１１日（木曜）夜のＢＳフジの「プライムニュース」に出演した共産党の小池副委員長（参議院議員）は、安全保障政策について問われ、「国際法を遵守することを基本に、北東アジアの諸国との外交を通じて衝突を回避するようにすべき」と答えたあとに、武力攻撃を受けたらどうするのかという番組ＭＣの問いかけに、「自衛隊を活用して対応する。米軍と共同作戦をとる可能性もある」と答えた。

　私自身は第九条改憲派だから、そのような対応をむげに否定するものではないが、その前提として、第九条改憲の手続きが必要不可欠だと考えている。

　共産党は、護憲（かつての共産党は改憲→自主防衛政策）を主張し、安全保障政策に関する７月１日の閣議決定を解釈改憲と非難している政治勢力である。

　そのような共産党なら、侵略されたら政府は白旗を掲げたあとＵＮを活用しつつ政治的交渉を行うべきとか、政府は力で抵抗しないが共産党員を中心とした国民が抵抗運動を行うなどと答えて欲しかった。

　共産党が、武力攻撃を受けたとき自衛隊で反撃するという政策を持っているのなら、自民党などとともに憲法第九条の改正を推進すべきと言いたい。

　また、小池副委員長は、同じ番組で、普天間基地の辺野古への移設に関して、ジョセフ・ナイ元米国防次官補（現在ハーバード大学教授）が「長期的には解決策にならない」と述べたことを取り上げ、米国は民主主義を尊重する国だから、沖縄の民意に逆らって辺野古への移転を進めることはしないだろうと解説した。
　米国は民主主義を尊重する国だからという評価は、小学生や中学生のレベルというしかない。

（ジョセイ・ナイ氏が語った内容の眼目は「中国の弾道ミサイルの射程内にある沖縄に米軍基地が集中する現状を変えるべき」というものであろう）

　辺野古問題は、詰まるところ、日米安保条約体制の問題であり、身近で切羽詰まった話としては普天間基地の返還の問題である。
　仲井真前知事が“県民を裏切った”のは、日米安保体制が続く限り、米軍基地の存在はどこかで折り合いを付けなければならないと考え、普天間の存続よりは辺野古への移転と断腸の思いで判断したからであろう。

　かつての共産党は、「日米安保条約の破棄」を大きな政策テーマとして掲げてきた。米軍基地問題なかんずく沖縄の問題は、日米安保条約に代わる新たな日米間の条約締結によってしか解決できないと考える。

※　参照投稿

「安倍首相は翁長氏当選を“内心”では歓迎：普天間−辺野古問題は日米安保条約をどうするのかを問いかけるもの」
http://www.asyura2.com/14/senkyo174/msg/631.html

