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老後の保険、「年とるほど欲張らない」が鉄則:「老後が不安=保険が必要」 得するのは誰だ
http://www.asyura2.com/14/hasan87/msg/221.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 4 月 22 日 04:18:01: Mo7ApAlflbQ6s
 


 「混合診療」の広がりとともに、医療保険の“販売促進”と“需要”が高まることが予想される。

 転載する記事は、現在の健康保険制度をベースに保険の意義を解説したものだが、健康保険の適用外診療が健康保険適用診療とセットになるかたちで増加するようになると話が変わってくる。

 「混合診療」の拡大は、民間医療保険会社の利益、商売熱心な病院や製薬会社・医療機器会社の利益、健康保険財政を悪化させたくない政府の利益という“三位一体”で推進されていると考えている。

 実際の効能はともかくカネがあれば受けられる“高度で先進的な診療”と健康保険適用診療がセットにできる「混合診療」が普及したとき、人々の“気持ち”や“損得勘定”がどう変わるのかを考えながらお読みいただければ幸いである。

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保険会社が言わないホントの保険の話
老後の保険、「年とるほど欲張らない」が鉄則[日経新聞]
保険コンサルタント 後田亨
2014/4/21 7:00

 「60(歳を)すぎたら、保険はいらない」。ある雑誌で最近受けた取材のテーマです。実際「老後の保険はどうすればいいのか」というご相談は一般の消費者の方からも多くいただくので、今回は私が考える「老後と保険」の鉄則をご紹介しておきます。それは年をとるほど、保険に求めるものを減らすことです。

同じ保険料で得られる保障が、高齢者になるほど小さくなるのは当然だと理解することが大切

 保険の価値は言うまでもなく、保険料と保険金の差額にあります。例えば一括で99万9999円の保険料を払うと、がんと診断されたときに100万円が支給されるがん保険があったとしても、誰も入る気がしないはずです。月々数千円程度の負担で、いざというときに100万円が受け取れるという契約条件だからこそ検討に値するわけです。そのためには、保険金支払いの対象が「まれにしか起こらないリスク」でなければいけません。
 ところが60代にもなれば、入院したり大きな病気にかかったりする可能性は高まる一方です。例えばある医療保険のパンフレットには、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の60代患者数は30代の15.7倍になると紹介されています。これだけリスクの差が明確であれば、相対的に安くて手厚い保障を老後に望むのは難しいことが分かるでしょう。

 もっと分かりやすい例を挙げましょう。都道府県民共済の生命共済で、「熟年型」の病気に関する保障です。例えば都民共済では満65〜69歳の方が加入対象で85歳まで更新できますが、保障内容は段階的に削減されます。掛け金2000円の「熟年2型」では65〜70歳の場合、病気で入院すると124日目までは1日あたり2500円、死亡すると100万円が支払われます。ところが70〜80歳だと入院保障は44日目までに短縮され、それ以降の入院は保障の対象から外れます。
 ちなみに満18〜64歳の人が加入でき、65歳まで保障される「総合保障2型」では、同じく掛け金2000円で病気による入院だと124日目まで1日あたり4500円、死亡すると400万円が支払われます。65歳や70歳以上と比べて保障が手厚いのが分かるでしょう。
 こうした共済の保障格差について「高齢者を見殺しにしている」と感じる人もいるでしょう。しかし同じ掛け金で提供できる保障が、高齢者になるほど小さくなるのは当然のことなのです。共済と保険とは名称は違っても、加入者から集めたお金から運営コストを除いたお金を保障に充てる仕組みは同じです。この仕組みの限界を理解して付き合うことでしょう。

2月19日付「ギャンブルと保険に共通項 損するお金のかけ方」で指摘したように、老後の病気や入院に医療保障で備えるのは、保険金が支払われやすい「本命」のリスクに賭け続けるようなものです。外れる確率が低いぶん保険料も高いため、保険加入のメリットは小さくなるのです。
 ファイナンシャルプランナー(FP)などの評価が高い保険会社の医療保険でも、60歳の男性が入院日額1万円コースで保険料を一生涯払い続ける場合、年間保険料は11万円を超えます。加入者がどのくらいの確率で入院しているのか、保険料のうちどの程度の額が保険会社や代理店の取り分になっているのかといった判断材料も開示されていないのに、「入っておけば安心」で片付けられる負担額ではないでしょう。

