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線引きはどこ? 「軽減税率」に揺れる外食業界:「軽減税率」は特定事業者優遇策であり低所得者対策にあらず
http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/150.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 3 月 13 日 13:33:52: Mo7ApAlflbQ6s
 


 転載する記事は食品絡みの「軽減税率」騒動だが、「軽減税率」問題を考える機会として取り上げたい。

 記事にも匂っているが、消費税(付加価値税)を小売売上税と同じように見る過ちがはびこっていると思っている。

 限定品目に「軽減税率」が適用されれば、一般税率の品目とまぜこぜで扱う事業者は、経理や販売前線での分別で面倒になることは確かだ。
 仕入についても、販売についても、個々の取引で消費税の適用税率を見定め、それに応じた経理処理及び価格提示をしなければならなくなる。
 その一方、従来から、個々の取引について消費税の処理を行ってきた事業者であれば、販売現場で面倒は増えるとしても、消費税負担を軽減させる条件を手に入れることになる。
 その条件とは、業界が暗黙裏で、「軽減税率」が適用される品目の販売価格を引き下げる(デフレ率ほどは引き下げない)ことである。
 スーパーやコンビニについてはそのように言えるが、仕入に多くの「軽減税率」適用品目が含まれることから値下げ圧力が強く働く一方、売上で「軽減税率」が適用されそうもない外食産業が痛手を被ることは間違いない。

 付加価値税(消費税)先進国である欧州諸国は、食品中心に軽減税率を導入しているが、国民経済がインフレ基調にあり、「軽減税率」適用の品目が値上げしても、コストアップが理由なのか、付加価値税のさらなる転嫁なのか、利益増加策なのか、わからない。

 食品や“文化”を中心とした軽減税率設定の狙いは、多数派国民向けに、「みなさんの基本的生活や文化的生活を考慮していますよ」という支配層のゴマカシなのである。

 ただし、フランスは、伝統的に農家(農業)保護政策が採られてきたので、軽減税率の適用にもその意図が現れている。
 転載する記事にも、輸入が中心のキャビア(今ではフランス養殖ものが高いシェア)は一般税率でありながら、「トリュフやフォアグラは、軽減税率の5.5%だ。これはトリュフやフォアグラを生産する国内産業を保護するためと言われている」と書かれている。

 よりわかりやすい例は、バターとマーガリンの税率の違いである。
 フランスの付加価値税では、マーガリンに一般税率が適用されている一方、バターには軽減税率が適用されている。
 日本で論議されている「軽減税率」のイメージで考えれば、マーガリンは普及品でバターは高級品ということから、マーガリンは「軽減税率」適用で、バターは一般税率となりそうであるが、マーガリンの原材料が工業的製品で、バターの原材料が牛乳という違いが税率の違いを生んでいる。

 消費税は廃止がベストだが、グローバル企業の国際競争力アップと国内存続を意図してどうしても消費税を続けたいというのなら、低中所得者向けの負担緩和策は、“補助金”など消費税制度の外で行うべきである。
 低所得者向けの対策であれば、試算された負担増加に見合う給付を行うのが望ましい。

 日本をこれからも「大東亜戦争」のくびきにつなぎ続けようとする安倍首相の“愛国”や“民族”と同じで、“弱者思い”を売りにしてきた(“弱者”が多い創価学会員思いであることは少し認める)公明党が「軽減税率」導入を主張しているが、「軽減税率」は、適用品目を取り扱っている事業者の消費税(付加価値税)負担を軽減させるだけで、消費税の税率アップで打撃を被る低中所得者の“救済”にはつながらない。

 詳細は添付参照投稿をお読みいただくとして、消費税「軽減税率」の適用は、販売価格(消費者の購入価格)の低減や上昇抑制を保障するものではないからである。

 それは、消費税の負担論理ともつながる話だが、電気ガス公共交通機関などを除くほとんどの取引価格に規制がない自由主義経済では、販売価格や利益額に制限がない。
営利事業者は、利益の最大化を目標に、その条件でできるだけ高く売ろうとし、できるだけコストを抑えようとする論理で動く。

