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本澤二郎の「日本の風景」(1270) <ジャーナリストの本分> <権力監視> <権力に屈するな> 
http://www.asyura2.com/13/senkyo146/msg/343.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 4 月 11 日 12:17:25: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52028382.html
2013年04月11日 「ジャーナリスト同盟」通信

<ジャーナリストの本分>

 ジャーナリストは、実に厳しい崇高な使命を帯びる、見方によると因果な商売である。その点で、差別するわけではないが、単なる金もうけで過ごせる資本家たちや権力行使をする役人とは異なる。その最大の使命は、なんといってもそれは権力監視、その背後の闇を監視することに尽きる。これがジャーナリズムの役割である。自賛するわけではない。中国に行くと、筆者の発言と執筆について驚く友人がいる。「大丈夫か」と心配してくれる。彼らは、中国で同じことをすると、当局に拘束されたりして、大変な目に遭うからだという。「日本もどこも同じだよ」と説明しても、なかなか分かってもらえない。権力監視が、国民に奉仕するジャーナリストの本分なのだ。本来の当たり前の仕事をこなしているだけである。いやなら辞めるしかない。因果な商売とはこのことである。権力に屈する新聞テレビは、ジャーナリズムではない。経験則からいえることは、本物になるには組織から離れた自由人・フリージャーナリストにならないと、無理であろう。それでも勇気を必要とする。富者にはなれない。


<権力監視>

 政府や組織・団体から評価されることもない。孤独な人生を甘受しなければならない。貴重な情報は、政府や自治体、各種団体と接近することによって得られる。それが国民に奉仕する内容であれば、心を鬼にしてペンを走らせる。結果として、相手方との友情は壊れることになる。
 最近の例として小泉純一郎のことがある。首相になる前の彼を、友人としてそれなりに評価していたのだが、実際の小泉政治は危ういものだった。今の安倍晋三は彼のお陰でもある。
 彼についての批判本を2冊も書いた。ジャーナリストの本分とはこういうものなのである。以来、彼からの交信は途絶えてしまった。ジャーナリストの厳しい一面である。誰とでも仲良く、妥協して生きられない職責である。人は「無冠の帝王」と呼ぶのだが。

 権力監視を返上して、当局の発表を鵜呑みにして報道する輩は、むろんジャーナリストではない。残念なことに、ほとんどの新聞・報道記者がこの範疇に入るものが多い。日本の厳しい現状は、ジャーナリストがいないことが災いしている。いつでも懐に辞表を入れて、それを編集長に叩きつけられるジャーナリストはそう多くはいない。
 日本に限らないが、権力監視のジャーナリストは厳しい試練を受けながらの生活を強いられている。其の人物が法律に触れる問題を抱えていれば、いつでも権力の歯牙にかかるだろう。電車内の痴漢行為で逮捕される事例、不可解な死を遂げる者もいるようだ。この日本でも。中国やロシアだけではない。
 そのせいだろうか、匿名で執筆する勇気のない輩ばかりである。本名で堂々と持論を展開できなければ、その情報はためにするもの、との評価を下されるだろう。
 権力に迎合する書き手をジャーナリストとは呼ばない。学者にも御用学者と呼ばれる者ばかりが目立つ。原子力ムラの面々は、全てが御用と呼ばれる人たちだ。
 彼らは、原発利権のために嘘も隠ぺいも平然とやってしまう。3・11以後の東電や経済産業省の対応などは、正にその典型であろう。その被害者は、きまって国民である。国民に奉仕しない原発ビジネスを、今止めないと第2の福島が間違いなく起きるだろうに。

