がします。それを繋ぐという意味で、日経さんには少し頑張ってもらいたいと思っています(笑)。

 今、支援したい女の子たちが駆け込めるシェルターを作りたいと思っています。駆け込めて、お風呂に入れて。買春おじさんについていかなくて済む選択肢を増やしたいんです。

 まずゆっくりできる場所がなければ自分に向き合うこともできない。生活の基盤がないわけですから。

このコラムについて
2000万人の貧困

日本を貧困が蝕んでいる。月に10.2万円未満で生活する人は日本に2000万人超と、後期高齢者よりも多い。これ以上見て見ぬふりを続ければ、国力の衰退を招き、ひいてはあなたの生活も脅かされる。

日経ビジネス3月23日号に掲載した特集には収められなかったエピソードやインタビューを通じて、複雑なこの問題を少しでも多面的に理解していただければ幸いだ。


3. 2015年11月04日 12:47:38 : b5JdkWvGxs

学費のためにソープで働く慶大生、売り専に走る男子学生も…カラダを売るしかない「貧困大学生」が急増中
http://lite-ra.com/2015/11/post-1648.html
2015.11.04. リテラ


 親のスネをかじり、勉強もせずにコンパ三昧で青春を謳歌する。かつて大学生がこんな風に揶揄されていた時代が確かにあった。今思えばそれは良き時代だったのかもしれない。

 身体を売って学費や生活費を捻出するしかない。そんな大学生が急増しているという。そんな学生たちの実態をルポした『女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル』(朝日新書/中村淳彦)は衝撃的だ。

「今の女の子たちは昔みたいに遊ぶためじゃなくて、生活するため、学費を払うために、自分の意志でカラダを売っている」

 高齢の祖父母と統合失調症を患った母親を介護しながらデリヘルで学費を稼ぐ中堅大3年生。父親の稼ぎは介護や通院で精一杯なためだ。また父親がリストラされ月々10万円の奨学金を貰いながらデリヘルで働く明治学院大4年生も登場する。

 しかし、彼女たちのように家庭に特別な事情があるケースばかりではない。中流といわれる家庭でもそれは例外ではないことだ。現在、親の世代も生活することだけで精一杯で、バイトもせずに生活できるほどの仕送りを貰っている学生は今どき“いない”という。地方出身なら尚更だ。東北出身で慶応義塾大学に進学し、現在は大手一部上場企業に務める山城亜里沙さん(仮名24)は現在の学生が抱える様々な問題を集約したようなケースだ。

 山城さんは父親が地元サラリーマンで母親も訪問介護のパートをしており世帯収入は600万円ほどの一般家庭に育った。地元大学に進学することを希望した両親だが、優秀でもあった山城さんは慶応への進学を選び学費は自分で払うことを条件に両親を納得させた。仕送りは月5万円。しかし慶応の入学金は20万円で、毎年の授業料は約130万円。毎月11万円ほどが学費として必要だ。その他家賃、食費、交通費などで毎月14万5000円ほどかかってしまう。

「普通のアルバイトを1年間やってみたけど、経済的に時間的に無理だった。地方出身の大学生は、常に不安があるんですね。近くに頼れる人がいない。本当にお金がかかるから真面目に勉強したい、将来はちゃんと就職したいって意識がある。ちゃんと将来を見据えている女の子ほど、風俗を選択する傾向がある」

 そのため山城さんが選んだのは吉原の高級ソープだった。しかも単に学費や生活費を稼ぐためではない。来るべく就職活動に備えるためでもあった。普通のバイトでは就職活動中でもバイトを止められない。それではきちんとした活動さえできない。そんな思いから風俗を選択したのだ。

 そのため必死で性的サービスの技を学び大学3年の夏までの間の1年半、合計1620万円ほどソープで稼ぎ、540万円の貯金をした。

「まったく遊ばないで風俗までやって、それでやっと手にした就職活動という権利ですから。風俗をやっている女の子ほど本気で活動するんです。このときのためにがんばってお金を貯めてきたって。吉原の店には早稲田、明治、青山学院の現役大学生の友達がいました。慶応の学校内でも風俗やってるんだろうなっていう子は何人もいた。そういう子たちはみんな良いところに就職しましたね」

 勉強をする時間を確保し、将来のため、きちんとした就職活動をするために風俗を選択する。本書でもそれは「特別なことではない」と指摘されているが、ここまでしなければきちんとした就職はできず、エリートコースから脱落し、貧困層に陥ることが容易に想像できる。それが現在の“普通の学生”が置かれた暗澹たる状況なのだ。


4. 2015年12月11日 17:24:47 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[219]

コンビニの時給より安い!? デフレ化する風俗嬢の“お給料”12月11日(金)


 デフレ化の波は風俗嬢にも押し寄せている。今や風俗嬢の収入は、アルバイトの定番、コンビニエンス・ストアの時給よりも低くなるケースも続出している。あまりに低すぎる収入で働く風俗嬢の実態に迫った。

 大阪市内のファッショヘルス店で働くカナコさん(27)は明るくかわいい感じの美女。普段は、文化人類学を研究する大学院生だ。大学院へ通うには学費のほか、研究費や生活費がかさむ。それを短期間で賄おうと風俗の世界に身を投じた。

「私の都合でシフトは比較的、自由に入れて頂くことになりました。その代わり雇用契約ではなく請負契約だったんです。この場合、お客がつかなくても頂ける『お茶代』も出ません。個人事業主として、風俗店の一室を借り、そこで営業するという形です」(カナコさん)

 研究生活の傍ら、早朝、午前、午後、夜……と平日、土日を問わず、不定期に出勤するカナコさんは、その不確実な“出勤”ゆえ、客がつきにくい。平日朝9時から17時までの8時間働いたが、客はひとりもつかない日もあったという。

「結局、狭いプレイルームのなかでドイツ語の原書の翻訳に費やす時間となりました。お店にはご厚意でお弁当とお茶の差し入れを頂きました。でも、稼ぎはゼロ……」(同)

 京阪神地区の風俗店で“黒服”と呼ばれる男性従業員として約20年のキャリアを誇る40代男性は、「90年代後半のブラック・マンデー、00年半ばのリーマン、サブプライム、その後の円高不況と、金融危機に直面するたび、風俗店と風俗嬢の“デフレ”化が著しい」とその内情を明かす。

「風俗店は女の子あっての商売。だから大勢の女の子をキャストとして抱えていたい。しかし不況の波が来るたびに、美人さんやかわいい子が年齢問わずやって来る。その子たちを受け入れる苦肉の策として請負契約で店に入ってもらった。けれど、やっぱり素人、プロの接客の技(わざ)を身に着けていないから客もつかないという事情もある」

 もっとも、かつてはプロの接客を研修して店舗に出したものだが、今ではそれを伝えられるだけの技術を持つ風俗嬢も少なくなり新人研修もままならないという。研修にコストをかけても回収できるかどうかわからない。それに加えて、男性の草食化、風俗嬢の質の低下による客足の鈍化で一部の風俗店の経営は“青息吐息”という。

「かつては店側が負担していたローションやコンドームといった備品も個人事業主である女の子に負担を強いるケースもあります。そんな状態なので単価は抑えられますが、それでも店は潤わないですね」(前出の男性従業員)

 通常、風俗店では客が支払う代金の約半分が風俗嬢の取り分といわれている。カナコさんが働くファッションヘルス店は、「30分8000円」という価格設定だ。

「30分で4000円がわたしの収入です。8時間お店にいて8人もお客がつけば3万2000円稼げますが、そんなことはめったにありません。その日の収入から、交通費や備品、食事代を差し引くと手元に残るお金はごくわずかです」(カナコさん)

 一方、SMクラブはさらに深刻だ。現在、全国的にSMクラブは、プレイルームの設置が禁止されているため、ホテルなどに風俗嬢が出向いてのサービスが主流となっている。かつてのように設備投資のコストはかからないが、非日常感が演出できないため、その分、客足は落ちたという。関西地区のSMクラブ関係者が明かす。

「HPを開設してキャストの女の子の近況を伝えているが、平日だと客が来ない日もある。土日の休日でも朝10時頃から24時まで10人程度。1時間で2万円、お客から頂いているけれど、店とキャストの取り分は折半。休日で10万円前後の売り上げにしかならない」

 SMクラブの場合、衣装や備品購入のため10万円程度の費用がキャストと呼ばれる女性側の負担となることも珍しくない。 契約社員として勤務の傍ら、SMクラブに勤務するサヤカさん(35)は現状をこう嘆く。

「皮の衣装、その他、仕事で用いる各種備品の購入でトータルで12万円ほどかかりました。これを回収するのに2カ月くらいかかりました」

 ずっと不況知らずと呼ばれた風俗業界だが、最近では、ここもご多分にもれず、前線で働く者にシワ寄せが来ているようだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151211-00000010-sasahi-soci


5. 2015年12月11日 17:27:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[220]

借金883万円……カラダを売って大学進学?“女子大生風俗嬢”大量参入の背景とは
2015/11/ 7


ノンフィクションライター・中村淳彦さんは、新著『女子大生風俗嬢』(朝日新書)で、ここ10年、女子大生が風俗に続々と参入し続けているという驚愕の現実を伝えている。

 これまでにも『日本の風俗嬢』(新潮社刊)、『ルポ 中年童貞』(幻冬舎刊)など、風俗業やアダルトビデオ業界についての著作に定評がある中村さんによると、どの風俗店にも一定数の女子大生風俗嬢が存在するという。

 彼女たちがセックスワークを選ぶ理由は決して“遊ぶ金欲しさ”などではなく、ほとんどが「学費を払うため」だ。

 いわゆるバブル世代と呼ばれる世代は、世帯収入が高く、大学の学費は親が支払うことが当然だった。しかし、慢性的な雇用不安や格差拡大を背景に、現代では大学進学までの学費を負担できない家庭も多い。多くの若者が、自力で学費を捻出しなければならなくなっているのだ。

 さらに学費の高騰が学生たちを苦しめている。日本の大学の授業料は、近年上昇し続けており、1960年代の国立大学の授業料は、年間1万2000円だが、それが今では年間授業料は53万円にも上る。貨幣価値の上昇を勘案しても、格段に高騰しているのは間違いない。

 学費を払うために、長時間のアルバイトで疲弊し、学業が疎かになってしまっては本末転倒。同書に登場する女子大生風俗嬢は、過労死レベルの“ブラックバイト”で消耗するよりも単価が高い風俗で働けて良かった、そのお金で海外留学したい、就職活動に集中したいと述べる。向上心が高い学生ほどカラダを売っているという、皮肉な現象が起こっているのだ。

 何も風俗までしなくても、学費が払えないならば“奨学金を利用すれば学費は賄えるのでは?”と考える人も多いだろう。実際に、経済的に進学が困難でも、奨学金の恩恵を受けて高等教育を受けるチャンスを与えられた人は多い。

 だが、中村氏によれば奨学金制度は、使い方によってはかえって自分の首を絞めかねない面もあると述べる。
http://dot.asahi.com/dot/2015110500049.html


6. 2015年12月11日 17:28:34 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[221]
>>5に続く

奨学金といえば日本学生支援機構(旧:育英会)の制度が代表的だが、同機構の奨学金には、無利子の第一種奨学金と、有利子の第ニ種奨学金があり、いずれも返済義務がある“貸与”だ。大学卒業後も返せない人が続出し、訴訟にまで発展していることも知られている。

 たとえば同書で取り上げた、沖縄県内の私立大学に通う20歳の女子大生は、第一種奨学金を毎月6万4000円、第ニ種奨学金を毎月12万円も借り、返済額は4年間で883万円にも上る。沖縄県内では、新卒の給与は手取りで14万円が平均。そのなかから毎月3〜5万円を、15〜20年にわたり返済していくことになる。

 中村氏は、社会人へのスタートを切る時点で1000万円近くの借金を背負うことのリスクに警鐘を鳴らす。もっとも、自己破産相当の高額な借金を負っているのは彼女だけではない。沖縄県では、ほとんどの学生が奨学金で大学に進学している。最低賃金680円のアルバイトで年間100万円近くの学費を賄うのは難しく、勉強の時間と学費を確保するための割のいいバイトといえば、「風俗嬢とキャバ嬢くらい」(同書より)なのだという。

 あくまでも自身の個人的見解であるが、と断った上で中村氏は、その大学を卒業することでバリバリ稼げて、速やかに奨学金を返済できる見込みがないのならば、安易に大学に進学すべきではない。学費が安い通信制の大学を選択することも視野に入れて、現実的に自分の進路を熟考すべきだと訴えている。

 大学進学のためにセックスワークに従事する彼女たちのリアルに迫った中村氏は、「これから女子大生風俗嬢は、ますます一般化することは間違いない」(同書より)と断言している。


7. 2015年12月16日 17:26:12 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[295]

風俗をセーフティーネットに生きる女性は、特別な存在ではなくなりつつある。高騰する学費をまかなうために風俗を選ぶ都会の女子大生も、後を絶たない。


父のリストラで学費なし


「風俗という仕事があって、本当に良かった……」


山田史織さん(仮名、22)は、微笑みながらそう語る。都内の有名私立大学4年生。育ちの良さそうな清楚な風貌で、いくつか志望企業に内定をもらっている。大学の授業料を払い、普通の学生生活を送ることができたのは風俗のおかげだった。


中学2年生のとき、父親(53)はリストラされた。製造業にも派遣を認める派遣法改正の影響だった。何年就職活動しても正社員になることはかなわず、非正規職を転々とした。



やがてアルコール依存になり、生活費を入れなくなった父親に代わり、看護師資格を持つ母親(50)が時給のパートで生活を支えた。収入はせいぜい月15万〜18万円。娘を私立大学に通わせるお金は家庭になかった。


高校は進学校で、大学進学は当たり前の環境だった。祖父母が援助してくれたのは入学金までで、授業料は奨学金とアルバイトで何とかする計画だった。

学費と留学費のため風俗嬢に


日本学生支援機構から毎月10万円借りた。“奨学金”と名付けられているが、返済義務のある有利子の借金は4年間で480万円にもなる。


入学してすぐに自宅近くの飲食店で働き始めたが、アルバイトは時給900円。授業を優先すると1日3〜4時間しか働けず、せいぜい月3万円にしかならない。授業料は年間100万円強。途方にくれた。


「大学2年生になる直前の春休みに、学校の掲示板にあった私費留学のポスターを見た。30万円が必要だったけど、どうしても行きたくて、もう風俗店で働くしかないって瞬間的に思いました。心からお金が欲しいと思った」


その日のうちに渋谷のデリバリーヘルスに応募して、採用された。翌日出勤して3人の見ず知らずの中年男性の相手をして、店長から3万6000円のお金を日払いでもらった。


「こんなにお金がもらえるの、って驚きました。1カ月くらいで最初の目的だった30万円は超えた。でも、全然風俗を辞める気が起こらなくて、まだ続けています。奨学金の返済があるから就職しても辞めません」


写真:ロイター/アフロ


山田さんのように経済的に追い詰められて風俗を始める「女子大生風俗嬢」は、特に都内の有名私立大学で増えている。


なぜなら、40年前と比べて、国立大学の学費は15倍、私立大学でも4倍以上に跳ね上がっているからだ。一方で大卒男子の初任給は2倍強にしかなっておらず、物価上昇を考えても大学で学ぶためのコストは急騰している。さらに、景気の悪化で世帯収入は全国的に下落。首都圏の大学に通う新入生では、仕送りの額が1994年の12万4900円をピークに減少。2013年には過去最低の8万8500円となり、3割も減っている。


大学進学率が5割を超える時代に、“普通の生活”ができる給料を得ようとすると4年制大学卒業は必須条件。「平成型苦学生」が増えているのだ。
http://news.yahoo.co.jp/feature/81


8. 2015年12月20日 20:27:30 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[354]


路上にいないホームレス 女性たちの「見えない貧困」 12月16日(水)


「待機部屋」で一日を過ごす


三上さん、38歳。三上さんには家がない。


東京と埼玉でデリヘル(派遣型性風俗サービス)を展開する風俗店「池袋デッドボール」に勤めている。顧客から指名が入るまでの「待機部屋」が、三上さんの “自宅”だ。


繁華街の片隅にあるマンションの一室。5人も入れば手狭になる1DKで一日を過ごす。仕事以外の用事で外出することはほとんどない。


給料は歩合制だ。客が支払う6000円から1万円ほどの料金から店が仲介料を取った残りが、女性たちの手元に入る。仕事が多く入れば1日2万〜3万円を稼ぐことも可能だが、収入ゼロの日も多い。


三上さんが風俗業界に入ったのは16年前。23歳だった。以前はスーパーの店員として働いていた。初めての一人暮らしで、家賃や生活費をまかなうので精一杯。洋服代や遊興費を工面するために軽い気持ちで消費者金融に手を出した。額は多くはなかったが、借り入れは毎月続き、利子はどんどん積み上がった。


決定打は、友人からカネを貸してほしいとせがまれ、数十万円を融通したことだ。すぐに友人は音信不通に。三上さんの借金の総額は400万円以上にもなっていた。スーパー店員の稼ぎだけでは到底返済できない。スーパーを辞め、風俗に足を踏み入れた。


「自分が悪いのはよくわかっています。でも、親兄弟を頼ることはできませんでした。当時の私には、風俗しかなかった」



住所不定から抜け出せない


<今日は 9:00 〜 23:00 の受付予定です。お誘いお待ちしてます。三上>


30代後半になると、20代前半の時のように割よくは稼げない。体力的にも風俗だけでは限界に近づきつつある。


「でも、抜けられない。昼間の仕事に就けないんです。待機部屋で寝泊まりしているって、住所不定ってことですから」


仕事を探そうにも自宅がなければ取り合ってくれない。家を探そうにも門前払いだ。保証人もいない。


「夢、ですか? ないですね。あ、でも家賃3万9000円のアパートを見つけたんです。そこになんとか入れたら……それが夢……かな」


路上では寝ていないから見えづらいが、三上さんは「ホームレス」だ。風俗という“セーフティーネット”が、彼女たちの貧困を覆い隠している。


9. 中川隆[1422] koaQ7Jey 2016年2月07日 13:47:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[1273]


性風俗のいびつな現場 (ちくま新書) 新書 – 2016/1/7 坂爪 真吾 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E6%80%A7%E9%A2%A8%E4%BF%97%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%B3%E3%81%A4%E3%81%AA%E7%8F%BE%E5%A0%B4-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%9D%82%E7%88%AA-%E7%9C%9F%E5%90%BE/dp/4480068686

激安風俗、熟女デリヘル、妊婦ホテヘル、地雷専門店…搾取される最底辺風俗女子を貧困から救うことは可能か?
2016.02.07. 風俗は最底辺女子を貧困から救えるか? リテラ


「貧困女性の最後のセーフティネット」

 貧困や格差の定着が社会問題となるなか、いつからか風俗の存在がこんな風に称されるようになっている。しかも風俗に従事したからといって、全ての女性が貧困のループから逃れられるわけではない。なかには容姿やコミュニケーション能力の問題で思うように稼げない女性、精神を病む女性も少なくないし、また知的障害ゆえに食い物にされる女性たちの存在も徐々にクローズアップされている。


『性風俗のいびつな現場』(坂爪真吾/ちくま新書)は、とくに風俗業界の最底辺について考察したものだ。妊婦・母乳専門店、風俗の墓場といわれる激安店、地雷(「デブ・ブス・ババア」を集めた)専門店など風俗底辺の実情を働く女性や経営者の目から明らかにしていくのだが、これまでのルポとは大きな違いがある。それが多くの問題を抱える女性たちの解決案を具体的に模索し、実践していることだ。著者は、障害者の性問題に取り組むNPO理事で、障害者への射精介助や風俗産業の社会化を目指す「セックスワーク・サミット」を開催するなどの取り組みをしており、また東大文学部で社会学を学んだというバックグラウンドをもつ人物だ。

 30分3900円という激安デリヘルで働く真理子さん(33歳)は幼い子どもを抱えるシングルマザーであり、スリーサイズは全て1メートル以上。その上、パニック障害、糖尿病、そして知的障害を抱えていた。また自分だけでなく子どもも自閉症にくわえて入院が必要な病気も抱えているという。

「他の風俗店ではそもそも面接すら通らない。応募者全採用の激安店で、不特定多数の男性客を相手に生本番をはじめとした過激なサービスをやる以外に稼ぐ道が無いのだ」

 わずか200円の追加報酬で飲尿や顔面排泄などの拷問に近いプレイも受け入れるしかない。そんな真理子さんは、知的障害の療育手帳を取得し、生活保護を受給していた。こうした女性たちは、福祉サービスに繋がっていないどころか、その存在さえ知らないというケースが多いと指摘されていることを思えば、真理子さんは「しっかりしている」と感じられる。しかし福祉や行政に繋がりさえすれば救われるということは決してないと著者は主張する。

「せいぜい『つながらないよりはマシ』程度の変化しか起こらない場合もあるし、生活費や障害基礎年金をお酒やギャンブルにつぎ込んでしまい、逆に状況を悪化させてしまう場合もある」

 そのため真理子さんのように、管理売春に近い激安デリヘルで働くしか選択肢がない女性たちがいるし、そこにジレンマが生じるという。

「管理されてはじめて稼げる女性。容姿や年齢にハンディがあるため過激なサービスに頼らざるを得ない女性、福祉や行政とつながれない、もしくはつながっていても生活の困難から抜け出せない女性にとっては、管理売春の場で働くことが唯一の「福音」になってしまう」

 また様々なハンディをもった女性は短期的な視野でしか物を考えられず、3カ月スパンの話をしても通じない場合が多いという。そして売れている女性を嫉妬し、自分が売れない原因を人のせいにしてしまうという。池袋にある熟女系風俗経営者は風俗は女性にとってこそ必要だとして、こんなことを語っている。

「風俗はどう考えても必要なんですよ。空いた時間に来られる。シフトも自分で決められる。お金も現金当日払いでもらえる。そんな職場はほぼ無いですよね。仮に風俗が日本から消えたとしても、死ぬほど困る男はいない。でも生活に困窮している女性にとっては死活問題です」

 こうしたリサーチを続けた結果、著者が導き出したのが風俗と福祉、そして司法の連携だった。風俗を「女性を搾取する悪者」として排除するのではなく、その存在をグレーゾーンとして認めたうえで「福祉を介して風俗と社会をつなげる」。風俗を福祉と対立させるのではなく連携という協力関係にもっていくというものだ。

「激安風俗店に限って言えば、ソーシャルワークとの相性は決して悪くないはずだ。応募者全採用の店であれば、求人広告を見てアクセスしてきた全ての女性をもれなく捕捉することができる。これまでの行政の窓口や生活困窮者支援制度、そして通常の風俗店では(面接の時点で不採用になるために)決して捕捉できなかった女性を一〇〇%捕捉し、何らかのアプローチを行うことができるわけだ」

 そのため筆者は地雷専門店「デッドボール」の待機所で在籍女性に対する無料の生活・法律相談会を行った。知り合いの2人の弁護士と社会福祉士が直接店舗の待機部屋を訪問し、在籍女性たちの相談に乗る。司法・福祉・風俗の連携だ。

 その1人、40代後半の信子さんのケースを紹介したい。適応障害だという信子さんだが、やはり精神疾患のあった夫が自殺したため生活保護を受給した。

「しかし夫の死の辛さや寂しさを紛らわすために飲み歩いてしまい、お金がなくなってしまった。信子さんは過去に自己破産の経験があるため、これ以上借金はできない」

 そのため審査なしで融資してくれる会社に申し込んだが、そこは携帯電話などを大量に契約させられる「飛ばし携帯業者」だった。毎月携帯料金の請求でさらに困窮した信子さんは、ネットで見つけた法律事務所に解決費用5万4000円を支払うが、なぜかその後も携帯の請求は止まることはなく、そのため風俗に入店したという。

 こうした事情を聞いた弁護士は、いくつかの質問を信子さんにしていく。その過程で、債務整理では相談者と弁護士との直接対面相談が義務づけられているのに、信子さんの場合は電話とメールだけで済まされたこと、費用も銀行振込だったこと、ホームページは存在するものの、担当弁護士は在籍しておらず、電話番号も違うなどいくつもの疑惑が判明。詐欺まがいの法律相談だったためもう一度、借金を整理し直すことになった。

 1人では解決できなかったことが専門家の複合的な手を借りれば解決の道筋がつく。夫のDVで離婚調停中の女性には子どもの養育費など婚姻費用を請求できることを、息子の奨学金返済のため風俗勤務をしている統合失調症の女性には薬の量や種類、自己破産の選択肢をアドバイスする。彼女たちが抱える複合的な困難が全て解決するわけではないが、ある一定の成果はあったという。

「つまり、司法・医療・福祉といった各種制度やサービスに『つながっていない』ことではなく、それらと『どうつながっているか』が問題なのだ」
「ただ『生活保護を申請させて終わり』『自己破産させて終わり』にするのではなく、司法・医療・福祉の各制度やサービスを有機的に組み合わせて、それらが確実に本人の生活を改善できるように、長期的なスパンで支援していくことが必要になるだろう」

 風俗と福祉の連携――。確かに相談に躊躇し、その道筋さえわからない女性が相談におもむくのではなく、専門家たちが働く現場に訪ねていくことはひとつの方法だろう。しかし障害やコニュニケーション、そして置かれた状況によって風俗店にすら在籍することなく、個人商店的に出会い系サイトで身体を売って生計を立てているさらなる貧困女性も少なくない。また今回は民間だけで、肝心の行政との連携、存在はない。

 その抜本的解決には今後も様々な困難があり、それは現在の日本社会全体が抱えている問題でもある。だが、こうしたアプローチは“選択肢のひとつ”として興味深いアプローチでもある。

「風俗は、決して単独ではセーフティネットになり得ない。しかし、セーフティネットを編み上げるために必要な「命綱」の一本にはなり得る」

 貧困女性の最後のセーフティネットといわれる一方、実際には搾取の構造を内包していたり、貧困の入り口ともなりうる風俗。その風俗を、本当の意味で、困窮する女性の発見・援助装置の入り口に変える。こうした取り組みは、今後どのように実を結ぶだろうか。少しでも多くの女性を困難から救う手段となることを期待したい。
http://lite-ra.com/2016/02/post-1956.html


10. 中川隆[1535] koaQ7Jey 2016年2月16日 10:43:32 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[1417]


『性風俗のいびつな現場』(坂爪真吾著/筑摩新書/2016年1月15日刊)
http://www.amazon.co.jp/%E6%80%A7%E9%A2%A8%E4%BF%97%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%B3%E3%81%A4%E3%81%AA%E7%8F%BE%E5%A0%B4-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%9D%82%E7%88%AA-%E7%9C%9F%E5%90%BE/dp/4480068686

2016年2月 6日 (土)
『性風俗のいびつな現場』って、そういうことだったのか!


 一昨日の『はじめての不倫学』の坂爪真吾氏の最新刊がこれ。

 坂爪氏も東大の上野千鶴子ゼミだったんですね。古市憲寿氏といい、この坂爪氏といい、面白い人材を輩出している東大上野千鶴子ゼミではあるなあ。

 しかし、そんなことになっているなんて、すっかりフーゾクとは疎遠になっている身としては知らなかった。

『私がゼミで風俗の研究をした翌年の二〇〇四年、東京都・警視庁・警察庁が一体となって進めた繁華街の浄化作戦により、無届けで営業していた都内の店舗型風俗店のほとんどが壊滅した』

『浄化作戦後、多くの風俗店は看板を出さずにインターネット上で広告宣伝を行う無店舗型に移行し、表社会から見えにくくなった』

『現代は、言うなれば「風俗が死んだ後の世界」である。店舗という「パンドラの箱」を開けてしまった結果、風俗は無店舗型という目に見えない「亡霊」になり、繁華街の路地裏から浮遊・離散して、社会の見えない谷間や隙間に潜り込み、溶け込んでいった。
 それと同時に、店舗という箱の内側に封じ込めていた様々な「災厄」=性を売り買いする当事者に降りかかるリスクやスティグマ、副作用や後遺症も、目に見えない形で一斉に解き放たれることになった』

Photo 『性風俗のいびつな現場』(坂爪真吾著/筑摩新書/2016年1月15日刊)

 しかしまあ、今や風俗の料金ってのも随分デフレ状態なんですね。

『近年は「奥様系」「特急系」と称される、三〇〜四〇代の女性による過激なサービスを売りにする激安人妻デリヘルがT市にも進出。三〇分三二〇〇円、六〇分六五〇〇円という従来のデリヘルでは考えられない超低価格で女性を派遣するため、価格競争が一段と激化している』

『なおAさんによれば、このT市内のデリヘルの八割以上は本番行為を行っているらしい。「手や口で射精させるより楽だから」という理由で追加料金なしでする女性もいる。本番が流行る理由は、売上を上げたい経営者のニーズや本番を求める男性客のニーズだけでなく、時間と手間のかかるオーラルセックスや素股をせずに楽をして稼ぎたいという女性側のニーズもある』

『二〇一五年現在、T市におけるデリヘルの相場は、六〇分一万三〜四〇〇〇円前後。Aさんによれば、T市における売春(=出会い系サイトでの個人売春)の相場は、一万〜一万五〇〇〇円程度だそうだ。東京などの首都圏の相場はホテル代別で二万円なので、都市部に比べれば若干安い』

『デリヘルでの本番行為がデフォルトになりつつある地方都市の特徴かもしれないが、個人売春・デリヘル・ソープの価格差は無くなりつつある』

 そんな「本番あり」の風俗店がいまやデフォルトなんだろうか。

『二〇〇〇年代の初頭まで、円山町は店舗型風俗店が密集しているエリアだった。「裏箱」や「モグリ箱」と呼ばれていたこれらの店は、厳密には無届営業の違法店だったが、警察には黙認されていた』

『「昔の風俗は、若い女性も人妻も、デブも細身も、みんな同じ店で働いていた」と店長は語る。今は店舗や業態が細分化して、デブ専門・貧乳専門・タトゥー専門・ブス専門などに分かれている。こうした細分化は、女性側としては働きやすくなるが、店舗側としては小規模にならざるを得ない』

『かつては「マチの客」=一つの街を愛し、その街で飲んで遊ぶ男性が多かったが、今は「フェチの客」=特定のフェチ的な記号のみを追い求め、街そのものの風情や店舗には無関心な男性が多いのかもしれない』

 それにしても「妊婦・母乳専門店」とか「「デブ・ブス・ババア」を集めたレベルの低さ日本一の「地雷専門店」」とか、「おかあさんグループでは、熟女と呼ばれる四〇〜七〇代の中高年女性が、全店舗を合わせると数百名在籍している」とか、今の激安風俗店っていろいろあるんですなあ。それにしても40歳位ならわからないではないが、70代ってすごいなあ。

 で、そんな中でも「妊婦・母乳専門店」てどうして存在するのかと言えば。

『世間の常識に照らし合わせれば、「妊娠中に夫以外の男性と性交類似行為をする」「自らの母乳を子ども以外の男性に与えてお金を稼ぐ」という振る舞いは非常識そのものである。
 しかし前述の通り、新生児を抱えた産後一〜二カ月の女性が、週二回、わずか二時間程度の勤務(無料の託児所付)で月に一〇万〜三〇万稼げる仕事は今の社会には存在しない』

 と言うことで、そんな「激安風俗店」がいまや貧困女性のセーフティーネットになっているんですね。

『つまり、ソーシャルワークの立場から見れば、激安風俗店との連携は、見えづらく分かりづらい貧困女性層の存在、及び彼女たちが抱えている生活や家庭の問題を可視化し、支援につなげるための「最後の砦」を手に入れることになり得る。女性がシングルマザーの場合、その子どもにも支援を届けやすくなる。場合によっては、子どもの貧困や虐待、ネグレクトなどの発生も未然に防ぐこともできるだろう』

『一方、激安風俗店の立場から見れば、生活に困難を抱えているため満足に働けない女性たちの福利厚生を充実させることで、売上の増加と離職率の低下(求人広告費用の削減)につなげることができる。社会福祉士や弁護士と連携して在籍女性を支援していることを公表すれば、警察や世間からの好印象につながり、女性に対する搾取だという批判もかわせる。反社会的勢力を寄せ付けないための「魔除け」にもなり得るだろう』

『これまで風俗は、外部の非当事者によって一方的に語られ、女性に対する搾取や差別と決めつけられ、悪の象徴として裁かれる無言の「客体」であり続けてきた。しかし、福祉との連携を通して、時間はかかるかもしれないが、自らの言葉で自らの「正義」=社会的存在意義を主張する「主体」へと少しずつ進化していくことができるのではないだろうか』

 と坂爪氏は結論付けるのであるが、「なんかなあ」という気がしないでもない。結局社会保障の部分で彼女たちを助けられない以上、必要悪としての激安風俗っていうことなんだろうなあ。
http://tsunoken.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-719a.html