 寡占状況の新聞を考えればわかることだが、消費税込み4000円で売れるのに、軽減税率が適用されたからといって、販売部数が増えるわけでもないのに3810円に下げるような愚は犯さない。
 そして、軽減税率が適用されても価格を下げない理由は、仕入に係わる消費税を持ち出せばいくらでも説明できる。

 消費税は、「輸出戻し税」問題を脇に置くと要するに、仕入と売上から生じる付加価値にどれほどの税を課すかという税制である。
「軽減税率」は、ある事業者の付加価値に課す税の率を引き下げるというものなのである。

 「軽減税率」導入に効果があるとしたら、農産品や乳製品への設定であろう。端的には、農業(農家)保護政策である。むろん、肥料・燃料・機械などの仕入には消費税転嫁分が含まれているが、農業専業であれば、売上にかかわる消費税は発生しないことになる。

消費税一般税率10%で軽減税率が5%と想定して損得勘定をみてみよう。


農家:売上1000万円(オール軽減税率で税込):仕入300万円(オール一般税率で税込)


1)これまで通り消費税10%適用

消費税額:1000×10/110−300×10/110=63.6万円

 [手元に残る付加価値]:700万円−63.6万円=636.4万円


2)売上に軽減税率5%適用

消費税額:1000×5/105−300×10/110=20.3万円

[手元に残る付加価値]:700−20.3=679.7万円


 このように、軽減税率の適用で、一般税率が適用される消費税処理よりもずっと“得”になることがわかる。

 農家を想定して計算したが、お気づきと思うが、新聞社なども、まったく同じように、「軽減税率」の適用で手元に残る付加価値が増大する。

 財政的に考えれば、税引き後のある事業者の付加価値が増大するということは、税収減を意味する。そうであるなら、国家運営に必要な歳入額が変わらないとき、他の誰かからより多く税を徴収するか、国債発行などで借り入れを増やさなければならないことを意味する。

 繰り返しになるが、消費税は廃止がベストだが、グローバル企業の国際競争力アップと国内存続を意図してどうしても消費税を続けたいというのなら、低中所得者向けの負担緩和策は、“補助金”など消費税制度の外で行うべきである。
 低所得者向けの対策であれば、試算された負担増加に見合う給付を行うのが望ましい。

※ 関連参照投稿

「[消費税を考える]軽減税率:新聞に軽減税率が適用されると購読料は値下げ?それとも...」
http://www.asyura2.com/12/senkyo131/msg/634.html


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線引きはどこ?  「軽減税率」に揺れる外食業界
東洋経済オンライン 2013/3/13 06:00
大野 和幸

 「品目によって変えるのはよくない。線引きが難しいし、有利・不利が出てくる」

 外食産業の業界団体である日本フードサービス協会の安部修仁会長(吉野家ホールディングス会長、写真)は、そう懸念を漏らした。

 消費増税を前に、外食業界が揺れている。消費税率は2014年4月に8%、15年10月に10%へ、2段階で引き上げられる予定だ。税率10%時に検討されているのが、食料品など生活必需品に対する「軽減税率」だ。1月に決まった与党の税制改正大綱では「導入を目指す」と記された。

 中でも軽減税率に積極的なのが公明党だ。自民党は中小小売店の事務負担を考慮し、むしろ消極的に近いだろう。フードサービス協会のある幹部は、「自民・公明の税制調査会の委員の方々に、『反対』の提言を出した」と打ち明ける。今からロビイングに抜かりがない。
海外では何が「軽減税率」の対象?
 なぜ外食業界が、軽減税率導入を恐れるのか。そのカギは、軽減税率を先行して導入した、欧州の事例にある。


■ 欧州では、外食は標準課税、食品は軽減の扱い

 付加価値税の導入では日本より早かった欧州。主要国の平均的な税率は20%前後だ。一見、高いように見えるが、実は多くの国が軽減税率を導入しており、食料品や医薬品、新聞・雑誌などは税率が低い。非課税の品目もある。食品関係の税率は表の通りだ。

