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(回答先: FOMC、注目すべき5つの点 全米産業審議会の消費者信頼感、4月は予想外に悪化 米住宅価格、2月も上昇継続＝S＆P 投稿者 ｒｅｉ 日時 2015 年 4 月 29 日 15:55:58)
中銀の金融政策、技術革新で効果低下の恐れ
PEDRO NICOLACI DA COSTA
原文（英語）
2015 年 4 月 28 日 16:54 JST
シカゴのデイリー・カレッジで溶接作業を見学するFRBのイエレン議長（左から2番目、2014年3月）GETTY IMAGES
米連邦準備制度理事会（FRB）のクロズナー元理事は、ノンバンク融資、デジタル通貨、P2P（ピア・ツー・ピア）融資、クラウドファンディングなど、急速に変化する金融取引の技術的なインフラが、FRBやその他の主要中央銀行の金融政策に課題を突きつけていると指摘している。
アトランタ地区連銀の金融市場に関する第20回年次会議で発表された論文で、クロズナー氏は技術的変化が市中銀行に与える影響を検証している。金利政策が実体経済に伝達されるのは、預金を貸し出すという市中銀行のモデルに支えられている。
論文は「マクロ経済的観点から、市中銀行、そして恐らく中央銀行までもが、金融政策の伝統的な波及経路に影響を与え得る決済システムにおいて、破壊的な競争に直面する可能性がある」と述べている。
シカゴ大学ブース経営大学院の教授であるクロズナー氏は、金融危機の最悪期にあたる2006年?09年までFRB理事を務めた。
FRBは何年にもわたり市中銀行の超過準備を調整することで信用を緩和したり引き締めたりしてきた。FRBが金融システムに資金を供給すると金利は下がり、貸し出しが促され、経済活動が刺激される。FRBが資金を吸収すると金利は上昇し、経済は冷え込む。ところが今や新たな資金調達源が出てきたことで、マネーサプライ（通貨供給量）、金利、インフレをコントロールするFRBの能力が低下してしまう可能性があるとクロズナー氏は主張する。
ノンバンク企業が保有する米金融資産
「デジタル通貨、携帯電話バンキング、クラウドファンディング、P2P融資などは、銀行準備の変化がマネーサプライと物価水準に影響を与える標準的な『貨幣乗数』プロセスにおいて市中銀行が果たしてきた伝統的な役割を縮小させ得る」と言う。
伝統的な銀行システムの外で行われる融資が増えていくと、FRBや他の中銀が経済に影響を与えるのは難しくなる。
クロズナー氏は「銀行業務や決済で破壊的革新が起きる可能性があるため、規制当局や中銀は、こうした変化がミクロプルーデンス体制とマクロプルーデンス体制の費用と便益のトレードオフにどのような影響を与え（従来の銀行部門の活動を奪ってしまう可能性もある）、金融政策が経済に影響を及ぼす伝統的な経路を混乱させるかを理解する必要がある」と述べている。
銀行規制強化、危機回避には不十分＝ノルウェー中銀総裁
By JASON DOUGLAS
原文（英語）
2015 年 4 月 28 日 08:31 JST
【ロンドン】ノルウェー中央銀行のオルセン総裁は27日、銀行規制を強化しても金融危機を回避するには不十分かもしれないとの考えを示した。
総裁は当地での講演で、中銀というものは金融の安定性を守るために利上げする心構えでいるべきであり、信用拡大の抑制を目的としたより新しい「マクロプルデンシャル（金融市場全体の安定性を維持する）」政策だけに頼ってはならないと述べた。
「新しい規制だけで金融不安定化のリスクを除去できるという想定の下で政策を進めることはできない。従って健全な金融政策を行うためには、金融不均衡の拡大を考慮すべきだ」と指摘した。
各国中銀の間では、金融部門の過度の動きが経済を阻害する恐れがある場合、最善の対応策は何かをめぐって議論が展開されている。
オルセン総裁はノルウェー中銀の政策金利について、金融安定性へのリスクを抑えるために本来適切な水準よりも高く維持してきたと述べた。
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