『女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル』(中村淳彦著/朝日新書/2015年10月25日刊)
http://www.amazon.co.jp/%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%A4%A7%E7%94%9F%E9%A2%A8%E4%BF%97%E5%AC%A2-%E8%8B%A5%E8%80%85%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%AD%E6%9D%91%E6%B7%B3%E5%BD%A6/dp/4022736372

2016年2月10日 (水)
『女子大生風俗嬢』って、そんなものが……


 まあ、「フーゾク」ってのが一般的な名詞になってしまっている以上は、別に女子学生がそんな「フーゾク」でバイトしたって普通でしょ、とも言いたくなるんだけれども、それが「若者の貧困」という言葉とつながってしまうと、何か重たい気持ちにもなるなあ。

 そうなんだ、2月6日のブログ『『性風俗のいびつな現場』って、そういうことだったのか!』と同じ問題が『女子大生風俗嬢』にもあるんだなあ。

Photo 『女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル』(中村淳彦著/朝日新書/2015年10月25日刊)

 目次から本書の構成を見る。

はじめに 女子大生が風俗に大量参入している
第1章 女子大生風俗嬢の履歴書
第2章 「平成型苦学生」の出現〜男子もカラダを売る〜
第3章 貧困の沖縄を行く
第4章 なぜ彼女たちは騙されるのか
第5章 風俗はセーフティネットか
第6章 トップスペックの学生はAVへ
第7章 世代格差をブラックバイト

 要は「平成の苦学生」が「女子大生風俗嬢」になっているっていう訳。


『「女子大生? うちにもいるし、どこの店にもいるよ。

今はどんな偏差値の高い大学の学生でも、風俗で働いている女の子は一定数必ずいる。

一定の割合で必ずいるのだから早稲田とか明治とか日大とか、学生数が多い大学ほどよく耳にするよね」

 そう語るのは、都内と横浜市で20店舗以上のデリヘルを運営する経営者・山形氏(仮名)だ。山形氏の運営するデリヘルは「M性感」と呼ばれ、単価が高くサービスがライトな風俗であり、風俗経験のない女子大生が集まりやすい業態である。

「やっぱりアルバイトなので出入りは激しいけど、国立大学、六大学、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の現役大学生はいるよ」

 という。筆者も日常的にAV女優や風俗嬢の取材をしているが、現役女子大生が急激に増えたのは、この10年間の現象といえる』

 むむむ、そんな実態が横行しているのか。

『風俗嬢やAV女優に現役女子大生が増えているのでは?≠ニいう些細な違和感から始めた取材だった。

風俗業界周辺の取材を軸にAV業界、沖縄、新宿二丁目、ブラック労働が蔓延する介護業界などを取材したが、一言でいえば、90年代以降の失われた20年≠席捲した新自由主義の傷跡は凄まじかった』


『バブル崩壊、失われた20年を経て、勤労者の平均収入は下がり続け、格差拡大によって中流層が崩壊し、親が子供を援助できなくなっている。そして、過去の産物だったはずの苦学生≠ェ復活した。

現役大学生の親たちの多くは、最も恵まれた環境で生きた1965〜69年生まれのバブル世代。自分たちは親や社会から大きな恩恵を受けて学生生活を優雅に過ごしてきたが、その恩恵を自分の子供たちには与えられなかった』

 結局は90年代のバブルの崩壊から始まった「失われた20年」による「格差の拡大」というのが第一原因で、国の大学予算の縮小が第二原因だということなのか。

『同一企業で定年まで雇用される日本型雇用の崩壊から始まった親の世帯収入減と、高度教育予算の削減による学費高騰が発端となって、日本育英会が姿を変えた日本学生支援機構による奨学金≠ニいう貧困ビジネスが大流行していた』

 日本の「奨学金制度」は「給付型」ではなくて「貸付型」なので、それは「奨学金」とは言え、その実態は「学資ローン」でしかない。

それも、現在は利子が付かない「第一種奨学金」と、3%の利子が付く「第二種奨学金」なんてのまであるそうだ。

奨学金に利子を付けてしまえば、それはまさしく利益追求の奨学金という訳のわからないものになってしまうではないか。

 結局、奨学金っていうのは単なる「貧困ビジネス」になってしまっているというのだ。


『貧しいことは男子学生も女子学生も変わらない。

女子学生は簡単に価値が認められる肉体≠持っているが、なにも持たない男子大学生に奨学金≠フような残酷な制度を浸透させれば、犯罪的な利益追求が勃発するのはいわば当然である。

もはや大学は、なにが起こるかわからない危険な場所になっているといえる』


『文部科学省や財務省が政策として取り入れた奨学金$ァ度は、続々と女子大生を性風俗業界に送り、男子学生たちを犯罪行為に走らせ、ブラック企業を増長させて、最高学府である大学の治安を悪化させるという、とんでもない副作用を巻き起こしてしまった』

 で、こんな逆転現象が起こってしまう訳だなあ。

『裸になって性的サービスを提供して高単価な報酬を得て奨学金≠回避している女子学生の方が、奨学金≠ノ依存する一般学生より、充実した学生生活を送り、将来が明るく、人生が有利に進んでいく可能性が高いことは事実である』

 しかし、それは大学や就職内定先に知られていないから安全っていうだけで、一度知られてしまったら、その後の悲惨な状態というのは想像に難くない。まあ確かに、デリヘルやファッションヘルスなんかは決して「売春」という違法行為ではないとはいうものの、なんかスレスレのビジネスであることは確かである。

『現役大学生など一般人は、合法の業種でないと集まらない。ソープランドやピンクサロンは法律的にグレーだが、現役女子大生が集まっているのは売春防止法に抵触しないデリヘル≠竍ファッションヘルス≠ナある。それらの業種に人が集まりやすいのはホワイトに近いグレー≠セからといえる』

 まあ、結局はリストラや離婚などで貧困化してしまった親からは学費の援助を受けられない。で、なおかつ大学の数だけは増えてしまい今や高校生の50%が大学に進学するわけだ。

でも、そんなFランクの大学に進学してしまった学生にだって学費の負担という問題はかかってくる。で、そんな学生のうち、多少見てくれの良い女子大生は風俗の方にいって、それが出来ない女の子や男子学生は「奨学金」という名前の「学生ローン」に嵌ってしまい、卒業時には500万円〜1000万円近い借金を背負って世の中に出る、っていう仕組みなわけですね。

 まさしくこれこそが「負の連鎖」「貧困の連鎖」でしかない。

 う〜ん、次に読もうとしている本が『風俗体験取材という名の罠』なんだが、なんだか読みたくなくなってしまうような惨状だなあ。
http://tsunoken.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-d353.html


11. 中川隆[2275] koaQ7Jey 2016年4月26日 23:47:34 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2476]

2016年04月26日(火) 中村淳彦

「下層風俗嬢」3500円でカラダを売る女たち

性のデフレ化が止まらない


かつて性風俗は借金や精神疾患など、何か「特別」な事情を抱えた一部の女性が稼ぐ最終手段の場であった。しかし現在は経済的に困窮した「普通」の女性が、生活費を確保するためにカラダを売っている。性風俗業界の動向から日本の格差と貧困を読み解く

『図解 日本の性風俗』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4862016650/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4862016650&linkCode=as2&tag=gendai_biz-22


を著した中村淳彦氏の特別リポート。

カラダを売っても稼げない

「もう、風俗歴20年になるかな。10年くらい前までは稼げたけど、今は1日1本つけばいい方。持って帰れるお金は1万円にはならないわ」

鶯谷の熟女デリヘルで働く渡部美幸さん(仮名・50)はこう話した。埼玉県某市のベットタウンで夫と2人暮らし。ごく一般的な主婦だったという渡辺さんは、結婚11年目で夫が個人経営する喫茶店が廃業、住宅ローンが払えなくなった。諸々の事情から購入した一軒家を手放すことができず、首が回らなくなり悩んだ末に風俗で働くことにしたという。

風俗嬢として働き始めた最初の5年間は、月50万円以上は稼げたという。ところが1999年の風営法改正でその風向きが変わる。デリヘルが激増し、客が徐々に減ったのだ。風俗だけでは収入が足りず近所のスーパーマーケットでパートを始めた。今も週3日はデリヘル、他3日はスーパーで働いている。

この数年間、風俗業界は深刻な不況と、風俗嬢の収入の下落にあえいでいる。いまや風俗嬢の「超高収入でラクして稼いでいる、消費と遊び好きな女性」というイメージは、80〜90年代の全盛期を経て過去のものとなった。ブランド物で着飾った派手な風俗嬢はほんの一握り、大半はバーゲンやアウトレットで買った洋服を着て、格安居酒屋で割り勘で飲むという地味な生活を送っている。

その傾向は、風俗業界に大打撃を与えたリーマンショック以降から特に顕著で、現在の風俗嬢のほとんどは中小企業のサラリーマンと同レベルか、それ以下の賃金でカラダを売っている。カラダを売っても中小企業のサラリーマン以下の賃金とは夢も希望もない話だが、これが現実だ。


風俗の下落はなぜ起こったのか

風俗嬢のセカンドキャリアを応援する非営利法人「GrowAsPeople」やセックスワーカー自助団体「SWASH(Sex Work and Sexual Health)」などのアンケート調査によれば、風俗嬢の現在の平均賃金は月33万円〜38万円程度で、2000年ごろの月70万円程度といわれていた頃と比べると半減している。世間の世帯収入の下落を大きく上回り、風俗嬢たちの収入は激減しているのだ。

風俗嬢が稼げなくなった原因は、性風俗のデフレ化によるものだ。00年代から社会全体がデフレに悩まされているが、「女性のハダカ」の価格はその実質経済を上回る勢いで下がり続けている。デリヘルを中心に多くの風俗店が価格競争に巻き込まれ、サービスの単価を下げながら、集客も減らしている。社会と連動する形で、性風俗の世界でも格差が広がっているのだ。

性風俗のデフレ化の最大の要因は、従来であれば性風俗業とは無縁の一般の女性が続々とハダカになったこと、そしてデリヘルの激増によるものだ。

単身女性の3人に1人が相対的貧困に該当するという「女性の貧困」が深刻化したことで、一般女性の風俗志願者が増えた。さらに1999年の風営法でデリヘル(無店舗型)が実質合法化されたため、男性客が減り需要と供給のバランスが崩れたのだ。

それまでの店舗型性風俗は、違法か合法かわからないグレーゾーンの業種だったが、どんな業種でも合法化(規制緩和)されれば参入が増える。デリヘルも他に漏れず異業種参入が続き、現在警察への届出数は1万9000店舗超えた。

この数はセブン-イレブンの店舗数1万8572軒(平成28年2月現在)と同程度で明らかに供給過多といえる。限られた需要の中で店舗が増えれば、男性客が分散し稼動も下がる。その結果誰も稼げなくなってしまったのだ。


デフレが進んだ現在のデリヘルは、過半数以上が60分1万円以下という破格の価格帯で性的サービスを提供している。この価格帯は安すぎだ。そんな格安風俗店を支えるのは、若さでは勝負できない30歳以上の熟女たちである。

近年の人妻熟女の流行で風俗嬢の上限年齢はなくなったものの、労働者派遣法を代表とする格差に拍車をかける政策によって、現在、生活のために風俗を志願する一般の女性の増加が後を絶たない。風俗業界全体で需要と供給のバランスを完全に崩壊させたことで、単価は下落の一途を辿っている。

さらに、カラダを売っても貧困レベルの低賃金しか稼げないという女性も存在する。経済的な苦境に陥りハダカになった風俗嬢の中で、さらにその下層にいる稼げない女性たちの多くは40歳以上の熟女だ。

下層風俗嬢の多くは、未婚、バツイチ、シングルマザーなどの単身女性たちだ。彼女たちは自分の稼ぎで生活を支えなくてはならず、風俗店の増加による供給過多のため厳しい競争にさらされている。競争に負けた風俗嬢たちの収入は生活保護水準を下回り、「食べるのもやっと」といった危険な状態となっている。


ハダカの女性は社会を映す鏡

カラダを売って貧困レベルの低賃金しか稼げないという現実を信じられない読者のために、デフレの象徴である、激安デリヘルで働く女性を想定して収入を試算してみよう。

続々と競合店が増え続ける中、性的魅力が普通レベルの女性が働ける店は限られている。都市部デリヘルの値下げ競争の象徴とされている某老舗チェーンでは30分3900円、45分5900円という価格帯でサービスを提供しており、そのうち女性の取り分は2400円、3500円と異常なほどの低賃金だ。単価が安すぎるこの店には各種性風俗を断られた女性が集まってくる。

デリヘルはとにかく男性客が少なく、低価格の格安店でも女性1人あたりの客数は平均で3人、人気のある上位の女性でも多くて6人程度だ。3500円(1人あたりの単価)×3人で、日給は1万500円、週4日勤務でも16万8000円しか稼げない。東京都の最低賃金は900円なので、待機時間を含めれば、コンビニのアルバイト同等か、交通費なども入れればそれよりも低い賃金となる。

生活にお金のかかる東京で暮らすにはこの金額では最低限の生活もできないだろう。早朝に時給1000円程度の清掃のアルバイトをしてプラス月3万程度を確保し、なんとか凌いでいる女性もいるほどだ。

地方のピンクサロンも同様に厳しく、回転なしの30分5000円の店で時給は2000円、週4日勤務で日給1万2000円だ。雑費1000円と源泉徴収を引かれると、日給は9800円、月16日働いても15万6800円にしかならない。この収入は低賃金が社会問題となっている介護職と大して変わらない金額だ。


カラダを売ることは、性風俗が誕生した400年以上前から女性が稼ぐ最終手段であった。日本が貧しかった戦後や昭和期に風俗や売春を覚悟した女性たちの月収は大卒初任給の数倍と大きなリターンを受けていたが、90年代後半の新自由主義政策以降は一般女性の大量参入によって「簡単に価値が認められる」という大前提が崩れてしまった。

社会のマジョリティに属する一般女性が風俗や売春をする覚悟を決めても、貧困から逃れられない層を生む社会は異常としかいいようがない。多くの女性たちは月5〜6万円のお金が足りないがゆえに「ハダカの世界」に足を踏み入れている。これ以上「普通の女性」が風俗嬢にならないためには、最低賃金の上昇が不可欠だ。

現在と物価が変わらないことを前提として、その層の女性たちの収入が月5〜6万円アップすれば、おそらく風俗嬢志願者は激減する。時給に換算して最低賃金を約300円上げるだけで、カラダを売らなくても生活できる一般女性が大幅に増えるのだ。東京都では時給1200円、大阪は1150円、沖縄は1000円。しかしシングルマザーら常勤が難しい層を加味すれば、500円程度まで上げるのが妥当だろう。

格差が広がり女性の貧困が進むほど、風俗志願者が増え女性が生き延びるための最終手段が崩壊してゆく。格差社会の煽りを受けた女性たちが性風俗の世界に足を踏み入れても、立ちはだかる「貧困」からは逃れられないでいる。ハダカの女性は、今の日本の姿を映す鏡なのだ。


中村淳彦(なかむら・あつひこ)

東京都生まれ。アダルト業界の実態を描いた『名前のない女たち』『職業としてのAV女優』『日本の風俗嬢』『女子大生風俗嬢』『ルポ中年童貞』など著書多数。フリーライターとして執筆を続けるかたわら介護事業に進出し、デイサービス事業所の代表を務めた経験をもとにした『崩壊する介護現場』が話題に。『熟年売春〜アラフォー女子の貧困の現実』(ミリオン出版)。最新刊は4月27日『図解 日本の性風俗』(メディアックス)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48511


12. 中川隆[2452] koaQ7Jey 2016年5月14日 19:16:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2704]

風俗嬢の収入が激減、月収10万円以下で過激サービス強いられ…性風俗の仕事はもう貧困女性のセイフティネットにならない

2016.05.14 風俗嬢の収入激減、月収10万円以下も  リテラ


風俗嬢という生き方 (知恵の森文庫) 文庫 – 2016/2/9 中塩 智恵子 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E9%A2%A8%E4%BF%97%E5%AC%A2%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%96%B9-%E7%9F%A5%E6%81%B5%E3%81%AE%E6%A3%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%AD%E5%A1%A9-%E6%99%BA%E6%81%B5%E5%AD%90/dp/433478691X


熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実 (ナックルズ選書) 2016/2/25 中村淳彦(著)
http://www.amazon.co.jp/%E7%86%9F%E5%B9%B4%E5%A3%B2%E6%98%A5-%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E5%A5%B3%E5%AD%90%E3%81%AE%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%AE%9F-%E3%83%8A%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%BA%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E4%B8%AD%E6%9D%91-%E6%B7%B3%E5%BD%A6/dp/4813022650


 2020年、東京オリンピックを機に大規模な浄化作戦が行われ、日本の風俗産業は壊滅するのではと噂されている。

 いささか突飛な話のようにも聞こえるが、これは事実無根の憶測でも、から生まれた都市伝説でもない。事実、過去には国際的なイベントが国内で開催されるのにともない、大規模な浄化作戦が行われたことがある。その一例が、90年に大阪市と守口市にまたがる鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」(花博)の際の浄化作戦だ。これにより、キタとミナミ両地域に存在していたソープランドは一掃されている。

 このように、現在、風俗業界はまさに存続の危機に立たされているわけだが、風俗が消えてしまって困るのは夜の街を歩く男たちだけではない。風俗がなくなってしまえば、そこで働いていた女性たちも路頭に迷ってしまう。

「貧困女性の最後のセイフティネット」

 働く女性の3人に1人が年収114万円以下と言われ、現在「女性の貧困」に関する問題が盛んに指摘されるなか、このような言葉が多く聞かれるようになった。風俗業界は、単なる悪所ではなく、いまやここでしか生きていくことのできない人たちのための最後の砦となっている。

 しかし、その風俗ですら現在ではまともに稼ぐことのできる産業ではなくなり、貧困に対するセイフティネットとしても機能しなくなりつつあるという。15年近く風俗嬢たちにインタビューをし続けてきたライターの中塩智恵子氏は『風俗嬢という生き方』(光文社)のなかで次のように綴っている。

〈この15年では、2005年の風営法の改正が、日本の、特に首都圏での風俗業界にとって大きな転換期だったように思える。街にあった店舗型風俗店が衰退し、無店舗型の派遣風俗が増加した、街からは妖しく光るネオンといかがわしさがかき消され、風俗街へ赴き遊ぶというスタイルから、自宅やホテルへ呼んで遊ぶスタイルが主流になった。

(中略)

 売る側にとっては法改正以降、店舗間の競争が激化した。それによりサービスに付加価値(人によってはそれが本番行為になる)をプラスしなければならなくなった。しかしそれに見合った金銭的なリターンはさほど得られない。

そこへ追い打ちをかけるように景気後退がやってきて、以前より格段に儲からない商売となった。やがて景気の冷え込みから、売る人がさらに参入してくるようになり、どんどんうまみのない仕事になっていった。

それでも風俗嬢になる人は後を絶たない。1990年代に援助交際という言葉が流行り出してから、裸でお金を稼ぐことが素人に一般化してきた。この性の概念の変化が、売る人が減らない理由にもなり得るし、落ち込み続ける景気後退がその理由にもなり得るし、子供を抱えてシングルマザーとして生活しなければならないのに女性の雇用状況は不安定だったり……と、社会の仕組みがその理由にもなり得る。とにかく、これらさまざまな要因が複雑に絡み合って現在も風俗業界をつくりあげている〉

 現在全国に35万人〜40万人いるといわれている風俗嬢のなかで、月収25万円以下の人は全体の63%、そしてその半分近くは月収10万円以下との調査データもあり(「実話ナックルズ」16年4月号/ミリオン出版)、いまや体を売ってもその収入で食べていくのは至難の業となりつつある。

 その典型例が、『熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実』(中村淳彦/ミリオン出版)に登場する53歳の風俗嬢・安西貴子(仮名)さんだ。20歳から風俗業界で生計を立てていた安西さんだったが、48歳のときに働いていた風俗店がなくなってしまった後は、ついに体を売って生計を立てることすらできなくなってしまう。これには安西さん自身の加齢による事情もあるようだが、理由はそれだけではない。やはり、風俗業界そのものがなかなかお金を稼ぎづらい業界になってしまっている。

 安西さんもつい最近まではギリギリではありつつも風俗でなんとか食べていくことはできていた。若い頃は月収40万〜45万円、最近でも20万〜25万円稼げていたからだ。だが、急変したのはここ最近。

「苦しくなったのは3、4年前かな。震災の後から、どこの店も雇ってくれなくなって。本当に断られすぎて疲れました」

と語る彼女は現在、今でもつながりのある元指名客と直で取引して個人売春を行い、月収9万円ほどで暮らしているという。ここまでくると生活保護など福祉との接続を考えたほうがいい状態だが、申請するための知識を教えてくれる人も周囲にいないので、生活保護を受給するということに思いいたらず、厳しい生活を続けている。

 また、熟女系風俗店のメッカ・鶯谷のデリヘルで働く50歳の渡部美幸(仮名)さんも、同様に稼ぐことができなくなってしまった事例だ。20年前に風俗業界入りし、はじめは月収50万ほど稼げていたが、その状況は99年に風営法が改正されてデリヘルが激増したころから風向きが大きく変わる。10年ほど前からは風俗で稼げる額が月20万を割り、いまでは本番風俗店で働きながらも、出勤して1日中お店にいても1万円稼げればいいほうだという。

 風俗業界がこのように稼げない世界になってしまった理由は複合的だ。長引く不景気も理由の一つとしてあげられるだろうし、男たちの風俗離れというのも大きな要因であろう。出会い喫茶やJK産業など、既存の風俗産業とは違う法的にグレーな場所で体を売り・買う行為が横行しているということも関係しているだろう。

 しかし、そのなかでも最も大きな原因としてあげられるのが、風営法改正とそれにともなうデリヘルの激増。この法改正により店舗型の風俗店に対する規制は厳しくなり、その代わりデリヘルが増えた。そして、風俗嬢の数が増えたことにより客の取り合いとなり、裸のデフレ化が起きる。

 その結果進行したのは、サービスの過激化だ。飲尿やAF(アナルファック)など、これまでは限られた人しかOK項目にしていなかったような過激なオプションまで受け入れざるを得なくなる。しかし、それだけトラウマなりかねないようなサービスをしても、かつてであれば三桁台の月収を稼げていたであろう人が、いまでは一般的なOL並みの給料、もしくはそれ以下の稼ぎしか得ることができなくなっている。

 先日当サイトでも取り上げたが、最近では、応募者全員を採用する30分3900円の激安店が、在籍女性を生活保護などの福祉と接続するべく、NPO法人と協力して弁護士や社会福祉士との無料相談会を行っている例もある。根本的には日本社会全体の問題でもあり、まだ始まったばかりの取り組みがどれほど効果をあげていくのかは未知数だが、もはやセイフティネットとして機能しなくなりつつある風俗産業の状況をみると、このような救済策が急務になっていることは間違いない。
http://lite-ra.com/2016/05/post-2244.html?utm_source=rss20&utm_medium=rss


13. 中川隆[2865] koaQ7Jey 2016年6月13日 12:41:13 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[3146]

風俗女性の高学歴・高齢化 供給過多…今や平均月収36万円まで落ち込む(SankeiBiz)


■風営法改正で出現、無店舗型デリヘル

 −−新商品やサービスは、時に法改正を逆手にとる形で生まれる。風俗産業もまた同様だ。

 風俗産業は規制を設けられては対象業種が廃業し、法に抵触しない新業態が生まれる、という法と業者の攻防の中で発展してきました。

 最近では、2005年の風俗営業法の改正が大きく、店舗を構えることが難しくなり、繁華街の雑居ビルに入っていた店舗型の風俗店のほとんどが撤退を余儀なくされました。

 これに代わって台頭してきたのは、電話やネットなどで予約をした顧客のもとへ風俗嬢を派遣する「無店舗型デリバリーヘルス」です。ホームページと電話さえあれば誰でも開業できるので、IT関連など一般企業も多く参入しています。

 08年には改正暴力団対策法が施行され、「みかじめ料」という縄張り内での営業許可代を上納させていた暴力団が弱体化。地域によって無店舗型の風俗店から手を引いたため、ますます開業しやすくなりました。

 かたやインターネットの発達で風俗嬢のなり手も格段に増えています。メールで簡単に応募できるため、参入障壁が一気に下がったのです。

 新規参入やIT化で供給過多、デフレに

 −−江戸時代の花魁は地位が高かったが、遊女の大半は悲惨な境遇にあった。いまや風俗嬢は特別な事情のある人が身を落としてなる職業ではない。

 09年以降はリーマン・ショックの影響で、大学生や専門学校生が学費や生活費を稼ぐアルバイトとして、風俗産業で働くことが珍しくなくなりました。

 性交経験の少ない(あるいはない)女性の応募、高学歴化、高齢化も進んでいます。

 供給過多はこの業界にもデフレ化をもたらし、風俗嬢の平均月収は2000年の平均70万円から、今は平均36万円まで落ち込んでいます。

 稼げる人とそうでない人の二極化が激しく、容姿に恵まれ営業力やコミュニケーション能力が高い一握りの女性しか、高収入を得られないのが実情です。

 収入面で最下層にいる女性は個人売春に流れたり、売春を斡旋する犯罪組織に取り込まれることもあります。最近の動向としては、介護業界との兼業が多いことが挙げられます。

 また日本では実入りが悪いので、売春が合法のオーストラリアやアメリカへ、英語の勉強も兼ねて稼ぎにいくという動きも見られます。

 東京オリンピック開催に際し、公の場から風俗業を駆逐する政策が取られることは必至です。現在の風俗産業は外国人観光客を積極的に受け入れていません。

 しかし、新たな規制が設けられれば、そこから逃れる形で外国人向けの新業態が生まれる可能性も、十分にありえます。20年は、風俗開国元年になるかもしれません。

 中村淳彦 1972年生まれ。ノンフィクションライター。主著に『名前のない女たち』『ワタミ渡邉美樹 日本を崩壊させるブラックモンスター』など。新潮新書『日本の風俗嬢』は1位書店が続出してベストセラーに。

 鎌倉時代から続く規制と欲望の攻防史

 【1193年】源頼朝が遊女取り締まりのため、里見義成に遊女別当を命じる。

 【1585年】豊臣秀吉が「人心鎮撫の策」として遊女屋を積極的に認める。

 【1617年】徳川幕府が庄司甚右衛門に「葭原(吉原)遊郭」の設置を許可。

 私娼は禁止だが宿場の旅籠では「飯盛女」による売春があった。

 【1859年】横浜に外国人相手の「港崎遊郭」ができる。

 【1873年】公娼婦取締規則施行。後に取締権限は各地方長官に移される。

 【1945年】終戦。「パンパン」と呼ばれる売春婦が全国に7万〜8万人。

 【1947年】東京・新宿の帝都座で「名画アルバム」と題する初のストリップ。

 【1951年】東京・東銀座にトルコ風呂「東京温泉」が開店。1984年、トルコ人留学生の訴えにより「ソープランド」に改称。

 【1958年】売春防止法により、赤線内の「カフェー」などが一斉に廃業。

 【1963年】東京オリンピック開催を控え、風俗営業の取り締まり強化。

 【1969年】家電各社が統一「U規格」によるVTRを販売。市販ソフトの9割はポルノ作品。

 【1975年】古書店がグラビア雑誌をビニール包装し販売。ビニ本の先駆け。

 【1978年】京都・西賀茂に「ノーパン喫茶」登場。全国の繁華街に広まる。

 【1984年】風営法改正。「のぞき部屋」や「ファッションマッサージ」が届出対象になる。

 【1985年】東京・新宿などに「テレクラ」急増。都内だけで100軒以上営業。

 【1990年】東京、名古屋、京都、神戸、大阪などに「ブルセラショップ」出現。

 【1991年】村上龍『トパーズ』のヒット等により「SM」がファッションに。

 【1992年】女性向け高収入アルバイト情報誌「てぃんくる」が創刊される。

 【1999年】警視庁が啓発ビデオ『ガラスの青春 援助交際の悲劇』を制作、都内の中学高校に配布した。

 【2008年】暴対法改正。暴力団が風俗店から手を引き、参入障壁が下がる。IT企業等の風俗参入が相次ぐ。

 【2009年】「リーマン・ショック」の影響で、風俗で働く一般女性が急増。

 (中村淳彦 編集=渡辺一朗 構成=奥田由意)(PRESIDENT Online)
http://www.asyura2.com/16/hasan109/msg/731.html 


14. 中川隆[2939] koaQ7Jey 2016年6月17日 18:17:12 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[3232]
中学生が売春に走る沖縄の貧困の残酷な現実 娘を風俗店に売る母親も珍しくない
2016年06月16日 中村 淳彦 :ノンフィクションライター 東洋経済


女性、特に単身女性と母子家庭の貧困が社会問題となっている。前回に引き続き、平均年収全国最下位、離職率全国1位に苦しむ沖縄で貧困に苦しむ女性のルポをお届けする。このルポは「総論」を語るものではなく、あえて「個人」にクローズアップしている。そこから浮かび上がってくる真実があると信じているからだ。われわれは、現実に起きていることから目をそむけてはならない。 

 沖縄最大の歓楽街・松山には、性風俗が密集する。路上にはスーツ姿の若い男性キャッチがあふれ、一晩中立ち、ひっきりなしに声をかける。歓楽街の真ん中にある雑居ビル前で、男性ピンサロ経営者・上地氏(仮名)を待つ。沖縄の住人たちの夜の始まりは、遅い。21時を過ぎてから、出勤する女性が続々と前を通り過ぎる。雑居ビルでは、数店の風俗店が派手にネオンを灯す。しかし、上地氏が経営するピンサロは、いくら探してもそのビルにはなかった。

 「うちは違法店だから、看板はないのですよ。空テナントに見えるここが、うちの店です。白看板の営業です」

 現れた上地氏は、恰幅のいい男性だった。3階の真っ白のプレートが掲げられた店を指して、そう言う。22時に開店、朝5時まで営業する。風営法でキャバクラや店舗型風俗店の営業時間は深夜0時か1時までと定められているが、松山では基本的に誰もコンプライアンスを守っていない。

■ 「本番」の価格は40分1万円

 エレベーターを降りると殺風景な扉があった。インターホンを押すと中から若い店員が鍵を開ける。1メートル先の人が見えないほど暗い。大音量の音楽が流れている。店内には、べニア板で仕切られたプレールームがあった。学園祭のような手作りだ。

 「店舗型ピンサロは風営法の許可を得ようがないので、無許可。完全な違法営業です。だから、沖縄のピンサロは看板出さない。税金も払ってないですね。お客さんはキャッチが集める。価格は時期によるけど、40分1万円が基本。本番で1万円です。観光客が多い時期や週末は、1万3000円とか値段を高くする。暇なときは40分9000円とか8000円まで下げることもある。それと地元の人間と観光客で値段を変える。沖縄の人間はカネがないから、値切りの交渉に応じることもある」

 価格は観光客か地元住民か、そして季節、天候、人出によって変動する。40分1万円は、安価な価格帯だ。路上で声をかけるキャッチが観光客か地元住民かを見分け、価格交渉して客を看板のない店に誘導する。女性はシャワーのない狭い部屋で、40分以内で客と本番する。女性の取り分は売り上げの半分、キャッチは売り上げの1割、残った4割が店の収入となる。

 貧困が蔓延する沖縄出身の風俗嬢たちは、ほぼ全員が経済的な理由でその仕事に就く。夜の仕事は大都市圏と異なり、職種によって階層がある。上からキャバクラ→デリヘル→店舗型ヘルス→ソープ→ピンサロ(抜き屋)→ちょんの間、という順位で、キャバクラで働けるスペックの沖縄出身の女性が、違法店で本番を売ることはない。

 「その職種で働けるかは、年齢と容姿の問題。容姿がよければ、飲み屋(キャバクラ)ができる。容姿と体型が悪かったり、中年女性だったりすると、うちのような抜き屋(ピンサロ)しかない。抜き屋には飲み屋は当然、ソープもできない子が流れてくるわけ。うちは本番店だから、松山では最下層ですよ。うちにいる女の子たちは学歴ないし、容姿もよくない。みんなほかに行き場所のない子たちです。だから、店をやってしまった以上、女の子への責任はあると思っている。ほかに行き場所のない貧困の子たちがうちで働いているから、摘発されるまで続けるしかないですね」

 上地氏は高校中退によってレールから外れた。10代後半から雇用がなくて苦労している。さまざまな職種を転々として20代半ばに松山の夜の仕事に足を踏み入れ、31歳から風俗店経営をしている。