 だがそこでは、品目の線引きについて、あいまい、あるいは恣意的な要素が色濃くにじむ。

 たとえばフランス。世界三大珍味の1つであるキャビアは、ロシアからの輸入が多く、標準税率の19.6%となっている。一方、同じ高級品でも、トリュフやフォアグラは、軽減税率の5.5%だ。これはトリュフやフォアグラを生産する国内産業を保護するためと言われている。

 もっとわかりづらいのは、「外食サービス」と「食品」の区分けだ。

 イギリスの場合、フィッシュ&チップスなど暖めたテイクアウト商品は外食扱いで、20%の標準税率。が、デリカテッセンなどスーパーで買うような常温の惣菜は、非課税=税率ゼロである。暖めたかどうかの違いは、「気温より高いこと」だという。

 こうなると同じ商品でも、“一物二価”の事態が生じてくる。

 ドイツでは、店内で食べるハンバーガーは、外食サービスとされ、標準税率の19%。かたや持ち帰りのハンバーガーは、食品になるので、軽減税率の7%だ。カナダにおいては、ドーナツが5個以下なら店内で食べ切れるので5%(標準)、6個以上なら食べ切れないので持ち帰るため、税率ゼロだ。もはやこうなってくると、線引きの根拠すら怪しくなってくる。


■ 食品メーカーやスーパーは静観姿勢

 こうした先行例を見ると、日本の外食企業が懸念するのも、杞憂とは言い切れない。

 牛丼チェーンやハンバーガーショップの場合、店内と持ち帰りで、値段を差別化できるのか。会計やシステムなどバックヤードの事務負担ばかりでなく、メニューやレジでの案内といった、店舗でのルーティーン(通常業務)に混乱が生じる可能性がある。

 「たとえば、海外の空港などでは、店とそれ以外のエリアが明確でないケースも少なくない。店頭で買った品を店の隅で食べていたら、ガードマンが来て『ここで食べるなら追加料金をもらう』と言われ、追い出されることもある」(外食業界関係者)。

 むろん、日本の消費者にとって、軽減税率は未経験。コンビニエンスストアのイートイン・コーナーのように、外食なのか、持ち帰りにあたるのか、微妙な場合もある。温めた商品を配達するデリバリーも区分けが難しい。

 国内の外食業界にとっては、今も円安や原料高を受け、ギリギリの価格競争をしている真っ只中だ。中食(なかしょく)分野をコンビニやスーパーなど、隣接業界と争っている現状もある。このうえ、食品にのみ軽減税率が適用されたら、その打撃は測り知れない。

 大打撃を被るかもしれないだけに、声高に「反対」を唱える外食業界。一方、自らが恩恵を受けるかもしれない、食品メーカーやスーパーは、今のところ静観姿勢だ。消費税の軽減税率をめぐって、様々な業界の思惑が錯綜するなか、落としどころは簡単には見えない。


http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130313-00013246-toyo-nb&p=1


 

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コメント
 
01. 2013年3月14日 07:24:48 : a4d4x0z3uQ

「消費税増税還元セール禁止法」(笑)って「表現の自由」「思想の自由」に抵触しないんですか?
憲法改正してどんな国にしたいか、よくわかりますね

02. 2013年3月14日 10:20:15 : xEBOc6ttRg
小笠原誠治の経済ニュースに異議あり! トップ |
消費税還元セール禁止の愚!
2013/03/13 (水) 12:44


 テレビや新聞で消費税還元セールを政府が禁止する方針だと伝えられています。

 「政府は、来年4月から消費税率を引き上げた際に、税負担の公平性を保つため増税分を価格に反映しない「消費税還元セール」といった商法を禁止する方針を固め、こうした規定を新たに盛り込んだ法案を、今の国会に提出することになりました。「消費税還元」などと銘打ったセールはしばしば行われており、来年4月に消費税率が8%に引き上げられた際に、同様の動きが出ると見られています。」(3月12日、NHK)

 貴方は、この動きをどう思います? というよりも、消費税増税還元セールをどう思います?

