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欧州の右傾化と「甘え」
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投稿者 あっしら 日時 2015 年 12 月 27 日 03:01:16: Mo7ApAlflbQ6s
 


[地球回覧]欧州の右傾化と「甘え」

 欧州各国で排他主義を掲げる右派政党の伸びが著しい。シリアなどから多数の難民が流入したことだけが政治の右旋回を後押ししているわけではない。右派台頭の理由はほかにもある。

 爆弾発言が飛び出したのは12月初旬だった。「ドイツがひそかに50万人の難民をトルコから欧州連合(EU)域内に移住させようとしている」。ハンガリーのオルバン首相が地元政財界との会合で暴露した。「こんな構想には付き合ってられない」とも言い放った。

 「そのような密約はない」。EU高官らは火消しに回ったが、オルバン氏はひるまない。13日、自らが率いる右派フィデス・ハンガリー市民連盟の党大会で難民の流入を「欧州への侵略」と表現。EU官僚が手を貸していると指摘すると満場の拍手を浴びた。

 ドイツとEUのせいで難民や移民が増え、欧州が崩壊しつつある――。難民危機に乗じてメルケル独首相らをやり玉に挙げる論法の受けはいい。党内での支持率は99.7%で、驚異的な高さだ。2018年の議会選に勝ち、首相に再任されるシナリオを描く。


 なぜ票が集まるのか。

 ハンガリーのEU加盟に道を開いたフェアホイゲン元欧州副委員長は「トリアノン条約の呪縛」という言葉を口にした。かつて東欧を支配したハンガリーは第1次世界大戦で敗北し、この条約で領土の7割を失った。小国への転落を受け止め切れず、いまだ「大国に復活したい」という潜在意識がくすぶるという。

 ハンガリーは1980年代に共産圏の民主化運動を主導し、過去のトラウマが癒えたかにみえた。だが、満を持して参加したEUで再び「負け組」として扱われているとの落胆が広がる。経済力も強国ドイツとの差が縮まらない。インターネット上には「大国が押しつける仕組みはもうたくさん」との書き込みがあふれ、鬱屈した感情が「強い指導者」を演じるオルバン氏に向かう。

 有権者に漂う敗北感と不満が右派を後押しするのはハンガリーのような「小国」だけの話でない。

 「ドイツやEU、米国の言うことに唯々諾々と従うのでは、フランスの利益を守っているといえない」。欧州議会にオランド仏大統領が姿を見せた10月、フランスの極右・国民戦線のルペン党首は詰め寄った。

 「フランスが欧州最強国家だと錯覚している」。パリに拠点を置くロベール・シューマン財団のパスカル・ジョアノン事務局長は突き放すが、12月の仏地方選で国民戦線は票を集めた。

 一連の動きは「ドイツ1強」のもとで国際化を進めるいまの欧州秩序への反乱だ。かつて米国が世界各地の反米運動に手を焼いたように、欧州ではドイツが「嫌われ者」の役回り。グローバル化の旗を振るEUもバッシングの対象になる。

 かといってEUを飛び出すそぶりは、英国を除き見られない。底流には一部加盟国の「甘え」も見える。

 10月の総選挙で民族主義的な保守政党「法と正義」が勝利したポーランドが好例だ。新政権はイスラム教徒が主体のシリア難民の引き受けに慎重な半面、EUから農業や石炭産業に向けた補助金を少しでも多く得たいと意気込む。重荷を分かち合うのは嫌だが、統合の果実だけは味わいたいという、都合のよい考えだ。

 はっきりしているのは戦後の欧州を率いてきた主要国の大政党が発信力を失ったという事実だ。「既存政党への批判票が右派に流れている」(独マインツ大のカイ・アルツハイマー教授)との指摘は重い。欧州が危機だからこそ痛みに耐えた先に何があるのか示すのが各国のリーダーの役目。それがいまは見えない。

(ベルリン=赤川省吾)

[日経新聞12月20日朝刊P.15]

 

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コメント
 
1. 2015年12月27日 16:46:01 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[542]
>欧州各国で排他主義を掲げる右派政党の伸びが著しい。


右傾化と反グローバリズムを混同してるだけ。
その分類だとマルクス主義者は極右になってしまうね:


