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ECBの追加緩和(在野のアナリスト)
http://www.asyura2.com/15/hasan103/msg/265.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 12 月 03 日 23:47:10: igsppGRN/E9PQ
 

ECBの追加緩和
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
2015年12月03日 在野のアナリスト


露国のプーチン大統領が、年次教書演説を行っています。トルコ批判を強め、ISILからトルコへ原油が密輸され、それはトルコのエルドアン大統領も関わっている、とも。その映像も公開しましたが、残念ながらこれでは証拠にならない。ISIL支配地にある石油掘削施設、もしくは製油所から運搬している、確かな情報ではないからです。車列も映し出されましたが、これも同じです。物資の運搬との違いが分からない。昔のKGBなら、あんな不鮮明な空撮映像ではなく、確かな証拠がありそうなものですが、今ひとつすっきりしない説明に終始しています。

一方で、露国経済の悪化も認め、今年は-4%を越えるマイナス成長の見通し、とします。インフレ率も10%を越え、破綻の一歩手前のような状況です。トルコへの経済制裁は、まるで自国がされたことを他国にし返す、そんな態度に見えてしまう。ただこれは諸刃の剣で、トルコの経済規模はそれほど大きくないとは言え、自ら資源販路を縮めてしまうことにもなります。資源供給の一部は止めるものの、その他の経済協力は停止しない、なども露国の弱みと映るでしょう。プーチン氏は「課題に立ち向かうには団結」と、どこかの国と同じようなことを述べていますが、その団結の旗がプーチン氏の下でいいのか? ということが大いに問題となってくるのでしょう。

英国もシリア爆撃を決めましたが、実は英国も経済的には苦境です。不動産価格の上昇にも翳りがでて、インフレ率も低下、小売もふるいません。原因は様々ですが、その一つに米利上げに伴う資金還流があって、英国への投資が滞っている、とされます。経済が苦境に陥ると、対外的に攻撃的になる。仏国へのテロが契機とはいえ、その決断には様々な思惑もありそうです。

欧州ではECBが追加緩和を決めました。しかし緩和の期間を2016年9月から半年延長、マイナス金利を0.2%から0.3%と、小幅にとどまった。この記事を記載している段階では、ドラギ総裁の会見が伝わっていませんが、一段の措置を発表とはするものの、市場予想にとどかなかったためユーロ高、円安になっており、今後の予断をゆるしません。ドラギマジック不発、と受け止められれば、今後の欧州への政策期待が萎み、市場全体への悪影響も懸念されるところです。

英国や独国の11月のPMIが発表されていますが、概ね好調です。これは購買担当者に景気動向を尋ねる形であり、ドラギ氏の追加緩和発言で、マインドが上昇していたことが背景でしょう。しかしこの不発は、そのマインドすら悪化させかねない。欧州も露国への経済制裁に参加していますが、これも欧州にとって諸刃の剣です。世界は低インフレ、ほどよい景気上昇のゴルディロックスの状態だともされますが、こういう状態のときはどこかに歪みが堪っている状態でもあります。

ECBがこの程度しか緩和の規模が増やせないのも、その歪みが中央銀行に堪る、という構図を恐れたためでしょう。世界は管理、統制された自由主義経済に向かう、との観測もありますが、逆にその歪みを解消させるには、半ば強引にでも政府、中央銀行の介入が許容されるということでもあるのでしょう。国民に結束を呼びかける国々、それはやがて管理、統制された経済、社会に移行する前段階のように見えてしまいます。露国ではどんな困難でも「ニチェボー」(何でもないさ)というほど、大らかな気質だとされますが、かつての体制にもどってしまうなら、そう云うことすら憚られる社会に逆戻り、となってしまうのであって、欧州もそうした社会に近づいている。それがテロによって促進された、と考えると現状が少し、理解しやすくなるのでしょうね。

 

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コメント
 
1. 2015年12月04日 00:08:15 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk

マイナス金利では景気刺激効果は小さいことは、既に指摘されている。
http://www.asyura2.com/15/hasan103/msg/255.html#c2

2. 2015年12月04日 01:12:55 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk
ECB、預金金利引き下げ・QE延長決定 市場の期待には届かず

[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は3日開催した理事会で、中銀預金金利を引き下げるとともに、資産買い入れプログラムの延長を決めた。だがより大胆な追加緩和を期待していた金融市場では失望感が広がり、ユーロは急上昇した。

ドラギECB総裁は理事会後の会見で、ユーロ建ての域内地方債を資産買い入れの対象に追加、元本を再投資する方針を表明。「これは流動性状況の改善や適切な金融政策スタンスに寄与する」とした。

期間の延長、および元本の再投資は十分な措置との認識を示し、「資産買い入れプログラムは柔軟で、いつでも調整可能」と強調した。

ECBは資産買い入れを当面の期限としていた2016年9月から2017年3月まで延長、必要ならそれ以降も継続する。

中銀預金金利はマイナス0.20%からマイナス0.30%に引き下げた。主要政策金利のリファイナンス金利は0.05%、上限金利の限界貸出金利は0.30%にそれぞれ据え置いた。