 まあ、このような話が出てくるということは、予想していたとはいえ、増税は既定路線になってしまったということでしょうか?これだけ景気がよくなってきているのですから、今更増税を先送りするということもできないのでしょうが‥しかし、なお増税に根強く反対する人がいるのも事実。

 或いは、そうでなくても、増税するにしても軽減税率を導入すべきだという意見も根強い。

 そうしたなかで、例えば大手のスーパーなどが増税分は値引きしますといったら貴方はどう思いますか?

 もちろん、何とやさしいスーパーなのか、と。そう思いますよね。

 普段、増税路線に理解のあるようなことを言う私だって、そもそもは増税なんて大嫌い!それは当然でしょう!では、何故増税に理解を示すかと言えば、将来の世代のことを考えてのことなのです。

 但し、幾ら増税に理解を示すとは言っても、個人個人が様々な工夫でその増税を乗り切っていく必要があるということは別問題。

 つまり、我々は皆、逞しく増税を乗り越えていく必要がある。そして、大手のスーパーは、増税というピンチをチャンスに変える戦略に打って出た。それが、増税還元セールであるのです。

 しかし、そうした商売のやり方が怪しからんと自民党は言う。

 何故そうした商売がよくないのか?

 「自民党内からは、税金を負担していないと消費者に誤解を与えるとか、取り引きしている中小企業が増税分を価格転嫁できずに経営を圧迫するといった意見が出ており、政府が対応を検討していました。その結果、政府は、「消費税に関連づけて安売りを行うことは税の公平負担の趣旨から好ましくない」などとして、消費税還元セールなどを法律で禁止し、指導に従わない場合は、違反した企業名を公表する方針を固めました」(同じくNHK)

 うーむ、どうも解せない!

 自民党というのは、経済学について本当に理解していない。

 税の公平負担の趣旨から好ましくない?

 一体、これは何を意味するのか?

 例えば、消費税がかかっていない状態から、5%の消費税がかけられたときに、その消費税を誰がどのように負担をするのか?

 ある商品の売買に関して、売り手と買い手としか存在しないケースがあったとして、それまで100円のものに5%の消費税が課せられた結果、105円になることが想定されますが‥その5円分を政府は売り手と買い手が2.5円ずつ負担すべきだ、と考えているのでしょうか?

 そんなことはないですよね。消費税は全部消費者が負担すると考えているのでしょ、政治家は?

 つまり、5円分を消費者が負担するのだ、と。

 では、実際にそうなるのか?

 もちろん、それまで100円で売られていた商品の価格が105円になるのであれば、5円の消費税は、全部消費者が負担することになると言っていいでしょう。

 しかし、仮に消費者が値上げに抵抗して、当該商品の購入を手控えるならば、売り手はなかなか価格を上げることができず、このため、例えば税抜きの価格を95円に値下げして、それに消費税を上乗せして100円で売るかもしれないのです。

 95円のものを消費者が100円で買うのだから、やっぱり消費者は5円分の消費税を負担することになると考えますか?

 しかし、それはあくまでも形式論であって、消費税が実施される前に100円で買っていた同じ商品を、消費税実施後も消費者が100円で買うとすれば、消費税の5円分は売り手が負担したと考えるべきでしょう。

 ここまではよろしいでしょうか?

 但し、通常売り手の商店は、店で売る品物の殆どを誰かから仕入れているのが普通であり、今度は仕入れ元と商店との間の関係が問題になるのです。

 もし、消費税が実施(或いは増税)されたことによる負担を、消費者が完全に拒否するならば、その負担は、中に入っている商店と、その仕入れ元との間で分担されることになり、その際の分担方法が問題になるのです。

 つまり、仕入れ元に負担を求めるのではなく、間に入っている商店、例えば大手のスーパーが負担するというのであれば、仕入れ元に負担がかかることはないのですが、多くの場合には仕入れ元に負担が押し付けられており、それが怪しからんと政治家が言っているのです。

 では、今回報じられているように、消費税還元セールを法律で禁止することが適当だ、と言えるのでしょうか?

