別に輸入するか、国内生産を停止すれば特に問題はない

まあ、雇用は減るだろうが、企業を冷遇する国家の自業自得というものだ

バラマキや既得権は反対じゃなったのかね？
インフラが更新できないような生産性の低い企業は淘汰されるのが当然ではないのか。

まぁそれ以前に、カネさえ払えばいつでもどこからでも好きなものを手に入れられると
考える思考はまさにノー天気そのものだな。

今年三度目の黒煙：新日鉄住金名古屋製鉄所（NEVADAブログ）
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/641.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 6 月 23 日 09:22:04: igsppGRN/E9PQ

●当方の投稿です。
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/641.html#c1

この部分に注目してほしい。

★最近、ここの名古屋製鉄所の施設が老朽化して事故が多いようですが、この製鉄所を海側から見れば、本当に古びた工場だと言うのがすぐに分かりますよ。かつて運行されていた名鉄の観光船に乗りましたから。乗ったのはかなり以前です。現在は名鉄の観光船は廃止されています。★

●当方が名鉄観光船に乗ったとき、この新日鉄名古屋製鉄所の写真を何枚も撮ったが、見ただけでボロボロの工場だと分かる。名鉄観光船が廃止されたのは、乗客の減少だとされているが、本当は製鉄所の老朽化が恐ろしいほど進んでいることがバレるからではないだろうか。

この新日鉄名古屋製鉄所は、創業した当初(当時は東海製鉄・名古屋製鉄所)からトヨタ自動車が大きく関与しており、本格操業して以降、トヨタ自動車初の乗用車専用工場である元町工場が稼動したのである。それ以降、トヨタ自動車の成長と発展を支えてきた。トヨタ自動車の要求する、高品質の鋼板を生産できる製鉄所なのである。

トヨタの自動車は、とにかく錆びないことで知られている。これは1990年代に驚異的水準に達した。あの雅子さまが乗っておられたカローラ�Uだが、当方が日本にいた頃、懇意にしていた方が同時期に購入され、先ごろ廃車したとの国際郵便を今年いただいたが、実に20年も使っていたことになる。(20万キロ走破したらしい。)最後まで、全く錆びなかったと言う。野外駐車で、ワックスはかけていたそうだ。高温多湿の日本では、自動車の錆びはオーストラリアとは比較にならぬほど進むのだが、それに耐えたという。

この高品質の鋼板と言うのは、実に貴重なものだと思う。当方は1960年代の頃から自動車に興味を持ってきたが、最悪だったのはイタリアのアルファ・ロメオ・アルファスッドだったと思う。安い鋼板をソ連から輸入していたらしく、僅か1年で横っ腹に穴が開いた。当時の伊藤忠オートが困っていたことを思い出す。蛇足だが、イタリア車が国際競争力を失ったのは、鋼板の錆びやすさが大きかったと思われる。

日本国内では、乗用車を作っていた頃の、いすゞ自動車の初代ジェミニが酷かった。日本鋼管の鋼板を用いていたらしい。オーストラリアでもGMホールデンが、ジェミナイの名称で販売していたが。その前のベレットも酷く、ある人がガレージで大きな音がしたので行ってみると、前のバンパーが錆びて床に落ちていたとか。

トヨタ自動車がシェアを広げたのは、素人でも安心できるメンテナンスフリー化が大きく、労力の必要なワックスがけをしなくても維持できたからである。つまり、乗りっぱなしでいいのである。極端な話、エンジンオイルを定期的に入れ換えるだけで維持できるのである。これに慣れた人は、次もトヨタを購入する。その意味で新日鉄名古屋は、トヨタの競争力を支えてきたのである。これに代わる製鉄所など、ないと思う。

ここまで事態が悪化した背景には、操業を停止してでも設備の更新をやってこなかったからだろう。トヨタ自動車など、納入先のコスト要求が厳しい。新日鉄名古屋の顧客は、トヨタやホンダやスズキ。業界でもコストにとにかくうるさいメーカーばかりだ。彼らの要求にこたえるべく、費用と時間のかかる設備更新を先送りにしてきたことが、今日の致命的事態を招いたのである。

当方は日本にいた頃、貨物列車で美濃赤坂から笠寺まで、原料となる石灰石を運んでいた。この貨物列車は、年中ほとんど休みなしであった。トヨタ相手に大変だなと思ったものです。