異なる文化、宗教、民族は「混ぜるな危険」の劇薬だった

フランスは2015年はイスラム過激派によるテロに始まり、テロに終わった年であると言える。イスラム教徒への不満と怒りはフランス国内で充満している。

2015年12月25日、フランス・コルシカ島で警官への暴力事件に端を発した暴動が起きた。

パトロール中の警官が覆面をかぶった何者かに襲われたのだが、これがイスラム教徒の仕業だとして抗議デモが起き、一部が暴徒化した。

モスク(イスラム寺院)が襲撃され、窓ガラスもめちゃくちゃに割られ、コーランが焼かれるなどの事件が起きたという。この暴徒たちはこのように叫んでいたという。

「アラブ人は出て行け、イスラム教徒は出て行け!」

フランスではこうした事件とは別に、壁に「イスラム教徒は要らない」「自分の国に帰れ」「イスラム教徒はテロリストだ」と落書きがされたり、イスラム教徒がツバを吐かれたり、店に入れてもらえなかったり、様々な嫌がらせが続出している。

警察官も捜査令状もなくモスクやイスラムの集会を捜索するというケースもあり問題になっている。すると今度は、これに反撥したイスラム教徒の若者がフランス人を「差別主義者だ」と叫んで襲いかかる事件も起きた。

移民政策・グローバル主義・多文化主義の失敗

フランスだけではない。2015年に入ってから、大量のイスラム系難民を前にして、ユーロ全体が急激にこのような「嫌イスラム」「反移民・難民」に傾いている。

何が起きているのかは明白だ。移民政策・グローバル主義・多文化主義は、ユーロ圏において、大失敗に終わろうとしているのである。民族の融合はできなかった。国民が明確にそれを否定している。

世界の支配者層は、数十年に渡ってグローバル・メディアによって多文化主義を説いていた。

アメリカのような人種の坩堝が手本にされて、まずはユーロ圏もそうなるように実験的に「ユーロ」がスタートした。

1999年からは通貨も統合され、2001年から実際にユーロという貨幣が発行されるようになっていった。

ユーロ圏=ヨーロッパ合衆国の構想は、もともと国民の間からは激しい反発があった。こういった統合は、地域社会や文化を破壊するものだと認識されていたのだ。

しかし、経済統合によってアメリカと並ぶ市場が生まれて、ヨーロッパは再度、停滞から脱して世界の中心になるという「夢」ばかりが語られて、それは強行された。

その流れに沿ってユーロ各国は長らく移民を受け入れ続けたが、20年経った今、ユーロ各国は「もう、うんざりだ」と激しく声を上げるようになっているのである。

肝心な経済統合も、2010年のギリシャ・ショックを見ても分かる通りうまくいっていない。

経済規模も情勢も違う各国が単一通貨を持つことによって、逆にその国に密着したきめ細かい経済対策が不可能になってしまったのだ。

その結果、ギリシャのように破綻寸前に追い込まれる国家も生まれてきて、それがユーロ全体を激震させるという統合の負の面も目立つようになってきた。


イスラム教徒とキリスト教徒の激しい軋轢

異なる文化、異なる宗教、異なる民族。世界はすべて、この3つの差異で分断されている。

しかし、グローバル化が進むにつれて人々は共存を無理強いされるようになっていく。

グローバル主義の人々は「多文化主義」という言葉を生み出し、これに反対する人間を差別主義者と定義、さらに移民に反対する政党は極右政党とレッテルを貼った。

ひとつの国の中に「多文化」があっても、うまく共存共栄していけるはずだ、というのが多文化主義である。

ところが、この美しい理念とは裏腹に、すでに数年も前からヨーロッパに浸透していくイスラム教と、元からいるヨーロッパ人のキリスト教が深い軋轢を引き起こしていた。

失業問題はイスラム系移民の増加のせいだと分析され、治安の悪化も移民が増えたからだと言われた。

働かない移民が福祉を食いつぶしていると言われ、ドラッグも移民が持ち込んで蔓延させていると言われている。

こういった状況の中で、2014年には中東でISIS(イスラム国)が誕生し、超過激な暴力を展開するようになった。(斬首。レイプ。血と暴力でイラクを制圧する異常な暴力国家)

こうした「超暴力」に惹かれたイスラム教徒の一匹狼がユーロ各国でテロ事件を引き起こすようになった。ユーロはイスラムの暴力に覆い尽くされるようになったのである。

2015年に入ると、そのテロはさらに大規模化していく。

フランスでは2015年1月7日に「シャルリ・エブド」が襲撃され、編集会議をしていた12人が惨殺されるテロ事件が起き、さらに2015年11月13日にはパリ同時多発テロで250名近くが死傷する事件が起きた。