発表を受け、ユーロは対ドルで2%超上昇、4週間ぶり高値となる1.0894ドルをつけた。FTSEユーロファースト300種指数.FTEU3は下げ幅を拡大した。

マーケット・セキュリティーズの欧州担当チーフストラテジスト、ステファン・エコロ氏は「スーパーマリオ(ドラギ総裁)はこれまで、過剰な期待にも応えると市場を慣れさせていた点を考慮する必要がある」と指摘。「総裁は今後に備え、追加策を温存している」と話した。

ドラギ総裁はまた、世界経済およびインフレ見通しに対するリスクは引き続き下向きと強調し、必要なら他の措置を講じる可能性を排除しないと言明した。

今後行動する可能性や金利はこれで下限に達したのかとの質問に対しては、「われわれはこの点において、技術的な問題に阻害されることはない」と答えた。
http://jp.reuters.com/article/2015/12/03/ecb-app-ratecut-idJPKBN0TM1JG20151203


2015年 12月 4日 00:18
ECB理事会後のドラギ総裁の発言要旨

[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は、中銀預金金利をマイナス0.20%からマイナス0.30%に引き下げた。市場も0.10%ポイントの引き下げを予想していた。

主要政策金利(リファイナンス金利)は予想どおり0.05%に据え置いた。

上限金利の限界貸出金利は0.30%に据え置いた。

ドラギECB総裁の会見での発言要旨は以下の通り。

<より広範な回復>

回復の裾野は広がりつつあり、輸出ではなく主に消費がけん引している。消費と実質可処分所得の動きは連動しており、貯蓄率は横ばいだ。

<ECBのコミュニケーションは悪くない>

ECBのコミュニケーションが間違っているとは思わない。こうした措置が十分に評価されるには時間を要する。様子を見よう。

<全会一致の決定ではない>

全会一致の決定ではなかった。だがかなり大幅な賛成多数だった。

<資産買い入れは機能>

買い入れを続けているのは機能しているからであって、失敗しているわけではない。これまでに上手くいっているものを強化したい。

<地方債購入>

ECBは、現在各国中銀による通常の資産買い入れ対象となっているユーロ圏諸国内の地域、地方政府が発行するユーロ建て市場性証券を資産買い入れプログラムに追加する。

<償還元本の再投資>

資産買い入れプログラム(APP)の下で買い入れた証券の償還元本を必要なかぎり再投資する。これは良好な流動性状況および適切な金融政策スタンスの双方に資する。

種々の決定のなかでも目新しいものの一つが償還元本の再投資だ。これは非常に重要なもので、金融緩和の度合いと良好な流動性状況を維持することが狙いだ。

<資産買い入れプログラムの延長>

われわれは資産買い入れプログラムの延長を決定した。

現在の資産買い入れプログラムの下での月額600億ユーロの買い入れは2017年3月まで、もしくは必要に応じてそれ以降も、インフレの道筋が中期的な目標としている2%をやや下回る水準を達成する目標に沿って持続的に調整されていると理事会が判断するまで実施する。
http://jp.reuters.com/article/2015/12/03/ecb-draghi-highlights-idJPKBN0TM1Y520151203


 

アングル:ECB積極緩和で近隣中銀の追随必至、妥当性に懸念


[ロンドン 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は3日の理事会で積極的な追加緩和策を打ち出すと予想され、それはユーロ圏にとって大いに必要な措置かもしれない。

だが、スイスやスウェーデンなど欧州の近隣諸国の中央銀行は、自国通貨高を避けるためにECBに追随して未踏の領域に入った緩和政策をさらに進めざるを得なくなりつつある。一部ではこれらの中銀が政策のかじ取りを誤ってしまうのではないかとの懸念も出ている。

UBSの欧州担当チーフエコノミスト、ラインハルト・クルセ氏は「スウェーデン、スイス、デンマークといった欧州小国のすべての中銀は実質的にECBのくびきを脱することができない」と指摘した。

ユーロ圏の短期金融市場がECBの追加緩和を織り込んでいるのと同様に、スイスの短期金利にも一段の緩和見通しが反映されている。

スイスの3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は、11月初め以降で10ベーシスポイント(bp)下がって足元ではマイナス0.85%と、スイス国立銀行(中銀)の預金金利であるマイナス0.75%よりも低い。中銀が設定する政策金利のレンジの下限(マイナス1.25%)もうかがう流れだ。

またスイスの2年物国債利回りは1日にマイナス1.214%と過去最低を記録した。

スイス中銀は1月にスイスフランの対ユーロ相場上限を撤廃。その後、マイナス金利導入と為替介入を組み合わせてフランを押し下げ、現在は対ユーロで約2カ月ぶりの安値となっている。

中銀はフランをまだ「著しく過大評価されている」とみなし、ヨルダン総裁は先週、中銀はバランスシート拡大で制限を設けないと語った。

ただ、こうした政策にはコストが伴うだろう。実際、スイス国民の多くは中銀が介入を通じて既に対国内総生産(GDP)の80%に達したバランスシートをさらに膨らませることに反対している。