 「沖縄は、僕が子供の頃からずっと貧しい。観光産業が潤っても、基本的に内地の会社が儲かっているだけ。沖縄の人間はそういう会社に安くコキ使われているだけ。自分で商売しようという知恵も勇気もないし、本土の人間に利用されやすいわけ。自分もずっと貧しかったから、行き場所のない女の子たちには情が入る。貧しい女の子たちを助けているといっても、売春斡旋だから売春防止法違反。それと無許可営業だから風営法違反がつく。警察に捕まれば、よくて執行猶予、悪くて実刑1年くらい。それは仕方のないことですね」

 上地氏は那覇市内で飲食店と風俗店を3店舗経営する。容姿に恵まれない貧困女性たちが集まるこのピンサロは、ほとんど儲かっていないという。

■ 夜10時から子供を保育園に預ける

 22時半、照屋由美子さん(33歳、仮名)が出勤する。早足に待合室へ入ってワンピースの下着に着替える。照屋さんは5歳の子供がいるシングルマザーだ。週に何度かの出勤日は、21時過ぎに子供と一緒にアパートを出る。バスで松山へ向かい、繁華街の近くにある夜間営業する保育園に子供を預ける。子供が保育園で眠る間、22時半から閉店の朝5時までピンサロで本番を売る。

 沖縄の離婚率は全国1位だ。2013年は人口1000人に対して2.59組が離婚している。2位は北海道2.09組、全国平均1.84組で圧倒的な都道府県1位だ。繁華街近くにある保育園は、続々と風俗嬢やキャバ嬢のシングルマザーたちが子供を預けに来る。20〜21時半が保育園のピークとなる。照屋さんは「お客が来るまで」という条件で、取材に応じてくれた。

 「正直、疲れています。睡眠時間は毎日3時間くらい。お店は朝5時に終わる。私だけ送迎で帰って、朝起きるのは9時くらい。10時〜16時までグループホームで介護職して、保育園で子供を引き取るのは夕方17時以降です。翌日に介護の仕事がないときは朝5時半くらいに迎えに行けて、一緒に過ごせるけど、ダブルワークしているから子供は保育園で過ごす時間が長い。かわいそうだけど、仕方ないです」

 グループホームは時給720円。週3〜4日出勤しても、月収は6万5000円ほど。週3日平均で本番を売ることで、なんとか月収17万〜18万円を確保する。アパート家賃4万円、保育園代4万円の支出が痛い。児童手当1万5000円、母子扶養手当4万円が支給されることで、なんとかギリギリの生活を送る。彼女は童顔でかわいらしい顔だったが、体型はぽっちゃりだった。キャバクラやデリヘルで働けるスペックはなく、5年前からピンサロ勤めである。

 「出身は北関東です。16歳のときに家出して沖縄に来ました。親とは縁を切っています。お互い興味がないので、もう8年くらい連絡は取っていません。それに地元には友達はいない、ゼロです。地元に戻ることは一生ないと思う、これからもずっと沖縄で暮らします」

 16歳で家出して沖縄移住、親と絶縁、地元に友達はゼロ――とは尋常ではない。いったいなにがあったのか。

 「ずっと、イジメられていました。小学校低学年から汚いとか死ねとか、全員から言われ続けた。田舎の小学校で1クラスしかなくて、イジメは沖縄に逃げる16歳まで、ずっと。小学生の頃から自分が生まれてこなければよかったって意識があって、どうして私を産んだのって親を憎んだ。だから、人と付き合うのがうまくない。人が怖い。中学校に入ってから誰か友達が欲しいと思っても、同じ小学校だった人たちに邪魔された。悪いウワサを広められた。中学でも友達は全然できなかったし、なにもできなかった。本当に誰とも話さないで16年間を過ごしました」

■ 地元を捨てて沖縄に逃げた

 高校進学はしなかった。コンビニで働きながら、30万円を貯めて家を出ようって決めた。コンビニの同僚に「沖縄って楽しそう」と冗談半分で言われ、地元を捨てて沖縄に逃げることを決めた。

 「那覇の飲み屋で働くことにして、18歳って年齢をごまかしてキャバクラで働いた。時給2500円くらいだった。求人広告で面接に行って、そのまま事情を話した。年齢がバレないようにバイトをさせてもらって、寮みたいなところに住めた。沖縄は親切な人が多くて、助けてくれる人がいた。1年後にはアパートも借りることができました。18歳になって飲み屋の仕事を減らして、居酒屋とかコンビニとか、エイサーとかいろんなアルバイトを転々として、20歳で最初の結婚しました」

 19歳のとき、出会い系サイトで沖縄出身のサラリーマンと知り合った。恋愛関係になって20歳で結婚。安定した生活だったが、26歳のときに旦那が地元に近い北関東に転勤となった。「内地には絶対に戻りたくない」と、離婚している。

 「おカネに困るようになったのは、離婚後。ずっといろいろな昼の仕事と、水商売の仕事でダブルワークした。どんなに頑張っても稼げるのは17万〜18万円くらい。今と同じくらい。離婚して生活どうしようって不安になって、その頃にヘルパー2級も取りました。学歴がないと仕事がない、介護がいいかなって思って。6年前、スナックに客で来た沖縄の人と付き合った。寂しかったし、一人じゃキツイってことですぐに再婚した。最初はいい人と思ったけど、ふたを開けたらDVとか生活費くれないとか、ギャンブル好きとか借金まみれとか、メチャクチャでした。とんでもない男だった。息子は、その男との子供です」

 妊娠したことを男に告げれば、ギャンブルやお酒を控えて普通の生活をしてくれるかと期待したが、なにも変わらなかった。子供が生まれて半年後、離婚した。バツ2となる。

 「今のグループホームで介護職しながら、風俗を始めた。最初からピンサロです。太っているのでデリヘルは断られた。子供のためにも売春みたいなことはしたくないけど、仕方ないです。飲み屋ができる年齢じゃないし、それしか生活する手段がありません。介護で社員になるには介護福祉士を持ってないとダメだし、家賃と保育園と生活費でどうしても17万円くらいは稼がないとやっていけない。だからすごく無理してダブルワーク続けています。子供は5歳でまだまだ先は長いけど、ずっと風俗はやるしかないかな」

 照屋さんは何度もため息をつきながら、暗い待合室でそう語る。50分間くらい話しただろうか。キャッチが酔客を連れてきた。照屋さんは店員に呼びだされ、酔客の手を引きながら本番する部屋へと消えていく。後ろ姿は疲れ切っていた。

■ 中学生も働く、未成年専門の「抜き屋」

 「近くに18歳以下の子供ばかりの抜き屋がありますよ。場所教えましょうか?」

 上地氏は、そんなことを言う。白看板のピンサロから歩いて2分ほど、セクシー系の店舗が営業する同じようなビルがあった。空テナントのような白い看板の店が、その未成年専門店のようだった。はやっているのか、キャッチと男性客の出入りは多い。

 「あそこは未成年専門の抜き屋、当然、本番もさせている。未成年の中には、中学生もたくさんいますよ。沖縄では18歳以下の子供を雇用するのは、本当に簡単なの。口コミですぐに広がって、沖縄中から働きたいって女の子が集まる。違法店はそもそも地下に潜っているから、子供を雇用するかしないかは経営者の判断。未成年だからって値段が高いわけじゃない、うちと同じ40分1万円だよ。逆に女の子を安くたたいている。リスクある営業ってことで店側の立場が強いわけ」

 未成年ばかりの本番ピンサロは、沖縄以外には基本的に存在しない。2000年代半ば以降、全国的に摘発されているからだ。事実上の治外法権となっている松山でも未成年だけは即摘発のリスクがあり、極めて危険な営業だ。ここ数年はヒエラルキー下位の職種である違法ピンサロに未成年が集まっているという。

 「シングルやネグレクト家庭が多いから、一部の子供たちはどうしても中学生で自立を迫られる。中学生は普通のアルバイトはできないので、どうしても夜に流れる。10年くらい前まではキャバクラがそういう未成年の働く場所になっていたけど、条例(青少年保護育成条例)が厳しくなって、ちゃんと看板を掲げるキャバクラは未成年を雇用しなくなった。だから違法ピンサロに、どんどん流れるわけ。結局、中学生を雇うところは少ないから集中する。賃金を安くしてもほかに移る店がないし、辞めないから買いたたく」

 早くに自立を迫られる貧困世帯の未成年たちは、ピンサロや援デリ(売春組織)、個人売春などをして、なんとか収入を得る。16歳を超えれば飲食店やコンビニなどの仕事がある。未成年の中でも、特に貧困家庭の中学生が経済的に困っているという。

 「キャバクラが昔みたいに未成年を囲えば、売春する未成年は減りますよ。子供はカラダ売るより、キャバクラのほうがまだいい。いろいろな人との会話、接客することが勉強になるわけだし。一度、中学生を雇用しちゃうと、県全体から集まる。一人が働くとその友達に口コミで広がるから読谷の子が多い年もあれば、コザや宜野湾が多かったり、バラバラ。未成年は松山だけじゃなくて、仕事ができる場所と店に集まる」

■ 中学生の娘を売る母親も珍しくない

 貧困と格差が蔓延する沖縄の現実は、とんでもないことになっていた。本土で生活するわれわれには信じられない話だったが、上地氏は当たり前のように語っていた。

 「10日くらい前、うちで働く母親が娘を連れてきましたよ。中学2年だったかな。“娘がおカネを返さない、働いて返してもらう”って言っていた。もうメチャクチャですよ。未成年を雇うのは簡単だけど、うちはできるだけ長く営業したいから手を出しません」

 沖縄は産業と雇用の多くを米軍基地やその周辺のサービス業、観光業などに頼ってきた。民間投資が多くはないため、圧倒的におカネが足りない。いびつな状況は、すぐに繁華街の現実に表れる。違法店舗を摘発しても、経済的に困る女の子たちは別の場所に流れるだけだ。大人の女性はもちろんだが、特に子供たちには、売春してほしくない。それを止める手段は、今の沖縄のどこにあるのだろうか。
http://toyokeizai.net/articles/-/122821


15. 中川隆[2976] koaQ7Jey 2016年6月20日 07:20:08 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[3299]

中学生が売春に走る沖縄の貧困の残酷な現実 東洋経済オンライン 6月16日

5歳の子供がいるシングルマザー、照屋由美子さん(33歳、仮名)


女性、特に単身女性と母子家庭の貧困が社会問題となっている。前回に引き続き、平均年収全国最下位、離職率全国1位に苦しむ沖縄で貧困に苦しむ女性のルポをお届けする。このルポは「総論」を語るものではなく、あえて「個人」にクローズアップしている。そこから浮かび上がってくる真実があると信じているからだ。われわれは、現実に起きていることから目をそむけてはならない。 

 沖縄最大の歓楽街・松山には、性風俗が密集する。路上にはスーツ姿の若い男性キャッチがあふれ、一晩中立ち、ひっきりなしに声をかける。歓楽街の真ん中にある雑居ビル前で、男性ピンサロ経営者・上地氏(仮名)を待つ。沖縄の住人たちの夜の始まりは、遅い。21時を過ぎてから、出勤する女性が続々と前を通り過ぎる。雑居ビルでは、数店の風俗店が派手にネオンを灯す。しかし、上地氏が経営するピンサロは、いくら探してもそのビルにはなかった。

 「うちは違法店だから、看板はないのですよ。空テナントに見えるここが、うちの店です。白看板の営業です」

 現れた上地氏は、恰幅のいい男性だった。3階の真っ白のプレートが掲げられた店を指して、そう言う。22時に開店、朝5時まで営業する。風営法でキャバクラや店舗型風俗店の営業時間は深夜0時か1時までと定められているが、松山では基本的に誰もコンプライアンスを守っていない。

■ 「本番」の価格は40分1万円

 エレベーターを降りると殺風景な扉があった。インターホンを押すと中から若い店員が鍵を開ける。1メートル先の人が見えないほど暗い。大音量の音楽が流れている。店内には、べニア板で仕切られたプレールームがあった。学園祭のような手作りだ。

 「店舗型ピンサロは風営法の許可を得ようがないので、無許可。完全な違法営業です。だから、沖縄のピンサロは看板出さない。税金も払ってないですね。お客さんはキャッチが集める。価格は時期によるけど、40分1万円が基本。本番で1万円です。観光客が多い時期や週末は、1万3000円とか値段を高くする。暇なときは40分9000円とか8000円まで下げることもある。それと地元の人間と観光客で値段を変える。沖縄の人間はカネがないから、値切りの交渉に応じることもある」

 価格は観光客か地元住民か、そして季節、天候、人出によって変動する。40分1万円は、安価な価格帯だ。路上で声をかけるキャッチが観光客か地元住民かを見分け、価格交渉して客を看板のない店に誘導する。女性はシャワーのない狭い部屋で、40分以内で客と本番する。女性の取り分は売り上げの半分、キャッチは売り上げの1割、残った4割が店の収入となる。

 貧困が蔓延する沖縄出身の風俗嬢たちは、ほぼ全員が経済的な理由でその仕事に就く。夜の仕事は大都市圏と異なり、職種によって階層がある。上からキャバクラ→デリヘル→店舗型ヘルス→ソープ→ピンサロ(抜き屋)→ちょんの間、という順位で、キャバクラで働けるスペックの沖縄出身の女性が、違法店で本番を売ることはない。

「その職種で働けるかは、年齢と容姿の問題。容姿がよければ、飲み屋(キャバクラ)ができる。容姿と体型が悪かったり、中年女性だったりすると、うちのような抜き屋(ピンサロ)しかない。抜き屋には飲み屋は当然、ソープもできない子が流れてくるわけ。うちは本番店だから、松山では最下層ですよ。うちにいる女の子たちは学歴ないし、容姿もよくない。みんなほかに行き場所のない子たちです。だから、店をやってしまった以上、女の子への責任はあると思っている。ほかに行き場所のない貧困の子たちがうちで働いているから、摘発されるまで続けるしかないですね」

 上地氏は高校中退によってレールから外れた。10代後半から雇用がなくて苦労している。さまざまな職種を転々として20代半ばに松山の夜の仕事に足を踏み入れ、31歳から風俗店経営をしている。

 「沖縄は、僕が子供の頃からずっと貧しい。観光産業が潤っても、基本的に内地の会社が儲かっているだけ。沖縄の人間はそういう会社に安くコキ使われているだけ。自分で商売しようという知恵も勇気もないし、本土の人間に利用されやすいわけ。自分もずっと貧しかったから、行き場所のない女の子たちには情が入る。貧しい女の子たちを助けているといっても、売春斡旋だから売春防止法違反。それと無許可営業だから風営法違反がつく。警察に捕まれば、よくて執行猶予、悪くて実刑1年くらい。それは仕方のないことですね」

 上地氏は那覇市内で飲食店と風俗店を3店舗経営する。容姿に恵まれない貧困女性たちが集まるこのピンサロは、ほとんど儲かっていないという。

■ 夜10時から子供を保育園に預ける

 22時半、照屋由美子さん(33歳、仮名)が出勤する。早足に待合室へ入ってワンピースの下着に着替える。照屋さんは5歳の子供がいるシングルマザーだ。週に何度かの出勤日は、21時過ぎに子供と一緒にアパートを出る。バスで松山へ向かい、繁華街の近くにある夜間営業する保育園に子供を預ける。子供が保育園で眠る間、22時半から閉店の朝5時までピンサロで本番を売る。

 沖縄の離婚率は全国1位だ。2013年は人口1000人に対して2.59組が離婚している。2位は北海道2.09組、全国平均1.84組で圧倒的な都道府県1位だ。繁華街近くにある保育園は、続々と風俗嬢やキャバ嬢のシングルマザーたちが子供を預けに来る。20〜21時半が保育園のピークとなる。照屋さんは「お客が来るまで」という条件で、取材に応じてくれた

「正直、疲れています。睡眠時間は毎日3時間くらい。お店は朝5時に終わる。私だけ送迎で帰って、朝起きるのは9時くらい。10時〜16時までグループホームで介護職して、保育園で子供を引き取るのは夕方17時以降です。翌日に介護の仕事がないときは朝5時半くらいに迎えに行けて、一緒に過ごせるけど、ダブルワークしているから子供は保育園で過ごす時間が長い。かわいそうだけど、仕方ないです」

 グループホームは時給720円。週3〜4日出勤しても、月収は6万5000円ほど。週3日平均で本番を売ることで、なんとか月収17万〜18万円を確保する。アパート家賃4万円、保育園代4万円の支出が痛い。児童手当1万5000円、母子扶養手当4万円が支給されることで、なんとかギリギリの生活を送る。彼女は童顔でかわいらしい顔だったが、体型はぽっちゃりだった。キャバクラやデリヘルで働けるスペックはなく、5年前からピンサロ勤めである。

 「出身は北関東です。16歳のときに家出して沖縄に来ました。親とは縁を切っています。お互い興味がないので、もう8年くらい連絡は取っていません。それに地元には友達はいない、ゼロです。地元に戻ることは一生ないと思う、これからもずっと沖縄で暮らします」

 16歳で家出して沖縄移住、親と絶縁、地元に友達はゼロ――とは尋常ではない。いったいなにがあったのか。

 「ずっと、イジメられていました。小学校低学年から汚いとか死ねとか、全員から言われ続けた。田舎の小学校で1クラスしかなくて、イジメは沖縄に逃げる16歳まで、ずっと。小学生の頃から自分が生まれてこなければよかったって意識があって、どうして私を産んだのって親を憎んだ。だから、人と付き合うのがうまくない。人が怖い。中学校に入ってから誰か友達が欲しいと思っても、同じ小学校だった人たちに邪魔された。悪いウワサを広められた。中学でも友達は全然できなかったし、なにもできなかった。本当に誰とも話さないで16年間を過ごしました」

■ 地元を捨てて沖縄に逃げた

 高校進学はしなかった。コンビニで働きながら、30万円を貯めて家を出ようって決めた。コンビニの同僚に「沖縄って楽しそう」と冗談半分で言われ、地元を捨てて沖縄に逃げることを決めた。

 「那覇の飲み屋で働くことにして、18歳って年齢をごまかしてキャバクラで働いた。時給2500円くらいだった。求人広告で面接に行って、そのまま事情を話した。年齢がバレないようにバイトをさせてもらって、寮みたいなところに住めた。沖縄は親切な人が多くて、助けてくれる人がいた。1年後にはアパートも借りることができました。18歳になって飲み屋の仕事を減らして、居酒屋とかコンビニとか、エイサーとかいろんなアルバイトを転々として、20歳で最初の結婚しました」

 19歳のとき、出会い系サイトで沖縄出身のサラリーマンと知り合った。恋愛関係になって20歳で結婚。安定した生活だったが、26歳のときに旦那が地元に近い北関東に転勤となった。「内地には絶対に戻りたくない」と、離婚している。

 「おカネに困るようになったのは、離婚後。ずっといろいろな昼の仕事と、水商売の仕事でダブルワークした。どんなに頑張っても稼げるのは17万〜18万円くらい。今と同じくらい。離婚して生活どうしようって不安になって、その頃にヘルパー2級も取りました。学歴がないと仕事がない、介護がいいかなって思って。6年前、スナックに客で来た沖縄の人と付き合った。寂しかったし、一人じゃキツイってことですぐに再婚した。最初はいい人と思ったけど、ふたを開けたらDVとか生活費くれないとか、ギャンブル好きとか借金まみれとか、メチャクチャでした。とんでもない男だった。息子は、その男との子供です」

 妊娠したことを男に告げれば、ギャンブルやお酒を控えて普通の生活をしてくれるかと期待したが、なにも変わらなかった。子供が生まれて半年後、離婚した。バツ2となる。

 「今のグループホームで介護職しながら、風俗を始めた。最初からピンサロです。太っているのでデリヘルは断られた。子供のためにも売春みたいなことはしたくないけど、仕方ないです。飲み屋ができる年齢じゃないし、それしか生活する手段がありません。介護で社員になるには介護福祉士を持ってないとダメだし、家賃と保育園と生活費でどうしても17万円くらいは稼がないとやっていけない。だからすごく無理してダブルワーク続けています。子供は5歳でまだまだ先は長いけど、ずっと風俗はやるしかないかな」

 照屋さんは何度もため息をつきながら、暗い待合室でそう語る。50分間くらい話しただろうか。キャッチが酔客を連れてきた。照屋さんは店員に呼びだされ、酔客の手を引きながら本番する部屋へと消えていく。後ろ姿は疲れ切っていた。

■ 中学生も働く、未成年専門の「抜き屋」

 「近くに18歳以下の子供ばかりの抜き屋がありますよ。場所教えましょうか?」

 上地氏は、そんなことを言う。白看板のピンサロから歩いて2分ほど、セクシー系の店舗が営業する同じようなビルがあった。空テナントのような白い看板の店が、その未成年専門店のようだった。はやっているのか、キャッチと男性客の出入りは多い。

 「あそこは未成年専門の抜き屋、当然、本番もさせている。未成年の中には、中学生もたくさんいますよ。沖縄では18歳以下の子供を雇用するのは、本当に簡単なの。口コミですぐに広がって、沖縄中から働きたいって女の子が集まる。違法店はそもそも地下に潜っているから、子供を雇用するかしないかは経営者の判断。未成年だからって値段が高いわけじゃない、うちと同じ40分1万円だよ。逆に女の子を安くたたいている。リスクある営業ってことで店側の立場が強いわけ」

 未成年ばかりの本番ピンサロは、沖縄以外には基本的に存在しない。2000年代半ば以降、全国的に摘発されているからだ。事実上の治外法権となっている松山でも未成年だけは即摘発のリスクがあり、極めて危険な営業だ。ここ数年はヒエラルキー下位の職種である違法ピンサロに未成年が集まっているという。

「シングルやネグレクト家庭が多いから、一部の子供たちはどうしても中学生で自立を迫られる。中学生は普通のアルバイトはできないので、どうしても夜に流れる。10年くらい前まではキャバクラがそういう未成年の働く場所になっていたけど、条例(青少年保護育成条例)が厳しくなって、ちゃんと看板を掲げるキャバクラは未成年を雇用しなくなった。だから違法ピンサロに、どんどん流れるわけ。結局、中学生を雇うところは少ないから集中する。賃金を安くしてもほかに移る店がないし、辞めないから買いたたく」

 早くに自立を迫られる貧困世帯の未成年たちは、ピンサロや援デリ(売春組織)、個人売春などをして、なんとか収入を得る。16歳を超えれば飲食店やコンビニなどの仕事がある。未成年の中でも、特に貧困家庭の中学生が経済的に困っているという。

 「キャバクラが昔みたいに未成年を囲えば、売春する未成年は減りますよ。子供はカラダ売るより、キャバクラのほうがまだいい。いろいろな人との会話、接客することが勉強になるわけだし。一度、中学生を雇用しちゃうと、県全体から集まる。一人が働くとその友達に口コミで広がるから読谷の子が多い年もあれば、コザや宜野湾が多かったり、バラバラ。未成年は松山だけじゃなくて、仕事ができる場所と店に集まる」

■ 中学生の娘を売る母親も珍しくない

 貧困と格差が蔓延する沖縄の現実は、とんでもないことになっていた。本土で生活するわれわれには信じられない話だったが、上地氏は当たり前のように語っていた。

 「10日くらい前、うちで働く母親が娘を連れてきましたよ。中学2年だったかな。“娘がおカネを返さない、働いて返してもらう”って言っていた。もうメチャクチャですよ。未成年を雇うのは簡単だけど、うちはできるだけ長く営業したいから手を出しません」

 沖縄は産業と雇用の多くを米軍基地やその周辺のサービス業、観光業などに頼ってきた。民間投資が多くはないため、圧倒的におカネが足りない。いびつな状況は、すぐに繁華街の現実に表れる。違法店舗を摘発しても、経済的に困る女の子たちは別の場所に流れるだけだ。大人の女性はもちろんだが、特に子供たちには、売春してほしくない。それを止める手段は、今の沖縄のどこにあるのだろうか。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160616-00122821-toyo-soci&p=1


16. 中川隆[3355] koaQ7Jey 2016年7月21日 08:22:43 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[3706]

【深層告白】なぜ私たちは「フーゾク」で働くのか〜女子大生の学費稼ぎ、主婦の小遣い稼ぎ……でも、それだけが理由じゃない 見知らぬ男に抱かれる恍惚

「週刊現代」2016年7月23日・30日合併号より
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49186


最初はあくまでもお金が目当てだった。だが夫とは違う顔と指を持つ男に触られているうちに、身体の奥の奥の芯が熱くなっている自分に気づいた—。風俗が哀しい仕事だった時代は、もう遠い昔だ。

■もうOLには戻れない

サトミは東京・丸の内にある某業界団体で会長秘書をしている。32歳。女優の小雪を小柄にしたような印象で、Cカップのスレンダーボディだ。彼女は週に2回、渋谷のデリヘルで働いている。なぜ、風俗で働くようになったのか。

「私が秘書をしている会長は別の会社の社長でもあるので、毎日、私のいる会館に来るわけでもなく、仕事が暇なんです。周りは様々な会社から出向してきているおじさんばかりで、若い男性との出会いもありません。退屈しのぎと新しい出会いを求めて、デリヘルに応募しました」

知的で好奇心旺盛。そんな彼女が「男を責める快感」に目覚めるのに、時間はかからなかった。

「男性の乳首を舐めるのがあんなに楽しいとは思いませんでした。私の勤めているお店は高級店(90分3万5000円)です。お客様はそこそこのおカネが自由になる方ばかりで、客層がいい。

そういった方々の乳首を唾液たっぷりの舌で転がすと、体を固くして感じているんです。同時に内腿からタマタマ(睾丸)、お尻のアナのあたりを指で刺激すると、どんな男性でも身悶えするように感じてくれます」

かつて性風俗業界は「苦界」と言われた。生活苦から春をひさぐ。おカネのために嫌々、抱かれる。足抜けする日を夢見て……。だが、近年、風俗で働く女性の意識は劇的に変わった。

もちろん、最初はオカネのためだったりもする。ところが、仕事に意義を見出し、風俗業を楽しむ女性が爆発的に増えているのだ。

ハルカは福岡県在住の大学3年生、21歳。髪型は地味だが、胸元が大きく開いたワンピースで派手な印象だ。

「私の通う大学は偏差値が低く、就職できても小さな会社のOLがせいぜいです。だったら、卒業後にエステティシャンになろうと思って、専門学校の学費稼ぎに風俗で働くことにしたんです。

昼間にカフェでバイトをしていたんですが、学費の200万円を稼ぐには時給が安くて話にならない。そんなとき、街でもらったティッシュに書いてあったピンサロの求人を見て応募しました。

仕事はすぐに慣れました。フェラチオで射精させてあげるだけの単純作業ですから(笑)。3ヵ月も経つと、少しずつ常連さんもついて仕事が楽しくなってきたんです」

そんなときについた客に「もっと良いバイトがある」と誘われたのが、デリヘルだった。

「思えば、プロのスカウトだったんですね。ハダカになるわけだし、ピンサロよりも仕事が激しくなるのはわかりましたが、稼げるおカネは増えそうだし、本番があるわけでもないからいいかな、という感じですね。

実際に働いてみると、思った以上に楽しい仕事でした。元々エッチが好きで、それまでも街で出会った人とエッチまでいくことがあったから、それと同じと考えればどうってことはないですよ。

お店には内緒ですが、好みの若い男性のときは、サービスで本番をすることもありますね。女の子のなかには、お客さんを引き止めるために本番をするっていう子もいましたが、私は自分のためにやっているって感じです(笑)。

気持ちがいい上に、おカネも稼げて、結局、エステの専門学校はどうでもよくなりました。かといって、普通のOLさんになるのはやっぱり嫌だし、これからどうなるんですかね、私」

■夫に「パート」とウソをつく

女性が性風俗業に参入する心理的障壁がどんどんと低くなっている。女子大生やOLだけでなく、主婦もこぞって参入してきているという。

かつて風俗で働く人妻は、ホスト遊びや浪費癖の果ての借金返済など、「ワケあり」の女性が多かった。ところが、今では小遣い稼ぎ、子供の学費の確保などが理由になってきているようだ。

埼玉・春日部在住のミサエ(39歳)には、今年、小学4年生になった息子がいる。

「子供を学習塾に通わせるために、デリヘルで働き始めました。夫の給料だけでは授業料が払えないんです。夫には飲食店でパートをしていると、ウソをついていますが。

人妻専門店で、昼間しか働けないので、お客さんは圧倒的に60代以上が多いですね。みなさん、女性をイカせて喜びたい人たちばかりですから、まず乱暴には扱われません。研修で店長にローションプレイを習ったのですが、あんなに気持ちがいいものがあるとは知りませんでした。

男性のおちんちんの先っぽにローションを塗って、自分の乳首を押し当てると全身に電流が走ったように感じます。あとヌルヌルの手で陰部を撫でられると本気で濡れてしまう。夫とは子供が生まれてからセックスレスですので、新しい快感に目覚めた気持ちです」

■性のデフレ化が止まらない

風俗業界の動向は、日本経済と切っても切れない関係にある。昨今、これまででは考えられなかったほどの美人と風俗で出会うことが増えたと言われるが、それも長く続く不景気が背景にある。『日本の風俗嬢』などの著書があるライターの中村淳彦氏が言う。

「手に職のない人妻が働こうとすると、コンビニや飲食店が選択肢になりますが、外国人労働者に職を奪われて、賃金は安い。しかも、働きたい人間は多いですから、シフトに毎日入ることもできません。子供の学費や老後を考えると、生活が成り立たない。経済合理性から考えて、短時間で多く稼げる風俗を選ぶわけです。

女子大生も同じです。特に地方から出てきた都会の私学生は大変です。親の収入も減っているから、仕送りの額も少なくなっている。かつて10万円だったのが、今は平均で7万円程度です。また、今時の大学は昔と違って出席も厳しく、課題が大量に出るので、長時間バイトをしている余裕がありません。

そうなると、夜の仕事しかないわけです。キャバクラという道もありますが、お客さんのケアなど、手間がかかる。手っ取り早く風俗を選ぶ女子大生が多いのも頷けます」

おカネのためと割りきって始めた風俗だが、多くの女性は徐々に風俗の仕事が楽しくなってくるという。なぜか。

「ブラック企業の存在です。安い時給で長時間働かされ、上司から精神的な圧迫を受ける。ひどいときには暴力も振るわれる。あまりに労働環境がひどいため、それに比べれば、男性を射精に導くことで喜ばれ、時には感謝もされる性風俗業のほうが『いい仕事』に思えるんです」(中村氏)

八王子にある人妻専門のデリヘルで働くシズカ(44歳)は、介護施設のパートで働いていたが、昨年、嫌気が差して風俗に転じた。

「介護の仕事でおじいちゃんのアソコを散々見て世話してきましたから、風俗の仕事に抵抗感はありませんでした。広い意味では『シモの世話』ですしね(笑)。

怖い目にあったことはありませんが、変わったお客さんはいました。一番強烈だったのは、70代の方に、孫が着ていたと思われる体操服を持ってきて、『これを着てくれ』と迫られたときですね。

この歳になって体操服を着ることになるとは思いもよりませんでしたよ。でも、普段できない自分の性癖をさらけ出して、隠し持っていた願望を叶えられる場所が風俗だと思いますので、嫌悪感は全然ありません」

見てくれのいい女子大生や人妻がこぞって参入した結果、風俗業界でも二極分化が起こっていると、風俗情報誌『俺の旅』編集長の生駒明氏が分析する。

「現在、風俗嬢は推定40万人ほどいます。対して、風俗店は2万店(店舗型2500、無店舗型1万7500。いずれも推定)。明らかに風俗嬢が供給過多なのです。一握りの売れっ子は高給を稼げますが、外見や心に難のある女性は買い叩かれる。そういった女の子は激安店に流れていきます。

不景気もあるのでしょうが、価格破壊の勢いはすごいですよ。吉原には30分8000円の、福岡や沖縄には15分5000円のソープが、札幌には1分100円のデリヘルなんていうのもできました。人気AV女優を抱ける超高級店が人気を集めている一方で、底辺では『性のデフレ化』が止まらないのです」

■「良かったよ」と言われたい

本誌記者は、新橋にある人妻専門の格安風俗店でデリヘル嬢を呼んだ。60分1万円足らず。それでいてアナルファックもあり、だという。

ホテルを訪れたのは、大きなスーツケースを引く熟女だった。「きみこ」と名乗った。45歳。神奈川県に住んでいるという。平日はネットカフェで仮眠を取りながら、仕事に従事し、土日になると自宅に帰る。カバンには1週間分の衣類が詰められているそうだ。

「16歳離れた夫がいましたが、事故にあって、ずっと介護をしながら二人の子育てをしてきました。夫の障害年金とファミレスの深夜勤務でなんとか生活をしてきましたが、夫が1年前に肺炎で亡くなり、生活が完全に立ち行かなくなったんです。それで、風俗で働こうと決意しました。

