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温室効果ガスの排出が次の「氷河期を遅らせた」?  BBC
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/218.html
投稿者 ダイナモ 日時 2016 年 1 月 15 日 12:40:55: mY9T/8MdR98ug g1@DQ4Npg4I
 

人類が大気に排出してきた温室効果ガスによって、次の氷河期の開始が5万年以上後ろ倒しになったかもしれない。ドイツの研究チームがこう指摘している。

1万2000年以上に地球を襲った氷河期など、氷河作用のきっかけとなる条件を分析した。

太陽の周りを移動する公転軌道上の今の位置は、氷河作用開始につながり得るが、それには大気中の二酸化炭素の量が多すぎるのだという。

ポツダム気候影響研究所の研究チームは、地球では今後しばらく温暖期が続くという分析を科学誌ネイチャーに発表した。

同研究所のアンドレイ・ガノポルスキ博士はBBCニュースに対して、「理論の上では次の氷河期の開始はずっと後のことなのかもしれないが、それが5万年後なのか10万年後なのか議論しても、実際にはあまり役に立たない」と話した。

「それよりも、我々人間が地球に影響力を持つようになったことを示しているのが大事だ。人間は、何万年にもわたる自然の動きを変えることができる」

地球は地質学上「第4紀」と呼ばれる過去250万年の間に、氷河期と温暖期の周期を繰り返してきた。

この間、地球上で氷床は出現しては消えていった。前回の氷河期のピークには、北米大陸から欧州北部、ロシア、アジアのほとんどが凍りついた。南半球でも、現在のチリとアルゼンチンのかなりの部分が凍結した。


揺れる惑星

地球が氷河期に入るかどうかを決める基本的な要因は、公転軌道の変化だ。

太陽の周りを移動する地球の軌道は真円ではなく、地軸(地球が自転する際の軸)も前後に揺れる。

こうした動きによって、太陽から地上に到達する放射能の量は変化するし、北半球の中緯度帯でそれがしきい値に到達すれば、氷河作用が始まることもある。

ガノポルスキ博士をはじめとする研究チームによる実験モデルはこれを確認すると共に、大気中に大量に存在する温室効果ガスの影響も浮き彫りにしている。

研究ではさらに、おそらく数百年前に実は氷河期が始まるはずだったのが、かろうじて免れたらしいということも分かった。産業革命が本格化する直前のことだ。

「現在の地球は太陽から最も遠い場所で(北半球が)夏を迎える時期にいる」とガノポルスキ博士は説明する。「通常ならば間氷期は終わり、次の氷河期が始まるはずの時期だ。天文学上は、氷河期開始にうってつけの状況にある。(200年前の)大気中の二酸化炭素濃度が240ppm(百万分の一)だったなら氷河期の開始もあり得たが、幸いにしてそれより高い280ppmだった」。そして更なる工業化によって現在の濃度は400ppmを超えている。


速い新陳代謝

研究チームによると、仮に二酸化炭素の量が18世紀のままだったとしても、間氷期の気候は今後少なくとも2万年は続いただろうし、5万年続いた可能性もあるという。

しかし産業革命以降、大気中に排出された二酸化炭素は500ギガトン近い。そのため、氷河期開始に最適な天文学上の条件が次に揃っても氷河作用は起きないだろうし、今後さらに500ギガトン排出すれば「今後10万年の間に氷河作用が始まる可能性は相当少なくなる」と研究チームは論文で見解を示している。

その上にさらに500ギガトンを追加すれば、10万年たった後にも氷河期はおそらく始まらないだろう。

この研究論文について英ケンブリッジ大学のエリック・ウォルフ教授は、「次の氷河期開始は何万年後のことだと示唆する論文は過去にもあった。氷河期の開始を決めるのは、氷床が形成される緯度が季節ごとの太陽エネルギーをどれだけ受けるかと、二酸化炭素の組み合わせだと、これまでも言われていた。しかしこの論文はそのしきい値がどこにあるのか、数値化に向けてさらに前進している」と説明。「氷河期開始につながる太陽光の照射と二酸化炭素の組み合わせがどのレベルか、比較的簡単に推測する方法があるとあらためて分かった」と評価している。

ユニバーシティー・コレッジ・ロンドンのクリス・ラプリー教授も、「興味深い結果だ。人類の行動が惑星の新陳代謝そのものを左右する、新しい『人新世』の時代に入ったという証拠がこれでさらに得られたことになる」と補足した。


http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35309263
 

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コメント
 
1. 2016年1月17日 13:28:10 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[602]
olumn | 2016年 01月 17日 11:27 JST 関連トピックス: トップニュース

コラム:南極圏の氷、「4年ぶり拡大停止」の意味

http://jp.reuters.com/news/picture/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0%EF%BC%9A%E5%8D%97%E6%A5%B5%E5%9C%8F%E3%81%AE%E6%B0%B7-%E3%80%8C4%E5%B9%B4%E3%81%B6%E3%82%8A%E6%8B%A1%E5%A4%A7%E5%81%9C%E6%AD%A2%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%84%8F%E5%91%B3?articleId=JPKCN0UV00Q&slideId=1110157241
 1月11日、メディアが注目するのはいつも北極圏の氷床だが、南極圏では注目すべき動きが生じつつある。南極圏の氷床の拡大は4年ぶりにストップした。そして実際のところ、氷域は平均的な水準を下回ってしまったのだ。写真は南極大陸のデニソン岬。2009年10月撮影(2016年 ロイター/Pauline Askin)