この2つのテロの合間に、中東から大量のイスラム系難民がユーロを目指して入り込むようになり、この動きがまたユーロに大きな軋轢を生み出す元になっている。


ISISの血の暴力は2016年も続いていくのだろうか。ISISは中東で戦いながら、欧米各国のイスラム教徒にテロを扇動している。


異国でイスラムの文化を守り続ける移民たち

グローバル主義の流れに乗り、イスラム教徒は「移民」「難民」としてヨーロッパになだれ込んでいった。

しかし、大多数のイスラム教徒は、まったくキリスト教徒の作り上げた「自由・平等・博愛」に感銘を受けていない。また、性の自由化や女性の解放など、イスラム教徒にとって、単なる堕落でしかない。

だから基本的にキリスト教の価値観で固まっているユーロ圏の中で、彼らは同じイスラム教徒たちと固まって、異国でイスラムの文化を守り続けることになった。

イスラム教徒は、ヨーロッパのそれぞれの国の中で異質なイスラム地区を作り出した。彼らはメッカに集い、イスラムの精神的指導者の声に耳を傾ける。共存共栄には関心を持たない。

ここから過激なイスラム思想に洗脳されて戦乱のシリア・イラクに渡る女性まで出てくる始末である。(暴力組織に心酔して関わったら、もうそこから抜け出せない)

それが受け入れ側の国の苛立ちとなって現れ、イスラム排斥や、ブルカ禁止や、移民規制となって噴出していく。女性の身体をすっぽりと覆うブルカを嫌うフランス人は多いが、イスラム教徒は決してこの習慣をやめることはない。

これを見て、イギリス人は「フランスの自由・平等・博愛の中には、イスラム教徒がブルカをかぶる自由や、彼らの文化を守る平等や、彼らと仲良くする博愛はなかったのか」と皮肉を言う。

しかし、かく言うイギリスもまた、莫大な異国人にロンドンを占拠されてしまっている。

多くのインド人やアフリカ人がイギリスを目指して、そこに住み着いて生活しているが、イギリスはかつて彼らの宗主国(マスター・カントリー)だった。

最初は、イギリス人たちが彼らの国を占拠して住み着いたのだから、今はその意趣返しをされているようなものである。複雑なものがイギリス人の胸に去来しているだろう。


グローバル主義の流れに乗り、イスラム教徒は「移民」「難民」としてヨーロッパになだれ込んでいった。しかし、大多数のイスラム教徒は、まったくキリスト教徒の作り上げた「自由・平等・博愛」に感銘を受けていない。


大きな衝突や、爆発的な対立となっていく

宗主国のほとんどは、植民地の人たちを何らかの形で国内に取り込んでいる。彼らは祖国から家族や親族を呼び寄せ、爆発的に増えて行く。

そして、地域を、街を、国を、乗っ取って行く。

ベルギーでも「ブルカを捨てろ」と言った議員が暗殺対象になるほどの文化的衝突を起こしている。

オランダでもブルカ禁止や移民受け入れの半減が政策として合意されている。オランダもまた国内のイスラム化が深刻な問題になっているのだ。

ヨーロッパ各国の国民は、移民・難民問題が非常な軋轢を産み出して後戻りできなくなっていることに気がついた。とにかくこのまま放置しておけば、ヨーロッパのキリスト教徒たちが数に負けて追い出されかねない。

この対立は、現在は極右政党の躍進という形で表出しているが、やがて大きな衝突や、爆発的な対立となってヨーロッパを震撼させることになる確率は高い。

2015年はフランスでもマリーヌ・ルペン率いる「国民戦線」が大躍進を遂げているが、現在のグローバル主義を旗印にしたエスタブリッシュメントは必死でこうした反移民・反ユーロの政党が政権に就くのを妨害している。

しかし国民が雪崩を打って反移民・反ユーロに傾けば、もはや現在の為政者はグローバル主義とユーロを守り切れないかもしれない。

折しもアメリカでも、イスラム教徒を嫌う大統領候補ドナルド・トランプが予想外の健闘を見せるようになっている。

異なる文化、異なる宗教、異なる民族。

こういったものはひとつの国の中で、融合して互いに共存共栄できるという幻想があったが、急激にその「幻想」が崩れてきている。

これらは「混ぜるな危険」と注意書きをすべきものだったのである。しかし、もう遅い。ユーロは「劇薬」を大量に混ぜてしまった。

そのため、いろんなものが絡みあって、2016年以降の「究極の対立」へと突き進んでいる。多文化主義を巡る事件はさらに起きてくるだろう。


異なる文化、異なる宗教、異なる民族。こういったものはひとつの国の中で、融合して互いに共存共栄できるという幻想があったが、急激にその「幻想」が崩れてきている。
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20151227T0145230900.html


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