スウェーデンでも、市場は数カ月内の利下げを予想し始めた。しかし一部の市場関係者は、成長率が前年比でほぼ4%にまで高まり、低金利によって住宅バブルが醸成されつつある中で、利下げは妥当性を欠くと批判する。

スウェーデンの2年国債利回りは2日、マイナス0.516%と8月終盤以降で最低になった。

デンマークも通貨クローネがユーロと連動していることから、中銀はECBの緩和に追随すると見込まれるところだ。

それでもノルデア・バンクのチーフアナリスト、ジャン・ストルプ氏は、ECBの影響を最小限にとどめるための手立てとして金融緩和以外を選ぶかもしれないとの考えを示した。

同氏は「デンマーク中銀には圧力がかかるが、再利下げしないだろう。現時点でクローネは安定している。もしECBが緩和してクローネが強含めば、まずは外貨準備の活用などで相場を下げようとする」とみている。

ノルウェークローネは2日、対ユーロで3カ月半ぶりの安値をつけた。中銀は既に国内石油産業の低迷に苦しむ経済のテコ入れのために通貨安を支持しており、ECBが追加緩和に動けば中銀にかかる重圧は高まりそうだ。ノルデアは、ノルウェーの政策金利は来年25bp下がると予想している。

(Dhara Ranasinghe、Anirban Nag記者)
http://jp.reuters.com/article/2015/12/03/ecb-policy-yields-idJPKBN0TM0SE20151203?sp=true

ECB、決定会合前の7日間はメディアや投資家との接触を禁止へ

[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は3日、外部への対応方針を見直し、金融政策決定会合前の7日間は報道関係者や市場参加者と接触しないことを明らかにした。

同行は、理事会直後に高官らが市場参加者と会ったことや、クーレ専務理事がヘッジファンドの出席する非公開イベントで相場に影響のある情報を公開したことで批判されていた。

ドラギ総裁は欧州議会の議員に宛てた書簡で「メディアおよび市場参加者と理事らの間で、観測や誤解が広がるのを避けなければならない」と表明。「そのためECBは、理事会メンバーが金融政策決定会合までの7日間、メディアおよび市場参加者など外部の人間と会うことや話をすることを控えることを決めた」と説明した。
http://jp.reuters.com/article/2015/12/03/eurozone-ecb-policy-idJPKBN0TM13N20151203


3. 2015年12月04日 01:36:16 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk
NY市場 ユーロドルは上げ一服も高値圏で推移 購入額の拡大は難しかったか
掲載日時:2015/12/04 (金) 01:08 

【ユーロドルは上げ一服も高値圏で推移 購入額の拡大は難しかったか】

ECBの他、米経済指標などイベントを通過して、為替市場も動きが落ち着いてきている。ユーロドルはECB理事会を受けて、ユーロの買戻しが強まり、一時1.09手前まで急反発している。

この日のECB理事会の決定に市場は失望したようだ。予想通りに追加緩和は決定されおり、概ね以下の通り。

1、中銀預金金利を−0.2%から−0.3%に引き下げ。2、債券購入プログラムの期限を16年9月から17年3月に延長。3、購入する債券に地方債も含める。

3の地方債購入を除けば、期待以下の内容だったと言えよう。中銀預金金利のマイナス幅下拡大について、短期金融市場では0.15%の引き下げで織り込んでいたが、0.1%の引き下げに留まっている。また、期限延長に関しては、17年6月が市場のコンセンサスと思われたが、6ヵ月間の延長に留まった。

そして何より、債券購入プログラムの購入額の拡大が無かったことは失望感が大きかったであろう。ある程度、事前に憶測は出ていたが、やはり失望感は大きい。

推測ではあるが、ドイツを中心にかなり抵抗があったのだろう。追加緩和実施以降、ドイツ国債の利回りは残存期間7年物までマイナス利回りで推移しており、更に拡大を続ければ、10年物までマイナスが到達する可能性がある。また、他のユーロ圏の国債にもマイナス利回りが広がっており、全体で既発債の60%以上がマイナスに落ち込んでいる。やはり、現段階では思い切った追加緩和の判断は難しかったのかもしれない。

ECB発表後、大きく積み上がっていたユーロショートは巻き戻しが加速し、ユーロドルは300ポイント超急伸。21日線も大きく上回ってきた。ただ、きょうのECBがゲームチェンジャーになったとまでは思われず、いずれ力尽きるとは思われる。

明日の米雇用統計次第のところもあるが、再来週のFOMCまでは、これまでのような下げ一辺倒の動きは無くなるのかもしれない。

EUR/USD 1.0861 EUR/JPY 133.76 EUR/GBP 0.7216

 

