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大陸間弾道弾を親に持つIoTの怖い遺伝子 お昼寝している愛猫、愛犬の監視・・・ではあまりに能天気 
http://www.asyura2.com/14/it12/msg/189.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 7 月 09 日 09:42:18: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

大陸間弾道弾を親に持つIoTの怖い遺伝子
お昼寝している愛猫、愛犬の監視・・・ではあまりに能天気
2016.7.8(金) 伊東 乾
オランダ、全土で「モノのインターネット」利用可能に 世界初
オランダの通信企業KPNは6月30日、IoTを推進するため、全国規模の長距離通信網「LoRa」を世界で初めて導入したと発表した。写真はオランダの玄関口、スキポール空港〔AFPBB News〕
?いつの頃からか、メディアを通じて目にすることの増えたアルファベットの1つにIoTというものがあります。

?「どういう意味?」

?そこそこ以上に優秀な東大生に尋ねても、

?「ええと、Internet of Things、モノのインターネット・・・」

?「モノのインターネット??いままでのネットはモノじゃなかったの?」

?「ええと、それは・・・」

?といった具合に、結構タジタジになる場合が珍しくありません。

?IoTというコンセプト、他の名前で呼ばれている、例えばネットワーク・ロボットとかユビキタス・コンピューティングと言われるものと別段変わるところはないといって過言ではない。では、こうしたIoTの仲間もろもろは従来のネットと本質的に何が違うのか?

?分かりやすい例から考えてみましょう。

3.11以降のインターネット

?リンクを1つ張るところから始めましょう。以下は原子力規制委員会の放射線モニタリング情報というホームページです。

?ここで「福島:相双」という部分をクリックしてみると、モニタリングポストが集めてくる空間線量の値がマッピングされているのを見ることができます。この原稿を書いている2016年7月3日14:00の時点で、例えばページ内の、

?「相馬市光陽パークゴルフ場管理棟」

?をクリックすると?「放射線量0.108μSv/h」と出てくる。ほかに、数値は表示されていませんでしたが「風速――?風向――?降水量――?」とあり、

?「グラフを表示」というラジオボタンをクリックすると、時系列に添った「相馬市光陽パークゴルフ場管理棟」の放射線量を見ることができる。

?あるいは、「道の駅そうま体験実習館」であれば「放射線量0.122μSv/h」、「相馬市立玉野小学校」であれば「放射線量0.215μSv/h」といったデータを瞬時に得ることができるようになっている。このことの意味をもう少し掘り下げて考えてみましょう。

?いま、福島各地のモニタリングポストの値をチェックしてみたわけですが、これがもし第一原発の敷地内なら、線量の値はもっと高いはずです。

?そんな場所に人間が長くいることはできない。でも空間線量をモニターするセンサーであれば、長時間定点観測を続けても問題なく稼働することが期待できる・・・。

?IoTの1つのポイントはThings=モノというのが人間でないということ、人間では到底得ることができない情報が、縦横にネット上を行き来し、社会に新しいニーズや産業、市場を生み出し得る、というところにあります。

?「お家で愛猫が何をしてるか、ツイッターで反応チェック」

?というようなものがIoTの本質ではない(そもそもネコをモノとはひどい話だとも思います)。

?例えば宇宙空間に、あるいは地盤が緩んだ地震被災地で豪雨が予想される危険なエリアに、さらには内戦で治安が不安定な紛争地域に・・・。あらゆる意味で「人が行けない所」にモニターが据えつけられる、あるいは飛んで行く。

?ドローンに搭載したカメラとセンサーがデータを拾ってくることも可能でしょう。超高空ドローンとか水中ドローン、海中ドローンのようなものが、有線のネットワークと無関係に世界を飛び回り、そこからダイレクトにデータを得てインターネットの1ノードとして情報を発信、そこから新商品や新サービス、新たな可能性が生み出されてくる。

?IoTのプラスの可能性は、こうしたところから生み出されてくるもので、同じことを「ユビキタス・コンピューティング」とか他の名前で呼んでも特に変わりはない。

?福島被災地では、事故後いちはやく東京大学理学部物理学科の早野龍五教授が私財を投じて100基のモニタリング・ポストを設置しました。

?現地の線量データを採取して無線のインターネットでデータ送信、グラフやマッピングなどの知的情報にまとめ上げ、直ちにネット上に公開。それを知りたいと思うあらゆる人が、すぐに生のデータにアクセスできるシステムを自腹で構築されました。

?別段「ユビキタス」とか「IoT」とか、目新しい造語は関係ない。物理の頭で考えれば、ごく普通に装置を設計、実装するというだけのことです。

?とは言え、社会的な諸条件など考えると、なかなかできることではない。早野先生のこの部分でのご貢献は、どれだけ価値を称揚しても足りない、本質的なものだと思います。

リモート・センシング技術じゃないの?