お店選びは重要です。最初に勤めたところは70分8000円の激安店でした。私の取り分は5割で、一回4000円しか稼げない上に、いくら待機してもお客さんがつかなかったんです。それに比べれば、プレイはカゲキだし、熟女を売りにしたお店ですが、今のお店は月30万円ほど稼げて、天国のようです。

ペニスを洗わずにフェラチオをさせるようなお客さんもなかにはいますが、それに応じる私を見て、相手は喜んでくれるわけです。私も気持ちよくなって、最後に『良かったよ』と言っていただければ、やはりうれしくなります」

おカネ以上の「何か」を求めて――。風俗嬢たちは今日も働いている。



17. 中川隆[3450] koaQ7Jey 2016年7月28日 09:45:20 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[3803]


日本の風俗の世界は、今やデリヘル一色に染まりつつあるのだが、このデリヘルも格差があって、安いデリヘルだと40分で3900円という捨て値のような価格でやっている。

安ければほとんど性サービスしないのかと言えば実はまったくの逆で、安いデリヘル店になればなるほどアナル・ファックやSMまがいの過激サービスも受け入れるという状況になっている。それには理由がある。

若い女性か、普通かそれ以上の容姿を持つ女性は、こういった激安の風俗で働かない。

こうした激安の風俗店で働くのは、他の風俗で面接の段階から断られて行き場をなくした女性である。年齢や容姿で客を引き寄せられない問題のある女性が、最後に行き着くところが激安風俗なのだ。

通常であれば男が寄りつきもしない女性を拾う風俗店は、女性の容姿で客を呼べないのを知っているので、「価格を下げる」「過激サービスを売りにする」という2点を強調しなければやっていけない。

そうでもしないと客が来ない。逆に言えば、価格を極限まで下げて、過激サービスを受け入れたら客が来る。だから、激安店になればなるほど過激サービスが当たり前となる。
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20160728T0202030900.html

「アナルは2000円。本番中出しは3000円」と言う哀しい女

ブラックアジア in ジャパン
東南アジアの売春地帯でも、ぼったくり店もあれば、暴力店もある。何かと料金をごまかす不正店もあれば、料金に見合わないサービスしかしない極悪店もある。

店以外にも、女性が客を騙すこともある。男にペイバーさせて途中で逃げたり、睡眠薬を飲ませたり、仕事をしなかったり、金を盗んだり、そもそも性別が女でなかったり、いろんなことがある。

日本の風俗はどうなのかというと、やはり何ら変わりなく同じような光景が見られる。どこの国でもアンダーグラウンドは、ぼったくり店も極悪店もある。

また、風俗店で客を取れるような容姿ではない女性を集めて、「パネマジ」と言われるような、写真加工で騙して金を毟り取るような店もある。

(極悪デリヘル業者のパネマジは許されるのか駄目なのか?)
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20160518T0442360900.html

こうした店は、普通の感覚で考えると1年も経てば客がいなくなって潰れてしまうはずだと思う。しかし、アンダーグラウンドの世界は普通ではない。

劣悪な女性を抱えて、悪評で叩かれながらも、なぜか潰れない劣悪店がいくつもある。

私もそれがずっと不思議だったのだが、この日、話も通じない女性と会って分かったことがあった。潰れないのは潰れないわけがあったのである。
http://www.bllackz.net/blackasia/label/%E6%80%A7%E7%97%85.html


18. 中川隆[3597] koaQ7Jey 2016年8月11日 11:26:31 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[3966]

女子大生は、なぜ「売春」せざるをえないのか
「大学は最悪の"組織的詐欺"を行っている」
中村 淳彦 :ノンフィクションライター / 鈴木 大介 :ルポライター
2016年08月09日
http://toyokeizai.net/articles/-/130756


セックスワーカーを長らく取材してきた中村淳彦氏(写真左)と鈴木大介氏(右)

東洋経済オンラインで

貧困に喘ぐ女性の現実
http://toyokeizai.net/category/hinkon


を連載するノンフィクションライターの中村淳彦氏と

「貧困報道」は問題だらけだ
http://toyokeizai.net/category/354


を連載するルポライターの鈴木大介氏。この2人が、性産業の問題から教育・福祉・介護の悲惨な状況、日本社会の構造的問題にいたるまで、計12時間にわたる対談を行った。

その全容は

8月10日刊行の『貧困とセックス』(イースト新書)
https://www.amazon.co.jp/%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E3%81%A8%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%AD%E6%9D%91%E6%B7%B3%E5%BD%A6/dp/4781650724?ie=UTF8&redirect=true&tag=toyokeizaia-22


に収められているが、ここでは前後編に分けて、そのうちのエッセンスを紹介する。今回は、その前編。

親世帯の収入が下落し、学費は高騰している

中村:僕は「裸の女性たちは社会を映した鏡」だと思って日々取材しているけど、それを痛切に感じたのは大学奨学金問題。いくら話を聞いても家庭に問題があるわけではなく、本人の性格も普通のいい子。裸になってリスクが高い仕事をする理由がないわけ。彼女たちから奨学金という言葉がたまに出てきて、若者の貧困問題だったと気づいたのは2011年くらい。女子大生風俗嬢の当事者も貧困という自覚がなかったから、しばらくはわからなかった。


鈴木:これは反省ですが、組織売春の援デリ界隈で現役大学生というのは、あれだけ取材しても3人しか会ったことがなくて、全員が実家住まいで、家族からひどい虐待を受けている子たちでした。逆に、男の子だと、2009年ごろから大卒の闇金スタッフや現役大学生の振り込め詐欺プレイヤーが現れたのを取材してきましたが、そこで思ったのは、「奨学金を払ってまで受けなきゃいけない教育ってなんだろう」ということです。大学教育がその後の人生で明確に役立っているケースを見るほうがあまりないなって。



中村:なぜ、女子大生が風俗嬢になるのかというと、単純な話で、学生生活を送るためのお金が足りないわけ。親世帯の収入が20年前と比べると20%下落するなかで、学費は高騰している。大学は昔と違って出席に厳しくなっていて時間もない。大学生が1日に消費できる金額のデータも、20年前は2500円だったのが、いまはなんと900円を切る水準にまでなった。お金と時間が足りないとなると、当然、一部の女の子は売春するよね? それが一般化して広がってしまった。


鈴木:一般化というキーワードはふに落ちます。たぶん、この時期は風俗業界の求人革命と重なっています。ナイトワーク系の広告代理店がすごく勉強し始めた時期で、ウェブ求人が増えて、ナイトワークの求人媒体でも学生歓迎や非接触を強調して、すごく明るい業界のように演出した時期ですよ。

中村:親の援助が少ない女子大生はカラダを売る環境と条件がそろいすぎている。そのような中で、2004年に政府は高等教育費の削減のために日本学生支援機構という独立行政法人を作って大学奨学金を金融事業化した。原資を財政投融資に切り替えて、回収も厳格になった。親の世帯収入が低いと審査で認められると有利子の貸し付けを受けられるというありえない制度で、何も持っていない貧乏育ちの子たちが、社会に出る前に300万〜800万円という巨額の負債を背負わされる。未成年に数百万円の負債を決断させるのは非常識だし、返せなくなったら連帯保証している収入の低い親に返済の義務が行く。本当に逃げ場がない。

鈴木:どう考えてもちょっと悪質ですよね、その大学教育で得るものにそれだけの負債の価値があるかを考えると。しかも、淳彦さんは、奨学金で大学に通うことに、そもそも無理があると考えていると。

奨学金で大学に通うことに、そもそも無理がある



中村:だって、そうじゃないか。まず、いちばん厳しい環境にいる自宅外通学の学生たちが長時間のアルバイトに行きづまって風俗を選択する。大ざっぱに生活費と学費を計算すると、月15万円くらいはアルバイトで稼がないと学生生活を維持できないわけ。学生しながら最低賃金に近い時給で15万円を稼ぐのは無理だよね。時間的に無理のある生活を送って、肉体的、精神的に疲弊して、どちらかというとまじめな層や頭のいい層が裸の仕事を選択する。

鈴木:そこに「明るい求人」が来ると。実際に非接触をうたっている求人でも、最初はサクラの客をつけて稼がせて、おいしい思いをさせて、「接触系ならこの3倍は稼げるよ」といった誘因で普通のデリヘルに移るように仕込まれていますから、あっという間に女子大生風俗嬢の完成ですね。

中村:風俗は稼ぎづらくなっているけど、18〜22歳の現役女子大生はカラダを換金しやすい。学生生活を維持するために月15万円を稼がなければならないとなると、いままで月150時間のアルバイトをしていたのが、風俗では5日間で稼げる。労働に割かれていた時間が月100時間くらい浮くわけ。現役女子大生は年齢的に価値が高いから、激安店のようなところにはいないし、アルバイトで時間に追われる学生と比べると充実した学生生活を送っている。

鈴木:本当に将来に必要になるかどうかもわからない教育を受けて、履歴書に書く「○○大学卒業」という1行を買うために、18歳の子に数百万円の借金を押しつける。「日本で最悪の組織的詐欺は大学だ」。これはそこそこの大学に通っていながら振り込め詐欺をやっていた子の言葉です。僕は反論できませんでした。教育がここまでビジネス化されていることに、何で誰も文句を言ってこなかったんだろう。

中村:いまの風俗業界から貧困女性のセーフティーネットとしての機能が失われているのは、女子大生みたいな子たちが参入したから。奨学金問題は共産党や社民党に伝わったことで一般の人たちも知るようになったけど、奨学金返済のために女子大生たちが風俗で働いているって誤解されがち。奨学金の返済が始まるのは卒業して半年後から。社会の欺瞞(ぎまん)のようなものを理解している頭のいい子ほどカラダを売る。逆に、ポエムのようなものを信じる層ほど返済が始まってから現実に気づいてパニックになる。

鈴木:愛人クラブや交際クラブ系の取材でもまったく同じ話を聞きます。頭のいい子は在学中、頭の悪い子は卒業後に就職できなかったり所得が低かったりして、あとから参入してくる。だから、愛人クラブ業界では22歳までの子に客が集中するとか。

中村:頭のいい子ほど、風俗で働くことを早く決断する。根拠なく明るい将来を夢見て奨学金をフルで借りてしまう子は下位大学に通う「意識高い系」で、社会で活躍するという夢があるから前向きな気持ちで借金しちゃうわけ。上位大学の頭のいい子は社会の欺瞞と現実を見つめながら、価値が高い段階で裸になって、Fラン大学のポエム好きの子が「風俗嬢なんて汚らしくて恥ずかしい人たち、私たちと一緒にしないで!」みたいな差別をしている構図がある。

鈴木:子どもと教育をお金稼ぎの的にした結果ですね。明らかに「大学全入」という方針を取るところがおかしい。そんなことを考えていると、職能教育は何歳からできるんだろうと思う。少なくとも中学を卒業するぐらいになったら、その子の職業適性がわかる。インターン制度もある中で、職能の発掘に専門性を持った人間が子どもの適性を見きわめて本人や親と相談することのほうが、よほど重要ではないかと僕は思います。


「ポエム」に支配されてしまった若者と教職員


中村:職能教育は、昔と比べれば「している気」になっているよ。学生をターゲットにしたインターンや研修とかたくさんある。「夢」という言葉が浸透して、東日本大震災が原因でポエムを信奉する若者が激増して、それが本格的に拡散されてしまった。職能教育のような将来への準備が具体性のないポエムに支配されて、行政や教職員まで洗脳されてしまっている。

鈴木:まだ世間を知らない学生にリアリティーのないキラキラした就業のイメージを「私たちの輝く未来」といったポエムをつけて見せる。そんなもん、カルトや自己啓発セミナーと何の差があるのか。それは職能教育でも何でもないですよ。

中村:本来、職能教育は現実と向き合う作業だけど、具体性のないポエムでモチベーションを上げさせようってことばかり。それによって生まれているのは現実感のないポジティブな若者と、奨学金の残債だけ。言葉で操るだけでモチベーションが上がっちゃう若者が量産されているから、ブラック企業が流行したのも当然のことだよね。

鈴木:その層のキラキラポエム系の学生とブラック企業にありがちな自己啓発的な新人教育の親和性の高さは、僕もずっと感じてきたこと。やはりその界隈はかぶっているのでしょうか。

中村:若者に提言したがるのは、ベンチャー経営者とか、名誉欲にまみれた社会起業家とか、ブラックで一財産を築いた居酒屋の社長とか。そんな連中の職能教育は自分の利益になる方向に誘導する。今こそ「夢はない、明るい未来はない」と言い切る指導者が必要でしょう。

鈴木:政策提言の場にどんどんポエムやキラキラの親玉が入ってきて、お役所の役人さんは自分の目で現場を見ない人ばかり。加速度的に状況が悪くなっている。どうしても僕がいらだちを抑え切れないのは、学校の教員の問題です。たとえば、なぜ学校教員に奨学金問題の責任追及が行かないんですか。すごく密接に関与していますよね、学校教員と奨学金って。

中村:貧困家庭の子には、高校の先生が当たり前のように負債を背負って進学することをすすめている。子どもの将来のことなんて何も考えてない。ベルトコンベヤー式に業務をこなしているだけ。


学校の先生がどれだけ世間のことを知っているのか


鈴木:僕には彼らが進路決定やその後の人生に大きく関与する現場にいるべき人材とはとても思えません。進路指導をするなら、当然、そこに進路指導の専門家がいるべき。学校を出てから一度も社会に出ることなく学校の先生になった人が、どれだけ世の中のことを知っているのでしょうか。学校の進路指導は、ガイドラインに沿っているだけでしょう。進路指導は本来、極めて難しい仕事。今の世の中にどんな仕事があって、目の前の生徒に何が向いているのかを自分で調べないで、安易に用意されたキラキラ系のガイドラインに乗っかっているだけ。学校教員が本気で進路指導をしてきたら、「大学全入時代」なんて絶対にありえなかった。


中村:確かに、高校の先生は子どもを相手に同じ授業を繰り返す狭い世界ではあるよね。社会経験が少なくて、マニュアル対応だろうから、生徒への個別対応は能力的に難しいかも。続々と奨学金制度に生徒を流している高校が、恵まれている人が貧困層に対して間違った支援をする典型例かもしれないね。


鈴木:まず、学校教員には自省してほしい。自分たちがしっかりしないと、子どもたちが将来つらい目に遭うと。また、多くの人、とくに親が教育というものについて懐疑的になってほしい。僕はFラン大学の卒業生を取材して、けっこう就職率が高いことに驚いた。でも、劣悪な就業先が多くて、「この大学に何百万円も投資して、ブラック企業に就職かよ。それって意味あるのか」って、そういう懐疑を共有したい。


中村:教育もビジネスと同じ感覚で損得勘定をすることが絶対に必要。飲食店や介護施設といったサービス業は高卒でも入れるわけだから、借金して大学に投資する意味がない。

「学校はビジネスでウソをつく」ことを知るべき

鈴木:そして、親は「学校はビジネスでウソをつく」ことを知ること。学校だから正しくてウソをつかないということは絶対にありません。学校の評価に資格取得率が何%というのは関係ない。その資格を取った人が、その資格を生かせる職業に何%が就けているのかが評価基準でしょう。


中村:みんな資格にしか流れないよね。特に貧困家庭のまじめな子が資格に走るイメージがある。でも、弁護士や歯科医でも食いっぱぐれる時代に資格を取るなんて時間のムダ。さらに資格の怖いところは、職業の選択を狭めること。取得した資格を捨てる覚悟がないと、ほかのことにチャレンジできないでしょう。


鈴木:キラキラしたオブラートで無計画を包んで売りつける高利貸したちが世の中にいっぱいいるということです。そう考えたら、教育も住宅業界やカードローンと同じ臭いがする。キラキラを見せて、お金を貸す。最近は消費者金融の過払い金の問題がずいぶん注目されましたけど、それこそキラキラできなくなったら、大学に対して「学費を返してください」と言う権利があるんじゃないですか?


中村:高校の先生と進路指導の先生が何年何月何日に「君の未来には夢がある」とウソをついたとか、大学が発表している就職率の内訳は労働基準法違反が常態化するブラック企業だらけだったとか、法律をこねくり回して因縁をつければ、「カネ返せ」のロジックが成り立つかもね。


鈴木:それこそ大学も授業料を取るのなら、満足のいく就職ができたら後払いでもらうというシステムにしたらいいのに。成功報酬は一般社会では普通の話ですから。なぜか教育だけが崇高なところとされて批判から逃れているのは気に食わないです。


19. 中川隆[3634] koaQ7Jey 2016年8月18日 07:49:49 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[4013]

売春少女を保護して親元に返すと地獄を見る
――セックスワークさえできない最底辺を生きる女性たち 2016.8.17


『貧困とセックス』(中村淳彦、鈴木大介/イースト・プレス)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781650724/dddev02-22/


 読者は、風俗で働く女性や売春する未成年の少女に対してどのようなイメージを持っているだろうか。

「何かしらに巻き込まれて、脅されて働いている」。
「そんな仕事、辞めたらいいのに」。
「そんなところで働く女なんて、きっととんでもない奴に違いない」。

こんな声が聞こえてきそうだ。しかし『貧困とセックス』(中村淳彦、鈴木大介/イースト・プレス)を読めば、そんな偏見も変わるに違いない。

セックスワークが、どうしようもない状況と貧困に追い込まれ、さまよう女性の受け皿となっていたら、同じことが言えるだろうか。

本書は、途方もない日本の現実を知り尽くした二人が対談形式で「身も蓋もない話」をしている。最底辺を生きる女性の暗く解決策の見えない連鎖が暴露されているのだ。

 未成年の家出少女たちが全国から歌舞伎町に集まってきているのはご存じだろうか。彼女たちは行き場をなくし、最後の希望を求めて歌舞伎町へやってくる。家出少女がする仕事の一つが『援デリ』だ。

まず、ここで誤解を解いておく。

「未成年にセックスワークをさせるなんてとんでもない!今すぐそんなクソみたいな業者を叩き潰して、少女を保護しろ!」。

こんな意見が一般的だ。しかし、これこそがクソみたいな画一的な解決策だ。

このような一般論を述べる人たちは、彼女たちのバックボーンを理解していない。彼女たちは最後の希望を求めて歌舞伎町に来ている。つまり、それまでに彼女たちが何もしなかったわけではないのだ。

 歌舞伎町に出る前は、地元で普通の仕事を探しただろう。友達も頼っただろう。ところが、それも無理だった。著者の鈴木氏いわく、歌舞伎町で『援デリ』を含むセックスワークを選んでいる時点で、すでに地元でもセックスワークをしていた場合がほとんどだという。しかし、それでも彼女たちはダメだったのだ。だから歌舞伎町へやってくる。最後の希望だ。

さらに、セックスワークで働く少女たちの親は、ほとんどがクレイジーだという。虐待で殺されそうになって家出してきた少女もいる。そんなことも知らず、画一的な解決策を実行とどうなるか。

現在の保護プログラムでは、家出少女は、親元に返すことになっているという。最後の救いを求めて地元や家から飛び出してきたのに、保護して帰してしまうと、男に買われるより、さらに悲惨な地獄が彼女たちを待っている。

未成年の売春は確かに絶対悪だが、このような救いようのないバックボーンを知ると、セックスワークはある種のセーフティーネットとなっていることが分かる。もっと言うと、偏見でしか解決策を示さない、売春の闇を知ろうともせず、盲目的に「なんとかしろ!」と叫んでいる世間も、彼女たちからしてみると悪に思えてくるのだ。この誤解を解かない限り、彼女たちを救う解決策は見出せない。

 しかし最近では、セックスワークはセーフティーネットの役目さえも果たせなくなってきているという。そもそも上記の少女しかり、なぜセックスワークへ流れる女性が減らないのか。それは、体を売ることでしか金を稼げない軽度の知的障害を持つ女性、壮絶な過去やDVによってまともに働けないくらい壊れてしまった女性、金に困窮するシングルマザーなど、ワケアリ女性の存在だ。

 かつて彼女たちは、世間の強い偏見の中でも金を稼いで生きてきた。しかしそれも崩れてきている。

その理由は、セックスワークの一般化により、一般女性や女子大生が流れてきていることだ。その要因として、まずは雇用の崩壊による収入の低下だ。

雇用の崩壊が始まったのが1997年。2003年の労働者派遣法の改正。これにより、日本の世帯収入が月5万円から6万円減った。収入が減れば、何かで埋め合わせをしなくてはいけない。そして、風俗系の広告代理店の広告努力も大きいという。

「AV女優の憧れ」「風俗ってこんな簡単に金を稼げるのか」

そんな広告を作る努力をした結果、セックスワークが一般化し、まともな女性が流れてきた。すると、今までセックスワークで何とか稼げていたワケアリ女性たちが、一般女性によって行き場を失っていく。

セックスワークは究極のサービス業であり、ワケアリ女性ではどうやっても一般女性のサービス力には勝てない。

今までは社会的底辺に「セックスワークで働く女性」の項目があった。しかし、一般女性がそこを食いつぶし、さらに最底辺の項目ができた。

「セックスワークでさえも金を稼げない女性」たちだ。

この最底辺へ追いやられたワケアリ女性たちはどうなるか。さらに劣悪な環境のセックスワークへ移るか、貧困の闇に消えていくことになる。

この層へ落ちたら未来はない。元々別の仕事ができない、もしくはそれくらい追いやられている、という女性たちだ。助けてくれる人も当然いない。想像しがたい絶望だ。それでも生きたい。生きなくてはいけない。

すると、シングルマザーの口から娘にこんな言葉が出る。

「ねえ、風俗で働きなよ」。

親子でカラダを売る、未来のない連鎖が始まる。この一部が、先ほどの家出少女につながるのだ。

 本書を読めば、いかに自分たちが無力で、偏見まみれで、間違った解決策を叫んできたかが分かる。セックスワークをしている人たちの大半は「お金がない」という貧困が根っこにある。

確かに違法業者を摘発するのはいいことだ。しかし、その後のケアがないと、彼女たちは路頭に迷うだけだ。「行政があるのではないか?」と思われるだろうが、行政も我々と同じで現場や人を見ていない。そうでしか生きられない人たちに仕事先を紹介しても、無理なものは無理だ。どうしようもなく病んでいる。もしくは壊されているのだ。

下手に少女を親元へ返したら、虐待で殺されてしまうかもしれない。

「なら、どうしたらいいのか?」。

この現実を受け入れて、ようやくその疑問へたどりつく。世間体を気にして、生活保護を拒む。もしくは、生活保護を申請する力さえ残っていない。そんな女性たちをどうしたらいいのか。この貧困問題は、そのスタートラインにも立っていない。

 大手メディアが報道する内容といえば、セックスワークで傷ついた被害者ばかりだ。確かに彼女たちも救う必要がある。

しかし「私、傷つきました」「助けてください」と叫ぶことさえできない女性たちもいることを、大手メディアは知らない。

傲慢な取材では一生見えてこない闇だ。

沖縄は貧困が進みすぎて、親子三代セックスワークをやっていて、それが当たり前となっている家庭もある。介護業界に向いていない人を雇用しすぎて、現場が混乱し、悲惨なことになっている。それでも大手メディアが報道する内容は「沖縄は美しい」「介護業界は人手不足だ」という見慣れたものばかりだ。

問題はもっと根深い。日本の闇が、ちょっと垣根を超えるとはびこっている。

本書を読んで、あまりの現実に気が狂いそうになった。著者の二人は、すでに色々とこじらせている。こんなに救いようのない話が書かれた書籍は初めてだ。何も言えない。伝えることしかできない。読者は、本書を絶対に読んでほしい。そして私と同じように救いようのない気持ちに陥ってほしい。くそったれな気分にさせる日本の闇は、どこまで広がるだろうか。
http://ddnavi.com/news/316912/a/


20. 中川隆[3986] koaQ7Jey 2016年9月12日 09:42:05 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[4378]

知能に問題を抱えた女性が、社会の底辺に放り出されている


通常の知能指数(IQ)は平均が100なのだが、もちろんこれはあくまでも「平均」の話である。それよりも低い人も膨大にいるし、それよりも高い人もまた膨大にいる。

知能は遺伝しないが、教師や塾講師やコーチ等の子供の教育に関わる人たちの経験則では、「知能は生まれつき決まっているのではないか」という感覚が非常に強いと言われている。

もともと素養を持った子供は教えればどんどん伸びる。

一方で、素養のない子供にはいくら教えてもなかなか伸びず、本人も必死に努力して「平均についていくのがやっと」というケースがかなり多いという。

一般社会でも、驚くほど頭が切れる人もいれば、何をしてもうまくいかない人もいるのは誰でも経験値で知っている。

頭の良い人には何を頼んでも概ねうまくこなすことができる。そうでない人は単純な仕事ですらもミスし、作業も遅いことが多い。

これは「持って生まれた知能の差ではないか」というのは、教育に関わる人たちだけでなく、社会で普通に暮らしている人たちにも共有されている事実なのかもしれない。

軽度知的障害は目で判断できる障害はない

知能指数(IQ)は、70以下になると「知的障害」の領域に入っていくことになる。この「知的障害」には軽度から重度までがあるのだが、知的障害者の80%は「軽度知的障害」の範疇に入るようだ。

軽度知的障害というのは、知能指数で言えば「50〜69」のレベルにいる人たちである。彼らのほとんどは何が脳の発達を阻害しているのか分かっていない。

そのため、子供の頃に軽度知的障害と判定された場合、人生を通してそのレベルにあることが多い。

軽度知的障害は目で判断できる障害ではないので、その人が異常を持っているのかどうかは一見しただけで分からない。ただ、一緒にいると、何か不自然なものを感じる。

コミュニケーションがうまく取れないし、どこか不器用な感じがするからだ。

最近、私が知的障害のことを考えるようになっているのは、実は日本の風俗の世界で、ある女性と知り合ってからだ。

彼女は激安のデリヘルで身体を売っていたのだが、まったくコミュニケーションが取れず難儀した。

(「アナルは2000円。本番中出しは3000円」と言う哀しい女)
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20160712T0105070900.html

質問すると返答が遅く、しかも返ってくる返答はそのどれもがことごとく的を外していた。外観は風俗の女性とは思えない杜撰さで、身体のコンディションをまったく考えていないで生きているように見えた。

表情に乏しく、そのしぐさや態度から不器用さがありありと見えた。

流れ作業のように仕事はできるかもしれないが、流れ作業に合わない客が来たら、途端にどうしていいのか分からなくなるような特徴的な行動を見せていた。

彼女の生い立ちや風俗に降りてきた事情を知りたかったのだが、会話が成立しないので話ができなかった。

結局、私は何も聞き出せないまま彼女と別れたのだが、彼女の状態を客観的に見ると、知能にやや問題があると総合的に判断せずにはおられなかった。


格安・激安の風俗と、普通・高給の風俗は違う

この不器用なデリヘル嬢は、軽度知的障害だったように思える。軽度と言っても範囲が広いので、場合によっては知能指数70から80あたりにいる「ボーダー」だったかもしれない。

いずれにせよ、彼女が一般の社会で生きるのは、かなり難儀なことになるはずだと想像できた。

風俗は身体を開けばあとは男がリードして何とかなるが、一般社会ではコミュニケーション能力や、仕事の素早さや正確さが求められる。

果たして彼女はそんな世界で生きていけるのかと考えると、少し心もとないものがあった。

実は「知能にやや問題があるかもしれない」と感じさせる日本の女性には、2015年の段階で会っていた。

(中卒であることをひどく気に病む18歳のデリヘル嬢のこと)
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20150826T0318210900.html


この女性とは会話が通じた。きちんと私の質問に答えるだけの能力はあった。海外旅行に行きたいという夢もあった。ただし、会話のテンポは非常に遅く、難しいことは考えられず、そして常に自分を卑下していた。

今、考えると彼女こそが「ボーダー」だったのではないかと感じるものがある。

こうした女性が格安・激安の風俗に紛れ込んでいるというのはよく聞く話だが、それは嘘ではなかった。本当に、知能的な部分でやや問題がある女性が紛れ込んでいる。

ただし、格安ではない普通のデリヘルや高給デリヘルのような場所では、そういった女性はほとんど見かけない。

絶対にいないとは言えないが、いない確率の方が高いだろう。中級以上の店に所属する女性は、普通に会話は通じるし、不器用どころか非常によく気が付いて男の気持ちを推し測ることができる。

将来設計も考えて計画的に働き、中には私の将来を案じて説教すらする女性すらもいる。

(普通の主婦を抱く(2)今のままでは駄目と私に諭す女性)
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20160705T0010290900.html


文学的な資質がある素晴らしい女性もいれば、男を手玉に取って豊かな生活をしている女性もいる。


このような境遇にある女性はどうすればいいのか

格安・激安の風俗は全体から見るとわずかでしかないので、知能的に問題のある女性も、風俗全体から見るとほんのわずかであると言うことができるかもしれない。

しかし、一定数いるのは間違いない。知能に問題を抱えた女性が、社会の底辺に放り出されているのだ。

こうした問題のある女性たちは風俗に勤めることができるのは恐らく一時的な間だけだ。

レベル的には軽度であるとは言えども、意思疎通に問題が発生し、イレギュラーなことが起きれば応用が利かないので必ず何かしらの問題を起こす。

問題を起こさなくても、普通の女性でも風俗というのは長く勤められる仕事ではない。接客が深い分、心身が病みやすいし、疲労も大きい。

知能に問題があるとすれば、感情のコントロールがうまくいかず、ストレスも高じて疲労はさらに早いだろう。

こうした女性はいったん風俗の仕事を辞めたとしても、どうしても一般社会の仕事が見つからず、また同じ風俗の仕事を探して消耗していく可能性が高い。

金銭感覚も身についていないことが多いはずなので、風俗で稼いだ金はうまく貯金をして計画的に節約して生きるということもできないだろう。

要するに彼女たちは行き当たりばったりに生きていくしか方法がなく、遅かれ早かれ生活が行き詰まる確率が高い。

知能を向上させ、欠点を克服し、滞りなく仕事ができて日常生活が送れるようになるのが理想だが、知能の向上が図れないのであれば、このような境遇にある女性はいったいどうすればいいのだろうか……。

本来であれば、肉親や兄弟や血縁にある人たちがサポートすべきなのだろうが、風俗にあるということは、恐らくそうした近い人たちから見捨てられているのだろう。

途上国では共同体が面倒を見るのかもしれないが、今の日本ではそんな濃密な共同体は崩壊している。とすれば、いずれは行政がサポートし、本人の自立を維持したままできる限りの支援をするしかないのが現状なのかもしれない。


真夜中の歓楽街の一角。知的障害を持った女性も歓楽街に堕ちて風俗で、ひとりで生きている姿がある。本来であれば、肉親や兄弟や血縁にある人たちがサポートすべきなのだろうが、風俗にあるということは、恐らくそうした近い人たちから見捨てられているのだろう。そして、夜の闇が彼女を拾った。
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20160912T0255270900.html


21. 中川隆[4555] koaQ7Jey 2016年10月22日 13:13:13 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[4966]


風俗嬢にもデフレの寒風「18歳でも客が付かず40歳で路頭に迷う」
http://diamond.jp/articles/-/105477
2016年10月22日 秋山謙一郎 [フリージャーナリスト] ダイヤモンド・オンライン


体を張るリスクがあるからこその高給、だったはずの風俗嬢は、今や「普通のOL」と大差ない稼ぎしか得られない職業となった


タブーを冒し、体を張るリスクを取りながら高給を得る、というのが風俗嬢だったはずが、今やタブーやリスクはそのまま、しかし給料は激減という事態に陥っている。現役風俗嬢や風俗経営者に話を聞いた。(フリージャーナリスト 秋山謙一郎)

■ただ働くだけでは稼げない!風俗嬢に求められるセルフプロデュースとは

 かつて、風俗といえば、女性が自分の体を元手に大金を稼ぐことのできる職業だった。短期間でお金を稼ぎ、貯蓄をした後は昼間のOLに戻るか、もしくは自営業に乗り出すか、結婚するか――。いわば、貧困人生をリセットし、女性たちが再出発するための場として機能していたはずの風俗は今、「働けど稼ぎは頭打ち」という、“普通”の仕事と変わらない苦境に陥っている。

「性は人が生きる上で大事なことです。その性に携わるのが風俗嬢です。だから風俗嬢はもっと誇りを持っていい筈です。私は誇りを持って風俗嬢をしています。いけませんか?」

 大阪市内にあるSMクラブでS嬢として働くレイさん(37)が熱く語る。

 レイさんが風俗業界と関わりを持つようになったのは、大学卒業の年、海外旅行に行く資金調達のため、「覗き部屋」でアルバイトをしたことがきっかけだった。以来、途中に何年かのブランクを挟みながらも、男性の自慰行為を見たり、手で手伝うサービス「オナニークラブ」を経て、現在のSMクラブへと辿り着いた。どれも「体を使わない」風俗業という点で、そのキャリアは一貫している。

