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静岡・袴田事件に再審開始決定(3月27日) 〔日本国民救援会〕 
http://www.asyura2.com/13/nihon31/msg/322.html
投稿者 gataro 日時 2014 年 3 月 27 日 10:54:29: KbIx4LOvH6Ccw
 

静岡・袴田事件に再審開始決定(3月27日)
 

http://www.kyuenkai.org/index.php?FrontPage

3月27日、静岡地方裁判所刑事第1部(村山浩昭裁判長)は、無実の死刑囚・袴田巖さんが誤った裁判のやり直しを求めている袴田事件の第2次再審請求について、「再審開始」と「刑の執行停止」を決定をしました。
 この再審開始決定を受けて、国民救援会中央本部・静岡県本部、再審えん罪事件全国連絡会は連名で、声明(こちら)出しました。


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袴田事件の再審開始決定にあたっての声明

 本日、静岡地方裁判所刑事第1部(村山浩昭裁判長)は、えん罪・袴田事件の第2次再審請求ついて、「再審開始」と「刑の執行停止」にあわせて「拘置の取り消し」を行い、袴田巌さんの身柄の釈放を認める画期的な決定を行った。
 私たちは、1966年8月の不当逮捕以来48年近くに及ぶ独房での過酷な拘禁生活と死刑執行の恐怖によって、現在袴田さんは心身の健康を著しく害しており、78歳と高齢であることも考慮し、「再審開始」と「刑の執行停止」にとどまらず、「拘置の取り消し」による袴田さんの即時釈放を強く求めてきた。
 再審開始決定が「刑の執行停止」にとどまらず袴田さんの身柄の釈放を認めたことは、これまでの免田、財田川、松山、島田事件でも認めらなかったことで、死刑再審事件では歴史的かつ画期的な決定であり、裁判所の英断を高く評価する。
 検察は、無実の袴田さんを死刑に陥れたこれまでの捜査と裁判への対応を厳しく反省し、再審開始決定に従い即時抗告をおこなわず、速やかに再審公判に応じることを強く求める。
 今回の第2次再審請求審では、裁判所の勧告などにより実現した証拠開示によって、袴田巖さんが無実であることを示す約600点に及ぶ多数の証拠が検察により長年隠されていたことが明らかにされた。また、今回の第2次再審請求審ではDNA鑑定や新証拠に関する証人尋問など5年余に及ぶ事実調べの結果、袴田さんを有罪とする決定的証拠とされた「5点の衣類」についても、袴田さんが犯行時に着ていた衣類であるとする確定判決の認定に重大な疑問が生じた。これまで裁判所に提出された新旧すべての証拠を予断なく検討すれば再審開始の決定は至極当然の結論である。
本決定は、名張毒ぶどう酒事件や福井女子中学生殺人事件など、再審開始不容認に傾く裁判所内部での新たな「巻き返し」が危惧されるなかで、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則は再審請求審にも活かされるとした「白鳥・財田川決定」に添うものであり、今後の再審事件にも大きな影響を与えるものと確信する。
 袴田事件は、代用監獄での「自白の強要」と検察の証拠隠しという、冤罪を生み出す我が国の刑事司法の構造的な問題をあらためて浮き彫りにした。
 私たちは、現在、「新しい時代の刑事司法のあり方」を検討している法務省・法制審「特別部会」が、死刑事件での再審開始決定という深刻な事態を直視して、冤罪を生み出す日本の刑事司法の構造的な誤判原因を解明し、取調べ全過程の可視化や検察官手持ち証拠の事前全面開示など、冤罪をなくすために抜本的な再発防止策を直ちに提言することを強く求める。
 最後に、事件発生以来一貫して弟の無実を信じ、全国を行脚して支援を訴えた姉の袴田ひで子さん、弁護団の長年の労苦に対して敬意を表する。あわせて、袴田さんの救出に奮闘されたすべての個人、団体のみなさんをはじめ、署名など支援を寄せていただいた全国の方々に感謝するとともに袴田さんの再審無罪判決を勝ちとるまで、引き続くご支援を訴える。
私たちは、袴田巖さんの奪われた人権を回復するため、一日も早く再審無罪判決を勝ちとる決意を新たにし、全力をあげて支援活動を続けていくことを表明する。

 2014年3月27日

日本国民救援会中央本部
日本国民救援会静岡県本部
再審・えん罪事件全国連絡会


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【関連記事】

再審開始決定!(つぶやきいわぢろう)
http://blog.iwajilow.com/?eid=1071815

素晴らしいニュースが飛び込んできました。

袴田さん、良かったです。

裁判官が袴田さんに面会に行くなど(会えなかったけど…)
前向きだなーと思っていましたが、こればかりはふたを開けてみないと
わからないので一抹の不安がありましたが、それを吹き飛ばしてくれました。

本当に良かったです。

http://blog.iwajilow.com/manage/?mode=write&eid=1071754

ただし、昨日は北稜クリニック事件で再審開始の棄却がありましたし
31日には飯塚事件の再審開始決定の可否が出されます。

全然、油断はならないけど
正義が実現されることを願っています。
 

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コメント
 
01. 2014年3月28日 11:23:31 : eCJ5zYSeRs
2014年3月27日

「袴田事件」の速やかな再審開始を求める(談話)
社会民主党
幹事長 又市征治

 1966年に静岡県で起きた「袴田事件」の第2次再審請求審で本日、静岡地裁は裁判のやり直しを認める決定を出した。社民党は今回の決定を歓迎するとともに、検察は即時抗告を行わず再審の早期開始に協力するよう強く求める。

 今回の決定で静岡地裁は、確定判決で犯行時の着衣とされた「5点の衣類」について「捜査機関が捏造した疑いがある」と断じている。捜査手法をめぐってはこれまでも、自白調書45通のうち実に44通が違法な取り調べによるものと証拠採用されなかったほか、検察は第2次再審請求審で裁判所から命令を受けて初めて600点以上の証拠開示に応じるなど、著しい不正義がまかり通ってきた。こうした捜査機関の姿勢は厳しく批判されなければならない。

 また今決定は袴田巌さんについて、「極めて長期間、死刑の恐怖のもとで身柄を拘束され続けてきた。これ以上の拘置の続行は耐え難いほど正義に反する」と刑の執行停止と釈放を認めた。極めて真っ当な判断であり、78歳という袴田さんの年齢や心身の状態を考えれば、検察は速やかにこの決定に応じるべきである。再審開始の先延ばしは断じて許されない。

 社民党は今後も死刑制度の見直しに全力を挙げて取り組むとともに、取り調べの全過程の可視化や証拠の全面開示、代用監獄制度の廃止、被疑者が立会人なしに弁護士と接見できる権利の確保、さらには死刑確定者の処遇改善などを強く要求していく。

以上

http://www5.sdp.or.jp/comment/2014/03/27/2942/


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