＞平成4年4月2日から平成23年4月1日生まれの方

http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/061500/p0150603.html

福島原発事故は平成２３年３月１１日であるから、柏市の甲状腺検査対象者には、３月１１日から４月１日までに生まれた０歳児が含まれている。

よって、事故当時の年齢は、０−１９歳である。

柏市の年齢区分は以下のとおり。

幼児３−６歳、小学生７−１２歳、中学生、１３−１５歳、高校生１６−１８歳、高校卒業程度１９歳。

�A　Ｃ判定について。

以下の柏市の説明は、理解より誤解を生んでいる。

＞Ｃ判定につきましては、結節やのう胞に限らず、比較的よく見られる甲状腺の疾患が疑われる場合も含まれます。

先ず、超音波検査のみで、「比較的よく見られる甲状腺の疾患」と診断できない。

例えば、柏市が挙げる「バセドウ病」「橋本病」は、他の検査を総合して診断する。

超音波検査では、「バセドウ病」「橋本病」は、甲状腺腫大（橋本病の進行した状態では甲状腺萎縮）が見られる程度だ。

柏市のＢ判定は、「結節（5.1ミリメートル以上）またはのう胞（20.1ミリメートル以上）を認めたもの」とあるので、Ｃ判定は、明らかにＢ判定を超えた甲状腺異常が認められたと理解しても良いのではないか。

甲状腺がんの確定は、手術によって取り除いた組織片を検査することによって行われる。

現在は、柏市の言うとおり、がんと断定された例はないが、それも時間の問題だと思う。

�B　Ｃ判定の結果について。

チェルノブイリ原発事故による被曝によって、甲状腺がんを発症した時の、子どもの年齢は分からない。

けれども、ウクライナの高濃度汚染地域では、事故翌年の１９８７年から、子どもの甲状腺がんの発生が見られる。（ウクライナ緊急事態省の報告書にある、“Figure 3.43. Incidence of thyroid cancer (per 100 thousand population, 19–40 years old at the time of surgery:born before 1987 and in 1987 and later; data of SI «Institute of Endocrinology and Metabolism named by V.P.Komissarenko, Academy of Medical Sciences of Ukraine”を参照。）

１９８７年以降に生まれた子どもたちに甲状腺がんが発生するのは、２０年後の２００６年以降である。

同様な傾向は、ベラルーシでも見られる。

ベラルーシの子どもたちの甲状腺ンガン発生率は、１９８６年には、１０万人あたり０．１０であったものが、１９８７年には、１０万人あたり０．４２に激増する。

１９８７年に、甲状腺がんを発症した子どもにおける、性別の割合は、女子９人（１９８６年は、２人）男子３人（１９８６年は、１人）である。

柏市のＣ判定の男女比（２：９）と、符合している。

http://www.bmub.bund.de/fileadmin/bmu-import/files/strahlenschutz/schriftenreihe_reaktorsicherheit_strahlenschutz/application/pdf/schriftenreihe_rs668_appendix9.pdf

チェルノブイリ事故で、被曝したことに由来する、甲状腺癌の特徴は、短い潜伏期間、無症状、故に無自覚、高い浸潤性（転移しやすいこと）である。

患者の４６．９％に甲状腺被膜外浸潤、５５％に頸部リンパ節転移、１１．６％に肺転移を認めた。

ここが、一番問題。

外科医は最初の手術後、新たに転移した部分を切除するために、直ぐに、繰り返し手術を行うことを強いられた。

これは、もう福島県の複数の子どもたちで起こっていると言う情報がある。

＞原発事故直後に甲状腺ガン　20歳女子の悲痛な日々　２度目の手術も、リンパや肺に転移。弟２人も甲状腺にのう胞が…フライデー

http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/799.html

＞ The Chernobyl Catastrophe Consequences on Human Health

Greenpeace 2006

http://www.greenpeace.de/files/chernobylhealthreport_0.pdf#page=43