 しかし、幾ら法律で禁止したところで、仮に、消費者が、増税の結果の商品の値上げに対抗して商品の購入を控える行動に出たとするならば、消費者を相手に商売をするスーパーなどは否が応でも値段を引き下げないと、自分の店だけが売れ行きが悪くなってしまうでしょう。

 言わば、増税に合わせて若干の値引きをするというのは、スーパーなど小売店の自衛手段というべきものであるのに、それを法律で禁止しようというのが今回の自民党の動きであるのです。

 でも、自民党が何故そのような動きに出るかといえば‥大手スーパーが弱小の納入業者にしわ寄せをするのが怪しからんということですよね?

 しかし、納入業者であるメーカーの多くは、例えば、インスタントラーメンを作っている食品メーカーであったり、パンを作っている製パン業者であったり、お酒を造っているメーカーであったりする訳で‥そうしたメーカーとスーパーなどの小売店は、自由に取引を行っているだけの話であって、そうした民間同士の自由な取引に政府が介入するのが果たして適当なのかという問題があるのです。

 消費税が増税されたときに、その増税分が価格にちゃんと上乗せされないと怪しからんという政府や政治家のの言い分を聞いていると、この人たちは、普段スーパーで買い物をしたことがないのでは、と思ってしまうのです。

 というのも、モノの値段に定価があるなんていうのは、とっくの昔の話に過ぎなくなっているからです。つまり、刻一刻と価格は変わっている、と。昔は、商品の裏側を見れば、定価が書いてあるのが普通でしたが、今は、定価が書いてある商品など非常に珍しいのです。

 そんなことに政治家の多くが気が付いていないのでしょう。

 ここで一つのケースを示します。

 例えば、庶民が飲むウィスキーがあるとします。そして、そのウィスキーにも他の商品と同様に増税分の3%が圧し掛かる、としましょう。

 増税前に700円していたウィスキーの価格はどうなるのか?

 おバカな政治家たちは、5%の消費税がかかっているウィスキーの価格が700円だとすれば、課税前の価格は667円だと計算するでしょう。そして、その667円に8%の消費税がかかることになれば、720円になる筈だ、と。

 そう思うでしょう?

 しかし、繰り返しますが、酒飲みたちが増税に反対して、この際飲む酒の量を減らしてしまうならば‥そのウィスキーの価格が720円まで上がることはなく、その手前で止まることになってしまうでしょう。

 では、誰が、3%の増税分の負担をするのか?

 それは、結局、そのウィスキーを販売するスーパーか、或いは遡ってメーカーが負担せざるを得ないのです。

 しかし、もっと大切なことは、そもそもその同じウィスキーが店によっては大きく価格が異なっているという現実があるということなのです。

 その700円程度のウィスキーが、店によっては800円、或いは850円で売られているということがザラに見受けられるのが現実なのです。

 そうして、元々、同じ商品であるのに、それほど違う価格で売られている現実があるのに、何故政府は、今回は、純粋の民間同士の契約に口を挟もうとするのかということなのです。

 700円でその同じウィスキーを売っている大手の量販店は、酒のメーカーに不当な圧力をかけているのか?

 違うでしょ?

 そうではなく、何らかの有利な条件で酒を大量に仕入れてくれるから、安値でお酒を卸しているのです。今回、法律によって安売りを禁止するというのは、そうした現実を否定することにもつながるのです。

 政治家たちが、大手のスーパーから圧力をかけられて納入価格を引き下げざるを得ない力の弱いメーカーたちのことを心配するのが分からないではありません。しかし、仮にそうではあっても、価格を下げない結果、消費者の需要の減退を招いてしまうのであれば、それこそ当該商品の売り上げの減少につながり、ひいてはメーカー自身が生産を縮小せざるを得なくなってしまうのです。

 つまり、幾ら政治家が弱小なメーカーを守ろうとしても、決して真の救済にはならないのです。

 というよりも、そもそも増税の結果、売り上げが落ちる懸念があるというのであれば、その原因は増税を実行しようという政治家にある訳ですから、自分たちの責任を棚に置いて大手のスーパーを悪者に仕立て上げるのは、全く筋違いなのです。

 そうでしょう?

 本当に経済学を知らない政治家たち!