 そもそも健康保険の高額療養費制度により、医療費の自己負担には上限があります。70歳以上になれば、さらにその上限は下がるのです。
 老後の健康不安に民間の保険で備えたくなる気持ちは理解できます。そして、その自然な気持ちを揺さぶるのが「一生涯にわたる医療や介護保障の充実を」といった保険のセールストークです。しかし保険の仕組みは、残念ながら老後のリスクと極めて相性が悪いのです。2月26日付「『老後が不安=保険が必要』 得するのは誰だ」でも触れた通りです。
 医療や介護保険に限らず、老後の資産形成目的で勧められる貯蓄型の保険にも目ぼしいものは見当たりません。積極的に検討する価値があるのは、相続対策に終身保険を利用するケースくらいなのではないでしょうか。

(注)高額療養費制度について詳しく知りたい方は、下記の厚生労働省資料を参照してください。http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/dl/100714a.pdf

後田亨(うしろだ・とおる) 1959年生まれ。95年に日本生命に転職。2012年から保険相談室代表、一般社団法人バトン代表理事(13年に両者を統合し、バトン「保険相談室」代表理事)として執筆やセミナー講師、個人向け有料相談を手掛ける。07年に出版した「生命保険の『罠』」(講談社+α新書)で保険のカラクリを告白、業界に波紋を広げる。ほかに「“おすすめ”生命保険には入るな!」(ダイヤモンド社)、「がん保険を疑え!」(ダイヤモンド社)、「保険会社が知られたくない生保の話」(日本経済新聞出版社)など。
公式サイト(1)http://www.seihosoudan.com/
公式サイト(2)http://www.yokohama-baton.com/


http://www.nikkei.com/money/household/hokenhonto.aspx?g=DGXNASFK0201K_02042014000000
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保険会社が言わないホントの保険の話
「老後が不安=保険が必要」 得するのは誰だ[日経新聞]
保険コンサルタント 後田亨
2014/2/26 7:00

 「保険と老後との相性はとても悪いです」。私はこう答えるしかありませんでした。病気や介護のリスクが高まる老後に向け、生命保険でどう備えるべきかについて取材を受けたときのことです。お薦めの商品も挙げてほしいという質問でしたから、「老後=保険が必要」という先入観があるのでしょう。記者の方は肩透かしを食ったようでした。

 保険と相性がいいのは、若くて健康な世帯主が急死してしまうようなリスクです。めったに起きないことだからこそ安い保険料で、貯蓄では対応できないような大きな保障が得られるからです。前回2月19日付「ギャンブルと保険に共通項 損するお金のかけ方」や昨年10月30日付「長期入院データが語る 医療保険は焦らなくていい」などでも繰り返しお伝えしてきた、保険と付き合ううえでの大原則です。

 したがって老後の医療や介護のような事態に保険で手厚い保障を求めるのは、保険料負担が大きくなるためお薦めできません。残念ながら保険の仕組みになじまないのです。また老後に向けた資金運用に、と積極的に勧められる保険商品についても「手数料が高く売り手がもうかる、つまり買い手が損をする商品であることを疑った方がいい」と記者の方にお話ししました。

 しかし「おっしゃる理屈は分かるが、老後への不安があるでしょう」と粘られました。保険の取材ではよくあることです。求められるのは、不安を安心に変えるために保険に頼りたくなる「気持ちの問題」に応えるコメントなのです。

 結論から言うと、私は保険で解決できるのはお金の問題であって、気持ちの問題と一緒にしないことが肝心だと考えています。2月5日付「保険に入ってなくて大丈夫? 不安が消えた謎かけ」などで触れた通り、思いつく限りの不安にすべて保険で備えていては保険料負担が増える一方だからです。喜ぶのは保険の売り手だけでしょう。

 この取材の後、改めて思い出したのが、保険会社の営業現場から離れて内勤部門で働く方々の保険との付き合い方です。自分が急死したときのために一定期間だけ安く備えることができる団体保険を利用する程度で、それ以外の保険に「不安だから入る」「入っておけば安心」といった言葉は出てきません。
 つまり、お金(保険料)でお金(保険金)を準備する手段として、団体保険が最も効率的だという点を評価しているのです。特に中高年以降、医療保険や介護保険への加入にこだわらない内勤の方が多いのは、「保障があるに越したことはないけど、コストパフォーマンス的にベストな選択だと思えない」と判断しているからでしょう。