<権力に屈するな>

 分かりきっているのだが、それでも決起する新聞人・報道人が現れない日本だ。心が腐りきっているのだ。原発止め役がジャーナリスト・ジャーナリズムだというのに。議会もその任務を帯びているが、議会人は簡単に金に転んでしまう。比例してジャーナリストの使命は重くなっている。
 筆者が尊敬出来た政治家というと、平和・軍縮派の宇都宮徳馬である。彼は戦前、読売新聞紙上で軍部批判を続けた。この時代だから彼も「高杉俊輔」というペンネームを使った。戦後の一時期、彼は読売に強い影響力を持っていた。其の関係で、ナベツネ・氏家という二人の元共産党員を入社させた。
 宇都宮は繰り返し新聞人・言論人の姿勢のあり方を叫んでいた。それが「権力に屈するな」であった。耳にタコが出来るほど聞かされてきた。宇都宮事務所に出入りした新聞人は多い。しかし、彼の遺言を実践しているものはいない。みな権力に迎合して生きている。

<権力の走狗・日本のメディア>

 権力を監視するジャーナリストがいないと、その社会は腐敗する。北京だけではない。モスクワもそうだ。どこの社会にも腐敗が存在する。それはジャーナリスト・ジャーナリズムが存在していないからである。
 ただし、最近の中国は大きく変わっている。インターネットの普及が、権力・権力者監視の役割を果たしてきている。これは驚きの一つである。北京の新体制の政策にも反映している。日本には「中国知らず」が余りにも多すぎる。現場に立て、といいたい。
 日本の新聞テレビは、権力監視を止めてしまっている。官邸とワシントンに対しては、監視どころか迎合している。彼らの宣伝にいそしんでいる。権力の走狗になり下がっている。このことが、日本の本当の危機なのである。
 原発を例に引くと、野田内閣の3・11原発収束宣言に対して、反撃しなかった。ずっと放射能が放出している事実さえ、まともに報道しなかった。原発ゼロを叫ぶどころか、その逆の報道に徹した。原発推進の新聞・テレビだけだった。そうして政権を再び自公に引き渡してしまった。
 いまも福島の地下水は放射能で汚染している。大量の汚染水が海水にも流出している。この深刻な事実を真正面から報道しない。いい加減な除染作業を追及したのは朝日新聞ぐらいだ。
ジャーナリズム不存在の日本が、この国の内外政をぶち壊している。公人・公党は、平和憲法を尊重する義務を負っている。それなのに改憲政党誕生にマスコミが加担している。驚くべき事態である。

<民意を代表>

 ジャーナリストは民意の代弁者でなければ、その主張・報道に正当性はない。説得力もないだろう。ためにする報道でしかない。原発推進に熱中する読売・産経・日経などは、民意に反している。世論誘導している犯罪的報道で許しがたい。民意とは、国民の生活・生命・財産に幸いするものでなければならない。それでこそ、不正権力を弾劾できるのである。
 貨幣乱発による急激な円安誘導は、庶民の懐を直撃する。民意に反しているのだが、新聞テレビはこぞって宣伝して、安倍支持に一役も二役も買っている。
 新聞を読まない人間だが、テレビ報道はつい見てしまう。その質の低さはただ事ではない。新聞を読まない若者は多いが、最近ではテレビも見なくなっている。マスコミの危機を裏付けている。

<日本国憲法の要請>

 日本国憲法は世界に冠たるものである。正確にいうと、まともな識者は天皇制に違和感を抱いてしまうのだが。宇都宮は天皇家を京都に帰して、普通の市民生活をさせるべきだ、と語っていた。
 日本国憲法は、国民が主権者であると規定している近代的自由主義憲法だ。戦争放棄は歴史を先取りしたすぐれた規定である。財閥や官僚・政治家のためのものではない。
 憲法が「言論の自由」を保障した理由は、民主主義を正常に機能させるために不可欠だからだ。権力監視を国民の側から監視できる唯一の手段だからでもある。行政・議会・司法の腐敗にブレーキをかけられる唯一の、国民が手にできるものだ。

 ジャーナリスト・ジャーナリズムは、権力監視が最大の任務であることを自覚すべきだ。あえて指摘しておきたい。

2013年4月11日11時40分記

 

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コメント
 
01. 2013年4月11日 13:04:51 : Y3nPO9hCj2
戦前の状況が再来した。戦後暫くは其の反省からというよりも羹に懲りたのか、本性を隠してきたけれども、とうとう本性をあからさまにするようになり、報道各社のトップが毎日毎晩総理と会食して当たり前の事態が到来した。
 戦後も朝日新聞は解体されなかったし、日本放送協会もなくならなかったことがソモソモ間違いであった。このような事態を招いたのは国民が報道内容をチェックせず誘導洗脳を易々許してきたこと。無能な国民が根本原因。