?さて、こんなふうに記すと「IoTとか目新しいことを書いているけれど、要するにリモート・センシングの技術じゃないか」と思われる方が出てきて不思議でありません。

?確かにセンシングの技術はIoTにとって決定的で、どのようなセンサーでどんな現象をデータ化、情報化できるか、はIoTを巡る話題の1つの核であることは間違いない。

?しかしIoTがセンサー技術やリモートセンシングと一線を画すのは「インターネット上」に「知的演算」を加えられた形で「情報その他」を「発信する/してしまう」という部分にあるのです。

?ここをもう少し丁寧に考えてみましょう。

「博士の異常な愛情」の回避へ!

?冷戦が終わった1990年代、軍事用に作られた米国の分散ネットワークシステム「ARPANET」がある意味無用の長物となりかかったとき、それを民生に転用して新しい情報産業・市場を作り出そうとして準備されたのが「インターネット」の出自にほかなりません。

?それ以前、1980年代の世界は「パソコン通信」などの先駆的なネットワークが細々とつながり、また私たち物理を学んだ学生は、いち早く軍事以外の目的に開放されたネットワークの恩恵にあずかって、メールやチャットなどの日常生活に慣れ始めていました。

?が、パソコン通信もメールもチャットも、基本的には最終的に人間と人間が繋がって情報をやり取りするという仕かけとして工夫されてきた。

?IoTはその意味で、ネットの原点に先祖返りする側面、つまりARPANET本来の動機に戻る性質を帯びています。それは・・・「大陸間弾道ミサイル迎撃網」という、大変物騒なシステムにほかなりません。

?「2001年宇宙の旅」などで知られる映画監督スタンレー・キューブリックに「Dr.Strangelove」という作品があります。

?日本には、意図的に「博士の異常な愛情」と誤訳されて公開された、アホらしい理由で人類が核戦争で滅亡に至る過程を描いたブラック・コメディとして知られます。

?この中に「ソ連の司令塔が攻撃(Decapitation Strike)を受けたとき、自動的に作動して人類全体を滅亡させるDoomsday device(皆殺し装置)が作動する」という設定があります。

?ここから芽を伸ばしたものとして「分散ネットワークシステム」、今日のビットコインからハイパーレジャーまで通底する発想を考えることができます。

?今もしあなたが米軍の参謀で、ソ連から核攻撃を受けたとしましょう。どのように反撃し、またどのように迎撃すればよいでしょうか?

?仮に相手の核ミサイルが無傷でも、その司令塔を完全に壊してしまえば、核が飛んで来る心配はありません。核は下手に壊すと後が面倒だし、うまくすれば武器としてこちらが取ってしまう方が有利だから制御装置側を狙う方が賢明・・・。そんなふうに考えることができるでしょう。

?またこれはソ連側にしても同様で、やはり中枢を狙った方がいい。ミサイルの隠し場所なんてものは分からないようになっているものですが、制御の中心は軍の中枢にあると考えて大きく外れない、かもしれない。

?何にしろ、例えばミサイル制御基地がシアトルにあるとして、ここを叩かれたらカリフォルニアにある核ミサイルを飛ばすことはできなくなるという仕かけであれば、まずいわけです。

?つまり、仮に最初の一撃をシアトルに受けても、同じ司令塔がシカゴにあれば、反撃のミサイルを飛ばすことができる。

?仮にシアトルとシカゴと両方やられても、ワシントンDCとボストンにも同じ司令塔機能が準備されていれば、いくらソ連でもこれだけ同時に叩くことはできない(だろう)から、残ったところから反撃すれば相手を絶滅できる・・・。

?実はこれが、並列分散処理ネットワークという、そこそこ以上にお金も人員も必要な、面倒かつ不思議なものが生まれた直接の背景だったわけです。

?映画「博士の異常な愛情」のラストでは、第2次大戦中のヒットソング「また会いましょう」に乗せて何発もの核弾頭が爆発するシーンが描かれます。

?ここでは何も語られませんが、1つ爆撃されると、そこから自動的に反撃する命令がシステム上で作動し、誰も止めることができない「核ミサイル迎撃網」が動き始めてしまう・・・。

?これこそ、正確にその起源に立ち返った「モノのネットワーク」創成の原点であることに注意したいと思うのです。

?「ヒトが介在するインターネット」ではなく、センサーがモノや出来事を感知し、その結果がネットワークを通じて送られ、そこから自動的に次の出来事、例えばミサイルの発射が自走してしまう。

?その結果、都市が1つ壊滅し、それを受けて次のミサイルが発射されてその結果・・・という破滅に向かって転がって誰も止められない雪だるま。

?そうしたものを決して創り出さないために、幾重にも安全装置がかけられねばならなかったのが大陸間弾道弾のミサイルネットワークだったわけですが、さていまIoTの議論において、どれくらい「システム自走を許さない安全ネットワーク管理」といった話題が取り上げられているでしょう?

?お家で昼寝しているワンちゃん、ネコちゃんといった昼寝以前の議論ではなく、まさにここにイノベーションとマーケットの将来があると照準を定めて、シリアスな議論をする必要があるのですが、今回は紙幅が尽きました。引き続き展開したいと思います。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47283  

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