「一番最初の覗き部屋がいちばん怖かったです。大勢の男性が酔って団体で来ることもあります。だから、もしかすると知り合いが来るのではないかと。それで3ヵ月ほど働いて卒業旅行の費用が貯まったら、すぐに辞めました」

 こう語るレイさんだが、風俗業界との縁は切れなかった。就職した会社から関西での勤務を命じられたが、休日は何もすることがない。仕事は毎日、定時の出退勤だ。慣れない土地での1人暮らし、彼氏もできなかった。実家や母校の大学に遊びに行くにも交通費が嵩む。経済面でも余裕を持ちたい、前々から関心のあった心理学やカウンセリングも学びたい。これらを同時に満たす何かはないものかと探していると、「オナニークラブ」の求人が目についた。

「風俗店に来る男性は、奥さまや彼女にはとても見せられない素の姿を晒すためにやってくるものです。そこから心の闇というか心理を学ぶきっかけにはなりました。でもお給料が安すぎました。8時間拘束でついたお客様はたった1人ということもありました。それで体力的には厳しいですが、今のSMクラブに移ったのです」

 レイさんが語るように、オナニークラブでは、一般に「女性に見てもらうだけ」のコースは、客は30分あたり5000円から6000円という価格設定だ。風俗嬢の取り分は、「どの業態でも客が支払う額の半分くらいが相場」(大手風俗チェーン店社員)である。

 1日に客1人だと、30分コースで2500円から3000円だ。今、SMクラブでは毎週土日の出勤で1日当たり3人の客がついて3万円弱ほどの収入を得ている。「副業風俗嬢」としては満足のいく額だという。

 レイさん本人が「誇りを持っている」と語るように、その仕事ぶりや働き口の見つけ方は、かなり戦略を練ったもの。「(風俗業界で)何をしたいのか」「何ができるのか・できないのか」「いくら稼ぎたいのか」という自己分析に基づいている。

■技術と容姿が優れていても月収40万円が平均

 だが実際には、明確なキャリアプランを持っていない風俗嬢の方が遥かに多い。また、レイさんのような本業を別に持つ副業風俗嬢に比べ、専業風俗嬢のほうが、無策ぶりが目立つという。その理由について、これまで数多くの風俗嬢のマネジメントを行ってきた風俗チェーン大手社員は次のように語った。

「最後の働き口として行き着いたという理由で、風俗業界にやってきた子が多いからです」

 バブル崩壊後の「失われた20年」以降、日本経済はデフレの波に呑まれた。風俗業界も例外ではない。かつては、風俗で働けば借金も完済でき、そこそこ優雅な暮らしを送れたものだったが、デフレにより客単価が大きく下がった今、専業、副業を問わず風俗嬢という職業は、もはや女性の「セーフティネット」として機能しなくなった。

 それでも、働き口が見つからない女性たちは、風俗業界の門を叩かざるを得ない。そこで彼女たちを待っているのは、驚くほど「稼げない」現実だ。風俗チェーン大手社員が、その実情を次のように明かす。

「18歳の若さで風俗業界に飛び込んできた子でも、体を開いて、ただ寝ているだけの“マグロ”だと、とてもお客さまからのリピートは望めません。業界で生き残れるのは、専門性の高いきめ細かいサービスと、優れた容姿を併せ持つ子です。そんな子でも平日1日8時間拘束しても客がつかなければ、その収入額は1日2万円に満たないこともあります。週5日稼働で月40万円も稼げれば御の字。ほとんどの子は月20万円から30万円くらいの稼ぎです。しかもこれは、客入りが比較的多いソープランドでの話です」

 もちろん中には、都市部の高級ソープランドやファッションヘルス、SMクラブといった業態で10日間で300万円も稼ぐ風俗嬢もいる。だがそれは、ほんの一部の「プロ野球でいえば、メジャーリーガー級の逸材」(前出・風俗チェーン大手社員)だけだという。「そうした稼げる子は、開業資金が貯まると、飲食店や、最近ではエステといった店を開いて、(風俗業界を)卒業します。結婚する子もいます」(同)

 では、稼げない風俗嬢はというと、「早々に業界から足を洗って結婚、もしくは昼間の仕事に就ければラッキーでしょう。そうでなければ、中堅どころとして風俗嬢を続けるしかない。昼間の仕事に就いても、収入面ではさほど変わらないはずです。年収にすれば300万円から450万円くらいではないでしょうか」(同)。

 体を張り、タブーを承知の上で仕事するからこその高給、だったはずなのだが、今や多くの風俗嬢は一般OLと大差ない収入に甘んじている。しかも、その収入すら、たゆまぬ努力の賜物なのだという。

 年収300万円から450万円程度の「ミドルクラス」ともいえる風俗嬢のうち、経験年数10年以上というベテランの多くは、18歳から20代前半で“激安”を売りにしたファッションヘルスやセクキャバで経験を積んだ人が多いといわれている。ソープランドと違い、「体を使わない分、よりきめ細かいサービスが求められる」(前出・風俗チェーン大手社員)業態だ。

 彼女たちは、容姿がほんの少し、大勢の顧客が求めるニーズと合っていなかったことから激安店でのデビューを余儀なくされたというだけで、サービス面では「むしろ超売れっ子よりも丁寧」(風俗ライター)だという声もある。

 そして、結婚や転職で足を洗えず、こうした努力もできない風俗嬢たちは、食うや食わずで病気がちになるなど「絶対的貧困層」として生きて行かざるを得ない。

■風俗嬢に立ちはだかる「40歳の壁」の絶望

「ミドルクラス」の風俗嬢たちが長きに渡って風俗業界で活躍しているのは、ひとえに徹底した自己分析と、セルフプロデュース力の高さにあるという。前出・風俗チェーン大手社員が語る。

「20代前半までは『若い娘』をウリとする店で。20代後半以降は容姿に合わせて『お姉さん』『人妻』を前面に出す店に移籍する、あるいは男性向けマッサージやSMクラブといった専門性に特化した業態に転じるなど、上手に進化を遂げている。だから彼女たちは浮き沈みの激しい風俗業界で生き残っているのです」

 しかし、そんなたゆまぬ努力をしても、食えなくなる時が訪れる。業界で言われる「40歳の壁」だ。40歳を超えた風俗嬢の需要は、めっきり減るのだ。“熟女”店で働けるのは30代まで生き残った風俗嬢のなかでも、ごく少数に過ぎない。今年、その40歳の節目を迎えるという大阪の現役ファッションヘルス嬢・ナナミさんは、こうした自らを取り巻く状況に危機感を露わにする。

「この歳まで、ずっとこの仕事一本なんです。さすがに40歳を超えてこの仕事はきついです。でも、風俗の経験を活かせるお仕事なんてそうそうあるとは思えませんし。婚活するにしても、ハローワークに行くにしても、どう説明すればいいのか…」

 事実、風俗嬢だった女性が、自らの職歴を他者に話すことはほとんどない。専業風俗嬢の場合は、「接客業」「サービス業」といった言葉を用いることが多いという。

 さて、こうした風俗嬢のセカンドキャリアについて、厚生労働行政はどう考えているのか。「風俗嬢という特定の職業を対象とした政策はありません。ただし、フリーターということであれば、正規雇用や職業訓練の相談も受け付けています」(厚生労働省安定局)。

 ニート、フリーターを正規雇用すると、企業に助成金が出る制度も充実化しつつある。ただ家で引き籠っていたニートや、職業に結びつく専門性を持っていないフリーターを雇い入れるよりも、長年、「接客のプロ」として働き、40代まで生き残ってきた元風俗嬢を正規雇用したほうが、余程、企業にとって有益ではないだろうか?

 とは言え、やはり風俗の世界をタブー視する風潮は世の中の大勢を占める。特に40代ともなれば、一般企業に就職できる元風俗嬢は一握りもいないだろう。結局、コツコツと努力をしても40代に突入すれば行き場がなくなる—そんな絶望感が、多くの風俗嬢たちを苦しめている。


22. 中川隆[5255] koaQ7Jey 2016年12月03日 19:22:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[5690]

風俗に売られた「3児の母」の壮絶すぎる半生
東洋経済オンライン 12/2(金) 4:40配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161202-00147338-toyo-soci


精神障害と向精神薬の副作用、脳脊髄液減少症に長年苦しむ山内里美さん(48歳、仮名)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161202-00147338-toyo-soci.view-000


この連載では、女性、特に単身女性と母子家庭の貧困問題を考えるため、「総論」ではなく「個人の物語」に焦点を当てて紹介している。個々の生活をつぶさに見ることによって、真実がわかると考えているからだ。今回紹介するのは、神奈川県に住むシングルマザー48歳。彼女は病と闘っている。

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 「んああ、えんああぁ、んぁああ……」

 神奈川県某市。足元がおぼつかなく、マスク姿で現れた山内里美さん(48歳、仮名)が何を言っているのか、わからなかった。聞き耳を立てて近づいたが、わからない。彼女はカバンからメモ帳とペンを取り出す。「20分後には薬が効くと思うのでしゃべることができます。申し訳ありません」と書いてあった。達筆だった。

 精神障害と向精神薬の副作用、脳脊髄液減少症に長年苦しむ。この4年間は働くどころか、普通の日常生活も送れない。普段は自宅から出ず、一日中横になって療養する。服装はジャージ、首にはコルセット。自宅から徒歩5分程度のここにも、なんとかやって来たという状態だ。普段は動けないが、服薬すると一時的に回復し、しゃべることができるという。

 バツ1のシングルマザーで、子どもは男1人、女2人。現在は近くの古い団地に21歳の長男、19歳の次女と3人で暮らす。彼女と次女は、生活保護を受給している。薬が効くまでの間、持参してもらった生活保護の受給証明書、障害基礎年金の振込通知書、昔の写真を見せてもらった。若干色あせた写真には、華やかで美しい笑顔の女性が写る。22年前、26歳のときの山内さんだ。当時はシングルマザーになり、水商売をしていた。彼女は池袋の有名店の人気キャバ嬢だったという。

 華やかな22年前、そして歩くことすらままならず、筆談する現在の弱り切った姿。壮絶なギャップに絶句した。

■生活保護課の紹介で精神科を受診

 「私は精神病院に精神障害者にさせられたと思っています。まさか自分がそうなると思わなかったですが、現実にそういうことがあるのです」

 20分後、声が出た。マスク越し、小さな声でゆっくりとした口調。健康だった頃は品のある女性だったろう、と思った。

 「精神科に最初に行ったのは12年前です。当時、横浜の訪問介護事業所の社員だったのですが、小さな子どもを3人も抱えた状態で何年間も長時間労働せざるをえず、無理して脳脊髄液減少症になってしまいました。脳脊髄液が漏れて、頭痛やめまいが止まらなくなる病気。とても働けません。それに倦怠感とか眠れないとか、いろいろ重なって生活保護を受けました」

 市役所の生活保護課の紹介で、指定された精神病院で受診する。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161202-00147338-toyo-soci&p=2

そして本当の地獄が始まった

 「最初は“軽いうつでしょう”っていう話だったのに、通院するたびにどんどん薬が増えた。あるときに診断書を見る機会があって、そこに“統合失調症”とか“うつ病”とか“不眠症”とか、いろんな病気が書いてありました」

 最終的に精神科から8種類の薬を処方された。子育てと長時間労働で体を酷使し、大病を患った。しかし生活保護を受給して精神病院に通院するようになってから、彼女の本当の地獄が始まった。服薬してから不眠はさらにひどくなり、幻聴や幻覚、頻繁に記憶を失う。さらに自傷行為や被害妄想、記憶にないところでヒステリーを起こして暴れるようなことも起こったのだという。山内さんは向精神薬によって破壊されてしまったと考えているようだ。

 母親が壊れて、家庭は荒れた。中学生だった長女は非行に走り、家に帰って来ない。万引きや窃盗、家庭内暴力が収まらなくなり、頻繁に警察から電話がかかってくる。さらに小学校低学年だった次女は登校拒否、クラスメートや担任を怖がって学校にいっさい行かなくなった。長男だけは母親や長女が荒れれば黙って耳をふさぎ、なんとか普通に学校に行く。

 長女は夜遊びや窃盗だけでなく、売春行為でも補導された。山内さんは警察から連絡があるたびに引き取りに行き、何度も謝る。長女の非行は自分のせいだという自覚があったので、何をしても怒ることができなかった。長女は警察ざたを起こして自宅に戻っても、すぐに家を出てしまって帰ってこない。

 「長女に対して、何とか親の役割を果たそうと頑張りましたが、なかなかうまくいきませんでした」

 母親は深刻な精神病で苦しみ、長女は荒れて、小学校低学年の次女は引きこもる。そんな絶望的な家庭をさらなる悲劇が襲う。

 「最終的にトドメを刺されたのは、4年前にジスキネジア(反射的に体が動く障害)を発症したことです。薬の副作用です。今はマスクをしていますけど、口の周りがもう自分の意志で動かせない。普通の食べ物をかむこともできないし、薬なしではしゃべることもできない。顔の筋肉がおかしくなっているので、マスクを取った顔はとてもお見せできない状態です。鏡には自分でも恐ろしくなるような顔が映ります」

■薬を飲み続けるか、死ぬしかない

 行政から指定された病院に通院することで、病気が治るどころか破壊されてしまった。山内さんはもう生涯、食べ物をかむことができない。死ぬまでミキサー食やゼリーを食べるしかない。マスクを取った素顔で外出することも、もう二度とかなわないという。

 「行政や病院がおかしいと思ったのは、遅いのですが、ジスキネジアを発症してからです。患者の私たちには何の情報もない。だから疑うだけですが、それは生活保護の患者を精神病院が食い物にするということ。すべてが薬を飲んでから始まっているし、そうとしか思えない。どんな病気であっても病名をつけて薬を出せば、患者は一生通う。私はもう症状を薬で抑えることができても、病気は生涯治ることはありません。薬を飲み続けるか、死ぬしかないのです。悔しいです」

 山内さんは、絞りだすような小さな声で、そう言う。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161202-00147338-toyo-soci&p=3

どうしてこのような状況になったのか?

 目の前にいる彼女は、まさにボロボロといった状態だ。私は絶句し、同席する女性編集者は口元を押さえて涙を浮かべる。いったい、どうして現在に至ってしまったのか。

 東北出身、地元の専門学校を卒業して就職で上京。20歳から普通にOLをしながら都会で平穏に暮らした。22歳で社内結婚して、24歳で出産のために退職。長女を出産。27歳のときに長男が生まれる。長女3歳、長男1歳のときに離婚、子どもを2人抱えてシングルマザーになった。離婚の理由は「触れないでほしい」という。

 「突然、シングルマザーになってしまって、慰謝料も養育費ももらえない。選択肢は夜の仕事しかありませんでした。キャバクラです。池袋、上野、六本木といろいろなところで働いて、当時はそれなりに稼げました。子どもは夜間保育園です。私なりに必死で生きて、決してネグレクトではなかったですが、今思えば、子どもには申し訳ないことをした。寂しい思いをさせてしまいました」

 キャバクラは20時〜1時まで、週4〜5日は出勤した。売り上げは多く、店のナンバーワンに入ることもたびたびだった。お客さんとの会話はすべて記憶して、相手が求めるように振る舞うと面白いように指名が取れた。毎月10万円以上の保育料はかかったが、2年間で貯金は1000万円を超えた。

 「子ども2人抱えての東京暮らしは厳しいと、実家に帰ろうと思っていたとき、ある男性と知り合いました。キャバクラのお客です。意気投合して同棲して、子どもも懐いた。結婚しようって約束もしました。一緒に住んですぐに次女を妊娠した。でも、出産してすぐその男性はおカネを全部持って行方不明になりました。自動車販売店を経営しているってことも、結婚しようって言葉も全部ウソだったのです」

■「借金1000万円」の連帯保証人に

 次女の父親である男が消えてから1カ月後、ヤミ金から返済を迫る連絡があった。男は山内さんを勝手に連帯保証人にして1000万円弱を借金、すぐに返せとのことだった。貯金はすべて奪われて、さらに身に覚えのない1000万円弱の返済を迫られた。金融業者に事情を話すと「1年後から風俗で働け、それで返せ」と提案された。山内さんはうなずき、次女が1歳になったとき金融業者に紹介されたファッションヘルスで働くことになった。

 「週6日、朝9時から18時までずっとお客をとりました。それなりに稼げる店だったので、1年間で1000万円は返しました。女の子からのイジメもすごかったし、ツラかった。やっぱり気持ちが張りつめていて、全額返済したとき、糸がプッツンと切れた。最後の日、お恥ずかしい話だけど、更衣室で4時間ずっと泣いて、仕事ができない状態に。それで辞めさせてもらいました。好きでもない人に性的な行為をするのは、私はすごくツラかった」

 1990年代後半は消費者金融を筆頭に、ヤミ金融や性風俗は活況だった。ヤミ金融が債務者女性を性風俗に売り、肉体で返済させるのは日常茶飯事で、私も何十人とそういう境遇に陥る女性に会っている。最近は女性をアダルトビデオに無理やり出演させるAV強要問題が話題となったが、ターゲットとなるのはいつの時代も換金しやすい美人女性だ。市場原理が働く。美人で責任感の強い女性は、悪徳な人物が近づいてきてワナにはまりやすい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161202-00147338-toyo-soci&p=4

介護の仕事に就いたが……

 3人の子どもを育てなければならない。借金を完済して風俗を辞めた山内さんは、介護の仕事に就く。介護保険導入直前で介護業界は未来産業として盛り上がっていた。ヘルパー2級を取得し、訪問介護事業所の登録ヘルパーとなった。しばらく続けるうちに社員になることを誘われて役職に就いた。

 「介護は大変でした。異常っていうくらいやることがあって、時間内では絶対に終わらない。登録ヘルパーからサービス提供責任者、管理者って責任がどんどん重くなって、私が主にやらされたのは書類や事務関係の全部です。書類整備や国保請求から、給与計算、新しい事業所の認可の書類まで作らされて。勤務時間は朝8時〜夜11時みたいな状態です」

 介護事業所は現在に至っても常勤社員に長時間労働をさせ、差額を利益にするという悪質事業所だらけだ。山内さんはいわれない借金を背負わされて風俗に売られ、そこから抜け出した後はブラック労働に足を踏み入れてしまったのだ。1日15時間に及ぶ労働をさせられたら、子どもを育てようがない。家庭は小学生の長女が弟と妹の面倒をみる、という状況となった。

■夕方一度帰ってまた仕事に戻る日々

 「休憩を挟むっていう決まりがあるじゃないですか。夜6時ぐらいに1時間だけ休憩をもらって、一度家に帰って子どもにご飯を食べさせてまた仕事に戻るみたいな。介護は5年続けましたが、家事もしなきゃならないし、結局、睡眠時間を削るしかないですよね。1日2時間とか3時間しか眠れない日々が続いて、最終的には体を壊しました」

 給与は手取り24万円ほど。シングルマザーは長時間労働をしないと家庭を維持できる賃金を稼ぐことができない。しかし、長時間労働をすれば育児ができず、子どもが犠牲になる。そして多くの介護事業所は違法労働によって従業員の家庭が壊れることに無頓着だ。

 「その介護で無理に働いたことで、長女が不安定になりました。親の愛情が十分じゃなかったことが理由です。本当に申し訳ないと思っています。次女が適応障害になって不登校になったのは、それからしばらくしてだけど、私が当時家にいてあげられなかったことは大きいでしょう。自分の精神状態もどんどんおかしくなって、記憶が途切れるみたいなことが起こり始めたのもその頃からです。何もかもがおかしくなりました」

 不眠が始まって、何日か眠れないという状態が頻繁に起こる。執拗な頭痛とめまい、頭が痛くて視界が二重になる。耐え難い苦痛で、仕事は手につかない。病院に行くと脳脊髄液減少症と診断された。長時間労働と子育てに追われ、限界を超えて働いたことが理由だった。

 「続けるのは不可能だったので、訪問介護事業所は辞めました。一応、会社に事情は話しましたが、あまり興味ない感じで謝罪もねぎらいの言葉もなく、冷たく追い払われた感じです。ほかの仕事をしたくてもできる状態じゃない。わらにもすがる思いで役所と福祉事務所に行って生活保護を受けることにしました」

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161202-00147338-toyo-soci&p=5

長女は非行に走り、次女は登校拒否

 生活保護を受給して自宅で療養したが、壊れた家族が元に戻ることはなかった。長女は地元の似たような境遇の仲間とつるむようになり、非行に走った。なんとかしようと長女とは何度もぶつかった。「男にだまされるあんたが悪い」と何度もなじられた。次女は小学校1年で登校拒否となった。7歳から外にでることを怖がり、学校にほとんど行かなくなった。19歳になる現在まで、その状態が続いている。

 そして山内さんは向精神薬によってどんどんと状態はおかしくなり、完全に破壊されてしまった。

 「自殺は何度も何度も考えました。実際に自殺未遂は何度もしていますし。でも今思うのは、私にできることは絶対に死んではいけないってこと。私が逃げてしまったら、おそらく次女は後追いします。それだけは親として許されないし、現実とか生きることから逃げてはいけないと思うのです」

 長女は成人して家を出て、現在は他県で恋人と同棲する。すっかり落ち着き、たまに連絡がある。長男はコツコツと勉強して奨学金をフルで借り、中堅大学に進学して勉強を続けている。1日でも早く家を出ることを望み、深夜にアルバイトをしておカネを貯めているという。そして次女だけが負のスパイラルから抜け出せずにいる。

■生活保護から抜けて普通になりたい

 「私も次女も望んでいるのは、やっぱり生活保護から抜けて普通になりたいということです。人様の税金で生かされて、自分が健康だったらそれはズルいと思うだろうし、抜けたい、人に迷惑をかけたくないという気持ちは強くあります」

 今月。10年間以上、引きこもる次女は腹をくくってアルバイトを始める。近所のレストランの厨房に面接に行き、来週から仕事をすることが決まった。山内さんも生活保護から抜けることを最大の目標にする。とてもフルで働ける健康状態ではないが、「登録ヘルパーに戻って少しずつ働く」と決めている。週1〜2日、薬を飲んで3〜4時間働くのが現在できることの精いっぱいだ。

 彼女が抱える現実はまさに地獄だった――ただ絶対に逃げない、それが子どもたちのためにできるたったひとつのことだから。



23. 中川隆[5708] koaQ7Jey 2016年12月27日 07:28:09 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6149]

借金地獄に陥る人の特徴は、最初は「少額の借金はすぐに返せる」という甘い見込みがあるからだと言われている。

甘い見込みで借金をするということは、「借金を返し終わるまで次の借金はしない」ということを徹底しないということでもある。

借金を返し終わる前に、また次の借金をしてしまう。つまり、借金が癖になっていく。少額であればあるほど心理的なハードルが低い分、借金癖が付きやすい。

いったん借金癖に堕ちると、次第に返せなくなるという現実ものしかかり、借金を借金で返すような自転車操業にまで突き進む人も増える。

そうすると、最初は「趣味・娯楽」で利用していた借金は、やがて食費、家賃、衣料費、光熱費の支払いにまで広がっていくのである。


返せない借金は、社会人が抱える最も深いストレス

人生は常に順調とは限らない。逆風はいつでも吹くし、唐突にトラブルが湧き上がる。そのため、返せると思った借金が返せなくなることも起きる。

性風俗の仕事を選んだ女性の多くは、憧れてアンダーグラウンドの世界に入ったというよりも、ちょっとした借金で生活が回らなくなってその世界に入った女性が多い。

「生活できなくなった」だけでなく、「借金で首が回らなくなった」から堕ちる。

ただ「生活できなくなった」のであれば、安いアパートに引っ越して安い食材で耐えていれば何とかなるかもしれない。しかし借金があれば、まずは返さないといけないので「何ともならない」のである。

私がインタビューした風俗店の店長は、その仕事を始めて間もない頃、消費者金融のATMの前で張り込み、キャッシングしている女性に声をかけてキャスト(風俗嬢)を集めていたと告白していた。

また多くの風俗嬢にインタビューしてみると、やはり風俗に堕ちる前には、食べていけなくなってカードローンに頼り、それも返せなくなって堕ちたというパターンをなぞっている女性をよく見かける。

「借金が返せなくなる」というのは、決して珍しいことではないというのを私はさんざん見てきた。アンダーグラウンドはそんな男女で満ち溢れているのである。
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20161227T0238130900.html


24. 中川隆[5950] koaQ7Jey 2017年1月09日 08:58:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6393]

AV出演強要「騙された私のギャラは1.5万円でした」
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/170104/evt17010416300005-n1.html


女性が被害者になる事件が起きると、必ず被害者を非難するような論調の発言を正論だと叫ぶ勢力がいる。だが、自分は被害者とは違うと非難する彼らもきっと、卑劣で手段を選ばない加害者の手にかかれば、簡単にだまされてしまうだろうとライターの森鷹久氏はいう。主に女性をターゲットとした容赦ない搾り取り方と、さらに新たな手口を備えつつある現状を森氏がリポートする。


* * *

 2016年6月、女性を無理やりアダルトビデオ(AV)に出演させたなどとして、都内の芸能プロダクションの元社長ら3人が逮捕された。この事実が明るみになったことで、人権系のNPO団体をはじめ、現役AV女優や関係者らからも声が上がり、多くのメディアが事件を取り上げたことを覚えている方も少なくないだろう。

 被害者女性に同情的な声が多数を占める一方で、「女性も悪いのでは?」といった意見が散見された。彼女たちの多くは大人なのだから、仕事を放棄することだってできたはずだという、すなわち「無知な」被害女性に非があると考える人たちの言い分だ。だがそれは、あくまで、相手が普通に話が通じるまともな人間の場合にしか通用しないやり方だ。ところが女性に原因を求める人たちには、人を陥れるためなら何でもやる人間がいることを知らない。そして、卑劣な人間と対峙する難しさも知らない。

 本当なら被害者を救済する場所であるべき世間からも、容易には受け入れられない。残酷な現実をつきつけられ、自分が被害に遭ったわけでもないのに筆者は暗い気持ちにさせられた。

それというのも、出演強要の被害に遭った女性たちは、筆者にとって、実は身近な存在だからだ。ティーン向けファッション誌の編集者だったころ、モデルとして登場してもらった女の子たちのうち何人もの人が被害に遭った。さらに出演強要していた側には、アウトロー系雑誌編集者時代に取材や企画で協力してもらった人間やその周辺者がいるからだ。

 被害者の女性たちに騙された原因をヒアリングすると、風俗関係者やアダルトビデオ関係者側の、極めて卑劣な手法が浮かび上がってくる。

 その手法は実に様々であるが、どのパターンにおいても共通するのは「弱者を狙い撃ちにして、搾取するもの」であることだ。その典型的なパターンとも言える卑劣な手法に引っかかってしまったマリカ(27・仮名)が明かす。

 「十代で結婚し出産、二十代の始めで離婚。元旦那からは養育費は一銭ももらえず、パートや親の援助などでなんとか食いつないできました。唯一の楽しみは、ネットを通じて知り合ったシンママ(シングルマザー)サークルに参加すること」

 元旦那から約束されたはずの養育費がもらえず、苦しく孤独な生活の中に潤いを与えてくれた「シンママ」サークル。当初はどこにでもあるような数名規模のアットホームなサークルであったが、次第に人数が増え、某テレビ局の取材を受けるまでになった。サークルの代表に取材話を持ちかけてきたのは、自称芸能事務所関係者のXだった。


 Xと旧知の仲である人物は、Xの表の顔と裏の顔について次のように説明する。

 「Xは“仕出し屋”といわれる存在。テレビや雑誌に出てくれるエキストラや素人さんを集める仕事をしていますが、これは表の顔。裏では、女衒まがいのことや、女の子を風俗業者に紹介することもやっています。裏で稼いだ大金を、テレビ制作会社や編集者の接待など表の仕事でガンガン使い、業界と太いパイプを築いたのです」

 芸能事務所関係者を名乗るXとも自然に知り合いになっていたマリカの元に、程なくXとXの知人を名乗る人物から「モデルかタレントに興味はあるか?」との連絡が舞い込んできた。マリカには十代の頃にステージモデルの経験があったが、芸能活動といえるほどではなく、一児の母である今、まさか芸能活動を始めようとは微塵も思っていなかった。Xの強引な勧誘が始まったのはそれからだ。

 「シングルで大変だろう、少なくとも今の3倍以上稼げると……今考えれば怪しい話ですが、生活にも疲れ、一人で子供を抱え将来どうすれば良いのかという不安もあり、Xの話に乗ってしまいました。ダメなら元の生活に戻ればいいと」

 数日後、契約書どころか“口約束”さえもないまま、Xに「宣材(宣伝写真)撮影」との名目で連れていかれたのは都内のハウススタジオ。そこにはなぜかムービー(動画)用のカメラが用意され、女性のメイク兼スタイリストの他に、見知らぬ男性が5人ほど待っていた。

「部屋に入った瞬間に悟りました。Xはすでにいなくなっていて、監督らしき男から、これからAV撮影が始まることを告げられた。拒否すると契約しただろう、口約束でも違約金は発生する、風俗でもなんでもやってカネを返済しろと、ものすごい勢いで怒鳴られて……」

 そもそも契約書を書いた覚えも、契約した覚えもない。その時、数人の男たちに凄まれ成すすべなしというマリカの肩をそっと抱いて、優しい言葉をかけてきたのはメイク兼スタイリストの女性だ。

 「気持ちはわかるが、大人の社会のルール。何百万の違約金を払うために何ヶ月も風俗で働くのがいいか、一回っきり、AVに出てお金をもらって帰るか。今日一日だけ頑張れば、子供に美味しいものを食べさせてあげられる、と言うのです。何人もの男性に囲まれ怒鳴られていたので、その女性の言葉が唯一の救いの手のように勘違いさせられました」

 冷静に考えれば、そのスタイリストの女性も彼らとグルだとわかる。あらかじめ役割分担を決めた徹頭徹尾デタラメな、無茶苦茶すぎる茶番だ。しかし孤立無援の状態で怒鳴られ続けると、それが仕組まれたモノだと判断する力も奪われてしまう。

 結局、数時間に及ぶ恫喝と甘言の波状攻撃に、マリカはついにAV出演を受諾してしまった。3人の男性と計4時間にわたる性交を終え、手渡された封筒の中に入っていたのは、現金1万5千円。呆然としながら自宅に帰ると、子供が笑顔で抱きついてきた。

「いくら生活のため、子供のためとはいえ、あんな風に騙されてしまった自分が本当に悔しく、涙が止まりませんでした」

 悲劇はこれで終わりではなかった。マリカが出演したAVは海外発信の日本向けアダルトサイトから無修正で有料配信され、4時間の撮影分は2本のタイトルに分けられていた。Xに問いただしても「何も知らない、俺も騙された」の一点張り。マリカに経済力も知識も支援する後ろ盾も無い事を知っているXは「訴えるなら訴えてみろ」と強気の姿勢を崩さないという。

 マリカの例を聞いても、人ごとのように思われるかもしれない。しかし最近になって、このXら一味が代表を務める複数の法人がネット上のSNSに「モデル・タレント募集」の広告を大々的に打っていることが判明した。特定のテレビ番組や雑誌、ファッションショーの出演者オーディションと銘打ち、複数の雑誌の表紙やイベント名が、あたかも“協力関係者”のごとく掲載されている。

 オーディション対象として雑誌名やイベント名を記載されているうちの2社に、出演者を募っているHPの会社との関係を聞いたが、いずれも全く関わりがない「無断転載」であることが確認された。2社とも法的対応を含め、なんらかのアクションを起こすと語った。

 その虚偽の出演者オーディションをうたうHPをみると「ママさんモデルも募集」などといった、マリカの例を思わせる文言も見られる。マリカのような辛い目に会う女性が、新たに生み出されている可能性も非常に高い。

前出のXの知人は、アダルト業界の動向を知れば、Xが何をしたいのか、手に取るようにわかるという。

 「Xの狙いはまず、オーディション参加者から、登録料だ撮影料だといってカネを巻き上げること。そして、さらに騙せそうな相手を見つけて、レッスン代や育成費、プロモーション代といった、本来は事務所側が支払うべき名目で数十万から数百万の借金を負わせ、その返済のために風俗で働け、AVに出演しろと迫る。風俗もAVも以前に比べて稼げる仕事じゃなくなったのに、Xのようなヤツらが女の子を送り込み続けている。あまりにも過剰な供給が続くから、ビジネスモデルが崩壊していますよ。でもXは“元手はタダの商売”とうそぶいて、女の子を送り込むのをやめない。風俗やAVという仕事に対してのプライドもないのでしょう。もちろん、女の子の稼ぎからありえない率の中抜きをすることは忘れません」