 逆に保険会社の中でも営業現場に近い部署だと、医療や三大疾病、介護といった目的別に一生涯の手厚い保障が得られる保険を評価する人がいます。昨年11月20日付「保険のプロの加入法、聞くなら営業より内勤がいい」でも書きましたが、私から見ると会社が提供する販売促進情報に影響されているような気がします。

 特に「保険料は一生変わりません」などとうたう終身タイプの医療保険やがん保険の評価は大きく分かれます。営業サイドでは老後の負担を考慮し、保険料が上がらない点が好まれる傾向があります。これに対し内勤を中心とする団体保険派の人たちには、そもそも「老後は医療保険やがん保険が頼りだ」という発想がありません。そのため保険料が上がることも問題視しないのです。

 老後の不安に保険をどこまで活用すべきか――。少なくとも私が知り合えた保険業界の人たちについて言えば、立場や見識によってスタンスがこれだけ違うのです。ましてや判断材料となる情報や経験が限られるなかで選択を迫られる一般の消費者はどうでしょうか。「他人事でないリスクに保険で備えて安心したい」と考えがちなのだろうということが、冒頭で触れた取材のやり取りからも想像できます。

 繰り返しになりますが、保険業界で働く人たちの中でも私が共感するのは、保険選びに不安や安心といった心理的な問題を絡めない人たちです。1月1日付「『お守り』感覚で保険を頼ってはいけない」でも、保険を「落としどころ」にすべきではないと指摘しました。消費者の皆さんも「老後が不安=保険が必要」というイメージに惑わされない備え方を考えてみてはいかがでしょうか。

 「保険会社が言わないホントの保険の話」は3月から毎週月曜更新とさせていただきます。次回は3月3日付の予定です。

後田亨(うしろだ・とおる) 1959年生まれ。95年に日本生命に転職。2012年から保険相談室代表、一般社団法人バトン代表理事(13年に両者を統合し、バトン「保険相談室」代表理事)として執筆やセミナー講師、個人向け有料相談を手掛ける。07年に出版した「生命保険の『罠』」(講談社+α新書)で保険のカラクリを告白、業界に波紋を広げる。ほかに「“おすすめ”生命保険には入るな!」(ダイヤモンド社)、「がん保険を疑え!」(ダイヤモンド社)、「保険会社が知られたくない生保の話」(日本経済新聞出版社)など。
公式サイト(1)http://www.seihosoudan.com/
公式サイト(2)http://www.yokohama-baton.com/

http://www.nikkei.com/money/household/hokenhonto.aspx?g=DGXNMSFK2403B_24022014000000


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保険会社が言わないホントの保険の話
ギャンブルと保険に共通項 損するお金のかけ方[日経新聞]
保険コンサルタント 後田亨
2014/2/19 7:00

 生命保険の活用は必要最小限にとどめた方がいい――。私がこのコラムでお伝えしてきた考え方は、競馬などギャンブルの確率論に照らしても理にかなっていたようです。「ツキの法則 『賭け方』と『勝敗』の科学」(谷岡一郎著、PHP新書)という本を読んで再認識しました。
 なかでも「より早く確実に負ける賭け方」として挙げられている次の4項目は、保険で損するお金のかけ方にも通じる内容で、とても参考になります。1月8日付「大きな買い物だから問う 保険で元は取れるか」で触れたような保険にかかわる売り手や消費者の思いをいったん脇に置いてお金の流れを注視すると、その仕組みは「不幸の発生に賭ける『くじ』」のようなものだからです。

(1)回数を増やす
(2)同じ金額を賭ける

 一般に保険料の支払いは月々定額で、長い場合は数十年に及びます。この仕組みはまさに回数を増やし、同じ金額をかけ続けていることにほかなりません。繰り返し一定額を投じると損なのは、「大数の法則」が働くからです。
 大数の法則は、私が大手生保に転職したときにも研修で教えられました。サイコロを転がして1ばかり出るようなことが続いていても、回数を増やしていくうちに特定の数が出る確率は6分の1になっていきます。こうした法則によって確率論が働き、保険の仕組みが成立する、というわけです。
 そもそも保険料は、保険金の支払いが発生する確率をあらかじめ高めに見込んで設定されています。これは保険会社を健全に運営していくために必要なことです。消費者はこうした背景を押さえ、「保険は加入者にとって不利な賭けなのだ」と認識しておくことが大切です。