ECB総裁:QE期間延長、総額1兆5000億ユーロ以上に−対象も拡大
2015/12/04 00:42 JST

    (ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3日、インフレ率を押し上げるための一連の追加措置を発表した。下限政策金利である中銀預金金利を引き下げたほか、債券購入プログラムの期間を6カ月延長した。これによって購入総額は少なくとも3600億ユーロ(約48兆円)増えることになる。
総裁は政策決定後の記者会見で、量的緩和(QE)を少なくとも2017年3月まで続けると明らかにした。月々の購入額は現行の600億ユーロで継続するが、買い入れる資産の対象に地方債を含めた。中銀預金金利は0.1ポイント引き下げマイナス0.3%とした。
この緩和拡大パッケージが十分かどうかを投資家は疑問視し、ユーロはドルに対して一時2.6%上昇。株式と国債相場は下落した。総裁は「必要ならばあらゆる措置を駆使して行動する意思と能力がECBにはある」と言明。QEの規模はこれで、少なくとも1兆5000億ユーロと当初の1兆1000億ユーロから拡大する。
「この日の決定はインフレ率を2%弱の水準に戻し、中期的なインフレ期待を安定させることが目的だ」とドラギ総裁は説明。「ECBの措置は効果を表しているので拡大する」と述べた。
ユーロ圏の景気回復はインフレ率をECBが物価安定と定義する水準に押し上げるには弱過ぎる。11月は0.1%、エネルギーと食品の変動の影響を除いたコアインフレ率は0.9%と前月の1.1%から低下した。ECBは低過ぎるインフレ率がユーロ圏をデフレに陥れるリスクがあると考えている。
ドラギ総裁は6週間前の10月の会見時に12月の追加措置を強く示唆し、11月20日には「インフレ率を可能な限り速やかに押し上げるために必要な措置を取る」とあらためて表明。この日、何らかの追加措置が発表されることは確実視されていた。
総裁によれば、ECBのスタッフはインフレ率見通しを「若干」引き下げた。2016年の予想は1%と従来見通しの1.1%から下げ、17年は1.6%(従来1.7%)に下方修正した。成長率予想は16年が変わらずの1.7%、17年は1.9%(同1.8%)に引き上げた。
総裁はまた、QEプログラムの下で購入した資産が満期償還された際に元本を再投資する計画も明らかにした。地方債が今後は購入対象に含まれるが、これらについての詳細は「追って通知する」という。銀行への無制限の流動性供給は少なくとも17年末まで続ける。
預金金利引き下げは金融政策の効果波及を「大幅に改善させる」とも、ドラギ総裁は指摘した。
経済については「ユーロ圏の景気回復は引き続き、新興市場の成長見通しと貿易の弱さによって抑えられている。これらのリスクは世界の成長とユーロ圏からの輸出品の需要の重しとなり得るほか、より幅広い信頼感を損ねる可能性がある」と分析。
その上で、「いかなる手段についても、使うべきだと判断した時はそれを使う可能性を排除しない」と表明した。この日の利下げについて「われわれは適切だと判断した。それ以上述べることはない」と強調した。
原題:Draghi Lifts QE to at Least 1.5 Trillion Euros to Boost Prices(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Jeff Black jblack25@bloomberg.net;チューリッヒ Catherine Bosley cbosley1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Paul Gordon pgordon6@bloomberg.net Maria Tadeo, Jennifer Ryan
更新日時: 2015/12/04 00:42 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYSFL66JIJUS01.html


4. 2015年12月04日 05:39:28 : xqEk6mxhpE : lQRfCI6C698
国の借金を10年間で返済しますってやれば、適度なインフレになって景気回復するんじゃないか?
財源?
政府貨幣を印刷すれば良い。

5. 2015年12月04日 07:42:00 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw

>>04 国の借金を10年間で返済 政府貨幣を印刷

追加緩和と全く同じだが、キャピタルフライトが一時的に進むから

まず適度なインフレでは済まず、輸入企業を中心に倒産失業増で

マスゴミと愚民が一斉に批判を強めるから政治的に無理だな


そもそも現状みたいに非効率な社会保障でPBが大幅赤字のままでは

国民や企業の将来への不安は変わらないから、

企業の投資増(生産性上昇)なしに単にインフレが進むだけでは

これまで同様、実質消費は逆に減るだろう


6. 2015年12月04日 07:59:24 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk
〔NY外為〕ユーロ大幅高、対ドル1カ月ぶり高値=欧州緩和に失望感(3日)【12/4 07:39】
【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク外国為替市場は、欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和が小規模にとどまったことへの失望感から、ユーロが買い戻され、対主要通貨で大きく上昇した。午後5時時点では1ユーロ=1.0937〜0947ドル(前日同時刻は1.0610〜0620ドル)と約1カ月ぶりの高値を付けた。

対円でも同134円13〜23銭と約1カ月半ぶりの高値で、前日同時刻(130円76〜86銭)比3円37銭の円安・ユーロ高。

ECBの定例理事会は追加緩和を決定したが、資産の買い入れ規模が据え置かれるなど、増額などを見込んだ市場の期待が裏切られる格好となった。大幅な緩和を見越して、事前に売り込まれていたユーロに一気に買い戻しが入った。