コメント
01. 2014年12月13日 21:57:29 : kEuN9MbJp2 １９９８年、 選挙で「大躍進」して有頂天になった不破共産党は、―― 自分の政策が勝っているので、「赤旗」を増やさなくても躍進できる、 ２１世紀は「自共対決時代」で、政権の仲間入りも考えようと――「政権病」に罹ってしまいます。 それで路線を大転換し、「安保容認」「自衛隊容認」の“ものわかりのよい共産党”になりました。 ２０００年には、「党綱領」に反して「大衆的前衛党」という「党規約」を失くします。 その年以降、党大会にはアメリカ大使館を招待案内するようになりました。 ――どこかの国の共産党が日本大使館を招待して党大会を開いたらどうでしょう？？？ 日本共産党は、そんな“アホらしい『社会主義政党』”になった、ということです。 当時の「党綱領」において、 「アメリカ帝国主義」は、平和と民主主義、新経済秩序を求める世界と日本国民の共通の「敵」勢力としてありました。が、しかし、不破共産党は、その政府機関を歓迎した、――つまり、「党綱領」に反して“解釈改憲”を行って、アメリカと友人関係を求めに入ったのでした。 その路線転換はやがて、日本をアメリカに売り渡している売国的「日本独占資本」についても国民と「共存できる」関係であると述べて美化するにいたっています。 しかしこの時代、 「資本主義は勝利した」とばかりに、多国籍企業が先導する弱肉強食のグローバリズム・「新自由主義」が荒れ狂う２１世紀、、、社会主義政党であれば、「万国の労働者団結せよ」と世界的運動の強化・連帯を求めて当然なのですが、、、不破共産党は、それを投げ捨ててしまい、志位共産党がそれを引き継いできました。それで、２００４年に「党綱領」を全面改定して、完全に既成政党の仲間となって今日にいたっています。 日本が「侵略されたなら」――などという設問は、 かつての共産党であれば、「日本はすでにアメリカに半ば占領されている」とでも言っていたのです。が、、、今では、本記事にある、小池氏のような話になってしまうのです。 それでも、、、企業献金貰わない『よりまし政党・共産党』ですからねえ、、、ナントも、トほほ 以前は、保守層の中に「共産党はワサビのつま」でなくてはならない、など一定の評価もありましたが、今では「隔靴掻痒の党」という風に評価が変わっています。 そうした路線転換による方針混乱で、魅力を失い――かつて３５０万の「赤旗」定期購読は現在では１００万そこそことなり、「赤旗日刊紙は発行危機」状態、党員９万人大量除籍や党費未納者の激増など、、、現在、内実は惨憺たる党内状況にあるといわれます。
02. 2014年12月14日 16:17:07 : f5wCgWXG2k 　絶対に武力攻撃を受けないようにするには先制攻撃しか無いのである。武力攻撃を受けたということは、少なくとも死傷者が出たか、器物に損傷が出たかの段階である。この段階では、既に武力攻撃を受けたのであるからそれに対して反撃しても、武力攻撃を受けた事実は変わらない。では、反撃すれば相手が大人しくなるか、参りましたというか、は全く定かでは無い。むしろ再度攻撃してくる可能性の方が強い。こうなれば完全に戦争状態であり、勝敗は核でも使用しない限りは予測出来ない。運良く勝ったにしても重大な被害を日本も被るのである。 　　であれば、既に攻撃を受けた段階でも和平の為に外交交渉で尽力する以外に方策は無いのである。メンツやプライドでもってやり返すほど愚かな決断は無い。 　　最も喜ぶのは多国籍軍需産業と多国籍傭兵ビジネスであろう。彼らに祖国など無いから、売れれば何処の国にでも武器、兵器を売り、傭兵を出張させる。武力攻撃を受けた段階ですぐさま和平交渉に入るのは上客では無く、共産党のように、「米軍と相談して直ぐに反撃します」という国が上客なのである。 　　共産党はリベラルな言辞を持っているが、プライドが高過ぎる。そこに自民党や官僚と同様の、民衆を心底から信じていない上から目線を感じるのである。プライドの高さは得てして真実の探求の機会を逃し、その場の空気を読んで大勢に付いてしまう可能性が高い。有事になればなるほど組織を守る事を優先するだろう。 　　ただちに反撃するのがベストだという思考は、敵にやられる前に攻撃が必要だ、となればその気になる、そんな怖さが有る。今回自民党が共産党の飛躍を受け止めているようだが、小池氏の弁を聞けば、成る程な、という感じはする。
03. 2014年12月14日 17:53:53 : kEuN9MbJp2 北方領土はロシアに、沖縄の地はアメリカ軍基地にすでに占領されたままの、 「沖縄を返せ」と言えない情けない日本、、、 それで、利権を得る売国的企業（その番頭・自民党）の恥知らず。 仮に、 米軍が日本の何かのために一度でも出撃したら、それが致命傷となり、 日本はその「借り」を返すために、と、アメリカの行う戦争に参加させられる。 そうして、日本はアメリカの「ポチ」から、今度は「先兵」に昇格することになる。 安保廃棄後の日本の平和論議ならまだしも、 対米従属化下での「防衛」論などに参加するなどは、愚の骨頂というもの。 「相手がせめてきたら」論に、一片の意味があるとするならば、それは、 「そのようなことにならないために、どのような政治や外交を行うのか」のためです。 小池さんは、戦争好きの土俵に乗せられて、稚拙です。
04. 2014年12月14日 18:55:02 : FUtnN1arpo これで「皇室を尊崇する」と言ってくれれば明日からでも共産党員になる。

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