(3)「本命狙い」に徹する

 保険でいう本命狙いとは、保険金が支払われやすい契約にこだわることです。老後の医療保障のように、いずれ高い確率で遭遇しそうなリスクに備える保険がこれにあたります。保険料もかさみ、賭けに投じたお金に対するリターンの倍率は低くなります。
 これに対し、安い保険料で多額の保険金が約束されるのは、壮年期までに急死するような「めったに起きないこと」に備える保険です。このコラムで繰り返しお伝えしているように、保険の本来の存在意義はこうしたリスクにあります。本命狙いの保険は本筋ではないのです。

(4)実力(skill)の必要なゲームに挑戦する

 これは保険のプロである売り手との知見の差を、素人が甘くみることへの警告といえます。前回2月12日付「保険と消費者 『不平等な関係』を変える早道」や昨年12月11日付「保険の売り手に乗せられない 常識は最大の防御」で紹介したように売り手と買い手の情報格差は大きく、消費者が生半可な知識や思い込みで判断するのは失敗のもとです。
 さらにこの本では、「ほとんど言わずもがな」なことだとしながらも、「期待値の低い賭けに賭ける」ことも戒めています。期待値とは賭け金が賞金として還元される割合のことで、これが低い賭けに参加するほど損だ、という意味です。代表的な例として挙げられているのが競馬で、期待値は75%程度だそうです。
 この期待値の考え方は「賭け金=保険料、掛け金」「賞金=保険金、給付金」に置き換えれば保険にも当てはまり、(4)以上に重要だと思います。保険の場合、保険料の内訳を開示している唯一の会社の期待値は70〜80%と、ほぼ競馬並みです。ところが大手生保では50%程度と推計される商品もあり、保険の期待値はおおむね低いといっていいと思います。

これらのことを踏まえ、保険で「より早く確実に損するお金のかけ方」をしないためにはどうすればいいのでしょうか。私は特に(1)(2)に関連し、

・保険が必要な時期だけ期間限定で利用する
・どうしても必要な商品だけを利用する

――ことをお勧めします。

 また、一つの保険契約にオプションとして安易に特約を増やすことにも注意が必要です。この本でも「回数を増やさないために、ルーレットであちらこちらにチップを置くような、1回の賭けであっても回を重ねるのと同じことになる賭け方に気を付けるべきである」としています。いったん契約してしまうと、個々の特約の内容やコストも見えにくくなりがちです。
 保険では、保険料に占める保険会社の運営経費の割合が低いほど消費者にとってコストパフォーマンスが高くなります。しかしその内訳を商品別に開示している保険会社は、ほぼ皆無といっていいのが現状です。食べ物など日常の買い物でもそうですが、信用できる情報が得られないものには極力手を出さないようにするのが常識でしょう。
 冒頭に書いた通り、保険には様々な人の「思い」が絡みます。しかしそこに引きずられてしまうと、決して安くないお金をかけるうえで必要な、冷静な判断ができなくなる恐れがあります。だからこそ私は、保険の仕組みを支える確率論を気にしていきたいのです。


後田亨(うしろだ・とおる) 1959年生まれ。95年に日本生命に転職。2012年から保険相談室代表、一般社団法人バトン代表理事(13年に両者を統合し、バトン「保険相談室」代表理事)として執筆やセミナー講師、個人向け有料相談を手掛ける。07年に出版した「生命保険の『罠』」(講談社+α新書)で保険のカラクリを告白、業界に波紋を広げる。ほかに「“おすすめ”生命保険には入るな!」(ダイヤモンド社)、「がん保険を疑え!」(ダイヤモンド社)、「保険会社が知られたくない生保の話」(日本経済新聞出版社)など。
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保険会社が言わないホントの保険の話
大きな買い物だから問う 保険で元は取れるか
保険コンサルタント 後田亨
2014/1/8 7:00

 「保険料の払い込み総額と保障内容を比べて、元が取れるとか取れないとか……。そういうことを言ったり書いたりするのはやめてほしい」。昨年お会いした保険会社の方にこう言われました。この方が問題にしている私の「元が取れる・取れない」という視点は具体的にどういうことなのか、例を挙げて説明しましょう。

 ある外資系保険会社の医療保険に40歳の女性が加入するとします。保障は一生涯続き、入院すると1日につき1万円、手術に対しても内容に応じた給付金が支払われる内容です。60歳までに保険料を払い終える契約の場合、年間で約9万4000円、20年間で総額190万円近い買い物をすることになります。この商品を私なりに評価すると、次のような感じになります。

