29日後場半ばの東京株式市場で日経平均株価は伸び悩んだ。上げ幅を600円近くに広げた後に急速に上値が重くなり、下げに転じると１万6700円台後半まで下落。前日終値を200円強下回る場面もあった。日銀が導入を決めたマイナス金利についての分析が時間の経過とともに浸透。相場を押し上げる効果が限られるとの見方が広がり、手じまい売りが膨らんだ。金融機関の運用利回りが低下するとの連想も働き、「副作用」への警戒感も重荷となった。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕

http://www.nikkei.com/markets/kabu/summary.aspx?g=DGXLASFL29HHJ_29012016000000

　29日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は乱高下した。前日終値（１万7041円）を挟んで大きく動いた。日銀が導入を決めたマイナス金利を巡る評価が交錯。資金が市場に流れ込むとの連想が働く一方、金融機関の運用利回り低下など「副作用」への警戒感もくすぶる。ＪＰＸ日経インデックス400と東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）も荒い値動きとなった。

　マイナス金利の導入が伝わると、日経平均の上げ幅は600円近くに拡大。ところが取引が一巡すると200円安まで落ち込んだ。その後は再び強含み、１万7300円台前半と前日終値を300円程度上回る水準まで持ち直した。

　みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは「日銀が緩和措置に動いたことは（相場にとって）前向きな驚き」と指摘。そのうえで「上場投資信託（ＥＴＦ）の買い入れ額の積み増しなどを見込んでいた投資家に困惑が広がっている可能性がある」と、荒い展開の背景を読み解いた。

　14時現在の東証１部の売買代金は概算で３兆27億円、売買高は29億2902万株。東証１部の値上がり銘柄数は1440と、後場寄り付き時点から減少。値下がりは414、変わらずは80銘柄だった。

　自動車の日産自やトヨタ、富士重が上昇。不動産の三井不や住友不の値上がりが目立つ。一方、金融の三井住友ＦＧや三菱ＵＦＪが下落。新生銀は１割超下落した。業績見通しを引き下げたファナックも売りに押されている。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕

http://www.nikkei.com/markets/kabu/summary.aspx?g=DGXLASS0ISS15_29012016000000

今、GPIFで株買い支えができる最終段階にあるから、少し上がったら持っている株早く売り切れよとのサインですね。