一方、円の対ドル相場は、米国の利上げが視野に入る中、緩和マネーが縮小への警戒感から米欧の株式が次第に売られため、比較的リスクが低い資産とみなされる円が買われた。円は同時刻現在、1ドル=122円55〜65銭と、前日午後5時(同123円19〜29銭)比64銭の円高・ドル安。

市場では「追加緩和を見込んでユーロは売り込まれてきたが、不十分な内容だったため、ユーロが一気に買われた」(邦銀筋)という。

情報提供:株式会社時事通信社


7. 2015年12月04日 08:46:28 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk
ドラギ総裁が勇気ある決断、市場の過剰期待に立ち向かい弾薬残す (1)
2015/12/04 03:18 JST

    (ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3日、インフレ率を押し上げるための一連の追加措置を発表した。下限政策金利である中銀預金金利を引き下げたほか、債券購入プログラムの期間を6カ月延長した。これによって購入総額は少なくとも3600億ユーロ(約48兆円)増えることになる。
総裁は政策決定後の記者会見で、量的緩和(QE)を少なくとも2017年3月まで続けると明らかにした。月々の購入額は現行の600億ユーロで継続するが、買い入れる資産の対象に地方債を含めた。中銀預金金利は0.1ポイント引き下げマイナス0.3%とした。
この緩和拡大パッケージが十分かどうかを投資家は疑問視。市場の失望を示してユーロはドルに対し一時2.6%上昇、株式と国債相場は下落した。
ウニクレディトのユーロ圏担当チーフエコノミスト、マルコ・バリ氏は「期待が高過ぎた。ドラギ総裁は最低でもこれだけはする必要があった」とし、ECB内の「保守派に総裁が抑えられたこともあるだろうが、一段の行動が必要になった時のために弾薬を残しておきたいと総裁は考えたのだろう」と分析した。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、中銀預金金利のもっと大幅な引き下げや債券購入の月額の拡大を予想する声もあった。
ドラギ総裁は記者会見で、この日の決定が全会一致ではなかったことを認めたものの、「大多数」が賛成だったと述べた。反対したのはドイツ連邦銀行のバイトマン総裁ら少数のQE懐疑派だけだったことが示唆される。
ドラギ総裁は、この日発表した措置の効果が認められるには時間がかかるだろうと指摘し、預金金利の引き下げ幅は「適切」だったと強調した。引き下げは金融政策の効果波及を「大幅に改善させる」と述べた。
「この日の決定はインフレ率を2%弱の水準に戻し、中期的なインフレ期待を安定させることが目的だ」とドラギ総裁は説明。「措置を拡大するのは奏功しているからだ」と語った。
ユーロ圏の景気回復はインフレ率をECBが物価安定と定義する水準に押し上げるには弱過ぎる。11月は0.1%、エネルギーと食品の変動の影響を除いたコアインフレ率は0.9%と前月の1.1%から低下した。ECBは低過ぎるインフレ率がユーロ圏をデフレに陥れるリスクがあると考えている。
ドラギ総裁は6週間前の10月の会見時に12月の追加措置を強く示唆し、11月20日には「インフレ率を可能な限り速やかに押し上げるために必要な措置を取る」とあらためて表明していた。
総裁はまた、QEプログラムの下で購入した資産が満期償還された際に元本を再投資する計画も明らかにした。地方債が今後は購入対象に含まれるが、これらについての詳細は「追って通知する」という。銀行への無制限の流動性供給は少なくとも17年末まで続ける。
償還元本の再投資は「極めて重要な措置だ」と総裁は指摘。「基本的に、金融緩和の度合いと良好な流動性環境をこれまで表明していたよりも長期にわたって維持するということだ」と説明した。
メルシュ理事も総裁より後にミュンヘンで語り、再投資はこの日の決定の中で「最重要の要素」と述べた。
ノルデア・マーケッツのエコノミスト、ホルガー・ザンテ、ヤン・フォンゲリッヒ両氏はリポートで、「ECBの緩和パッケージは当社が予想していたよりも若干軽めだった」とした上で、「預金金利の一段の引き下げが恐らく、ECBにとって最も容易な次の一手だろう。月々の購入額引き上げはそれよりも大きな一歩になる。ECBはあらゆる選択肢を残しておきたいと考えている」と分析した。
総裁によれば、ECBのスタッフはインフレ率見通しを「若干」引き下げた。2016年の予想は1%と従来見通しの1.1%から下げ、17年は1.6%(従来1.7%)に下方修正した。成長率予想は16年が変わらずの1.7%、17年は1.9%(同1.8%)に引き上げた。
経済については総裁はやや弱気な論調で、「ユーロ圏の景気回復は引き続き、新興市場の成長見通しと貿易の弱さによって抑えられている。これらのリスクは世界の成長とユーロ圏からの輸出品への需要の重しとなり得るほか、より幅広い信頼感を損ねる可能性がある」と語った。
その上で、「いかなる手段についても、使うべきだと判断した時はそれを使う可能性を排除しない」と表明した。この日の利下げについて「われわれは適切だと判断した。それ以上述べることはない」と強調した。
原題:Draghi Braves QE Hype With Boost That Leaves ECB Room to Do More(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Jeff Black jblack25@bloomberg.net;マドリード Maria Tadeo mtadeo@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Paul Gordon pgordon6@bloomberg.net Alessandro Speciale, Zoe Schneeweiss
更新日時: 2015/12/04 03:18 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYSFL66JIJUS01.html