▼ある時点で健康を害し、それから10年の間に毎年2週間入院し、給付金10万円と40万円の手術を1回ずつ受けると元が取れる計算になる。しかしそんな可能性はどれくらいあるだろうか
▼実際に入院して、お金が受け取れるような病気にかかるのが70歳を過ぎるようなケースもあるだろう。30年後に支払われる1万円の価値は、いまと同じだろうか……

 ところが「その考え方が間違っている。保険はそんな計算をしたうえで利用するものではない」というのが、この保険会社の方の主張です。ご自身がかかわった事例を挙げながら、その理由を説明されました。

●加入直後に大病にかかって1カ月入院し、40万円が支払われる手術を受けたお客様がいた。月8000円足らずの保険料負担で計70万円の保障が買えたことになるわけだ。保険の素晴らしさはそこにある
●死亡保障にしても同じだ。月3万円ほどの負担で1000万円が支払われる終身保険に加入していた知人がいた。解約したがっていたが、40代の若さで急逝した。あなたの計算では総額700万円近い買い物だが、この知人は結果的に契約から10年もたたずに亡くなったため、支払った保険料の総額は300万円にも達していない
●いつ保険のお世話になるのか分からないのだから、保険料の総額から商品価値を語っても仕方がない。そんな計算は保険の商品性となじまない

 確かに私も営業担当者時代、加入から数カ月で数万円の保険料しか支払っていないお客様に数百万円の保険金を支給する手続きにかかわったことがあります。また大変残念なことですが、加入から数年後に亡くなられた現役世代の方も複数いらっしゃいました。保険が役に立つ場面もそれなりに見てきたつもりです。しかし私は、保険料負担の総額などから保険を評価することをやめるつもりはまったくありません。

 保険の契約が成立してから数カ月とか数年の間に病気や不幸に見舞われ、多額の保険金が支払われることだってある。思わぬ事態に直面した契約者ご本人やご遺族が救われることが保険の素晴らしさだ――。こうした認識には私も深く同意します。

 ただ、結局は日常的に負担できる保険料よりはるかに大きな額の保険金が支払われることに価値を認めているわけです。一方で、不測の事態が早々に訪れないこともあります。だから私は、保険料がまとまった額になることも把握しておきたいのです。

 こうして見ると、保険料負担の大小が保険金の価値に関係する点を気にしている点では表裏一体というか、何も変わらない気がします。そして、改めて保険の価値というのは、保険料総額と保険金の差額の大きさにあるのだと思います。

 さらに、こうした保険の価値は時間の経過とともに下がっていくのが一般的でしょう。例えば医療保険に10万円の保険料を払った後に支払われる100万円の入院給付金の価値と、100万円払い込んだ後に支払われる100万円の給付金の価値を比べると、明らかに後者が低いはずだからです。

もちろん100万円の保険料を払った時点では、年齢を重ねた分だけありがたみを感じる、というとらえ方もあるかもしれません。人にはそういう部分があると思うのです。だからこそ私は、皆さんが保険を検討する際、保険料総額などの数字は数字として押さえておいた方がいいと考えています。

後田亨(うしろだ・とおる) 1959年生まれ。95年に日本生命に転職。2012年から保険相談室代表、一般社団法人バトン代表理事(13年に両者を統合し、バトン「保険相談室」代表理事)として執筆やセミナー講師、個人向け有料相談を手掛ける。07年に出版した「生命保険の『罠』」(講談社+α新書)で保険のカラクリを告白、業界に波紋を広げる。ほかに「“おすすめ”生命保険には入るな!」(ダイヤモンド社)、「がん保険を疑え!」(ダイヤモンド社)、「保険会社が知られたくない生保の話」(日本経済新聞出版社)など。
公式サイト(1)http://www.seihosoudan.com/
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コメント
 
01. 2014年4月22日 08:56:04 : nJF6kGWndY

貧しい国の見栄消費など、世界には変な消費が多いが

遺伝的に心配性な日本人が保険に金をかけるのは、そうした風習の一つなんだろうな

資源を浪費しない地域独特の変なビジネスが、生き残るのは、雇用拡大という意味では悪くはない


02. 2014年4月22日 09:46:40 : SUTOowvFgA
保険会社の”わな”にハマるなよ!
不安感を煽り、収奪するのが保険会社。

一家の大黒柱として最低限の保険が必要なら、共済がいいでしょう。


03. 2014年4月23日 00:32:47 : 6FGnz0PDyg
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/505.html

 中村仁一医師 「大往生したけりゃ医療とかかわるな」


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