 確かに消費税還元などという謳い文句で商売をする風潮は如何かという思いもしますが‥しかし、それは法律に反するとかモラルに反するというものではないのです。

 いってみれば、皆生き残るために必死で工夫を凝らしているだけだ、と。

 もちろん、大手スーパーが不当な圧力をかけ、不当な契約を強いるのであれば、公正取引委員会が介入して当然でしょうが、一律に消費税還元セールを禁止するというのはどう考えても是認することができないのです。

 自民党が、このような発想しか浮かばないのなら、やっぱり昔のままの自民党だということです。

 経済通を自認する議員さんが多い自民党の筈なのに何故このような法案に反対の声が上がらないのか、不思議でならないのです。

以上
1
関連する記事

 消費税増税が実現しても国民がへっちゃらな理由
2012/03/30 (金) 11:22


 ついに、消費税法案が閣議決定され、消費税増税に向けて歩み始めました。

 今後、どのような手順で進められるのか?

 もちろん、法律が成立するという前提ですが、その法案によれば、2年後の2014年4月に消費税が8%に引き上げられ、そして、その翌年の2015年10月に10%に引き上げられるのだとか。

 私、今回の騒動で思うことは、あの亀井氏が筋を通していることに少しばかり感心しているのです。誤解のないように言っておきますが、私の財政や経済に関する考え方は、亀井氏とは全く反対。しかし、それはそれとして、政治家が自分の信念を貫き通すのは、取り敢えず評価したいと思うのです。

 連立から離脱することによって、単なる一弱小政党に後戻りすることを恐れて、本意ではないものの消費税法案に賛成する政治家より、まだましかもしれません。


 それにしても、何故亀井氏は、これほどまでに消費税増税に反対するのか?

 それは、彼の政治家としての本能がそうさせるのだろうと思うのです。増税に賛成すれば、必ず選挙でしっぺ返しを食う、と。また、だからこそ、あの小泉総理も増税だけは回避してきた訳なのです。

 では、本当に国民は増税には耐えられないのか?

 私は、そんなことはないと思うのです。もちろん、増税に反対する人が大勢いるのもそのとおりでしょう。しかし、実際に増税が実現すれば、それほどのことはない、と。

 今の消費税の原案とも言える売上税に対し国民の大反対運動が起きたのは1986年のことなのですが、覚えておいででしょうか? スーパーなど小売業界を中心に、政府に対する大変な巻き返し運動が起こり、結局とん挫。但し、それから3年後の1989年4月には消費税が実施されることになったのです。そしてご承知のとおり、1997年4月には橋本内閣の下で、消費財が3%から5%に引き上げられた、と。

 確かに、今でも消費税の増税に反対する人は多い。

 しかし、だからと言って、この5%の消費税がとてつもなく重いと感じている人がどれほどいるのか?

 確かに、格差の広がりによって、貧しい生活を余儀なくされている層が存在しているのはそのとおりですが、その人々の生活が苦しい理由は、税の負担が重いからというよりも、そもそも収入が少ないからであるのです。

 では、この先、予定されているように消費税が8%になり、10%になったとき、我々国民の生活はどうなるのか?

 破綻してしまう、と思いますか?

 そんなことはないのです。何故ならば、あのヨーロッパ勢を見て下さい。我が国の5%の消費税率を遥かに超える高い付加価値税を課している国ばかりではないですか。

 2011年1月現在の数値ですが‥

 英国:20% フランス:19.6% ドイツ:19% スウェーデン:25% デンマーク:25% ノルウェー :25%

 そんなに高い税率でありながら、国民が大変苦しい生活を強いられているなんて話は全然聞かないのです。それどころか、スウェーデンなどは、市場経済原理を尊重した経済政策を実施したお蔭で、高い経済成長率を達成しているという事実もあるのです。

 それに、人間なんて、自分ひとりだけに重い税が課せられるのであれば、とても耐えられないと感じてしまうのでしょうが、国民の全てが同じような税を課せられれば、意外にすぐ慣れてしまうものなのです。

 もちろん、増税がとどまるところを知らず、また行政の無駄が温存されるというのであれば、話は違ったことになるのでしょうが‥諸外国と比べて、日本だけが突出して無駄が多いという事もないようですので、消費財が10%に上がっただけでは、我々の生活にそれほどのインパクトを与えるとはとても思えないのです。

 確かに、消費税が5%から10%に上がれば、仮に年間の手取りの収入が200万円の人は、その収入を全て消費に回した場合、税として払う分が10万円から20万円に増え、10万円の負担増になってしまうのはそのとおりですが、今の日本は、生産された食料の1/3は、残飯などの形で廃棄されている事実に鑑みるとき、その程度の負担を背負う余力は十分備わっていると思うのです。

 消費税が10%にもなるのか、と考えるのか? それとも、まだ10%で済むのか、と考えるのか?