 人をだまし、その業界のビジネスがどうなろうとかまわないと考えている人間が狙っているのは、無知な若者や選択肢がない貧困者、後ろ盾がない弱い者たちだ。彼らが勇気を振り絞って被害に遭ったことを訴えるとき「君たちにも過失があった」と非難するのは、糾弾して罪を認めさせるべき相手を間違えた、あまりに歪んだ態度ではないか。

 2017年はせめて、弱い者をさらに攻撃するような社会から、本当に卑劣な行為に対して糾弾する声がもっとも大きくあがる世の中になってほしい。
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/170104/evt17010416300005-n1.html



25. 中川隆[6147] koaQ7Jey 2017年1月18日 21:24:29 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6593]

ぼったくり「JKビジネス」の正体〜触れず、喋らず、セックスを売る オンナの収支報告書【7】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50533
2017.01.18 鈴木 涼美 文筆業  現代ビジネス


鈴木涼美さんが「オンナのオカネの稼ぎ方・使い方」を考察する本連載。前回に引き続き、鈴木さん自身の女子高生時代の「生脱ぎブルセラ」アルバイト体験を基に「JKビジネス」の実態を明らかにしていきます。
(バックナンバーはこちら http://gendai.ismedia.jp/list/author/suzumisuzuki

■指先ひとつ差し出さずにセックスを売る

生脱ぎブルセラの決定的な特徴は、客と女の子たちがコミュニケーションを意図的に断絶された状態にあることだ。女子高生たちは客に指一本触れず、言葉も一切交わさず、厚い鏡(マジックミラー)を隔てたこちら側とあちら側でパンツを売る/買うという関係だけが保たれる仕掛けがつくられていた。

それは援助交際や風俗や水商売と違って、ある程度「お互い様」な関係ではない。客がマジックミラーのあちら側から私たちを、無害で無邪気な存在だと認識していたように、女の子は女の子で最小限のリスクで得をしていると感じ、傷つかない、守られている、損をしていないと感じられる。

なんと言ったって指先ひとつ客に差し出さずにセックスを売れるのだ。資本主義と時代とブランドを逆手にとって、うまくやっていると感じないわけがない。

店で商品を身につけ、値段表を安全ピンで胸にとめた後は、女の子たちは思い思いに時間をつぶし、客が来るのを待つ。約20畳ある鏡の部屋にはテレビが6台あった。うち3台はセガ・サターンのゲーム用、2台はそれぞれ、プレイステーション、地上波テレビ鑑賞のために置かれている。

最後の1台に映し出されるのは、店の入口に設置された防犯カメラの映像だ。ぼんやりと映るその映像をこっそり覗けるおかげで、女の子たちは自分の親・恋人や学校の教師が万が一来店した際に姿を隠すことができる。

その実、客のプライバシーに配慮してほとんど頭上しか映らないほど高い位置に設置されていた防犯カメラの映像は、顔が判別できるほど鮮明ではなく、もっぱら女の子が出勤してくる際にわざとカメラに顔を近づけ、鏡の部屋にいる友人に合図の遊びをするためにしか使われていなかった。

それでもそれは、顔の見えない、誰だかわからない男に一方的に見られているのではない、と感じるに値する仕掛けだった。私たちにはマジックミラーのあちら側で無防備な私たちを見ているはずの男が、実は頭上から私たちに見下されているということのおかしみにいい気になっていた。

客が店に入るとピコピコとそれを知らせるブザーが鳴り、それを聞いた女子高生たちは鏡の前に2列にならぶ。尿が出なそう、パンツを売ったばかりでまだ体臭がついていない、などの事情があれば、値段表のその商品の部分だけ内側に織り込んで客に見えないよう準備した。

前の列の女の子は座り、後ろの列の女の子は立って、全員の顔が鏡に映る。客が入場料を支払い、マジックミラーのあちら側の部屋にはいる段階になると、男性店員が「お客様が鑑賞室に入られます、女の子はマジックミラーの前に並んで自分の目をまっすぐ見てください」と放送する。

女の子たちは鏡に映る自分の目を見て、にっこり笑顔をつくる。女子高生はただでさえ1日何度もラブ・ボートやマリー・クワントの鏡で自分の顔を見つめる。鏡に映る自分の顔を見てじっとしている時間は、何の苦にもならなかった。

■パンツに化粧品でシミをつける

この段階で、お気に入りの女の子や価値に見合う値段の商品を見つけられなかった客は店を後にする。ただ、試験前などでよほど女の子が少なくない限り、何も買わずに店を後にする客はあまりいなかった。数分かけて好みの女の子を見つけた客は、男性店員に女の子の番号とほしい商品をつげ、その店員が番号を叫んで女の子を呼びに来る。

女の子たちに与えられる番号は店に登録してから卒業するまで変わらないので、自分の番号はすぐに覚えたし、店内で他の女の子の悪口などを言い合う際には隠語のようにその番号を使うこともあった。

番号が発表されると、指名された番号の女の子のみが鏡の部屋から廊下にでて、何の商品に買いがはいったのかを確認する。鑑賞のみ、あるいはブラジャー・靴下・唾液など準備のいらない商品の場合はそのまま個室に入るが、パンツや尿、ポラロイド写真などの場合は準備が必要となる。

写真はサンプルの中から客が選んだポーズで、廊下で男性店員が撮影した。パンツの場合はトイレに入り、2枚履いているうちの、直前まで肌に触れていた方にトイレットペーパーを使って少し尿をつけた後、今度は外側に履く。

パンツはかなりの使用感がなければいけなかった。抜き打ちで男性店員のチェックが入るため、いかにそれとわからないように化粧品でパンツのシミをつくり、巧妙に「汚れたパンツ」を作り出すかで女の子たちは知恵を絞った。

準備が整うと個室に入る。入り口にカーテンのある電話ボックスくらいの小さな部屋にマジックミラーが設置されていて、その向こうにある同じ大きさの部屋に客がいるので、当然女の子と客は話したり触れたりはできないし、女の子から客は見えないことになっていた。

実際は微妙に影が見える鏡の向こうがわにむかって自分の番号とお礼を手短に述べた後、指定の商品を脱いでカゴに入れ、マジックミラーが貼られた仕切りの下にある小窓から客に渡す。唾液はその場でフィルムケースをつばを出して満たしていくのだが、これが結構難しくて、梅干しやレモンを想像する、と言っていた女の子が多かった。

尿を売る時は、空の容器をもって一度個室に入り、カーテンを開けたまま、その個室の後ろにあるもう一つの部屋にはいってスモークを貼ったガラス張りの扉を閉め、そこにある洗面器にまたがって、ロートを使って直接容器に尿をいれた。シルエットを見せることで尿がその女の子のものであることが一目瞭然になる仕組みだ。

■JKの唾液を顔に塗りたくりオナニー

5分間の鑑賞タイムをつければ、客はティッシュ箱をもって個室に入ることができ、1分ごとに決められたポーズをとりながら趣味や身長・体重など自己紹介をする女の子を鑑賞しながらオナニーができた。マジックミラーの向こう側で、制服を着た私たちのなんていうことない四つん這いのポーズや髪の毛をかき上げる姿を見て、客はティッシュの中に射精した。

マジックミラーにかすかに映る客のシルエットを見ていると、ついさっきまで私が履いていたルーズソックスを手を伸ばして持ち上げ、足の裏にあたる部分を顔に押し付けて「う、う」と声をもらしていた。フィルムケースに入った唾液を顔中に塗って股間をこすり続けていた。

タバコ部屋に戻るとパンツを売った場合のみ、Pチェックといって履いているパンツを男性店員に見せる決まりがあった。男性店員の趣味なんじゃないか、とクレームを申し立てる女の子がいないことはなかったが、パンツをちゃんと2枚履いていたかどうかを確認するためだ。

それが終わると女の子のバッジの裏には黄色い伝票が挟み込まれる。伝票には何をいくらで売ったかが記録されていた。

こうして女子高生たちは、断絶された鏡の向こう側の客に何かしらを売り、オカネを稼いだ。生脱ぎブルセラ店は、私たち女子高生にとってたしかにオカネをつくる場所であった。翌日の買い物の約束や、次の週末のデート服を用意する必要があるとき、私たちには100円のパンツを買い、それによくわからない価値を塗りつけて売る選択肢があった。

そしてその売買の場所には16〜18歳の、オカネをつくりたい女の子たちが集まる。1つの部屋に集まり、客の入らない暇な時間をやり過ごしたり、指名を受けた女の子が下着を脱いでいる間に悪口を言ったりする。

そうであることで、そこは、女子高生にとって、オカネをつくる場所、だけではない場所にもなりえた。女子高生のたまり場、そしてそこには正体も定かではない、頭頂部の映像と影のシルエットだけの男たちがいる。この微妙な男とオカネとの関係が、そこにいる女の子たちそれぞれに色々な「立場」を与えていたのである。

(バックナンバーはこちら http://gendai.ismedia.jp/list/author/suzumisuzuki


26. 中川隆[6825] koaQ7Jey 2017年2月24日 17:19:04 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[7286]
2017-02-19
女性を貧困に落とす10の理由が分かっていても避けられない

女性が貧困に堕ちやすいのは、現在の社会システムが男に合わせて作られたものだからだ。

かつて「男女は必ず結婚し、男は社会で働き、女性は家庭を守る」という単一の価値感で社会が構成されていた。今でも、そうした価値感は色濃く残っているのかもしれない。

そのため、結婚せず、家庭を持たず、男性社会で働くことを余儀なくされている女性は、社会が想定している枠組みの中に収まっていないので、不利になる。どのように不利になるのか。

「女性は妊娠・出産したら家庭に籠もる必要があるので、休職させるよりも会社を辞めさせる」

「結婚して夫の給料で働くのが前提なので、賃金は最初から男と差を付けて安くする」

「不意の結婚・妊娠・出産があっても、いつでも辞めさせることができるように非正規雇用で雇っておく」

このような条件が、暗黙の了解のように社会に定着しているのである。こうした社会は「改善されつつある」のだが、ここで改善が必要であるということは、相変わらず社会が変わっていないという逆説が成り立つ。

どこの会社もそんな本音を女性に言うことはない

グローバル化が推し進められるようになって、2000年代から男でも正社員で雇われなくなり、非正規雇用が爆発的に増えて収入も減って身分も不安定になった。

そのため、彼らは「結婚して妻を養い子供を育てる」という一般的な家庭を築くことができなくなり、リスク回避のために結婚を避けるようになっていった。

女性もまた「いつまでも男に養ってもらう必要はないし、自分は自由に生きる」というライフスタイルに憧れるようになり、結婚を避けた。

しかし、女性が20代を過ぎ30代に入る頃になると、一部の専門職以外は、想定しない現実に直面するようになっていく。派遣の仕事を続けるにしても、新しい仕事がうまく見つけられなくなっていくのである。

それは、別に女性が悪いわけではない。どこの国でも女性は「若い方から仕事が決まっていく」という現象がある。

同じ女性を雇うのであれば、従順で花がある若い女性の方が良いと面接官の多くは考える。ちなみに、面接官は「男」が行うことが多いわけで、意識していなくても性的な面でも無意識に若い女性を選ぶ確率が高い。

もちろん若い女性の方が「賃金を安く抑えられる」という現実的な面も含まれる。

そのため、女性が思い描いていた「シングルでの自由なライフスタイル」というのは、専門職ではない限り、歳を取れば取るほど難しくなっていく。

女性の場合は、30歳を過ぎれば正社員で会社に潜り込むのは、普通ではかなり難しいとも言われている。

30歳を過ぎれば、年齢的に結婚・妊娠・出産のリミットが近づくので、会社としてもいつ結婚・妊娠していなくなるか分からない女性を正社員で雇うというのはリスクなのである。

もちろん、どこの会社もそんな本音を女性に言うことはない。性差や年齢で差別しないというのが方針であると建前を言う。絶対に本音をつかませない。

しかし、社会全体が30歳を越えた女性をなかなか雇わないというのは、そういう理由があるというのは女性自身が気付いていることだ。


結婚してもしなくても、女性は苦境に堕ちやすい

女性は人間関係に敏感で、そのために細やかな気くばりをすることができるのだが、逆に人間関係がこじれると病気になったり鬱病になったりしやすい。

そのため、「人間関係が好ましくない」というのは大きな退職の理由となる。

そうやって退職しても、結婚していなければすぐに生活に支障が出てくるので新しい仕事を探すことになるのだが、年齢が上がれば上がるほど仕事が見付かりにくくなる。

結局、非正規雇用であっても仕事がないよりはマシなのでそれを選ぶのだが、確実に賃金は下がっていく。そのために生活水準を落とさざるを得ないのだが、それでも足りない分はカードローンでまかなう場面も出てくる。

そんな状態で病気になったりすると、すぐに借金が返せなくなっていくのだが、仮に借金をしなくても収入がないのだから貯金を取り崩したりして細々と生きるしかない。

それが「貧困」なのである。

では、20代で結婚した女性は全員が安泰なのかと言えばそうでもない。統計によると、3組のカップルのうち1組は離婚する。愛は長く続くとは限らないのである。

もし子供がいて離婚の際に子供を引き取ることになると、女性はシングルマザーとなる。

離婚しても元夫側にも養育の義務があるので養育費は送られ続けられるのが普通なのだが、多くの場合、養育費は途中で払ってもらえなくなる。

すると、どうなるのか。

言うまでもなく、母親は子供を抱えて貧困に堕ちる。統計的にはシングルマザーの50%は貧困状態であると言われている。生活保護受給者も、高齢層の次に多いのがシングルマザーの受給者である。

経済的苦境に堕ちても、シングルマザーは子供を見捨てるわけにはいかないのでフルタイムの仕事はできない。パートタイムでも子供の都合に合わせて休むことになるので、収入は増えることがない。


女性たちにとってかなり厳しい時代になっている

今の社会で女性が経済的苦境に堕ちやすいのは、社会の枠組みが女性の生き方に合っていないからである。しかし、今の社会が劇的に変わることは考えられず、女性はこの仕組みの中で、今後も苦しみ続けるしかない。

女性を貧困に落とす要因はいくつもある。そのどれもが「誰もが程度の差こそあれ持っているもの」である。大きなものを列挙すると以下のようなものになる。

(1)失業
(2)転職
(3)低賃金
(4)年齢
(5)心身の病気
(6)借金
(7)予期せぬ妊娠
(8)出産・子育て
(9)離婚
(10)介護

これらは、どれか1つでも我が身に降りかかると危険なものになる。そしてどれか1つでも起きると、今度はそれを起因として次々と連鎖的に別の問題が発生する。

負の連鎖が発生するのである。

そして、いったん負の連鎖に巻き込まれたら、そこから脱するのは並大抵のことではない。だから今、多くの女性が高給を稼げる売春ビジネスや風俗に目を向けており、実際にそんな世界に飛び込んでいく女性も多い。

しかし、アンダーグラウンドの世界は表社会以上に環境がハードで、向いている女性と向いていない女性がはっきりと分かれる世界である。

身体を売る気になったら、すぐに稼げるようになるとは決まっていない。それでも蟻地獄のように貧困に堕ちていく生活を断ち切りたいともがく女性がそこに飛び込んでいく。

女性たちにとってかなり厳しい時代になっているというのは、社会の裏側を見ると切実に分かってくる。

日本の女性たちは、本当に大丈夫なのだろうか。


今の社会は、どのように生きても経済苦境に堕ちやすい環境になっている。社会の枠組みが女性の生き方に合っていない。しかし、今の社会が劇的に変わることは考えられず、女性はこの仕組みの中で、今後も苦しみ続けるしかない
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20170219T0041080900.html


27. 中川隆[7048] koaQ7Jey 2017年3月10日 19:52:04 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[7513]

JKビジネス少女の本音「客は気持ち悪い」 一方で月収50万円超も
産経新聞 2017/3/10


JKビジネス少女の本音「客は気持ち悪い」 一方で月収50万円超も


「JKリフレ店」のビラを手に街頭に立つ女子高生スタイルの女性=大阪市浪速区(門井聡撮影)(写真:産経新聞)


 「客は気持ち悪かった」「平均月収10万未満」−。警視庁が公表した違法「JKビジネス」店に在籍していた少女に対する意識調査で、接客に抵抗を感じる少女の内心や、実際の給与はほかの仕事と大差ないケースが多いといった実情が浮かんだ。警視庁幹部は、「楽観的な考えで働き初めてしまう少女が多い」と危機感を示している。

 調査は昨年、警視庁が初めて実施。昨夏に摘発した、都内の2店舗に在籍していた15〜17歳の少女42人に聞いた。

調査によると、JKビジネスで働くきっかけ(複数回答)は、「高額収入」が23人と最も多い。稼ぐ目的(同)は、25人が「遊興費」、19人が「物品購入」を挙げ、「生活費」「学費」は合わせて8人だった。

実際に1カ月当たりの収入を「20万円以上から30万円未満」としたのは6人、「50万円以上」が5人と、高額を稼いだ少女もいる。

しかし一方で、ほぼ半数の20人が「10万円未満」と回答した。

 また、JKビジネスを知ったのは「友人」(28人)が最多。

働いた感想は「嫌だった」(15人)が、「よかった」(6人)を上回り、見知らぬ男性との性行為は7割が「いけないこと」と感じていた。

客については「気持ち悪い」「うっとうしい」との声も上がり、業務に抵抗感を持ちながら応じた状況も浮かぶ。

居場所を失った女子中高生たちを支援する団体「Colabo(コラボ)」(東京)の仁藤夢乃代表は、「少女たちは給料がいいと思って働き始めるが、意外と普通のアルバイト代と大きく変わらない」と指摘する。

 「業者は、友達間の紹介で新たな少女を取り込むなど敷居を下げるのがうまいので、少女らに仕事の危険性が認識されていない。少女が積極的に性を売っているとみるのではなく、少女を利用する業者の悪質さに目を向けるべき」と話し、学校などで危険性を呼びかけることが必要とみる。

 JKビジネスに対しては警視庁が平成24年から、労働基準法、風営法、児童福祉法などを適用して32店55人を検挙してきた。25年からは15〜19歳の少女90人を補導した。さらに店への監督を強化しようと、警視庁は開催中の東京都議会定例会に、JKビジネスを規制する条例案を提出している。18歳未満の就労を禁止し、営業には届け出を義務づける。条例が新たに制定されれば、全国初。7月の施行を目指している。

 条例案では、看板や衣装などでJKを連想させる店で、マッサージを建前とした「リフレ」▽デートできる「お散歩」▽会話をする「コミュ」−などの5形態を「特定異性接客営業」に規定。

営業する際は、公安員会に届け出をし、従業員名簿を備える。警察は条例に基づき、立ち入り調査や命令を行うことができる。違反すれば、最高で1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。水着や下着姿で接客するガールズ居酒屋なども18歳未満の就労を禁止する。

 都内では約100店のJKビジネス店が規制の対象となる見通しだ。条例案をめぐっては、警視庁が主催する有識者懇談会で昨年5月、実態把握と禁止行為を明確にするために法的規制が必要とする報告書が出されていた。警視庁は、「JKビジネスは営業実態の把握が困難になっている。条例で、福祉犯罪の防止と少年の健全育成につなげたい」としている。


28. 中川隆[7146] koaQ7Jey 2017年3月17日 20:00:18 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[7617]

性風俗店勤め、40代で収入減 「夜の世界白書」孤立しがちな実態浮き彫り
西日本新聞 3/17(金) 11:17配信

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●知られたくない 進む孤立化

 東京を拠点に、性風俗店で働く女性たちを支援する一般社団法人「Grow As People」(GAP、角間惇一郎代表理事)が、初の報告書「夜の世界白書」をまとめた。若いうちは高収入でも、年齢が上がると減少していくことや、職業が明らかになることを恐れ、孤立しがちな女性たちの姿が浮き彫りになった。

 調査は現状を把握して支援に生かす狙いで、2015年度にインターネット上で実施。女性がホテルなどで客と会う「デリバリーヘルス」といった関東の無店舗型風俗店などに勤める377人から有効回答を得た。


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170317-00010006-nishinpc-soci.view-000


 実際に接客した実働日数と月収の全体の平均は、11・8日で43万995円。年齢別では18〜22歳が16日、81万9200円と最多で、43歳以上では7日で18万2千円と最も少なかった。

 風俗業を始めたきっかけ(複数回答)は生活費や学費、借金返済など金銭的な理由が延べ215人で最多。「仕事がない」(60人)「なんとなく」(47人)が続いた。「なんとなく」は27歳までが半数超、「仕事がない」は33歳以上が6割超を占めた。GAPは「20代でなんとなく始め、30代で他の仕事に移りにくくなり、40代になると収入が減っていくという姿が表れている」と指摘する。

 職業については「誰にも知られたくない」と答えた人が多く、仕事以外では外出を控え、家に閉じこもる傾向も強かったという。
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「頼れる人がいなかった」

 GAPは全国の性風俗店で働く女性のトラブル処理や転職支援などに関わっている。

 九州北部の20代後半の女性からは、今年に入り相談メールが届いた。連絡を取ると、出産予定日が数日後に迫っていた。

 昨春から昼間の仕事と掛け持ちをしていて、店にも相手の男性にも妊娠の事実を「話せなかった」。GAPは店に連絡を取り事情を説明。出産後の行政手続きを含め、対応に奔走した。

 女性は「頼れる人がいなかった」と話し、支援に感謝しているという。

 転職支援では12年度以降、GAPを通じて37人が一般企業などに就職した。

 提携する関東のNPO法人でインターンとして働く20代後半の女性は高校卒業後、週3日ほど風俗店で働いていたが、昨夏「このままで大丈夫だろうか」と相談した。電話対応や資料整理などインターン先での経験を通じ「昼の仕事でもやっていけるかも」と自信がついてきたという。

●セカンドキャリアは… 悩む「40歳の壁」 角間GAP代表理事に聞く

 GAPの活動について、代表理事の角間惇一郎さん(33)に聞いた。

 −支援のきっかけは。

 「2010年に風俗店のオーナーと知り合う機会があり、直後に大阪で(風俗店勤務の女性が子ども2人を餓死させた)事件が起きたことがきっかけ。何ができるか、実態を知るために風俗店で2年間働いた」

 −現場で見えたものは。

 「店で働く女性には他人に言えないことがあり、社会的に孤立しやすい。『男に殴られた』『借金でどうしようもなくなった』など、店にはトラブルの情報がある。その情報を行政や弁護士などにつなぐ支援ができると分かった」

 「抱える問題は人それぞれだが、引退する時が来るのは誰しも同じ。店でのキャリアは遅くても40歳ころには終わる。私たちは『40歳の壁』と呼ぶのですが、次の仕事、セカンドキャリアを支援することは活動の軸になると感じた」

 −活動して良かったと思うのは。

 「支援を続けるには、多くの人の関わりが必要。風俗店員やNPO、ボランティアと、いろんな立場で関わってくれる人が増えていくのはうれしい」

西日本新聞社


29. 中川隆[-7694] koaQ7Jey 2017年5月09日 14:52:42 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

 『風俗嬢の見えない孤立』(光文社)
https://www.amazon.co.jp/%E9%A2%A8%E4%BF%97%E5%AC%A2%E3%81%AE%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E5%AD%A4%E7%AB%8B-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E8%A7%92%E9%96%93-%E6%83%87%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4334039847

風俗嬢になったら人生終わり!? 世間からの偏見で深刻化する風俗嬢のセカンドキャリア問題
http://lite-ra.com/2017/05/post-3141.html
2017.05.08 風俗嬢の深刻化するセカンドキャリア  リテラ


風俗業界は「貧困女性最後のセーフティネット」とは言い切れない

「性風俗」と「貧困」──この二つの単語は、ここ数年の週刊誌や新書で繰り返しテーマとなってきた。最近では、福祉の網の目からこぼれおちて困窮した女性を救う役割としての性風俗業界が注目され、「貧困女性最後のセーフティネット」と呼ばれることも少なくない。

 格差は広がるだけ広がっていっているが、政治の世界はそれを縮めるどころか、さらに広げるような政策を次々と打ち出している現状。奨学金返済に悩む学生や若手会社員、病気などによりフルタイムの昼職で働くのは難しい人、あるいはシングルマザーなど、性風俗による稼ぎがあることで、なんとかギリギリの生活を保てている状況は確かにある。

 しかし、だからといって、安易に性風俗を「セーフティネット」と言い切ることには違和感を覚えると、一般社団法人GrowAsPeople(以下、GAP)代表理事の角間惇一郎氏は指摘する。というのも、貧困問題などに絡む風俗の「入口」にはメディアも注目しているが、「出口」に関して起きる問題にはほとんど注意が払われていないという状況があるからだ。

 角間氏の著書『風俗嬢の見えない孤立』(光文社)では、「40歳の壁」という言葉を用いて、このように説明している。

〈風俗嬢のほとんどは、四○歳を境に一気に客がつかなくなり、事実上の引退を迫られます。GAPではこれを「40歳の壁」と呼んでいます。
 なぜ四○歳が限界なのか。多くの人は「夜の世界においては、若い女性の方が価値が高いからだろう」と想像しがちですが、それだけが理由とはいえません。世間一般が思っている以上に大きいのが体力の影響です〉

 風俗嬢は一般的に40歳を超えるとそれまでのように稼ぐことが難しくなる。強く影響をおよぼしているのが、体力の低下による出勤日数の減少であると角間氏は指摘する。

『風俗嬢の見えない孤立』におさめられた、15年にGAPがとったアンケートデータによれば、42歳までの風俗嬢の平均稼働日数は月に10日以上なのに対し(18歳〜22歳は16日も稼働している)、43歳以上は月に7日しかない。風俗嬢の仕事は体力的に過酷な労働であり、だんだんと無理はきかなくなってくる。稼働日数が減れば、それに伴い収入が減るのは言うまでもない。

風俗嬢たちが恐れるセックスワーカーへの世間からの偏見

 そこで彼女たちは別の稼ぎ方を考えるしかなくなってくるのだが、そこで立ちはだかる壁がある。

〈ここで、彼女たちは身動きが取れなくなります。風俗の仕事は、中年期以降に対する「お土産」をくれません。新しい仕事をしたくても、履歴書を真っ白なまま提出するしかない。身についたスキルもない。アスリートと違って、人におおっぴらにいえるキャリアでもありません〉(『風俗嬢の見えない孤立』、以下すべて同じ)

「アリバイ会社」という、源泉徴収票を発行するなどして昼の仕事をしていたかのように見せかけてくれるサービスもあるにはあるが、それも限界がある。

 また、角間氏はGAPの仕事として風俗嬢たちの再就職支援に関わる活動をしていくなかで気がついたことがあるという。それは、彼女たちが強くもっている「風俗嬢である(であった)ということを周囲に知られたくない」という気持ちだ。

 前述したGAPによる15年度のアンケートデータでは、「知られてもいい」と答えたのが9人に対し、「誰にも知られたくない」と答えたのは201人にものぼる。

 その「知られたくなさ」を端的に示すのが、彼女たちの休日・非稼働時の過ごし方だ。15年度のGAPアンケートデータによれば、28歳〜32歳の風俗嬢のうち、非稼働時には「特に何もしない」と答えたのは69人中25人。「育児、家事など」や「昼職勤務」と答えた人を超えた最大回答である。

 では、その「特に何もしない」の間、彼女たちは何をしているのか? そこを深掘りすると、友人と遊び回っていたりと充実した余暇を過ごしている人は稀で、「だらだらYouTube見てる」や「パズドラしてる」といった回答が大半。引きこもりがちな生活なのである。「若者の外出離れ」といった報道がなされる昨今。こういった余暇の過ごし方は別に特殊なことではないようにも思えるが、角間氏は彼女たちから話を聞くなかで、そういった一般的な「若者の外出離れ」とはまた違った側面を見る。

〈なぜ彼女たちは「何もしない」のでしょうか?
 理由の一つは、やはり「立場を開示しづらいから」です。遊ぶにしろ働くにしろ、自分の立場を一切開示せずに関われる場は多くありません。「普段何してるの?」と聞かれる度に口ごもらなければならない状況はどうしてもストレスがたまる。そのストレスを避けるために、家に引きこもってしまうわけです〉

マスコミは風俗業界が受けている「職業差別」問題をもっと報じるべき

 彼女たちがこういったスティグマをもってしまうことは、いざセカンドキャリアを探そうというとき、また、福祉との連携を図ろうとするときなどに大きな障害となる。

〈彼女たちは、娯楽よりお金より寂しさより、とにかく「バレないこと」を優先します。バレたくないから、連絡できる親類にも連絡しない。バレたくないから行政に頼らない。バレるくらいならしんどい方がマシ。そう思いつめた結果、人に助けを求めず、余計に孤立リスクを高めていく女性が大勢います〉

 彼女たちがそこまで恐れを抱く背景には、セックスワーカーに対する世間からの激しい偏見がある。風俗嬢とは少しずれAV女優でのケースになるが、AV出演者の人権を守るための団体「表現者ネットワーク(AVAN)」代表で、元AV女優・官能小説家・怪奇作家の肩書きをもつ川奈まり子氏は、セックスワーカーが受ける差別について自らの体験も交えつつこのように訴えていた。

「AV女優たちの一番の悩みはヘイトクライムです。住んでいるアパートを追い出されるとか、仕事をクビになるとか、職場でイジメに遭うとか。会社でAV女優だった過去がバレてレイプされそうになったという相談すら受けたことがあります。
 私もライターとして連載させてもらっている媒体から『川奈さんがAVに出ているなんて知りませんでした。今後の取引は中止させていただきます』と言われたり、編集部は大丈夫でもスポンサーからNGが入って仕事がなくなったりと職業差別を受けてきました」(昨年10月の本サイトインタビューより)

 そういった出自について比較的寛容なはずのマスコミ業界ですらこういった問題が起きるのだから、一般的な仕事ではどうなるかは想像に難くない。また、あからさまな偏見や差別でなくとも、周囲からの「好奇の視線」も、彼女たちにとっては大きな負担であり障害となるのは言うまでもない。

 現在、風俗産業で働く女性は30万人ほどいるといわれている。そのなかには、主婦や昼職OLとの兼業で働いている人もいるが、専業としている人も数多い。GAPではそういった人たちを対象に、資格取得や協力企業でのインターンなどを通して、セカンドキャリアへと踏み出していく支援をしている。

 ただ、「風俗業界へ入っていく不幸な女性」のストーリーが盛んにメディアで取り上げられる一方、そこから次のキャリアへ移行しようとする人たちの置かれている難しい環境はまだまだ取り上げられていないのが現状だ。

 マスコミは風俗業界に入っていく女性たちの抱える貧困問題などについて扱うだけでなく、こういった「職業差別」に関する本質的な問題について議論の機会を広げるような報道も行っていくべきだろう。


30. 中川隆[-7213] koaQ7Jey 2017年7月09日 12:20:06 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

2017-06-17 3秒に1人を殺す細菌が性産業の女性を皆殺しにするのか?
https://www.bllackz.net/blackasia/content/20170617T0004420900.html

ここ数年、医学界が強く懸念していることがあるという。それは次のような事態だ。

「もはや既存の抗生物質が効かなくなる」

世界初の抗生物質は「ペニシリン」だが、このペニシリンが世界に行き届くようになったのが1942年以降だ。

それまでは、破傷風も、肺炎も、赤痢も、チフスも、淋病も、梅毒も、治らない病気だったが、これがペニシリンで治るようになった。まさにペニシリンは奇跡の薬だった。

さらにストレプトマイシンが発見されてからは、結核も治るようになった。抗生物質は、人類を苦しめていた多くの病気を根治させた。

私たちが健康に生きられるのは、抗生物質があるからであり、もし人類が未だ抗生物質を発見していなければ、私たちの寿命はそれこそ50年もなかったかもしれない。

ところが今、「あと30年もしたら抗生物質が効かなくなる細菌が蔓延するかもしれない」というのである。今まで治ったはずの、淋病も、梅毒も、また治らない病気になっていく。

抗生物質が効かない性病はすでに出現している

もちろん、確実にそうなるわけではない。奇跡的に何らかの新薬が開発されて人類は再び病原菌に対して勝利するかもしれない。抗生物質とは違うメカニズムで治療が可能になるかもしれない。

しかし、今のままでは人類が負ける時が来る可能性が近づいている。新しい抗生物質が開発されるより、細菌が進化する方が早いのである。

抗生物質が効かなくなっている理由は、はっきりしている。

全世界で、多くの医者が中途半端な抗生物質の使い方をしたり、患者が根治しないまま治療を途中で止めて、菌が生き残って抗生物質に対して抵抗力を持つようになったのだ。

それも、1つの抗生物質だけでなく、様々な抗生物質に耐性を持つようになった。こういった菌を「多剤耐性菌」と呼ぶようになった。

多剤耐性菌は毎年毎年、世界中のあちこちで発見されている。

2009年には、インドで治療を受けた多くの外国人が多剤耐性菌に感染したまま自国に戻って問題になった。欧米ではインドで安く治療を受ける医療ツアーが流行しているのが、それが裏目に出た。

日本でも抗生物質が効かない淋菌が2010年に見つかったりしている。いわゆる「スーパー淋菌」である。デリヘル嬢の女性が保持していた。

これは2014年に入ってイギリスで猛スピードで蔓延するようになり、2016年8月30日になるとWHO(世界保健機関)は、こうしたスーパー淋菌に対しては抗生物質を推奨しないというガイドラインを出した。

「抗生物質が効かない性病」は、いつか出現するのではなく、もうすでに出現しているのだ。


人類を様々な病気から救い出した「奇跡の薬」、ペニシリン。すでにこの抗生物質は淋病にも梅毒にも効かなくなっている。


「治療することはできません」と言われるのか?