8. 2015年12月04日 13:02:19 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE
コラム:失望誘ったECB追加緩和の「一石二鳥」


[3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が3日に打ち出した追加金融緩和策は、より深刻な政策上の失敗をせずに済んだと同時に、金融市場の失望を誘ったが、これはかえって「一石二鳥」と呼べるだろう。

ECBは中銀預金金利の引き下げ幅を0.10%ポイントにとどめ、債券買い入れプログラムは増額せずに期限延長と対象範囲拡大のみ決めた。全体として市場の期待に届かず、欧州株は約3.5%下落し、ユーロは急伸した。

しかしある面では、中銀預金金利の下げ幅を0.10%にしたのは良かった。マイナス金利が進めばそれだけ、ユーロ圏経済が頼りにしなければならない銀行貸出の環境が厳しさを増すからだ。

ハイ・フリクエンシー・エコノミクスのカール・ワインバーグ氏は顧客向けノートで「ユーロ圏を苦しめているのは銀行貸出不足であり、それがコア消費者物価指数(CPI)上昇率を2%の目標に押し上げられるほどに経済成長の速度が上がらない理由だ。信用収縮は銀行システムの資本不足が原因で、これはかつてないほどに自己資本基準が引き上げられたことに関連している」と指摘した。

ユーロ圏の銀行が抱える問題は2層構造になっている。つまり資本が必要という点と、もうけが得られる利ざやで融資をしなければならないという点だ。中銀の流動性供給とマイナス金利は前者にはほとんど効果がなく、後者には実害を及ぼす。

スイスでは1月以降に政策金利がマイナス0.75%まで下がったが、住宅ローン金利は実質的に上がった。銀行にとって資金調達コストは、国債利回りほど急激に低下しなかったからだ。

ECBは債券の買い入れ対象に地方債を加えた。毎月600億ユーロの買い入れで、条件に見合う国債がどんどん少なくなりつつある中では必要な面があった。

もっともECBはせっかくの好機を逃したともいえる。もしよりリスクの高い、銀行のバランスシートで塩漬けになっているローン債権をも買い入れ対象としていれば、貸出行動に好影響を与えられただろう。

<市場の甘え>

ECBがいわゆる市場との対話、つまり市場にサプライズを与えるという面で現実に問題を抱えているが、それは幼稚な期待に基づくものだ。ECBの理事会内に意見対立があるのは周知の事実であるとはいえ、むしろ問題なのは市場が自分たちの望む政策が約束され、いつも適切なタイミングでそれが実施されると考えていることだろう。

金融政策の透明化は適切な流れだ。しかし中銀は過去の発言に合わせて現実世界やイベントを作り変える能力までは持っていない。ユーロ圏の危機においてECBのドラギ総裁が見せた英雄的な行動が、自身や市場に有益に働く以上の過大な信頼性をもたらしてしまったのかもしれない。

万物は流転し、金融政策も情勢に応じて変わっていく。だからこそフォワードガイダンスは、自分勝手なこどもたちに間違った教育を施してしまった。フォワードガイダンスは恐らく市場を落ち着かせるが、短期的にも長期的にも相当なコストを支払わなければならない。

翻ってECBが市場の期待を裏切ったことが経済にもたらすコストを考え見ると、それほどの大きさでないのは確かだ。要は市場が現実に順応するまでのボラティリティを甘受するか、あるいは先に示唆した約束に固執して政策の間違いをそのままにするかを選ぶことになる。

米連邦準備理事会(FRB)を筆頭に世界中の中銀が政策の透明性向上を進めようとしている。ただ、それが市場にショックを与えないことと同一視されてしまってもいる。

金融危機の間は、中銀が市場を鎮静化したいと考えることに十分な妥当性がある。それでも危機モードの政策を続けるほど、物価上昇率が極めて低く経済成長がさえない局面から抜け出せず、こうした政策を維持するべきという意見の説得力は薄れていくように見える。

結局のところ、中銀の信頼性が大事だとむやみに唱える場合の問題は、雇用や物価の目標達成に関することではなく、市場の期待通りの政策を実行することと定義されるだろう。

ECBはもっとうまく政策運営できるので、今回の市場の混乱を過剰に心配するべきではない。
http://jp.reuters.com/article/2015/12/04/markets-saft-idJPKBN0TN02G20151204?sp=true


 

アングル:ECBの物価押し上げ能力に不安を抱き始めた金融市場
[ロンドン 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が3日の理事会で打ち出した追加緩和策について、市場は積極性に欠けた内容と受け止めた。