 いずれにしても、消費税の話にばかり政治家の関心が集まるほど、我が国には問題が少ないというのでしょうか?

 もっともっと政治家が関心を寄せるべき問題がある筈だと思うのです。

以上


消費税増税が止むを得ないと考える理由 | 小笠原誠治の経済ニュースに異議あり! | Klugクルーク...

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http://www.gci-klug.jp/ogasawara 


03. 2013年3月14日 10:30:03 : xEBOc6ttRg

消費税増税は、先進国内の過剰消費・過剰生産を抑制する効果もあるので、政策目的は酒税や炭素税と同じく単純な財政改善効果だけではない

また軽減税率などは適用せず、国内重要生産者への補助金や低所得層への給付(BIでもOK)と一体化して行うのが、一番、コストとベネフィットの負担が明確になるだろう



04. 2013年3月14日 12:42:56 : xEBOc6ttRg
竹中平蔵の「経済政策ウオッチング」
常勝経営

政府はできるだけ早く財政再建プランを示すべき
2013年03月14日

 アベノミクスの「3本の矢」は、まだ1本半しか放たれていない。残る1本半の矢のうち、中長期的な財政再建について、経済財政諮問会議はできるだけ早く道筋を示して、「痛み」への理解を国民から得る必要がある。

「短期的な財政拡大」と「中長期的な財政再建」
 安倍政権の経済政策は、考え方としてはまことに正しい。今のところ、順調に推移している。

 3本の矢(金融政策、財政政策、成長戦略)のうち、1本目の矢である金融政策は正しい方向に放たれている。もちろん、日銀改革などやるべきことはまだあるが、とにかく正しく放たれたことの意味は大きい。

 2本目の矢である財政政策については、「短期的な財政拡大」と「中長期的な財政再建」が必要だ。短期的な財政拡大については2012年度補正予算で実現した。しかし、中長期的な財政再建についてはまだ実現可能なシナリオは示されていない。さらに言えば、そのシナリオをいつ示すかということすら明らかにされていない。2本目の矢はまだ半分しか放たれていないのである。

 3本目の矢である成長戦略については、まだ始まったばかりで放たれていないという段階だ。

 つまり、現状では1本半の矢しか飛んでいない。今後は、残る1本半の矢をどのようにうまく飛ばすかが課題となってくる。

Next:足元の基礎的財政赤字はGDP比6.9%

足元の基礎的財政赤字はGDP比6.9%
 今回は、残る1本半の矢のうち、中長期的な財政再建について考えてみたい。

 財政再建を置き去りにしたまま、金融緩和をやりながら、一方で財政を野放図にばらまいてしまうと、経済的にはさまざまな悪影響が生じかねない。財政破綻懸念で円安が止まらなくなる、円のフリーフォール(急落)も起こりうる。

 そうならないようにするためにも、財政再建のシナリオを示す必要がある。今のところ政府は、過去の政権が掲げた「2020年の基礎的財政収支の均衡」という看板を下ろしていないが、それだけでは実現可能なシナリオとは言えない。

 先日の経済財政諮問会議で、足元の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字が国内総生産(GDP)比で6.9%になっていることが明らかとなった。これはきわめて厳しい数字である。

 基礎的財政赤字が約7%ということは、2020年までの7年間で、これをゼロもしくはプラスに持っていかなければならない。つまり、毎年GDP比1%の負荷をかけることになる。もし日本の経済成長率が1.5%だとすれば、財政再建のために成長率は平均0.5%にまで低下してしまう。