Karen Braun

⁅11日 ロイター⁆ - メディアが注目するのはいつも北極圏の氷床だが、南極圏では注目すべき動きが生じつつある。南極圏の氷床の拡大は4年ぶりにストップした。そして実際のところ、氷域は平均的な水準を下回ってしまったのだ。

南極圏の氷床には、地球上の淡水の約61%が保持されている。北極圏の氷床が2000年代に大幅に縮小する一方で、南極圏の氷床は同じ時期に数次にわたって成長してきた。

2015年が始まった時点で、南極圏の氷床の広がりは1979年の観測開始以降で最大の水準にあり、長期的な平均値よりも極端に広がっていた。7月までは海氷が異常に多い状況が続いたが、その後、急速な縮小が始まった。

2015年8月には月間の海氷域が2011年11月以来初めて平均水準を下回った。2015年を通じて、海氷域は平均水準の近傍で推移した。

1月6日の時点で、海氷域はこの日までの30年間の平均をわずかに下回るだけだが、相対的には過去10年間で最低の水準が観測されている。

2015年には地球全体の気温が過去最高を記録したが、これが氷床縮小の直接的な原因であるかどうかは不確実だ。南極圏の海氷の今後の動向については、なおさら予想できない。

<直感を裏切る傾向>

海洋はグローバルな気候にとっての主要要因の一つであり、南半球の海水温は昨年5月から12月にかけて記録的な高さとなったため、海氷の急速な減少は明らかにその帰結であると思われるかもしれない。だが、それほど単純な話ではないかもしれない。

1979年から2014年にかけて、年間の海水温の異常と南極圏における年間の海氷域の異常のあいだには、弱いとはいえ正の相関が見られる。言い換えれば、理屈では正反対になりそうなものだが、南半球の海水温が高くなると、海氷域も増大する傾向が見られるのだ。

こうした相関が見られる一方で、昨年までの時点で海水温がそれぞれ過去2番目、3番目に高かった2013年、2014年に、どのようにして南半球の海氷が過去最高の水準を維持できたのか、その仕組みを理解することはなお困難である。

地球温暖化にもかかわらず南極圏の海氷がここ数年間持ちこたえてきた理由には、オゾンホールの影響や氷の融解によるフィードバックループなど、いくつか有力な理論がある。だがこれらの理論は、昨年半ばに急激な変化が起きた理由を説明するには十分ではない。

また、南極圏における陸上の気温を考えても、2015年には相対的に見て大量の海氷が消滅したのに、それに先立つ2年間には持ちこたえた理由を説明できない。2015年の気温は過去3年間で最も冷涼であり、昨年、海氷が急激な変動傾向を示した謎はいっそう深まるばかりだ。

<予想できぬ未来>

正の相関の理論が正しいとすると、もし海水温が昨年観測された過去最高の値に遠く及ばない場合、2016年中も南極圏の海氷域は縮小を続けるかもしれない。

現在のエルニーニョ現象は、今年半ばには急速にラニーニャ現象へと転換していくのではないかと広く考えられている。そうなれば、太平洋の広い範囲で劇的に水温が下がるだろう。だが、グローバルな海水温の年間変動のうちエルニーニョ南方振動(ENSO)現象を理由とするのは20%以下にすぎない。

グローバルな海水温変動の約75%は前年比で見た水温傾向で説明される。グローバルな海水温がかなり確実な上昇傾向を見せていることを考えると、2016年に海水温が大幅に下がる方に賭けることはあまり得策ではないようである。

こうして見ていくと、2016年及びそれ以降に生じる状況については、大きな不確実性が残る。南極圏における最近の動向は、本当に海氷パターンの変化を示しているのか。恐らく、それもまだ分からないままだ。

南極圏の海氷と周辺の大気、人類の日々の生活に与える影響との相関関係は、北極圏の場合に比べてはるかに理解が進んでいない。だが一つ分かっているのは、南極圏の氷床が融解すれば確実に海水面の上昇につながるだろうということだ。

南極圏の氷床がすべて融解すれば、海水面は約190フィート(58メートル)上昇する。世界の主要都市は完全に消滅し、小国のいくつかも同じ運命をたどるだろう。

もっとも、近い将来においては、これほどの規模の融解が生じる心配はまったくない。過去20年間の海水面の上昇は、平均で年0.3センチ程度だからだ。とはいえ、世界の淡水のうちこれほど多くが南極圏の氷床に閉じ込められている以上、比較的少量が融解しただけでも大きな影響が出る可能性がある。

*筆者はロイターのマーケットアナリストです。本コラムは個人的見解に基づいて書かれています。(翻訳:エァクレーレン)

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにロイターのアナリストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

http://jp.reuters.com/article/global-weather-braun-idJPKCN0UV00Q?sp=true


2. 2016年1月29日 09:02:19 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[782]
Domestic | 2016年 01月 29日 08:41 JST

ディカプリオさん法王と意見交換

http://s1.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20160129&t=2&i=1113221514&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=PN2016012901001105.-.-.CI0003
ディカプリオさん法王と意見交換
 〖ローマ共同〗環境保護に熱心な米俳優レオナルド・ディカプリオさんが28日、ローマ法王庁(バチカン)を訪れ、法王フランシスコと面会した。バチカンが明らかにした。環境問題についての意見交換とみられる。

 ディカプリオさんは環境保全が目的の基金を設立し、世界の環境保護団体に多額の寄付をしてきた。気候変動問題を担当する国連の「平和の使者」を務め、スイス・ダボスで今月開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で地球温暖化対策を訴えた。

 法王も昨年発表した環境問題に関するカトリック教会の指針で、環境破壊によって「地球は汚物の山のようになっている」と警告した。


⁅共同通信⁆

http://jp.reuters.com/article/idJP2016012901001023


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