このため「スーパーマリオ」の異名を取るドラギ総裁ですら、ユーロ圏の物価を目標まで高めることはできないのではないかとの不安がくすぶり始めている。

ECBの緩和策は中銀預金金利の0.1%ポイント引き下げと債券買い入れプログラムの6カ月間延長などにとどまり、欧州株は3カ月ぶりの大幅安に見舞われた。ユーロは3月以来の急伸となった。

しかし最も分かりやすい反応を示したのは国債市場だ。ドイツをはじめとするユーロ圏の国債は軒並み利回りが高騰し、ドイツ2年国債利回りは2011年3月以降で最大の上昇を記録した。

さらにECBがしばしば期待インフレ率として引き合いに出す5年後からの5年間の予想物価上昇率は、理事会前の1.81%程度から1.75%に切り下がった。

これは事実上、予見し得る将来において、ユーロ圏の物価上昇率はECBが掲げる2%弱に達することは引き続きないだろうと投資家が判断したことを表している。

資産運用会社カルミニャックのマネジングディレクター、ディディエ・サンジョルジュ氏は「経済と中央銀行の政策運営能力がともに期待外れだとすれば、市場が備えをしていないような事態になる」と語り、デフレの現実化を示唆した。

ユーロが対ドルで1.09ドルを上回ったほか、ポンドや北欧通貨に対しても大きく値上がりしたことで、デフレ懸念は増幅された。

今週発表された11月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年比上昇率がわずか0.1%。しかもECBが3日に示した最新の物価上昇率見通しは2016年が1%、17年が1.6%で、投資家の戸惑いは増すばかりだ。

アバディーン・アセット・マネジメントの投資マネジャー、パトリック・オドネル氏は「誰もがドラギ氏が欧州を救う白馬の騎士としてさっそうと登場すると期待していたが、実際にはそうした姿で現れなかった」と述べた。

ECBウオッチャーにとっての問題は、今回の措置はドラギ氏や他のECB理事会メンバーがユーロ圏経済の新たな落ち込みに備えて一部の手段を温存しただけのか、それとももはや打つ手がなくなりつつあるのかという点だ。

ウニ・クレディトのユーロ圏チーフエコノミスト、マルコ・バッリ氏は「本日の市場の反応が今後数日間続くなら、金融環境はECBの見通しに対する下振れリスクが高まり始める。追加緩和は金融環境がこれからどう進展するかにほぼ左右されるので、事態を注視し続ける価値はある」と指摘した。

(Marc Jones記者)
http://jp.reuters.com/article/2015/12/04/europe-markets-ecb-idJPKBN0TN00F20151204


 
アングル:ドラギECB総裁、任期中の利上げはあるか

[ロンドン 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が任期を全うすると仮定すれば、退任は2019年10月だ。そして金融市場は、総裁のこの8年間の任期中に一度も利上げが実施されない可能性はかなり大きいとみている。

これは注目に値する。ベン・バーナンキ氏、つまり超ハト派の前米連邦準備理事会(FRB)議長として08年の金融危機対応で都合3回の量的緩和(QE)を打ち出したあの人物でさえ、利上げを行った。それも1回だけでなく3回もだ。

しかしECBの場合、今回の追加緩和発表後に5年先からの5年間の予想物価上昇率は下振れし、短期市場が織り込む最初の利上げは19年半ばとドラギ氏の退任予定時期直前のままだった。

G+エコノミクスのディレクター、レナ・コミレバ氏は「ドラギ氏はまったく利上げできない、というのが最もありそうなシナリオだ。3年以内にECBが物価目標を達成するのは極めて難しい」と指摘した。

足元のユーロ圏消費者物価指数(CPI)前年比上昇率は0.1%にとどまり、ECBが目標とする2%弱には程遠い。

ECBは債券買い入れプログラムの期限を17年3月まで半年間延長した。それからドラギ氏が退任するまでにはまだ2年余りもあるが、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)の例はQEを解除して政策金利を過去最低水準から引き上げるのがいかに困難かを物語る。

BOEの政策金利はほぼ7年間、最低の0.5%に据え置かれており、市場では16年終盤まで利上げはないと予想されている。

ユーロ圏のソブリン危機が急速に拡大しつつあった11年11月にECB総裁に就任したドラギ氏は、翌12年7月にユーロ防衛のために「やれることは何でもやる」と宣言。実際にユーロ解体の懸念を後退させ、ユーロ相場は持ち直して多額の債務を抱える周縁国の国債利回りも急低下した。

ただ昨年半ば以降、原油などのコモディティ安を背景に物価上昇率が縮小したことで、ECBはユーロ圏のデフレ突入阻止に万全を期さなければならなくなった。

そこで総額1兆ユーロに上るQEとマイナス金利という賛否両論のある非伝統的な政策が導入された。

アバディーン・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、パトリック・オドネル氏は「ドラギ氏のこれまでの任期を特徴づけるのは、伝統的および非伝統的な金融政策の緩和を続けているということだ。こうした局面は、世界経済の成長が大きく上向かない限り、これからも変わらないだろう」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/2015/12/04/europe-markets-draghi-idJPKBN0TN03R20151204?sp=true


