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ようこそ病気の海へ : 広大な海域一面が廃棄プラスチックで覆われたカリブ海のシ…海のプラスチックごみは化学物質のカクテル
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/597.html
投稿者 お天道様はお見通し 日時 2017 年 11 月 02 日 19:25:11: I6W6mAZ85McLw gqiTVpO5l2yCzYKojKmSyoK1
 


ようこそ病気の海へ : 広大な海域一面が廃棄プラスチックで覆われたカリブ海のショッキングな光景 アース・カタストロフ・レビュー




2017年10月30日の英国スカイニュースの報道より

Shocking photos emerge of ‘sea of plastic’


カリブ海の中米付近の一部の海域の表面が、おびただしい量のプラスチックで覆われていることが最近明らかとなったことが欧米で一斉に報じられ、世界中にショックを与えています。


カリブ海に果てしなく浮かぶプラスチック

news.sky.com


場所は、詳細な地図などがあるわけではないのですが、「グアテマラのモタグア川の河口から広がっている」というような記述と「ロアタン島」近くとあり、大体は下の円の中の海域だと思われます。


写真が撮影されたと思われる海域

・Google Map


その海域の光景

news.sky.com


写真を見ますと、ブラスチックはほとんどが日常的なものに見え、どこかわからないながらも「人の生活圏から流れてきている」ことは確定的だと思われます。


カメラマンは、海底からも撮影していますが、その光景は下のようなものです。


海の中から撮影した写真

news.sky.com


どのくらいの広さでこの状態が広がっているのかについての具体的な数字はないですが中米グアテマラの河口から、写真が撮影されたロアタン島までの距離は、地図で見ますと 250キロメートルほどはありますので、かなりの面積に広がっているのかもしれません。


これらの問題の原因がどこにあるのか特定はされていないですが、「どこの国」というわけではなく、プラスチックの海への流入の激しさが、地球の環境に対して「限界的」になっていることを感じます。


以前、


ドイツの海岸に打ち上げられたクジラの胃の中は「プラスチックのゴミで満杯」だった
 2016/04/25


という記事を書いたことがありますが、このような事象はさらに大規模に起き続けていると考えてもいいのかもしれません。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



海のプラスチックごみは化学物質のカクテル プラスチックの海


プラスチックごみから溶出する有害物質


プラスチックの生産は1950年の50万トンから2015年には3億2200万トンにまで増えています(Thompson et al. 2009, PlasticEurope).このうち,およそ半分がごみとなっており(2012年の時点),一部は海に漏れ出しています(Rochman et al. 2013).


海洋生物によるプラスチックごみの誤食(誤飲)や,プラスチックごみによる絡まりは,ここ数十年の間によく調べられてきました(Kühn et al. 2015).しかし近年,プラスチックごみにまつわる有害な化学物質について懸念が広がっています(Rochman 2015).


海のプラスチックごみには,製造時に添加された化学物質や,その分解産物,さらに海水中から取り込んだ様々な化学物質を含んでおり,さながら『化学物質のカクテル』と言われます(Rochman 2015).



人体に有害な添加剤


プラスチックを製造する過程で,いろいろな機能を付け加えるために『添加剤』が加えられます.添加剤には,安定剤,可塑剤(かそざい:やわらかくするために使う),難燃剤,帯電防止剤,紫外線吸収剤など様々な種類があります.


これらの添加剤は,その分解産物もあわせて,人体に有害な物質が多く含まれています(Rochman 2015).たとえば添加剤の一部は,人間にとって内分泌攪乱物質(環境ホルモン)として作用します(Talsnesse et al. 2009).いくつか例をあげましょう.



ポリカーボネートを作るときに使われるビスフェノールA(BPA)や可塑剤として使われるフタル酸系の添加剤は,低濃度でも発がん性や生殖機能を損なわせる内分泌攪乱作用が動物実験で確かめられています(Crain et al. 2007, Oehlmann et al. 2009, Halden et al. 2010, Meeker et al. 2009, vom Saal et al. 2007, Hauser & Calafat 2005).


火災予防としてプラスチックが燃えにくくするために添加剤として難燃剤が加えられます.難燃剤につかわれるPBDEs(ポリ臭化ジフェニルエーテル)は,甲状腺攪乱作用や神経毒性があり,有害な残留性有機汚染物質(POPs)の1つとしてよく知られています(Oehlmann et al. 2009, Halden et al. 2010, Lithner et al. 2011).


また合成革や塩ビパイプなどに使われるポリ塩化ビニルには,可塑剤としてフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHP)やフタル酸ジイソノニル(DINP)がよく使われます.これらフタル酸系の添加剤は,ミジンコを使った実験で急性毒性があることが確認されています(Lithner et al. 2012).



動物に取り込まれる添加剤


このような危険な物質を含む添加剤は,水中でプラスチックから溶出します.しかし添加剤の疎水性(そすいせい)がとても高い場合には,海を漂流している間にも溶出しきらずに,プラスチックに留まったまま,海のあらゆる所に拡散します(Crain et al. 2007, Lithner et al. 2012, Yamashita et al. 2016).


そのため海洋生物が,プラスチックを餌と間違えて食べた際に,これらの有害な添加剤が体に取り込まれてしまいます(Rochman 2015).


危険な化学物質を含むプラスチックを動物が食べ,食物連鎖を通して生物濃縮されるのはありえるシナリオです.しかし添加剤が食物網の上位にいる動物や人間に影響を及ぼしているかどうかは,まだ研究例が少なく,よく分かっていません.


さらにプラスチックごみは,化学物質のカクテルとも言われるように,何種類もの化学物質が含まれています.複数の化学物質が組み合わさってさらに悪い影響を及ぼしている可能性もあり,研究が急がれています(Rochman 2015).



********** 引用ここまで **********


人類や生物の破滅に導くものはなにも放射能だけではない。 石油化学産業の存在もその一つなのは、この記事をご覧頂いても明らか。 内分泌撹乱物質は、BPAだけではなく、他の多くの石油由来の化合物も含まれる。 


その石油化学工業からの脱却


テトラ・ヒドロ・カンナビノイドと石油化学工業


生命起源の母を汚し続ける人類


空から見た美しく怖ろしい地球の汚染


 

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