02. 2013年4月11日 14:23:37 : Leq45E6jPg
>>01
まあ要するに、戦後の占領軍の日本統治が本当に上手くいったと云うこと。
アメリカさんから見ればね。

ヒトラーやフセインを活かしたままで占領統治に利用したようなものだったのだが、
世界唯一の「エンペラー」ということでまかり通ってしまったのだよね。
総理大臣だけ縛り首にして。しかも、A級戦犯も一部は生かして首相にまで据えて
しまった。


03. 2013年4月11日 15:23:51 : W18zBTaIM6

読んでね

安部、竹中、橋下と小沢はグルだった : アメリカ副大統領 「目前の課題は新世界秩序の創造だ」
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/735.html


04. 新自由主義クラブ 2013年4月11日 15:38:37 : 41xQYjMxutK66 : i2q62WS81c
「新世界秩序」って何? と思ったら、読んでください。
 
 
 
 
■『悪魔の使者 小沢一郎』(ヤコブ・モルガン・著/第一企画出版)

小沢は国連中心主義を叫ぶなかで繰り返し「新しい世界秩序」を口にする。そしてこう言う。

  「しかも、冷戦構造の終焉によって、世界はいまや混乱と激変に直面している。これは一つの危機的状況である。この危機を切り抜けることに失敗すれば、世界は平和の配当どころか、さらなる負債を背負い込むことになる。いかにして現在のターニングポイントを切り抜け、世界を新しい秩序に軟着陸させることができるか。何をテコにして新秩序をつくり出せるか」

