睡眠不足でも記憶力アップ可能 !?　記憶定着に関与する脳神経回路を特定
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160531-00000002-ovo-life
オーヴォ 5月31日(火)10時4分配信

　睡眠には、「記憶の定着作用」がある。起きている間に体験したさまざまな感覚は、「知覚記憶」として睡眠中に定着する。だから受験勉強中だってちゃんと寝ないとだめ〜と言われてきた。でも、睡眠不足でも、脳への刺激で記憶力がアップすることが、理化学研究所、名古屋大、東大などの研究で分かった。記憶の定着に重要な役割を果たす神経回路を特定したのだ。

　一言で言うと、睡眠不足でも大脳新皮質を再活性化することで記憶力が向上する、ということらしい。感覚情報の知覚は、体のいろいろな部位から脳の低次な領域、そしてより高次な領域へと情報が伝わることで起こるが、その記憶の定着には、脳のより高次な領域から低次な領域へと、逆に情報が伝わる「トップダウン回路」を介した情報処理が重要であると考えられてきた。でも、その情報処理に関与する脳回路は特定されていなかった。

　だが、今回のマウスを使った研究で、知覚記憶の定着には、学習直後のノンレム睡眠時、すなわち寝入り時におけるトップダウン入力が必要なことが明らかになり、さらに、睡眠不足の状態でも、適切なタイミングで大脳新皮質を刺激することで、知覚記憶を向上できることが分かった。マウスは約１２時間の睡眠をとるが、このトップダウン回路の光抑制や光刺激を行ったのは、合計３０分。たった４％の睡眠時間が記憶力の向上や低下に関与していたということらしい。質の良い睡眠は心と体を正常に保つために大切であることに変わりはないが、知覚記憶の定着に関しては、睡眠が必要ではない可能性を示す驚くべき結果だ。今後は、マウスの大脳新皮質の刺激パターンをさらに臨床に適用できるよう改良することで、睡眠障害や記憶障害の治療への応用が期待されている。
　

フォローアップ:

★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):

▲上へ　　　　　 ★阿修羅♪ > 不安と不健康17掲示板　次へ 　前へ

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。