現在の淋病や梅毒は、もうすでにペニシリンでは効かなくなってしまっているが、これは長い時間をかけて生き残った菌が耐性を持ったからである。

だから、現在使われている抗生物質のすべてに耐性を持った「スーパーバグ」が世界のどこかで生まれて拡散した瞬間、人類は病気を治せなくなってしまう。

人類の総人口はもう70億人を超えた。しかし、これで頭打ちになったわけではなく、これからもどんどん増えていく。

もっともこの人口増加は、基本的に現代の環境がそのまま維持できればの話だ。何らかの環境の変化が起きて医療がそれに対応できなかった場合、人類は一気に死滅する可能性もある。

イギリス政府は、このままスーパーバグがすべての抗生物質を克服するようになると、「2050年にはスーパーバグで3秒に1人が死ぬことになる」と警鐘を鳴らしている。

環境の変化と言うと、私たちは地球温暖化で食料が取れなくなったとか、大地震・大災害が襲いかかって未曾有の被害を出したというような想像をする。

しかし、もしかしたら抗生物質が効かないスーパーバグがパンデミックを引き起こし、人類を絶滅に追いやって行くかもしれない。

「あなたの病気はスーパーバグが引き起こしているので、治療することはできません」

そのように言われるかもしれないのだ。

スーパーバグと言ってもいくつかの細菌だけなのだから、それらに気をつければいいのではないかと思うが、そういう単純な話ではない。

問題は、パンデミックを引き起こす多剤耐性菌が生まれると、他の菌まで多剤耐性菌になってしまうということだ。

いくつかの異なる菌が、多剤耐性の遺伝子(プラスミド)を共有するというしくみを作っているからである。いずれは多剤耐性菌が爆発的に流行して、抗生物質が完全に役に立たない時が来る。

かつての私たちが知っている多くの抗生物質は、もうことごとく敗れている。


淋病は治る病気ではなくなる可能性がある。イギリス政府は、このままスーパーバグがすべての抗生物質を克服するようになると、「2050年にはスーパーバグで3秒に1人が死ぬことになる」と警鐘を鳴らしている。


このままでは、日本の風俗業界もパニックになる

もし、人類があるとき抗生物質という武器を失った時、時代は1940年以前に戻る。

破傷風も、肺炎も、赤痢も、チフスも、淋病も、梅毒も、結核も、すべてが多剤耐性菌として、また治らない病気になっていく可能性がある。

スーパー淋菌が出てきたように、スーパー破傷風も、スーパー肺炎も、スーパー赤痢も、ありとあらゆる病気が凶悪化していくかもしれない。

本当にそうなったとき、何が予測されるのか。

たとえば、売春地帯には「治らない性病」が蔓延して悲惨なことになるのは想像できる。感染症に最も移されやすいのは性産業で仕事をしている女性たちである。

その女性が自分が感染したことに気付かないままビジネスをしていると、次々と男たちを感染させることになる。その男たちがまた違う女性を感染させる。

一度、売春地帯がそうなったとき、そこから一般家庭や恋人たちに広がって行くから、かなりの悲劇が生まれることになる。それこそ生命に関わる悲劇である。

抗生物質では治せないスーパー淋菌は日本の風俗店から発見されているのだが、それを見ても分かる通り、日本人もまったく他人事ではない。

他人事どころか、当事者になる可能性も高い。若い女性の間で梅毒がどんどん拡大しているのだが、マスコミはほとんどこれを報道しない。

中国人が風俗の女性たちを「爆買い」するようになってからそうなっていることも報道しない。(日本女性の梅毒感染。梅毒をばらまいているのは誰なのか)

この梅毒がスーパー梅毒になったら、日本の風俗業界はパニックになるだろう。

スーパーバグの蔓延はこれから必ず起きることであり、何らかの対策が取られない限り、それは避けられない。下手したら、3秒に1人を殺す細菌が性産業の女性を皆殺しにする悪夢のような世界も生まれるかもしれない。

もし、スーパーバグが尋常ではない広がりを見せるようになったら、性産業と乱脈なセックスはHIV/エイズが蔓延していた以上のリスクとなる。


HIV/エイズは性産業に関わる女性や男たちを恐怖のどん底に突き落とした。もし、スーパーバグが尋常ではない広がりを見せるようになったら、性産業と乱脈なセックスはHIV/エイズが蔓延していた以上のリスクとなる。
https://www.bllackz.net/blackasia/content/20170617T0004420900.html


31. 中川隆[-6646] koaQ7Jey 2017年8月16日 11:25:47 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

風俗嬢にもなれない「最貧困女子」から人生について考えてみた
http://diamond.jp/articles/-/138222
2017.8.16 橘玲:作家 ダイヤモンド・オンライン


作家であり、金融評論家、社会評論家と多彩な顔を持つ橘玲氏が自身の集大成ともいえる書籍『幸福の「資本」論』を発刊。よく語られるものの、実は非常にあいまいな概念だった「幸福な人生」について、“3つの資本”をキーとして定義づけ、「今の日本でいかに幸福に生きていくか?」を追求していく連載。今回は現代日本の貧困について考える。

■リア充とプア充

 私が「人生のインフラ」を構成する3つの資本(金融資産・人的資本・金融資本)に思い至ったのは、現代日本の(とりわけ若い女性の)貧困を取材したノンフィクション作品を読んだときです。読者のなかには「貧困のことなど興味がない」というひともいるかもしれませんが、これは私たちがどのような社会に生きているかを知る興味深い事例なので、その話をしましょう。

 ジャーナリストの鈴木大介氏は、『最貧困女子』(幻冬舎新書)で“リア充”と“プア充”について述べています。

 リア充とは、一流企業に勤めていたり、友だちや恋人がいたりして、ネット上だけでなくリアル(現実)も充実している若者のことです。

 一方プア充は、貧困ラインを大きく下回る年収100万〜150万円の地方の若者たちのことですが、鈴木氏は「彼らはプアではあるが“貧困”ではない」といいます。なぜなら、彼らの日々の生活は充実しているからです。

 鈴木氏が紹介するプア充は北関東に住む28歳の女性で、故障寸前の軽自動車でロードサイドの大型店を回り、新品同様の中古ブランド服を買い、モールやホムセン(ホームセンター)のフードコートで友だちとお茶し、100円ショップの惣菜で「ワンコイン(100円)飯」をつくります。肉が食べたくなれば公園でバーベキューセットを借りて、肉屋で働いている高校時代の友人にカルビ2キロを用意してもらい、イツメン(いつものメンバー)で一人頭1000円のBBQパーティをします。

 家賃は月額3万2000円のワンルーム(トイレはウォシュレットでキッチンはIH)、食費は月1万5000円程度だから、月収10万円程度のアルバイト生活でもなんとか暮らしていけます。負担が重いのはガソリン代ですが、休みの日はみんなでショッピングモールの駐車場に集まり、車1台に乗ってガソリン代割り勘で行きたいところを回るのだといいます。宮藤官九郎脚本のテレビドラマ「木更津キャッツアイ」で描かれた世界そのままで、彼ら彼女たちの生活は友だちの絆によって成立しています。

 誰もが同じような経済状況で貧富の格差がほとんどないから、「生活がキツい」と感じることはあっても自分が「貧しい」とは思いません。不幸や貧困は相対的なものですから、客観的な基準ではプアでも主観的には充実しているひとたちがいることは不思議でもなんでもないのです。

 ちなみに彼らは将来についても現実的で、「さっさと彼氏と共稼ぎになったほうが生活も人生も充実」するから早婚が当然で、「(この辺では)女は30代になっても賃金上がらないし、むしろ年食うほどマトモな仕事がなくなる」から、金はなくても体力がある20代で第一子を産んで、30歳になるまでに「気合で」子どもを小学校に上げるのだといいます。

 乏しい収入を人的ネットワーク(社会資本)で補うのは、東南アジアなど貧しい国ではごく当たり前のことです。そこに日本的な特徴があるとすれば、フィリピンなどでは家族のつながり(血縁)が大切にされるのに対し、地方のマイルドヤンキーたちは「友だち」を社会資本にしていることでしょう。

 地方の若者たちの友だちネットワークは、同級生からなる5〜6人の「イツメン」を強固な核とし、同い年の仲間が30人くらいいて、先輩や後輩を合わせれば100人程度の集団を形成しています。彼らは地元が大好きで友だちを大切にしますが、金融資産や人的資本はほとんど持っていません。「資本」が社会資本に大きく偏っていることを考えれば、“友情”や“地元愛”という特定の価値観だけが極端に強くなるのは当然のことなのです。

■デフレ化するセックス

 バイトや非正規雇用で貯金がなくても、分厚い社会資本を持つことで充実した人生が送れる。そんなプア充が存在するのは素晴らしいことですが、問題なのは誰もが「友だちの輪」に入れるわけではないことです。

 友だちグループは、「俺らに合う」奴を仲間とし、「ウザい」奴を排除することで成立する人間関係です。これはあらゆる共同体(コミュニティ)に共通する法則で、参加資格に(しばしば暗黙の)高いハードルがあるからこそ、内部の結束が高まります。

 しかしこれは、どの友だちグループにも所属できない層が一定数生まれるのは避けられない、ということでもあります。これほどまでいじめが社会問題になりながらも“根絶”できないのは、それがヒトの本性にもとづいているからです。

「地元」はベタな人間関係の世界ですから、いったん友だちグループから排除されてしまうと、なにひとつ楽しいことがありません。こうして学校を卒業すると(あるいは中退して)東京や大阪などの大都市を目指すのですが、そのときじゅうぶんな金融資産か人的資本を持っていないと、(社会資本は地元に捨ててきたのですから)すべてをかき集めてもほとんど「資本」を持たない状態になってしまいます。鈴木氏はこの状態を「貧困」と定義するのです。

 これまで経済大国・日本では、若い女性は貧困とは無縁だと考えられてきました。「若い」というだけで市場価値があり、その気になれば人的資本を「水商売」や「風俗」でマネタイズ(現金化)できるからですが、ジャーナリストの中村淳彦氏は『日本の風俗嬢』(新潮新書)で、2000年あたりを境に風俗の世界に大きな地殻変動が起きたと述べています。

 ひとつは、少子高齢化と価値観の多様化(男子の草食化)によって風俗の市場が縮小したことです。もうひとつは、女性の側に「身体を売る」ことへの抵抗がなくなって、風俗嬢志望者が激増したことだといいます。

 需要が減って供給が増えたのだから、市場原理によって価格が下落するのは当然です。これが「セックスのデフレ化」で、かつては月100万円稼ぐ風俗嬢は珍しくなかったのに、いまでは指名が殺到する一部の風俗嬢の話でしかなく、地方の風俗店では週4日出勤しても月額20万円程度と、その収入はコンビニや居酒屋の店員、介護職員などとほとんど変わらないといいます。

 貧困線上にある若い女性にとってさらに深刻なのは、景気の悪化によって風俗業界が新規採用を抑制するようになったことです。そのため現在では、10人の応募者のうち採用されるのはせいぜい3〜4人という状況になってしまいました。日本社会は(おそらく)人類史上はじめて、若い女性が身体を売りたくても売れない時代を迎えたのです。

 このようにして、金融資産と社会資本をほとんど持たずに地方から都会にやってきた若い女性のなかに、唯一の人的資本であるセックスすらマネタイズできない層が現われました。

 彼女たちは最底辺の風俗業者にすら相手にされないので、インターネットなどを使って自力で相手を探すか、路上に立つしかありません。それでもじゅうぶんな稼ぎにはほど遠く、家賃滞納でアパートを追い出され、ネットカフェで寝泊まりするようになる――すなわち「最貧困女子」の誕生です。

■風俗で働く高学歴女子大生

 風俗の仕事が若い女性たちに認知されたのは、獲得した顧客に応じて収入が増える実力主義・成果報酬の給与体系で、出退勤や労働時間、休日を自由に決められる完全フレックスタイムだからです。これはグローバルスタンダードにおける最先端の働き方で、サービス残業で会社に滅私奉公するのが当たり前という日本的労働慣行に適応できない若いひとたちにはきわめて魅力的なのです。

『日本の風俗嬢』でもうひとつ驚いたのは、風俗嬢たちがきわめて堅実な将来設計を持っていることです。

 東京新大久保のファッションヘルスに勤める33歳の女性は介護福祉士の資格を持ち、あと2年実務経験を積めばケアマネジャー(介護支援専門員)の受験資格をもらえるといいます。育児休業中の時間がもったいないのでAVデビューするという35歳の女性は、介護老人保健施設の現場主任をしていました。また大阪難波のSMクラブでは、9人の女王様のうち3人は介護の仕事をしていたといいます。彼女たちはみんな、年齢的に“性”を売ることができなくなったら介護の仕事に戻ることを考えているのです。

 風俗業界に介護関係者が多いのは、介護業界の賃金が低くてそれだけでは食べていけないということもありますが、いちばんの理由は仕事の性質がよく似ているからです。彼女たちからすれば、介護において高齢者に提供していたサービスを男性一般に拡張すると風俗になるのです。

 かつては身体を売ることが女性にとっての最後のセイフティネットとされていましたが、いまでは介護業界が、風俗で働けなくなった女性のセイフティネットになっているのです。

(作家 橘玲)


32. 中川隆[-5937] koaQ7Jey 2017年11月11日 10:12:08 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

風邪をこじらせて朦朧としながら、夜の世界の賃金を考える

数日前から風邪をひいた。こじらせないように注意していたのだが、意に反して症状は悪化してしまい、悪寒と頭痛と激しい咳が止まらない状態が今も続いている。

10ヶ月ほど前にインフルエンザにかかっているので、インフルエンザと普通の風邪を比較できる立場にある。インフルエンザの症状は急激かつ強烈なのに比べて、重い風邪の方は身体の奥底から疲労感が湧き上がる感じだ。

どちらにしても普通の能力が発揮できないのは間違いないのだが、風邪は誰でもいつでもかかるものなので、めったにかからないインフルエンザよりも、むしろ風邪の方が深刻度が高いのではないかと考えた。

こんな時にも、ふと夜に生きている女たちのことを思う。

昼職と夜職の大きな違いは、昼職は「月給」が基本であり夜職は「日給」が基本であることだ。また昼職は有休なども整備されていて一定時間働けば賃金が保障される「固定給」なのだが、夜職の多くは「歩合給」である。

業種によって、固定給と歩合給を組み合わせたものや、本人が月給か日給かを選択できる形態のものがあるのだが、基本的に夜職は「日給、歩合制」が普通である。


その仕事を長く続けないことを前提とした支払い?

ところで、一般の勤め人にはあまり馴染みのないものに「年俸制」という賃金の支払い方もある。外資系の会社の役員や経営者やエリート社員、あるいはスポーツ選手などは「年俸制」のことが多い。

年俸制、月給、日給……。

一般的に言えば、社会的な立場が強い側であればあるほど年俸制に近づき、社会的な立場が弱い側であればあるほど日給に近づく。

会社から見ると、個人の能力や才能を最大限に発揮して長く会社に留まって欲しい人を年俸制として雇う。

逆に、いくらでも代替がきく仕事に就いている場合や、長く働いてもらえない環境にある場合や、期間が限定されている季節労働などの場合は日給で雇う。

日給というのは、会社も本人も「その仕事を長く続けない」ことを前提として組み立てられた給与体系なのである。

さらに、夜の世界は雇用も企業の存続も浮き草のように不安定である。会社は「いつ飛ばれるか分からない」という疑いを個人に持ち、個人も「いつ会社が潰れるか分からない」という不安を持っている。

だから、「働いた分だけしか払わない」という会社と「働いた分だけもらう」という個人の利害が一致し、それが「完全歩合制」という給与形態になる。

いつ働いている人が飛ぶか分からない仕事、いつ給料が払えなくなるのか分からない会社であればあるほど完全歩合制の日給で払いたがる。

逆に、自分がいつ辞めるか分からない仕事、いつ潰れるか分からない会社で働く場合は、完全歩合制の日給が最も合理的な働き方だ。

社会の底辺になればなるほど、そして浮沈の激しすぎる真夜中の世界であればあるほど完全歩合制の日給になっていくのは、そのような理由がある。


人は頑強な機械のように常に一定の能力で働けない

ところで、完全歩合制の日給は真夜中の世界で働く人間に最適化されたシステムであるのは間違いないのだが、この完全歩合制の日給には、働く側にとって大きなデメリットがある。

それは「働かないと1円も稼げない」ということだ。

年俸制や固定給の月給で働いている人たちは、たとえ風邪や事故で一週間くらい働けなくても、固定賃金の部分で収入の激減をカバーすることができる。

年俸制の場合は、年間の給料が保証されているのでブランクがあっても何の問題もない。月給の場合も3日や4日の休みくらいは、ほぼ賃金に影響がないようになっている。

しかし完全歩合制の日給は、そうではない。

その日働けなければ入ってくる金はゼロだ。3日休めば3日分ゼロだ。一週間も休めば収入は激減する上に、会社からも「もう来なくていい」と見捨てられる可能性もある。

夜の人間たちの収入が月によって増減し、日によって増減するのは、まさに「働いていない分はゼロ」というシビアな現実がそこにあるからである。

では、人は頑強な機械のように常に一定の能力で働くことは可能なのだろうか。常識的に考えると、それは不可能だ。

人の体調は日によって変化するし、時には病気もするし怪我もする。精神的に不調になったりすることも珍しくない。

その振幅は人によってまったく違うが、どんな頑強で強い精神力を持った人であっても、病気もすれば怪我もすれば精神的に落ち込む日が必ずある。

さらに、自分がいかに体調管理に気を付けていたとしても、仕事自体が景気や天候に左右されることも多い。

「大工殺すにゃ刃物は入らぬ。雨の三日も降ればよい」というが、雨が降ったら大工仕事は中止になり、完全歩合制の日給で働いている大工は1円も稼げない。

風俗なども意外に天候に左右される職種で、雨が降ったら客が来なくて風俗嬢はまったく客が付かないことも多い。客が付かなければ、収入はゼロである。

雨が降って喜ぶのは日給で雇われているタクシーの運転手だが、それでも都合良く雨が降るわけではなく、タクシーの運転手もまた仕事を転々とする。


休まなければ身体を壊すが、休んだら生活に窮する

人は誰でも重い風邪にかかる。どんなに体調管理をしていてもそれは避けられないことであり、それが軽く済むか重症化するかも運によるところが大きい。

風邪を抑える薬はあるが、風邪を治す薬はない。だから、風邪をひいたら症状が去るまで大人しく寝ているしかない。そこで無理すると症状はより悪化して自滅する。

しかし、仮にもし貯金が充分でなければどうなるのか。休むのが一番だと分かっていても、生活のために休むことができない状況に追い込まれる。

休まなければ身体を壊すが、休んだら生活に窮してしまう。

真夜中の世界では、そのギリギリのところで働いている人たちも多く、だから夜の女たちは生き急いで自滅するドッグ・イヤーのパターンになる。

最近、日本の風俗業界では梅毒が爆発的に流行しており、日本各地の風俗街のすべてで梅毒感染の風俗嬢が報告されている。

風俗が外国人を受け入れるようになっているので、危険度は凄まじく増している。しかし、風俗業界はまったく変わろうとしないので、梅毒の感染は絶対に止まらない。

そのため、これまでの感染数拡大は始まりに過ぎず、これから風俗嬢の感染は倍々ゲームで増えていくのは確実だ。

梅毒はきちんと治療したら治る病気だ。だから、表社会ではエイズと違ってあまり深刻に受け止められていないように見える。しかし、現場の風俗嬢の恐怖は相当なものがある。

もし梅毒にかかったら、風俗嬢は完治するまで仕事を休まなければならないのだが、治療は1ヶ月から2ヶ月かかることも多い。

治療が遅れた女性の場合だと、半年も働けなかったりする。それは、半年も収入がゼロになることを意味している。

固定給で働いている昼職の人間でも、半年も仕事を休んだら甚大な影響がある。

そう考えると、日給で完全歩合制なのにしばしば仕事ができない状況に追いやられる夜の女性たちの深刻さは、相当なものがあると分かるはずだ。

今は順調でも、一瞬で生活が崩壊してしまう可能性があるのが夜の世界なのである。風邪をこじらせて朦朧としながら、私はずっと夜の女たちのことを考えている。
https://www.bllackz.net/blackasia/content/20171111T0048410900.html


33. 中川隆[-5777] koaQ7Jey 2017年11月26日 14:57:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

貧困 下流女性 _ 新宿・歌舞伎町。ネットカフェに住む女たち- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-fE5AyXp8-k

先日、貧困に落ちた女性の話を動画で見たのだが、そこには新宿歌舞伎町のネットカフェで何ヶ月も、場合によっては1年近くも寝泊まりしている女性の人生が取り上げられていた。(新宿・歌舞伎町。ネットカフェに住む女たち)

その中の一人は、19歳の時に家族と喧嘩して家出し、歌舞伎町で違法スカウトの仕事をしながら生きている女性だった。

親との生活がうまくいかずに自暴自棄になって家出。さらに、生活保護を受けながらも、ケースワーカーと折り合いが悪くて自暴自棄になって投げ出し、家賃が払えなくなってネットカフェに流れ着いている。

いろんなものを投げ出して生きていることが見て取れる。彼女の知り合いという女性もまた、他人と折り合いが悪くていろんなものを投げ出して生きている女性だった。

最近、私は日本の風俗嬢と関わり、いろんな話を見聞きしたりしているのだが、風俗嬢もまた切羽詰まった生活をしている女性も多い。

一箇所の店でじっくりと計画的に働く女性もいる一方で、何か嫌になるとすぐに投げ出してあちこちの店を「放浪」するような女性もいる。

こうした女性は「転々虫」と呼ばれているのだが、実際に転々虫をしている女性の話を聞くと、少しでも気に障ることがあるとすぐに投げ出して仕事を辞めてしまう傾向にあることが分かる。

嫌なことがあると、その解決方法は「逃げること、辞めること、投げ出すこと」なのである。

すべてに関して「投げ出す」ことが身に付いており、だから彼女たちは人生のどの局面でも安定を手に入れることができず、社会の底辺を這い回ることになる。

社会のそれぞれの業界で一流の人の生き様は、「次々とやってくる人生の艱難辛苦にいかに真っ正面から立ち向かうか」がテーマになる。

社会の底辺を這い回る人たちもまた艱難辛苦が次々と襲いかかるのだが、彼らの対処は立ち向かうのではなく「いかに逃げるか」がテーマになる。
https://www.bllackz.net/blackasia/content/20171126T0347130900.html


34. 中川隆[-13642] koaQ7Jey 2018年9月16日 06:45:55 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18577] 報告
どん底に堕ちたら這い上がれないのは、さらに堕とす仕組みがあるから2018.09.16

日本の1980年代後半に起きた壮大なバブルで極限まで儲けたのは莫大な借金をして不動産や株式に突っ込んだ人である。1990年のバブル崩壊で為す術もなく破綻していったのも、莫大な借金をして不動産や株式に突っ込んだ人である。

この浮き沈みの激しさを倍加させているのは、「借りたカネ」であるのは言うまでもない。

個人事業主や起業家は、事業を始める時や継続する時や拡張する時には、必ず借金をするかどうかの選択に迫られるのだが、100%の人は事業の拡張のために借金をする選択をする。

借金は成長をブーストさせるものであり、一代で成り上がるには必須のツールである。

だから起業家や商人に「借金をするな」と言っても聞く耳を持たない。借りられるカネはいくらでも借りるし、それをすべて事業につぎ込んで人生を賭けた賭けをする。

たとえ、その借金で首が締まって爆死することになっても彼らはそうする。カネを借りて、修羅場に飛び込む勇気がなければ事業経営はできないのである。

だから、事業家の人生が強烈な浮き沈みの人生になってもまったく不思議ではない。借金が人生を良い方向にも悪い方向にも倍加(ブースト)させるのだ。(鈴木傾城)

最初の返済に失敗した時点で転落は決定的に

借金をするのは事業家だけではない。世の中には、最初から金銭観念がない人間もいる。

たとえば、石川啄木などはそうだった。この作家には経済観念など最初からなかった。

(ブラックアジア:石川啄木。娼婦の身体に溺れ、借金まみれになって死んでいった詩人)
https://blackasia.net/?p=9025


これだけ高度情報化の時代になり、高等教育も進んだ社会でも、金銭感覚に乏しい人は相変わらず存在している。銀行ローンや消費者金融が駅前に大きな看板を出しているのを見ても、それが分かるはずだ。

自分がどれだけの金利を課せられるのかを考えもせずに、15%の金利だろうが25%の金利だろうが、平気でカネを借りて回る人たちもいる。

この傾向は真夜中に生きる人たちに顕著である。働いて手に入ったカネを右から左へと贅沢品や享楽や豪遊で使い、足りなくなったらキャッシングして資金繰りする人も多い。

こうした人たちもまた人生の浮き沈みは凄まじい。金がある時とない時の差は、山から谷まで急斜面を一瞬で転がり落ちるような、そんな変動を見せる。

なぜ悠然と構えることができないのかというと、借金には金利があって期限もあるからである。

期日が決められていることで毎月のように、場合によっては毎週のように金策に追われる。そしてトータルで見ると借りたカネ以上に返さなければならない。

そのため、いったんキャッシングで自転車操業に入ってしまうと、最初の返済に失敗した時点で転落は決定的になる。月が変わるごとに谷の深さは底なしになる。

風俗に転がり落ちた女たちの少なからずが借金に追われて修羅場の中で生きているのは、私も確認している。追い詰められた中で精神的に今にも壊れる寸前の中で働いている。

そして、彼らは深みに堕ちたら這い上がれない「仕組み」にとらわれていく。底に堕ちたら、そこでは堕ちた者をより深みに突き落とす人間たちがいるからだ。

深みに堕ちたら這い上がれない「仕組み」とは

私は一時期、シンガポールの売春地帯であるゲイランに好んで泊まっていた時期があったのだが、ここでは24時間ずっと女たちがストリート売春をしていた。

ストリートに立つ女たちの国籍はまちまちだった。インドネシア女性もいれば、タイ女性もいれば、スリランカ女性もいれば、中国大陸の女たちもいた。中にはラオスから来たという女もいた。

彼女たちに話を聞くと、ほとんどは貧困から出稼ぎ売春を選び、手配師に飛行機代や諸経費を前借りしているので、最初の数ヶ月は売春してもカネが入らない状況に置かれていた。

体調が悪くても、精神を病んでも、借金を返し終わるまで逃げられないのである。この修羅場に、女たちはこぞってアルコールやドラッグに手を出して憂さ晴らしをする。

私の知っている女たちは、アルコールやドラッグが好きな女たちが多かった。なぜ、彼女たちがそうなるのかというと、売人たちがうようよしていて親切に声をかけてくるからである。

「つらいのかい。じゃ、これで忘れたら?」とドラッグを手渡しする。

インドネシアの売春地帯でも似たようなものだった。売春宿に女たちは手配師(人身売買業者とも言う)にカネを建て替えてもらって連れて行ってもらっているので、彼女たちも最初の数カ月は無給で働くことになる。

売春宿には「ママサン」と呼ばれるオーナーがいるのだが、このママサンが曲者(くせもの)だった。

新米の女が来たら積極的に女たちを酒やタバコやドラッグやギャンブルをけしかけて依存症にさせたり、華美な服を次から次へを買わせてカネを散財させる。

(ブラックアジア:インドネシアの夜。一番「怪しげな者」は誰だったのか?)
https://blackasia.net/?p=3235


なぜそんなことをするのか。カネを稼ぐどころか使わせることによって女たちが永遠に売春地帯から抜け出せないようにするためだ。

転落したら、転落した世界でそこから這い上がれないようにより深い地獄に突き落とす。そのような世界がすべての国のアンダーグラウンドで定着しているので、それはもはや「仕組み」として理解すべきなのだ。

若い女たちは、自分がより地獄に突き落とされる「仕組み」の犠牲になっているということに気づかないまま、より深みに堕とされていく。

インドネシアの辺境の地で真夜中に渦巻く愛と猜疑心の物語。実話を元に組み立てられた電子書籍『売春と愛と疑心暗鬼』はこちらから。

それは、地獄に続く落とし穴にも続いている

事業家は経営がうまくいかなくなって借金まみれになり、やがて自転車操業に追い込まれるようになると、まるで降って湧いたように救世主のような人間が姿を現す経験をする。

その見知らぬ人間は、丁寧で紳士的で優しい口調で「儲かるビジネスがあるのですが、一緒にやりませんか。出資してくれれば大儲けですよ」とささやく。

あるいは、「儲かる貴金属取引」「儲かる新規公開株」「儲かる不動産経営」のような話をしてくる人もいる。

「別に無理にとは言いませんよ。他にもこの話に乗りたいという人はたくさんいますから」と言って、出資を無理に誘わないのだが心理的な揺さぶりで出資を促す。

普段なら「胡散臭い」と思っていても、本業が火の車のときはワラをもつかむような気持ちでいるので、深く考えることもなく金を出して赤子の手をひねるようにカネを持っていかれる。

カネで転落した人間の前には、それが必ずこのような地獄からの使者が現れて、堕ちた人間をより深みに突き落とす世界がある。

上流階級の人間は親の資産と財産を継承させる「仕組み」が機能しているのはよく知られているのだが、社会の底辺では失った人間からさらに奪う「仕組み」が機能していることはあまり知られていない。

それは誰かが意図的に作り上げたものではなく自然発生的にできた仕組みで、日本だろうが欧米だろうが東南アジアだろうが、すべての国で同じ世界がある。

底に堕ちたら這い上がれないのは、堕ちた人間をさらに堕とすという現象に気づかないまま、ずるずると泥沼にはまっていくからである。

社会が自然発生的にこの「仕組み」を内包していることに気づかなければ、どこまでも闇に引きずり込まれていく。

では、この地獄に堕ちたくなければどうするか。アンダーグラウンドの仕組みをよく知っておくのはもちろんだが、それよりもさらに良い方法がある。

借金の入口で引き返す。常識をルールとして持つ。これだけで、かなりの人が助かる。

借金はひょっとしたら天国の入口かもしれないが、地獄に続く落とし穴にも続いている。堕ちたら、さらにひどい人間がやってきて、もっとどん底に落とす。

しかし、最初から関わらなければ何もない。トラブルはどのように解決するかを考えるより、最初から避ける方がいい。それはすべてにおいて通用する。(written by 鈴木傾城)


シンガポールの売春地帯ゲイランでストリート売春をするタイ女性。若い女たちは、自分が「より地獄に突き落とされる仕組み」の犠牲になっているということに気づかないまま、より深みにはまっていく。
https://blackasia.net/?p=9373

35. 中川隆[-13713] koaQ7Jey 2018年12月02日 12:00:08 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-21547] 報告

<新宿・歌舞伎町>ホストの街に散る命−−事件記者ルポ
12/2(日) 10:00配信 毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181202-00000001-maiall-soci


<新宿・歌舞伎町>ホストの街に散る命−−事件記者ルポ


東京最大の歓楽街・歌舞伎町。平日夜でも人波は絶えない=東京都新宿区で2018年10月31日、春増翔太撮影(画像の一部を加工しています)


 10月2日午後7時過ぎ、東京・歌舞伎町のビルから20代の女性が飛び降りた。

 「すごい音がして外を見たら、女性が倒れていました。そばにはスーツを着た男性もあおむけて倒れていて、頭を押さえていました」。直後の様子を目撃した近くの飲食店の女性店員(21)が話した。女性は転落した際、真下にいた通行人を巻き込み、男性が重傷を負った。女性は搬送先の病院で死亡が確認された。

【暴行死未婚10代母 夢の成就と家族の幸せを願う言葉を書き連ねた帳面】

 屋上に通じる外階段には女性の靴が残されていたという。自殺とみられるが、事件性がないため警察による発表はなされず、動機は明らかになっていない。

 なぜ女性は歌舞伎町で死を選んだのか。記者は女性を知る人を探した。

 ◇「人生詰んだ」

 「初めて会ったのは9月上旬の深夜。私から声をかけたんだよね。歌舞伎町の路上でお互い一人でいたから『飲みに行こうよ』って。それから何回か飲んだり、ご飯食べに行ったり。人づてに飛び降りたって聞いたのは2日後くらいかな。正直驚きはなかった。あの子、ホストにはまっていて病んでる感じだったから」

