★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK173 > 455.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
武田邦彦のネット・レクチャーが面白い=福島原発事故を起こしたのは、1980年代の朝日新聞だ (uedam.com)
http://www.asyura2.com/14/senkyo173/msg/455.html
投稿者 五月晴郎 日時 2014 年 10 月 25 日 22:42:56: ulZUCBWYQe7Lk
 

http://8706.teacup.com/uedam/bbs/13254

2014年10月24日

(略)

午後は、小出弘章さんの講演と、武田邦彦さんの動画を見ていました。
 たっぷりと時間があるときでしか見られないと思い、そうしました。

 小出さんのほうは、今年の沖縄大学での講演。
 内容は、いつもと同じ。
 いつもと違っていたのは、講演の終盤になって必ず放たれる小出さんの東電攻撃のフレーズで、他の講演会でなら、必ず拍手が起きるところが、沖縄大学ではまったく起きなかったことくらいです。

 しかし、小出さんも、息の長い人です。
 原発の魅力ひかれて原子力の世界に入ってから、実情を知り、すぐにその姿勢を反転させました。
 それでも、いまだにその世界に浸っている人。
 日本の原発史の多くを体験し、知っている人、というのは貴重です。


 と思いきや、武田邦彦さんのこのネットレクチャーが私には非常に面白かったです。
 【保存版】 原発の安全 ( 全7回 ) / 武田 邦彦
 http://www.youtube.com/watch?v=z4naBC_RIEU

 要点は2つ。
 1 日本の原発は、「アカ」に対する対抗として始まった。すなわち、いつでも核の所有ができる準備として。
 それは、電力のためでも、エネルギーのためでもない。

 2 福島原発事故を起こしたのは、朝日新聞である。1980年代に朝日新聞が、日本人技術者たちの安全技術を批判したので、そこから日本人はまったく安全問題をやらなくなってしまった。

 結論は、1955年当時の、中曽根・正力路線と、湯川英樹路線の対決で、湯川秀樹が勝っていれば、福島事故は起きなかったかもしれない。

 こんな具合に、実に面白い内容でした。

 それから、武田さんが、3.11以後、丸山真男の弟子たちは、どうした!?と 怒っているネット・レクチャーがありました。
 東大に、いまや法学部があるのか? 東大に政治学があるのか?
 http://www.youtube.com/watch?v=cEWHV59NEBU


 武田さん、これは、律令理性論から見れば、簡単に説明できます。
 東大の教授たちといえども、二項関係に入っているわけです。
 丸山さんが生きている間は、丸山さんと二項関係に入っていられるわけですが、死んでしまえば、それも終わり、と。

 二項関係の特徴は、相手がいて、私がいる、という関係性です。
 まるで舟木一夫の「きみたちがいて、ぼくがいた」という歌のようですが、その通りです。
 これが何か、といえば、きみがいなくなったら、ぼくはいなくなるよ、と。すなわち、別の、現役の、生きている「あなた」と二項関係に入りますよ、と。

 つまり、デカルトのように、「我思う、ゆえに我あり」と自分を規定する自我であれば、相手がいようといまいと、自分で、研究テーマを設定できるのですが、二項関係は、それさえも、対人関係で決まってしまう、という、日本人の学問の対人依存性という特徴です。

 武田さんは、なまじ自然科学系の人なので、自然界と二項関係に入っている限り、対象としての自然界は消えることはありませんから、その関心が長続きするのでしょう。

■自然科学者の視点から、原発事故の原因を振り返ると■(uedam.com)

http://8706.teacup.com/uedam/bbs/13255

2014年10月25日

(略)

昨日紹介した武田邦彦の「原発史」のネット・レクチャーが面白いので、きょうは、2回、3回と見てしまいました。http://www.youtube.com/watch?v=z4naBC_RIEU
 ついでに、音声だけではなく、文字でも見たいと思い、探したところ、今の時点で見つかりません。面倒なので、探すのをやめます。

 しかし、そうでしたか、朝日新聞社が福島原発事故の一つの原因である、というのは、そういうことでしたか。
 私は、朝日新聞がそんなに影響力があるとは、ちっとも知りませんでした。

 で、このレクチャー、最初から最後まで面白いので、何を話題にしていいのか、困ってしまいます。
 そうですねえ、日本の原発の初動のところにしましょうか。

 以下は、私が聞き取った武田節です。

 「日本の原発は、アメリカとソビエトの冷戦の産物だった、と。
 アメリカにとっては、日本が原発を動かして、いつでも核の準備をしておくことは、冷戦を戦う上での必須条件だった。

 で、原発を進めるにあたって日本人側は、2つのグループが対立。
 政治家・財界人グループと、科学者グループ。

 科学者グループは、自前で開発しないと、原発に安全を保証できない、と。
 政治家・財界人グループは、すでにアメリカに技術があるのだから、輸入すればいい。日本人の技術者による開発など、待っていられない。

 初動期にこの対立があり、勝ったのは、政治家・財界人グループ。
 では、彼らは、原発が安全であることを理解したか、といえば、そんなことはありえない。
 当時は、湯川英樹とか、仁科とか、原子力がどうなっているのかを知っていたのは、ごく少数。しかも彼らとて、基礎知識が優先であり、原発技術のほうは、まだ知識がなかった。
 そういう時点で、政治家・財界人グループが、原発が安全かどうかがわかるはずがない。