 
ECB、預金金利引き下げ・QE延長決定:識者はこうみる

[フランクフルト 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は3日開催した理事会で、中銀預金金利を引き下げるとともに、資産買い入れプログラムの6カ月延長を決めた。だがより大胆な追加緩和を期待していた金融市場では失望が広がり、ユーロは急上昇した。

市場関係者のコメントは以下の通り。

<JPモルガン・チェース銀行 チーフFX/EMストラテジスト 棚瀬順哉氏>

為替市場では、欧州中央銀行(ECB)理事会に先立って、積極的な追加緩和に対する予想が盛り上がり過ぎていた。

追加緩和の規模は、6カ月間の資産買入れの延長により合計3600億ユーロと決して小さくはない。

しかし、中銀預金金利の20ベーシスポイントの引き下げまで期待していた市場には評価されず、積み上がっていたユーロのショート・ポジションが一気に巻き戻された格好だ。

ユーロ高の背景ではドル安が進行し、ユーロの寄与度が高いドル指数.DXYは昨年7月以降1日の下落幅としては最大の下げとなった。

ただ、ドルの名目実効レートは、昨日は1カ月ぶりの水準に低下したとはいえ、過去4年間のドル高を背景に、依然高い水準にある。

過去の事例では、米利上げを契機にドルがピークアウトする傾向がみられ、前日のユーロ高/ドル安が、ドル高の基調転換を示唆しているとみることもできる。

きょうは11月の米雇用統計が発表されるが、非農業部門雇用者数と平均賃金が弱い結果となっても、12月利上げの見通しを大きく後退させるには至らないだろう。

<三井住友信託銀行 マーケット・ストラテジスト 瀬良礼子氏>

欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表を受け、ユーロ/ドル、ユーロ/円が急上昇した。期待値が高かった分、失望があったのは間違いないが、積み上がっていたユーロショートのポジションを閉じた動きも大きかったと思う。今回のユーロの買い戻しは「セル・ザ・ルーマー、バイ・ザ・ファクト(噂で売って、事実で買い戻す)」だろう。

そもそも今の段階で市場の期待にフルで応えられるのは難しいと思っていた。ドラギ総裁の発言が市場の期待を高めてきただけに、ここから先、今までのように受け止められなくなる可能性もある。

足元はユーロ高に振れているが、ショックが落ち着けば、ユーロは1.07─1.08ドルの水準に戻してくると思う。

<三菱UFJ国際投信 チーフストラテジスト 石金淳氏>

ECB(欧州中央銀行)の緩和の内容は市場の期待に届かなかった。欧米株は大きく下げたが、10月以降の戻り相場のなかで利食い売りが出るタイミングでもあったのも確か。当面の金融政策の好材料が出尽くしたという面もある。独債利回りは上昇したが、0.7%台でとどまれば、レンジ範囲内の動きととらえることもできる。

一方、米国の実体経済は絶好調というわけではないが、それほど悪くもない。米利上げは緩やかなペースとなるといわれている。利上げに対して市場は気にはとめてはいるが、大きな心配というところまでは至っていない。

長いタームではドル高が進むと思うが、ゆっくりとしたものとなるだろう。日本株への見方は特に大きくは変えておらず、調整も一時的となるとみている。だが、これまでのスピードで上昇するのは無理がある。日経平均は1万9400円台にある200日移動平均線を試す形になるとみているが、この辺りがサポートラインになるのではないか。年末には2万円近くまで戻してもおかしくはない。

<みずほ証券・チーフマーケットエコノミスト上野泰也氏>

欧州中央銀行(ECB)が決定した追加緩和では、打ち止め感を回避して、先行きの緩和期待を残した。具体的な内容は予想した通りだが、緩和内容への過大な期待感が事前に強まっていたため、失望から株安・債券安・ユーロ高が進んだ。

ユーロ圏の消費者物価指数(HICP)をみると、基調を示すことが多いサービスは、前年比プラス1%前後で底堅く推移している。原油安によるHICPの下落圧力に過剰に反応している側面がある。今後、HICPに下落圧力がかかるようだと、市場の緩和期待が再び高まる可能性がある。

現在の金融市場は、中央銀行から過剰なマネーが供給され、「カネ余り相場」が続いている。ECBによる今回の追加緩和は、「中央銀行が蛇口を開いてバスタブに水を大量に注ぎ込み続ける時間帯」がさらに長期化する流れを固めたイベントとみている。

前日の海外市場で、株価が大きく下落したが、緩和マネーに支えられて下値で買いが入るだろう。機関投資家の運用難が長く続く中で、悲観論が行き過ぎた場面でリスク性資産の押し目買いに動き、楽観論が広がる中で利益確定売りに動くといった運用手法も、一考に値するだろう。

円債市場は、海外債券安の流れを受けて、ある程度売られるかもしれないが、株価下落が予想されることに加えて、日銀の大規模買い入れといった需給面に支えられて、底堅く推移するのではないか。
http://jp.reuters.com/article/2015/12/04/ecb-qe-idJPKBN0TN04F20151204?sp=true


 


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