 10月22日深夜。現場近くの路上で聞き込みを続けると、飛び降りた女性を知る18歳の少女に行き当たった。

 少女によると、女性は歌舞伎町のホストクラブの常連だった。「担当」と呼ばれるホスト目当てに、毎晩のように店に通っている様子だった。

 「めっちゃお金を使った時は『好き』って言ってくれるけど、本当の人の気持ちって分からない」「相手からしたら結局私はお金を使うだけの存在。好きなのは私だけなのかなあ」。女性はそんな話をしていたという。

 夜の店で働いているらしかったが、「200万円の掛け(ホストクラブへのツケ)がある」とも話していた。最後に会った9月中旬、女性が発した言葉を少女は覚えている。「私の人生、もう詰んだー」

 ◇追い込み

 女性が自殺した原因は何だったのか。本心は分からない。ただ歌舞伎町ではホストとの関係で悩み追い詰められる女性客は少なくないという。

 「地方から上京してホストクラブに通い出して、お金がなくなって昼の仕事辞めて風俗に勤め出す子なんてざらにいるよ」。歌舞伎町の路上で話を聞いた茨城県出身の22歳の女性は言った。しばらくして「私もだけどね」と明かした。

 地元で看護助手として働いていたが、ネットで出会ったホストに誘われて18歳で上京。相手が勤めるホストクラブに通い出し、多いときは一晩で30万円以上使うこともあった。すぐに月十数万円の給料では足りなくなり、19歳で看護の世界を離れて風俗店で働き始めた。「周りにいる子もだいたい同じ」。この日もホストクラブで5時間飲んだ帰りだという。

 女性はホストクラブについて、「優しくしてくれることが魅力」だと語る。話を聞いてくれる。ほめてくれる。酒を飲み、時間を忘れて楽しめる。そのうち恋愛感情を抱き始める。「来てくれるとうれしいと言われれば行っちゃうし」

 ホストは売り上げによって、店内でのナンバー(序列)が決まる。女性客たちは「担当のナンバーを上げたい」という思いから思わず高いボトルを入れてしまう。「掛け(ツケ)でもいいから」という言葉に乗れば借金はふくれあがる。年末年始のかき入れ時を控える10月は閑散期とされ、ホストによる「掛け」の回収もきつくなるという。

 「客は愛の形として金を注ぐけど、ホストは金は金としか見ていない。追い込みをかけられた時にそれに気づいて、うつになったり自殺未遂を起こしたりするんだよね」。別の常連客の女性は言う。

 ◇負の連鎖

 歌舞伎町には200〜300のホストクラブが集まり、数千人のホストがいるとされる。ここ20年で店の数は変わっていないが、同地に事務所を構える公益社団法人「日本駆け込み寺」のスタッフ、乾龍一さん(42)は「内実は大きく変わった」と話す。

 自身も15年ほど前までホストをしていた乾さんは「昔は女性経営者などの客が多かったが、不況のせいでそういう客は減った。今は学生でも、会社員でも、とにかく客にして、広く薄く金を搾り取ろうという風潮が強くなりました」と話す。日本駆け込み寺にはそんな女性たちからの相談も寄せられる。

 ただ乾さんは疲弊した業界において、ホストたちもまた追い込まれている、と感じる時があるという。

 「先日相談に来た北海道出身の21歳のホストは月給がマイナス2000円でした。支給された服の代金の返済や寮費、旅行の積み立て、わけのわからん天引き。差し引いたらただ働き以下だったわけです。ここに来たとき、ほとんど何も食べてない日が続いて参っていました。うちに来たのは心療内科に紹介されたからです」

 テレビで見かけるような高級マンションに住み、スポーツカーを乗り回すホストは、ごく一握りに過ぎない。ほとんどは体を壊すか、心を病むかして歌舞伎町を去っていく。客の掛けを回収できずに「飛ぶ(失踪する)」ケースも多い。

 「この街はおかしなっとるんや。ホストもホスト通いも自由やけど、甘い文句に釣られてこき使われるホストもある意味の被害者かもしれん。その被害者が客を追い込み、新たな被害者を生む。それが今、この街で起きとることなんちゃうかな」。日本駆け込み寺代表の玄秀盛さん(62)は言った。

 警視庁の捜査関係者によると、歌舞伎町では10月の1カ月間で少なくとも7件の飛び降り自殺や未遂騒ぎがあり、5人が死亡した。いずれのケースも動機は明らかになっていないが、死者のうち3人は若い女性だった。

 取材を続けていた10月最後の金曜日の26日。この日もまた夕方に1人の女性が、ビルの屋上から転落して亡くなった。約2時間後、記者が現場に着くと、警察の規制線は既になく酔客が行き交っていた。何事もなかったかのように、いつもの歌舞伎町の夜が始まろうとしていた。【春増翔太、山本佳孝、土江洋範】

 ◇支援を求めて

 「誰にでも寂しさを感じたり、悩んだりすることはある。精神的に弱ったり、お金に困ったりすることも恥でも何でもないんですよ」。自殺相談に応じているNPO「OVA」(東京都新宿区)代表理事で精神保健福祉士の伊藤次郎さん(33)は言う。「困ったときは他者に頼ればいい。当たり前の正しい行動です。行政や支援団体、病院、生活保護などの枠組みはそのためにあるんです」

 OVAにも、歌舞伎町にいる女性やホストたちから相談が寄せられることがある。「彼ら、彼女らは日々の中で感じる寂しさを埋める居場所を求めて夜の街に出入りしている。でも、それは決して特殊なことではない」と伊藤さんは言う。

 厚生労働省の統計によると、2017年の自殺者数は2万1321人と09年(3万2845人)から減り続けている。しかし15〜34歳では、自殺が死因の第1位になるなど「深刻な状況にある」(同省の自殺対策白書)とされている。

 伊藤さんによると、自殺を考える人は「自分はだめだ」「私が悪い」と自責の念を抱くケースが多く、誰かに相談することを恥じる傾向があるという。「特に夜の店で働く人々は自らの立場を後ろめたく思っていることがあります。でも、悩む人が世間の目を気にしてSOSを出せないなら、それは社会の問題です」と指摘する。

 「死にたい」は勇気を出して告白したSOSだというのは、自殺防止に取り組む人々では共通の認識だ。近年、自殺相談に応じる民間の団体は少しずつ増え、若い世代に向けてラインなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の窓口もある。伊藤さんも「あなたや周囲の人が少しでも『死にたい』と思ったら、知人でも私たちのような支援団体でも構わないので、ためらわず相談してほしい」と話している。

 ◇相談に応じている主な支援団体

 公益社団法人「日本駆け込み寺」

 どんな相談でも受け付けている。歌舞伎町の事務所も年中無休で対応

 一般社団法人「若草プロジェクト」

 貧困や虐待、性的搾取など少女、若い女性の相談を受け付けている

 一般社団法人「Grow As People」

 風俗など「夜の仕事」に関わる女性たちの相談を受け付けている

 NPO法人「BONDプロジェクト」

 ラインやメールで10〜20代の女性の相談を受け付けている

 NPO法人「国際ビフレンダーズ東京自殺防止センター」

 年中無休で匿名可の電話相談を受け付けている

 NPO法人「OVA」

 子供や若者を中心にメールやチャットで自殺相談を受け付けている
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181202-00000001-maiall-soci

36. 中川隆[-13711] koaQ7Jey 2018年12月03日 08:32:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-21580] 報告

家賃4万円風呂なし、AV女優の過酷すぎる貧困
16年前と比べて月収は85%も減っている
中村 淳彦 : ノンフィクションライター 2017/10/12 11:30
https://toyokeizai.net/articles/-/192076

絶望的な負の連鎖に巻き込まれるAV女優は、深刻な収入減となっている


2016年3月、自らの意思に反してAV作品に出演させられた女性たちの存在を女性支援団体が発表。その後、被害者の告発が相次いだことで、「AV出演強要問題」が社会に表面化した。AV女優たちの仕事とAV業界に、いったい何が起きているのだろうか。東洋経済オンラインの連載

「貧困に喘ぐ女性の現実」
https://toyokeizai.net/category/hinkon

でおなじみの中村淳彦氏の最新刊

『AV女優消滅』
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4344984692/toyokeizaia-22/

からその実情をあぶり出す。

AV女優はお金になる、稼げる。簡単に価値が認められる仕事の代名詞として、ずっと世間に認識されてきた。しかし、その定説は完全に崩壊している。

カリビアンコムなどの無修正動画サイト、XVIDEOSなどの無料無修正動画サイトの横行で深刻な客離れが起こり、長年若者には見向きもされていない。AVをDVDやダウンロードで購入する客層は主に40代以上、メインは団塊世代と市場はどんどんと小さくなっている。

メーカーは利益を確保するため、製作費を下げながらタイトル数を増やし、供給過剰でいくらでも替えが利くAV女優は使い捨てとなる。1本あたりの売り上げは全盛期の6割、7割ダウンという状態で、さらに国内だけでなく、海を渡って海賊版がバラまかれているので、もう手に負えない。正規版が売れない上に、世界中の膨大な人々に無料鑑賞されているのでお金にならない。当然、AV女優の出演料の原資となる製作費は下がり続ける。絶望的な負の連鎖に巻き込まれるAV女優は、深刻な収入減となっている。しかも、いつまでも底打ちしない。

家賃4万円の風呂なしアパートに暮らすAV女優

「マジで貧乏。キッツイ生活。ほとんど贅沢しないけど、最低限の生活でお金がなくなって。食べ物を買うお金にも困ることが頻繁にある。だから食べ物は、賞味期限が切れていても普通に食べるし、この前は2年前のチョコを食べてお腹を壊したし。電気とかガスとか、最悪なときは水道も止められちゃう。当然、携帯は毎月止まっちゃうし」

厳しすぎる状況の中で、ついに上位層である企画単体女優の貧困が始まってしまった。2016年末の取材である。


中澤美由紀さん(仮名)は企画単体AV女優、Fカップのバストを持ちスペックは高かった。常時4000人程度が入れ替わるAV女優の中で上位15パーセントの層にいながら、家賃4万円、風呂なしの老朽した木造アパートに暮らし、腐った食料に手を出すこともある。隙間風が吹きつける劣悪なアパートの部屋で、限界に近い貧乏を耐え忍びながら、前向きにAV女優をする。

「AV女優になって一人暮らしをしてから、ずっとそんな感じ。まわりには『どうしてAV女優なのに、そんな貧乏なの?』って不思議がられるけど、今は出演料が安い。だから、出演料だけで暮らそうとすると貧乏になる。たぶん、よっぽど売れている人以外は、みんな似たようなもの。私はどうしてもAV女優以外の仕事をしたくないの。嫌なことするくらいなら貧乏でいいし、なんとか歯を食いしばってきつい生活も我慢しています」

AV女優という職業にプライドがある

中澤さんは、AV女優という職業にプライドがある。貧乏でも、綺麗で華やかな存在でいるために維持費がかかる。ネイルは1万2000円、ヘアカラーとエクステで1万7000円、洋服やアクセサリーは中古や古着だが、毎月買うので月2万円ほど。自分自身の維持費を最優先に月4万〜5万円を投資し、家賃と光熱費で6万円、携帯代が1万円。月の固定費は11万円程度だ。

AV女優としての収入は、月15万〜20万円程度しかない。年収換算で180万〜240万円であり、その年収は低賃金が社会問題になる非常勤の介護職程度だ。毎月必要になる固定費を差し引いて可処分所得で計算すると、相対的貧困に該当してしまう。

「小学生からDカップくらいあって、子供の頃から将来はアダルトな世界に進むって思っていた。AV女優になろうって決めたのは、中学生のとき、ずっとブレなかった。どんな貧乏でも男から金をもらうみたいなことはしたくないし、絶対にしない。それじゃあ、男で食べていることになるから」

デフレ化が止まらないAV女優は、お金になる仕事どころか、もはや最低限の生活すら危うい仕事なのだ。

アダルトメディア事業を基盤に拡大したDMMは長期的な戦略で次々と他事業に進出したが、その他多くの中小企業でしかないメーカーは、他のことはできない。これからアダルトビデオ市場は拡大することは決してなく、縮小の一途をたどることを重々理解した中で、現状維持のために新作をリリースするしかない。

この数年間、撮影現場で常識となっているのは1絡みの撮影だ。

AV女優は1日“2絡み、1疑似”、つまり2回の本番セックスと、1回の本番以外の性的行為をすることで基本価格が設定されている。メーカーがプロダクションに支払う1日のギャラは、企画単体で25万〜40万円ほど、企画は12万〜18万円程度だ。業界には定価を軸に絡み(本番をするセックス)を何回するのか? という、本番回数でギャラ交渉が行われる習慣があり、メーカーは満額を支払えないので「絡み1回で半額にしてほしい」といった交渉をする。企画女優で絡みなし、フェラチオだけみたいな依頼をすると、グッと価格は下がって3万円や5万円程度になる。

収入はどれぐらい減ってしまったのか

AV女優の収入はどれくらい下落したか、大雑把に試算してみよう。

同じ企画単体レベルのAV女優を、全盛期だったキカタンブーム時の2001年と現在で比較してみる。2001年のAV業界はビデ倫系とインディーズ(非ビデ倫系)が拮抗して続々とメーカーが増えて、さらに違法な激薄ビデオも人気女優を起用して撮り下ろしていた。それらのビデオ撮影現場に加えて、コンビニ売りのDVD付のアダルト雑誌も売れていて、少なく見積もっても現在の倍以上の撮影現場数はあった。企画単体に依頼が集中して、単体女優よりも知名度の高い女優が続々と現れたことから当時は“キカタンブーム”と呼ばれた。

2017年現在、週1本月間4本の出演依頼があるならば、2001年だと少なくとも倍の依頼はある。当時から女優のレベルは著しく上昇しているので、評価は現在のほうが厳しい。現在25万円の女優は、2001年ならば40万円はとる。さらに2絡み1疑似の満額の撮影は減り、1絡み半額という依頼が多い。

【2001年の1カ月の収入】
 40万円(1日の出演料、本番2回)×8本(出演本数)×0.5(女優の取り分)=160万円

【2017年の1カ月の収入】
 12万5000円(1日の出演料、本番1回)×4本(出演本数)×0.5(女優の取り分)=25万円

稼働日数は異なるが、月収換算で16年前と比べて85パーセントダウンだ。セックスの濃厚さ、労働の密度は現在のほうが遥かに高い。

メーカーの販売不振対策は出演女優のクオリティーアップ、新鮮さ、さらに過酷な性行為という方向を選択した。AV女優は外見スペックで厳選、新人などの新鮮さも求め、さらなる性行為の労働が課されて仕事の総量は減っている。収入を下落させながら女優と現場の負担が増え続ける中で、続々と新人女優を投入している。撮影現場数は減り続けているので新人女優が入ってくれば、少なくとも同じ数の女優の仕事はなくなる。

さらに撮影素材を二次使用、三次使用する。これが賃金下落が止まらないAV女優の現状で、まだ底打ちしていない。そんな絶望的な状況下で、出演強要問題で世間から糾弾され、企画単体から相対的貧困の該当者が生まれてしまった。それがAV業界の現在の姿だ。


AV業界が存亡の危機に立たされる中で、業界を擁護する理由として貧困問題を持ちだし、「AV女優はどこにも行き場所がない、居場所を奪うな」みたいなことが一部で言われる。トンチンカンな擁護であり、非常に危険だ。AV業界がセーフティネットとなっているのは、実はAV女優以外の関係者である。

AV業界のシステムは、スカウトやプロダクションが商品である女性を仕入れて裸にし、女性の裸やセックスに依存しながらメーカーや制作会社が映像を撮影、DVDやネット配信、有料放送して男性客に販売する。女性の裸とセックスを様々なジャンルに投入してグルグルとまわして利益を上げ、利益が上がらなくなったら女性は交換となる。そういう、女性が乾電池のように扱われる構造だ。その周辺に専門誌やエロ本、AVライターがいておこぼれに与(あずか)る。

長年かかわっていた筆者を含めて、才能や能力がない人材が女性の裸やセックスの力を借りながら、なんとか価値のある商品を作って売る。そうして生活をしている。裸になってくれるAV女優の力を借りなければ、多くのAV監督、AV男優、メーカー経営者、プロデューサー、専門誌編集者、AVライター、プロダクションマネジャーあたりは、とても生きていけない。裸のない世界では商品を作ることができない。売る商品をほかのものに替えればいい営業担当者あたりはギリギリ他の行き場所があるかもしれないが、他の職種は行き場所がない。

逆に激しい競争をさせて選られながら活躍するAV女優たちは、若く、総じてスペックが高い。心身が健康ならば、容姿を求められる仕事は世間にたくさんある。付き合いたい、結婚したいという男性たちも殺到する。水商売や性風俗に転職したならば、富裕層相手の高価格帯の店舗に採用され、製作費削減で叩かれまくっているAV女優時代の収入くらいは簡単に稼げる。AV業界が消滅しても、AV女優たちの選択肢はたくさんあるのだ。

強要問題の解決は、存続の絶対条件

強要問題の解決は、AV業界が存続するための絶対条件だ。問題を解決するには、AV業界がセーフティネットになるのは女優以外の関係者だということを理解する必要がある。

政府が動き、警察が目を光らせ、逮捕者が続出する危機的な状況になっても、ほとんどのAV関係者は業界から離れることなく、日常業務を継続する。それは他産業に行き場のないことが理由で、なにが起こっても需要がある限りはAVを作り続ける。もう、腹をくくっている。厳しい法規制をかけてAV業界を潰したとしても、AV関係者は必ず残って需要に応えようと業務を継続する。

要するにこのまま最悪の事態となって排除されれば、地下に潜って誰にも見えないところで、女性を裸にして撮影して販売する。多くのAV関係者は「違法な行為は厭わない、しかし逮捕される事態は避けたい」という感覚がある。仮に法規制で禁止されるようになっても業務を継続すれば、地下経済化するため、税務署の管轄外となる。警察が多くの人員を投入して逮捕を繰り返して業務継続を諦めさせない限り、あらゆる法律は無視される。いわゆる地下AV業界となる。

AV業界は元々、暴力性が背景にある関係者による出演強要などは当たり前だった。地下に潜ってしまえば、未成年どころか、潜在的には最も需要が多そうな女子児童さえも続々と被害にあうかもしれない。

実際に2000年代半ばに世間を震撼させた「関西援交」グループは小中学生の女子児童を続々と無修正の裏ビデオに出演させて、輪姦、生本番、中出し漬けにしてわいせつ映像を全国にバラ撒いた。社会問題化したことで映像はインターネットでさらなる拡散をして、最終的には数人の子供の自殺者まで出している。

「関西援交」グループは中年サラリーマンの面白半分の副業だったが、AV業界を失った関係者が地下に潜り、そのような高い需要のあるリスクある映像制作に着手する可能性はある。グレーなりにも産業として成り立っていることで、未成年児童の出演に歯止めがかかっているのは、社会として大きな利点の一つなのだ。

地下AV業界内部でのトラブルは間違いなく多発する


さらに女性の取り合いや人材獲得トラブルで、地下AV業界内部での傷害、脅迫、恐喝は間違いなく多発する。実際にAV業界がグレーからホワイト化するのを嫌って、荒れた状況になるのを待つ関係者もいる。

荒廃は目に浮かぶ。男性視聴者の需要に応える現在のスタンスが踏襲されれば、騙されて誘導された女性を相手に了承のない異常な性行為をし放題、さらに地下経済なので売り上げは反社会勢力へと流れて、薬物が蔓延し、海外への人身売買や臓器売買などのビジネスに発展するかもしれない。

現在の起こってしまった出演強要に過剰にこだわって、表面的な実態を知った市民が正義感で産業全体を潰しても、意味がないどころか、新たな危険とさらなる被害者を生む本末転倒の事態となる可能性が高いのだ。AV業界を潰すだけでは絶対に丸くはおさまらない。「AV業界は女優以外の関係者のセーフティネット」という現実は、出演強要撲滅を考える上で外すことのできない事実といえる。

37. 中川隆[-13059] koaQ7Jey 2019年1月12日 09:46:22 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22222] 報告


先日、私は歌舞伎町でひとりの女性に会った。冷たい風が吹きすさむ中で、じっと売春する相手を探している女性だった。しかし、彼女は途中で怖気づき「やっぱり止めます」と言った。

後でいろいろ考えてみたのだが、彼女はネットカフェの住民だったのではないかと私は思ったのだった。その理由は記事の中で書いた。(ブラックアジア:ストリート売春をしていた女性が「やっぱり止めます」と震えて言った)

歌舞伎町を注意深く歩いている人間は誰もが気づくはずだ。その日本最大の歓楽街には、あちこちにネットカフェが林立している。

そして、そこにホームレス寸前の若い女性が大量に居着いていて、彼女たちの少なからずが売春をしていたり、風俗の仕事についていたりする。

さらに、激安デリヘルの待機場もまたネットカフェになっている。激安デリヘルで働く女性にはネットカフェ暮らしの女性もいるのだから、業者は待機場を用意する必要がない。

____

日本でホームレスが減っているのを単純に喜んではいけない理由とは?2019.01.

日本では1990年のバブル崩壊以後に企業が不良債権を抱えて身動きが取れなくなり、1990年代後半から求人を極度に減らし、非正規雇用をじわじわと増やす動きを加速させていた。

これを加速させたのが小泉政権なのだが、この時期にまともな仕事に就けない若年層が爆発的に増えていき、それが「格差問題」として認識されるようになった。

本来であれば、無収入の彼らは家賃すらも払えないので住所を失うところだったのだが、そんな彼らを親が自分の家に住まわせて養ったので、彼らはかろうじて路頭に迷う状況をまぬがれた。

親に頼れない若年層は、かろうじて見つかった日雇いの仕事を転々としながらネットカフェで生活するようになっている。

しかし、仕事が見つからない時はどうするのか。そんな時、彼らはマクドナルドで100円のコーヒーだけを注文してそこで寝るか、もしくは公園のベンチや駅の片隅や高速道路の下や河川敷のようなところで夜を過ごす。

まさに、ホームレスである。しかし、彼らは仕事が見つかればネットカフェに戻っていくので、「一時的ホームレス」であって「長期間ホームレス」ではない。そのため、なかなか行政に補足できないという点がある。(鈴木傾城)

貧困層は増えたがホームレスは減った

厚生労働省によって行われているホームレス調査によると、ホームレスはどんどん減っている。

2007年の調査では、厚生労働省の職員の目視でカウントされたホームレスは1万8564人だった。これが2017年には5534人にまで減少している。ざっと見ても、約70%もの減少だ。

格差がどんどん開き、日本人全体が収入が減り、貧困層が増えているのだが、あからさまなホームレス自体は減っている。これは、体感としても東京都や大阪府に住む人々には感じるかもしれない。

かつて大都市の地下通路は、ホームレスのねぐらになっていた。ところが、現在ではこういったホームレスは非常に徹底した追い出しが行われている。

それでも、地下通路に集まって段ボールで寝ているホームレスの姿もあるのだが、その姿は以前とは比べものにならないほど減ったことを感じるはずだ。

都市公園や河川で寝ているホームレスも「憩いの場を不法占拠している」という理由で追い出されている。しかし、追い出されたら、ホームレスは自立に向けて立ち上がっていったのだろうか。

いや、そうではない。自治体の職員は、こうしたホームレスを今、片っ端から「緊急一時宿泊場」や「ホームレス自立支援センター」に押し込んでいる。そのため、統計に記録されないようになっている。

さらに、かつてのドヤ街であった東京の山谷、横浜の寿町、そして大阪のあいりん地区のようなところでもホームレスが減っているのだが、なぜなのか。

それは彼らが豊かになったのではなくて、実は貧困ビジネスが定着したからである。

ホームレスを「メシの種」にする

今の日本では、ホームレスを「メシの種」にする貧困ビジネスが横行するようになっている。

ホームレスを無理やりドヤに収容し、彼らに生活保護を受けさせる。ドヤに住まわせる代わりに、その生活保護費のほぼすべてを毟り取る。このようなビジネスがスタンダードになったのだ。

2014年以後、私は東京の「山谷地区」、大阪の「あいりん地区」、横浜の「寿町」と言ったドヤ街を繰り返し訪れているのだが、どのドヤ街も宿泊施設をよく見れば、そういった貧困ビジネスを手がける宿が林立していることに気づいた。

昨今の生活保護受給者の増加は、もはや半分以上が高齢者になっているのだが、この中には高齢ホームレスを無理やりドヤに詰め込んで生活保護を略奪する貧困ビジネスがドヤ街を席巻していたのだ。

現代はホームレスでさえ金儲けの手段にされていて、骨までしゃぶられている。何のことはない、かつて路上で寝ていたホームレスは、カネのために貧困ビジネスをする業者が引き取っていたのである。

これらの業者はホームレスが餓死しない程度に生活保護受給金からわずかな金額だけを与えて、残りは自分たちのものにする。ドヤのひとつの部屋に押し込めるだけ押し込んでコストを削減し、どんどん頭数を増やして儲ける。

ホームレスはそういったところに吸収されて、数を減らしていた。

ホームレスが減ったという厚生労働省の統計をそのまま「良いことだ」と思ってはいけないのは、こうした「あこぎな貧困ビジネス」の結果としてホームレスが減少している事情が、いっさい考慮されていないからだ。

「日本は豊かだからホームレスが減っているのだ」と言っているアナリストもいた。あまりにも無邪気だ。アンダーグラウンドの恐ろしさを分かっていない。ホームレスが減っているのは、生活保護というシステムを食い物にしている業者がいるからなのである。


厚生労働省の統計が正確になる時

先日、私は歌舞伎町でひとりの女性に会った。冷たい風が吹きすさむ中で、じっと売春する相手を探している女性だった。しかし、彼女は途中で怖気づき「やっぱり止めます」と言った。

後でいろいろ考えてみたのだが、彼女はネットカフェの住民だったのではないかと私は思ったのだった。その理由は記事の中で書いた。(ブラックアジア:ストリート売春をしていた女性が「やっぱり止めます」と震えて言った)

歌舞伎町を注意深く歩いている人間は誰もが気づくはずだ。その日本最大の歓楽街には、あちこちにネットカフェが林立している。

そして、そこにホームレス寸前の若い女性が大量に居着いていて、彼女たちの少なからずが売春をしていたり、風俗の仕事についていたりする。

さらに、激安デリヘルの待機場もまたネットカフェになっている。激安デリヘルで働く女性にはネットカフェ暮らしの女性もいるのだから、業者は待機場を用意する必要がない。

このネットカフェには、日雇いで暮らしている男たちもまた大量に住み着いているのだが、彼らもまた繁華街のど真ん中でホームレスになるかならないかの瀬戸際のところで生きている。

地代の高い歓楽街でネットカフェの経営が成り立ち、しかもそれが林立していることから「ホームレスになる一歩手前で踏みとどまっている人間」がいかに多いのかを私たちは気づくべきだ。

極貧の若年層は、今やみんなネットカフェという「特殊な寝泊まり場所」を転々としている。

彼らは今でこそ「若年層」という括りだが、すでに30代を超えている人も多いわけで、年齢がいけばいくほど綱渡りが厳しくなって、どうにもならなくなっていく。

彼らもまた、将来の「生活保護予備軍」である。いずれ貧困ビジネスに絡み取られて、確実に生活保護費を搾取されることになる。

こうした状況を俯瞰すると、日本のホームレスが減っているのは「生活保護というシステムが今はまだ機能しているから」ということに気づくはずだ。

もし日本政府が膨れ上がる社会保障費に悲鳴を上げて、食い物にされている生活保護費から貧困ビジネスを排除するようになったらどうなるのか。

あるいは生活保護というシステムが根幹から破綻したりすると、私たちは何を見ることになるのか。信じられないほどのホームレスが街に溢れるのを見ることになる。ホームレスで溢れかえることになる。

よく世界を見て欲しい。生活保護というシステムが成り立っていない国は、ホームレスだらけではないか。日本も生活保護が破綻したら当然そのようになる。皮肉なことだが、その時こそ厚生労働省のホームレス調査の統計は正確になる。(written by 鈴木傾城)

厚生労働省によって行われているホームレス調査によると、ホームレスはどんどん減っている。2007年の調査では、厚生労働省の職員の目視でカウントされたホームレスは1万8564人だった。これが2017年には5534人にまで減少している。
https://blackasia.net/?p=10891

38. 中川隆[-9852] koaQ7Jey 2019年6月05日 17:50:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2583] 報告
「パパ活」のはずが「風俗」に堕ちる「貧困女子」たち
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/column/2019/06/16/post-2307.html
サンデー毎日 2019年6月16日号

牧太郎の青い空白い雲/721 

 恥ずかしながら「パパ活」という言葉を知らなかった。

 つい最近のことである。旅先の名古屋の繁華街、錦の居酒屋。浜焼きが人気というこの店、いやに"中年男と女子大生"といった案配のカップルが目立つ。

 いわゆる「同伴出勤」かな?と思った。高級クラブのホステスが男性客を連れ出し、夕飯を済ましてからクラブに出勤する。早い時間から、お客を"獲得"するには「客引き」よりも確実な方法だ。

 店によっては「同伴デー」を設けたり、月に何回か「同伴」するノルマを課しているところもあるらしい。

 でも、それにしては、女の子のファッションがなんとなく素人っぽい。

「ああ、あのカップルですか? アレは『パパ活』ですよ」と地元の方が説明してくれた。

「パパ活?って何ですか?」

「東京でも流行(はや)っているんでしょ? 要するに"肉体関係なしで、お金に余裕のある年上男性とデートして、小遣いをもらう活動"―ですよ。"あしながおじさん"的なイメージもありますけど......。『パパ活』はテレビドラマにもなっているんですよ」

 知らなかった。

 それにしても、カラダの関係がなく、デートをするだけで金銭的支援を受けるなんて......そんなことが可能なのか?

「まあ、事実上の援助交際ですよ。いつか、彼女たちは売買春に堕(お)ちてしまう」

 そう考えるのが普通だろう。

    ×  ×  ×
『東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓(つまず)いたのか』(中村淳彦著、東洋経済新報社)という本を読んだ。著者は20年以上、AV女優や風俗嬢の取材をしてきたというノンフィクションライター。著者は2000年代半ばから「もしかして日本はおかしくなっているのではないか?」と違和感を抱くようになったという。

 というのも、以前は、自分のあられもない姿の映像を世間にさらけ出している!というAV女優は、月に100万円ぐらい稼いで、すぐ富裕層になったものだ。昨今は違う。「出演料が安すぎて、とても普通の生活ができない」と彼女たちは嘆く。そればかりではない。援助交際(売春)の代金も大幅に下落しているのだ。

 その道も、需要・供給の割合が「価格」を決める。

 要するに「カラダを売りたい」という女性が急増。その価格が急降下しているというのだ。

 この本は、ごく普通の女性がなぜカラダを売るのか? その動機を細かくリポートしている。

 例えば、介護福祉士という女性。国家資格を持つ専門家なのに、彼女の月収は手取り14万〜16万円程度。低賃金だ。貧乏で貧乏で......生きていけない。

 国立大に医学部の現役女子大生の場合は、「欲しいものを買うためのお金が必要だから、パパ活する」というのではない。実は、彼女の両親は非正規の共働き。世帯収入はせいぜい500万円程度。弟が2人いて、仕送りが期待できない。

 アルバイトだけでは学費と生活費を賄うことができない。「パパ活」しか選択肢がない!というのだ。

    ×  ×  ×

 東京私大教連の調査では、昨年度の親の仕送りは、調査開始以来、過去最低の8万3100円。入学費用の借り入れは自宅外通学者で平均238万円。年を追うごとに、大学生の経済状態は苦しくなっている。

 大学を辞めるか? 「パパ活」を続けるか?

 貧乏な女子大生は悩んでいる。

 今年1月、茨城県神栖(かみす)市内で、当時18歳の女子大生が他殺体で見つかった。容疑者として35歳の無職の男が死体遺棄容疑で逮捕された。でも、「2人の出会い」がまるで分からなかった。

 なぜ、放課後、東京から茨城まで容疑者を訪ねたのか? それが謎だった。

 しばらく経(た)って、2人は「パパ活」で出会っていたことが分かってきた。『週刊新潮』2月14日号などは十数万円、あるいは30万円の金銭トラブルが起きていたことを報じた。「パパ活」のトラブルであろう。

 僕の見方だが「パパ活」は危険過ぎる。

 今回の事件がそうであったかは分からない。ただ、「パパ活」の中には「春」の売買もあるだろう。

 それにしても、貧困女子大生は自らの若さや性と引き換えにカネを得るところまで追い詰められているのか。若者の「貧困」はここまできているのに......政府は何をしているんだろう?

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