 これは、歳出削減をしても増税をしても、どちらにしても同じことが起きる。GDP比7%の基礎的財政赤字削減というと、「なんだ、たったの7%か」と思われるかもしれないが、経済に与える影響はきわめて大きいのだ。

Next:GDP比1%の財政再建は相当厳しいが、不可能ではない
 2001年に小泉政権で初めて財政再建計画を立てた時には、基礎的財政赤字のGDP比は5.5%くらいだった。それを10年で均衡させようとした。計算すると、毎年GDP比0.5%の負荷となる。これなら何とか耐えられるだろうというギリギリの数字だった。

 それでも歳出削減による「改革の痛み」は、各方面から叩かれた。ところが、政府は今のところ、その2倍のペースで財政再建を進めるという方針を崩していない。これは相当厳しい計画だという認識を持つ必要がある。

 もっとも、厳しい計画ではあるが、やってできないことはない計画とも言える。なぜなら、2002年から2007年までの5年間で22兆円、財政収支の健全化が進んだという実績があるからだ。毎年4兆円以上、GDP比で0.8%ずつ財政再建を進めることができたのだから、GDP比1%の財政再建も不可能ではない。

 ただし、2002年から2007年までの5年間は景気回復期だった。景気回復期には、通常よりも税収の増加があるため、財政再建が早く進みやすい。これから景気回復が実現すれば、同様に5年間くらいは財政再建メカニズムが働く可能性がある。

 2020年までに基礎的財政収支を均衡させるという目標は、まったく不可能とまでは言わないが、景気回復などの条件が必要な難しい目標だということを強調しておきたい。

Next:経済財政諮問会議の真価が問われている

 さらに、政府は2020年までの通過点として、2015年に基礎的財政赤字を半分にするとしているが、これはもっと難しい。GDP比3.5%の財政再建を2年で達成するということになるからだ。

 はっきり言って、この目標はさすがに実現がきわめて難しい。

 以上のような厳しい現実を踏まえながら、どういうシナリオの財政再建計画を作るのか。経済財政諮問会議の真価が問われる場面である。

 かりに私が計画を作る立場なら、2020年というゴールを少し先送りすることも考えるだろう。たとえば「2020年代の前半」というようにゴールを少しだけ先送りすれば、計画達成までの道のりはかなり楽になる。少なくとも、2001年の財政再建計画と同じペースにすることはできる。

 もちろん、ゴールを先送りしたということを下手に発表すれば、財政規律が緩んだと見られてしまう。そういった説明方法を含め、今後の政府にとって財政再建は大きな課題となってくる。

Next:政府は財政再建のあり方をきちんと説明すべき

 私はこうしたテーマが経済財政諮問会議で明示的に議論されていない現状こそが問題だと考えている。

 今年7月の参院選前に経済財政諮問会議から「骨太の方針」が出ることになっているが、選挙前に国民の痛みを感じさせるような政策(財政再建)を打ち出せるかどうか。

 国民はしっかりと財政のあり方を見ていると思う。「財政再建はこれだけ難しいんだ」ということも含めて、政府はできるだけ早く、国民とマーケットにプランを示していかなければならない。

 それをきちんと説明すれば、政府に対する信頼度は高まるはずである。

竹中平蔵(たけなか・へいぞう)
慶応義塾大学総合政策学部教授
グローバルセキュリティ研究所所長
 1951年、和歌山県生まれ。経済学博士。一橋大学経済学部卒業後、73年日本開発銀行入行、81年に退職後、ハーバード大学客員准教授、慶応義塾大学総合政策学部教授などを務める。2001年、小泉内閣の経済財政政策担当大臣就任を皮切りに金融担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣などを歴任。04年参議院議員に当選。06年9月、参議院議員を辞職し政界を引退。
 現在、慶応義塾大学総合政策学部教授・グローバルセキュリティ研究所所長。公益社団法人日本経済研究センター研究顧問、アカデミーヒルズ理事長、株式会社パソナグループ取締役会長などを兼職。主な著書に『日本大災害の教訓―複合危機とリスク管理』(共著、東洋経済新報社)、『経済古典は役に立つ』(光文社新書)など多数。
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