  小沢はこの「新しい世界秩序」またはそれに類する言葉を、この『日本改造計画』(講談社/1993年刊)の中で実に十数回にわたって使っている。

http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/tsubuyaki0802-02.html


05. 2013年4月11日 15:42:19 : HVSYj0Lgf6
中国なら、まともなジャーナリストなら、上手く騙されたふりをすることで、相手の利益にも配慮しながらも、そっと静かに離れながら、インターネット等を利用して監視しているということも、真実に近いと見て間違いありませんよね。
この程度なら、日本でもやろうとすれば、簡単に出来るのでは無いでしょうか。
これが会社なら、会社の利益のことばかりを優先して、従業員を窮地に追いやるようなことをすれば、まともな人材なら、幾らでも、騙されたふりをして離れて行くに決まっているし、最後に残るのは、使い物にならない間抜け社員ばかりになってしまえば、まともなモノが作れるはずも無いし、海外に出ていかれたところで、幾らでも韓国企業にも勝てないのは当然のことだし、品質劣化を招き、人材も集まらなくなって、顧客も減り、売上も減り、規模拡大も出来ず、幾らでも悲惨なことになったところで、これも自ら選択した運命に他ならないということも真実として見れば、自明のこととしか言い様がありませんよね。
戦前の日本に置き換えれば、従軍慰安婦問題に例えれば、「お国のため天皇陛下のため」と言って戦場に送り出したものの、戦場で女性と好き勝手に弄ぶようなことを仕出かす兵士というのは、結局のところは、使い物にならない間抜け兵士に過ぎないという真実に辿り着くと、聞いて呆れるばかりでしかございませんが、こんな使い物にならない間抜け兵士のために、わざわざ慰安所なるものを作って、韓国等から、多くの女性をかき集めて、好き勝手に弄ばせておいて、これもまた「お国のため、天皇陛下のため」ということが真実とすれば、世界的に見れば、国際法違反どころの騒ぎではなく、人道的あるいは道徳的にみても、聞いて呆れるどころでは無い「物凄い笑い話」でしかございませんし、まともな日本人からすれば、此れ程恥ずかしいことはございませんし、同時に、此れ程悲しいことはございませんよね。
自分が、当時に、たまたま戦場で、このようなことを仕出かす連中を見たときには、幾らでも殴り殺して、これが上官であれば、「ふざけるな!大日本帝国の馬鹿野郎!、帝国陸軍の馬鹿野郎!」というくらいの物凄い怒りを幾らでもぶつけて、上官を幾らでも暴行し、殴り殺した上で、一人静かに離れて、そっと静かに自害して、「この大日本帝国の馬鹿野郎!、靖国神社に行きたければ、お前らだけで勝手に行け」というくらいの憎しみと恨みを抱きながら、大日本帝国が滅び去る様に呪いながら、そっと静かに死んでしまいたいくらいですよね。
韓国からすれば、幾らでも騙されたふりをして、日本を揺さぶって、この代償を求めることは当然のことだし、日本としては、この真実に向き合えば、反論の余地なんか何処にも無いし、幾らでも償いをしなければならないのは当然のことですよね。
これをなかったことにしようとしたり、強制連行の事実はないとか、幼稚ないいわけでしかございませんし、これを勘違いして、反韓デモなんか仕出かすなんていうのには、聞いて呆れるどころか、此れ程悲しいこともございませんよね。
まともな日本人からすれば、それこそ、全人類に対して、騙されたふりをすることで、「どうぞ、幾らでも安倍総理を馬鹿にして、こんな日本の右翼連中も幾らでも馬鹿にしながら、そっと静かに腹の底で嘲笑ってあげて下さい」とでも伝えてあげたいところですよね。
だが、本質的に見れば、こうした真実に向き合うことによる衝撃から来る痛みや悲しみを味わい、自分たちが生きて行けなくなるのでは無いかという不安や恐れもあるのでしょうが、日本人の構造的欠陥というものにも行き着くことで、アメリカの言いなりにもなりたくはないが、戦争に行きたくも無いし、馬鹿にされたくも無い、という様なことも気持ちとしては良くわからないわけではないものの、結局のところは、こうした真実に向き合う勇気も無く、これを乗り越えることも出来ないし、臆病なだけの、大日本ヘタレ右翼に過ぎないという真実にたどり着いてしまうと、これが好戦的平和ボケに繋がっては、たまったものでは無いし、それこそ生きて行けなくなっても構わない存在としか言い様がございませんし、何か言ったところで、子供の喧嘩になるばかりでは、何も言いたくは無いし、議論なんかしたくも無いし、それこそ、騙されたふりをして、そっと静かに離れて行くことで、一切関わりたくも無いし、そっと静かに、「どうぞ幾らでも全人類から報復されて、勝手に死んで下さい」とでも思いながら、孤立化させて、幾らでも嘆き悲しませてあげれば良いのだし、何処か人目のつかないところで、さっさと無理心中でもするなり、全人類から叩き潰されるなりして、勝手に死んで滅び去れば良いのだし、そっと静かに見捨てる様にすることで、日本は、もう幾らでも喜んで二流国に転落してあげて、この代償を予て、幾らでも貢献してあげることで、日本の国益にもなり、韓国や中国の国益にも叶い、アメリカやロシアの国益にも叶い、北朝鮮の国益にも叶うことができる様な心豊かな平和孤児となってあげることで、ただひっそりと自立して行く道を選択すれば、ニ度と変な戦争に巻き込まれることも無いし、誰も寸することも無く、誰もが得することが出来て、そっと静かに対米従属から離れて行くことで、アメリカの1%の金と権力の亡者と共に、日本の1%の金と権力の亡者とこれにしがみつくばかりの自民党をはじめとする使いものにならない間抜け右翼連中を無理心中させることで、喜んで、安倍総理を幾らでも嘆き悲しませてあげると共に、自民党も消滅させ、こうした全体主義と分極化した利己主義だけの運命共同体を根本的に自己破壊させて埋没させていくようにすれば良いのでは無いでしょうか。

06. 2013年4月11日 17:35:21 : BDDFeQHT6I
新聞テレビは政府広報機関、コマーシャルとか入るのは都バスの車体に広告が入っているようなもの。

07. 2013年4月11日 18:54:26 : HwoTBTLaFM
やっぱマスゴミや電通は即刻解体すべし!

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