 その時点で、政治家・財界人グループが勝ったことで、福島事故を招いた、と言える。
 もし、あのとき、湯川英樹が言うように、日本人自身が自前で開発していけば、事故はなかったかもしれない。湯川は、自然科学の視点から、原発の安全の問題を考えていたのだ。
 一方、政治家・財界人グループが言う「安全」とは、「原発を動かしたいから、原発は安全だ」という発想だった。こちらには、安全であることの根拠がなかった。
 いまもこれが続いている。」


 以上は、1950年代の物語です。
 朝日新聞の問題が出てくるのは1980年代になってから。
 この時代から、原発は「安全か」という問題が社会的に意識されるようになった、と。

 それまでは、はたして日本で原発が動くだろうか、という一点に皆が集中していた時期だった。

 なるほど、でした。
 3.11以後のいまでこそ、地震列島に54基の原発なんて、ばかじゃないの? と誰にも簡単にわかりますが、1950年代の当時には、そのことは日本人の誰にも意識されていないのでした。
 それよりも、「夢のエネルギー」でした。

 日本人の第一号が、中曽根康弘。
 1945年8月6日、ヒロシマに立ち上るきのこ雲を見て、「これからは原子力だ」と確信した人でした。
 この点では、武田邦彦さんも、変わりありません。
 この人は、1970年代の「ローマクラブ」のエネルギー危機のリポートを見て、原発の世界に入った人でした。
 そういえば、小出さんも、この時代の人です。
 武田さんの分類では、武田・小出は、原発第二世代の人です。

 原発第一世代は、1950年の人たち。湯川英樹。

 そうなると、原発第三世代が、オノデキタさんの世代、ということになるでしょう。
 面白いことに、第二世代までは、まだ原発が「夢のエネルギー」と思えた時期でした。
 第三世代は、もう、原発に幻滅しました。
 自然科学者の目から見た日本原発史です。

 一方、政治家・財界人グループは、3.11以後の今も、まったく幻滅していません。
 その理由は何か?

 私が思うに、「総括原価方式」というエサでしょう。
 原発に投入資金がかかればかかるほど、電力会社は儲かる、という現代の打ち出の小槌。
 これに、経産省からメーカー、電力会社、学者、メディア、芸能人、等々が群がる、と。

 とりあえず、武田レクチャー、こんなところで。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年10月26日 01:24:36 : aiMZAOJQqY
3/11まで、原発の旗振り役をしていた人間が何を言っているのか。

朝日が1970年代半ばから原発推進に鞍替えしたのは確かだが、
日経、読売やサンケイはそれ以上に原発推進を大合唱していたからね。

そしてその提灯持ちをしていたお調子者が武田教授だ。

この人には、原発を推進した組織・会社について避難・批判する資格は一切ない。


02. 2014年10月26日 03:51:04 : YxpFguEt7k
私も3・11以前は原発賛成でしたが、3・11以降は反対です。
「3・11以降、意見が変わった」人は、反対派にとって、とても有利に働く人です。
反対派の人は、そういう人をキチンと包摂しましょう。
逆に「以前、推進してたくせに」とナジる人は、「隠れ推進派」です。

03. 2014年10月26日 07:23:21 : aiMZAOJQqY
武田教授は反原発のお面をつけている推進派。
津波が来ない川のほとりに原発を建設すればいいと主張している人だからね。

だまされちゃいけない。

何十年も反原発運動をしてきた人からは全く相手にされていない。


04. 2014年10月26日 07:51:41 : gQNmx2EI5A
「市販のコメを何グラム食って野菜はどれだけ食っていれば許容値以内である」との物言いがいかにも原発事故によって齎された状況許容の物言いだ。前身露呈。反・反日極右

05. 2014年10月26日 09:08:14 : rwgORSmgTI
>>03 武田教授は反原発のお面をつけている推進派。
津波が来ない川のほとりに原発を建設すればいいと主張している人だからね。

武田さんは今でも同じ考えなのでしょうか?

>>02さんの「3・11以降、意見が変わった」人は、反対派にとって、とても有利に働く人です反対派の人は、そういう人をキチンと包摂しましょう。
逆に「以前、推進してたくせに」とナジる人は、「隠れ推進派」です。

という意見に賛成です。


06. 2014年10月26日 11:05:15 : t7vqY8KxLk
>>03
>武田教授は反原発のお面をつけている推進派。

そう言っていいかもしれないが、武田氏本人は反原発と言ったことはない。そのように
読者に思わせている側面はある。なぜ反原発といわないかといえば、いずれ推進派の
本性を見せるときにウソつきと言われたくないからだ。

武田教授の役目は、福島第一が危機とかおきたときパニックを防止することがひとつ。
4号機が危ないという噂が広まったとき、沈静化する役をしたことを覚えておられるとおもう。
たとえプールから水が抜けても大丈夫とかありえないウソを言っていた。

次に民主党叩き。これは自民党を利して相当のおこぼれを貰っただろう。

いままた朝日叩きが自民党からおきているときに、それに加担しようとしている。
真正の悪党だ。彼が原発に慎重な意見を言うのは、そうでなければ原発推進派と
みなされ知識のある人間から相手にされなくなるからだ。みなその手を使う。
そもそもこの記事の投稿者も原発に批判的なようだが、反原発ではないだろう。
それは武田のようなごみくずを応援していることでもわかる。


07. 2014年10月26日 16:50:32 : v93BV1wtZU
津波がこない川のほとり、って多摩川?荒川?

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。) ★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK173掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK173掲示板  
次へ