五野井郁夫氏が紹介していた本『まなざしの地獄』『平坦な戦場でぼくらが生き延びること』を読了。とても面白かった。永山則夫、チャールズ・マンソンという２人のテロリストの話。
しかしまだ消化しきれていないだろう。未消化のままアウトプットしてみるけど…

（１）日本中にはびこる出自差別、学歴差別、無知、貧困、顔の疵が永山則夫というテロリストを生み出した。
（２）リベラル系社会学者を中心として「差別撲滅」を開始した
（３）「差別撲滅」で価値尺度を失い平坦になった社会で、カルト宗教がチカラを持つようになった
（４）アメリカではチャールズ・マンソンが生まれ、文鮮明が韓国へ来た
（５）日本で、アンチカルトのテロリスト・山上徹也が生まれた

大きくはこういう流れという理解でいいのかな…　（ものすごくテキトー）
迷惑系YouTuberが参議院議員になっちゃうのもカルト宗教の勃興と似ているよね…
押し出しが強ければ、とりあえずそいつの言葉に乗っておこう…　みたいな…
株式の短期売買に近いのかな…

差別も宗教も縮小させたいリベラルっぽい解決策を提示しておくと…
（１）多様性が足りないので、多様性を増やそう
（２）生活保護は手厚くしよう
（３）厳格な政教分離をしよう
だ。
　都市部も地方も金太郎飴のように均質なのがよくない。ある地方が「転職回数が少ないほうがエライ」みたいな文化なら、都会では「転職回数が少ないのは無能」みたいな文化にしたい。そうすれば永山則夫も生きていけただろう（離婚回数も同じかな）。
　生活保護が手厚ければ、永山の母も子ども４人を間引く必要もなかっただろう。そもそも「イエ制度」はいい加減だ。国が「家」だと主張するなら生活も保障しろと言いたい。「生活は自己責任」「国からの命令はきけ」では話にならない。無収入なのに暴力をふるうＤＶ夫のようだ。
　多様性が増えれば「平坦さ」は無くなり、カルト宗教がチカラを増すことはなかっただろう。また、カルト宗教が政治と分離できていれば、カルト宗教は縮小し消滅していただろう。

ホント、伊藤昌亮氏の分析は凄かった…
と同時に山上の思想のネジレ…　「本当は統一教会を批判したいけど、批判している多くがリベラル派で、リベラルはフェミニストや親韓が多くて、そいつらといっしょに活動したくない」とか…

反フェミとか反韓って…　さすが元自衛官って感じだなぁ…
そういうくだらないこだわりを捨てればよかったのにな。
そういう小さなことより、統一教会と母親を切り離すことのほうが、比べ物にならないくらい大きくて、最速でやらなきゃならない事柄（仕事）だろ。
反統一教会の活動家の人なら母親の洗脳を解いたかもしれないのに。
山上とか山上の叔父とか、シロウトがやってもできないだろう…
宗教中毒は、ある意味、薬物中毒より抜きがたいものだろうし。

モノゴトの優先順位をつけるのが苦手な人なのかな？
保守って罪だな。

コレは凄くよくできた話だ…　政治的要素もタップリだ。
椹木氏の評論とはだいぶ違う印象を受けたけど…

キスシーンは「口を塞ぐ」「マーキング」「前戯」「気持ちを伝える」の数種類で描き分けられ…
２回の「人助け」は、他人との距離を縮め…
父親の存在感は極めて薄く…
少年は「外国人」と「デモに参加する姉」の影響で成長し、行動が「誰も理解できない突飛な逸脱」から「他人から理解される程度のスパイス的逸脱」に逸脱の幅が小さくなる（保守化する。保守化するのでステディな相手（家庭）ができる）。
少女も成長し、「身長が伸びた」と周囲に思わせ、寝坊しなくなり、一人で歩きだすようになる。
自由（リベラル）なマユミはミソジニーを嫌い、安定を嫌う。

しかし…
バブル期の日本なら「世界一の山さえ（ジオラマのように）造れる」と夢を描けたのかもしれないが…
今では無理ではないかな…

【吉祥寺米騒動〜金井米穀店のヘイトスピーチと「普通の人々」のレイシズム】
https://youtu.be/Hw32KX-zZhw?t=1297

ココに登場する、野間氏にパーフェクトに論破されちゃう「普通の人」（説得する一般の人と立憲の議員）は、「逸脱の幅、表現の幅を小さくしろ」と言う。
逸脱はマジョリティ（保守派）に受け入れられる範囲にしろ、と言う。

それは違うと思う。この程度の逸脱が許せないなら、日本のロシア化はもう、目と鼻の先だと思う。
それと闘わなくてはならない。

毛ば部とる子氏
https://twitter.com/kaori_sakai/status/1554783826060218371
⇒《だよね。》

「キッパリ脱原発できない連合」も敗因だろう。

【野党ヒアリング「復活」へ調整　立・共、旧統一教会問題テーマに】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022080301197&g=pol

まずはココから。